JPH10300410A - 高温用位置センサ - Google Patents

高温用位置センサ

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JPH10300410A
JPH10300410A JP11142597A JP11142597A JPH10300410A JP H10300410 A JPH10300410 A JP H10300410A JP 11142597 A JP11142597 A JP 11142597A JP 11142597 A JP11142597 A JP 11142597A JP H10300410 A JPH10300410 A JP H10300410A
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JP
Japan
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coil
conductor
bobbin
ceramic
position sensor
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JP11142597A
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English (en)
Inventor
Shukichi Shutoku
修吉 酒徳
Akira Yamamoto
山本  明
Kazumichi Kato
一路 加藤
Kyoji Murakishi
恭次 村岸
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Shinko Electric Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高温でも継続的に使用することができ、容易に
製造可能な高温用位置センサを提供する。 【解決手段】セラミック製のボビン1にコイル2を巻回
し、コイル2に無機ワニス20を含浸させることによ
り、コイル2の各巻き線間、およびコイル2とボビン1
との間を固着した。コイル2をなす導線の外周には、セ
ラミック絶縁体を被覆してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐熱性を向上させ
ることが可能な高温用位置センサに関する。
【0002】
【従来の技術】コイルに高周波電流を流し、高周波の磁
界を発生させ、このコイルを測定対象である導体に近づ
けると、導体内に渦電流が発生し、この渦電流の磁界に
よりコイルのインピーダンスが変化する。この現象を利
用した位置センサは、近接スイッチなどに広く用いられ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の位置セ
ンサのコイルは、合成樹脂内に埋設されているか、ある
いは合成樹脂製のボビンに巻回されているため、例えば
200〜600℃の高温環境下での使用は困難である。
また、コイルを構成する導線は、エナメルなどで被覆さ
れているが、この被覆も高温環境下では、溶出したり腐
食したりし、各巻き線間で短絡するおそれがある。
【0004】そこで、登録実用新案公報第301514
6号に開示された技術では、ボビンの外周に螺旋溝を形
成し、この螺旋溝にコイルを構成する導線を収容し、各
巻き線間の短絡を防止している。ところが、このように
ボビンの外周に螺旋溝を形成していたのでは、センサの
製造に手間がかかり、その製造費用も上昇する。また、
この技術で導線には絶縁被覆を設けないため、導線を何
重にも巻回することは不可能であり、コイルで発生する
磁界も小さい。
【0005】本発明は上記の事情を考慮してなされたも
のであり、高温でも継続的に使用することができ、容易
に製造可能な高温用位置センサを提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係る高温用位置センサは、セラミック製の
ボビンと、セラミック絶縁体を外周に被覆した導線を上
記ボビンに巻回してなるコイルと、上記コイルの各巻き
線間、および上記コイルと上記ボビンとの間を固着する
無機絶縁ワニスとを備えることを特徴とする。
【0007】また、本発明に係る高温用位置センサは、
外周に周溝が形成されたセラミック製のボビンと、セラ
ミック絶縁体を外周に被覆した導線を上記周溝に収まる
ように上記ボビンに巻回してなるコイルと、上記周溝の
内部に充填され、上記コイルの各巻き線間、および上記
コイルと上記ボビンとの間を固着するセラミックパテと
を備えることを特徴とするものでもよい。
【0008】上記の高温用位置センサにおいては、構成
要素が、いずれもかなりの耐熱性を有する。このため、
長時間、高温雰囲気での使用が可能である。さらに、ボ
ビンに螺旋溝を形成するような手間をかける必要がない
ため、高温用位置センサを容易に製造することが可能で
ある。しかも、コイルを構成する導線は、セラミック絶
縁体で被覆されているため、コイルの巻き線同士で短絡
することがない。さらに、コイルとボビンの熱膨張差に
より熱応力が発生したとしても、無機絶縁ワニスまたは
セラミックパテによりコイルはボビンにより固着されて
いるから、コイルの緩みや巻き線の移動を抑制すること
ができ、高温用位置センサの検出特性が不安定になるの
も抑制される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。 1.第1実施形態 図1は本発明の第1実施形態に係る高温用位置センサを
示す。この高温用位置センサは、セラミック製のほぼ円
筒状のボビン1と、ボビン1の外周面に巻回されたコイ
ル2とを備える。ボビン1の図中の左端には、円環状の
フランジ3が形成されており、コイル2はこのフランジ
3の右側に配置されている。ボビン1の右端面には、ボ
ビン1の中心軸線を通るネジ穴5が形成されており、こ
のネジ穴5には中空ボルト6が螺合されており、これに
よってボビン1と中空ボルト6とが同軸上に連ねられて
いる。ネジ穴5には、無機接着剤7が塗布され、これに
よりボビン1と中空ボルト6は接着されている。
【0010】ボビン1には、ネジ穴5と同心上に小径の
穴8が形成されている。穴8は、ネジ穴5に螺合された
中空ボルト6の内部空間と同軸に連通する。また、ボビ
ン1の外周面から穴8の下端に連通する二本の穴9,1
0が形成されている。
【0011】ボビン1は、耐熱性、絶縁性、加工性、非
磁性を要するため、ジルコニア、アルミナ、シリカ、マ
イカ系などのセラミック成型品である。試作例では、マ
イカ分散型の結晶化ガラス(通称「マシナブルセラミッ
クス」)を用いた。
【0012】中空ボルト6は、その外周のネジ部を図示
しない取り付け部に螺合することによって、この高温用
位置センサを固定するためのものであり、そのネジ部を
利用して、コイル2と被検出物とのギャップ調整を行う
ことが可能となっている。この中空ボルト6は、600
℃以上の耐熱性を有する材料からなる。例えば、鉄、ス
テンレス鋼、ニッケル、チタンなどの金属材料や、ジル
コニア、アルミナ、シリカ系などのセラミック材料が用
いられる。金属材料を用いる場合には、中空ボルト6と
コイル2との間隔を15mm以上、好ましくは20mm
あける。これは導電性物質がコイル2の近くにあると、
コイル2の検出に外乱を与えるからである。試作例で
は、取り扱いの容易性と強度面からステンレス鋼(SU
S304)を用いた。
【0013】ここでコイル2は、無機絶縁電線を所定の
巻き数、ボビン1の外周面に整列巻きすることによって
設けられている。コイル2を構成する無機絶縁電線の両
端部2a,2bは、それぞれ穴9,10を通じて穴8を
経て中空ボルト6の内部まで通されている。また、図中
の右側から中空ボルト6には、同軸ケーブル11が挿入
されており、図2に示すように、この同軸ケーブル11
の外部導体12と内部導体13が、コイル2を構成する
無機絶縁電線の両端部2a,2bに接続されている。す
なわち、同軸ケーブル11の外部導体12と内部導体1
3は、コイル32のリード線となっている。
【0014】コイル2を構成する無機絶縁電線は、導体
の周囲に絶縁体を被覆したものである。導体としては、
耐熱性を有するものが好ましく、例えばニッケル、金、
白金、白金ロジウムなどが用いられる。ニッケルの耐熱
温度は約600℃であり、その他は約700℃である。
なお、導体として、銅やアルミニウムも使用することが
できるが、銅には耐酸化性が弱いという問題があり、ア
ルミニウムには強度が弱いという問題があるので、上記
のニッケルなどが好ましい。試作例では導体にニッケル
を使用した。
【0015】また、無機絶縁電線の外周の絶縁体として
は、ポリボロシロキサン、ポリカルボシラン、ポリシラ
スチレン、ポリシラザン、ポリチタノカルボロシラン
系、およびオルガノシロキサンから選ばれた1種以上か
らなる樹脂と、無機充填剤とを溶剤に溶解または分散さ
せたセラミック系絶縁体が好ましい。
【0016】ボビン1のフランジ3の右側において、コ
イル2には絶縁性を有する無機ワニス20が含浸されて
いる。この無機ワニス20により、コイル2の各巻き線
間、およびコイル2とボビン1との間が固着されてい
る。
【0017】無機ワニス20および無機接着剤7として
は、酸化マグネシウム、アルミナ、酸化ジルコニウム、
酸化カルシウム、酸化硼素、シリカ、マイカ、タルクな
どの酸化物系セラミックの一つまたは複数が混合された
ものが用いられる。ここで、無機ワニス20は、かかる
酸化物系セラミックを水および有機溶剤などで希釈して
粘度を下げたものであり、無機接着剤7は、かかる酸化
物系セラミックに水および水ガラスを混合して、濡れ性
および流れ性を調整したものである。
【0018】図2は、同軸ケーブル11の外部導体12
と内部導体13、およびコイル2を構成する無機絶縁電
線の両端部2a,2bの接続構造を示す。図2に示すよ
うに、同軸ケーブル11は、内部導体13と、その周囲
に被覆した無機絶縁層14と、無機絶縁層14の周囲に
被覆した外部導体12と、外部導体12の周囲に被覆し
た保護被覆層15とからなる。
【0019】内部導体13は、コイル2に使用される導
体と同様に、耐熱性を有するものが好ましく、例えばニ
ッケル、金、白金、白金ロジウムなどが用いられる。試
作例では、内部導体13にニッケルを用いた。無機絶縁
層14としては、コイル2の絶縁体と同様のセラミック
系絶縁体とシリカ繊維を用い、外部導体12には、ステ
ンレス鋼の網組を用いた。また、保護被覆層15は、シ
リカ繊維またはアルミナ長繊維などの無機絶縁材料から
形成され、試作例ではシリカ繊維を用いた。
【0020】さて、上記のコイル2を構成する無機絶縁
電線と、同軸ケーブル11の外部導体12および内部導
体13の接続構は、次のように構成されている。まず、
コイル2を構成する無機絶縁電線の両端部2a,2bに
おいては、無機絶縁層を剥離して除去し、導体部2cを
露出しておく。また、同軸ケーブル11においては、外
部導体12を露出させ、さらに無機絶縁層14から内部
導体13の先端部を露出しておく。そして、図2に示す
ように、無機絶縁電線の導体部2cを二つの金属管24
の内部にそれぞれ挿入し、金属管24の他方端側から外
部導体12および内部導体13をそれぞれ挿入する。
【0021】次に、金属管24を側方から押圧すること
により、無機絶縁電線の導体部2cおよび導体12,1
3を金属管24に圧着し、導体部2cまたは導体12,
13と金属管24との隙間がほぼ完全になくなるように
する。これによりコイル2を構成する無機絶縁電線と、
導体12,13が接続される。金属管24の素材として
は、銅系金属のように、導電性が高く、変形加工しやす
く、かつ耐熱性を有するものが好ましい。金属管24
は、導体部2cおよび導体12,13に圧着する前は、
円筒状であるが、圧着後は、図2に示すように平坦な形
状を有する。
【0022】そして、耐酸化性の向上のため、金属体2
5で金属管24および導体部2c、導体12,13を鍍
金する。鍍金は、導体部2c、導体12,13と金属管
24の全面に対して行う。鍍金に用いる金属体25は、
チタン、ニオブ、モリブデン、ニッケルなどの耐酸化性
の優れた素材が好ましい。なお、具体的な鍍金の手法
は、筆鍍金などであり、容易に行うことが可能である。
【0023】次に、金属管24の周囲に鍍金した金属体
25を無機絶縁スリーブ26で被覆する。無機絶縁スリ
ーブ26としては、ガラス繊維、アルミナ繊維、シリカ
繊維などの無機絶縁繊維を筒状に織ったものが使用され
る。試作例では、アルミナ繊維を用いた。なお、筒状の
スリーブ26でなくても、上記の無機絶縁繊維からなる
クロスを巻き付けたものであればよい。
【0024】そして、この無機絶縁スリーブ26に絶縁
性を有する無機ワニス27で固着する。無機ワニス27
としては、上記の無機ワニス20と同様のものが使用さ
れる。このように無機絶縁スリーブ26および無機ワニ
ス27に封入されることより、二つの接続部同士の短絡
が防止されるとともに、高温雰囲気中の酸素と金属部分
(金属体25および導体部2c、導体12,13)が接
触するのが抑制され、金属部分の酸化が低減される。
【0025】上記構成において、ボビン1の左側端面を
被検出物である導体に対向させた状態で被検出物に近接
させ、コイル2に高周波電流を流し、高周波の磁界を発
生させると、被検出物内に渦電流が発生する。ここで、
被検出物とコイル2との距離が変動すると、この渦電流
の磁界によりコイル2のインピーダンスが変化する。こ
の現象を利用して、コイル2と被検出物の間の距離変化
を測定することが可能である。
【0026】上記の高温用位置センサにおいては、構成
要素が、いずれも600℃以上の耐熱性を有する。この
ため、600℃以上の高温環境下でも長時間の使用が可
能である。さらに、ボビン1に螺旋溝を形成するような
手間をかける必要がないため、容易に製造することが可
能である。しかも、コイル2を構成する無機絶縁電線
は、セラミック絶縁体で被覆されているため、コイル2
の巻き線同士で短絡することがない。さらに、コイル2
とボビン1の熱膨張差により熱応力が発生したとして
も、無機ワニス20によりコイル2はボビンにより固着
されているから、コイル2の緩みや巻き線の移動を抑制
することができ、高温用位置センサの検出特性が不安定
になるのも抑制される。
【0027】また、図2に示す接続構造でも、構成要素
が600℃以上の耐熱性を有するため、高温環境下でも
接続が確保される。さらに、導電性が良好であるが耐酸
化性に劣る銅系金属からなる金属管24を優れた耐酸化
性を有する金属体25により鍍金することにより金属管
24の酸化が抑制される。上記の金属管24の押圧およ
び金属体25の鍍金などにあたっては、ロウ付けのよう
な高度の知識、技術を必要としないため、この実施形態
に係る接続構造は簡便に得ることが可能である。さら
に、金属体25を無機絶縁スリーブ26および無機ワニ
ス27に封入することより、二つの接続部同士の短絡が
防止されるとともに、高温雰囲気中の酸素と金属部分が
接触するのが抑制され、金属部分の酸化が低減される。
【0028】2.第2実施形態 図3は本発明の第2実施形態に係る高温用位置センサを
示す。図3において、第1実施形態と共通の構成要素に
は、同一の符号を付けて、その説明を省略する。なお、
コイル2のリード線としては同軸ケーブル11が用いら
れ、その接続構造は第1実施形態と同様である。
【0029】この高温用位置センサにおいては、ボビン
1の外周に周溝30が形成されており、この周溝30に
収まるように、コイル2が巻回されている。コイル2に
は、無機ワニス20が含浸されており、この無機ワニス
20により、コイル2の各巻き線間、およびコイル2と
ボビン1との間が固着されている。
【0030】また、周溝30の内部かつ無機ワニス20
が含浸されたコイル2の外側には、セラミックパテ31
が充填されている。セラミックパテ31の外周面は平滑
にされ、かつ周溝30に隣接するボビン1の外周面と面
一になされている。セラミックパテ31は、上記の無機
接着剤7と同成分であるが、酸化物系セラミックの割合
が多くされたものである。
【0031】この高温用位置センサにおいても、第1の
実施形態と同様の効果が達成される。さらに、コイル2
の周囲にセラミックパテ31を配置したことにより、機
械的強度が向上し、コイル2の緩みや巻き線の移動をさ
らに抑制することができる。また、セラミックパテ31
の外周面は平滑にされ、かつ周溝30に隣接するボビン
1の外周面と面一になされているため、ボビン1の表面
の凹凸がなくされ、ボビン1に異物が引っかかってボビ
ン1を破損してしまうおそれをなくすことができる。
【0032】なお、この実施形態のように、周溝30に
セラミックパテ31を充填する場合には、無機ワニス2
0を使用しなくても、コイル2にセラミックパテ31が
含浸され、セラミックパテ31により、コイル2の各巻
き線間、およびコイル2とボビン1との間が固着され
る。従って、無機ワニス20の使用を省略してもよい。
【0033】3.第3実施形態 図4は本発明の第3実施形態に係る高温用位置センサを
示す。図4において、第2実施形態と共通の構成要素に
は、同一の符号を付けて、その説明を省略する。なお、
コイル2のリード線としては同軸ケーブル11が用いら
れ、その接続構造は第1実施形態と同様である。
【0034】この高温用位置センサにおいて、周溝30
の内部かつ無機ワニス20が含浸されたコイル2の外側
には、セラミック製の円形のリング32が配置されてい
る。リング32は、リング32をその軸線を含む一平面
で切断した形状の二つの半リング体32a,32bとか
ら構成されている。このリング32をなす半リング体3
2a,32bは、ボビン1と同様に、ジルコニア、アル
ミナ、シリカ、マイカ系などのセラミック成型品であ
り、これらの半リング体32a,32bは無機接着剤3
3により互いに接着されている。なお、半リング体32
a,32bは、加圧成型により製作し、機械的強度を高
めておくのが好ましい。
【0035】また、リング32は、上記の無機接着剤3
3により周溝30に固着されている。リング32の外周
面は平滑にされ、かつ周溝30に隣接するボビン1の外
周面と面一になされている。
【0036】この高温用位置センサにおいても、第1の
実施形態と同様の効果が達成される。さらに、コイル2
の周囲にリング32を配置したことにより、機械的強度
が向上し、コイル2の緩みや巻き線の移動をさらに抑制
することができる。また、リング32の外周面は平滑に
され、かつ周溝30に隣接するボビン1の外周面と面一
になされているため、ボビン1の表面の凹凸がなくさ
れ、ボビン1に異物が引っかかってボビン1を破損して
しまうおそれをなくすことができる。しかも、セラミッ
ク製のリング32は機械的強度が高いため、万一、リン
グ32を何かに衝突させたりしても、破損するおそれが
少ない。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
高温環境下でも長時間の使用が可能である。さらに、ボ
ビンに螺旋溝を形成するような手間をかける必要がない
ため、高温用位置センサを容易に製造することが可能で
ある。しかも、コイルを構成する導線は、セラミック絶
縁体で被覆されているため、コイルの巻き線同士で短絡
することがない。さらに、コイルとボビンの熱膨張差に
より熱応力が発生したとしても、無機絶縁ワニスまたは
セラミックパテによりコイルはボビンにより固着されて
いるから、コイルの緩みや巻き線の移動を抑制すること
ができ、高温用位置センサの検出特性が不安定になるの
も抑制される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る高温用位置セン
サを示す断面図である。
【図2】 第1実施形態に係る高温用位置センサに用い
られる電線の接続構造を示す断面図である。
【図3】 本発明の第2実施形態に係る高温用位置セン
サを示す側面図である。
【図4】 本発明の第3実施形態に係る高温用位置セン
サを示す側面図である。
【符号の説明】
1…ボビン、2…コイル、2c…導体部、11…同軸ケ
ーブル、12…外部導体(リード線)、13…内部導体
(リード線)、20…無機ワニス、24…金属管、25
…金属体、26…無機絶縁スリーブ、27…無機ワニ
ス、30…周溝、31…セラミックパテ、32…リング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村岸 恭次 三重県伊勢市竹ケ鼻町100 神鋼電機株式 会社伊勢製作所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミック製のボビンと、 セラミック絶縁体を外周に被覆した導線を上記ボビンに
    巻回してなるコイルと、 上記コイルの各巻き線間、および上記コイルと上記ボビ
    ンとの間を固着する無機絶縁ワニスとを備えることを特
    徴とする高温用位置センサ。
  2. 【請求項2】 上記ボビンの外周には周溝が形成されて
    おり、上記周溝に収まるように上記コイルが巻回されて
    おり、上記周溝の内部かつ上記コイルの外側には、セラ
    ミックパテが充填されていることを特徴とする請求項1
    に記載の高温用位置センサ。
  3. 【請求項3】 外周に周溝が形成されたセラミック製の
    ボビンと、 セラミック絶縁体を外周に被覆した導線を上記周溝に収
    まるように上記ボビンに巻回してなるコイルと、 上記周溝の内部に充填され、上記コイルの各巻き線間、
    および上記コイルと上記ボビンとの間を固着するセラミ
    ックパテとを備えることを特徴とする高温用位置セン
    サ。
  4. 【請求項4】 上記ボビンの外周には周溝が形成されて
    おり、上記周溝に収まるように上記コイルが巻回されて
    おり、上記周溝の内部かつ上記コイルの外側には、セラ
    ミック製のリングが配置されていることを特徴とする請
    求項1に記載の高温用位置センサ。
  5. 【請求項5】 上記コイルをなす導線は、金属管の一端
    内に挿入され、上記金属管の他端内にはリード線が挿入
    され、上記金属管は側方から押圧されて上記導線および
    上記リード線と圧着されており、上記金属管および上記
    導線および上記リード線の外側は金属体により鍍金さ
    れ、上記金属体の周囲は無機絶縁材料により被覆されて
    いることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記
    載の高温用位置センサ。
JP11142597A 1997-04-28 1997-04-28 高温用位置センサ Pending JPH10300410A (ja)

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