JP4120067B2 - 化粧板及びその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、住宅、建築物等の内外装材等に使用する化粧板に関するもので、特に、絵柄と凹凸模様の施された窯業系化粧板に関わる。また、リサイクル可能なオレフィン系樹脂と木粉とから成る内外装用に使用する化粧板に関わる。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の用途に用いられる窯業系化粧板としては住宅・建築物の内外装用として、各種化粧板が使用されている。
【0003】
特に外装用としての化粧板には窯業系等の無機質基材に、単色の塗装を施して作成され、あるいはグラビアオフセット印刷や転写による絵付けが知られている(特開昭54−116470号)。
【0004】
ところが、上記窯業系等の無機質基材から成る化粧板に転写で絵柄を印刷すると、2.5mmを越える凹凸がある基材では奥部に絵柄層が入り込まず、また、グラビアオフセット印刷では微細な絵柄が得られなかった。
また、熱可塑性樹脂と木粉、充填剤を押出成形してリサイクル可能にした製品が知られているが、表面に任意の絵柄層を設けることができなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は以上のような問題点を解決するためになされたものであり、その課題とするところは、絵柄と凹凸模様の施され、リサイクル可能なオレフィン系樹脂と木粉とから成る内外装用に使用する窯業系無機質基材から成る化粧板を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決すべく考えられたものであり、
請求項1の発明は、ポリプロピレンに水素添加したスチレン−ブタジエンゴム15重量%、フェノール系酸化防止剤0.5重量%、ヒンダードアミン系光安定剤0.5重量%、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤を0.5重量%添加した樹脂と200メッシュの木粉とを7:3の割合で混合した溶融オレフィン樹脂−木粉混合物と接着性樹脂とを8:2の割合で、凹凸が施された冷却ロールと加圧ロールとの間にTダイより185℃の温度で200μmの厚みで、該オレフィン樹脂−木粉混合物が該冷却ロール側になるように共押出しながら窯業系サイディング材、ケイ酸カルシウム板、スレート板、スラグ石膏板、パーライト板およびコンクリートブロックから選ばれる窯業系無機質基材に押し付け、貼り合わせると同時に、該オレフィン樹脂−木粉混合物と前記冷却ロールとの間に、絵柄層が該オレフィン樹脂−木粉混合物側になるように転写シートを挿入して押出しながら絵柄層を転写した後、透明保護層を設けることを特徴とする化粧板の製造方法である。
【0006】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
まず、図1に、本発明の窯業系基材に貼り付ける請求項4に係わる化粧板の断面を示す。図2に、本発明の請求項5、請求項6に係わる化粧板の断面を示す。図3に、本発明に用いられる化粧シートの製造工程の一例を示す。
【0007】
エンボスの施された冷却ロール(7)と加圧ロールの間に溶融させたオレフィン樹脂と超低密度ポリエチレンを共押出して、冷却固化とエンボス付与、転写を同時に行なう。凹凸の施された化粧板は、凹凸ロールの外周に沿って移動し、剥離ロール(9)によって剥離され、転写凹凸化粧板を作製されたものである。
【0008】
本発明における化粧板に使用する無機質基材(1)としては表面がフラットな基材、または凹凸を有する基材でも用いることができる。その材質は窯業系サイディング材、ケイ酸カルシウム板、スレート板、スラグ石膏板、パーライト板、コンクリートブロック等である。
【0009】
必要に応じてシーラー処理として、ウレタン樹脂系、アクリルウレタン系等の樹脂を公知の方法で塗装してもよい。
【0010】
接着性樹脂(2)としてはオレフィン系樹脂と接着性の良い超低密度ポリエチレン系樹脂を使用することができる。
【0011】
オレフィン系樹脂−木粉混合物層(3)は、オレフィン系樹脂の中でもポリプロピレン樹脂主体の組成が好ましい。さらに得られたシートに耐熱性、耐衝撃性が要求される場合は、その要求度合いにより、使用するポリプロピレンもホモポリマー、ランダムコポリマー、ブロックコポリマー等を任意に選択することができる。
【0012】
さらに、シートを押出す際および得られた製品の熱酸化を防止するために、酸化防止剤を、紫外線による劣化を防止するために紫外線吸収剤、光安定剤をそれぞれ適宜添加してもよい。
【0013】
これら添加剤の種類、添加量は特に規定しないが、オレフィン系樹脂に一般的に使用されているものの組合せで充分である。また、外装に使用する場合は長期耐候性を考慮して添加剤の種類、添加量を決める必要がある。
【0014】
木粉としは200メッシュ程度以下に粉砕して使う。
【0015】
オレフィン系樹脂−木粉混合物層の押出温度は木粉中の結合水の揮発や木粉の色相変化を防ぐために210℃以下が好ましい。
また、フィラーとして、炭酸カルシウム、タルク、酸化チタン等を入れてもよい。
また、オレフィン系樹脂と木粉の配合比は70:30〜60:40程度が押出成形がしやすく、好ましい。
【0016】
絵柄層(4)に用いる印刷インキは色材、バインダー樹脂およびバインダー樹脂の溶解溶剤、体質顔料等から成る。
色材としては無機系顔料等の耐候性のあるものを使用することが好ましい。
【0017】
バインダー樹脂としては塩酢ビ樹脂系、ウレタン樹脂系、ポリビニルブチラール樹脂、アクリル樹脂、スチレン樹脂、アルキッド樹脂、ポリアミド、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、アクリルシリコーン樹脂、フッ素樹脂、有機−無機複合高分子樹脂(金属アルコキシド)、またはこれらの樹脂の組合せによる共重合物や混合物が用いられる。
【0018】
転写シートの基体フィルムとしてはポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムが好ましい。厚みは窯業系基材の凹凸形状に合わせて選択するが、5〜25μmが好ましい。
【0019】
透明、半透明保護層としてはウレタン樹脂系、ウレタンアクリレート樹脂系、アクリルシリコーン樹脂系、フッ素樹脂系、有機−無機複合高分子樹脂系が好ましい。
【0020】
その他、透明、半透明保護層には必要に応じて、紫外線吸収剤、光安定剤を添加してもよく、厚みとしては5〜200μm程度が好ましい。さらに粒径30〜80μmの樹脂ビーズを入れてもよい。
【0021】
次に本発明の実施例について説明する。
【0022】
【実施例】
<実施例1>
ランダム重合タイプのポリプロピレンに、熱可塑性エラストマーとして水素添加されたスチレン−ブタジエンゴムを15重量%、フェノール系酸化防止剤を0.5重量%、ヒンダードアミン系光安定剤を0.5重量%、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤を0.5重量%添加した樹脂と200メッシュの木粉を7:3の割合で混合し、かつ、オレフィン樹脂−木粉混合物と超低密度ポリエチレンを8:2の割合で、オレフィン樹脂−木粉混合物が冷却ロール側になるように御影石調エンボスの施された冷却ロールと加圧ロールの間にTダイより185℃の温度、200μmの厚みで共押出し、窯業系基材に押出しと同時に貼り付ける。
【0023】
さらに、外装用途に使用できる二液アクリルウレタン樹脂表面保護層(大日本塗料(株)製:製品名「Vセラン」)をスプレー塗装により吹き付け塗装して、乾燥し、化粧板を得た。
【0024】
<実施例2>
実施例1のオレフィン樹脂−木粉混合物を、実施例1の方法で厚み2.5mmで押出し、実施例1の表面保護層を吹き付け塗装して化粧板を得た。
【0025】
【発明の効果】
(イ)窯業系等の無機質基材に溶融したオレフィン樹脂−木粉混合物を押出しながら転写で絵柄を印刷すると、2.5mmを越える凹凸がある基材でも奥部に絵柄層が入り込み、また、グラビアオフセット印刷では微細な絵柄のある化粧板を得ることができる。
(ロ)熱可塑性樹脂と木粉を単体で押出成形すると、リサイクル可能な任意の絵柄層のある化粧板を得ることができる。
(ハ)表面保護層を外装用途に使える耐候性塗料、処方にすると、外壁材にも使える。
(ニ)熱可塑性樹脂と木粉を単体で押出成形すると、リサイクル可能な任意の絵柄層が得られ、窯業系サイディングよりも軽いものが得られる(従来、15×455×3022mmの大きさで約20kgあったものが、同じ大きさで約18kgと軽くなる)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる化粧板の一例を示す断面図である。
【図2】本発明に係わる化粧板の一例を示す断面図である。
【図3】本発明による化粧板の製造方法の一実施例を示す概略図である。
【符号の説明】
1:窯業系無機質基材 6:押出機
2:接着性樹脂 7:冷却ロール
3:オレフィン系樹脂/木粉混合物 8:転写シート
4:絵柄層 9:剥離ロール
5:表面保護層

Claims (1)

  1. ポリプロピレンに水素添加したスチレン−ブタジエンゴム15重量%、フェノール系酸化防止剤0.5重量%、ヒンダードアミン系光安定剤0.5重量%、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤を0.5重量%添加した樹脂と200メッシュの木粉とを7:3の割合で混合した溶融オレフィン樹脂−木粉混合物と接着性樹脂とを8:2の割合で、凹凸が施された冷却ロールと加圧ロールとの間にTダイより185℃の温度で200μmの厚みで、該オレフィン樹脂−木粉混合物が該冷却ロール側になるように共押出しながら窯業系サイディング材、ケイ酸カルシウム板、スレート板、スラグ石膏板、パーライト板およびコンクリートブロックから選ばれる窯業系無機質基材に押し付け、貼り合わせると同時に、該オレフィン樹脂−木粉混合物と前記冷却ロールとの間に、絵柄層が該オレフィン樹脂−木粉混合物側になるように転写シートを挿入して押出しながら絵柄層を転写した後、透明保護層を設けることを特徴とする化粧板の製造方法。
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