JP4120645B2 - 磁気転写装置及び転写ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、磁気転写装置、転写ユニット、及び磁気記録媒体に係り、特にハードディスク装置等に用いられる磁気記録媒体に、マスターディスクからフォーマット情報等の磁気情報パターンを転写する磁気転写装置、磁気記録媒体及びマスターディスクを保持する転写ユニット、及び情報が磁気転写された磁気記録媒体に関する。
ハードディスク装置やフレキシブルディスク装置等に用いられる高密度磁気記録媒体である磁気ディスクは、高速アクセスが可能であるとともに情報記録容量のより大容量化が求められている。
この大容量化を実現するために、トラック幅はより狭トラック化され、この狭いトラック幅の中で磁気ヘッドを正確に走査する、いわゆるトラッキングサーボ技術が重要な役割を担っている。
磁気ディスクには、所定の間隔でトラッキング用のサーボ信号やアドレス情報信号、及び再生クロック信号等がトラッキングサーボを行うためにプリフォーマットとして記録されている。
このプリフォーマットを正確にかつ短時間で効率的に行う方法として、本出願人は、高密度磁気記録媒体となる被転写用ディスク(以下スレーブディスクと呼称する)に転写すべき情報に対応した凹凸パターンの磁性層を有するマスターディスクを用意するとともに、スレーブディスクの磁性層を予めトラックの一方向に初期磁化し、その後、この初期磁化されたスレーブディスクとマスターディスクとを密着させた状態で初期磁化方向と略逆向きの転写用磁界を印加する磁気転写方法を提案している(例えば、特許文献1参照。)。
この場合、スレーブディスクの磁性層とマスターディスクの磁性層とをディスクホルダで密着挟持した状態で磁気転写を行うが、本出願人は、ディスクホルダの中心部に位置決めピンを設け、マスターディスクとスレーブディスクの位置合せを容易にしたディスクホルダを提案している(例えば、特許文献2参照。)。
このディスクホルダは、例えば図10に示すようなディスクホルダ110で、ホルダ本体111、押圧ホルダ112で構成されている。ホルダ本体111は内面(ディスク受け面)111Aと縁部111Bとを有する凹状円盤で、内面111Aの中心部に位置決めピン113が設けられている。位置決めピン113とマスターディスク3の中心孔3A、及びスレーブディスク2の中心孔2Aとが嵌合して夫々位置決めされる。
押圧ホルダ112は内面112Aと縁部112Bとを有した凹状円盤で、内面112Aの中心部にマスターディスク4が接着又は真空吸着されている。また、押圧ホルダ112の縁部112Bに設けられたO−リングからなるシール材114とホルダ本体111の縁部111B内面とで密閉された内部空間7が形成される。また、ホルダ本体111には図示しない真空経路が形成されており、内部空間7を負圧にすることでマスターディスク3、スレーブディスク2、及びマスターディスク4を密着挟持する。
また、ホルダ本体111、及び押圧ホルダ112は夫々支持軸115、116で支持されるとともに、回転されるようになっている。
特開2001−014667号公報 特開2003−272140号公報
ところで、前述の磁気転写を行う際、転写用磁界印加手段の磁石とスレーブディスク及びマスターディスクとをディスクの中心軸の回りに相対的に回転させながら行う。このため、マスターディスクを直接保持する2枚のホルダ板の位置調整を行って、スレーブディスクの両側のマスターディスク同士の芯合わせを高精度に行う必要があるとともに、スレーブディスク及びマスターディスクの中心軸と磁石の相対的回転軸心とを高精度に合わせ込む必要がある。
このホルダ板の位置調整は、位置決めマークを顕微鏡やCCDで観察する等の方式や位置決め部材による機械的な方式が用いられ、磁気転写装置の外部でいわゆる外段取りで行われる。
この場合、高精度に位置調整されたホルダ板を取り付け部材に固定するときに、従来のようにネジで固定するとホルダ板は高精度に位置調整されたそのままの位置で固定されず、ネジの回転力によって僅かに移動してしまうという問題があった。
また、ホルダ板に保持したマスターディスクは、所定回数の磁気転写後に表面に付着した塵埃を除去するためにクリーニング処理を施す場合があり、この場合に、ホルダ板からマスターディスクを取り外すと取り付けるときの位置決めが煩雑となることから、このようなマスターディスクのクリーニング等の保全時には、マスターディスクをホルダ板ごとディスクホルダベースから取り出して行う。
このため、外段取りでの位置調整作業やクリーニング等の保全の後にマスターディスクをホルダ板ごとディスクホルダベースに取り付ける際に、容易に取り付け位置が再現できるようにすることが望まれていた。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、磁気転写装置の転写ユニットにおいて、マスターディスクを保持するホルダ板を高精度に位置調整した後、調整位置を崩さずに、そのままの位置で固定することができ、またマスターディスクをホルダ板ごとディスクホルダベースから着脱する時に高精度な位置再現性を有した転写ユニットを提供し、ホルダ板の位置調整やマスターディスクの保守等を容易に行うことのできる磁気転写装置を提供するとともに、マスターディスクの情報信号が良好に磁気転写された磁気記録媒体を提供することを目的とする。
本発明は、前記目的を達成するために、被転写用ディスクと、被転写用ディスクの磁性層に対して情報を転写するためのパターン状の磁性層を備えたマスターディスクとを挟持し、転写用磁界を印加して前記被転写用ディスクの磁性層に前記マスターディスクの情報を磁気的に転写する磁気転写装置の前記被転写用ディスクとマスターディスクとを挟持する転写ユニットにおいて、ディスクを挟持するホルダ板を取り付け固定する中間板を介してディスクホルダベースに保持する第1のディスクホルダと、前記第1のディスクホルダに対向配置され、ディスクを挟持するホルダ板を取り付け固定する中間板を介してディスクホルダベースに保持する第2のディスクホルダと、が設けられ、前記第1のディスクホルダと第2のディスクホルダとのうち少なくともいずれか一方に設けられた装着位置再現機構部は、前記ホルダ板が取り付けられた中間板の側面を押圧する押圧部材と、前記ディスクホルダベースの一方面に形成された凹部と、を有し、前記中間板を前記凹部に挿入して前記押圧部材で前記中間板の側面を押圧することにより、該中間板の他の側面が前記凹部の壁面に形成された部位であって前記押圧部材の作用軸心である押圧軸心を挟んだ一方側及び他方側に形成された位置規制部位に当接させることで、前記ホルダ板をディスクホルダベースに位置決め装着すると共に、前記装着位置再現機構部の前記ホルダ板に挟持されるマスターディスクと平行な面への投影図において、前記位置規制部位によって形成される前記押圧軸心を挟んだ少なくとも一方側の位置規制線の有効規制長さが前記被転写用ディスクの外径の1倍乃至15倍であることを特徴とする。
本発明によれば、押圧部材とディスクホルダベースに形成された位置規制部位とでホルダ板をディスクホルダベースに位置決め装着するので、ホルダ板の着脱の際に装着位置の再現性がよい。
また本発明は、前記発明において、前記位置規制部位は、前記押圧軸心を挟んだ一方側に2個、他方側に1個の合計3個で構成されることを特徴とする。
また本発明は、前記発明において、前記装着位置再現機構部の前記ホルダ板に挟持されるマスターディスクと平行な面への投影図において、前記位置規制部位によって形成される前記押圧軸心を挟んだ一方側の位置規制線と前記押圧軸心を挟んだ他方側の位置規制線とが、前記押圧軸心に対して線対称に配置されていることを特徴とする。
また本発明は、前記発明において、前記装着位置再現機構部の前記ホルダ板に挟持されるマスターディスクと平行な面への投影図において、前記位置規制部位によって形成される前記押圧軸心を挟んだ一方側の位置規制線と前記押圧軸心を挟んだ他方側の位置規制線とのなす角度が60度乃至120度であることを特徴とする。
また本発明は、前記発明において、前記装着位置再現機構部の前記ホルダ板に挟持されるマスターディスクと平行な面への投影図において、前記位置規制部位によって形成される前記押圧軸心を挟んだ一方側の位置規制線と直交し前記ホルダ板に挟持された被転写用ディスクの中心点を含む線分が、該位置規制線の有効規制長さ部分で該位置規制線と交差することを特徴とする。
これらの本発明によれば、ディスクを挟持するホルダ板をディスクホルダベースに着脱する際に、装着位置の再現性が優れている。
また本発明は、前記発明において、前記ホルダ板の前記中間板への固定は、挟み込み方向以外への動きが規制された固定部材と前記中間板とで挟持することによって行われることを特徴とする。
本発明によれば、ホルダ板の取り付け部材への固定は、挟み込み方向以外への動きが規制された固定部材によって取り付け部材に挟み込むので、位置調整されたホルダ板の位置を崩さずに、そのままの位置で取り付け部材に固定することができる。
また本発明は、前記発明において、前記固定部材は前記ホルダ板の外周部に対して複数設け、外周部の複数部分で前記ホルダ板を挟持することができる。あるいは前記固定部材を1個の部材で構成し、前記ホルダ板の外周部全周を挟持することができる。
本発明に係る磁気転写装置は、前記いずれかに記載の転写ユニットを備えたことを特徴とする。本発明の磁気転写装置によれば、被転写用ディスクとマスターディスクとを挟持する転写ユニットがホルダ板をディスクホルダベースに位置決め装着するホルダ板の装着位置再現機構部を有しているので、ホルダ板の着脱の際に装着位置の再現性が優れている。また、ホルダ板の取り付け部材への固定は、挟み込み方向以外への動きが規制された固定部材と取り付け部材とで挟持することを特徴とするので、位置調整されたホルダ板の位置を崩さずに、そのままの位置で取り付け部材に固定することができる。そのため、本発明の磁気転写装置ではホルダ板の位置調整やマスターディスクの保守等を容易に行うことができる。
以上説明したように本発明に係る被転写用ディスクを2枚のマスターディスクで密着挟持する磁気転写装置の転写ユニットによれば、マスターディスクを保持するホルダ板を押圧部材とディスクホルダベースに形成された位置規制部位とでディスクホルダベースに位置決め装着するので、ホルダ板の着脱の際に装着位置の再現性が優れている。
以下添付図面に従って、本発明に係る磁気転写装置の転写ユニットの好ましい実施の形態について詳説する。なお、各図において同一部材には同一の番号または記号を付している。
図1は、磁気転写装置の概念を表わす斜視図である。磁気転写装置1は、図1には記載していない被転写用ディスクであるスレーブディスクを、2枚のマスターディスクで密着挟持する第1のディスクホルダ11と第2のディスクホルダ12とを有する転写ユニット10、第1のディスクホルダ11と第2のディスクホルダ12の上面及び下面に配置された磁石31を有する転写用磁界印加手段30、第1のディスクホルダ11と第2のディスクホルダ12又は磁石31、31を図の矢印A方向に相対的に回転させる図示しない回転手段、及びスレーブディスクとマスターディスクとを転写ユニット10に搬入、搬出する図示しない搬送手段等で構成されている。
図2は、磁気転写装置1の実施の形態を表わす側面図である。磁気転写装置1のベース10a上には転写ユニット10が設けられ、転写用磁界印加手段30、30は図のX方向の水平移動と図のθ方向の回転運動を行う駆動手段32、32で磁石31、31を保持している。
図3は、転写ユニット10の構成を説明するための側面図である。転写ユニット10は、第1のディスクホルダ11、第2のディスクホルダ12、第1のディスクホルダ11の姿勢調整を行うチルチング調整手段23、及び第2のディスクホルダ12を第1のディスクホルダ11に対して接近又は離間させる移動手段40等から構成されている。
図3に示すように、転写ユニット10のユニットベース29には取り付け板27が固定され、取り付け板27にはチルチング調整手段23を構成するチルチングベース24が取り付けられている。チルチングベース24には第1のディスクホルダ11が図3のY方向(紙面に垂直方向)及びZ方向の傾斜調整が可能に取り付けられている。
チルチング調整手段23は、チルチングベース24、4個の先端が球形の微調ネジ(調整ボルト)25、25、…と4個のクランプネジ26、26、…とからなる調整部材とで構成されている。微調ネジ25は押しネジでクランプネジ26は引きネジとして作用する。
また、第1のディスクホルダ11は、スレーブディスクとマスターディスクとを保持するホルダ板13、ホルダ板13を複数のL字状コマ(固定部材)17、17、…を介して固定保持する中間板(取り付け部材)16、中間板16を位置決め固定するディスクホルダベース18等で構成されている。
ディスクホルダベース18は、一方の面に凹部18aを有しており、ホルダ板13を固定保持した中間板16を凹部18aに挿入し、押圧部材である押しネジ19で中間板16の上部側面を押圧することにより中間板16の他の側面2面がディスクホルダベース18の凹部18aの壁面に形成された位置規制部位に当接し、中間板16が位置決めされるようになっている。この構成がホルダ板13の装着位置再現機構部であり、詳細は後述する。このため、押しネジ19を緩め、ホルダ板13を中間板16ごとディスクホルダベース18から取りはずしても又再現性良く位置決めが可能である。
このために、ホルダ板13でスレーブディスクとマスターディスクとを保持した時のスレーブディスクとマスターディスクの中心線CLを所定位置にあわせこむ調整を磁気転写装置1の外部で行うことができる。
取り付け板27、チルチングベース24、ディスクホルダベース18、及び中間板16の夫々中央部には図の点線で示す貫通孔が形成されており、転写用磁界印加手段30の磁石31が中心線CLを中心に回転可能に挿入されるようになっている。
また、転写ユニット10のユニットベース29にはリニアガイド42が設けられ、テーブル41を図3のX方向に案内し、テーブル41はモータ44で駆動されるボールネジ43によって図のX方向に移動されるようになっている。このリニアガイド42、テーブル41、ボールネジ43、及びモータ44等で移動手段40を構成している。
移動手段40のテーブル41には取り付け板28が固定されており、取り付け板28には第2のディスクホルダ12が取り付けられている。第2のディスクホルダ12は、マスターディスクを保持するホルダ板20、ホルダ板20を複数のL字状コマ(固定部材)17、17、…を介して固定保持する中間板(取り付け部材)21、中間板21を位置決め固定するディスクホルダベース22等で構成されている。
ディスクホルダベース22は、一方の面に凹部22aを有しており、ホルダ板20を固定保持した中間板21を凹部22aに挿入し、押しネジ(押圧部材)19で中間板21の上部側面を押圧することにより中間板21の他の側面2面がディスクホルダベース22の凹部22aの壁面に形成された位置規制部位に当接し、中間板21が位置決めされるようになっている。この構成がホルダ板20の装着位置再現機構部であり、詳細は後述する。このため、押しネジ19を緩め、ホルダ板20を中間板21ごとディスクホルダベース22から取りはずしても又再現性良く位置決めが可能である。
このために、ホルダ板20でマスターディスクを保持した時のマスターディスクの中心線CLを第1のディスクホルダ11のホルダ板13でスレーブディスクとマスターディスクとを保持した時のスレーブディスクとマスターディスクの中心線CLとに一致させるようにあわせこむ調整を磁気転写装置1の外部で行うことができる。
また、取り付け板28、ディスクホルダベース22、及び中間板21の夫々中央部には図の点線で示す貫通孔が形成されており、他方側の転写用磁界印加手段30の磁石31が中心線CLを中心に回転可能に挿入されるようになっている。
第2のディスクホルダ12は前述のように、移動手段40によって図のX方向に接近又は離間されるようになっているので、第2のディスクホルダ12を第1のディスクホルダ11に向けて接近させることにより、磁気転写されるスレーブディスクは第1のディスクホルダ11及び第2のディスクホルダ12に保持されたマスターディスクに両側から密着保持されるようになっている。
図4は、第1のディスクホルダ11のホルダ板13、及び第2のディスクホルダ12のホルダ板20を表わす断面図である。第1のディスクホルダ11のホルダ板13は、円板状で周縁部に薄肉部が形成されており、この薄肉部で複数のL字状コマ17、17、…を介して中間板16に固定保持されるようになっている。
また、ホルダ板13の内部は大きな凹部になっており、凹部の底面がディスク受け面13bになっている。また、凹部の中心部には段付凸部13aが形成され、段付凸部13aの根元側外周でマスターディスク92の中心孔と嵌合してマスターディスク92を位置決めし、段付凸部13aの先端側外周でスレーブディスク91の中心孔と嵌合し、スレーブディスク91を位置決めする。
ホルダ板13の凹部の底面であるディスク受け面13bには緩衝材15が取り付けられている。また、ホルダ板13の凹部と薄肉部との間の厚肉部には溝13cが形成され、溝13cにはОーリングからなるシール材14が設けられている。
ホルダ板13の凹部の底面、段付凸部13aの中心部、及び段付凸部13aの段付部には図4の2点鎖線で示す真空吸引路13dが形成され、凹部底面の吸引路でマスターディスク92を吸引し、段付凸部13aの段付部の吸引路でスレーブディスク91を吸引し、他の吸引部で全体を吸引する。
なお、段付凸部13aの外周面には、必要に応じDLC(diamond like carbon)膜等の硬質保護膜を被覆し、ディスクとの摩擦に伴う塵埃の発生を低減するようにしてもよい。また、前述の説明では段付凸部13aがホルダ板13と一体で形成されているが、段付凸部13aを別部品で形成し、ホルダ板13の中央に取り付けてもよい。
第2のディスクホルダ12のホルダ板20も円板状で周縁部に薄肉部が形成されており、この薄肉部で複数のL字状コマ17、17、…を介して中間板21に固定保持されるようになっている。
また、ホルダ板20の内部も大きな凹部になっており、凹部の底面がディスク受け面20aになっている。また、ディスク受け面20aには緩衝材15が取り付けられている。ホルダ板20の凹部の底面には図4の2点鎖線で示す真空吸引路20bが形成され、マスターディスク93を吸引する。
図4に示すようにホルダ板13でマスターディスク92とスレーブディスク91を保持し、ホルダ板20でマスターディスク93を保持した状態でホルダ板20をホルダ板13に向けて近接させ、マスターディスク92とマスターディスク93とでスレーブディスク91を挟み込んだときに、ホルダ板20の凹部と薄肉部との間の厚肉部がホルダ板13のO−リング14に僅かに当接するように、ホルダ板13及びホルダ板20の凹部の深さが決定されている。
ホルダ板20をホルダ板13に向けて近接させ、マスターディスク92とマスターディスク93とでスレーブディスク91を挟み込むと、ホルダ板13の凹部とホルダ板20の凹部とで形成される空間はシール材としてのO−リング14で密閉されるので、この状態で真空吸引路13d及び20bから内部のエアを吸引することによりマスターディスク92とスレーブディスク91、及びスレーブディスク91とマスターディスク93との隙間がなくなり、スレーブディスク91はマスターディスク92とマスターディスク93とで密着挟持される。
図5、及び図6は、第1のディスクホルダ11のホルダ板13の固定部分及びホルダ板13の装着位置再現機構部の詳細を表わしたもので、図5は平面図、図6は図5におけるM−Q−N断面図である。
スレーブディスク91とマスターディスク92とを保持したホルダ板13は、位置調整がされた後取り付け部材である中間板16に固定される。この固定は図5、及び図6に示すように、ホルダ板13の外周部の4箇所を固定部材であるL字状コマ17、17、…で挟み込むことによって行われる。
L字状コマ17は、図6に示すように、L字の基部が中間板16に形成された角穴に嵌合して角穴の深さ方向にのみ移動可能で、それ以外の方向への移動や回転が規制されている。また、L字状コマ17の基部端面には雌ねじが形成されている。更に、L字状コマ17の他端側のホルダ板13と接触する部位には鋼球17aが頭を出して埋め込まれ、微小突出部を形成している。
この4個のL字状コマ17、17、…を中間板16の裏面側からボルト17bで少量づつ締め付けることによってL字状コマ17の鋼球17aと中間板16とでホルダ板13の外周部4箇所を挟み込んで固定する。なお、L字状コマ17は4個に限らず、適宜の複数個とすることができる。
ホルダ板13を単にネジで固定する方法では、ネジの回転力によってホルダ板13が僅かにずれる可能性があり、精密位置調整後の部材を固定するには適さないが、本実施の形態ではL字状コマ17を用いて中間板16に挟み込んで固定するので、固定時の位置ズレが生じない。
ホルダ板13の装着位置再現機構部60は、図5、及び図6に示すように、ディスクホルダベース18、ディスクホルダベース18に略45°傾けて形成された概略四角形の凹部18a、凹部18aの頂角部に設けられた押圧部材である押しネジ19、押しネジ19の作用軸心である押圧軸心OLを挟んで凹部18aの右下壁部に形成された2個の位置規制部位18b、18bと、押圧軸心OLを挟んで凹部18aの左下壁部にに形成された2個の位置規制部位18b、18bとの4個の位置規制部位18b、18b、…とで構成されている。
押しネジ19の先端は球状に形成されており、4個のL字状コマ17を用いてホルダ板13を挟持した中間板16をディスクホルダベース18の凹部18aに挿入し、押しネジ19をねじ込むと、中間板16は押圧軸心OLに沿って押圧され、4個の位置規制部位18b、18b、…に当接して位置決めされる。
図5の平面図において、凹部18aの押圧軸心OLの右下壁部の位置規制部位18b、18bの位置規制面を結ぶ位置規制線L1の有効規制長さDは、ホルダ板13に保持されるスレーブディスク91の外周直径の1倍〜15倍になるように位置規制部位18b、18bが形成されている。有効規制長さDがスレーブディスク91の外周直径の1倍より小さいと位置決めの再現性が悪化する。また、有効規制長さDがスレーブディスク91の外周直径の15倍より大きいと必要以上に装置が大型化する。
また、図5に示すように、押圧軸心OLの右下壁部の2個の位置規制部位18bを結ぶ位置規制線L1(その延長線も含む)と、押圧軸心OLの左下壁部の位置規制部位18bを結ぶ位置規制線L2(その延長線も含む)とは、押圧軸心OLに対して線対称になるように構成されている。このため、押しネジ19による押圧力を中間板16の左右の下側側面に均等に伝えることができる。
また、位置規制線L1の延長線と位置規制線L2の延長線との交差角αは、60°〜120°に設定されている。交差角αが60°より小さいと装着位置再現機構部60が必要以上に大型化し、交差角αが120°より大きいと装着位置の再現性が悪化する。
更に、図5において、ホルダ板13に保持されたスレーブディスク91の中心Qを含み位置規制線L1と直交する線分VLが位置規制線L1と交わる点Uは、位置規制線L1の有効規制長さD部分に存在するように位置規制部位18b、18bが形成されている。このため、装着位置再現機構部60の必要以上の大型化を抑えながら、良好な装着位置の再現性が図られる。
第1のディスクホルダ11のホルダ板13の固定部分及びホルダ板13の装着位置再現機構部60は前述のように構成されているので、ホルダ板13の位置調整を装置外の外段取りで行って中間板16に固定し、この中間板16をディスクホルダベース18の凹部18aに再現性良く装着することができる。また、マスターディスク92のクリーニング等の保守の場合も外段取りで行うことができる。ホルダ板13の位置調整は数μmの精度で行う必要があるため、中間板16のディスクホルダベース18への装着位置再現性は特に重要である。
以上、図5、及び図6にて第1のディスクホルダ11のホルダ板13の固定部分及びホルダ板13の装着位置再現機構部60の詳細について説明したが、第2のディスクホルダ12についても同様な構成となっているので、重複を避けるため説明は省略する。
なお、ホルダ板13の中間板16への固定を4個のL字状コマ17、17、…を用いて中間板16に挟み込む構造としたが、4個のL字状コマ17、17、…に替えて図7に示すようなL字状断面を有する1個のリング17Aを用い、ホルダ板13の外周部全周を挟み込む構造とすることもできる。
この場合、中間板16にはL字状コマ17のL字の基部と嵌合する角穴の代りに、リング17Aの基部と嵌合する環状溝を形成し、リング17Aの不必要な方向への動きを規制する。また、リング17Aのホルダ板13と接触する部位に環状突出部17cを形成することにより、安定した挟み込みが可能になり好適である。
また、中間板16の装着位置再現機構部60では、押圧軸心OLの両側に夫々2個の位置規制部位18b、18bを設けたが、位置規制部位18bはこれに限らず、押圧軸心OLの両側に夫々2個以上の適宜な複数個設けてもよく、あるいは押圧軸心OLの一方側に2個他方側に1個設けてもよい。
更に、押圧軸心OLの両側に夫々1個の位置規制部位18bを設けるだけでもよい。この場合少なくとも一方側の位置規制部位18bは有効規制長さDを十分確保したものである必要がある。
以上説明した転写ユニット10を構成する部材のうち、安定した転写磁界を印加するために、少なくとも第1のディスクホルダ11、第2のディスクホルダ12、第1のディスクホルダ11の姿勢調整を行うチルチング調整手段23、及び取り付け板27、28の材質は、例えばSUS304等の非磁性材料が用いられる。
次に、磁気転写装置1の転写ユニット10の作用について以下に説明する。最初に、第1のディスクホルダ11のホルダ板13のディスク受け面13bが第2のディスクホルダ12のホルダ板20のディスク受け面20aに対して平行になるように、第1のディスクホルダ11の姿勢を調整する。この調整はチルチング調整手段23にて行う。即ち、チルチング調整手段23に設けられた複数の微調ネジ25又はクランプネジ26のうち少なくとも3個を用いて行う。
次に、中間板16の外形を基準として、ホルダ板13でスレーブディスク91とマスターディスク92とを保持した時のスレーブディスク91とマスターディスク92の中心線CLが所定位置になるようにホルダ板13の位置を調整し、次いでホルダ板13を中間板16に固定する。
この時、L字状コマ17、17、…を介してネジで固定する。なお、L字状コマ17、17、…は挟み込み方向以外の方向への移動や回転が規制されているので、正確に位置調整されたホルダ板13が固定時にずれることがない。
なお、このホルダ板13の位置調整は、磁気転写装置1の外部でいわゆる外段取りで行う。次いで中間板16をディスクホルダベース18の凹部18aに挿入し、押しネジ19で中間板16を押圧する。
これにより、中間板16はディスクホルダベース18の凹部18aに形成された4個の位置規制部位18b、18b、…によって再現性よく位置決めされる。
第2のディスクホルダ12のホルダ板20も同様にして、ホルダ板20でマスターディスク93を保持した時のマスターディスク93の中心線CLが所定位置になるように調整し、ホルダ板20を中間板21に固定する。この時も、L字状コマ17、17、…を介してネジで固定する。この調整も、外段取りで行う。次いで第1のディスクホルダ11同様に中間板21をディスクホルダベース22の凹部22aに挿入し、押しネジ19で中間板21を押圧して位置決めする。
以上のディスクホルダ11のチルチング調整、及びホルダ板13、20の位置調整によって、ディスクホルダ11の前述した中心線CLとディスクホルダ12の前述した中心線CLとが同一直線上で一致する。
次に、ディスクホルダ11のホルダ板13にマスターディスク92及びスレーブディスク91を挿入し、真空吸引路13dで真空吸引して保持する。また、ディスクホルダ12のホルダ板20にマスターディスク93を挿入し、真空吸引路20bで真空吸引保持する。次いで移動手段40を作動させ、ディスクホルダ12をディスクホルダ11に向けて接近させ、ホルダ板13に保持されたスレーブディスク91にホルダ板20に保持されたマスターディスク93を押付ける。
この押付けにより、緩衝材15、15に反発力が生じるとともに、ホルダ板13の凹部とホルダ板20の凹部とで形成される空間はシール材としてのO−リング14で密閉されているので、真空吸引路13d、20bからの吸引によりマスターディスク92とスレーブディスク91との接触面、及びスレーブディスク91とマスターディスク93との接触面が互いに吸引され、スレーブディスク91がマスターディスク92とマスターディスク93とによって確実に密着挟持される。
このように、スレーブディスク91がマスターディスク92とマスターディスク93によって確実に密着挟持されるので、転写用磁界印加手段30、30から転写磁界を印加し、マスターディスク92及びマスターディスク93の磁気情報をスレーブディスク91に転写する際に、信号抜けや信号変形等の転写不良が発生することがなく、良質の磁気記録媒体が得られる。
次に、本発明に係る磁気転写装置の転写ユニットに設けられた装着位置再現機構部60の実施の形態の変形例について説明する。
図8、及び図9は、第1のディスクホルダ11のホルダ板13の固定部分及びホルダ板13の装着位置再現機構部60の変形例を表わしたもので、図8は平面図、図9は図8におけるM−Q−N断面図である。
この変形例におけるホルダ板13の装着位置再現機構部60は、図8、及び図9に示すように、ディスクホルダベース18、ディスクホルダベース18に略45°傾けて形成された概略四角形の凹部18a、凹部18aの頂角部に設けられた押圧部材である押しネジ19、押しネジ19の作用軸心である押圧軸心OLを挟んで凹部18aの右下壁部に頭を出して埋設された2個の鋼球18b、18bと押圧軸心OLを挟んで凹部18aの左下壁部に頭を出して埋設された1個の鋼球18bとからなる3個の位置規制部位とで構成されている。
中間板16をディスクホルダベース18の凹部18aに挿入し、押しネジ19をねじ込むと、中間板16は押圧軸心OLに沿って押圧され、3個の位置規制部位である鋼球18b、18b、18bの位置規制点P1、P2、及びP3に当接して位置決めされる。
凹部18aの押圧軸心OLの右下壁部の位置規制点P1とP2との距離で決定される有効規制長さDは、ホルダ板13に保持されるスレーブディスク91の外周直径の1倍〜15倍になるように鋼球18b、18bが埋設されている。有効規制長さDがスレーブディスク91の外周直径の1倍より小さいと位置決めの再現性が悪化する。また、有効規制長さDがスレーブディスク91の外周直径の15倍より大きいと必要以上に装置が大型化する。
また、図8に示すように、位置規制点P1と位置規制点P2とを結ぶ直線(その延長線も含む)からなる位置規制線LIと、位置規制線L1と押圧軸心OLとの交点Rと位置規制点P3とを結ぶ位置規制線(その延長線も含む)L2とは、押圧軸心OLに対して線対称になるように構成されている。このため、押しネジ19による押圧力を中間板16の左右の下側側面に均等に伝えることができる。
また、位置規制線L1と位置規制線L2との交差角αは、60°〜120°に設定されている。交差角αが60°より小さいと装着位置再現機構部60が必要以上に大型化し、交差角αが120°より大きいと装着位置の再現性が悪化する。
更に、位置規制点P1、位置規制点P2、及びホルダ板13に保持されたスレーブディスク91の中心Qとを結んで形成される三角形の角Q- P1- P2及び角Q- P2- P1は、どちらも鋭角になるように構成されている。このため、装着位置再現機構部60の必要以上の大型化を抑えながら、良好な装着位置の再現性が図られる。
また、中間板16の側面のうち、押しネジ19と接する面及び鋼球18b、18b、18bと接する面は、図9に示すように、底面から上面に向かって僅かな傾斜面になっている。このため、中間板16をディスクホルダベース18の凹部18aに装着し、押しネジ19を作用させて位置決めした時に、中間板16の底面がディスクホルダベース18の凹部18aの底面に押圧さるので、中間板16が浮き上がらず確実に位置決めされ、再現性も優れている。
この変形例における装着位置再現機構部60はこのように構成されているため、ホルダ板13の位置調整を装置外の外段取りで行って中間板16に固定し、この中間板16をディスクホルダベース18の凹部18aに再現性良く装着することができる。また、マスターディスク92のクリーニング等の保守の場合も外段取りで行うことができる。
なお、この変形例ににおける中間板16の装着位置再現機構部60では、3個の鋼球18b、18b、18bを用いた3個の位置規制部位としたが、位置規制部位は3個に限らず、3個以上の適宜な複数個とすることができる。
また、中間板16の押しネジ19と接する面及び3個の鋼球18b、18b、18bと接する面を傾斜面にして、中間板16をディスクホルダベース18の凹部18a底部に押付ける構造としたが、傾斜面を形成せずに、挿入位置決め後に別途ネジ等でディスクホルダベース18に固定するようにしてもよい。
以上説明したように、本発明に係る磁気転写装置の転写ユニットによれば、ディスクホルダのマスターディスクを保持するホルダ板を中間板上に位置調整した後、固定部材で中間板に挟み込んで固定するので固定時に位置ズレが生じない。また、この中間板を押圧部材とディスクホルダベースに形成された位置規制部位とでディスクホルダベースに位置決め装着するので、ホルダ板を中間板ごと着脱する際に装着位置の再現性が優れている。
なお、前述した実施の形態では、磁気転写装置1の構成について、スレーブディスク91及びマスターディスク92、93の軸心を水平方向に配置した構成で説明したが、水平方向に限らず、垂直方向、あるいは水平方向に対して所定角度傾斜した方向に配置した構成の磁気転写装置であっても、本発明の転写ユニット10はそのまま適用することができる。
磁気転写装置の概念を表わす斜視図 磁気転写装置の実施の形態を表わす側面図 本発明に係る転写ユニットの実施の形態を表わす側面図 ディスクホルダのホルダ板を表わす断面図 装着位置再現機構部を表わす平面図 図5におけるM−Q−N断面図 固定部材の別の実施形態を表わす断面図 装着位置再現機構部の変形例を表わす平面図 図8におけるM−Q−N断面図 ディスクホルダの一例を示す断面図
符号の説明
1…磁気転写装置、10…転写ユニット、11…第1のディスクホルダ、12…第2のディスクホルダ、13…ホルダ板、16…中間板(取り付け部材)、17…L字状コマ(固定部材)、17A…リング(固定部材)、18…ディスクホルダベース、18b…位置規制部位(鋼球)、19…押しネジ(押圧部材)、23チルチング調整手段、40…移動手段、60…装着位置再現機構部、91…スレーブディスク(被転写用ディスク、磁気記録媒体)92・93…マスターディスク、D…有効規制長さ、L1・L2…位置規制線、OL…押圧軸心、P1・P2・P3…位置規制点、Q…スレーブディスク(被転写用ディスク)の中心、RC…回転軸心

Claims (9)

  1. 被転写用ディスクと、被転写用ディスクの磁性層に対して情報を転写するためのパターン状の磁性層を備えたマスターディスクとを挟持し、転写用磁界を印加して前記被転写用ディスクの磁性層に前記マスターディスクの情報を磁気的に転写する磁気転写装置の前記被転写用ディスクとマスターディスクとを挟持する転写ユニットにおいて、
    ディスクを挟持するホルダ板を取り付け固定する中間板を介してディスクホルダベースに保持する第1のディスクホルダと、
    前記第1のディスクホルダに対向配置され、ディスクを挟持するホルダ板を取り付け固定する中間板を介してディスクホルダベースに保持する第2のディスクホルダと、が設けられ、
    前記第1のディスクホルダと第2のディスクホルダとのうち少なくともいずれか一方に設けられた装着位置再現機構部は、
    前記ホルダ板が取り付けられた中間板の側面を押圧する押圧部材と、前記ディスクホルダベースの一方面に形成された凹部と、を有し、前記中間板を前記凹部に挿入して前記押圧部材で前記中間板の側面を押圧することにより、該中間板の他の側面が前記凹部の壁面に形成された部位であって前記押圧部材の作用軸心である押圧軸心を挟んだ一方側及び他方側に形成された位置規制部位に当接させることで、前記ホルダ板をディスクホルダベースに位置決め装着すると共に、
    前記装着位置再現機構部の前記ホルダ板に挟持されるマスターディスクと平行な面への投影図において、前記位置規制部位によって形成される前記押圧軸心を挟んだ少なくとも一方側の位置規制線の有効規制長さが前記被転写用ディスクの外径の1倍乃至15倍であることを特徴とする転写ユニット。
  2. 前記位置規制部位は、前記押圧軸心を挟んだ一方側に2個、他方側に1個の合計3個で構成されることを特徴とする請求項1に記載の転写ユニット。
  3. 前記装着位置再現機構部の前記ホルダ板に挟持されるマスターディスクと平行な面への投影図において、前記位置規制部位によって形成される前記押圧軸心を挟んだ一方側の位置規制線と前記押圧軸心を挟んだ他方側の位置規制線とが、前記押圧軸心に対して線対称に配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の転写ユニット。
  4. 前記装着位置再現機構部の前記ホルダ板に挟持されるマスターディスクと平行な面への投影図において、前記位置規制部位によって形成される前記押圧軸心を挟んだ一方側の位置規制線と前記押圧軸心を挟んだ他方側の位置規制線とのなす角度が60度乃至120度であることを特徴とする請求項1、2、又は3のうちいずれか1項に記載の転写ユニット。
  5. 前記装着位置再現機構部の前記ホルダ板に挟持されるマスターディスクと平行な面への投影図において、前記位置規制部位によって形成される前記押圧軸心を挟んだ一方側の位置規制線と直交し前記ホルダ板に挟持された被転写用ディスクの中心点を含む線分が、該位置規制線の有効規制長さ部分で該位置規制線と交差することを特徴とする請求項1、2、3、又は4のうちいずれか1項に記載の転写ユニット。
  6. 記ホルダ板の前記中間板への固定は、挟み込み方向以外への動きが規制された固定部材と前記中間板とで挟持することによって行われることを特徴とする請求項1〜5のうちのいずれか1項に記載の転写ユニット。
  7. 前記固定部材は前記ホルダ板の外周部に対して複数設けられ、外周部の複数部分で前記ホルダ板を挟持することを特徴とする請求項に記載の転写ユニット。
  8. 前記固定部材は前記ホルダ板の外周部全周を挟持する1個の部材からなることを特徴とする請求項に記載の転写ユニット。
  9. 前記請求項1乃至請求項のいずれかに記載の転写ユニットを備えたことを特徴とする磁気転写装置。
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