JP4118423B2 - カテーテル - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は内部の所定位置に多数個の温度センサーを収容する先端電極を有する焼灼カテーテルに関する。
【0002】
【従来の技術】
焼灼カテーテルは一般に心臓組織を焼灼するための先端電極をその先端部に備えている。さらに、心臓組織に接触する先端電極の温度をモニターするために温度センサーが用いられて、この先端電極が過熱状態であるか否かが決定される。先端電極が過熱状態であると、当該先端電極上に組織凝固が生じて、心臓組織内に蒸気が発生する。一般的な先端電極は約4mmの長さを有している。しかしながら、特定の用途、例えば、長い焼灼領域が望まれる場合は、これよりも長い先端電極が所望される。このように長い電極、例えば、8mm乃至12mm程度の電極を用いると、心臓組織に接触する電極の温度を正確に決定することがそれだけ困難になる。その理由は、先端電極の温度が、例えば、その表面が心筋層または循環血液に接触しているかで、当該表面全体において変化するからである。つまり、単一の温度センサーを使用すると、心臓組織に接触している先端電極の部分から離れた当該先端電極内部に配置される場合がある。さらに、このようなセンサーが速い循環血流に接触している先端電極部分の近くにあれば、その温度の読取値は心臓組織に接触している先端電極の部分とは異なる値を示す。従って、多数個の温度センサーを先端電極の長さ方向に沿って配置して、心臓組織に接触している先端電極部分の温度をより正確にモニターすることが望まれている。
【0003】
さらに、これらの温度センサーは心臓組織に接触する先端電極の表面にできるだけ近い場所に配置されるのが好ましい。しかしながら、温度センサーを先端電極の一側面上に配置すると、当該電極の反対側の面が心臓組織に接触している場合に、温度読取値に誤差が生じる。それゆえ、これらの温度センサーを先端電極の軸に沿って配置することが一般に好ましい。
【0004】
上記先端電極の温度は一般にフィードバック制御回路を有するRF(高周波)発生装置により制御される。すなわち、この発生装置は温度センサーからの信号を受け取って、その受信信号に応じて、より大きな、または、より小さなRFエネルギーを先端電極に供給する。従って、多数個の温度センサーを使用する場合は、この発生装置は最速の温度変化を計測する温度センサーを制御要素として用いる。
【0005】
さらに、多数個の温度センサーの利点を生かすためには、先端電極内における各センサー間の距離が既知であることが望ましい。つまり、このことによって、医者は各センサーが計測している先端電極の全体領域の状態を把握することができる。しかしながら、先端電極内の既知の位置に多数個のセンサーを配置するのは困難である。すなわち、一般には、温度センサーは先端電極内の穴に直接はんだ付けまたは接着剤によって取り付けられる。しかしながら、各構成要素の大きさのために、従来手法によって1個の温度センサーを1個の穴の中の特定位置に取り付けることが困難である。従って、先端電極内の所定の離間位置にそれぞれ配置される多数個の温度センサーを有するカテーテルが必要とされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明は先端電極内の所定離間位置、好ましくは、当該先端電極の軸に沿う位置に少なくとも2個の温度センサーを有する、特に焼灼処置に有用な操作可能なカテーテルを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に従うカテーテルはカテーテル本体部と、当該カテーテル本体部の先端部に取り付けられた先端部位と、当該カテーテル本体部の基端部に取りつけた制御ハンドルとから構成されている。上記センサー部位は少なくとも1個の内孔と、その先端部に取りつけた先端電極を有している。この先端電極は、その長さ方向に沿って部分的に延出して先端部位の内孔と連通するめくら穴、好ましくは、軸方向のめくら穴を有している。さらに、アンカーワイヤが先端電極のめくら穴の中に延出して、その長さ方向に沿って固定して取り付けられた少なくとも2個の温度センサーを担持している。すなわち、これらの温度センサーはアンカーワイヤの長さ方向に沿う所定離間位置に固定して取り付けられて、それらの位置およびそれらの間の距離を医者が知得できるようになっている。
【0008】
好ましい温度センサーは熱電対である。さらに特に好ましい熱電対は、例えば、40番銅線のような銅線と支持および強度を賦与するための、例えば、コンスタンタン線のような構造線とから成る二重エナメル線対から構成されている。各線の先端部において、エナメル被覆が除去されており、各線は捩り合されてアンカーワイヤに溶接されている。さらに、これらの線の基端部は温度モニターに接続されている。
【0009】
本発明の好ましい実施形態においては、上記アンカーワイヤは引張りワイヤとしても使用される。このような引張りワイヤは、その基端部が上記制御ハンドルに取り付けられており、上記カテーテル本体部の内孔および上記先端部位の軸ずれ穴を貫けて、上記先端電極に延出している。而して、制御ハンドルの操作により引張りワイヤがカテーテル本体部に対して長さ方向に移動し、かつ、先端部位が偏向する。
【0010】
本発明の特に好ましい実施形態においては、上記引張りワイヤはその先端部に固定して取り付けたフェルール(ferrule)部材から構成されている。多数個の温度センサーはこのフェルール部材の長さ方向に沿う所定位置に固定して取り付けられており、このフェルール部材が先端電極におけるめくら穴の内側に、はんだ付けまたは他の固定手段により取り付けられている。
【0011】
また、別の好ましい実施形態においては、上記カテーテルは、例えば、上記先端電極を冷却するために、心臓組織内に流体を注入するための注入チューブを含む。この注入チューブはカテーテル本体部から先端部位の内孔を貫けて先端電極内の流体通路の中に延出している。この先端電極内の流体通路は流体を注入チューブから先端電極を介して心臓内に流すことを可能にする。また、注入チューブの基端部はルア(luer)ハブ等に収容されている。あるいは、第1の注入チューブがカテーテル本体部を介して先端部位の内孔の基端部内に延出しており、第2の注入チューブが当該先端部位の内孔の先端部から先端電極の中の流体通路内に延出するように構成してもよい。
【0012】
本発明の上記およびその他の特徴および利点は添付図面に基づく詳細な説明によりさらに明らかとなる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明に従って構成した特に好ましいカテーテルを図1乃至図4に示す。すなわち、カテーテル10は基端部および先端部を有する細長いカテーテル本体部12と、当該カテーテル本体部12の先端部に配置される偏向可能な先端部位14と、カテーテル本体部12の基端部に配置される制御ハンドル16とから構成されている。
【0014】
図2において、カテーテル本体部12は単一中心内孔18を有する細長い管状構造体から構成されている。このカテーテル本体部12は柔軟性、すなわち、屈曲可能ではあるが、その長さ方向に沿ってほとんど非圧縮性である。このカテーテル12は任意の適当な構成および任意の適当な材料により形成できるが、現在好ましいと思われる構成はポリウレタンまたはナイロンにより形成した外壁部22を備えている。さらに、この外壁部22は埋め込まれたステンレススチール等の編みメッシュから構成されていて、これによって、当該カテーテル本体部22の捩れ剛性が高められ、制御ハンドル16の回転時に、カテーテル10の先端部位14がこれに追随して回転する。上記カテーテル本体部12の外径は特に限定しないが、約8フレンチ(french)以下であるのが好ましい。同様に、外壁部22の厚さも特に限定しない。
【0015】
外壁部22の内面には剛性賦与チューブ20が内張りされており、この剛性賦与チューブ20は、好ましくは、ポリイミド等の任意の適当な材料により形成できる。この剛性賦与チューブ20は、編みメッシュ入り外壁部22と共に、捩れ安定性を改善し、かつ、カテーテル本体部12の壁厚を最小にして、中心内孔18の直径を最大にする作用効果がある。剛性賦与チューブ20の外径は外壁部22の内径とほぼ同じか僅かに小さい。なお、ポリイミド材は、極めて良好な剛性を保ちながら壁厚を極めて薄くできるという利点のために、現在において好まれている。
【0016】
特に好ましいカテーテルにおいて、上記外壁部22は約0.091インチの外径及び約0.063インチの内径を有しており、剛性賦与チューブ20は約0.60インチの外径及び約0.037インチの内径を有している。
【0017】
図3および図4に示すように、先端部位14は軸ずれ内孔30および内孔31を有するチューブ部材19の短片部分から構成されている。このチューブ19は、好ましくは、カテーテル本体部12よりも柔軟性の高い適当な無毒性材料により形成されている。現在においては、このチューブ19の好ましい材料として、編み込まれたポリウレタン、すなわち、埋め込まれたステンレススチール編みメッシュ等を含むポリウレタンが挙げられる。先端部位14の外径は、カテーテル本体部12と同様に、約8フレンチ以下であるのが好ましい。ただし、当該先端部位14の内孔30および内孔31の大きさは特に限定しない。なお、特に好ましい実施形態においては、先端部位14は約7フレンチ(0.092インチ)の外径を有しており、上記2個の内孔30および内孔31はほぼ同じ大きさで約0.20インチの直径を有している。
【0018】
カテーテル本体部12を先端部位14に取り付けるための好ましい手段を図2に示す。すなわち、先端部位14の基端部に設けられた外周ノッチ部24がカテーテル本体部12の外壁部22の内面を受容して、当該先端部位14とカテーテル本体部12が接着剤等により取り付けられる。図示の構成においては、スペーサ32がカテーテル本体部12において剛性賦与チューブ20の先端部と先端部位14の基端部との間に備えられている。このスペーサ32は、好ましくは、先端部位14よりも剛性の高い材料、例えば、ポリウレタン等により形成されているが、例えば、ポリイミドのような剛性賦与チューブ20の材料ほど剛性は高くない。すなわち、Teflon(登録商標)により形成されているスペーサ32が現在において好ましい。さらに、好ましいスペーサ32は約0.25インチ乃至約0.75インチ、より好ましくは、約0.5インチの長さを有している。また、このスペーサ32は剛性賦与チューブ20の外径および内径とほぼ等しい外径および内径を有している。而して、このスペーサ32はカテーテル12と先端部位14の接合部における柔軟性の遷移領域を形成して、当該カテーテル本体部12と先端部位14の接合部の折りたたみや捩れのない滑らかな屈曲を可能にする。
【0019】
上記スペーサ32は剛性賦与チューブ20によって保持されている。さらに、剛性賦与チューブ20は外壁部22に対して、カテーテル本体部12の基端部において接着剤ジョイント23および接着剤ジョイント25によって保持されている。カテーテル本体部12の好ましい構成においては、剛性賦与チューブ20の基端部に力が加えられると、当該剛性賦与チューブ20の先端部がスペーサ32に強く当接してこれを圧縮する。この圧縮条件下において、第1の接着剤ジョイント23が、例えば、Super Glue(登録商標)のような速乾性接着剤により、剛性賦与チューブ20と外壁部22との間に形成される。その後、第2の接着剤ジョイント25が、例えば、ポリウレタンのようなより遅い乾燥性ではあるがより強力な接着剤により、剛性賦与チューブ20と外壁部22との間に形成される。
【0020】
図3において、先端電極36が先端部位14の先端部に備えられている。この先端電極36の基端部には外周ノッチ部37が設けられており、当該ノッチ部37が先端部位14の先端部の内側に嵌合している。さらに、この先端電極36の基端部はポリウレタン接着剤等によって先端部位14に結合している。
【0021】
上記先端電極36は丸い先端部を有する概ね円筒形状を有しているが、当該技術分野において周知の所望の任意の形状とすることができる。好ましくは、先端電極36は上記チューブ19の外径とほぼ等しい直径を有している。また、先端電極36は先端部位14のプラスチックチューブ19の外側に露出した部分を有しており、当該露出部分は、好ましくは約3mm乃至約12mm、より好ましくは約6mm乃至約10mm、さらに好ましくは約8mmの長さを有している。
【0022】
上記先端電極36は概ね固体であって、その基端部からその長さの大半にわたって延在するめくら穴35を有している。好ましくは、このめくら穴35は先端電極36の長さの少なくとも約50%、より好ましくは少なくとも約85%にわたって延在している。さらに、めくら穴35の直径は約0.015インチ乃至約0.30インチの範囲内であるのが好ましい。好ましくは、めくら穴35は先端電極36の軸に沿って延在しているが、所望であれば、軸ずれして延在することもできる。
【0023】
図1乃至図4に示す実施形態において、先端部位14は1個以上の環状電極38を担持している。各環状電極38の長さは特に限定しないが、約1mm乃至約4mmであるのが好ましい。さらに、これらの環状電極38は約2mm乃至約4mmの間隔で互いに離間している。
【0024】
上記先端電極36および環状電極38はそれぞれ別のリード線40に接続している。これらのリード線40は先端部位14の第1の内孔30から、カテーテル本体部12の中心内孔18および制御ハンドル16を貫走して、各基端部において、適当なモニター(図示せず)内に接続できる入力ジャック(図示せず)に接続している。所望であれば、カテーテル本体部12から制御ハンドル16および先端部位14の基端部に延出している各リード線40の部分を保護チューブまたはシース(図示せず)内に包容または束ねてもよい。
【0025】
これらのリード線40は任意の従来技法により先端電極36および環状電極38に取り付けられるが、好ましくは、当該リード線40の先端電極36への接続は、プラスチックチューブ19内の先端電極36の基端部の辺りでリード線40を包装した状態で、溶接等の手段により行なわれる。
【0026】
さらに、各リード線40の環状電極38への接続は先端部位14のチューブ19を貫通する小孔をまず形成することにより行なうのが好ましい。このような小孔の形成は、例えば、針をチューブ19に挿通して、この針を永久穴ができる程度に十分に加熱することによって行なえる。その後、リード線40をマイクロフック等の器具によりこの小孔に通す。さらに、各リード線40の両端部の被覆剤を剥がして環状電極38の下側に、はんだ付けまたは溶接する。その後、各環状電極38は当該小孔上を摺動してポリウレタン等の接着剤により固定される。
【0027】
引張りワイヤがカテーテル本体部12における中心内孔18を貫走している。この引張りワイヤは、その基端部が制御ハンドル16に係留されており、その先端部が先端部位14内に係留されている。この引張りワイヤは細長いワイヤ42および当該ワイヤ42の先端部におけるフェルール部34から構成されている。このワイヤ42はステンレススチールまたはNitinol のような任意の適当な材料により形成でき、Teflon(登録商標)のような材料により被覆されているのが好ましい。すなわち、このような被覆材はワイヤ42に潤滑性を賦与する。好ましくは、このワイヤ42は約0.006インチ乃至約0.010インチの直径を有している。
【0028】
上記ワイヤ42は上記第2内孔31内に延在して先端電極36のめくら穴35内に係留されている。第2内孔31内において、ワイヤ42はプラスチック、好ましくは、Teflon(登録商標)のシース43内を貫走しており、このシース43はワイヤ42が先端部位の偏向時に先端部位14のチューブ19内に食い込むことを防止する。
【0029】
このフェルール部34は引張りワイヤの先端部の厚さを増加して、先端電極36のめくら穴35内に、はんだ付けできるように引張りワイヤの表面積を拡大している。フェルール部34はステンレススチールにより形成されているのが好ましいが、セラミックまたはプラスチックのような任意の他の適当な材料により形成できる。金属によって形成する場合は、フェルール34はワイヤ42上に取り付けるのが好ましい。好ましくは、フェルール34を含む引張りワイヤの先端部は約0.020インチ乃至約0.027インチ、さらに好ましくは約0.022インチの外径を有している。好ましくは、フェルール34は先端電極36のめくら穴35の長さよりも僅かに長く(例えば、約1mm乃至約2mm)、フェルールの基端部が先端部位14のチューブ19の中に延出するようになっている。
【0030】
さらに、少なくとも2個の温度センサーが先端電極36に備えられていて、当該先端電極36のめくら穴35の中に配置されている。好ましい温度センサーは熱電対46から構成されているが、サーミスタ等のような他の温度センサーも使用できる。なお、好ましい熱電対は二重線対から構成されていて、当該線対における一方の線が、例えば、40番銅線のような銅線であり、他方の線が当該線対を支持して補強するためのコンスタンタン線である。この線対の各線は先端電極36に接触する先端部を除いて互いに電気的に絶縁されている。なお、例えば、ニッケル−クロム線およびクロム−銅線から成る線対のような任意の他の適当な熱電対も使用できる。本発明における使用に適するサーミスタは Thermometrics社(ニュージャージー州)により販売されるモデルAB6N2−GC14KA143E/37C型である。
【0031】
各熱電対46の線対の先端部は引張りワイヤ42のフェルール34に溶接あるいは、例えば、はんだ付けまたは接着剤によって固定して取り付けられている。好ましくは、一方の熱電対46aはフェルール34の先端部に係留されており、他方の熱電対46bはフェルール34の中間部に係留されている。好ましくは、これらの熱電対46の間の距離が先端電極36におけるめくら穴35の長さの約40%乃至約60%であり、さらに好ましくは、当該めくら穴35の約50%の長さである。
【0032】
フェルール34と熱電対46を収容する引張りワイヤ42の先端部は先端電極36のめくら穴35の中に、はんだ付けされている。好ましくは、先端電極36が加熱されて、フェルール34を含む引張りワイヤ42の先端部がめくら穴35の中に配置される。さらに、はんだをめくら穴35の中に充填して、先端電極36を熱供給源から取り外す。この時、めくら穴35の全体がはんだで満たされているのが好ましい。
【0033】
熱電対46の線対は先端電極36のめくら穴35から延出して、先端部位の第1内孔30およびカテーテル本体部12の中心内孔18を経て、制御ハンドル16に至り、さらに、温度モニター(図示せず)に接続可能なコネクタ(図示せず)に接続している。
【0034】
引張りワイヤの先端部に2個以上の熱電対46を取り付ける場合は、それらを等間隔、すなわち、互いにほぼ等距離に取り付けるのが好ましい。例えば、先端電極36の露出部分が8mmである場合、引張りワイヤの先端部上の熱電対46の間の距離を約4mmにする。さらに、一方の熱電対46をフェルール34の先端部またはその近傍に固定して取り付ける。
【0035】
圧縮コイル44はカテーテル本体部12の基端部から先端部位14の基端部に延出して引張りワイヤ42を囲んでいる。この圧縮コイル44は任意の適当な金属材により形成できるが、好ましくはステンレススチールにより形成されている。圧縮コイル44は適当な柔軟性、すなわち屈曲性を呈し、かつ圧縮力に抗する程度にきつく巻かれている。この圧縮コイル44の内径は引張りワイヤ42の直径よりも僅かに大きいのが好ましい。さらに、引張りワイヤ42上のプラスチック被覆により、当該ワイヤ42は圧縮コイル44内を自由に摺動できる。また、圧縮コイル44はその長さ方向の大半部を柔軟で非導電性のシース26により被覆されており、これによって、カテーテル本体部12の中心内孔18における圧縮コイル44とリード線40との間の接触が防止されている。
【0036】
圧縮コイル44の基端部は接着剤ジョイント49によってカテーテル本体部12内の剛性賦与チューブ20の基端部に係留されており、その先端部は接着剤ジョイント50によってスペーサ32の先端側の位置における先端部位14に係留されている。好ましくは、接着剤ジョイント49および接着剤ジョイント50は共にポリウレタン接着剤等によって構成されている。この接着剤はカテーテル本体部12の外表面から単一内孔18の間に設けられた穴を通して注射器等の手段により供給できる。このような穴は、例えば、針等によってカテーテル本体部12の外壁部22および剛性賦与チューブ20に穴をあけた後に、この針を十分に加熱して永久穴を形成する。その後、接着剤をその穴を通して圧縮コイル44の外表面に導入し、その外周を満たして当該圧縮コイル44の全外周上に接着剤ジョイントを形成する。
【0037】
あるいは、圧縮コイル44の先端部をカテーテル本体部12の先端部に係留することもできる。また、剛性賦与チューブ20を使用しない場合は、圧縮コイル44はカテーテル本体部12の外壁部22に直接に係留できる。
【0038】
電極リード線40および熱電対46はカテーテル本体部12内においてある程度の長手方向の移動ができるようにする必要があり、これによって、先端部位14の偏向時に破損することなく柔軟に対応できる。このような長手方向の移動を可能にするために、接着剤ジョイント49および接着剤ジョイント50にトンネルが設けられており、リード線40および熱電対46をこれらの中に挿通して接着剤ジョイントとの接触を回避する。これらのトンネルは好ましくはポリイミドチューブの短片により形成されている移送チューブ28から構成されている。各移送チューブは約60mmの長さで、約0.021インチの外径および約0.019インチの内径を有している。
【0039】
カテーテル本体部12に対する引張りワイヤ42の長手方向の移動が制御ハンドル16の適当な操作により行なわれて、先端部位14を偏向する。この制御ハンドル16として、例えば、本明細書に参考文献として含まれる米国特許第4,960,134号に記載されるような任意の適当な操作可能なカテーテルハンドルが使用できる。
【0040】
図5に示す別の実施形態においては、引張りワイヤとして使用されないアンカーワイヤ80が、先端電極36のめくら穴35内に温度センサーを位置決めするために備えられている。このアンカーワイヤ80は約0.20インチ乃至約0.27インチの直径を有しているのが好ましい。必要であれば、このアンカーワイヤ80はより小さい直径を有していて、上述のようなフェルールをアンカーワイヤの外側に取り付けてその表面積を増加してもよい。このアンカーワイヤ80は先端電極36のめくら穴35よりも僅かに長い(例えば、1mm乃至2mm)のが好ましい。
【0041】
上述の引張りワイヤ42の先端部のフェルール34と同様に、少なくとも2個の温度センサーがアンカーワイヤ80の長さ方向に沿って取り付けられている。図5に示す実施形態においては、3個の熱電対46がアンカーワイヤ80の長さ方向に沿って取り付けられている。さらに、このアンカーワイヤ80は先端電極36のめくら穴35の中に、好ましくは、上述と同様に、当該めくら穴の全長に渡ってはんだ付けされている。
【0042】
この実施形態においては、引張りワイヤ42は先端電極36ではなくて先端部位14の側面に係留されている。この引張りワイヤ42を先端部位14の側面に係留する好ましい手段を図6乃至図8に示す。すなわち、引張りワイヤ42の先端部に、例えば、けん縮抱合(crimping)によって固定して取り付けた、例えば、ヒポデミック棒材の短片のような金属チューブ82によりアンカーを形成する。このチューブ82は引張りワイヤ42の先端部から僅かに延出する部分を有している。さらに、ステンレススチールリボン等の小片により形成したクロスピース84がチューブ82の先端部を横切るように、はんだ付けまたは溶接されており、動作中において平坦状になっている。これによって、T形のアンカー部81が構成される。一方、ノッチ部86が先端部位14の側面に設けられていて、引張りワイヤ42を担持する先端部位の第2内孔31に開口部を形成している。上記T形アンカー部81はこのノッチ部86の中にある。クロスピース84を形成するリボンの長さは第2内孔31の開口部の直径よりも長いために、アンカー部81はこの第2内孔31の中に完全に引き込まれない。その後ノッチ部86をポリウレタン等によって封じて滑らかな外表面を形成する。
【0043】
本発明に従う別の実施形態において、薬物および生理塩水を含む流体を注入するための注入チューブ88が備えられている。この注入チューブ88は組織または流動サンプルを収集するためにも使用できる。さらに、この注入チューブ88は任意の適当な材料により形成でき、好ましくは、ポリイミドチューブにより形成されている。
【0044】
図9および図10において、本発明に従うカテーテルの別の実施形態は注入チューブ88を備えている。このカテーテル88は上述のような単一内孔のカテーテル本体部12と、3個の内孔30,31および内孔33を有する先端部位14とから構成されている。好ましくは、第1の内孔30および第2の内孔31は大きさが同じであって、約0.20インチの直径を有しており、第3の内孔33はこれよりも僅かに大きい約0.35インチの直径を有している。
【0045】
注入チューブ88はカテーテル本体部12の中を貫走して第3の内孔33に延出している。さらに、この注入チューブ88の先端部は上記めくら穴35とは異なる先端電極36の流体通路90の中に延在している。この注入チューブ88は先端電極36の内側に、例えば、接着剤により固定されている。また、先端電極36の流体通路90は、所望に応じて直線状または分岐状のいずれの形状でもよい。さらに、この流体通路90は先端電極36内の1個以上の半径方向または横方向の穴92に連通して流体がこれらを介して流れるようになっている。すなわち、これらの横方向の穴92は流体通路から先端電極36の外周部に貫通している。好ましくは、横方向の穴92は先端電極36の先端部近傍に設けられている。なお、多孔質先端電極または先端電極の先端部外に到達する流体通路で、心臓内に流体を供給できる他の任意の構成もまた本発明の範囲に含まれる。
【0046】
注入チューブ88の基端部はカテーテル本体部12の側壁部における封止穴から外出してルアハブのような収容体内に収容されている。あるいは、注入チューブ88は制御ハンドル16内を貫走して当該制御ハンドルの基端側に位置するルアハブ等に収容されていてもよい。
【0047】
また、別の実施形態においては、注入チューブ88は先端電極36における流体通路90の中および第3内孔33の先端部のみに延在している。その後、第2の注入チューブ89が第3内孔33の基端部から、カテーテル本体部12の中を貫走して、カテーテル本体部12の側壁部または制御ハンドル16の基端部から外出する。
【0048】
既に説明したように、めくら穴35は軸方向のめくら穴、すなわち、先端電極36の軸に沿って延在しているのが好ましい。このような構成は、例えば、温度センサーが心臓組織に接触している先端電極36と反対側に位置している場合に生じる温度読取誤差を低減できる。
【0049】
しかしながら、状況に応じて、めくら穴35が軸ずれして延在しているのが好ましい場合もある。例えば、電磁センサーを先端部14内に取り付ける場合がある。電磁センサーは心室の視覚的表示や心室内におけるセンサー位置、すなわち、カテーテル先端部の視覚的確認を可能にする。このような電磁センサーを内蔵するカテーテルは、例えば、本明細書に参考文献として含まれる米国特許出願第08/924,623号に記載されている。さらに、本発明における使用に適する電磁センサーは、例えば、本明細書に参考文献として含まれる米国特許第5,558,091号、同第5,443,489号、同第5,480,422号、同第5,546,951号および同第5,568,809号、および国際公開第WO97/36143号、同第WO97/32179号、同第WO97/29710号、同第WO97/29709号、同第WO97/29701号、同第WO97/29685号、同第WO97/29684号、同第WO97/29683号、同第WO97/29678号、同第WO97/25101号、同第WO97/24983号、同第WO97/24981号、同第WO96/41119号、同第WO96/39929号、同第WO96/05768号、同第WO95/09562号および同第WO95/02995号に記載されている。しかしながら、電磁センサーの大きさのために、先端部位の軸に沿って引張りワイヤを延在させるのが困難である。それゆえ、電磁センサーを使用する時は、引張りワイヤとこれに取り付ける温度センサーを、先端電極における軸ずれしためくら穴に延出させる必要がある。あるいは、温度センサーを軸に沿うめくら穴の中のアンカーワイヤに取り付けて、アンカーワイヤを短い距離だけ先端部位の先端部内に延在させてもよい。
【0050】
さらに、本発明に従って構成した別の実施形態においては、2個以上の引張りワイヤが先端部位の操作能力を高めるために備えられている。このような実施形態においては、第2の引張りワイヤとこれを囲む第2の圧縮コイルがカテーテル本体部の中を貫走して先端部位の中の付加的な軸ずれ内孔の中に延出している。好ましくは、第1の引張りワイヤが第2の引張りワイヤの係留位置の基端部側に係留されている。また、例えば、第1の引張りワイヤを先端電極内に係留して、第2の引張りワイヤを先端部位の側壁部に係留してもよい。このような実施形態に適する制御ハンドルを含む2個以上の引張りワイヤを有するカテーテルの適当な構成が本明細書に参考文献として含まれる米国特許出願第08/924,342号に記載されている。
【0051】
なお、多数個の引張りワイヤを使用する上記またはその他の構成の場合に、先端電極は当該先端電極内に延在する各引張りワイヤに対応するめくら穴を有している。さらに、2個以上の温度センサーが先端電極内に延在する各引張りワイヤに取り付けられている。例えば、4本の引張りワイヤを先端電極に取り付ける場合に、4個のめくら穴が当該先端電極の(軸に垂直な断面における)各1/4面内に備えられる。而して、温度測定が軸に沿う位置ではなく、先端電極の端部近傍の異なる位置において行なうことができる。
【0052】
もちろん、当該技術分野における熟達者において理解できるように、本発明は無操作式カテーテルにおいても使用できる。例えば、多数個の温度センサーを有するアンカーを先端電極内の1個のめくら穴の中に取り付けて引張りワイヤを必要としない場合等がある。
【0053】
以上、本発明の現在において好ましい実施形態を説明したが、本発明に関連する技術分野における熟達者であれば、本発明の原理、趣旨および範囲を逸脱することなく、上記本発明に従う構造の変更および変形を行なうことが可能である。
【0054】
従って、上述の説明ならびに添付図面による構造詳細部の開示は例示的なものであり、本発明の完全かつ正当な範囲は本明細書に記載の特許請求の範囲においてのみ限定されると解するべきである。
【0055】
本発明の具体的な実施態様は以下の通りである。
(1)2個の温度センサーが前記ワイヤの長さ方向に沿って固定して取り付けられている請求項1に記載のカテーテル。
(2)前記温度センサーの間の距離が前記めくら穴の長さの約40%乃至約60%である実施態様(1)に記載のカテーテル。
(3)前記温度センサーの間の距離が前記めくら穴の長さの約50%である実施態様(1)に記載のカテーテル。
(4)3個以上の温度センサーが前記ワイヤの長さ方向に沿って固定して取り付けられている請求項1に記載のカテーテル。
(5)前記センサーが前記ワイヤの長さ方向に沿って等間隔に配置されている実施態様(4)に記載のカテーテル。
【0056】
(6)前記温度センサーの少なくとも1個が熱電対から成る請求項1に記載のカテーテル。
(7)前記温度センサーがそれぞれ熱電対から成る実施態様(1)に記載のカテーテル。
(8)前記温度センサーがそれぞれ熱電対から成る実施態様(4)に記載のカテーテル。
(9)前記めくら穴が軸方向のめくら穴である請求項1に記載のカテーテル。
(10)前記ワイヤが基端部および先端部を有する引張りワイヤであり、当該引張りワイヤが前記先端部位の内孔および前記制御ハンドルの中を貫走して、その基端部が当該制御ハンドルの中に係留されており、この制御ハンドルの操作によって、前記引張りワイヤを前記カテーテル本体部に対して長さ方向に移動することにより前記先端部位を偏向する請求項1に記載のカテーテル。
【0057】
(11)前記引張りワイヤがその先端部に固定して取り付けられたフェルールを備える実施態様(10)に記載のカテーテル。
(12)前記引張りワイヤがその先端部上にけん縮抱合している金属フェルールから成る実施態様(10)に記載のカテーテル。
(13)2個の温度センサーが前記フェルールの長さ方向に沿って固定して取り付けられている実施態様(11)に記載のカテーテル。
(14)前記温度センサーの間の距離が前記めくら穴の長さの約40%乃至約60%である実施態様(13)に記載のカテーテル。
(15)前記温度センサーの間の距離が前記めくら穴の長さの約50%である実施態様(13)に記載のカテーテル。
【0058】
(16)3個以上の温度センサーが前記ワイヤの長さ方向に沿って固定して取り付けられている実施態様(11)に記載のカテーテル。
(17)前記センサーが前記ワイヤの長さ方向に沿って等間隔に配置されている実施態様(16)に記載のカテーテル。
(18)前記温度センサーの少なくとも1個が熱電対から成る実施態様(10)に記載のカテーテル。
(19)前記温度センサーがそれぞれ熱電対から成る実施態様(13)に記載のカテーテル。
(20)前記温度センサーがそれぞれ熱電対から成る実施態様(16)に記載のカテーテル。
【0059】
(21)前記めくら穴が軸方向のめくら穴である実施態様(10)に記載のカテーテル。
(22)さらに、基端部および先端部を有する引張りワイヤから成り、当該引張りワイヤが前記先端部位の中に係留されて、当該先端部位の内孔および前記制御ハンドルの中を貫走して、その基端部が当該制御ハンドルの中に係留されている請求項1に記載のカテーテル。
(23)前記先端電極がこれを貫通する通路を備えており、前記カテーテルがさらに前記先端部位から前記先端電極の通路の中に延在する注入チューブから成る請求項1に記載のカテーテル。
(24)前記先端電極が前記通路に連通する少なくとも1個の穴をその外周に有している実施態様(23)に記載のカテーテル。
(25)前記熱電対が銅線と構造線とから成る二重のエナメル線対から構成されている実施態様(6)に記載のカテーテル。
(26)前記熱電対が銅線と構造線とから成る二重のエナメル線対から構成されている実施態様(18)に記載のカテーテル。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、先端電極内の所定離間位置、好ましくは、当該先端電極の軸に沿う位置に少なくとも2個の温度センサーを有する特に焼灼処置に有用な操作可能なカテーテルが提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカテーテルの実施形態の側面図である。
【図2】カテーテル本体部の側断面図であって、特に、カテーテル本体部と先端部位との間の接合状態を示している図である。
【図3】2個の内孔を有する実施形態におけるカテーテル先端部位の側断面図であって、引張りワイヤが先端電極内に係留されている図である。
【図4】図3の先端部位における4−4線に沿う横断面図である。
【図5】カテーテル先端部位の別の実施形態の側断面図であって、温度センサーを取り付けるためにアンカーワイヤが先端電極内に係留されている図である。
【図6】先端部位の側断面図であって、引張りワイヤがチューブ部材の側面に係留されている図である。
【図7】図6の実施形態の引張りワイヤの上断面図である。
【図8】図6の実施形態の引張りワイヤのアンカー部の側断面図である。
【図9】注入チューブを有する実施形態における先端部の側断面図である。
【図10】図9の先端部位における10−10線に沿う横断面図である。
【符号の説明】
10 カテーテル
12 カテーテル本体部
14 先端部位
16 制御ハンドル
36 先端電極
42 ワイヤ

Claims (10)

  1. カテーテルにおいて、
    基端部および先端部、ならびに、前記基端部および前記先端部を貫通する少なくとも1個の内孔を有するカテーテル本体部と、
    前記カテーテル本体部の基端部に配置される制御ハンドルと、
    基端部および先端部、ならびに、前記基端部および前記先端部を貫通する少なくとも1個の内孔を有する先端部位であって、当該先端部位の前記基端部が前記カテーテル本体部の前記先端部に固定して取り付けられている、先端部位と、
    前記先端部位の前記先端部に固定して取り付けられている先端電極であって、前記先端部位における内孔と連通し、かつ前記先端電極の軸に沿って前記先端電極のほぼ中心に延在しているめくら穴を有する、先端電極と、
    基端部および先端部を有し、前記先端電極の前記めくら穴の中に配置されたアンカーワイヤと、
    を含み、
    少なくとも2個の温度センサーが、前記アンカーワイヤの長さ方向に沿って前記アンカーワイヤに固定して取り付けられている、カテーテル。
  2. 請求項1に記載のカテーテルにおいて、
    2個の温度センサーが、互いの間に距離を置いて前記アンカーワイヤに固定して取付けられている、カテーテル。
  3. 請求項2に記載のカテーテルにおいて、
    前記温度センサー間の距離は、前記めくら穴の長さの約40%から約60%である、カテーテル。
  4. 請求項2に記載のカテーテルにおいて、
    前記温度センサー間の距離は、前記めくら穴の長さの約50%である、カテーテル。
  5. 請求項1に記載のカテーテルにおいて、
    2個よりも多い温度センサーが、前記アンカーワイヤの長さ方向に沿って前記アンカーワイヤに固定して取付けられている、カテーテル。
  6. 請求項5に記載のカテーテルにおいて、
    前記温度センサーが、前記アンカーワイヤの長さ方向に沿って等間隔で配置されている、カテーテル。
  7. 請求項1ないし6のいずれか一項に記載のカテーテルにおいて、
    前記温度センサーの少なくとも1個が、熱電対を含む、カテーテル。
  8. 請求項1ないし7のいずれか一項に記載のカテーテルにおいて、
    各前記温度センサーが、熱電対を含む、カテーテル。
  9. 請求項1ないし8のいずれか一項に記載のカテーテルにおいて、
    前記アンカーワイヤは、基端部および先端部を有する引張りワイヤであって、
    前記引張りワイヤは、前記先端部位内の内孔および前記制御ハンドルを通って延在し、前記引張りワイヤの基端部は、前記制御ハンドルに係留されており、
    前記カテーテル本体部に対する前記引張りワイヤの長さ方向の移動が前記制御ハンドルの操作によって行われて、前記先端部位を偏向させる、カテーテル。
  10. 請求項9に記載のカテーテルにおいて、
    前記引張りワイヤが、前記引張りワイヤの前記先端部に固定して取り付けられたフェルールを含む、カテーテル。
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