JP4120786B2 - 可変利得増幅器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、定電流ドライブ回路を用いた信号切替器及び同信号切替器を備えた可変利得増幅器に関する。
【0002】
【従来の技術】
アナログ信号の出力レベルを制御するには可変抵抗器と増幅器とが用いられていることが多い。
図7は従来例1のゲイン可変D/A変換装置の回路図で、電流出力D/Aコンバータ101でデジタル・データに応じたアナログ電流を出力し、アナログスイッチSW103、増幅器102、固定抵抗器105、コンデンサ104で構成された電流/電圧変換デグリッチ回路によりアナログ電圧を出力する。その出力電圧を可変抵抗器107で制御し、増幅器108、固定抵抗器109,110で構成された増幅器で増幅し、所定の出力レベルを得ている。
【0003】
ここでアナログスイッチSW103にSW制御信号が加えられると、増幅器102の反転入力端子(−)はSW103によって接地され出力レベルは零となる。
前記電流/電圧変換デグリッチ回路はD/Aコンバータで、デジタル信号が入力されてから一定の出力が得られるまでの変換に要する時間であるセットリングタイムの時間の誤差により発生したグリッチ部分を出力しないようにデグリッチコントロール信号であるSW制御信号によってアナログスイッチ103を制御し、出力信号に前記グリッチ部分が出力されないようにしている。
さらに、低域フィルタを構成する固定抵抗器105とコンデンサ104が並列接続され、増幅器102に帰還接続して、アナログ信号中に含まれている標本化周波数で基本波が変調されたデジタルフィードスルー信号を減衰させることができる。
【0004】
図8は従来例2のゲイン可変D/A変換装置の回路図で、従来例1のフィードバック抵抗の固定抵抗器105を可変抵抗器106に置換してフィードバック量を制御することによって出力電圧を制御することができ、同時に回路部品点数を低減している。
また、例えばオーディオのステレオアンプとして応用する場合は、前記2つの従来例回路を左右2チャンネル分用意すればよい。この場合それぞれのチャンネルの出力電圧は、可変抵抗器107又は106に2連型可変抵抗器又は2重軸型可変抵抗器を使用して制御する例が多い。
【0005】
上記従来例1,2によれば、前記可変抵抗器の抵抗面摺動は機械式接点を利用しているため、経年変化でいわゆる「ガリ」音が発生するなど信頼性が低い。また抵抗値の精度が取れない。さらに信号経路に抵抗体を使用しているためインピーダンスが増加し熱雑音、歪み、クロストークなどが悪化しやすい。
上記オーディオのステレオアンプとしての応用例の場合は、その構造上、左右チャンネルの信号が接近し、かつ抵抗体を通すため出力インピーダンスが高く、そのためクロストーク、ノイズの悪化は基本的にさけることが難しい。
また、前記可変抵抗器は機械的な接点を介して抵抗値を決めているため左右の抵抗値の誤差(連動誤差:通常3dB程度、微少レベルでは5dB程度)による信号レベルの差異を生じやすい。
【0006】
従来例3として、電子的に制御できる可変利得増幅回路を使用した特開平11−340760号公報「可変利得増幅回路」によれば、入力信号電圧を電流に変換して出力する電圧−電流変換手段と、設定された可変利得で前記電流を増幅する電流増幅手段と、前記増幅された電流を出力電圧に変換する手段と、基準となる電圧が入力されている時間に前記出力電圧が所定の範囲に収束するように動作点を設定する動作点設定手段とを有して構成している。
【0007】
上記従来例3の構成によって、8ビットの信号によって制御される8個のアナログスイッチが全てオンした場合に出力電圧が異常に上昇して電源電圧に張り付いてしまうことになって回路として破綻してしまうため、入力信号電圧が所定の動作点(入力動作基準電圧値)にある場合に出力電圧も所定の動作点(出力動作基準電圧値)になるように制御する必要があるために、動作点設定手段として作動する電圧調整回路を配設して、その電圧調整回路から出力されたVclpで制御されたトランジスタと抵抗とで構成されるバイパス回路によって、IinからIbpをバイパスすることによりIout が所定出力動作点を与えるようなIsig電流を得るようにVclpが制御される。また、前記出力電圧の調整動作は、電圧調整回路に供給されるクロックφclpに同期して離散的(間欠的)に行われる。
【0008】
上記従来例3によれば、電子的に制御できる可変利得増幅回路として、動作点設定手段として作動する電圧調整回路や、バイパス回路などが必要で複雑な回路構成になっていることと、アナログスイッチ切替時に、ドライバ側からストレ・キャパシティによって微分されたパルスが信号側に飛び込んできたり、特に出力電圧の調整動作が、電圧調整回路に供給されるクロックφclpに同期して行われるため大きな入力信号波形のピーク値近辺で調整動作(アナログスイッチ切替)を行った場合、切替ノイズが発生しやすい傾向にある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
以上説明した現状に鑑み、回路構成が簡単で、ノイズ発生が無く、複数の信号切替器を並列使用してもクロストークが極めて少なく、また、複数系統の可変利得増幅器の利得合わせを精密に、かつ容易にできる信号切替器及び同信号切替器を備えた可変利得増幅器を提供する。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明者は,上記に鑑み鋭意研究の結果,次の手段によりこの課題を解決した。
(1)入力端子に加えられた入力信号電圧Vinを電流Iに変換して出力する複数の定電流ドライブ回路と、
該定電流ドライブ回路の出力電流Iを電圧Voutに変換して出力する一つの電流−電圧変換回路と、
前記定電流ドライブ回路の各出力端と前記電流−電圧変換回路の反転入力端との間に接続された直列スイッチ回路及び前記複数の定電流ドライブ回路出力端と接地との間に接続された短絡スイッチ回路の二つのスイッチ回路で構成される複数の信号切替回路と、前記複数の信号切替器の直列スイッチ回路及び短絡スイッチ回路の開閉を制御するスイッチ制御回路とで構成され、
かつ、これら複数の定電流ドライブ回路の入力信号電圧Vinに対する出力電流Iが、それぞれ
I=(gm/2 n )×Vin (gm:相互コンダクタンス、n:0〜nの正数)
の関係を有し、初段の定電流ドライブ回路の出力電流I=(gm/2 0 )×Vin に対し、次段以降の各定電流ドライブ回路の出力電流Iが順次1/2 1 〜1/2 n に設定されてなり、これら出力電流Iを異にする複数の定電流ドライブ回路それぞれの信号切替回路を制御して得られる出力電流を前記電流−電圧変換回路に加えることによって、前記電流−電圧変換回路の出力電圧を制御する可変利得増幅器において、
前記直列スイッチ及び短絡スイッチが開閉する際に生じるスイッチング・トランジェント・ノイズを相殺するため、前記各直列スイッチ及び短絡スイッチに対応し、前記直列スイッチ及び短絡スイッチの開閉タイミングで開閉する二つのスイッチで構成する複数のチャージインジェクション打ち消し回路を、前記電流−電圧変換回路の非反転入力端と接地間に接続されてなることを特徴とする可変利得増幅器。
【0015】
(2)前記スイッチ制御回路が、前記複数の信号切替回路の直列スイッチ回路がオンの時短絡スイッチ回路をオフとし、直列スイッチ回路がオフの時短絡スイッチ回路をオンとするようにスイッチの開閉タイミングを制御するものであることを特徴とする前項(1)に記載の可変利得増幅器。
【0016】
(3)前記スイッチ制御回路が、複数個並列接続された前記信号切替回路の直列スイッチ回路と短絡スイッチ回路のそれぞれのスイッチの開閉タイミングを前記入力信号電圧のゼロクロス点を検知して制御するものであることを特徴とする前項(1)又は(2)に記載の可変利得増幅器。
【0018】
(4)前記信号切替器を備えた可変利得増幅器の複数台構成において、前記スイッチ制御回路が、前記複数台の可変利得増幅器それぞれに複数個並列接続されている前記信号切替回路のスイッチの開閉を単独又は複数個を制御して複数台の前記可変利得増幅器の利得を制御できることを特徴とする前項(1)〜(3)のいずれか1項に記載の可変利得増幅器。
【0020】
(5)前記スイッチ回路が、CMOSアナログスイッチを用いたブレークビフォアメイクのスイッチ回路であることを特徴とする前項(1)〜(4)のいずれか1項に記載の可変利得増幅器。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1は、本願発明実施例1に記載の信号切替器のブロック図、図2は、図1に示すV−I Conv.(定電流ドライブ回路).及びI−V Conv.(電流−電圧変換回路)の回路図、図3は、実施例2に記載の可変利得増幅器のブロック図、図4は、実施例3に記載の本発明のチャージインジェクション打ち消し回路を有する可変利得増幅器のブロック図、図5は、可変利得増幅器の利得計算説明図、図6は、実施例4に記載の可変利得増幅器を利用したステレオ・オーディオアンプのブロック図、である。
図において、1は信号切替器、2は入力端子、3は出力端子、4は信号切替回路、5はスイッチ制御回路、6は切替信号発生回路、7,8は遅延回路、9はゼロクロス検知回路、10はゲインボリューム、11は可変利得増幅器、12はバランスボリューム、13はチャージインジェクション打ち消し回路、Vinは入力信号電圧、Voutは出力信号電圧、VI0〜VI15は定電流ドライブ回路(V−I Conv.)、IVは電流−電圧変換回路(I−V Conv.)、OPはオペアンプ、S0〜S15は直列スイッチ回路、SS0〜SS15は短絡スイッチ回路、S0’〜S15’直列スイッチ回路、SS0’〜SS15’は短絡スイッチ回路、Bufはバッファーアンプ、a,b,m,Rは固定抵抗器、Zは負荷インピーダンス、である。
【0022】
[実施例1]
図1に、入力端子2に加えられた入力信号電圧Vinを電流に変換して出力し、かつ
I=(gm/2 n )×Vin(gm:相互コンダクタンス、n:0〜nの正数)
の関係(電圧電流変換利得)有する定電流ドライブ回路VI(V−I Conv.)と、定電流ドライブ回路VIの出力電流Iを出力信号電圧Voutに変換して出力端子3に出力する電流−電圧変換回路IV(I−V Conv.)と、前記定電流ドライブ回路VIと定電流ドライブ回路VI出力端と前記電流−電圧変換回路IVの入力端との間に接続されたアナログスイッチである直列スイッチ回路S及び前記定電流ドライブ回路VI出力端と接地との間に接続されたアナログスイッチである短絡スイッチ回路SSとで構成する信号切替回路4と、前記直列スイッチ回路S及び短絡スイッチ回路SSを制御するスイッチ制御回路5で構成された信号切替器を示した。
図2において、入力端子2に供給された入力信号電圧Vinは固定抵抗器aを介してオペアンプOPの反転端子へ入力され、オペアンプOPとバッファーアンプBuf及び5点の固定抵抗器a,b,mで構成する定電流ドライブ回路VIで電圧−電流変換され、さらに直列スイッチ回路Sを介して、オペアンプOPとフィードバック用固定抵抗器Rで構成する電流−電圧変換回路IVの反転端子に入力される。電流−電圧変換回路IVは入力電流Iを電圧変換し、かつ増幅して出力信号電圧Voutとして出力端子3を介して図示しない他機器へ供給する。
ここで、定電流ドライブ回路VIの出力電流Iは、前記固定抵抗器a、b、mの抵抗値a、b、mから、I=(b/a)×(Vin/m)として決定され、(b/a・m)=(gm/2n)とすれば、前式はI=(gm/2n)×Vinとなり、前記固定抵抗器a、b、mの抵抗値を適切に選定すれば出力電流Iを適宜設定することができる。なお、ここでgmは相互コンダクタンス、nは0〜nの正数である。
【0023】
図1において、スイッチ制御回路5は、スイッチ回路S,SSを制御するためのスイッチ制御信号を発生する切替信号発生回路6と、入力信号電圧Vinの信号レベルの0電位を検知し、遅延回路7,8を介してスイッチ回路S,SSを入力信号電圧Vinのゼロクロス点、又はゼロ近辺で切り替えるためのスイッチ制御信号を出力するゼロクロス検知回路9で構成している。
ゼロクロス検知回路9を使用しているので、定電流ドライブ回路VIの出力振幅が大きくても信号が0レベルをクロスする点を検知してスイッチ回路S,SSを制御するため殆どノイズを発生しない。
また、スイッチ回路S,SSは、前記スイッチ制御回路5によって、直列スイッチ回路Sがオンの時、短絡スイッチ回路SSをオフとし、直列スイッチ回路Sがオフの時、短絡スイッチ回路SSをオンとするように制御して、定電流ドライブ回路VIが無負荷状態になることを防止している。
なお、本実施例回路の電源は,+電源V+と、−電源V-を使用しているため、定電流ドライブ回路VIの出力端の電位はほぼ0電位で接地電位と同等であり、また、短絡スイッチ回路SSをオンにしても、設定された電流以上に流れることはない。
【0024】
さらに、上記スイッチ回路S,SSは、特性が比較的揃っているブレークビフォアメイクのアナログスイッチを1チップにしてCMOS内に4回路内蔵しているものを使用しているが、直列スイッチ回路Sと短絡スイッチ回路SSのスイッチの開閉タイミングを、それぞれのスイッチ回路入力に接続された例えばCRで構成する遅延回路7,8を介して制御することにより、スイッチ回路S,SSが同時にオン、又は同時にオフになるタイミングを無くして定電流ドライブ回路VIの負荷が2つ以上になったり、又はオープン状態になることを皆無にしてノイズの発生を防止している。
【0025】
さらにまた、一般にD/Aコンバータ101を高速化していくと発生しやすく、D/Aコンバータ101でデジタル信号が入力されてから一定の出力が得られるまで変換に必要なセットリング中に大きな誤差を発生するために生ずるグリッチ信号を、切替信号発生回路6でデグリッチコントロール信号を生成しスイッチ回路S,SSを制御することにより、完全なPAM(Pulse Amplitude Modulation)波を作ることも可能である。なおこの時、電流−電圧変換回路IVの固定抵抗器R(図2)に並列に図示しないコンデンサを接続し、標本化の周波数の1/2の帯域制限用低域フィルタを構成し、標本化周波数で基本波が変調された信号を除去するようにすることが好ましい。
【0026】
[実施例2]
図3は、可変利得増幅器11のブロック図で、入力端子2に加えられた入力信号電圧Vinを電流に変換して出力し、かつ電圧電流変換利得を有する定電流ドライブ回路VI0〜VI15と、該定電流ドライブ回路VIの出力電流を出力信号電圧Voutに変換して出力し、かつ増幅機能を有する電流−電圧変換回路IVと、前記入力端子2と前記電流−電圧変換回路IVの入力端との間に複数(16個)個並列接続された前記定電流ドライブ回路VIと該定電流ドライブ回路VI出力端と前記電流−電圧変換回路IVの入力端との間に接続された直列スイッチ回路S0〜S15及び前記定電流ドライブ回路VI出力端と接地との間に接続された短絡スイッチ回路SS0〜SS15とで構成する複数の信号切替回路4と、前記スイッチ回路を制御するスイッチ制御回路5と、利得を制御するゲインボリューム10とで可変利得増幅器11を構成している。
【0027】
入力端子2に入力された入力信号電圧Vinは、16個の信号切替回路4の定電流ドライブ回路VIへ入力され電圧−電流変換される。定電流ドライブ回路VI0〜VI15はその出力電流Iを後述する電流決定方法によりそれぞれ異なる電圧電流変換利得を有するように決定し、直列スイッチ回路S0〜S15を介して電流−電圧変換回路IVで電流−電圧変換し、出力端子3から出力信号電圧Voutを出力する。
スイッチ制御回路5は、利得制御用ゲインボリューム10から入力された直流電位を16ビットのデジタル信号に変換し、前記直列スイッチ回路S0〜S15及び短絡スイッチ回路SS0〜SS15を制御する。
これら両スイッチ回路は、ゲインボリューム10から入力された直流電位を変換した16ビットのデジタル信号にしたがって、前記スイッチ回路を単独切替又は複数個を所定時間間隔で順次切替えることによって利得が制御される。
【0028】
可変利得増幅器11の利得を変えるときには、本来なら前記16個の並列接続された信号切替回路4のアナログスイッチの開閉を16ビットの信号で同時に切り替えるのが望ましい。しかし、S0〜S15を同時に切り替えると、切替ノイズも同時に発生し、また、スイッチ制御回路5を介してアナログスイッチの開閉を制御して利得を可変するゲインボリューム10を急激に変化させた時に発生するノイズもあり、聴感上好ましくない。
そこで、ゲインボリューム10を回して目標の設定値にしたとき、一度に必要以上のスイッチ切替を行わないように許容範囲を決め、数msec程度の間隔をあけながら徐々に下位ビットも切り替えていくように、スイッチ制御回路5によってそれぞれのスイッチに対応する遅延回路7,8(図1)を介してスイッチ切替信号を送出すると、聴感上、なめらかに変化するように聞こえ、ノイズも目立たなくなる効果がある。
なお、前記信号切替回路4の直列スイッチ回路S0〜S15を全てオフとし、短絡スイッチ回路SS0〜SS15を全てオンとするように制御すれば、出力信号電圧Voutは零となるミュート回路として作動する。
その他の構成及び作用は、実施例1と同様である。
【0029】
[実施例3]
アナログスイッチ切替時に、ドライバ側からストレ・キャパシティによって微分されたパルスが信号側に飛び込んでくる。このスイッチング・トランジェント・ノイズは、スイッチ・ドライバの出力振幅、スイッチング速度、ゲート−ドレイン/ゲート−ソース間の容量、ゲート・ドライバのインピーダンスの影響などで発生するノイズで、アナログスイッチ固有のものであり、対策が必要となる。図4において、さらに実施例2に加え、前記定電流ドライブ回路VIの出力端に接続された前記直列スイッチ回路S0〜S15及び前記短絡スイッチ回路SS0〜SS15のそれぞれに対応する同様な接続形式で配設された、直列スイッチ回路S0’〜S15’と短絡スイッチ回路SS0’〜SS15’のみで構成するチャージインジェクション打ち消し回路13を前記電流−電圧変換回路IVの入力端に備えて構成している。
【0030】
そして、前記チャージインジェクション打ち消し回路13のそれぞれのスイッチ回路の開閉が、例えば、前記信号切替回路4の直列スイッチ回路S15を制御する遅延回路7(図1参照)の同じ出力信号によって直列スイッチ回路S15’を切替制御し、同様に短絡スイッチ回路SS15を制御する遅延回路8(図1参照)の同じ出力信号によって短絡スイッチ回路SS15’を切替制御して電流−電圧変換回路IVの非反転端子に入力する。一方信号切替回路4の出力信号は電流−電圧変換回路IVの反転端子に入力されているので、この2つの同相・同時間タイミングの前記スイッチング・トランジェント・ノイズは、電流−電圧変換回路IV内で相殺され出力には現れない。
Zは電流−電圧変換回路IVの反転端子及び非反転端子の入力インピーダンスである。
【0031】
なお、図1における信号切替器1において、上記説明と同様な直列スイッチ回路S’及び短絡スイッチ回路SS’で構成するチャージインジェクション打ち消し回路を配設して、電流−電圧変換回路IVの非反転端子に入力すれば、一方、電流−電圧変換回路IVの反転端子に加えられた直列スイッチ回路S及び短絡スイッチ回路SSからの信号によって相殺され、前記スイッチング・トランジェント・ノイズは、電流−電圧変換回路IVの出力信号電圧Voutには現れない。
その他の構成及び作用は、実施例2と同様である。
【0032】
図5により、実施例2,3における前記定電流ドライブ回路VI0〜VI15の電流配分について説明する。
前記定電流ドライブ回路VI0〜VI15の出力電流Iは、図2で記述した定電流ドライブ回路VIの出力電流Iの計算式にしたがって、最上位ビットと最下位ビットの電流値を前記固定抵抗器a,b,mを適切に選定して決定することができ、よって図における上から順に、I(15)=(gm/20)Vin、I(14)=(gm/21)Vin、I(13)=(gm/22)Vin、・・・I(1)=(gm/214)Vin、I(0)=(gm/215)Vin、に設定されている。
したがって、16ビットでアナログスイッチS0〜S15を制御することにより、定電流ドライブ回路VI0の電流値はVI15の電流値に対し、−96dBまでの利得制御が可能な電流値になる。
【0033】
本願発明によれば、S0〜S15全てのアナログスイッチを同時にオンにしても全電流値はI(15)の2倍以上にはならない。
また、アナログスイッチの入力インピーダンス(オン抵抗)は、数十Ω〜数百Ωと高いが、本願発明のような電流合成型の場合、アナログスイッチのインピーダンスの影響を受けないため、最上位ビットと最下位ビットの電圧電流変換利得(電流値)を決定する定電流ドライブ回路VIの3種の固定抵抗器a,b,m(図2)の抵抗値選択自由度が大きく、また、高抵抗値を使うこともないため熱雑音の発生の極めて少ない回路設計ができる。
【0034】
[実施例4]
図6において、実施例2,3で示した可変利得増幅器11をステレオ・オーディオアンプに応用した実施例で、スイッチ制御回路5と、利得を制御するゲインボリューム10と、左右チャンネルの利得バランスを制御するバランスボリューム12と、2つの可変利得増幅器11とで構成されている。
ステレオ・オーディオアンプを構成する前記2つの可変利得増幅器11は、バランスボリューム12から入力された直流電位を変換した16ビットのデジタル信号にしたがって、それぞれの直列スイッチ回路S0〜S15及び短絡スイッチ回路SS0〜SS15を単独切替又は複数個を所定時間間隔で順次切替えて利得を制御することによって、左右チャンネルのバランスが所望の設定になるように制御している。
ここで、ゲインボリューム10を可変してそれぞれの前記スイッチ回路を単独切替又は複数個を所定時間間隔で順次切替えることによって利得を制御しても、常に左右チャンネルのバランスが所望の設定になるように制御される。
その他の構成と作用は、実施例1〜3と同様である。
【0035】
上記説明で、ゲインボリューム10及びバランスボリューム12によって直流電位をスイッチ制御回路5へ入力しデジタル信号へ変換するように記述したが、前記両ボリュームの代わりにデジタル信号を発生するロータリーエンコーダを使用し、直接デジタル信号をスイッチ制御回路5へ入力しても良い。
【0036】
【発明の効果】
本願発明によれば、次のような効果が発揮される。
1.定電流ドライブ回路を使用しているので、直列スイッチ回路のオン抵抗の性能に左右されないので、安価なスイッチ回路を採用でき、かつ歪みが悪化しない回路構成を容易に構築できる。
また、スイッチ制御回路が、信号切替回路の直列スイッチ回路がオンの時短絡スイッチ回路をオフとし、特に直列スイッチ回路がオフの時短絡スイッチ回路をオンとするように制御しているので、定電流ドライブ回路出力が電気的に切り離されるだけでなく接地されるため、極めて残留雑音が少なく、かつクロストークの無い信号切替器を提供できる。
【0037】
2.直列スイッチ回路と短絡スイッチ回路の開閉タイミングをそれぞれのスイッチ回路入力に接続された遅延回路を介して制御しているので、両スイッチ回路が同時にオン、又は同時にオフになるタイミングを無くして定電流ドライブ回路の負荷が2つ以上になったり、又はオープン状態になることを皆無にしてノイズの発生を防止できる。
【0038】
3.直列スイッチ回路と短絡スイッチ回路の開閉タイミングを入力信号電圧のゼロクロス点を検知して制御しているので、大きな入力信号電圧の信号を切り替えても切替ノイズの無い信号切替器を提供できる。
【0039】
4.また、前項1.の効果に加えて、定電流ドライブ回路の電圧電流変換利得を精度の良い固定抵抗器で決定でき、複数の信号切替器を電子的に制御しているので、精度の優れた利得制御と、信頼性の高い可変利得増幅器の製作が可能となり、かつスイッチ回路の開閉を単独切替又は複数個を所定時間間隔で順次切り替えて利得を制御できるので、高級なオーディオアンプに採用しても聴感上もなめらかに変化するように聞こえ、切替ノイズの無い可変利得増幅器を提供できる。
【0040】
5.さらに、電圧−電流変換回路の直列抵抗を低抵抗値に設定できることと、未使用状態では直列スイッチによって電圧−電流変換回路の一部が切り離されることから、極めて雑音が少ない、可変利得増幅器を提供できる。
【0041】
6.複数の直列スイッチ回路と短絡スイッチ回路の開閉タイミングをそれぞれのスイッチ回路入力に接続された遅延回路を介して制御しているので、両スイッチ回路が同時にオン、又は同時にオフになるタイミングを無くして、複数の定電流ドライブ回路の負荷が2つ以上になったり、又はオープンになることを皆無にしてノイズの発生を防止できる。
【0042】
7.複数の直列スイッチ回路と短絡スイッチ回路の開閉タイミングを入力信号電圧のゼロクロス点を検知して一斉に制御しているので、大きな入力信号電圧の信号を切り替えても切替ノイズの無い可変利得増幅器を提供できる。
【0043】
8.前記複数個並列接続された信号切替回路の電圧電流変換利得を有する定電流ドライブ回路が、前記電圧電流変換利得が1/20の初段の定電流ドライブ回路に対し、次段以降の各定電流ドライブ回路の電圧電流変換利得が順次1/21〜1/2nに設定できるので、例えば16ビットの信号で16個のアナログスイッチを制御することにより、最下位ビットで制御するスイッチ回路の電流値は最上位ビットの電流値に対し、−96dBまでの電圧電流変換利得制御が可能な電流値になる。さらに全てのアナログスイッチを同時にオンにしても全電流値は最上位ビットの電流値の2倍以上にはならないので、簡単な回路構成で信頼性に優れた可変利得増幅器を提供できる。
【0044】
9.前項4.〜8.の効果に加えて、例えば、オーディオアンプで従来の可変抵抗器による左右チャンネルの利得バランスの連動誤差は0〜−60dBでは3dB以内、0〜−70dBでは5dB以内の精度であったが、本願発明によれば0〜−96dBで±0.2dB以内の精度で制御できる。また、左右チャンネルの利得バランスを維持した上で利得制御が可能な可変利得増幅器を提供できる。
【0045】
10.直列スイッチ回路と短絡スイッチ回路のみで構成するチャージインジェクション打ち消し回路を、単独又は複数の前記信号切替回路の各スイッチ回路に対応して前記電流−電圧変換回路の入力端に備え、かつ前記チャージインジェクション打ち消し回路のそれぞれのスイッチ回路の開閉が、前記信号切替回路の各スイッチ回路を制御するそれぞれの遅延回路出力信号と同一信号によって制御されているので、スイッチング・トランジェント・ノイズが出力端子には全く現れない信号切替器及び同信号切替器を備えた可変利得増幅器を提供できる。
【0046】
11.上記スイッチ回路は、特性が比較的揃っているブレークビフォアメイクのアナログスイッチを1チップにしてCMOS内に、例えば4回路内蔵しているものを使用することができるので、安価で簡単な回路構成で構築できる信号切替器及び同信号切替器を備えた可変利得増幅器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明実施例1に記載の信号切替器のブロック図。
【図2】図1に示すV−I Conv.(定電流ドライブ回路).及びI−V Conv.(電流−電圧変換回路)の回路図。
【図3】実施例2に記載の可変利得増幅器のブロック図。
【図4】実施例3に記載の本発明のチャージインジェクション打ち消し回路を有する可変利得増幅器のブロック図。
【図5】可変利得増幅器の利得計算説明図。
【図6】実施例4に記載の可変利得増幅器を利用したステレオ・オーディオアンプのブロック図。
【図7】従来例1のゲイン可変D/A変換装置の回路図。
【図8】従来例2のゲイン可変D/A変換装置の回路図。
Claims (5)
- 入力端子に加えられた入力信号電圧Vinを電流Iに変換して出力する複数の定電流ドライブ回路と、
該定電流ドライブ回路の出力電流Iを電圧Voutに変換して出力する一つの電流−電圧変換回路と、
前記定電流ドライブ回路の各出力端と前記電流−電圧変換回路の反転入力端との間に接続された直列スイッチ回路及び前記複数の定電流ドライブ回路出力端と接地との間に接続された短絡スイッチ回路の二つのスイッチ回路で構成される複数の信号切替回路と、前記複数の信号切替回路の直列スイッチ回路及び短絡スイッチ回路の開閉を制御するスイッチ制御回路とで構成され、
かつ、これら複数の定電流ドライブ回路の入力信号電圧Vinに対する出力電流Iが、それぞれ
I=(gm/2 n )×Vin (gm:相互コンダクタンス)
の関係を有し、初段の定電流ドライブ回路の出力電流I=(gm/2 0 )×Vinに対し、次段以降の各定電流ドライブ回路の出力電流Iが順次1/2 1 〜1/2 n に設定されてなり、これら出力電流Iを異にする複数の定電流ドライブ回路それぞれの信号切替回路を制御して得られる出力電流を前記電流−電圧変換回路に加えることによって、前記電流−電圧変換回路の出力電圧を制御する可変利得増幅器において、
前記直列スイッチ回路及び短絡スイッチ回路が開閉する際に生じるスイッチング・トランジェント・ノイズを相殺するため、前記各直列スイッチ回路及び短絡スイッチ回路に対応し、前記直列スイッチ回路及び短絡スイッチ回路の開閉タイミングで開閉する二つのスイッチ回路で構成する複数のチャージインジェクション打ち消し回路を、前記電流−電圧変換回路の非反転入力端と接地間に接続されてなることを特徴とする可変利得増幅器。 - 前記スイッチ制御回路が、前記複数の信号切替回路の直列スイッチ回路がオンの時短絡スイッチ回路をオフとし、直列スイッチ回路がオフの時短絡スイッチ回路をオンとするようにスイッチの開閉タイミングを制御するものであることを特徴とする請求項1に記載の可変利得増幅器。
- 前記スイッチ制御回路が、複数個並列接続された前記信号切替回路の直列スイッチ回路と短絡スイッチ回路のそれぞれのスイッチの開閉タイミングを前記入力信号電圧のゼロクロス点を検知して制御するものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の可変利得増幅器。
- 前記信号切替器を備えた可変利得増幅器の複数台構成において、前記スイッチ制御回路が、前記複数台の可変利得増幅器それぞれに複数個並列接続されている前記信号切替回路のスイッチの開閉を単独又は複数個を制御して複数台の前記可変利得増幅器の利得を制御できることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の可変利得増幅器。
- 前記スイッチ回路が、CMOSアナログスイッチを用いたブレークビフォアメイクのスイッチ回路であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の可変利得増幅器。
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