JP4116155B2 - 管理作業機のロータリ耕耘装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、中耕、除草や培土、畝立等の管理作業を一連に行う管理作業機のロータリ耕耘装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
畝立圃場の中耕、除草、培土、畝整形などの管理作業は、センタードライブケースに支承横設した横軸ロータリの回転圏の上方部分を、上下方向に開動調節自在な耕土誘導部のある耕耘カバーで被蓋するとともに、前記横軸ロータリの回転圏の後方位に畝整形器を装設して構成するロータリ耕耘装置を備える管理作業機によって行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
そして、管理作業機を進行させて横軸ロータリでもって左右両側の畝面及びその間の谷部を切削耕起し、その耕起土を横軸ロータリ及び耕耘カバーと畝整形器の共働により横側方に移行させて盛り上げ、畝整形器の整形部でもって畝状に整形するのであるが、従来の管理作業機におけるロータリ耕耘装置は、横軸ロータリの耕耘爪が全てダウンカット方向又はアップカット方向に回転するものであったから、前者では、横軸ロータリの耕耘爪によって耕起される土壌が全て後方に投擲移行されて、その耕土が畝整形器前面との間に多量に滞積し抱き込み状態が生じて所要動力が増大される上に、畝部への耕土の円滑な移行も行われ難くなって仕上がり状態のよい畝整形が望めず、また、後者においては、横軸ロータリの耕耘爪による耕土が全面的に前方に投擲移行されるので畝整形器前面との間に多量の耕土が滞積して抱き込み状態になることは避けられるけれども、雑草埋込機能が劣り除草性能がよくなくて、整斎な仕上がり状態に畝整形でき難いという問題がある。
そこで、本発明は、中耕除草及び培土畝立の一連の作業を、整斎な仕上がり状態に、所要動力を低減しながら行うことができるようにした管理作業機のロータリ耕耘装置を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明に係る管理作業機のロ−タリ耕耘装置は、センタードライブケース(18)に支承横設する横軸ロータリ(21)を軸芯方向の中程部に位置してアップカット回転する第1爪軸筒 ( 21a ) と、第1爪軸筒 ( 21a ) の軸芯方向横側部に位置してダウンカット回転する第2爪軸筒とで構成して、第1爪軸筒 ( 21a ) に耕耘ナタ爪 ( 37 )( 38 ) を設けると共に、第1爪軸筒 ( 21a ) に隣接する第2爪軸筒の中央寄り部分 ( 21b ) に、耕土を軸芯方向の外側方に向けて横送する機能を備えたディスク爪 ( 39 ) を設け、且つ、第2爪軸筒の外側寄り部分 ( 21c ) に、耕土を外上方に向けて跳ね上げる機能をもった揚土爪 ( 41a )( 41b ) を、前記耕耘ナタ爪 ( 37 )( 38 ) 及びディスク爪 ( 39 ) の回転径よりも小径にして設け、該横軸ロータリ ( 21 ) の回転圏の上方部分を、上下方向に開閉調節自在な耕土誘導部 ( 44 ) と同部 ( 44 ) の外端に回動固定自在に取付けた側方カバー ( 46 ) とを備える耕耘カバー ( 20 ) で被蓋し、横軸ロータリ(21)の回転圏の後方位に畝整形器(C)を装設して構成する管理作業機のロータリ耕耘装置において、前記耕耘カバー ( 20 ) の耕土誘導部 ( 44 ) の回動支点部 ( 43 )( 43 ) を、前記横軸ロータリ ( 21 ) のディスク爪 ( 39 ) による耕起幅 ( ) の左右外端付近から上方に延長する仮想延長線 ( P1 )( P1 ) 上に位置させて、耕土誘導部 ( 44 ) と側方カバー ( 46 ) が第2爪軸筒の外側寄り部分 ( 21c ) に設けた揚土爪 ( 41a )( 41b ) 群の回転圏上方を被うようになす一方で、前記畝整形器 ( ) の左右の案内板部 ( 57 )( 57 ) を、平面視において左右外方に行くに従って横軸ロータリ ( 21 ) から遠ざかるように後退傾斜させて、その左右端を前記耕起幅 ( ) の左右外端付近から平面視において後方に延長する仮想延長線 ( P2 )( P2 ) 上に位置させるとともに、案内板部 ( 57 )( 57 ) の左右端に連なる整形板部 ( 49 )( 49 ) を、前記揚土爪 ( 41a )( 41b ) 群の回転圏後方に対応位置させ、前記案内板部 ( 57 )( 57 ) よりも大なる後退傾斜度にして設けている。
【0005】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施例について図面を参照して説明する。図1は、本発明装置を備えた管理作業機を一部破断して示した側面図であり、この管理作業機は、左右一対の駆動車輪(10)(10)によって走行する自走車(A)と、自走車(A)の後部に配設するロ−タリ耕耘部(B)と、ロータリ耕耘部(B)の後尾部分に着脱自在に装着する畝整形器(C)等で構成されている。
【0006】
自走車(A)は、ミッションケース(11)から前方に延設するフレーム部にエンジン(12)を搭載し、そのエンジン(12)の動力を前記ミッションケース(11)内の伝動機構を経てミッションケース下部の左右の車軸(13)(13)に伝達して車軸(13)(13)に嵌着する前記駆動車輪(10)(10)を回転駆動して走行するように構成される。
【0007】
そして、ミッションケース(11)から後方に延設した操縦ハンドル(14)を握持し、その握持状態において操作可能にハンドル(14)などに設けられている各種の操作具類(15)を操作して運転するようになっている。
なお、(16)は前記フレーム部の前端部位に着脱自在に装備されるバランスウエイト、(17)はエンジンの出力部とミッションケースの入力部とを動力断続自在に連動連結するメインクラッチ付の伝動機構である。
【0008】
ロ−タリ耕耘部(B)の機枠は、前記ミッションケース(11)の後背上部に一体又は着脱自在に連設されるセンタードライブケース(18)と、そのセンタードライブケース(18)の上部から後方に延設される耕耘部フレーム(19)と、耕耘部フレーム(19)から左右に延設される耕耘カバー(20)等からなり、センタードライブケース(18)の下部に支承横設する横軸ロータリ(21)の回転圏の適宜外方を前記耕耘カバー(20)が被蓋するように構成されている。なお、(22)は耕深設定用の尾輪装置を着脱自在に取付ける尾輪支持部、(23)は畝整形器(C)を着脱自在に取り付ける整形器装着部である。
【0009】
横軸ロータリ(21)は、前記センタードライブケース(18)の下部の左右側部に左右のロータリ爪軸を対称状に設けてセンタードライブ型に構成されるのであるが、この横軸ロータリ(21)部を拡大して示した図2〜図4においてはその左半部を図示している。
【0010】
図2〜図4において、左方(及び右方)のロータリ爪軸は、センタードライブケース(18)に隣接する横脇部位に配設される第1爪軸筒(21a)と、第1爪軸筒(21a)の軸芯方向外側部位に配設される第2爪軸筒とで構成されており、図示の第2爪軸筒は、第1爪軸筒(21a)寄りに位置する中央寄り部分(以下、内側軸筒部21bという)と、外側寄り部分(以下、外側軸筒部21cという)とに分割されている。なお、内側軸筒部(21b)と外側軸筒部(21c)とは一体に形成される場合もある。
【0011】
第1爪軸筒(21a)は、センタードライブケース(18)の下部横側に設けられている傾斜支持部(25)に回転自在に軸受支承して水平軸芯に対し一定角度に外方が低く傾斜する軸芯の周りを傾斜回転するように設けられ、また、第2爪軸筒の内側軸筒部(21b)と外側軸筒部(21c)とは、第1爪軸筒(21a)の内孔を通って外延される水平回転軸(26)に回転筒(27)を介して外嵌装着して水平回転軸(26)の軸芯周りに水平回転するように設けられている。
【0012】
そして、上記のように配設する第1爪軸筒(21a)と、第2爪軸筒の内側軸筒部(21b)および外側軸筒部(21c)を、センタードライブケース(18)等に収容構成する耕耘伝動機構でもって回転駆動するように構成されるのであるが、耕耘伝動機構は、前記第1爪軸筒(21a)を時計方向に回転する第1伝動系と、第2爪軸筒の内側軸筒部(21b)および外側軸筒部(21c)を第1爪軸筒(21a)とは反対の方向(反時計方向)に回転駆動する第2伝動系とで構成され、これらの第1及び第2の両伝動系が次のように組成されている。
【0013】
センタードライブケース(18)の上部の入力軸に設ける入力スプロケット(図示省略)と前記水平回転軸(26)の中央部に楔着する受動スプロケット(28)とにチエン(29)を掛回して第2伝動系が構成されると共に、センタードライブケース(18)の内部において前記第2伝動系から動力を得るように設けられた駆動ギヤ(30)に噛合する受動ギヤ(31)を、前記水平回転軸(26)に回転自在に外嵌し且つ傾斜支持部(25)の内径部に回転自在に内嵌支持して設けて、その受動ギヤ(31)のボス部の外端寄り部位に一体的に設けたギヤ(32)を、前記第1爪軸筒(21a)の内径部に形設されている内歯部(33)に噛合させて屈折伝動構造の第1伝動系が構成され、第1伝動系が第1爪軸筒(21a)を水平回転軸(26)に対して反対の時計方向に傾斜回転するように構成されている。
【0014】
一方、水平回転軸(26)の外方突出部は雄スプライン部に形成され、この雄スプライン部に、前記回転筒(27)の内端内径部分に刻設されている雌スプライン部を嵌合させて回転筒(27)を被着し、水平回転軸(26)の軸芯部分に螺合するボルト(34)によって抜け止め固定して取り付けている。
【0015】
そして、回転筒(27)の外周部と、同部に外嵌被着される第2爪軸筒の内側軸筒部(21b)及び外側軸筒部(21c)の内径部が、多角形断面形状(例えば、6角形)に形成され、回転筒(27)に外嵌した第2爪軸筒の内側軸筒部(21b)および外側軸筒部(21c)は、緩み止め構造の締結具(35)(36)によって回転筒(27)と一体的に回転するようにそれぞれ固定している。
したがって、第2爪軸筒の内側軸筒部(21b)及び外側軸筒部(21c)は、締結具(35)(36)を緩めることによって回転筒(27)に対して軸芯方向に抜き挿し自在であり、これらの内側軸筒部(21b)、外側軸筒部(21c)は、前記回転筒(27)の軸芯方向に摺動させて所望の位置に移動し固定することができる。
【0016】
上述の第1爪軸筒(21a)と、第2爪軸筒の内側軸筒部(21b)および外側軸筒部(21c)の外周部には各々耕耘爪が配設されるが、第1爪軸筒(21a)の外周には同一回転面上を回転する耕耘ナタ爪(37)(38)が回転方向に位相をずらして取り付けられてその一方(38)が偏心爪とされ、これらの耕耘ナタ爪(37)(38)が第1爪軸筒(21a)の時計方向の回転によりアップカット方向に回転して土中に打ち込まれ、センタードライブケース(18)下方の土壌を残耕なく耕起するようになっている。
【0017】
また、第1爪軸筒(21a)に隣接する横側部に配設される第2爪軸筒の内側軸筒部(21b)の外周には、耕起土を軸芯方向の横外方に向けて螺旋状に横送りする機能を備えた複数枚のディスク爪(39)が設けられるとともに、最外端のディスク爪(39a)よりも外側の部位には、前記ディスク爪(39)群によって横送りされてきた土塊を細土する機能を備えた細土用ナタ爪(40)が設けられている。
【0018】
さらに、内側軸筒部(21b)の軸芯方向外側に位置する外側軸筒部(21c)の外周には、内側軸筒部(21b)のディスク爪(39)群によって横送りされて細土用ナタ爪(40)で細土される耕土を外上方に向けて跳ね上げる機能をもった揚土爪(41a)(41b)群が所定のように配設されており、これらの揚土爪(41a)(41b)は、前記耕耘ナタ爪(37)(38)及びディスク爪(39)よりも回転径を小にして設けてある。
【0019】
また、図示のものにおいては、外側軸筒部(21c)に配設する揚土爪群を、前記ディスク爪(39)に近い側に配設する内側揚土爪(41a)と、その内側揚土爪(41a)よりも軸芯方向の外側部分に配設する外側揚土爪(41b)の二種群にして設け、外側揚土爪(41b)の回転径を内側揚土爪(41a)のそれよりも小径とし、小径な外側揚土爪(41b)には、跳ね上げ翼を付設して耕土跳ね上げ量の増大を図っている。
そして、これらの内側揚土爪(41a)及び外側揚土爪(41b)と、前出のディスク爪(39)及び細土用ナタ爪(40)とが、水平回転軸(26)並びに回転筒(27)の反時計の回転によってダウンカット方向に回転して土中に打ち込まれるようになっている。
【0020】
なお、横軸ロータリ(21)全体としては、図5にみられるように、軸芯方向の中央部に配設する耕耘ナタ爪(37)(38)の回転径を最大とし、その軸芯方向外側に配設するディスク爪(39)、細土用ナタ爪(40)、揚土爪(41a)(41b)群を軸芯方向の左右端に至るに従って順次回転径小にして設けるか、或いは前記耕耘ナタ爪(37)(38)とディスク爪(39)、又は耕耘ナタ爪(37)(38)とディスク爪(39)及び細土用ナタ爪(40)とを同径ないし略同径とし、これらよりも外側に配設する揚土爪(41a)(41b)を、前記ディスク爪(39)等よりも小回転径にして設けることとしている。
【0021】
このような左右のロ−タリ爪軸からなる横軸ロータリ(21)の回転圏の外方を被蓋する耕耘カバー(20)は、図5に示すように、耕耘部フレーム(19)から左右に水平状に張設する基体部(42)の左右端部にヒンジ等の回動取付部(43)を介して耕土誘導部(44)を上下方向に開閉調節自在にそれぞれ連設し、更に、各々の耕土誘導部(44)の外端部に、別の回動取付部(45)を介して側方カバ−部(46)を回動固定自在に取り付けて構成されている。
【0022】
そして、左右の耕土誘導部(44)の基体部(42)に対する回動取付部(43)は左右のロータリ爪軸におけるディスク爪(39)群の外端部、ないし細土用なた爪(40)を含むディスク爪(39)群の左右外端部付近から上方に延長する仮想延長線(P1)(P1)上に位置させている。
つまり、第1爪軸筒(21a)の耕耘ナタ爪(37)(38)と、第2爪軸筒のディスク爪(39)群若しくは細土用ナタ爪(40)を含むディスク爪(39)群による耕起幅(L)の回転圏上方は、基体部(42)によって被蓋し、それよりも左右外方部分の回転圏上方は、耕土誘導部(44)及び側部カバ−部(46)によって被蓋するようにしている。
【0023】
しかして、中耕除草及び培土作業をする場合には、耕耘カバー(20)の上面部において基体部(42)と各耕土誘導部(44)との間に設けられている開閉調節部(47)によって、図5のように耕土誘導部(44)を上方に開動し、左右の側部カバ−部(46)も、別の回動取付部(45)を支点として上方に開動させて図5に示すように姿勢変更して作業するのである。
【0024】
一方、ロ−タリ耕耘部(B)の機枠の整形器装着部(23)に着脱自在に装備される畝整形器(C)は、図6〜図7に示すように構成され、図8に示す相対位置関係にして横軸ロータリ(21)の回転圏後側部分の後位に配設される。図6〜図8において、畝整形器(C)は、横軸ロータリ(21)の回転圏後側部分の後方に位置し、横軸ロータリ(21)が耕起した耕土を左右に分捌き軸芯方向の左右両外方に誘導する器先部(48)と、器先部(48)の左右端部に連設して左右及び後方に拡翼状に延出される左右の整形板部(49)とからなり、器先部(48)の後背内部に設けられている支持杆(50)を、前記整形器装着部(23)に上下位置調節自在に差し込み、固定具(51)で固定して装するようになっている。
【0025】
また、前記支持杆(50)は、横軸(52)を中心にして回動し得るように器先部(48)に取付られ、支持杆(50)の下端部と器先部(48)との間に設けた角度調節機構(53)を操作することにより、器先部(48)の下方前端の鋤先部(54)の俯仰角度を変えて対地深浅度を調節設定できるようにしている。また、左右の整形板部(49)間には開度調節機構(55)が設けられ、この開度調節機構(55)を操作することにより、左右の整形板部(49)の開き具合を調節して畝の整形高さを変えることができるようになっている。
【0026】
鋤先部(54)から上方に延出する器先部(48)の先端稜線部(56)は、図1にみられるように、横軸ロ−タリ(21)の回転圏後側部分からやや離間する外方に沿う側面視形状に形成され、この先端稜線部(56)が、平面視(図8参照)においては、横軸ロータリ(21)全体の横幅方向中央部に対応位置されるものとなっている。
【0027】
又、先端稜線部(56)から左右に延出する左右の案内板部(57)(57)が、平面視において左右外方に行くに従って横軸ロータリ(21)から遠ざかるように後退傾斜され、この後退傾斜と、横軸ロータリ(21)における耕耘爪配列を軸芯方向外側のものほど小径とした構成とによって、横軸ロータリ(21)の回転圏後側部分と左右の案内板部(57)(57)との間に、左右側方に末広がりの空間ができるようにしている。
そして、左右の案内板部(57)(57)の外端部は、第1爪軸筒(21a)の耕耘ナタ爪(37)(38)と第2爪軸筒の内側軸筒部(21b)のディスク爪(39)群とによる耕起幅、あるいは前記耕耘ナタ爪(37)(38)と細土用ナタ爪(40)を含むディスク爪(39)群による耕起幅(L)の左右端部から後方に延長した仮想延長線(P2)(P2)付近に対応位置させてあり、さらに、その案内板部 ( 57 )( 57 ) の左右端に連なる左右の整形板部 ( 49 )( 49 ) を、図8にみられるように、前記揚土爪 ( 41a )( 41b ) 群の回転圏後方部位に対応位置させ、前記案内板部 ( 57 )( 57 ) よりも大なる後退傾斜度にして設けている。
【0028】
以上のように構成される管理作業機によって中耕除草及び培土作業を行う際には、管理作業機を運行して圃場の畝間に入れて横軸ロータリ(21)を稼働させながら自走車(A)を前進走行させる。この場合、横軸ロータリ(21)は、両側の畝(D)(D)に対して図9に示しているように位置し、その第1爪軸筒(21a)の耕耘ナタ爪(37)(38)はアップカット方向に回転し、第2爪軸筒のディスク爪(39)群と細土用ナタ爪(40)および揚土爪(41a)(41b)群はダウンカット方向に回転しながら自走車(A)の走行につれて前進移行する。
【0029】
そして、アップカット回転する耕耘ナタ爪(37)(38)群が、耕土を進行方向の前方に投擲しながら畝(D)(D)間の谷底中央部分を残耕なく且つ溝形成状態に耕起すると共に、耕耘ナタ爪(37)(38)の軸芯方向外側部分に位置してダウンカット回転するディスク爪(39)群と細土用ナタ爪(40)および揚土爪(41a)(41b)群が、前記耕耘ナタ爪(37)(38)による耕耘圏の外側部分、即ち、谷底両端部から両側の畝面部分をダウンカット耕耘するのであり、これらによる耕起土は、横軸ロータリ(21)の後方に位置する畝整形器(C)の器先部(48)の前面に受け止められてディスク爪(39)群や耕耘カバー(20)との共働により両側の畝(D)(D)の方に誘導されて、耕土誘導部(44)および側方カバー部(46)にガイドされながら揚土爪(41a)(41b)群によって畝上に盛り上げられ、後方を追従する畝整形器(C)の左右の整形板部(49)によって図10に2点鎖線で示しているように高畝状に成形されるのである。
【0030】
ところで、上記のように耕起移動される耕土のうち、耕耘ナタ爪(37)(38)によるものは、アップカット回転によって進行方向の前方に向けて投擲飛散されるから、耕土が畝整形器(C)の器先部前面との間に滞留して抱込み状態になることが回避されて省負荷となり、その耕土は、耕耘ナタ爪(37)(38)の横外側方に位置するディスク爪(40)群によって円滑に横送りされる。
また、ディスク爪(40)の横外側部に配設する揚土爪(41a)(41b)は、軸芯方向の外側に位置するものが小径となっているので、成育中の作物に近いほど畝面を薄く削ることとなって成育中の作物の根部を傷めることがなく、その削土とディスク爪(40)群によって横送りされてきた耕土とを、省負荷で効率よく畝上に跳ね上げて高く盛ることができる。
【0031】
なお、中耕除草等の作業を行うに際して、畝幅や畝間隔が異なる場合には、第2爪軸筒(21b)(21c)を適宜に軸芯方向にずらして畝幅の異なりに対応したり、第2爪軸筒の外側軸筒部(21c)、内側軸筒部(21b)を抜き外して、畝幅や畝間隔に合致するものを差換装着して対応することができる。
また、中耕除草等の作業を行わない場合は、第2爪軸筒(21b)(21c)を取外し、代わりに図11及び図12に示しているように、通常のナタ爪(37A)群を装着した爪軸筒(21d)を取付けて一軸正逆転型の横軸ロータリとし、耕耘カバー(20)の耕土誘導部(44)及び側方カバー部(46)を図12に実線で示しているように姿勢復帰させると共に、畝整形器(C)を取り外して尾輪支持部(22)に尾輪装置を取り付けることにより、一軸正逆転ロータリによる一般的な耕耘作業を行うことができる。
【0032】
【発明の効果】
本発明装置においては、アップカット回転する第1爪軸筒(21a)の耕耘ナタ爪(37)(38)で全耕耘幅の中央部分を耕起すると同時に、その外側方部分をダウンカット回転する第2爪軸筒のディスク爪(39)及び揚土爪(41a)(41b)で耕起して畝整形器(C)により畝に整形するので、畝整形器(C)の前面との間に多量の耕土が滞積して抱き込み状態になるようなことが回避され、畝整形器(C)の前面に沿っての耕土の横側方への移行が円滑に行われることとなって所要動力が低減され、しかも、アップカット耕は部分的であるから全体としては耕起による雑草の埋込機能が損なわれなくて耕起、除草および培土、畝立の一連の管理作業を高能率に仕上がり性よく行うことができる。
【0033】
そして、耕耘カバー ( 20 ) の耕土誘導部 ( 44 ) の回動支点部 ( 43 )( 43 ) を、前記横軸 ロータリ ( 21 ) のディスク爪 ( 39 ) による耕起幅 ( ) の左右外端付近から上方に延長する仮想延長線 ( P1 )( P1 ) 上に位置させて、耕土誘導部 ( 44 ) と側方カバー ( 46 ) が第2爪軸筒の外側寄り部分 ( 21c ) に設けた揚土爪 ( 41a )( 41b ) 群の回転圏上方を被うようになす一方で、前記畝整形器 ( ) の左右の案内板部 ( 57 )( 57 ) を、平面視において左右外方に行くに従って横軸ロータリ ( 21 ) から遠ざかるように後退傾斜させて、その左右端を前記耕起幅 ( ) の左右外端付近から平面視において後方に延長する仮想延長線 ( P2 )( P2 ) 上に位置させるとともに、案内板部 ( 57 )( 57 ) の左右端に連なる整形板部 ( 49 )( 49 ) を、前記揚土爪 ( 41a )( 41b ) 群の回転圏後方に対応位置させ、前記案内板部 ( 57 )( 57 ) よりも大なる後退傾斜度にして設けたことによって、畝整形器(C)の前方においてのディスク爪(39)による耕土の横送りが効率よく行われるとともに、その横送耕土の揚土爪(41a)(41b)による外上方への投擲飛散も効率的に行われて培土ムラも少なくなり、培土、畝立の仕上がり性が益々向上され、立毛作物の株元部に対して効果的に培土することができ、また、所要動力もより小さくなる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置を備えた管理作業機を一部破断して示した側面図である。
【図2】図1の耕耘ロータリ部を抽出し拡大した側面図である。
【図3】耕耘ロータリの左半部を示した背面図である。
【図4】耕耘ロータリの左半部の伝動断面展開図である。
【図5】耕耘ロータリと耕耘カバ−の相対位置を示した背面概略図である。
【図6】畝整形器の一部破断側面図である。
【図7】その畝整形器の一部を破断した正面図である。
【図8】畝整形器と耕耘ロータリとの相対位置を示した平面概略図である。
【図9】本発明装置による作業態様説明図である。
【図10】本発明装置による作業態様説明図である。
【図11】管理作業機を通常の耕耘を行う体勢に変更した状態を示す側面図である。
【図12】図11の状態におけるロータリ耕耘部の背面概略図である。
【符号の説明】
A 自走車
B ロータリ耕耘部
C 畝整形器
18 センタードライブケース
21 横軸ロータリ
21a 第1爪軸筒
21b 第2爪軸筒の内側軸筒部
21c 第2爪軸筒の外側軸筒部
37 耕耘ナタ爪
38 耕耘ナタ爪
39 ディスク爪
40 細土用ナタ爪
41a 内側揚土爪
41b 外側揚土爪
43 回動支点部
44 耕土誘導部
48 畝整形器の器先部
57 器先部の案内板部

Claims (1)

  1. センタードライブケース(18)に支承横設する横軸ロータリ(21)を軸芯方向の中程部に位置してアップカット回転する第1爪軸筒 ( 21a ) と、第1爪軸筒 ( 21a ) の軸芯方向横側部に位置してダウンカット回転する第2爪軸筒とで構成して、第1爪軸筒 ( 21a ) に耕耘ナタ爪 ( 37 )( 38 ) を設けると共に、第1爪軸筒 ( 21a ) に隣接する第2爪軸筒の中央寄り部分 ( 21b ) に、耕土を軸芯方向の外側方に向けて横送する機能を備えたディスク爪 ( 39 ) を設け、且つ、第2爪軸筒の外側寄り部分 ( 21c ) に、耕土を外上方に向けて跳ね上げる機能をもった揚土爪 ( 41a )( 41b ) を、前記耕耘ナタ爪 ( 37 )( 38 ) 及びディスク爪 ( 39 ) の回転径よりも小径にして設け、該横軸ロータリ ( 21 ) の回転圏の上方部分を、上下方向に開閉調節自在な耕土誘導部 ( 44 ) と同部 ( 44 ) の外端に回動固定自在に取付けた側方カバー ( 46 ) とを備える耕耘カバー ( 20 ) で被蓋し、横軸ロ−タリ(21)の回転圏の後方位に畝整形器(C)を装設して構成する管理作業機のロータリ耕耘装置において、前記耕耘カバー ( 20 ) の耕土誘導部 ( 44 ) の回動支点部 ( 43 )( 43 ) を、前記横軸ロータリ ( 21 ) のディスク爪 ( 39 ) による耕起幅 ( ) の左右外端付近から上方に延長する仮想延長線 ( P1 )( P1 ) 上に位置させて、耕土誘導部 ( 44 ) と側方カバー ( 46 ) が第2爪軸筒の外側寄り部分 ( 21c ) に設けた揚土爪 ( 41a )( 41b ) 群の回転圏上方を被うようになす一方で、前記畝整形器 ( ) の左右の案内板部 ( 57 )( 57 ) を、平面視において左右外方に行くに従って横軸ロータリ ( 21 ) から遠ざかるように後退傾斜させて、その左右端を前記耕起幅 ( ) の左右外端付近から平面視において後方に延長する仮想延長線 ( P2 )( P2 ) 上に位置させるとともに、案内板部 ( 57 )( 57 ) の左右端に連なる整形板部 ( 49 )( 49 ) を、前記揚土爪 ( 41a )( 41b ) 群の回転圏後方に対応位置させて前記案内板部 ( 57 )( 57 ) よりも大なる後退傾斜度にして設けてある管理作業機のロータリ耕耘装置。
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