JP4120037B2 - 半導体力学量センサおよびその製造方法 - Google Patents

半導体力学量センサおよびその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、加速度、圧力、振動、角速度などの力学量を検出する力学量センサおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
従来、この種の半導体力学量センサとして、特開平9−211022号公報に記載されたものがある。このものは、2枚のシリコン基板を貼り合わせたSOI基板を用い、上部のシリコン基板側にトレンチを形成して犠牲層エッチングを行うことにより、可動電極を有する梁構造体を形成して加速度センサなどを構成するようにしたものである。
【0003】
しかしながら、このようにSOI基板を用いて構成すると、貼り合わせ前に下部となるシリコン基板に配線構造を作り、また貼り合わせのために平坦化処理を行い、さらに貼り合わせ後に上部のシリコン基板を研磨するなどの工程が必要となり、複雑な工程が必要になるという問題がある。
また、特開平6−123631号公報には、シリコン基板上にN型エピタキシャル層を形成するとともに内部にP型埋め込み層を形成したウェハを用い、N型エピタキシャル層に所定のパターンでトレンチを形成した後、電気化学エッチングによりP型埋め込み層を除去して可動部を構成した角速度センサが記載されている。
【0004】
このものによれば、SOI基板を用いていないため、工程を簡単化することができる。しかしながら、シリコン基板上にN型エピタキシャル層を形成し、かつ内部にP型埋め込み層を形成したウェハを用いなければならないという制約がある。
この種の半導体力学量センサにおいて電気化学エッチングを行う場合、P型シリコン基板上にN型エピタキシャル層を形成したウェハを用いることが多い。例えば、半導体圧力センサにおいて、P型シリコン基板上にN型エピタキシャル層を形成したウェハを用い、ウェハの裏面側から電気化学エッチングを行って圧力センサのダイヤフラムを形成するようにしたものがある。
【0005】
そこで、P型シリコン基板上にN型エピタキシャル層を形成したウェハを用い、表面側にトレンチを形成してウェハの表面側から電気化学エッチングを行い、力学量センサの可動部、例えば特開平9−211022号公報に記載されたような加速度センサの梁構造体を形成することが考えられる。
しかしながら、ウェハの表面側から電気化学エッチングを行う場合、N型エピタキシャル層はエッチングされないが、P型シリコン基板がエッチングされるため、そのエッチング時間などを正確に管理しなければ、精度よく可動部を形成することができないという問題がある。
【0006】
また、上記した特開平6−123631号公報に記載されたものでは、可動部とシリコン基板側とが電気的に絶縁分離されていないため、可動部とシリコン基板とを絶縁分離する必要のあるセンサの場合には、そのような構造を採用することができない。
本発明は上記問題に鑑みたもので、表面側にN型の半導体層が形成されたP型の半導体基板を用い、その表面側からの電気化学エッチングによって梁構造体、ダイヤフラムなどの可動部が形成されたものであって、可動部が精度よく形成された半導体力学量センサおよびその製造方法を提供することを第1の目的とする。
【0007】
また、本発明は、可動部と半導体基板とを絶縁分離する必要のあるセンサに適した構造のものとすることを第2の目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明においては、表面側にN型の半導体層(12、112、222)が形成されたP型の半導体基板(11、111、221)を用い、半導体層(12、112、222)を貫通し半導体基板(11、111、221)内に達するように形成された埋め込み絶縁膜(14、114、224)をストッパとした電気化学エッチングにより可動部(2、102、202)が形成された半導体力学量センサを特徴としている。
【0009】
このように埋め込み絶縁膜(14、114、224)を用いることによってエッチング領域を制限することができ、可動部(2、102、202)が精度よく形成された半導体力学量センサを提供することができる。
請求項2に記載の発明においては、埋め込み絶縁膜(14、114、224)によって、可動部(2、102、202)を絶縁分離された領域にしたことを特徴としている。この場合、可動部(2、102、202)からの電流リークがないため、センサの精度を良好にすることができる。
【0010】
なお、請求項1又は2に記載の発明において、請求項3に記載の発明のように、可動部(2、102、202)を埋め込み絶縁膜(14、114、224)によって支持する構造とすることができる。この場合、請求項4に記載の発明のように、埋め込み絶縁膜(14、114、224)を複数個の平行な膜にて形成すれば、可動部(2、102、202)をより強固に支持することができる。
【0011】
請求項5に記載の発明においては、埋め込み絶縁膜(14、114)をストッパとした電気化学エッチングにより、可動電極(2c、102b)を有する梁構造体(2、102)および固定電極(3、4、103)が形成され、梁構造体(2、102)および固定電極(3、4、103)のそれぞれが、埋め込み絶縁膜(14、114)により絶縁分離領域とされた構造の半導体力学量センサを提供することができる。
【0012】
請求項6に記載の発明においては、埋め込み絶縁膜(224)をストッパとし電気化学エッチングによりダイヤフラム部(202)が形成され、ダイヤフラム部(202)が、埋め込み絶縁膜(224)によって絶縁分離領域とされた構造の半導体圧力センサを提供することができる。
また、請求項7乃至9により、上記した半導体力学量センサ、半導体圧力センサを適切に製造できる製造方法を提供することができる。
【0013】
なお、上記した括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1に、本発明の第1実施形態にかかる半導体加速度センサの平面構成を示し、図2に、図1中のA−A断面構成を示す。
加速度センサは、基板1をエッチング加工して形成された梁構造体2を有する構造になっている。この梁構造体2は、梁部2aと、おもり部(質量部)2bと、おもり部2bの両側に形成された複数の可動電極2cとから構成されており、図の左右方向に加速度が生じたとき、その加速度によっておもり部2bが変位するようになっている。また、それぞれの可動電極2cの一方の側には固定電極3が対向して配置され、他方の側には固定電極4が対向して配置されている。
【0015】
基板1の上にはアルミのパッド5、6、7および配線8a、8b、9、10が形成されている。パッド5は、配線8a、8bを介して梁構造体2における可動電極2cと電気的に接続されており、パッド6は、配線9を介して固定電極3と電気的に接続され、さらにパッド7は、配線10を介して固定電極4と電気的に接続されている。なお、パッド5、6、7は、図示しない回路部とワイヤボンディングによって電気的に接続されている。
【0016】
基板1は、図2に示すように、P型シリコン基板11上にN型エピタキシャル層12、酸化膜13が形成された構造になっている。また、素子分離領域を形成するために、梁構造体2における付け根部(アンカ部)および固定電極3、4を形成する箇所に埋め込み絶縁膜14が形成されており、この埋め込み絶縁膜14をストッパとした電気化学エッチングにより梁構造体2および固定電極3、4が形成されている。この梁構造体2および固定電極3、4は、埋め込み絶縁膜14によって支持(固定)されており、かつP型シリコン基板11と電気的に絶縁分離されている。
【0017】
このような構成において、おもり部2bが加速度を受けて変位すると、可動電極2cもそれに応じて変位する。可動電極2cと固定電極3、4はそれぞれ差動の容量を構成しているため、可動電極2cの変位に応じて容量が変化し、この容量変化を検出することにより加速度を検出することができる。例えば、容量変化を検出し、可動電極2cを所定の位置に保持するように可動電極2cにフィードバック電圧を印加するサーボ制御を行うようにして、加速度検出を行うことができる。
【0018】
次に、上記した加速度センサの製造方法について図3、図4に示す工程図を参照して説明する。なお、この図3、図4に示す工程図においては、図2に示すのと同じ断面で示している。
まず、図3(a)に示すように、P型シリコン基板11上にN型エピタキシャル層12を形成したウェハ20を用意する。次に、図3(b)の工程において、N型エピタキシャル層12の上に酸化膜15を形成し、素子分離領域を形成するパターンでパターニングした後、ドライエッチングしてトレンチ16を形成する。この場合、トレンチ16を、N型エピタキシャル層12を貫通しP型シリコン基板11内に達する深さで形成する。
【0019】
そして、図3(c)の工程において、トレンチ16を酸化膜(SiO2 )などの絶縁膜で埋め戻し、埋め込み絶縁膜14とする。この後、全面の酸化膜を除去し、新たに熱酸化膜13を形成する。
次に、図3(d)の工程において、電気接続をとる領域に開口部17を形成し、図4(a)の工程において、パッド5、6、7および配線8a、8b、9、10をアルミで形成する。
【0020】
この後、図4(b)の工程において、梁構造体2を画定するパターンでトレンチ18を形成する。このトレンチ18も、トレンチ16と同様、N型エピタキシャル層12を貫通しP型シリコン基板11内に達する深さで形成する。このトレンチ18を形成した後、電気化学エッチングを行う。この場合、図5に示すように、ウェハ20の裏面側(トレンチ18が形成されていない側)をセラミック基板21に接触させてワックスにて貼り付ける。そして、ウェハ20の表面に形成された電極部(各チップのパッド5、6、7と電気接続された電極部)にPt配線22を付けてワックス23で固定する。この状態で異方性エッチング液(例えばTMAH液)25中に浸し、Pt配線22とTMAH液25中のPt配線24の間に1〜20V程度の電圧を印加して、電気化学エッチングを行う。
【0021】
この場合、各チップにおけるN型エピタキシャル層12には、Pt配線31から正の電圧が印加されるため、N型エピタキシャル層12はエッチングされないが、P型シリコン基板11はトレンチ18から侵入したTMAH液25によってエッチングされる。このため、N型エピタキシャル層12の裏側には、図4(c)に示すように、空洞領域19が形成され、N型エピタキシャル層12によって可動部をなす梁構造体2が形成される。また、埋め込み絶縁膜14はエッチングされないため、この埋め込み絶縁膜14によって横方向のエッチング領域が制限される。
【0022】
このような電気化学エッチングを行った後、ウェハ20をダイシングカットして図1、図2に示す構造の加速度センサを得る。
上記した製造方法によれば、埋め込み絶縁膜14によって横方向のエッチング領域を制限するようにしている。このため、エッチング液の状態(組成、温度、濃度等)、エッチング時間などのエッチング条件が変化しても、エッチング領域を一定にすることことができる。また、空洞領域19におけるP型シリコン基板11の表面が凹凸形状になるため、その表面に可動電極2cを付着しにくくすることができる。また、埋め込み絶縁膜14によって、梁構造体2および固定電極3、4が下側のP型シリコン基板11と絶縁分離されているため、PNリーク電流が発生せず、センサ精度を良好にすることができる。
(第2実施形態)
図6に、本発明の第2実施形態にかかる半導体加速度スイッチの平面構成を示し、図7に、図6中のB−B断面構成を示す。
【0023】
加速度スイッチは、基板101をエッチング加工して形成された梁構造体102を有する構造になっている。この梁構造体102は、梁部102aと、おもり可動電極102bとから構成されており、おもり可動電極102bにおける図の左側の側面が接点部102cになっている。また、おもり可動電極102bの左側には固定電極103が配設されており、この固定電極103は、おもり可動電極102bの接点部102cに対向する接点部103aを有している。
【0024】
基板101の上にはアルミのパッド104、105および配線106、107が形成されている。パッド104は、配線106を介して梁構造体2におけるおもり可動電極102bと電気的に接続されており、パッド105は、配線107を介して固定電極103と電気的に接続されている。
基板101は、図7に示すように、P型シリコン基板111上にN型エピタキシャル層112が形成され、その上に酸化膜113が形成された構造になっている。また、素子分離領域を形成するために、梁構造体102における付け根部(アンカ部)および固定電極103を形成する箇所に埋め込み絶縁膜114が形成されており、この埋め込み絶縁膜114をストッパとした電気化学エッチングにより梁構造体102および固定電極103が形成されている。この梁構造体102および固定電極103は、埋め込み絶縁膜114によって支持(固定)されており、かつP型シリコン基板111と絶縁分離されている。
【0025】
上記のように構成された加速度スイッチにおいて、その動作には、パッド104、パッド105を介しておもり可動電極102b、固定電極103間に所定の電位差を与えておく。この状態において、基板1の表面に平行な方向に加速度が生じ、おもり可動電極102bが図の左方向に変位して、おもり可動電極102bの接点部102cと可動電極103の接点部103aとが接触すると、おもり可動電極102bから可動電極103に電流が流れるため、所定値以上の加速度が生じたことを検出することができる。
【0026】
この加速度スイッチは、第1実施形態で示したのと同様の製造工程を用いて製造することができる。
(第3実施形態)
図8に、本発明の第3実施形態にかかる半導体圧力センサの平面構成を示し、図9に、図8中のC−C断面構成を示す。
【0027】
圧力センサは、基板201内に島状のダイヤフラム部202を有している。このダイヤフラム部202には、その歪みに応じて抵抗値が変化する歪ゲージ203〜206が形成されている。歪ゲージ203はパッド207、208に電気接続され、同様に、歪ゲージ204はパッド209、210に電気接続され、歪ゲージ205はパッド211、212に電気接続され、歪ゲージ206はパッド213、214に電気接続されている。また、島状のダイヤフラム部202の電位を固定するためにパッド215が設けられている。これらのパッド207〜215は、図示しない回路部とワイヤボンディングによって電気的に接続されている。
【0028】
基板201は、図9に示すように、P型シリコン基板221上にN型エピタキシャル層222、酸化膜223が形成された構造になっている。この基板201には、埋め込み絶縁膜224によって島状に絶縁分離された薄肉のダイヤフラム部202が形成されており、このダイヤフラム部202の下には空洞領域225が形成されている。このダイヤフラム部202は、N型エピタキシャル層222とその上部に形成された封止膜226で構成されており、N型エピタキシャル層222に形成されたトレンチ(後述する)を封止膜226で封止することにより、ダイヤフラム部202の下部に形成された空洞領域225を基準圧力室としている。また、ダイヤフラム部202は、埋め込み絶縁膜224によって支持され、かつP型シリコン基板221と電気的に絶縁分離されている。
【0029】
このような構成とすることにより、ダイヤフラム部202にかかる圧力が変化すると、ダイヤフラム部202が変位し、歪ゲージ203〜206の抵抗値が変化する。そして、その抵抗値変化により圧力を検出することができる。
次に、上記した圧力センサの製造方法について図10、図11に示す工程図を参照して説明する。なお、この図10、図11に示す工程図においては、図9に示すのと同じ断面で示している。
【0030】
まず、図10(a)に示すように、P型シリコン基板221上にN型エピタキシャル層222を形成したウェハ200を用意する。次に、図10(b)の工程において、N型エピタキシャル層222の上に酸化膜227を形成し、ダイヤフラム部202となる領域の外周に沿って開口するパターンでパターニングした後、ドライエッチングしてトレンチ228を形成する。この結果、ダイヤフラム部202となる領域の外周にトレンチ228が形成される。この場合、トレンチ228を、N型エピタキシャル層222を貫通しP型シリコン基板221内に達する深さで形成する。
【0031】
そして、図10(c)の工程において、トレンチ228を酸化膜(SiO2 )などの絶縁膜で埋め戻し、埋め込み絶縁膜224とする。この後、全面の酸化膜を除去し、新たに熱酸化膜223を形成する。
次に、図10(d)の工程において、ダイヤフラム部202となる領域内にP型拡散層により歪ゲージ203〜206を形成し、これらの歪ゲージ203〜206に対して電気接続をとる領域およびダイヤフラム部202の電位固定をとる領域に開口部229を形成する。そして、図11(a)の工程において、パッド207〜215をアルミで形成する。
【0032】
この後、図11(b)の工程において、ダイヤフラム部202となる領域内で図8に示す四角形状のパターンでトレンチ230を複数形成する。このトレンチ230も、トレンチ228と同様、N型エピタキシャル層222を貫通しP型シリコン基板221内に達する深さで形成する。このトレンチ230を形成した後、電気化学エッチングを図5で示したのと同様の方法で行う。その結果、図11(c)に示すように、空洞領域225が形成される。そして、図11(d)の工程において、減圧下で封止膜226を全面に堆積させる。このことにより、ダイヤフラム部202が構成され、空洞領域225が基準圧力室になる。なお、封止膜226としては、SiN膜、SiO2 膜、TEOS膜又はこれらの複合膜等を用いることができる。
【0033】
この後、ウェハ200をダイシングカットして図8、図9に示す構造の圧力センサを得る。
上記した製造方法によれば、埋め込み絶縁膜224によって横方向のエッチング領域を制限するようにしているため、ダイヤフラム面積を規定することができる。また、埋め込み絶縁膜224によって、ダイヤフラム部202がその下側のP型シリコン基板221と絶縁分離されるため、ダイヤフラム部202からP型シリコン基板221へのPNリーク電流が発生しない。従って、ダイヤフラム部202の島電位を適正に維持してセンサ感度を良好に保つことができる。
【0034】
なお、上記した種々の実施形態において、P型シリコン基板の上にエピタキシャル層を形成したウェハを用いるものを示したが、P型シリコン基板の表面にn層を拡散させたウェハを用いてもよい。また、電気化学エッチングに用いるエッチング液としては、TMAH液以外にKOH液、HF液を用いてもよい。但し、この場合には、アルミがエッチングされるため、パッドおよび配線に対する保護膜が必要となる。
【0035】
また、埋め込み絶縁膜は、1つの膜に限らず複数個の平行な膜にて構成して強度を増すようにしてもよい。例えば、第1実施形態の加速度センサの場合を例にとって示すと、図12(a)、(b)、(c)に示すように、埋め込み絶縁膜14を複数の膜にて構成することができる。第2、第3実施形態の場合も、同様である。また、1つのトレンチ内に形成する埋め込み絶縁膜自体を複数の膜にて構成するようにしてもよい。
【0036】
また、本発明は上記した加速度センサ、加速度スイッチ、圧力センサ以外に、角速度センサにも同様に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる半導体加速度センサの平面構成を示す図である。
【図2】図1中のA−A断面構成を示す図である。
【図3】本発明の第1実施形態にかかる半導体加速度センサの製造方法を示す工程図である。
【図4】図3に続く製造工程を示す工程図である。
【図5】電気化学エッチングを行う工程を示す図である。
【図6】本発明の第2実施形態にかかる半導体加速度スイッチの平面構成を示す図である。
【図7】図6中のB−B断面構成を示す図である。
【図8】本発明の第3実施形態にかかる半導体圧力センサの平面構成を示す図である。
【図9】図8中のC−C断面構成を示す図である。
【図10】本発明の第3実施形態にかかる半導体圧力センサの製造方法を示す工程図である。
【図11】図10に続く製造工程を示す工程図である。
【図12】本発明の他の実施形態を示す図である。
【符号の説明】
2…梁構造体、2a…梁部、2b…おもり部、2c…可動電極、
3、4…固定電極、11…P型シリコン基板、12…N型エピタキシャル層、
14…埋め込み絶縁膜、20…ウェハ、102…梁構造体、102a…梁部、
102b…おもり可動電極、111…P型シリコン基板、
112…N型エピタキシャル層、114…埋め込み絶縁膜、200…ウェハ、
202…ダイヤフラム部、203〜206…歪ゲージ、
221…P型シリコン基板、222…N型エピタキシャル層、
224…埋め込み絶縁膜。

Claims (9)

  1. 表面側にN型の半導体層(12、112、222)が形成されたP型の半導体基板(11、111、221)と、
    前記半導体層(12、112、222)を貫通し前記半導体基板(11、111、221)内に達するように形成された埋め込み絶縁膜(14、114、224)と、
    前記埋め込み絶縁膜(14、114、224)をストッパとし、前記半導体層(12、112、222)を貫通し前記半導体基板(11、111、221)内に達する深さのトレンチ(18、230)を介して前記表面側から前記半導体基板(11、111、221)を電気化学エッチングして形成された可動部(2、102、202)とを有し、
    前記可動部(2、102、202)の変位により力学量を検出するようにした半導体力学量センサ。
  2. 前記可動部(2、102、202)は、前記埋め込み絶縁膜(14、114、224)によって絶縁分離された領域になっていることを特徴とする請求項1に記載の半導体力学量センサ。
  3. 前記可動部(2、102、202)は、前記埋め込み絶縁膜(14、114、224)によって支持された構造になっていることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体力学量センサ。
  4. 前記埋め込み絶縁膜(14、114、224)は、前記半導体基板(11、111、221)に垂直な方向に複数個の平行な膜にて形成されていることを特徴とする請求項3に記載の半導体力学量センサ。
  5. 表面側にN型の半導体層(12、112)が形成されたP型の半導体基板(11、111)と、
    前記半導体層(12、112)を貫通し前記半導体基板(11、111)内に達するように形成された埋め込み絶縁膜(14、114)と、
    前記埋め込み絶縁膜(14、114)をストッパとし、前記半導体層(12、112)を貫通し前記半導体基板(11、111)内に達する深さのトレンチ(18)を介して前記表面側から前記半導体基板(11、111、221)を電気化学エッチングして形成された、可動電極(2c、102b)を有する梁構造体(2、102)および前記可動電極(2c、102b)に対向して配置された固定電極(3、4、103)とを有し、
    前記梁構造体(2、102)および前記固定電極(3、4、103)は、前記埋め込み絶縁膜(14、114)によってそれぞれ絶縁分離された領域になっていることを特徴とする半導体力学量センサ。
  6. 表面側にN型の半導体層(222)が形成されたP型の半導体基板(221)と、
    ダイヤフラム部(202)となる領域の外周に、前記半導体層(222)を貫通し前記半導体基板(221)内に達するように形成された埋め込み絶縁膜(224)と、
    前記埋め込み絶縁膜(224)をストッパとし、前記半導体層(222)を貫通し前記半導体基板(221)内に達する深さのトレンチ(230)を介して前記表面側から前記半導体基板(221)を電気化学エッチングして形成されたダイヤフラム部(202)とを有し、
    前記ダイヤフラム部(202)は、前記埋め込み絶縁膜(224)によって絶縁分離された領域になっていることを特徴とする半導体圧力センサ。
  7. 表面側にN型の半導体層(12、222)が形成されたP型の半導体基板(11、221)からなるウェハ(20、200)を用意する工程と、
    前記半導体層(12、222)を貫通し前記半導体基板(11、221)内に達するように埋め込み絶縁膜(14、224)を形成する工程と、
    前記半導体層(12、222)を貫通し前記半導体基板(11、221)内に達する深さでトレンチ(18、230)を形成した後、前記埋め込み絶縁膜(14、114、224)をストッパとし前記表面側から前記半導体基板(11、111、221)を電気化学エッチングして可動部(2、202)を形成する工程と
    この後、前記ウェハ(20、200)をカットしてチップ化する工程とを有することを特徴とする半導体力学量センサの製造方法。
  8. 可動電極(2c)を有する梁構造体(2)および前記可動電極(2c)に対向配置された固定電極(3、4)を有する半導体力学量センサを製造する方法であって、
    表面側にN型の半導体層(12)が形成されたP型の半導体基板(11)からなるウェハ(20)を用意する工程と、
    前記半導体層(12)を貫通し前記半導体基板(11)内に達するように埋め込み絶縁膜(14)を形成する工程と、
    前記半導体層(12)を貫通し前記半導体基板(11)内に達する深さでトレンチ(18)を前記梁構造体(2)を画定するパターンで成した後、前記埋め込み絶縁膜(14)をストッパとし前記表面側から前記半導体基板(11)を電気化学エッチングして、前記梁構造体(2)および前記固定電極(3、4)を形成する工程と、
    この後、前記ウェハ(20)をカットしてチップ化する工程とを有することを特徴とする半導体力学量センサの製造方法。
  9. 表面側にN型の半導体層(222)が形成されたP型の半導体基板(221)からなるウェハ(200)を用意する工程と、
    ダイヤフラム部(202)となる領域の外周に、前記半導体層(222)を貫通し前記半導体基板(221)内に達するように埋め込み絶縁膜(224)を形成する工程と、
    前記ダイヤフラム部(202)となる領域において前記半導体層(222)を貫通し前記半導体基板(221)内に達する深さでトレンチ(230)を形成した後、前記埋め込み絶縁膜(224)をストッパとして前記表面側から前記半導体基板(221)を電気化学エッチングを行い、この後、前記トレンチ(18、230)を封止膜(226)で封止して、前記ダイヤフラム部(202)を形成する工程と、
    この後、前記ウェハ(200)をカットしてチップ化する工程とを有することを特徴とする半導体圧力センサの製造方法。
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