JP4120743B2 - ロックボルトの収納取出ユニットおよび収納取出装置ならびに供給装置 - Google Patents

ロックボルトの収納取出ユニットおよび収納取出装置ならびに供給装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ロックボルトの収納取出ユニットおよび収納取出装置ならびに供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
炭坑等の坑道では、掘削後の天井面および側壁面(坑道内壁)に打設機によってロックボルトを打設し、トンネルの崩壊を防ぐ工法が採用されている。かかる打設は、従来、複数のロックボルトが収容された収容部から1本ずつ手作業によってロックボルトを取り出し、そのロックボルトを打設機にセットすることで行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この場合、打設ごとに1本ずつ手作業でロックボルトを収容部から取り出さなければならないため、効率が悪く、施工速度を上げることが困難であった。また、炭坑の場合、粉炭雰囲気という環境が悪く安全性上も万全とはいい難い場所に常に作業者が付いてロックボルト取出作業をしなければならず、好ましいとはいえない。
【0004】
以上の事情を考慮して創案された本発明の目的は、ロックボルトの取り出しを自動化して高速化できるロックボルトの収納取出ユニットおよび収納取出装置ならびに供給装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決すべく創案された本発明に係るロックボルトの収納取出ユニットは、ロックボルトを水平に積み重ねて収容する収容部と、該収容部内の最下位置のロックボルトを挟むようにその左右に夫々配置され、突出時にロックボルトを支持し、没入時にロックボルトから離間する保持ピンと、該保持ピンの下方に夫々配置され当該保持ピンの没入時に下方に落ちたロックボルトの左右に当接するガイドブラケットと、該ガイドブラケットに当接するロックボルトの下方に配置され、当該ロックボルトの下部を支持する支持位置とロックボルトを避ける放荷位置とに移動する保持ブラケットとを備えたものである。
【0006】
上記ロックボルトの収納取出ユニットの作用を説明する。先ず、予め保持ピンを突出させると共に保持ブラケットを支持位置に移動させておく。この状態では、収容部内に積み重ねて収容された複数のロックボルトは、突出した保持ピンによってその最下位置のロックボルトが支持され、全体の落下が押えられている。その後、保持ピンが没入されると、最下位置のロックボルトが下方に落ちて支持位置の保持ブラケットに支持される。これにより、収容部内に重ねられた複数のロックボルトは、達磨落としの如く全体的に下がった状態になる。
【0007】
このとき、保持ブラケットに支持されたロックボルトは、その左右がガイドブラケットに押えられるため、左右に逃げることはなく、上方に重ねられた複数のロックボルトの荷重を確実に受け止めることができる。その後、保持ピンを再び突出させてそれより上方のロックボルトの荷重を支持し、保持ブラケットに支持されたロックボルトに荷重が掛からないようにする。最後に、保持ブラケットを放荷位置に移動させると、荷重フリーとなったロックボルトが下方に放荷され、取り出される。
【0008】
また、上記支持位置の保持ブラケットと保持ピンとガイドブラケットとは、それらの間にロックボルト1本分のスペースが形成されるように配置されることが好ましい。こうすれば、前述した保持ピンの出没作動および保持ブラケットの支持位置・放荷位置の作動によって、収容部内に重ねて収容された複数のロックボルトが1本分ずつ下がるため、ロックボルトを確実に1本ずつ取り出すことができる。
【0009】
また、本発明にかかるロックボルトの収納取出装置は、前記ロックボルトの収納取出ユニットを複数並設し、その下方に各ユニットから放荷されたロックボルトを1本を除いて一旦受ける仮置部を設け、該仮置部に一旦受けたロックボルトを1本ずつ放荷する放荷機構を設けたものである。
【0010】
上記ロックボルトの収納取出装置によれば、各収納取出ユニットから夫々放荷された複数のロックボルトは、1本を除き仮置部に受けられるので、先ずその1本だけが取り出される。その後、仮置部のロックボルトを放荷機構により1本ずつ放荷することで、以降も、ロックボルトを1本ずつ取り出すことができる。
【0011】
また、本発明にかかるロックボルトの供給装置は、前記ロックボルトの収納取出装置と、該装置から取り出されたロックボルトを水平のまま所定距離移送した後鉛直方向に反転させる移送反転機とを備えたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態を添付図面に基いて説明する。
【0013】
本発明の一実施形態に係るロックボルトの収納取出ユニットおよび収納取出装置を図1乃至図4に示す。図1はロックボルトの収納取出ユニットを備えたロックボルトの収納取出装置の横断面図であり、図2は上記収納取出装置の側断面図であり、図3は上記収納取出装置の平断面図であって図2の III-III線断面図であり、図4は上記収納取出装置を備えた台車の側面図である。
【0014】
図4に示すように、このロックボルト収納取出装置1は、炭坑等の坑道内に配置された台車2上に、脚部3を介して設けられている。台車2は、本実施形態では左右一対のクローラ4を有して自走可能なものであるが、より前方に配置された牽引台車に接続されて牽引されるものであってもよい。台車2の前方には、ロックボルトを鉛直状態に把持して坑道の天井面に打設する天井面打設機と、ロックボルトを水平状態に把持して坑道の側面に打設する側面打設機とが配置されている(ともに図示せず)。
【0015】
台車2上に脚部3を介して設けられたロックボルト収納取出装置1は、並設された複数のロックボルト収納取出ユニット5を有する。ロックボルト収納取出ユニット5は、坑道天井面に打設する長いロックボルト6aの収納取出を行うユニット5aと、坑道側面に打設する短いロックボルト6bの収納取出を行うユニット5bとからなるが、これらは基本的構成が同様であるため、以降、前段のユニット5aについては添字aを後段のユニット5bについては添字bを付し、前段のユニット5aのみを説明して後段のユニット5bについての説明を省略する。
【0016】
ロックボルト収納取出ユニット5aは、ロックボルト6aを水平に積み重ねて収容する収容部7aを有する。収容部7aは、台車2(坑道)の前後方向に沿って鉛直に形成され、且つ台車2(坑道)の左右方向に所定間隔が隔てられた一対の壁部8aからなる。壁部8aの間隔は、ロックボルト6aの直径およびロックボルト6aに取り付けられたナット9aの大きさに応じて、それらより僅かに大きく設定されている。壁部8a、8aの間には、ロックボルト6aが水平に積み重ねて収容される。このとき、ロックボルト6aは、ナット9aが取り付けられているため、図2に示すように上部のものほど傾斜して重ねられる。
【0017】
かかる収容部7aを有するロックボルト収納取出ユニット5aは、台車2(坑道)の左右方向に並設されており、隣接するユニット5a、5a同士の収容部7aの壁部8aは、双方のユニット5a、5aで共用される。図1においては、仕切壁10の右側が天井面用の長いロックボルト6aのユニット5aであり、仕切壁10の左側が側面用の短いロックボルト6bのユニット5bである。各ユニット5a、5bは、上下に開口部を有するケーシング11内に収容される。ケーシング11は、前後方向に沿った縦壁12と、左右方向に沿った横壁13と、上記仕切り壁10とを有し、脚部3上に設けられた支持フレーム14に取り付けられている。
【0018】
収容部7aを構成する壁部8aの下部には、収容部7a内に積み重ねられた最下位置のロックボルト6aの僅かに下方に位置させて、突出時にロックボルト6aの下部側面を支持すると共に没入時にロックボルト6aから離間する保持ピン15a、15aが設けられている。保持ピン15aは、小径部16aと大径部17aとネジ部18aとからなり、小径部16aが横壁13の下部に開口された穴19aにスライド自在に挿入され、大径部17aが横壁13に取り付けられたガイドブロック20aにスライド自在に挿入されている。また、各保持ピン15aは、そのネジ部18aが連結ブロック21aに挿通されてナット22aで固定されており、一体的にスライドするようになっている。
【0019】
連結ブロック21aには、図2および図3に示すように、ブラケット23aが取り付けられている。ブラケット23aは、リンク機構24aを介してシリンダ25aによって押し引きされるようになっている。この構成によれば、シリンダ25aを収縮させるとブラケット23aが引き出されて各保持ピン15aが同時に穴19a内に没入され、シリンダ25aを伸長させるとブラケット23aが押し込まれて各保持ピン15aが同時に突出される。そして、各保持ピン15aが突出されると、それらの保持ピン15aよりロックボルト6aが支持され、各保持ピン15aが没入されると、支持されていたロックボルト6aが解放される。
【0020】
各保持ピン15aの下方には、図1に示すように、保持ピン15aの没入時に下方に落ちたロックボルト6aの左右に当接するガイドブラケット26aが、夫々設けられている。各ガイドブラケット26aは、壁部8aの真下に位置してその長手方向に沿って細長く形成された部材からなり、その両端部が保持ピン15aのガイドを兼ねると共に中央部が壁部8aと一体化されている。かかるガイドブラケット26aに当接するロックボルト6aの下方には、当該ロックボルト6aの下部を支持する支持位置とロックボルト6aを避ける放荷位置とに移動する保持ブラケット27aが、各ロックボルト6aごとに夫々配置されている。
【0021】
各保持ブラケット27aは、図2および図3に示すように、連結部材28aに取り付けられ、その間隔が固定されている。連結部材28aは、ガイド部材29a内に収容され、水平方向に所定範囲で移動自在となっている。ガイド部材29a内には、連結部材28aとの摺動抵抗を減らすための滑り材30a(樹脂板等)が取り付けられている。連結部材28aには、取付ブラケット31aを介してシリンダ32aが接続されている。シリンダ32aは、連結部材28aを水平方向に移動させて、各保持ブラケット27aを支持位置と放荷位置とに切り換えるものである。
【0022】
図3において、長いロックボルト6a用のシリンダ32aを収縮させると支持位置の保持ブラケット27aが放荷位置に移動し、短いロックボルト6b用のシリンダ32bを伸長させると支持位置の保持ブラケット27bが放荷位置に移動することになる。ここで、各保持ブラケット27aは、支持位置では図1に仮想線で示すように各ロックボルト6aの真下に位置し、放荷位置では図1に実線で示すように各壁部8aの真下に位置する。すなわち、隣接するロックボルト6a、6a同士の間隔と隣接する壁部8a、8a同士の間隔とは、等しく設定されている。
【0023】
上記支持位置の保持ブラケット27aと保持ピン15aとガイドブラケット26aとは、それらの間にロックボルト6a一本分のスペースが形成されるように配置されている。すなわち、支持位置の保持ブラット27a上にロックボルト6aを支持させると、そのロックボルト6aとその上に積み重ねられるロックボルト6aとの間に保持ピン15aが位置するようになっており、かかる保持ピン15aが上下のロックボルト6a、6a間の隙間に突出可能となっている。
【0024】
よって、この状態で保持ピン15aを突出させると、保持ピン15aより上方に積み重ねられたロックボルト6aの荷重が保持ピン15aに支持され、保持ピン15aより下方の保持ブラケット27aに支持されたロックボルト6aが荷重フリーとなる。よって、その後、保持ブラケット27aを放荷位置に移動させると、それまで各保持ブラケット27aに支持されていたロックボルト6aが同時に下方に放荷されることになる。
【0025】
保持ブラケット27aの下方には、各保持ブラケット27a(各ユニット5a)から放荷された複数のロックボルト6aを、1本を除いて一旦受ける仮置部33aが設けられている。仮置部33aには、一旦受けたロックボルト6aを1本ずつ放荷する放荷機構34aが設けられている。これら仮置部33aおよび放荷機構34aは、図1および図2に示すように、固定ノコギリ状ブラケット35aと可動ノコギリ状ブラケット36aとを有する。
【0026】
固定ノコギリ状ブラケット35aは、台車2の幅方向に沿って形成され上部に開口を有する断面コ字状の板体からなり、脚部3に固定的に取り付けられている。固定ノコギリ状ブラケット35aの長さは、幅方向端部のユニット5aから放荷されたロックボルト6aと干渉しない長さに設定されている。固定ノコギリ状ブラケット35aは、各壁部8aの真下に位置する水平部37aと、壁部8aと壁部8aとの間(支持位置の保持ブラケット27a)の真下に位置する直角三角形部38aとを有する。
【0027】
可動ノコギリ状ブラケット36aは、台車2の幅方向に沿って形成され固定ノコギリ状ブラケット35aの開口に係合する板体からなり、シリンダ39aによって昇降するようになっている。可動ノコギリ状ブラケット36aの長さは、幅方向端部のユニット5aから放荷されたロックボルト6aと干渉しない長さに設定されている。可動ノコギリ状ブラケット36aは、各壁部8aの真下に位置する直角三角形部40aと、壁部8aと壁部8aとの間(支持位置の保持ブラケット27a)の真下に位置する水平部41aとを有する。固定および可動ノコギリ状ブラケット35a、36aの直角三角形部38a、40aは、共に同方向に配置されており、斜面の角度も同じに形成されている。
【0028】
この構成によれば、予め可動ノコギリ状ブラケット36aをシリンダ39aによって固定ノコギリ状ブラケット35aに対して上昇させておくことにより、各ユニット5aから同時に複数のロックボルト6aが放荷された際、台車2の幅方向端部のユニット5aから放荷されたロックボルト6aは、固定および可動ノコギリ状ブラケット35a、36aと干渉することなくそのまま落下し、その端部以外のユニット5aから放荷されたロックボルト6aは、可動ノコギリ状ブラケット36aの水平部41aに一旦載置される。
【0029】
その後、可動ノコギリ状ブラケット36aをシリンダ39aによって固定ノコギリ状ブラケット35aに対して下降させると、可動ノコギリ状ブラケット36aの水平部41aに一旦載置されたロックボルト6aは、下降に伴って固定ノコギリ状ブラケット35aの直角三角形部38a上を滑り落ち、固定ノコギリ状ブラケット35aの水平部37aに移動する。これにより、各ロックボルト6aが1本分ずつ台車2の幅方向外方に移動され、最外方のロックボルト6aがブラケット36aと支持フレーム14との隙間から放荷される。放荷されたロックボルト6aは、図1に示すように、その下方に設けられたホッパ42aに案内され、移送反転機43aに導かれる。
【0030】
移送反転機43aは、ホッパ42aから供給されたロックボルト6aを把持して図4に示すように台車2の前部に移送し、そのロックボルト6aを鉛直に立てるものである。かかる移送反転機43aは、図5に示すように、台車2上に設けられ前後方向に移動する基台部44aと、基台部44aにピン45aを介して回動自在に取り付けられた回動部46aと、回動部46aに設けられロックボルト6aを把持する把持部47aと、回動部46aを基台部44aに対して90度回動させるシリンダ48aとを備えている。
【0031】
詳しくは、台車2上には、前後方向に沿ってレール49aが敷設されており、そのレール49aには、基台部44aに設けられた係合部50aが係合されている。基台部44aには、回動部46aをピン45aを介して回動自在に支持するブラケット51aが設けられている。回動部46aは、板状に形成されており、ピン45aに固定されている。ピン45aには、アーム52aが固定して設けられている。アーム52aの先端部と基台部44a上に設けられたブラケット53aとの間には、シリンダ48aが介設されている。
【0032】
この構成によれば、図5(a) の状態から基台部44aをレール49aに沿って前進させると図6の状態となり、その後、シリンダ48aを伸長させると図7に示すようにアーム52aと回動部46aとが一体的にピン45a廻りに回動し、回動部46aが水平状態から鉛直状態となる。このように水平状態から鉛直状態に回動する回動部46aには、ロックボルト6aを把持する把持部47aが設けられている。把持部47aは、回動部46aに取り付けられたL字型ブラケット54aと、L字型ブラケット54a上にスライド自在に載置された押えブロック55aと、押えブロック55aをスライドさせるシリンダ56aとを有する。
【0033】
シリンダ55aが収縮すると、L字型ブラケット54aと押えブロック55aとの間にロックボルト6aを収容するスペースが形成される。このスペースがホッパ42aの出口に対向するように、L字型ブラケット54aが回動部46aに取り付けられている。そして、シリンダ56aが伸長すると、ロックボルト6aがL字型ブラケット54aと押えブロック55aとに挟まれる。この状態では、ロックボルト6aは、図7に示すように鉛直になっても把持部47aから外れない。かかる移送反転機43aと前記ロックボルト収納取出装置1とは、ロックボルト供給装置70を構成する(図4参照)。なお、図1において、移送反転機43a、43bの間には、土砂および石炭を移送するコンベヤ57が配置されている。
【0034】
以上の構成からなる本実施形態の作用を述べる。
【0035】
先ず、図1および図2に示すように、予め保持ピン15aを突出させると共に保持ブラケット27aを支持位置に移動させ、ロックボルト収納取出装置1を構成する各ユニット5aの収容部7aに、ロックボルト6aを積み重ねて複数収容する。この状態では、収容部7a内に積み重ねて収容された複数のロックボルト6aは、突出した保持ピン15aによってその最下位置のロックボルト6aが支持され、全体の落下が押えられている。
【0036】
その後、保持ピン15aが没入されると、最下位置のロックボルト6aが下方に落ちて支持位置の保持ブラケット27aに支持され、図1に示す状態となる。これにより、収容部7a内に重ねられた複数のロックボルト6aは、達磨落としの如く全体的に1本分だけ下がった状態になる。すなわち、支持位置の保持ブラケット27aと保持ピン15aとガイドブラケット26aとは、それらの間にロックボルト6a一本分のスペースが形成されるように配置されているので、ロックボルト6aが確実に1本分ずつ下がる。
【0037】
また、1本分下がって保持ブラケット27aに支持されたロックボルト6aは、その左右がガイドブラケット26aに押えられるため、左右に逃げることはなく、上方に重ねられた複数のロックボルト6aの荷重を確実に受け止めることができる。次に、保持ピン15aを再び突出させてそれより上方のロックボルト6aの荷重を支持し、保持ブラケット27aに支持されたロックボルト6aに荷重が掛からないようにする。その後、保持ブラケット27aを放荷位置に移動させると、荷重フリーとなったロックボルト6aが下方に同時に複数放荷される。
【0038】
放荷された複数のロックボルト6aは、台車2の幅方向端部の1本が下方に放荷され、残りが仮置部33aに一旦仮置きされる。放荷された1本のロックボルト6aは、ホッパ42aに案内され、移送反転機43aの把持部47aに把持される。その後、移送反転機43aは、レール49aに沿って前進し、図4および図6に示すように台車2の前端に位置する。そして、シリンダ48aを伸長させて、図7に示すように、回動部46aをピン45a廻りに90度回動させ、ロックボルト6aを鉛直に立った状態にする。そして、鉛直に立ったロックボルト6aを、図示しない打設機に受け渡す。
【0039】
かかる作業が終了したなら、空荷となった移送反転機43aを後退させて元の位置に戻し、仮置部33aのロックボルト6aを放荷機構34aにより1本放荷する。具体的には、図1の状態から可動ノコギリ状ブラケット36aをシリンダ39aによって固定ノコギリ状ブラケット35aに対して下降させ、ロックボルト6aを1本分水平方向に送り出し、端部のロックボルト6aを放荷する。放荷されたロックボルト6aは、前述した移送反転機43aによって同様に打設機に供給される。そして、次に仮置部33aからロックボルト6aを放荷するときには、可動ノコギリ状ブラケット36aをシリンダ39aによって固定ノコギリ状ブラケット35aに対して上昇させればよい。
【0040】
こうして可動ノコギリ状ブラケット36aを固定ノコギリ状ブラケット35aに対して昇降させることにより、固定および可動ノコギリ状ブラケット35a、36aの水平部37a、41a上のロックボルト6aを直角三角形部38a、40aによって横送りして1本ずつ放荷する。すなわち、水平部37a、41aが仮置部33aを構成し、直角三角形部38a、40aが放荷機構を構成することになる。
【0041】
そして、固定および可動ノコギリ状ブラケット35a、36a上の全てのロックボルト6aが放荷されたなら、保持ピン15aと保持ブラケット27aとを前述したように作動させて各ユニット5aの収容部7a内のロックボルト6aを同時に1段ずつ放荷し、同様にそのうちの1本をホッパ42aを介して移送反転機43aに供給し、残りを仮置部33aに仮置きし、上述と同じ作動を繰り返す。これにより、複数のロックボルト6aを確実に1本ずつ取り出すことができる。
【0042】
よって、予め収容部7aに多量のロックボルト6aをストックしておくことにより、作業者は打設場所から離れた安全な場所から遠隔操作または自動でロックボルト取出作業を行うことができる。ロックボルト6aの取出場所は、粉炭雰囲気であって環境が悪くしかも坑道天盤崩落の可能性もあり安全性上も万全とはいい難いため、このような場所で作業員が作業することはなるべく避けるべきである。また、ロックボルト6aを機械的に1本ずつ取り出せるので、ロックボルト6aの取り出しを自動化でき、施工の高速化を図ることができる。
【0043】
例えば、可動ノコギリ状ブラケット36aを昇降させるシリンダ39aに伸縮回数を検出するセンサを取り付け、仮置部33a上の全てのロックボルト6aが放荷される所定回数をそのセンサが検出したとき、自動的にシリンダ25a、32aを作動させて保持ピン15aおよび保持ブラケット27aによって各収容部7a内のロックボルト6aを1段ずつ同時に放荷するようにすれば、容易に自動化できる。また、保持ピン15aまたは保持ブラケット27a用のシリンダ25aまたは32aの伸縮回数を検出するセンサを取り付け、各収容部7a内の全てのロックボルト6aが放荷される所定回数をそのセンサが検出したとき、自動的に作動を停止し空表示ランプまたはブザーなどを作動させるようにしてもよい。
【0044】
なお、これらシリンダ25a、32a、39aの伸縮回数を検出するセンサの代りに、実際にロックボルト6aの有無を検出するセンサを用いることも考えられるが、本収納取出装置1が使用される炭坑は粉炭雰囲気であって高い防爆性が要求されるため、接点から電気的火花が飛ぶ可能性があるセンサ使用しないことが望ましい。よって、本実施形態では、シリンダ25a、32a、39aの伸縮回数を検出する防爆性の高いセンサを用いているのである。また、これまで長いロックボルト6a用のユニット5a等について説明してきたが、短いロックボルト6b用のユニット5b等についても全く同様である。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係るロックボルトの収納取出ユニットおよび収納取出装置ならびに供給装置によれば、次のような優れた効果を発揮できる。
【0046】
(1)作業者は打設場所から離れた安全な場所から遠隔操作または自動でロックボルト取出作業を行うことができる。
【0047】
(2)作業者が毎回ロックボルト取出作業をする必要がなくなるため、作業効率が向上して施工の高速化を推進できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るロックボルトの収納取出ユニットを備えたロックボルトの収納取出装置の横断面図である。
【図2】上記収納取出装置の側断面図である。
【図3】上記収納取出装置の平断面図であって図2の III-III線断面図である。
【図4】上記収納取出装置を備えた台車の側面図である。
【図5】ロックボルトの移送反転機の説明図であり、(a) は側面図、(b) は平面図、(c) は背面図である。
【図6】上記移送反転機の作用を表す側面図である。
【図7】上記反転機の作用を表す側面図である。
【符号の説明】
1 ロックボルト収納取出装置
5a ロックボルト収納取出ユニット
5b ロックボルト収納取出ユニット
7a 収容部
7b 収容部
15a 保持ピン
15b 保持ピン
26a ガイドブラケット
26b ガイドブラケット
27a 保持ブラケット
27b 保持ブラケット
33a 仮置部
33b 仮置部
34a 放荷機構
34b 放荷機構
70 ロックボルト供給装置

Claims (4)

  1. ロックボルトを水平に積み重ねて収容する収容部と、該収容部内の最下位置のロックボルトを挟むようにその左右に夫々配置され、突出時にロックボルトを支持し、没入時にロックボルトから離間する保持ピンと、該保持ピンの下方に夫々配置され当該保持ピンの没入時に下方に落ちたロックボルトの左右に当接するガイドブラケットと、該ガイドブラケットに当接するロックボルトの下方に配置され、当該ロックボルトの下部を支持する支持位置とロックボルトを避ける放荷位置とに移動する保持ブラケットとを備えたことを特徴とするロックボルトの収納取出ユニット。
  2. 上記支持位置の保持ブラケットと保持ピンとガイドブラケットとは、それらの間にロックボルト1本分のスペースが形成されるように配置された請求項1記載のロックボルトの収納取出ユニット。
  3. 請求項1乃至2記載のロックボルトの収納取出ユニットを複数並設し、その下方に各ユニットから放荷されたロックボルトを1本を除いて一旦受ける仮置部を設け、該仮置部に一旦受けたロックボルトを1本ずつ放荷する放荷機構を設けたロックボルトの収納取出装置。
  4. 請求項3記載のロックボルトの収納取出装置と、該装置から取り出されたロックボルトを水平のまま所定距離移送した後鉛直方向に反転させる移送反転機とを備えたロックボルトの供給装置。
JP26884999A 1999-09-22 1999-09-22 ロックボルトの収納取出ユニットおよび収納取出装置ならびに供給装置 Expired - Fee Related JP4120743B2 (ja)

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