JP4121035B2 - 磁気抵抗効果素子、薄膜磁気ヘッド、磁気ヘッド装置及び磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気抵抗効果素子、薄膜磁気ヘッド、磁気ヘッド装置及び磁気記録再生装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4121035B2
JP4121035B2 JP2006112462A JP2006112462A JP4121035B2 JP 4121035 B2 JP4121035 B2 JP 4121035B2 JP 2006112462 A JP2006112462 A JP 2006112462A JP 2006112462 A JP2006112462 A JP 2006112462A JP 4121035 B2 JP4121035 B2 JP 4121035B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
shield layer
magnetic
layer
base
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006112462A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007287226A (ja
Inventor
山口  淳
京 平田
聡 三浦
芳弘 土屋
潔 野口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP2006112462A priority Critical patent/JP4121035B2/ja
Priority to US11/623,493 priority patent/US8000063B2/en
Publication of JP2007287226A publication Critical patent/JP2007287226A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4121035B2 publication Critical patent/JP4121035B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/127Structure or manufacture of heads, e.g. inductive
    • G11B5/33Structure or manufacture of flux-sensitive heads, i.e. for reproduction only; Combination of such heads with means for recording or erasing only
    • G11B5/39Structure or manufacture of flux-sensitive heads, i.e. for reproduction only; Combination of such heads with means for recording or erasing only using magneto-resistive devices or effects
    • G11B5/3903Structure or manufacture of flux-sensitive heads, i.e. for reproduction only; Combination of such heads with means for recording or erasing only using magneto-resistive devices or effects using magnetic thin film layers or their effects, the films being part of integrated structures
    • G11B5/3967Composite structural arrangements of transducers, e.g. inductive write and magnetoresistive read
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/10Structure or manufacture of housings or shields for heads
    • G11B5/11Shielding of head against electric or magnetic fields
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/127Structure or manufacture of heads, e.g. inductive
    • G11B5/33Structure or manufacture of flux-sensitive heads, i.e. for reproduction only; Combination of such heads with means for recording or erasing only
    • G11B5/39Structure or manufacture of flux-sensitive heads, i.e. for reproduction only; Combination of such heads with means for recording or erasing only using magneto-resistive devices or effects
    • G11B5/3903Structure or manufacture of flux-sensitive heads, i.e. for reproduction only; Combination of such heads with means for recording or erasing only using magneto-resistive devices or effects using magnetic thin film layers or their effects, the films being part of integrated structures
    • G11B5/3906Details related to the use of magnetic thin film layers or to their effects
    • G11B5/3912Arrangements in which the active read-out elements are transducing in association with active magnetic shields, e.g. magnetically coupled shields

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Magnetic Heads (AREA)
  • Hall/Mr Elements (AREA)

Description

本発明は、磁気抵抗効果素子、薄膜磁気ヘッド、磁気ヘッド装置及び磁気記録再生装置に関する。
磁気抵抗効果素子は、下部磁気シールド膜の上に磁気抵抗効果膜を配置した構造となっている。磁気抵抗効果膜としては、TMR膜や、CPP型のGMR膜などが挙げられる。TMR膜及びCPP型GMR膜について、MR変化率を向上させるための手法としては、次の手法がある。
(1)TMR膜について、トンネルバリア層を結晶性の酸化マグネシウムから構成する。
(2)CPP型GMR膜について、ピンド層やフリー層などをホイスラー規則合金から構成する。
(3)TMR膜またはCPP型GMR膜について、反強磁性層をIrMn規則合金から構成する。
しかし、(1)の場合、酸化マグネシウムを結晶化させて十分に大きなMR変化率を得るには、製造工程において300℃以上の高温アニール処理が必要となる。また、(2)または(3)の場合も、ホイスラー合金またはIrMn合金を規則化させて十分に大きなMR変化率を得るには、製造工程において300℃以上の高温アニール処理が必要となる。これに伴い、下部磁気シールド膜も300℃以上の高温に曝される。
通常、下部磁気シールド膜としては、NiFe合金からなる磁気シールド膜や、CoFeからなる磁気シールド膜が用いられる。しかし、これらの磁気シールド膜の場合、300℃以上の高温に曝されると、膜中の結晶粒が成長し、粗大化する恐れがある。結晶粒が粗大化すると、磁気シールド膜として重要な軟磁気特性が劣化する。例えば、保磁力の増大や、透磁率の低下などを生じる。
特許文献1は、軟磁性膜の組成として、NiFeにP(リン)を添加する点を開示している。また、特許文献2は、軟磁性膜の組成として、CoFeにB(硼素)を添加する点を開示している。しかし、単に、PまたはBを添加しただけでは、300℃以上の高温環境下、結晶粒の粗大化を抑制するのに十分でない。
特開平7−066034号公報 特開平4−196402号公報
本発明の課題は、例えば300℃以上の高温に曝されても、軟磁気特性の劣化を抑制することができる磁気シールド膜を備えた磁気抵抗効果素子、及び、それを用いた薄膜磁気ヘッド、磁気ヘッド装置、磁気記録再生装置を提供することである。
上述した課題を解決するため、本発明に係る磁気抵抗効果素子は、下部磁気シールド膜と、前記下部磁気シールド膜の上に配置された磁気抵抗効果膜とを含む。
前記下部磁気シールド膜は、下地シールド層と、上層シールド層とを含む。前記上層シールド層は、BもしくはPを含有するNiFe系、または、BもしくはPを含有するCoFe系の組成を有する微結晶またはアモルファスからなり、前記下地シールド層の上に積層されている。前記下地シールド層は、磁性導電層であり、結晶粒径が20nm以下の微結晶またはアモルファスからなる。
上述した磁気抵抗効果素子において、下部磁気シールド膜の上層シールド層は、BもしくはPを含有するNiFe系、または、BもしくはPを含有するCoFe系の組成を有する微結晶またはアモルファスからなる。出願人が検討したところ、BまたはPを添加しただけでは、300℃以上の高温環境下、上層シールド層における結晶粒の成長及び粗大化を抑制するのに十分でない。
本発明では、下部磁気シールド膜の下地シールド層は、磁性導電層であり、結晶粒径が20nm以下の微結晶またはアモルファスからなる。そして、下地シールド層の上に、先の上層シールド層が積層されている。仮に、下地シールド層が微結晶またはアモルファス構造でない場合、その上に積層される上層シールド層は、微結晶またはアモルファス構造になりにくくなる。本発明のように下地シールド層が微結晶またはアモルファス構造であれば、300℃以上の高温環境下でも、上層シールド層における微結晶またはアモルファス構造を維持し、結晶粒の成長及び粗大化を抑制することができる。よって、下地シールド層及び上層シールド層を含む下部磁気シールド膜としてみて、軟磁気特性の劣化、例えば、保磁力の増大や透磁率の低下などを抑制することができる。
従って、下部磁気シールド膜は、300℃以上の高温に曝されても、磁気シールドとしての機能を維持することができる。よって、磁気抵抗効果素子の製造工程で、下部磁気シールド膜の制約を受けることなく、300℃以上の高温アニール処理を採用することが可能となり、MR変化率を向上させることができる。
本発明に係るもう一つの磁気抵抗効果素子は、上部磁気シールド膜と、前記上部磁気シールド膜の下に配置された磁気抵抗効果膜とを含む。
前記上部磁気シールド膜は、下地シールド層と、上層シールド層とを含む。前記上層シールド層は、BもしくはPを含有するNiFe系、または、BもしくはPを含有するCoFe系の組成を有する微結晶またはアモルファスからなり、前記下地シールド層の上に積層されている。前記下地シールド層は、磁性導電層であり、結晶粒径が20nm以下の微結晶またはアモルファスからなる。
上述した磁気抵抗効果素子は、上部磁気シールド膜に、下地シールド層及び上層シールド層の積層構造を適用したものであり、先に述べた磁気抵抗効果素子との重複説明を省略する。
本発明に係る更にもう一つの磁気抵抗効果素子は、下部磁気シールド膜と、上部磁気シールド膜と、前記下部磁気シールド膜及び上部磁気シールド膜の間に配置された磁気抵抗効果膜とを含む。
前記下部磁気シールド膜及び上部磁気シールド膜は、それぞれ、下地シールド層と、上層シールド層とを含む。前記上層シールド層は、BもしくはPを含有するNiFe系、または、BもしくはPを含有するCoFe系の組成を有する微結晶またはアモルファスからなり、前記下地シールド層の上に積層されている。前記下地シールド層は、磁性導電層であり、結晶粒径が20nm以下の微結晶またはアモルファスからなる。
本発明は、更に上述した磁気抵抗効果素子を用いた薄膜磁気ヘッド、磁気ヘッド装置、磁気記録再生装置についても開示する。
以上述べたように、本発明によれば、例えば300℃以上の高温に曝されても、軟磁気特性の劣化を抑制することができる磁気シールド膜を備えた磁気抵抗効果素子、及び、それを用いた薄膜磁気ヘッド、磁気ヘッド装置、磁気記録再生装置を提供することができる。
1.磁気抵抗効果素子
図1は、本発明に係る磁気抵抗効果素子の一実施形態を示す図である。図示の磁気抵抗効果素子は、下部磁気シールド膜1と、磁気抵抗効果膜3と、上部磁気シールド膜5とを含む。
下部磁気シールド膜1は、基板7の上にアンダーコート層71を介して配置され、下地シールド層11と、上層シールド層13とを含む積層構造となっている。基板7は、例えばアルティック(Al・TiC)等のセラミック材料からなる。また、アンダーコート層71は、例えばAl等の電気絶縁材料からなり、下部磁気シールド膜1と基板7との間で電気絶縁性を確保する役割を担う。
磁気抵抗効果膜3は、下部磁気シールド膜1の上に下部ギャップ膜21を介して配置されている。下部ギャップ膜21は、例えばTa等の導電材料からなる。図示実施形態と異なり、磁気抵抗効果膜3が、下部磁気シールド膜1の上に直接に配置されていてもよい。磁気抵抗効果膜3の具体例としては、TMR膜や、CPP型GMR膜などが挙げられる。
まず、TMR膜でなる磁気抵抗効果膜3について、膜構造の一例を図2に示す。図2に示した磁気抵抗効果膜3は、バッファ層310、反強磁性層320、ピンド層330、バリア層340、フリー層360及びキャップ層370を順次に積層した構造となっている。ピンド層330は、反強磁性層320との交換結合によって、磁化方向がある一定の方向に固定されている。バリア層340は、トンネル効果によりスピンを保存しながら電子が通過できるトンネルバリアとしての機能を担う。フリー層360は、記録媒体からの磁束などの外部磁化に応答し、磁化方向が変化する。MR比を向上させる観点からは、バリア層340を、結晶性の酸化マグネシウム(MgO)によって構成することが好ましく、反強磁性層320を、IrMn規則合金によって構成することが好ましい。
次に、CPP型GMR膜でなる磁気抵抗効果膜3について、膜構造の一例を図3に示す。図3に示した磁気抵抗効果膜3は、バッファ層310、反強磁性層320、ピンド層330、スペーサ層350、フリー層360及びキャップ層370を順次に積層した構造となっている。図示において、先の図2に現れた構成部分と同一性ある構成部分には、同一の参照符号を付し、重複説明を省略することがある。ピンド層330は、第1の強磁性層332、非磁性金属層334、第2の強磁性層336及び第3の強磁性層338を順次に積層した構造となっている。スペーサ層350は、例えばCuなどの非磁性導電材料によって構成される。フリー層360は、第1のフリー層362と、第2のフリー層364とを積層した構造となっている。MR比を向上させる観点からは、第3の強磁性層338及び第1のフリー層362をそれぞれホイスラー合金によって構成することが好ましい。
再び図1に戻る。下部ギャップ膜21の上において磁気抵抗効果膜3の両側には、絶縁層23やバイアス層25が設けられている。
上部磁気シールド膜5は、磁気抵抗効果膜3の上に上部ギャップ膜27を介して配置されている。上部ギャップ膜27は、例えばRu、Ti等の導電材料からなる。上部磁気シールド膜5と下部磁気シールド膜1とは、磁気抵抗効果膜3を挟んで互いに間隔を隔てた配置関係となる。
上部磁気シールド膜5及び下部磁気シールド膜1は、磁気抵抗効果膜3のための磁気シールドの役割を担う。また、磁気抵抗効果膜3としてTMR膜またはCPP型GMR膜を採用した場合、上部磁気シールド膜5及び下部磁気シールド膜1は、TMR膜またはGMR膜に電流を流すための電気回路としての役割も担う。
図1に示した磁気抵抗効果素子を製造するためのプロセスとしては、下部磁気シールド膜1を形成した後、下部磁気シールド膜1の上に磁気抵抗効果膜3を形成するプロセスが採用される。磁気抵抗効果膜3についてMgOを用いた場合、結晶化させて十分に大きなMR変化率を得るため、300℃以上の高温アニール処理を行うことが必要である。これに伴い、下部磁気シールド膜1も300℃以上の高温に曝される。
図1に示した磁気抵抗効果素子では、下部磁気シールド膜1の上層シールド層13は、BもしくはPを含有するNiFe系、または、BもしくはPを含有するCoFe系の組成を有する微結晶またはアモルファスからなる。出願人が検討したところ、上層シールド層13を、BもしくはPを含有するNiFe系、または、BもしくはPを含有するCoFe系の組成を有する微結晶またはアモルファスから構成しただけでは、300℃以上の高温環境下、上層シールド層13における結晶粒の成長及び粗大化を抑制するのに十分でない。結晶粒が粗大化すると、軟磁気特性の劣化、例えば、保磁力の増大や透磁率の低下などが生じる。
本発明では、下地シールド層11は、磁性導電層であり、結晶粒径が20nm以下の微結晶またはアモルファスからなる。そして、下地シールド層11の上に、先の上層シールド層13が積層されている。下地シールド層11が微結晶またはアモルファス構造であれば、300℃以上の高温環境下でも、上層シールド層13における微結晶またはアモルファス構造を維持し、結晶粒の成長及び粗大化を抑制することができる。よって、下地シールド層11及び上層シールド層13を含む下部磁気シールド膜1としてみて、軟磁気特性の劣化、例えば、保磁力の増大や透磁率の低下などを抑制することができる。
従って、下部磁気シールド膜1は、300℃以上の高温に曝されても、磁気シールドとしての機能を維持することができる。よって、磁気抵抗効果素子の製造プロセスで、下部磁気シールド膜1の制約を受けることなく、300℃以上の高温アニール処理を採用することが可能となり、MR変化率を向上させることができる。
更に、下部磁気シールド膜1は、磁性導電層である下地シールド層11と、上層シールド層13とを積層した構造となっているから、下部磁気シールド膜1を形成するのに、電解めっきを採用することができる。すなわち、下地シールド層11を電解めっきのための電極膜として利用し、下地シールド層11の上に上層シールド層13を成膜することができる。電解めっきは、パターン形成を高精度で行うことができるという点で、無電解めっきよりも優れている。
典型的には、上層シールド層13は、電解めっきによるめっき膜である。一方、下地シールド層11は、スパッタ膜である。
好ましくは、下地シールド層11は、BもしくはPを含有するNiFe系、または、BもしくはPを含有するCoFe系の組成を有する。かかる組成によれば、下地シールド層11として、結晶粒径が20nm以下の微結晶またはアモルファス構造を得ることができる。
下地シールド層11のBもしくはPの含有量については、適切には1at%〜10at%とし、より適切には1at%〜5at%とする。下地シールド層11のBもしくはPの含有量を5at%以下とすると、下地シールド層11の比抵抗が低くなり、めっきプロセス上有利である。
また、上層シールド層13におけるBもしくはPの含有量については、0.3at%〜10at%とすることが適切である。
一つの典型的な例では、下地シールド層11及び上層シールド層13は、それぞれ、Co及びFeの合計を100at%としてCoが96±3at%の範囲にあるCoFe系の組成を有する。Co含有量がかかる範囲内にあれば、磁歪を低い値に抑えることができる。上述したCo含有量の範囲を、Fe含有量の範囲に換算すると、4±3at%となる。特許文献2の第6頁左上欄には、Fe含有量が1at%未満では、磁歪が大きくなることが記載されている。また、Fe含有量が7at%を超えると、保磁力Hcが増大してしまい磁歪も大きくなってしまうことが記載されている。
もう一つの典型的な例では、下地シールド層11及び上層シールド層13は、それぞれ、Ni及びFeの合計を100at%としてNiが81±4at%の範囲にあるNiFe系の組成を有する。Ni含有量がかかる範囲内にあれば、磁歪を低い値に抑えることができる。
次に、磁気シールド膜の特性について、実験データを挙げて説明する。
<実験1>
実験1では、まず、アルティックからなる基板を用意した。基板の表面には、Alからなるアンダーコート層が設けられている。
次に、スパッタ法により、アンダーコート層の表面に下地シールド層を形成した。下地シールド層の組成としては、Bを含有するNiFe系の組成、具体的には(Niy1Fe100−y1100−x1x1の組成を用いた。下地シールド層におけるBの含有量x1は0at%〜12at%とした。更に、Niの組成比y1を81at%とした。また、下地シールド層の層厚は500Åとした。
次に、下地シールド層を電極膜として電解めっきを行い、下地シールド層の表面に上層シールド層を形成した。上層シールド層の組成としては、Bを含有するNiFe系の組成、具体的には(Niy2Fe100−y2100−x2x2の組成を用いた。上層シールド層におけるBの含有量x2は、0at%〜10at%とした。更に、Niの組成比y2を81at%とした。また、上層シールド層の層厚は1.5μmとした。これにより、下地シールド層及び上層シールド層を積層した構造の磁気シールド膜を得た。
このようにして基板に磁気シールド膜を形成した後、350℃のアニール処理を施した。そして、アニール処理を経た磁気シールド膜の各種特性を調べた。具体的には、磁気シールド膜を構成する下地シールド層について粒径、磁歪及び比抵抗を調べ、上層シールド層については粒径及び磁歪を調べた。更に、磁気シールド膜としてみた比抵抗、困難軸方向保磁力(以下Hchと称する)及び透磁率を調べた。透磁率については、周波数10MHzのときの値を調べた。
実験結果を、下記の表1に示す。
Figure 0004121035
表1に記載されたサンプル1は、従来技術に相当するサンプルである。サンプル1では、下地シールド層及び上層シールド層の双方について、Bの含有量を0とした。また、アニール温度については300℃とした。
また、サンプル8について、上層シールド層のB含有量として記載された*(1)は、1at%のB含有量を狙って上層シールド層のめっきを行ったという意味である。
まず、磁気シールド膜のHch及び透磁率の観点から、下地シールド層のB含有量を論じる。下地シールド層のB含有量が1at%以上の場合(サンプル4〜7)、磁気シールド膜のHchは、0.2(Oe)(15.92(A/m))付近のほぼ一定の低い値に抑えられた。また、磁気シールド膜の透磁率は、2200付近のほぼ一定の高い値が確保された。これは、下地シールド層のB含有量を1at%以上とすることにより、下地シールド層の粒径が20nm以下に抑えられ、上層シールド層における結晶粒粗大化が抑制されたためと考えられる。
これに対し、下地シールド層のB含有量が1at%未満の場合(サンプル2、3)、磁気シールド膜のHchは急激に増大し、1.3(Oe)(103.48(A/m))以上の値となった。また、磁気シールド膜の透磁率は急激に減少し、1400以下の値となった。これは、下地シールド層のB含有量を1at%未満とすることにより、下地シールド層の粒径が20nmを超え、上層シールド層における結晶粒粗大化が進んだためと考えられる。
よって、磁気シールド膜のHchを低い値に抑え、かつ、透磁率を高い値に確保する観点からは、下地シールド層のB含有量を1at%以上とすればよいことがわかる。
次に、上層シールド層を電解めっき法で形成する観点から、下地シールド層のB含有量を論じる。下地シールド層のB含有量が10at%以下の場合(サンプル2〜7)、上層シールド層は、面焼けを生じることなく正常に、下地シールド層の上に形成された。これは、下地シールド層のB含有量を10at%以下とすることにより、下地シールド層の比抵抗が低い値に抑えられ、めっきプロセスが阻害されなかったと考えられる。
これに対し、下地シールド層のB含有量が10at%を超えた場合(サンプル8)、上層シールド層を形成しようとしても、面焼けを生じてしまい、正常に形成することができなかった。これは、下地シールド層のB含有量が10at%を超えることにより、下地シールド層の比抵抗が高くなり、めっきプロセスが阻害されたためと考えられる。
よって、面焼けを生じることなく上層シールド層を形成する観点からは、下地シールド層のB含有量を10at%以下とすればよいことがわかる。
次に、上層シールド層のB含有量について述べる。サンプル6、9〜11に示すように、上層シールド層のB含有量が0.3at%〜10at%の範囲で、磁気シールド膜として良好な軟磁気特性、例えば低いHchや高い透磁率が得られることが確認された。
<実験2>
実験2において、先の実験1と重複する点については説明を省略する。実験2では、下地シールド層の組成として、Bを含有するCoFe系の組成、具体的には(Coy3Fe100−y3100−x1x1の組成を用いた。下地シールド層におけるCoの組成比y3は、95at%とした。また、上層シールド層の組成として、Bを含有するCoFe系の組成、具体的には(Coy4Fe100−y4100−x2x2の組成を用いた。上層シールド層におけるCoの組成比y4は、95at%とした。
実験結果を、下記の表2に示す。
Figure 0004121035
表2に記載されたサンプル18について、上層シールド層のB含有量として記載された*(1)は、1at%のB含有量を狙って上層シールド層のめっきを行ったという意味である。
まず、磁気シールド膜のHch及び透磁率の観点から、下地シールド層のB含有量を論じる。下地シールド層のB含有量が1at%以上の場合(サンプル14〜17)、磁気シールド膜のHchは、0.5(Oe)(39.8(A/m))付近のほぼ一定の低い値に抑えられた。また、磁気シールド膜の透磁率は、2000付近のほぼ一定の高い値が確保された。
これに対し、下地シールド層のB含有量が1at%未満の場合(サンプル12、13)、磁気シールド膜のHchは急激に増大し、1.7(Oe)(135.32(A/m))以上の値となった。また、磁気シールド膜の透磁率は急激に減少し、1200以下の値となった。
よって、磁気シールド膜のHchを低い値に抑え、かつ、透磁率を高い値に確保する観点からは、下地シールド層のB含有量を1at%以上とすればよいことがわかる。
次に、上層シールド層を電解めっき法で形成する観点から、下地シールド層のB含有量を論じる。下地シールド層のB含有量が10at%以下の場合(サンプル12〜17)、上層シールド層は、面焼けを生じることなく正常に、下地シールド層の上に形成された。
これに対し、下地シールド層のB含有量が10at%を超えた場合(サンプル18)、上層シールド層を形成しようとしても、面焼けを生じてしまい、正常に形成することができなかった。
よって、面焼けを生じることなく上層シールド層を形成する観点からは、下地シールド層のB含有量を10at%以下とすればよいことがわかる。
次に、上層シールド層のB含有量について述べる。サンプル16、19〜21に示すように、上層シールド層のB含有量が0.3at%〜10at%の範囲で、磁気シールド膜として良好な軟磁気特性、例えば低いHchや高い透磁率が得られることが確認された。
<実験3>
実験3において、先の実験1と重複する点については説明を省略する。実験3では、下地シールド層の組成として、Pを含有するNiFe系の組成、具体的には(Niy1Fe100−y1100−x3x3の組成を用いた。下地シールド層におけるPの含有量x3は0at%〜12at%とした。また、上層シールド層の組成として、Pを含有するNiFe系の組成、具体的には(Niy2Fe100−y2100−x4x4の組成を用いた。上層シールド層におけるPの含有量x4は0at%〜10at%とした。その他の点、例えば、下地シールド層におけるNiの組成比y1や、上層シールド層におけるNiの組成比y2などについては、実験1と同様である。
実験結果を、下記の表3に示す。
Figure 0004121035
表3に記載されたサンプル1は、表1に記載されたサンプル1と同一のものであり、従来技術に相当するサンプルである。
また、サンプル28について、上層シールド層のP含有量として記載された*(1)は、1at%のP含有量を狙って上層シールド層のめっきを行ったという意味である。
まず、磁気シールド膜のHch及び透磁率の観点から、下地シールド層のP含有量を論じる。下地シールド層のP含有量が1at%以上の場合(サンプル24〜27)、磁気シールド膜のHchは、0.1(Oe)(7.96(A/m))付近のほぼ一定の低い値に抑えられた。また、磁気シールド膜の透磁率は、2000付近のほぼ一定の高い値が確保された。これは、下地シールド層のP含有量を1at%以上とすることにより、下地シールド層の粒径が20nm以下に抑えられ、上層シールド層における結晶粒粗大化が抑制されたためと考えられる。
これに対し、下地シールド層のP含有量が1at%未満の場合(サンプル22、23)、磁気シールド膜のHchは急激に増大し、1.1(Oe)(87.56(A/m))以上の値となった。また、磁気シールド膜の透磁率は急激に減少し、1300以下の値となった。これは、下地シールド層のP含有量を1at%未満とすることにより、下地シールド層の粒径が20nmを超え、上層シールド層における結晶粒粗大化が進んだためと考えられる。
よって、磁気シールド膜のHchを低い値に抑え、かつ、透磁率を高い値に確保する観点からは、下地シールド層のP含有量を1at%以上とすればよいことがわかる。
次に、上層シールド層を電解めっき法で形成する観点から、下地シールド層のP含有量を論じる。下地シールド層のP含有量が10at%以下の場合(サンプル22〜27)、上層シールド層は、面焼けを生じることなく正常に、下地シールド層の上に形成された。これは、下地シールド層のP含有量を10at%以下とすることにより、下地シールド層の比抵抗が低い値に抑えられ、めっきプロセスが阻害されなかったと考えられる。
これに対し、下地シールド層のP含有量が10at%を超えた場合(サンプル28)、上層シールド層を形成しようとしても、面焼けを生じてしまい、正常に形成することができなかった。これは、下地シールド層のP含有量が10at%を超えることにより、下地シールド層の比抵抗が高くなり、めっきプロセスが阻害されたためと考えられる。
よって、面焼けを生じることなく上層シールド層を形成する観点からは、下地シールド層のP含有量を10at%以下とすればよいことがわかる。
次に、上層シールド層のP含有量について述べる。サンプル26、29〜31に示すように、上層シールド層のP含有量が0.3at%〜10at%の範囲で、磁気シールド膜として良好な軟磁気特性、例えば低いHchや高い透磁率が得られることが確認された。
<実験4>
実験4において、先の実験3と重複する点については説明を省略する。実験4では、下地シールド層の組成として、Pを含有するCoFe系の組成、具体的には(Coy3Fe100−y3100−x3x3の組成を用いた。下地シールド層におけるCoの組成比y3は、95at%とした。また、上層シールド層の組成として、Pを含有するCoFe系の組成、具体的には(Coy4Fe100−y4100−x4x4の組成を用いた。上層シールド層におけるCoの組成比y4は、95at%とした。
実験結果を、下記の表4に示す。
Figure 0004121035
表4に記載されたサンプル38について、上層シールド層のP含有量として記載された*(1)は、1at%のP含有量を狙って上層シールド層のめっきを行ったという意味である。
まず、磁気シールド膜のHch及び透磁率の観点から、下地シールド層のP含有量を論じる。下地シールド層のP含有量が1at%以上の場合(サンプル34〜37)、磁気シールド膜のHchは、0.3(Oe)(23.88(A/m))付近のほぼ一定の低い値に抑えられた。また、磁気シールド膜の透磁率は、1800付近のほぼ一定の高い値が確保された。
これに対し、下地シールド層のP含有量が1at%未満の場合(サンプル32、33)、磁気シールド膜のHchは急激に増大し、1.4(Oe)(111.44(A/m))以上の値となった。また、磁気シールド膜の透磁率は急激に減少し、1100以下の値となった。
よって、磁気シールド膜のHchを低い値に抑え、かつ、透磁率を高い値に確保する観点からは、下地シールド層のP含有量を1at%以上とすればよいことがわかる。
次に、上層シールド層を電解めっき法で形成する観点から、下地シールド層のP含有量を論じる。下地シールド層のP含有量が10at%以下の場合(サンプル32〜37)、上層シールド層は、面焼けを生じることなく正常に、下地シールド層の上に形成された。
これに対し、下地シールド層のP含有量が10at%を超えた場合(サンプル38)、上層シールド層を形成しようとしても、面焼けを生じてしまい、正常に形成することができなかった。
よって、面焼けを生じることなく上層シールド層を形成する観点からは、下地シールド層のP含有量を10at%以下とすればよいことがわかる。
次に、上層シールド層のP含有量について述べる。サンプル36、39〜41に示すように、上層シールド層のP含有量が0.3at%〜10at%の範囲で、磁気シールド膜として良好な軟磁気特性、例えば低いHchや高い透磁率が得られることが確認された。
次に、磁気抵抗効果膜と、磁気シールド膜との組み合わせについて、実験データを挙げて説明する。
<実験5>
まず、図2に示した膜構造において、反強磁性層320、バリア層340をそれぞれIrMn、MgOによって構成した磁気抵抗効果膜(以下、例1の磁気抵抗効果膜と称する)を作製した。そして、例1の磁気抵抗効果膜について、アニール処理を施した後のMR変化率を調べた。アニール温度については、250、300、320、350、380及び400℃とした。更に、得られたMR変化率を、アニール温度250℃のときのMR変化率の値で規格化した(以下、規格化されたMR変化率をMR変化率比と称する)。
次に、先の実験1〜4で得られたサンプル1、サンプル5、サンプル15、サンプル25及びサンプル35の磁気シールド膜について、アニール処理を施した後の透磁率を調べた。アニール温度については、先の磁気抵抗効果膜と同様、250、300、320、350、380及び400℃とした。
実験結果を、下記の表5に示す。
Figure 0004121035
更に、表5に記載された実験データを、視覚的に理解できるようグラフ化し、図4に示す。図4において、横軸はアニール温度(℃)である。また、右側の縦軸は磁気抵抗効果膜のMR変化率比、左側の縦軸は磁気シールド膜の透磁率である。また、曲線L1〜L5は、それぞれ、サンプル1、5、15、25、35の磁気シールド膜に関するアニール温度−透磁率特性を示している。
図4に記載された棒グラフを参照し、アニール温度について論じる。例1の磁気抵抗膜は、アニール温度が250℃の場合を基準とし、アニール温度が300℃以上のとき、より大きなMR変化率が得られる。言い換えれば、より大きなMR変化率を引き出すため、300℃以上の高温アニール処理が必要である。これに伴い、磁気シールド膜も、300℃以上の高温に曝されることになる。
しかし、サンプル1の磁気シールド膜(従来技術に相当)では、曲線L1に示すように、アニール温度を高くして300℃以上とすると、透磁率の低下を招く。例えば、アニール温度が350℃のとき、透磁率は、アニール温度250℃のときの値を基準として半分以下に低下する。このため、例1の磁気抵抗効果膜にサンプル1の磁気シールド膜を組み合わせると、高温アニール処理を採用することができない。結果として、MR変化率を向上させることができない。
これに対し、サンプル5、15、25、35の磁気シールド膜(本願発明に相当)では、曲線L2〜L5に示すように、アニール温度を高くして300℃以上としても、透磁率はほとんど低下しない。従って、例1の磁気抵抗効果膜にサンプル1の磁気シールド膜を組み合わせることにより、高温アニール処理を採用することが可能となり、MR変化率を制約なく向上させることができる。
<実験6>
実験6において、先の実験5と重複する点については説明を省略する。実験6の場合、図3に示した膜構造において、第3の強磁性層338及び第1のフリー層362をそれぞれホイスラー合金(CoMnSi)によって構成した磁気抵抗効果膜(以下、例2の磁気抵抗効果膜と称する)を作製した。そして、例2の磁気抵抗効果膜について、アニール処理を施した後のMR変化率を調べた。アニール温度については、先の実験5と同様にした。更に、得られたMR変化率を、アニール温度250℃のときのMR変化率の値で規格化した。
実験結果を、下記の表6に示す。
Figure 0004121035
表6において、サンプル1、サンプル5、サンプル15、サンプル25及びサンプル35の磁気シールド膜に関する実験データについては、表5と同じである。
更に、表6に記載された実験データを、視覚的に理解できるようグラフ化し、図5に示す。図5において、横軸、右側及び左側の縦軸は、図4と同様である。
図5に記載された棒グラフを参照し、アニール温度について論じる。先に述べた例1の磁気抵抗膜と同様、例2の磁気抵抗膜も、アニール温度が250℃の場合を基準とし、アニール温度が300℃以上のとき、より大きなMR変化率が得られる。言い換えれば、より大きなMR変化率を引き出すため、300℃以上の高温アニール処理が必要である。これに伴い、磁気シールド膜も、300℃以上の高温に曝されることになる。
サンプル5、15、25、35の磁気シールド膜(本願発明に相当)では、曲線L2〜L5に示すように、アニール温度を高くして300℃以上としても、透磁率はほとんど低下しない。従って、例2の磁気抵抗効果膜にサンプル1の磁気シールド膜を組み合わせることにより、高温アニール処理を採用することが可能となり、MR変化率を制約なく向上させることができる。
ここでは、下部磁気シールド1に、下地シールド層11及び上層シールド層13の積層構造を適用した構成(図1参照)を示したが、本発明は、このような構成に限定されることはない。例えば、上部磁気シールド5に、下地シールド層及び上層シールド層の積層構造を適用した構成でも、同様な作用効果を得ることができる。また、下部磁気シールド及び上部磁気シールドの両者に、下地シールド層及び上層シールド層の積層構造を適用した構成でもよい。
2.薄膜磁気ヘッド
図6は本発明に係る薄膜磁気ヘッドの媒体対向面側の平面図、図7は図6に示した薄膜磁気ヘッドの正面断面図、図8は図6、図7に示した薄膜磁気ヘッドの素子部分の拡大断面図である。何れの図面においても、寸法、プロポーション等は、図示の都合上、誇張さ
れまたは省略されている。
図示された薄膜磁気ヘッドは、スライダ基体105と、電磁変換素子104、3とを含む。スライダ基体105は、例えば、アルティック等のセラミック材料からなり、媒体対向面に浮上特性制御用の幾何学的形状を有している。そのような幾何学的形状の代表例として、実施例では、スライダ基体105の基底面150に、第1の段部151、第2の段部152、第3の段部153、第4の段部154、及び、第5の段部155を備える例を示してある。基底面150は、矢印Aで示す空気の流れ方向に対する負圧発生部となり、第2の段部152及び第3の段部153は、第1の段部151から立ち上がるステップ状の空気軸受けを構成する。第2の段部152及び第3の段部153の表面は、ABS100となる。
第4の段部154は、基底面150からステップ状に立ち上がり、第5の段部155は第4の段部154からステップ状に立ちあがっている。電磁変換素子104、3は第5の段部155に設けられている。
電磁変換素子は、再生素子を構成する磁気抵抗効果膜3と、記録素子104とを含む。記録素子104は、例えば、誘導型磁気変換素子であり、書込用磁極端がABS100に面している。記録素子104は、再生素子を構成する磁気抵抗効果膜3と近接して配置され、保護膜149によって覆われている。
記録素子104は、下部磁極膜141と、上部磁極膜145と、記録ギャップ膜142と、薄膜コイル143、147とを含む。下部磁極膜141は上部磁極膜145と磁気的に連結されている。記録ギャップ膜142は下部磁極膜141の磁極部分と、上部磁極膜145の磁極部分との間に設けられている。薄膜コイル143、147は下部磁極膜141及び上部磁極膜145の間のインナーギャップ内の絶縁膜148内に、絶縁された状態で配設されている。記録素子104は、上記形態に限定されず、種々の形態をとることができる。
図示の薄膜磁気ヘッドには、磁気抵抗効果膜3のほか、下部磁気シールド膜1、下部ギャップ膜21、上部ギャップ膜27、上部磁気シールド膜5、絶縁層23及び絶縁膜464が含まれている。下部磁気シールド膜1は、下地シールド層11と、上層シールド層13とを積層した構造となっている(図8参照)。
下部磁気シールド膜1及び上部磁気シールド膜5は、下部ギャップ膜21及び上部ギャップ膜27を挟み、互いに間隔を隔てて配置されている。下部ギャップ膜21及び上部ギャップ膜27の間には、磁気抵抗効果膜3が埋設されている。
下部磁気シールド膜1、上部磁気シールド膜5及び磁気抵抗効果膜3は、図1に示した磁気抵抗効果素子を構成する。従って、図示の薄膜磁気ヘッドは、図1に示した磁気抵抗効果素子の作用効果を得ることができる。
3.磁気ヘッド装置
図9は本発明に係る磁気ヘッド装置の正面図、図10は図9に示した磁気ヘッド装置の底面図である。図示された磁気ヘッド装置は、図6〜図8に示した薄膜磁気ヘッド400と、ヘッド支持装置106とを含む。ヘッド支持装置106は、金属薄板でなる支持体161の長手方向の一端にある自由端に、同じく金属薄板でなる可撓体162を取付け、この可撓体162の下面に薄膜磁気ヘッド400を取付けた構造となっている。
具体的には、可撓体162は、支持体161の長手方向軸線と略平行して伸びる2つの外側枠部621、622と、支持体161から離れた端において外側枠部621、622を連結する横枠623と、横枠623の略中央部から外側枠部621、622に略平行するように延びていて先端を自由端とした舌状片624とを有する。横枠623のある方向とは反対側の一端は、支持体161の自由端付近に溶接等の手段によって取付けられている。
支持体161の下面には、例えば半球状の荷重用突起625が設けられている。この荷重用突起625により、支持体161の自由端から舌状片624へ荷重力が伝えられる。
薄膜磁気ヘッド400は、舌状片624の下面に接着等の手段によって取付けられている。薄膜磁気ヘッド400は、ピッチ動作及びロール動作が許容されるように支持されている。
本発明に適用可能なヘッド支持装置106は、上記実施例に限定するものではなく、これまで提案され、またはこれから提案されることのあるヘッド支持装置を、広く適用できる。例えば、支持体161と舌状片624とを、タブテープ(TAB)等のフレキシブルな高分子系配線板を用いて一体化したもの等を用いることもできる。また、従来より周知のジンバル構造を持つものを自由に用いることができる。
薄膜磁気ヘッド400は、図1に示した磁気抵抗効果素子を有しており、従って、図9、図10に示した磁気ヘッド装置は、図1に示した磁気抵抗効果素子の作用効果を得ることができる。
4.磁気記録再生装置
図11は、図9、図10に示した磁気ヘッド装置を用いた磁気記録再生装置(磁気ディスク装置)の斜視図である。図示された磁気記録再生装置は、軸170の回りに回転可能に設けられた磁気ディスク171と、磁気ディスク171に対して情報の記録及び再生を行う薄膜磁気ヘッド172と、薄膜磁気ヘッド172を磁気ディスク171のトラック上に位置決めするためのアッセンブリキャリッジ装置173とを備えている。
アセンブリキャリッジ装置173は、軸174を中心にして回動可能なキャリッジ175と、このキャリッジ175を回動駆動する例えばボイスコイルモータ(VCM)からなるアクチュエータ176とから主として構成されている。
キャリッジ175には、軸174の方向にスタックされた複数の駆動アーム177の基部が取り付けられており、各駆動アーム177の先端部には、薄膜磁気ヘッド172を搭載したヘッドサスペンションアッセンブリ178が固着されている。各ヘッドサスペンションアセンブリ178は、その先端部に有する薄膜磁気ヘッド172が、各磁気ディスク171の表面に対して対向するように駆動アーム177の先端部に設けられている。
駆動アーム177、ヘッドサスペンションアッセンブリ178及び薄膜磁気ヘッド172が、図9、図10を参照して説明した磁気ヘッド装置を構成する。薄膜磁気ヘッド172は、図1に示した磁気抵抗効果素子を有しており、従って、図11に示した磁気記録再生装置は、図1に示した磁気抵抗効果素子の作用効果を得ることができる。
本発明に係る磁気抵抗効果素子の一実施形態を示す図である。 磁気抵抗効果膜の膜構造の一例を示す図である。 磁気抵抗効果膜の膜構造のもう一つの例を示す図である。 表5に記載された実験データをグラフ化したものである。 表6に記載された実験データをグラフ化したものである。 本発明に係る薄膜磁気ヘッドの媒体対向面側の平面図である。 図6に示した薄膜磁気ヘッドの正面断面図である。 図6、図7に示した薄膜磁気ヘッドの素子部分の拡大断面図である。 本発明に係る磁気ヘッド装置の正面図である。 図9に示した磁気ヘッド装置の底面図である。 図9、図10に示した磁気ヘッド装置を用いた磁気記録再生装置の斜視図である。
符号の説明
1 下部磁気シールド膜
11 下地シールド層
13 上層シールド層
5 上部磁気シールド膜
3 磁気抵抗効果膜

Claims (12)

  1. 下部磁気シールド膜と、前記下部磁気シールド膜の上に配置された磁気抵抗効果膜とを含む磁気抵抗効果素子であって、
    前記下部磁気シールド膜は、下地シールド層と、上層シールド層とを含み、
    前記上層シールド層は、BもしくはPを含有するNiFe系、または、BもしくはPを含有するCoFe系の組成を有する微結晶またはアモルファスからなり、前記下地シールド層の上に積層されており、
    前記下地シールド層は、磁性導電層であり、結晶粒径が20nm以下の微結晶またはアモルファスからなる、
    磁気抵抗効果素子。
  2. 上部磁気シールド膜と、前記上部磁気シールド膜の下に配置された磁気抵抗効果膜とを含む磁気抵抗効果素子であって、
    前記上部磁気シールド膜は、下地シールド層と、上層シールド層とを含み、
    前記上層シールド層は、BもしくはPを含有するNiFe系、または、BもしくはPを含有するCoFe系の組成を有する微結晶またはアモルファスからなり、前記下地シールド層の上に積層されており、
    前記下地シールド層は、磁性導電層であり、結晶粒径が20nm以下の微結晶またはアモルファスからなる、
    磁気抵抗効果素子。
  3. 下部磁気シールド膜と、上部磁気シールド膜と、前記下部磁気シールド膜及び上部磁気シールド膜の間に配置された磁気抵抗効果膜とを含む磁気抵抗効果素子であって、
    前記下部磁気シールド膜及び上部磁気シールド膜は、それぞれ、下地シールド層と、上層シールド層とを含み、
    前記上層シールド層は、BもしくはPを含有するNiFe系、または、BもしくはPを含有するCoFe系の組成を有する微結晶またはアモルファスからなり、前記下地シールド層の上に積層されており、
    前記下地シールド層は、磁性導電層であり、結晶粒径が20nm以下の微結晶またはアモルファスからなる、
    磁気抵抗効果素子。
  4. 請求項1乃至3の何れかに記載された磁気抵抗効果素子であって、
    前記下地シールド層は、BもしくはPを含有するNiFe系、または、BもしくはPを含有するCoFe系の組成を有する、
    磁気抵抗効果素子。
  5. 請求項4に記載された磁気抵抗効果素子であって、
    前記下地シールド層は、BもしくはPの含有量が1at%〜10at%である、
    磁気抵抗効果素子。
  6. 請求項1乃至5の何れかに記載された磁気抵抗効果素子であって、
    前記上層シールド層は、BもしくはPの含有量が0.3at%〜10at%である、
    磁気抵抗効果素子。
  7. 請求項1乃至6の何れかに記載された磁気抵抗効果素子であって、
    前記下地シールド層及び前記上層シールド層は、それぞれ、Ni及びFeの合計を100at%としてNiが81±4at%の範囲にあるNiFe系の組成を有する、
    磁気抵抗効果素子。
  8. 請求項1乃至6の何れかに記載された磁気抵抗効果素子であって、
    前記下地シールド層及び前記上層シールド層は、それぞれ、Co及びFeの合計を100at%としてCoが96±3at%の範囲にあるCoFe系の組成を有する、
    磁気抵抗効果素子。
  9. 磁気抵抗効果素子と、スライダとを含む薄膜磁気ヘッドであって、
    前記磁気抵抗効果素子は、請求項1乃至8の何れかに記載されたものでなり、
    前記スライダは、前記磁気抵抗効果素子を支持する、
    薄膜磁気ヘッド。
  10. 請求項9に記載された薄膜磁気ヘッドであって、更に書込素子を有する薄膜磁気ヘッド。
  11. 薄膜磁気ヘッドと、ヘッド支持装置とを含む磁気ヘッド装置であって、
    前記薄膜磁気ヘッドは、請求項9または10に記載されたものでなり、
    前記ヘッド支持装置は、前記薄膜磁気ヘッドを支持する、
    磁気ヘッド装置。
  12. 磁気ディスクと、磁気ヘッド装置とを含む磁気記録再生装置であって、
    前記磁気ヘッド装置は、請求項11に記載されたものでなり、前記磁気ディスクとの協働により、磁気記録の書込及び読み出しを行う、
    磁気記録再生装置。
JP2006112462A 2006-04-14 2006-04-14 磁気抵抗効果素子、薄膜磁気ヘッド、磁気ヘッド装置及び磁気記録再生装置 Expired - Fee Related JP4121035B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006112462A JP4121035B2 (ja) 2006-04-14 2006-04-14 磁気抵抗効果素子、薄膜磁気ヘッド、磁気ヘッド装置及び磁気記録再生装置
US11/623,493 US8000063B2 (en) 2006-04-14 2007-01-16 Magneto-resistive element, thin film magnetic head, magnetic head device, and magnetic recording/reproducing apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006112462A JP4121035B2 (ja) 2006-04-14 2006-04-14 磁気抵抗効果素子、薄膜磁気ヘッド、磁気ヘッド装置及び磁気記録再生装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007287226A JP2007287226A (ja) 2007-11-01
JP4121035B2 true JP4121035B2 (ja) 2008-07-16

Family

ID=38604614

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006112462A Expired - Fee Related JP4121035B2 (ja) 2006-04-14 2006-04-14 磁気抵抗効果素子、薄膜磁気ヘッド、磁気ヘッド装置及び磁気記録再生装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8000063B2 (ja)
JP (1) JP4121035B2 (ja)

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7606008B2 (en) * 2004-04-02 2009-10-20 Tdk Corporation Stabilizer for magnetoresistive head and method of manufacture
JP2007242786A (ja) * 2006-03-07 2007-09-20 Tdk Corp Cpp型磁気抵抗効果素子
JP4121035B2 (ja) * 2006-04-14 2008-07-16 Tdk株式会社 磁気抵抗効果素子、薄膜磁気ヘッド、磁気ヘッド装置及び磁気記録再生装置
US8164862B2 (en) * 2008-04-02 2012-04-24 Headway Technologies, Inc. Seed layer for TMR or CPP-GMR sensor
US8514524B2 (en) * 2008-05-09 2013-08-20 Headway Technologies, Inc. Stabilized shields for magnetic recording heads
JP2010219177A (ja) * 2009-03-16 2010-09-30 Nec Corp 磁気トンネル接合素子、磁気ランダムアクセスメモリ
DE102009013812A1 (de) 2009-03-18 2010-09-23 Osram Gesellschaft mit beschränkter Haftung Reflektor, Lichtquellenanordnung sowie Projektorgerät
US8437105B2 (en) * 2009-07-08 2013-05-07 Seagate Technology Llc Magnetic sensor with composite magnetic shield
KR101127766B1 (ko) * 2011-01-24 2012-03-16 주식회사 하이닉스반도체 자기저항소자 제조 방법
US8737022B2 (en) * 2012-07-13 2014-05-27 Tdk Corporation Multilayer film, magnetic head, magnetic head device, magnetic recording/reproducing apparatus and method for manufacturing multilayer film
US8531801B1 (en) * 2012-12-20 2013-09-10 Western Digital (Fremont), Llc Method and system for providing a read transducer having a composite magnetic shield with smooth interfaces
US8917484B2 (en) 2013-03-12 2014-12-23 Seagate Technology Llc Magnetoresistive element with nano-crystalline shield
US9019664B2 (en) * 2013-05-20 2015-04-28 Seagate Technology Llc Magnetoresistive sensor with variable shield permeability
US9230565B1 (en) 2014-06-24 2016-01-05 Western Digital (Fremont), Llc Magnetic shield for magnetic recording head
JP2017228688A (ja) * 2016-06-23 2017-12-28 アルプス電気株式会社 磁気センサおよび電流センサ
US11377749B1 (en) 2017-10-17 2022-07-05 Seagate Technology Llc Electrodeposition of high damping magnetic alloys
US11152020B1 (en) 2018-05-14 2021-10-19 Seagate Technology Llc Electrodeposition of thermally stable alloys

Family Cites Families (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3201763B2 (ja) 1990-11-28 2001-08-27 学校法人早稲田大学 軟磁性薄膜
JPH06122990A (ja) 1992-10-12 1994-05-06 Sumitomo Metal Ind Ltd Co−Fe−B合金電気めっき被膜およびその製造方法
JP2741837B2 (ja) * 1993-08-06 1998-04-22 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレイション 薄膜磁気抵抗ヘッド
JPH0766034A (ja) 1993-08-26 1995-03-10 Denki Kagaku Kogyo Kk 軟磁性材料膜及びその製造方法
JPH07334819A (ja) 1994-06-07 1995-12-22 Alps Electric Co Ltd 薄膜磁気ヘッド
JPH08124121A (ja) 1994-10-20 1996-05-17 Sumitomo Metal Ind Ltd 磁気抵抗効果型薄膜磁気ヘッド及びその製造方法
US5883762A (en) * 1997-03-13 1999-03-16 Calhoun; Robert B. Electroplating apparatus and process for reducing oxidation of oxidizable plating anions and cations
JP3735443B2 (ja) * 1997-04-03 2006-01-18 株式会社東芝 交換結合膜とそれを用いた磁気抵抗効果素子、磁気ヘッドおよび磁気記憶装置
JP3484343B2 (ja) 1998-04-28 2004-01-06 Tdk株式会社 薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法
US6791794B2 (en) * 2000-09-28 2004-09-14 Nec Corporation Magnetic head having an antistripping layer for preventing a magnetic layer from stripping
JP2002163808A (ja) * 2000-11-22 2002-06-07 Tdk Corp 磁気抵抗効果装置およびその製造方法ならびに薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法
US20030099069A1 (en) * 2001-10-10 2003-05-29 Tdk Corporation Magnetic head, method of manufacturing same, and head suspension assembly
US6735058B2 (en) * 2002-02-04 2004-05-11 International Business Machines Corporation Current-perpendicular-to-plane read head with an amorphous magnetic bottom shield layer and an amorphous nonmagnetic bottom lead layer
JP2003347120A (ja) 2002-05-28 2003-12-05 Univ Waseda 磁性膜及びその作成方法
JP4196402B2 (ja) 2003-07-11 2008-12-17 マツダ株式会社 広告情報処理装置及び広告情報処理方法
JP4260002B2 (ja) * 2003-12-24 2009-04-30 ヒタチグローバルストレージテクノロジーズネザーランドビーブイ 磁気ヘッドとその製造方法および磁気記録再生装置
JP3683577B1 (ja) * 2004-05-13 2005-08-17 Tdk株式会社 磁気抵抗効果素子、薄膜磁気ヘッド、ヘッドジンバルアセンブリおよび磁気ディスク装置
US7652854B2 (en) * 2005-08-09 2010-01-26 Tdk Corporation Magneto-resistive or tunneling magneto-resistive element having a shielding film of an amorphous layer above a crystalline layer, and method for manufacturing the same
JP2007242786A (ja) 2006-03-07 2007-09-20 Tdk Corp Cpp型磁気抵抗効果素子
JP4121035B2 (ja) * 2006-04-14 2008-07-16 Tdk株式会社 磁気抵抗効果素子、薄膜磁気ヘッド、磁気ヘッド装置及び磁気記録再生装置
US20090262464A1 (en) * 2008-04-21 2009-10-22 Hardayal Singh Gill Perpendicular magnetic write head having a wrap around shield constructed of a low permeability material for reduced adjacent track erasure

Also Published As

Publication number Publication date
US8000063B2 (en) 2011-08-16
US20070242391A1 (en) 2007-10-18
JP2007287226A (ja) 2007-11-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4121035B2 (ja) 磁気抵抗効果素子、薄膜磁気ヘッド、磁気ヘッド装置及び磁気記録再生装置
US8953282B2 (en) Magnetic head, and magnetic storage apparatus
JP3712933B2 (ja) スピン・バルブ・センサ用3層シード層構造体
JP4670890B2 (ja) Cpp構造の磁気抵抗効果素子および磁気ディスク装置
JP3473684B2 (ja) 磁気ヘッドおよびその製造方法、それを用いる磁気記録再生装置
JP2008135432A (ja) トンネル磁気抵抗効果素子及びその製造方法
JP2007048972A (ja) 磁気抵抗効果素子、基体、ウエハ、ヘッドジンバルアセンブリ、ハードディスク装置、磁気メモリ素子、磁気センサアセンブリ、および磁気抵抗効果素子の製造方法
JP4492617B2 (ja) 磁気抵抗効果素子および磁気ディスク装置
US8724262B1 (en) Magnetic head and magnetic recording/reproduction apparatus that decreases oscillation driving voltage of a spin torque oscillation element
JP2007250977A (ja) 磁性薄膜、磁気抵抗効果素子、薄膜磁気ヘッドおよび磁気メモリ素子
US9007725B1 (en) Sensor with positive coupling between dual ferromagnetic free layer laminates
US8467154B2 (en) Magnetic sensors having perpendicular anisotropy free layer
JP2006128379A (ja) 磁気抵抗効果素子、磁気ヘッド及び磁気記録装置
US8913351B2 (en) Magnetoresistance effect element, magnetic head, magnetic head assembly, and magnetic recording and reproducing device
JP4759455B2 (ja) 磁気シールド及びその製造方法、薄膜磁気ヘッド
JP2010147213A (ja) 磁気抵抗効果素子とその製造方法、磁気再生ヘッド、および情報記憶装置
JP2008227457A (ja) 磁歪低減層を含むフリー層を有する磁気抵抗効果素子および薄膜磁気ヘッド
JP5636468B2 (ja) 磁気抵抗効果素子、磁気ヘッド、および磁気記録再生装置
JP2009260248A (ja) 磁気抵抗効果素子および積層構造体
JP4471020B2 (ja) Cpp構造の磁気抵抗効果素子および磁気ディスク装置
JP3683577B1 (ja) 磁気抵抗効果素子、薄膜磁気ヘッド、ヘッドジンバルアセンブリおよび磁気ディスク装置
JP2014146405A (ja) 磁気抵抗効果型の磁気ヘッドおよび磁気記録再生装置
KR20030057336A (ko) 자기저항효과막 및 강자성 적층 구조체
US8054587B2 (en) Magnetoresistive effect element, thin-film magnetic head with magnetoresistive effect read head element, and magnetic disk drive apparatus with thin-film magnetic head
JP4324162B2 (ja) 磁気抵抗効果素子、薄膜磁気ヘッドおよびハードディスク装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080416

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080423

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080423

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110509

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130509

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140509

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees