JP4120047B2 - 接地型シース熱電対 - Google Patents
接地型シース熱電対 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4120047B2 JP4120047B2 JP17678598A JP17678598A JP4120047B2 JP 4120047 B2 JP4120047 B2 JP 4120047B2 JP 17678598 A JP17678598 A JP 17678598A JP 17678598 A JP17678598 A JP 17678598A JP 4120047 B2 JP4120047 B2 JP 4120047B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheath
- oxide film
- cable
- colored
- thermocouple
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D07—ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
- D07B—ROPES OR CABLES IN GENERAL
- D07B1/00—Constructional features of ropes or cables
- D07B1/14—Ropes or cables with incorporated auxiliary elements, e.g. for marking, extending throughout the length of the rope or cable
- D07B1/148—Ropes or cables with incorporated auxiliary elements, e.g. for marking, extending throughout the length of the rope or cable comprising marks or luminous elements
Landscapes
- Ropes Or Cables (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、シース外面を色付けした接地型シース熱電対に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、複数の機械や装置を組み合わせたプラントにおいては、設備内の多数の場所での温度を測定するために配設した多数の熱電対と例えば中央制御室内に対応させて設けた計測機器とをシースケーブルにより接続することが行われている。
ところで、上記シースケーブルの外側に位置する保護外被としてのシースは、錆び付き難い等の耐蝕性を有する例えばステンレス製のものから構成されたものが一般的であるが、以下に示す不都合が発生していた。
【0003】
つまり、配設される多数のシースケーブルのシースが、どれも同色であるため、配線作業中においてどの箇所から引き込んだシースケーブルであるかを区別することができない。従って、シースケーブル端末部に付帯した識別銘板等により区別しており、これら識別銘板等をシースケーブル端末部に付帯するための特別な作業を必要とするだけでなく、これら識別銘板がシースケーブル端末部から外れてしまうことがあり、配線作業に多くの時間を要するものであった。又、特に、シースがステンレス製の場合には、固定用として使用する一般のワイヤーとの区別がつかないため、ワイヤーと間違えて切断してしまうこともあった。
又、シースケーブルの切断事故が発生した場合に、どのシースケーブルが切断事故したのかを多数のシースケーブルの中から直ちに確認することができず、復帰作業に多くの時間を要することもあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、外面を着色することにより区別可能なシースケーブルよりなる接地型シース熱電対を提供する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前述の課題解決のために、保護外被としてのシースの内部に一対のリード線を配置し、該一対のリード線の先端とシース先端部とが接した状態となるように構成した接地型のシース熱電対において、前記シースの外表面が酸化皮膜により所望の色に着色され、かつ、該酸化皮膜の厚みが時間経過と共に増大して該シース内部にまで進行した酸化層を形成してなることを特徴とする接地型シース熱電対を構成した。
前記シースの外表面が酸化皮膜により所望の色に着色することができるから、取り付けられた場所の特定をすることができる。又、酸化皮膜が形成されても、シースの可撓性を損なうことはない。従って、多数のシースを同時に配線作業を行っても、各シースに対応する計測機器に直ちに接続することができる。
しかも、表面に形成された酸化皮膜によって、耐候性や耐蝕性の向上を図ることができるだけでなく、ノイズ等を除去することができる絶縁性能を発揮させることができる。ここでいう耐候性とは、光、風、雨などの屋外条件下で使用した場合や紫外線照射下で使用した場合の耐久性をいう。
又、前記酸化皮膜の厚みが時間経過と共に増大してシース内部にまで進行した酸化層を形成することから、上記効果を顕著にするものである。
前記酸化皮膜を形成する手段としては、外面を酸化液をハケ等で塗布したり、ノズル等により噴霧することが考えられるが、容器に入れた酸化液に漬け込むことにより、均質性、作業性の向上を図ることができる。又、前記漬け込む酸化液の液温度や漬け込み時間を調節することによって、シース外面の色を所望の色に変化させることができる。
【0007】
また、保護外被であるシースが接地されて別回路を構成するが、上記酸化皮膜によりノイズを拾ってしまうことを防止でき、熱電対としての応答特性を損なわずに絶縁性能を保った構造としている。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1に示すように、保護外被としてのシース1の内部に絶縁粉末としてマグネシア(MgO)2を充填し、そのマグネシア(MgO)2内にリード線3,4を配設して、熱電対用のシースケーブル5を構成している。本発明は、熱電対用のシースに適応できる他、シーズヒータやマイクロヒータ用のシースにも適応することができる。又、前記マグネシア(MgO)に代えて、アルミナやシリカ等の無機絶縁粉末でもよい。又、前記シースケーブル5よりも大径のシース1の内部に該シースケーブル5を絶縁粉末を介して配置して、2重の外被構造としてもよい。前記シース1に断面形状円形のものを用いたが、断面形状三角形又は多角形あるいは楕円形等、どのような形状のものを用いてもよい。
【0009】
図2に示すように、多層巻きしている前記シースケーブル5を酸化液6が入った容器7内に所定時間漬け込むことによって、図3に示すような酸化皮膜8を形成してシース1の外面を着色し、カラードシースケーブルを構成することができるようにしている。前記酸化液6の温度及び漬け込み時間を調節することによって、シース1の外面の色を自由に変更することができる。
【0010】
そして、図3に示すように、前記のように容器7内に所定時間漬け込むことにより、シース1の外面に酸化皮膜8を形成すると、この酸化皮膜8が時間経過と共に反応して、図に示すように、シース1の内部にまで増大していき、酸化皮膜8の厚みがaから厚くなったbに変化して酸化層9を構成し、耐候性や耐蝕性の向上を図ることができるだけでなく、ノイズ等を除去することができる絶縁性能を発揮させることができるようにしている。尚、容器7内から取り出したシースケーブル5に付着の酸化液が乾燥すると、酸化反応がそれ以上進行することがないのである。
【0011】
図4では、前記外面が着色されたカラードシースケーブル5の多数をバンド10にて束ねた状態を示しており、このように多数のカラードシースケーブル5を束ねた状態においても、各シース1の外面を見るだけで、各カラードシースケーブル5がどの箇所から引き込んだケーブルかを容易に判断することができ、断線等のトラブル解消を迅速に行うことができる。
【0012】
図5に、カラードシースケーブル5よりなる本発明の接地型シース熱電対を示し、これは、シース1の端部とリード線3,4の端部とを金属製の部材11により連結したタイプを示している。このような接地型においては、シース1とリード線3,4とが部材11を介して回路を形成することになることから、本来外被となるシース1を介してノイズ(例えば直流の低電圧)が伝達されると、このノイズが部材11を介してリード線3,4に伝達されて正確な温度測定を行うことができない。しかし、本発明では、シース1に酸化皮膜8を形成することで絶縁性能を付与して、シース1にノイズが伝達されることがないから、ノイズによる温度測定値への影響を確実に回避することができる。
【0013】
【発明の効果】
請求項1によれば、金属製のシースの外面を酸化皮膜により色付けすることによって、取り付けられた場所の特定をすることができるから、多数のシースケーブルを同時に配線作業を行っても、各シースケーブルに対応する中央制御室内の計測機器に直ちに接続することができ、施工面において有利にすることができる。
しかも、酸化皮膜が形成されることによって、耐候性や耐蝕性の向上を図ることができるだけでなく、ノイズ等を除去することができる絶縁性能を発揮させることができる二次的効果を発生させることができる。
又、前記酸化皮膜は時間経過と共に反応することにより、更に酸化皮膜が増大して、シースの外表面だけでなく内部にまで深く広がっていくことになり、上記二次的効果を顕著にするものである。
又、前記シース外面の色を、漬け込む酸化液の液温度や漬け込み時間を調節することによって、変化させることが可能であることから、シース外面に塗布して着色するものに比べて作業性の向上を図ることができるとともに、均質な酸化皮膜を形成することができ、更には、酸化液を貯留しておくための容器を置くための小さなスペースを確保するだけで済み、作業スペースも少なくできる利点もある。
【0014】
また、従来構造においてはシースが接地されて別回路を構成し、ノイズを拾ってしまうこと等の絶縁抵抗が問題視されるものに対して、本発明では酸化皮膜によりノイズを拾ってしまうことを良好に回避することができ、ノイズによる検出誤差の少ない接地型シース熱電対とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シースケーブルの内部構造を示す斜視図
【図2】シースケーブルを酸化液に付ける直前の状態を示す説明図
【図3】シースの外面に酸化皮膜が形成された状態を示す要部の縦断拡大図
【図4】多数のシースケーブルをバンドにて束ねた状態を示す斜視図
【図5】設置型の熱電対の要部断面図
【符号の説明】
1 シース 2 マグネシア
3,4 リード線 5 (カラード)シースケーブル
6 酸化液 7 容器
8 酸化皮膜 9 酸化層
10 バンド 11 金属性の部材
a,b 膜の厚み
Claims (1)
- 保護外被としてのシースの内部に一対のリード線を配置し、該一対のリード線の先端とシース先端部とが接した状態となるように構成した接地型のシース熱電対において、前記シースの外表面が酸化皮膜により所望の色に着色され、かつ、該酸化皮膜の厚みが時間経過と共に増大して該シース内部にまで進行した酸化層を形成してなることを特徴とする接地型シース熱電対。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17678598A JP4120047B2 (ja) | 1998-06-24 | 1998-06-24 | 接地型シース熱電対 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17678598A JP4120047B2 (ja) | 1998-06-24 | 1998-06-24 | 接地型シース熱電対 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000017589A JP2000017589A (ja) | 2000-01-18 |
JP4120047B2 true JP4120047B2 (ja) | 2008-07-16 |
Family
ID=16019813
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17678598A Expired - Fee Related JP4120047B2 (ja) | 1998-06-24 | 1998-06-24 | 接地型シース熱電対 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4120047B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105189358B (zh) | 2013-03-18 | 2017-04-26 | 独立行政法人产业技术综合研究所 | 锂钛硫化物、锂铌硫化物及锂钛铌硫化物 |
JP6512358B1 (ja) * | 2018-10-16 | 2019-05-15 | 山里産業株式会社 | 温度測定装置および温度測定装置の製造方法 |
-
1998
- 1998-06-24 JP JP17678598A patent/JP4120047B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000017589A (ja) | 2000-01-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7068893B2 (en) | Optical fiber composite electrical power cable | |
JP5737323B2 (ja) | 電気絶縁ケーブル | |
WO2012035811A1 (ja) | ワイヤハーネスの防水構造 | |
JP4120047B2 (ja) | 接地型シース熱電対 | |
JPH02144810A (ja) | 電力ケーブル及びその温度分布測定方法 | |
JP4776762B2 (ja) | 熱電対装置 | |
GB2132773A (en) | Monitoring electrically presence of liquid in the thermal insulation of a pipe system | |
JP3388098B2 (ja) | 耐熱電線およびその製造方法 | |
JP2008097890A (ja) | ケーブル | |
JP2019053997A (ja) | 電気絶縁ケーブル | |
JP5562168B2 (ja) | 測温抵抗体の製造方法、ならびに、測温抵抗体を内蔵した温度測定センサー | |
WO2003010779A1 (en) | Heat sensitive cable and method of making same | |
JP3366594B2 (ja) | 多線構造ケーブル及び同軸ケーブル | |
KR102072402B1 (ko) | 온도측정장치 및 온도측정장치의 제조방법 | |
KR200408668Y1 (ko) | 중심표시띠를 형성한 절연테이프 | |
JP2020017436A (ja) | ツイストペアケーブル、及び、通信ケーブル | |
JPH07904Y2 (ja) | 光複合ケーブル | |
JPH0763633A (ja) | 浸水検知線およびこれを備えたケーブル | |
JP3015146U (ja) | 高温用近接センサ | |
JP7246993B2 (ja) | 三心撚り電力ケーブル | |
RU30025U1 (ru) | Термоэлектродный провод (варианты) | |
JPH0658266B2 (ja) | 温度測定方法 | |
FI94988B (fi) | Referenssielektrodi | |
JPH08264035A (ja) | センサ内蔵型電力ケーブル | |
JPH10300410A (ja) | 高温用位置センサ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050609 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070524 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070612 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070801 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080401 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080414 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110509 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110509 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120509 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120509 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130509 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130509 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140509 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |