JP4776762B2 - 熱電対装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シース形熱電対を用いた熱電対装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
シース形熱電対は小形化を図れることから、温度測定の用途に幅広く採用されている。シース形熱電対は通常保護管内に収納された状態で、温度測定環境に配置される。保護管内に収納されるシース形熱電対は一本に限られるものではなく、例えば多点の温度を同時測定するような場合には、複数本のシース形熱電対を保護管内に収納して熱電対装置を構成している。
【0003】
このような多点測定用の熱電対装置は、例えば液体や気体などの各種環境の温度分布を測定する場合などに使用されており、温度の測定個所に応じた複数本のシース形熱電対の接点(先端部)位置を順にずらした状態で、保護管内に収納することにより構成されている。
【0004】
ところで、上述したような熱電対装置においては、正確な温度測定を行うために、シース形熱電対と保護管とを密着させて熱接触を良好に保つ必要がある。一方、シース形熱電対を保護管内に収納するにあたっては、これらの間に熱電対挿入用の隙間を形成しておくことが不可欠であり、このままではシース形熱電対と保護管とを密着させることができない。
【0005】
シース形熱電対を保護管内に挿入する際の隙間を小さくすることによって、それらの間の熱接触を比較的高めることはできるものの、これではシース形熱電対を挿入する際の摩擦抵抗が増え、熱電対装置の組立て作業性を大幅に低下させることになってしまう。多点測定用の熱電対装置は、例えば複数本のシース形熱電対を束ねた状態で保護管内に挿入しているため、隙間の減少による挿入抵抗の増大は顕著となる。特に、挿入長が長い熱電対装置ほど、組立て作業性が低下する傾向にある。
【0006】
多点測定用熱電対装置におけるシース形熱電対と保護管との密着性の改善には、保護管内にシース形熱電対を挿入した後に、保護管を縮径(例えば圧縮減径)することが考えられるが、単に保護管全体を縮径してしまうと、シース形熱電対の断線などを招くおそれが大きい。このようなことから、熱電対装置の組立て作業性を低下させることなく、シース形熱電対と保護管とを密着させて、熱接触を良好に保つことを可能にした多点測定用熱電対装置が求められている。
【0007】
また、熱電対装置におけるシース形熱電対は補償導線を介して測定回路に接続されている。このようなシース形熱電対の熱電対素子と補償導線との接続はろう付けにより行うことが一般的である。ただし、単にろう付け接続しただけでは接続部の強度不足などが懸念されることから、接続部の周囲にスリーブを配置し、このスリーブ内に絶縁性樹脂を充填することによって、接続部を保護している。
【0008】
例えば、特開平5-288612号公報には、上述したシース形熱電対と補償導線とを固定体により固定した後に、その周囲に配置したスリーブ内に絶縁性樹脂を充填する接続装置が開示されている。固定体を用いた接続装置によれば、シース形熱電対と補償導線の回転を抑えることができることから、断線や短絡の抑制に対して効果を示すものの、固定体の収納スペース分だけスリーブ径を大きくしなければならないという問題がある。
【0009】
熱電対装置を設置する環境によっては、取付けスペースの削減などが求められることから、スリーブ径の減少を図った上で、シース形熱電対と補償導線との接続部の断線や短絡を抑制することが望まれている。特に、多点測定用熱電対装置においては、複数本のシース形熱電対を個々に補償導線と接続しなければならないため、スリーブの小型化が望まれている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、多点測定用熱電対装置においては、シース形熱電対を保護管内に挿入する際の組立て作業性を低下させることなく、シース形熱電対と保護管との熱接触(密着性)を向上させることが望まれている。
【0012】
本発明はこのような課題に対処するためになされたもので、熱電対装置の組立て作業性を低下させることなく、シース形熱電対と保護管との熱接触を向上させることを可能にした多点測定用の熱電対装置を提供することを目的としている
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の熱電対装置は、請求項1に記載したように、少なくとも最外層が金属製の芯材の周囲に均等に配置され一体化された複数のシース形熱電対と、前記複数のシース形熱電対が収納され、前記複数のシース形熱電対の温度測定側接点がそれぞれ位置する感熱領域を有する金属製の保護管と、前記感熱領域における前記保護管と前記複数のシース形熱電対との間に配置された金属製のスペーサとを具備し、前記複数のシース形熱電対が収納された前記保護管を縮径することにより、前記感熱領域における前記保護管と前記複数のシース形熱電対とを前記スペーサを介して密着させたことを特徴としている。
【0014】
本発明の第1の熱電対装置において、請求項に記載したように、複数のシース形熱電対は感熱領域を除く領域をより線構造、特に芯材を中心としたより線構造とする
ことが好ましい。
【0015】
本発明の第1の熱電対装置においては、保護管と複数のシース形熱電対との間にスペーサを介在させており、このスペーサは感熱領域にのみ配置している。このような構造においては、まずスペーサ内に複数のシース形熱電対を配置した後に、これらを保護管内に挿入することができるため、スペーサの直径や長さなどを調整することによって、保護管内に挿入する際の挿入抵抗を大幅に低減することができる。言い換えると、熱電対装置の組立て加工性を向上させることが可能となる。スペーサ内への複数のシース形熱電対の挿入は、スペーサの長さが保護管の全長に比べて十分に短いため、良好に挿入することができる。
【0016】
その上で、複数のシース形熱電対が収納された保護管を縮径することによって、保護管と複数のシース形熱電対とをスペーサを介して良好に密着させることができる。この際、スペーサを介して保護管を複数のシース形熱電対に密着させているため、複数のシース形熱電対の断線などを招くこともない。このように、保護管とシース形熱電対との間の熱接触(密着性)を向上させることによって、各シース形熱電対により測定環境の温度を正確に測定することができる。すなわち、測定環境の温度を複数点で同時にかつ正確に測定することが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を実施するための形態について説明する。
【0021】
図1は本発明の一実施形態による熱電対装置の概略構成を示す断面図、図2はその要部を拡大して示す断面図、図3は横断面図である。これらの図に示す多点測定用熱電対装置1は、温度測定環境に配置される測定側端部が閉塞された管状の保護管2を有している。この保護管2の構成材料にはステンレス鋼などの各種金属材料を使用することができ、例えば温度測定環境に応じた耐食性を有する金属材料からなるパイプなどが用いられる。
【0022】
上記した保護管2内には、複数本のシース形熱電対3、3…が収納されており、これら複数本のシース形熱電対3、3…により多点(複数点)での同時温度測定が可能とされている。各シース形熱電対3、3…は、それぞれ図3に示すように、金属シース4の内部に一対の熱電対素子5、5を挿通すると共に、その周囲に耐熱性絶縁粉末6を充填した構造を有している。
【0023】
複数本のシース形熱電対3、3…は、それぞれ一対の熱電対素子5、5の温度測定部となる接点(先端部)が温度測定環境内に位置するように、保護管2内に収納されている。一対の熱電対素子5、5の端末は、金属シース4の開口端部から外部に導出されている。そして、図1に示したように、保護管1の開放側端部(温度測定側端部とは反対側の端部)に設けられたアダプタ7内において、シース形熱電対3の端末は接続部としての接続装置8を介して補償導線9に接続されている。
【0024】
多点測定を可能にする複数本のシース形熱電対3、3…は、図2および図3に示したように、芯材10の周囲に均等に配置することにより一体化されている。芯材10の直径は、温度測定数に応じて配置されるシース形熱電対3、3…の本数により決定される。ここで、芯材10はその機能だけを持たせた金属棒で構成してもよいし、あるいは図4に示すように、同径のシース形熱電対3で構成することも可能である。
【0025】
複数本のシース形熱電対3、3…は、図2に示したように、温度の測定個所に応じて各温度測定側接点3a、3a…の位置を順にずらした状態で芯材10の周囲に配置されており、この状態で保護管2内に収納されている。このような複数本のシース形熱電対3、3…が収納された保護管2は、上記した各接点(温度測定部)3a、3a…が配置された領域を感熱領域(感熱部)Xとして有するものである。
【0026】
上記した感熱領域Xにおいて、複数本のシース形熱電対3、3…は芯材10の長手方向に沿って配置されている。感熱領域X以外の領域Yについては、複数本のシース形熱電対3、3…は芯材10を中心としたより線構造とされている。感熱領域Xにおける複数本のシース形熱電対3、3…の配列構造は、それらと保護管2との密着性を高めるものである。一方、それ以外の領域Yでは、複数本のシース形熱電対3、3…がばらけることを防止するようにより線構造としており、この構造により複数本のシース形熱電対3、3…の保護管2内への挿入性、言い換えると多点測定用熱電対装置1の組立て性が高められている。
【0027】
そして、上述した感熱領域Xにおいては、保護管2と複数本のシース形熱電対3、3…との間にスペーサ11が介在されている。このスペーサ11は、例えば熱伝導性に優れる金属管からなるものであり、複数本のシース形熱電対3、3…の保護管2内への挿入抵抗を低減した上で、感熱領域Xにおける保護管2と複数本のシース形熱電対3、3…との間の密着性を高め、これらの熱接触を良好に保つものである。
【0028】
図5を参照して、複数本のシース形熱電対3、3…の保護管2内への挿入工程(組立て工程)について説明する。まず、図5(a)に示すように、複数本のシース形熱電対3、3…を感熱領域Xに相当する部位については、芯材10の長手方向に沿って配置する。この際、複数本のシース形熱電対3、3…の各温度測定側接点3a、3a…が、所定の温度測定箇所(例えば温度分布の測定においては所定の間隔でずらした各位置)に対応するように、複数本のシース形熱電対3、3…を芯材10の周囲に配置する。
【0029】
複数本のシース形熱電対3、3…の各接点3a、3a…は、例えば芯材10に対して溶接などにより仮固定しておく。また、感熱領域X以外の領域Yに対応する複数本のシース形熱電対3、3…については、芯材10を中心としてより線として、それらがばらけることを防止しておく。この状態で、複数本のシース形熱電対3、3…を管状のスペーサ(例えば金属パイプ)11内に挿入する。例えば、芯材10の周囲に配置した複数本のシース形熱電対3、3…の外径(束ねた状態での外径)が2.4mmだとした場合、内径が2.8mmで外径が3mmというような管状のスペーサ11が用いられる。
【0030】
この際、スペーサ11は感熱領域Xに応じた長さとされている。言い換えると、スペーサ11は保護管2の全長に比べて十分に短い長さとされているため、多点測定用の複数本のシース形熱電対3、3…であっても、作業性を損なうことなくスペーサ11内に良好に挿入することができる。例えば、保護管2の全長が10〜15mというような長さを有する場合であっても、感熱領域Xに対応するスペーサ11の長さは例えば3〜5m程度である。従って、複数本のシース形熱電対3、3…をスペーサ11内に良好に挿入することができる。
【0031】
また、複数本のシース形熱電対3、3…の挿入にあたっては、例えば芯材10をスペーサ11の長さ分だけ長くしておき、この芯材10の延長部分(ダミー部)をスペーサ11内に挿入した後、芯材10のダミー部を引くことによって、一層容易に複数本のシース形熱電対3、3…をスペーサ11内に配置することができる。スペーサ11を複数本のシース形熱電対3、3…に密着させるように、この段階で予めスペーサ11を縮径しておいてもよい。
【0032】
次に、図5(b)に示すように、各接点3a、3a…がスペーサ11内に配置された状態の複数本のシース形熱電対3、3…を、スペーサ11と共に保護管2内に挿入する。保護管2の内径は、スペーサ11の外径に応じて適宜に設定することができる。例えば、上述したようにスペーサ11の外径が3mmというような場合には、外径6mm、内径3.2mmというような保護管2が用いられる。
【0033】
この際、最も挿入抵抗が高い複数本のシース形熱電対3、3…の各接点部分はスペーサ11内に配置されているため、保護管2の内径に対するスペーサ11の外径を調整することによって、複数本のシース形熱電対3、3…を保護管2内に良好に収納することができる。言い換えると、複数本のシース形熱電対3、3…を保護管2内に収納する際の挿入抵抗を大幅に低減することができる。
【0034】
特に、保護管2の全長が10〜15mというような長さを有する場合であっても、複数本のシース形熱電対3、3…の挿入抵抗が大幅に低減されることから、そのような全長の長い多点測定用熱電対装置1の組立て性を大幅に向上させることが可能となる。
【0035】
この後、図5(c)に示すように、複数のシース形熱電対3、3…がスペーサ11を介して収納された保護管2を、例えばその直径方向から圧縮して減径することにより、感熱領域Xにおける保護管2と複数のシース形熱電対3、3…とをスペーサ11を介して密着させる。この際、複数のシース形熱電対3、3…は予めスペーサ11内に配置されているため、このスペーサ11を介して保護管2を複数のシース形熱電対3、3…に密着させることによって、複数のシース形熱電対3、3…の断線などを招くことなく、良好な熱接触状態を得ることができる。
【0036】
また、上記した保護管2の圧縮減径(縮径)にあたって、感熱領域X以外の領域Yについては、スペーサ11が存在していない分の空間が存在することになるため、保護管2全体を縮径しても複数のシース形熱電対3、3…に断線を生じさせるようなこともない。すなわち、複数のシース形熱電対3、3…の断線などを防止し、かつ多点測定用熱電対装置1の良好な組立て作業性を維持した上で、保護管2とシース形熱電対3、3…との間の熱接触を向上させることができる。
【0037】
上述したように、感熱領域Xの保護管2と複数のシース形熱電対3、3…とをスペーサ11を介して密着させた多点測定用熱電対装置1によれば、例えば全長が10〜15mというように長い場合であっても、複数のシース形熱電対3、3…を保護管2内に配置する際の挿入抵抗を大幅に低減し、良好な組立て作業性を確保した上で、保護管2とシース形熱電対3、3…との間の熱接触(スペーサ11を介した密着性)を向上させることができる。従って、測定環境から各シース形熱電対3、3…に良好に熱伝達させることができるため、各シース形熱電対3、3…により測定環境の温度を正確に測定することが可能となる。すなわち、測定環境の温度を多点(複数点)で同時にかつ正確に測定することができる。
【0038】
次に、上述した多点測定用熱電対装置1におけるシース形熱電対3と補償導線9との接続構造について説明する。
【0039】
図6はシース形熱電対3と補償導線9との接続構造の一実施形態を示す断面図である。シース形熱電対3の接続側端部は一対の熱電対素子5、5が露出されており、この状態で円筒状のスリーブ12の一端側から挿入配置されている。スリーブ12の熱電対側端部にはシース挿通孔12aが設けられており、このシース挿通孔12aからシース形熱電対3は挿入されている。シース形熱電対3の接続側端部は、例えばスリーブ12のシース挿通孔12aにろう付けすることにより固定されている。
【0040】
スリーブ12の他端部側からは補償導線9が挿入配置されており、この補償導線9の接続側端部は一対の芯線13が露出されている。補償導線9は例えばスリーブ12の端部12bをかしめることによって、スリーブ12に固定されている。この状態で、シース形熱電対3の一対の熱電対素子5と補償導線9の一対の芯線13とが接続されている。一対の熱電対素子5と一対の芯線13とは、例えばろう付けにより接続(接続部分14)されている。
【0041】
さらに、スリーブ12はその周方向に設けられた開口部15を有している。この開口部15は、熱電対素子5と芯線13との接続部分14の近傍位置に開口されている。そして、この開口部15を介して、スリーブ12内にはエポキシ樹脂のような絶縁性樹脂16が充填されている。絶縁性樹脂16はシース形熱電対3と補償導線9との接続部分14を保護すると共に、接続部分14での断線や短絡などを抑制するものである。
【0042】
上述したような各構成要素によって、シース形熱電対3と補償導線9との接続部となる接続装置8が構成されている。このような接続装置8によれば、シース形熱電対3と補償導線9の各接続側端部をスリーブ12に直接固定しているため、これらの回転による断線や短絡の発生を抑制した上で、スリーブ12の小径化(小型化)を図ることができる。例えば、外径が1mmというような細径のシース形熱電対3を用いる場合に、スリーブ12の外径を4mmというように小型化することが可能となる。
【0043】
さらに、上記したようにスリーブ12の小径化を図っているにもかかわらず、スリーブ12の周方向に開口部15を設けているため、スリーブ12内に絶縁性樹脂16を確実にかつ良好に充填することができる。例えば、従来のスリーブ12と同様に、スリーブ12の端部側から絶縁性樹脂16を充填しようとすると、スリーブ12を小径化しているために、絶縁性樹脂16の充填性が大幅に低下してしまう。
【0044】
これに対して、この実施形態ではスリーブ12の円筒面上のシース形熱電対3と補償導線9との接続部分14の近傍に、絶縁性樹脂16の充填口となる開口部15を設けているため、スリーブ12内に開口部15から絶縁性樹脂16を確実にかつ良好に充填することができる。これはシース形熱電対3と補償導線9との接続部分14の保護性を高めるだけでなく、接続部分14での断線や短絡などの抑制に対しても大きく寄与するものである。
【0045】
上述したようなスリーブ12の小径化、言い換えると接続装置8の小型化は、特に多点測定用熱電対装置1に対して有効である。すなわち、多点測定用熱電対装置1においては、複数本のシース形熱電対3、3…を個々に補償導線9、9…と接続しなければならず、さらにこれらをアダプタ7内に配置しなければならないため、接続装置8の小型化を図ることで装置全体として小型化することが可能となる。これは多点測定用熱電対装置1の設置環境などの関係から取付けスペースの削減などが求められる場合に有効である。
【0046】
なお、上述した実施形態においては、小型化を図った接続装置8を多点測定用熱電対装置1におけるシース形熱電対3と補償導線9との接続に使用した場合について説明したが、上記した本発明による接続装置8は多点測定用熱電対装置1に限られるものではなく、通常の一点測定型の熱電対装置においても有効に機能するものである。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の第1の熱電対装置によれば、その組立て作業性を低下させることなく、シース形熱電対と保護管との熱接触を向上させることができ、これにより測定環境の温度を複数点で同時にかつ正確に測定することが可能となる
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態による多点測定用熱電対装置の概略構成を示す断面図である。
【図2】 図1に示す多点測定用熱電対装置の要部を拡大して示す断面図である。
【図3】 図1に示す多点測定用熱電対装置を直径方向に切断した際の要部拡大断面図である。
【図4】 図1に示す多点測定用熱電対装置の一変形例を示す断面図である。
【図5】 図1に示す多点測定用熱電対装置の組立て工程の一例を示す図である。
【図6】 図1に示す多点測定用熱電対装置におけるシース形熱電対と補償導線との接続構造の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1……多点測定用熱電対装置
2……保護管
3……シース形熱電対
8……接続装置
9……補償導線
10……芯材
11……スペーサ
12……スリーブ
14……シース形熱電対と補償導線との接続部分
15……開口部
16……絶縁性樹脂

Claims (2)

  1. 少なくとも最外層が金属製の芯材の周囲に均等に配置され一体化された複数のシース形熱電対と、
    前記複数のシース形熱電対が収納され、前記複数のシース形熱電対の温度測定側接点がそれぞれ位置する感熱領域を有する金属製の保護管と、
    前記感熱領域における前記保護管と前記複数のシース形熱電対との間に配置された金属製のスペーサとを具備し、
    前記複数のシース形熱電対が収納された前記保護管を縮径することにより、前記感熱領域における前記保護管と前記複数のシース形熱電対とを前記スペーサを介して密着させたことを特徴とする熱電対装置。
  2. 請求項1記載の熱電対装置において、
    前記複数のシース形熱電対は、前記感熱領域を除く領域がより線構造とされていることを特徴とする熱電対装置。
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