JP4050630B2 - 歩行型耕耘機 - Google Patents
歩行型耕耘機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4050630B2 JP4050630B2 JP2003036784A JP2003036784A JP4050630B2 JP 4050630 B2 JP4050630 B2 JP 4050630B2 JP 2003036784 A JP2003036784 A JP 2003036784A JP 2003036784 A JP2003036784 A JP 2003036784A JP 4050630 B2 JP4050630 B2 JP 4050630B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tip
- rotary
- tilling
- claw
- vertical rod
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Soil Working Implements (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ロータリ爪軸筒に着装した耕耘爪によって土耕するロータリ耕耘装置を自走車体に連設し、そのロータリ耕耘装置に抵抗棒と耕深設定具とを併設して、前記耕耘爪と抵抗棒と耕深設定具とを同時に接地させて対地作業する歩行型耕耘機に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記のような構成の歩行型耕耘機は、すでに公知となっている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−317703号公報(第3頁第3柱38行−46行、第2図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1にみられる従来のものは、ロータリ耕耘装置に抵抗棒と耕深設定用の尾ソリを併設し、これ等をも同時に接地させて対地作業することができるけれども、抵抗棒と尾ソリがロータリ耕耘装置の機枠に各個に設けられている二つの支持部に各別に装されて両者がロータリ耕耘装置の機枠から鉛直平行状に垂下する構成のものであったから、抵抗棒と尾ソリを取付ける為にロータリ耕耘装置の機枠構造が複雑化してコスト高となり、また、抵抗棒と尾ソリが鉛直平行状に垂下する故にそれ等の個々や両者間に雑草類が巻絡したり土砂類が付着堆積して膨大化しやすいといった問題があり、さらに、路上走行の為に別個の車輪を準備携行してその都度付け替えねばならないものであるから部品点数が増して益々コスト高となり、その付け替え所作も面倒で手数がかかるという問題もあった。 本発明は、かかる問題を解消することを目的としてなされたもので、目的達成のために次のような技術的手段を講じている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
すなわち、請求項1に係る歩行型耕耘機は、センタードライブケース(24)に支持されるロ−タリ爪軸筒(22)に着装した耕耘爪(25)によって土耕するロータリ耕耘装置(15)を自走車体(14)に連設し、そのロータリ耕耘装置(15)の機枠から前傾姿勢で垂下する支持アーム(27A)の下端に尾輪(27B)を支持した歩行型耕耘機において、前記ロータリ耕耘装置(15)に抵抗付与具(28)を併設するに、その抵抗付与具(28)を、前後に広幅な板体からなる縦杆(28a)の下端にすき先体(28b)を備えて、そのすき先体(28b)の尖端部と、すき先体(28b)の上方に連なる板状縦杆(28a)の前縁部とが、前記耕耘爪(25)の先端回転軌跡(25a)の内方に入り込んで同軌跡(25a)の後側部分に沿って位置するものに構成して、板状縦杆(28a)上部を、前記支持アーム(27A)の垂下中程部の横側面に同支持アーム(27A)に対して交差する後傾姿勢にして設けた鞘状支持体(39)に摺動移動可能に挿通して固定維持するようにしたことを特徴とする。
【0006】
また、請求項2に係る歩行型耕耘機は、センタードライブケース(24)に支持されるロ−タリ爪軸筒(22)に着装した耕耘爪(25)によって土耕するロータリ耕耘装置(15)を自走車体(14)に連設し、そのロータリ耕耘装置(15)の機枠から前傾姿勢で垂下する支持アーム(27A)の下端に尾輪(27B)を支持した耕深設定具(27)を備える歩行型耕耘機であって、前記ロータリ耕耘装置(15)に抵抗付与具(28)を併設するに、その抵抗付与具(28)を、前後に広幅な板体からなる縦杆(28a)の下端にすき先体(28b)を備えて、そのすき先体(28b)の尖端部と、すき先体(28b)の上方に連なる板状縦杆(28a)の前縁部とが、前記耕耘爪(25)の先端回転軌跡(25a)の内方に入り込んで同軌跡(25a)の後側部分に沿って位置するものに構成して、板状縦杆(28a)上部を、前記支持アーム(27A)の垂下中程部の横側面に同支持アーム(27A)に対して交差する後傾姿勢にして設けた鞘状支持体(39)に摺動移動可能に挿通して固定維持するようにしたものにおいて、前記センタードライブケース(24)に支持されるロータリ爪軸筒(22)を自走車体(14)前進時の走行車輪(10)と同方向に回転する爪軸筒(22a)とそれとは逆方向に回転する爪軸筒(22b)とが同芯に並設された部分正逆転ロータリ爪軸筒に構成し、自走車体(14)前進時の走行車輪(10)とは逆方向に回転する爪軸筒(22b)をセンタードライブケース(24)の横脇部に配設して、それに着装した耕耘爪(25b)による逆転耕耘域内でセンタードライブケース(24)の後方延長部位に耕深設定具(27)と抵抗付与具(28)が前後一直線状に位置するようにしてあることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
つぎに、実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明に係る管理機(歩行型耕耘機)の全体側面図、図2はロータリ耕耘装置の拡大側面図、図3は同ロータリ耕耘装置の平面図、図4は耕耘補助器具を抽出し拡大して示した後面図、図5は耕耘補助器具の要部の平面概略図、図6は耕耘補助器具を前面視した作業態様説明図である。
【0008】
図1において歩行型耕耘機は、左右一対の走行車輪(10)(10)を支持した走行ミッションケース(11)と、走行ミッションケース(11)から前延するフレームに搭載したエンジン(12)と、前記走行ミッションケース(11)又はこれに連設される部材から後延される操縦ハンドル(13)等によって構成された自走車体(14)に、ロータリ耕耘装置(15)を一体或いは着脱自在に連設して構成されている。
【0009】
そして、エンジン(12)の出力軸(16)と走行ミッションケース(11)の入力軸(17)の間が主伝動ケース(18)に内蔵した主伝動機構で動力断続自在に連動連結されて、入力軸(17)から走行ミッションケース(11)内の走行伝動機構を経て走行ミッションケース(11)下部の左右車軸(19)(19)に伝達される動力で前記左右の走行車輪(10)(10)を回転駆動し、また、走行ミッションケース(11)のPTO軸からPTOケース(20)内の出力伝動機構を経て前記ロータリ耕耘装置(15)側の受動軸(21)に伝達される動力でロータリ耕耘装置(15)のロータリ爪軸筒(22)を、自走車体(14)前進時の走行車輪(10)(10)と同じ方向(図1において反時計回り方向)に回転駆動するようになっている。
【0010】
ロータリ耕耘装置(15)は、連結部材(23)を介して走行ミッションケース(11)に一体的に連設されるセンタードライブケース(24)に前記ロ−タリ爪軸筒(22)を水平横向きに支持し、そのロータリ爪軸筒(22)の外周に複数の耕耘爪(25)を軸芯方向及び回転方向に位相を異ならせて配設して、耕耘爪(25)群の先端回転軌跡(2a)の外方上部及び左右側部を前記センタードライブケース(24)に装設する耕耘部カバー(26)で被蓋して構成されている。
そして、ロータリ耕耘装置(15)の機枠を構成する耕耘部カバー(26)には二種類の耕耘補助器具である耕深設定具(27)と抵抗付与具(28)とが設けられている。
【0011】
なお、図3にみられるようにロータリ爪軸筒(22)は、前記自走車体(14)の車体中心線(Y‐Y)上に位置するセンタードライブケース(24)に左右対称に支持される左右の爪軸筒によって構成されて、その軸芯(X−X)は前記車体中心線(Y‐Y)に対して直交するものとなっている。
【0012】
また、図示の実施態様における耕耘部カバー(26)は、耕耘爪(25)群の先端回転軌跡(25a)の最上端部分から適宜上方に離間した部位において前記車体中心線(Y‐Y)に沿って位置する骨部材(29)と、その骨部材(29)の左右の縁辺部にそれぞれヒンジ(30)(30)を介して上下回動可能に装着される左右の天板部(31)(31)と、左右の天板部(31)(31)の外端縁に開閉可能に連設される左右の側板部(32)(32)とで構成され、骨部材(29)及び左右の天板部(31)(31)の前端には前記耕耘爪群の先端回転軌跡(25a)の最前端から適宜前方に離間する部位を通って垂下する土跳ね制止板(33)が設けられ、また、左右の天板部(31)(31)の後端部には後方への耕土飛散を阻止するゴム垂れ(34)が垂設されている。
【0013】
そして、通常の対地作業の場合には、前記左右の天板部(31)(31)を両天板部の上面側において両者に跨って組成されている開度調節支持機構(35)によって略水平姿勢になるように維持すると共に、左右の側板部(32)(32)を左右の天板部(31)(31)端部から略鉛直に垂下する姿勢に保持して作業を行い、対地作業が土入れや土盛作業である場合には、前記開度調節支持機構(35)を操作することによって左右の天板部(31)(31)をヒンジ(30)(30)中心で上方に開き回動して維持し、また、左右の側板部(32)(32)も必要に応じて適宜に上下回動させて左右の天板部(31)(31)に対する姿勢を変更し維持して作業するものとなっている。
【0014】
つぎに、ロータリ耕耘装置(15)に設けられる耕深設定具(27)と抵抗付与具(28)について図面を参照して説明する。図示されている耕深設定具(27)は、断面矩形の杆材からなる支持アーム(27A)の下端部に尾輪(27B)を遊転支持した耕深設定具に構成され、抵抗付与具(28)は、前記支持アーム(27A)から延出する断面矩形の杆材からなる縦杆(28a)の延出端にすき先体(28b)を備えた抵抗付与具に構成されている。
【0015】
耕深設定具(27)の前記支持アーム(27A)は、前記耕耘部カバー(26)の骨部材(29)の後端部寄り部位に前傾姿勢で固設されている鞘状取付部(36)に下方からスライド自在に挿通されて、鞘状取付部(36)の後面部および左右何れかの横側面部に設けられている固定具(37)(38)によって任意の昇降調節位置に固定維持できるようになっている。
【0016】
そして、支持アーム(27A)が、前記鞘状取付部(36)の前傾角度に沿った前傾姿勢で前記耕耘爪(25)群の先端回転軌跡(25a)の後側近傍部を通って垂下し、その垂下端部に遊転支持されている尾輪(27B)が耕耘爪(25)群の先端回転軌跡(25a)の外方後位で接地して、耕耘爪(25)群による耕耘深度を設定するようになっている。
【0017】
一方、耕耘爪(25)群の先端回転軌跡(25a)の外方後位に存する支持アーム(27A)の垂下中程部の横側面には、前記支持アーム(27A)に対して交差する後傾姿勢にして鞘状支持体(39)が設けられ、この鞘状支持体(39)に抵抗付与具(28)の縦杆(28a)が摺動移動可能に挿通されて、鞘状支持体(39)の横側面部に設けられている押しボルト等の固定具(40)により適宜の摺動移動位置に固定維持できるようになっている。
【0018】
そして、抵抗付与具の縦杆(28a)は、前記耕深設定具の尾輪(27B)の直前部(尾輪より前方で尾輪の横幅内部分)を通って前方斜め下向きに延出し、その際、側面視(図2参照)において延出端のすき先体(28b)尖端部と、その上方に連なる縦杆(28a)前縁部とが、前記耕耘爪(25)の先端回転軌跡(25a)の内方に入り込んで同軌跡(25a)の後側部分に沿って位置するものとしてある。又、すき先体(28b)と尾輪(27B)とは平面視(図3参照)においてセンタードライブケース(24)の後方にあって車体中心線(Y‐Y)上に前後一直線状に位置し、すき先体(28b)全体を前記尾輪(27B)の最下接地点と同じ高さか又はそれよりも上方に位置させ得るようにしてある。
【0019】
なお、前記抵抗付与具の縦杆(28a)は、耕深設定具の支持アーム(27A)に設けられる前記鞘状支持体(39)の取付角度を変更できるようにするなど適宜の手段を講じることによって、支持アーム(27A)から前方斜め下向きに延出する延出角度を変更調節できるようにすれば、その調節所作により牽引抵抗力を適宜に調節することができる。
【0020】
このような構成の歩行型耕耘機によって対地作業するに際しては、鞘状取付部(36)に設けられている固定具(37)(38)を一旦緩め、ロータリ爪軸筒(22)の耕耘爪(25)による対地作業深度が所望深度になるように耕深設定具(27)の尾輪(27B)を昇降調節して前記固定具(37)(38)を再固定すれば、抵抗付与具(28)も耕深設定具(27)に対する相対姿勢及び相対高さ位置が所定のように保たれたままで共に昇降調節され、抵抗付与具(28)のすき先体(28b)は、ロータリ爪軸筒(22)の耕耘爪(25)による対地作業深度を設定する高さ位置に維持されている尾輪(27B)の最下接地点と同じ高さか又はそれよりも上方に位置維持される。
【0021】
そうして、ロータリ爪軸筒(22)を回転駆動しながら自走車体(14)を前進走行させれば、ロータリ爪軸筒(22)に着装した耕耘爪(25)群が、前進走行する自走車体(14)の走行車輪(10)(10)と同じ方向に回転して土壌を耕起するのであるが、その際にはセンタードライブケース(24)の下方に前記耕耘爪(25)の耕起作用が及ばない残耕部分が生じ、この残耕部分の土中を抵抗付与具(28)の縦杆(28a)及びすき先体(28b)が進行し、その後位を耕深設定具(27)の尾輪(27B)が接地転動して進行する。
【0022】
故に、硬い残耕部分を進行する抵抗付与具(28)が、ロータリ爪軸筒(22)に着装された耕耘爪(25)の土中打ち込みによって生ずる車体ダッシングを効果的に相殺し、それと同時に抵抗付与具(28)により前記残耕部分が切削処理されることとなり、その処理跡部分を耕深設定具(27)の尾輪(27B)が転動進行して耕耘深度の安定した対地作業が行われる。
【0023】
また、抵抗付与具(28)の縦杆(28a)が前傾姿勢の支持アーム(27A)から前方斜め下向き姿勢(後傾姿勢)に延出されて、同縦杆(28a)の前縁部と、すき先体(28b)の尖端部とが耕耘爪(25)の先端回転軌跡(25a)の内方に入り込んで同軌跡(25a)の後側部分に沿って位置し、すき先体(28b)全体は前記尾輪(27B)の最下接地点と同じ高さか又はそれよりも上方に位置するので、硬い残耕部分への関与による負荷が強固に受止められると共に、すき先体(28b)が過度に土中に食い込むこともなく、さらに、抵抗付与具の縦杆(28a)等に付着せんとする雑草土砂類は耕耘爪(25)によって削ぎ落されて抵抗付与具の縦杆(28a)やそれと耕深設定具の支持アーム(27A)との間などに堆積することが少なくなり、これらが相俟って車体ダッシングの阻止および残耕処理が好適に果されながらの対地作業がより良好に行われるのである。
【0024】
また、対地作業が終わって路上走行する場合などには、耕耘爪(25)群の先端回転軌跡(25a)の最下端部分が地面から上方に適宜離間するように耕深設定具(27)の尾輪(27B)を降下調節し、抵抗付与具(27)の縦杆(28a)を引上げてその下端のすき先体(28b)の対地離間高さを大にして安全に路上走行することができるのであり、路上走行に際して抵抗付与具(27)や耕深設定具(27)を取り外して別途に準備した走行用機器を付替えるような煩わしい所作を必要とせず容易に路上走行態勢に変換できるのである。
【0025】
なお、抵抗付与具(28)のすき先体(28b)が、耕深設定具(27)の最下接地点よりも上方に位置維持されるように設定されている場合には、上述したように耕深設定具(27)の尾輪(27B)を降下調節しても抵抗付与具(27)のすき先体(28b)は地面から上方に離間した態勢に依然として維持されるので、この場合には、抵抗付与具(27)の縦杆(28a)を引上げる所作を省いても路上走行し得る態勢となる。
【0026】
次に、図示の実施例においては、ロ−タリ爪軸筒(22)及びそれに着装された耕耘爪(25)が自走車体(14)前進時の走行車輪(10)(10)と同方向にのみ回転するものとしているが、場合によっては、ロータリ爪軸筒(22)及びそれに着装された耕耘爪(25)を、前記走行ミッションケース(11)のPTO軸からロータリ爪軸筒(22)に動力伝達する伝動経路に組み込まれた正逆転機構を切換えることによって自走車体前進時の走行車輪(10)(10)とは逆方向にも回転させることができるものとしてもよい。
【0027】
そして、この実施形態のものにおいて、ロータリ爪軸筒(22)及びそれに着装された耕耘爪(25)を自走車体前進時の走行車輪(10)(10)とは逆方向に回転させて対地作業する際には、耕深設定具(27)に連設した抵抗付与具(28)が前記耕耘爪(25)による車体ダッシング抑止作用を補完し、センタードライブケース(24)の下方に生る残耕部分を耕起処理する役目を果すのであり、また、場合によっては、抵抗付与具(28)を取り外して耕深設定具(27)のみとした態勢で作業しても、自走車体前進時の走行車輪(10)(10)とは逆方向に回転する耕耘爪(25)によって車体のダッシングは抑止されるのである。
【0028】
また、図示の実施例のもの、或いは図示の実施例のロータリ爪軸筒を必要に応じて正逆転させ得るように構成したものでは、ロータリ爪軸筒(22)とそれに着装された耕耘爪(25)が全て一様に同方向に回転するが、これは図7に示しているような部分正逆転ロータリ爪軸筒に構成してもよい。
【0029】
すなわち、図7のように、センタードライブケース(24)の下部に左右一対の外ロータリ軸(50)(50)と、外ロータリ軸(50)(50)を相対回転自在に貫通して左右に延出する内ロータリ軸(51)とを内外二重軸状に軸受支承して、これらの外ロータリ軸(50)(50)と内ロータリ軸(51)とを、互いに反対方向の回転動力を伝達する2系統の伝動機構(52)(52)、(53)によって互いに反対方向に回転駆動するように構成して、外ロータリ軸(50)(50)に被着した爪軸筒(22a)及びそれに着装された耕耘爪(25b)と、内ロータリ軸(51)に被着した爪軸筒(22b)及びそれに着装された耕耘爪(25c)とが、背反に回転するように構成してもよい。
【0030】
さらに、図7のようにロータリ爪軸筒(22)を部分正逆転ロ−タリ爪軸筒としたものにおいて、前記2系統の伝動機構(52)(52)、(53)の回転方向を切換えできるように構成して、必要に応じ両爪軸筒(22a)(22b)の回転方向を変換できるようにしてもよく、また場合によっては、前記2系統の伝動機構(52)(52)、(53)のうち何れか一方の回転方向を切換えできるようにする、或いは内ロータリ軸(51)に対してはフリー回転状態で外ロータリ軸(50)(50)側に結合装着する爪軸筒を付替え装着するように成すなどして、必要に応じ全ての爪軸筒及びそれに着装した耕耘爪を同方向に回転させて作業することもできるものにしてもよい。
【0031】
そして、ロータリ爪軸筒を部分正逆転ロータリ爪軸筒とした上記何れの実施例のものにおいても、耕深設定具(27)に連設した抵抗付与具(28)は、背反に回転する耕耘爪(25b)(25c)による車体ダッシング抑止作用を補完し、センタードライブケース(4)の下方に生ずる残耕部分を耕起処理する役目をも果して良好な対地作業が行われるのである。
【0032】
【発明の効果】
請求項1に係る歩行型耕耘機は、センタードライブケース(24)に支持されるロ−タリ爪軸筒(22)に着装した耕耘爪(25)によって土耕するロータリ耕耘装置(15)を自走車体(14)に連設し、そのロータリ耕耘装置(15)の機枠から前傾姿勢で垂下する支持アーム(27A)の下端に尾輪(27B)を支持した歩行型耕耘機において、前記ロータリ耕耘装置(15)に抵抗付与具(28)を併設するに、その抵抗付与具(28)を、前後に広幅な板体からなる縦杆(28a)の下端にすき先体(28b)を備えて、そのすき先体(28b)の尖端部と、すき先体(28b)の上方に連なる板状縦杆(28a)の前縁部とが、前記耕耘爪(25)の先端回転軌跡(25a)の内方に入り込んで同軌跡(25a)の後側部分に沿って位置するものに構成して、板状縦杆(28a)上部を、前記支持アーム(27A)の垂下中程部の横側面に同支持アーム(27A)に対して交差する後傾姿勢にして設けた鞘状支持体(39)に摺動移動可能に挿通して固定維持するように構成しているので、ロータリ耕耘装置の機枠構造が複雑化してコスト高になることが回避されて、センタードライブケース(24)下方の硬い残耕部分の土中を抵抗付与具(28)が進行して車体ダッシングを効果的に抑止しながら前記残耕部分を切削処理し、その処理跡部分を耕深設定具の尾輪(27B)が転動進行して耕耘深度の安定した対地作業が行われる。
そして、殊に抵抗付与具(28)を、縦杆(28a)の下端にすき先体(28b)を備えて、そのすき先体(28b)の尖端部と、すき先体(28b)の上方に連なる板状縦杆(28a)の前縁部とが、前記耕耘爪(25)の先端回転軌跡(25a)の内方に入り込んで同軌跡(25a)の後側部分に沿って位置するものに構成したから、抵抗付与具の縦杆(28a)等に付着せんとする雑草土砂類は耕耘爪(25)によって削ぎ落されて抵抗付与具の縦杆(28a)やそれと耕深設定具の支持アーム(27A)との間などに堆積することが少なくなり、車体ダッシングの阻止および残耕処理が好適に果されながらの対地作業がより良好に行われる。
【0033】
また、請求項2に係る発明は、センタードライブケース(24)に支持されるロ−タリ爪軸筒(22)に着装した耕耘爪(25)によって土耕するロータリ耕耘装置(15)を自走車体(14)に連設し、そのロータリ耕耘装置(15)の機枠から前傾姿勢で垂下する支持アーム(27A)の下端に尾輪(27B)を支持した耕深設定具(27)を備える歩行型耕耘機であって、前記ロータリ耕耘装置(15)に抵抗付与具(28)を併設するに、その抵抗付与具(28)を、前後に広幅な板体からなる縦杆(28a)の下端にすき先体(28b)を備えて、そのすき先体(28b)の尖端部と、すき先体(28b)の上方に連なる板状縦杆(28a)の前縁部とが、前記耕耘爪(25)の先端回転軌跡(25a)の内方に入り込んで同軌跡(25a)の後側部分に沿って位置するものに構成して、板状縦杆(28a)上部を、前記支持アーム(27A)の垂下中程部の横側面に同支持アーム(27A)に対して交差する後傾姿勢にして設けた鞘状支持体(39)に摺動移動可能に挿通して固定維持するようにしたものにおいて、前記センタードライブケース(24)に支持されるロータリ爪軸筒(22)を自走車体(14)前進時の走行車輪(10)と同方向に回転する爪軸筒(22a)とそれとは逆方向に回転する爪軸筒(22b)とが同芯に並設された部分正逆転ロータリ爪軸筒に構成し、自走車体(14)前進時の走行車輪(10)とは逆方向に回転する爪軸筒(22b)をセンタードライブケース(24)の横脇部に配設して、それに着装した耕耘爪(25b)による逆転耕耘域内でセンタードライブケース(24)の後方延長部位に耕深設定具(27)と抵抗付与具(28)が前後一直線状に位置するようにしたから、請求項1に係る発明が奏する効果に加え、耕深設定具(27)に連設した抵抗付与具(28)が車体ダッシング抑止作用を補完し、センタードライブケース(24)下方の残耕部分を耕起処理し、この場合にも耕深が安定した良好な対地作業が行われる作用効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る管理機の全体側面図である。
【図2】 ロ−タリ耕耘装置の拡大側面図である。
【図3】 ロ−タリ耕耘装置の平面図である。
【図4】 耕耘補助器具を抽出し拡大して示した後面図である。
【図5】 耕耘補助器具の要部の平面概略図である。
【図6】 耕耘補助器具を前面視した作業態様説明図である。
【図7】 ロ−タリ爪軸筒の変形例を示した要部断面図である。
【符号の説明】
10 走行車輪
14 自走車体
15 ロータリ耕耘装置
22 ロータリ爪軸筒
22a 爪軸筒
22b 爪軸筒
24 センタードライブケース
25 耕耘爪
25a 耕耘爪の先端回転軌跡
25b 耕耘爪
25c 耕耘爪
27 耕深設定具
27A 支持アーム
27B 尾輪
28 抵抗付与具
28a 縦杆
28b すき先体
39 鞘状支持体
Claims (2)
- センタードライブケース(24)に支持されるロ−タリ爪軸筒(22)に着装した耕耘爪(25)によって土耕するロータリ耕耘装置(15)を自走車体(14)に連設し、そのロータリ耕耘装置(15)の機枠から前傾姿勢で垂下する支持アーム(27A)の下端に尾輪(27B)を支持した歩行型耕耘機において、前記ロータリ耕耘装置(15)に抵抗付与具(28)を併設するに、その抵抗付与具(28)を、前後に広幅な板体からなる縦杆(28a)の下端にすき先体(28b)を備えて、そのすき先体(28b)の尖端部と、すき先体(28b)の上方に連なる板状縦杆(28a)の前縁部とが、前記耕耘爪(25)の先端回転軌跡(25a)の内方に入り込んで同軌跡(25a)の後側部分に沿って位置するものに構成して、板状縦杆(28a)上部を、前記支持アーム(27A)の垂下中程部の横側面に同支持アーム(27A)に対して交差する後傾姿勢にして設けた鞘状支持体(39)に摺動移動可能に挿通して固定維持するようにしたことを特徴とする歩行型耕耘機。
- センタードライブケース(24)に支持されるロ−タリ爪軸筒(22)に着装した耕耘爪(25)によって土耕するロータリ耕耘装置(15)を自走車体(14)に連設し、そのロータリ耕耘装置(15)の機枠から前傾姿勢で垂下する支持アーム(27A)の下端に尾輪(27B)を支持した耕深設定具(27)を備える歩行型耕耘機であって、前記ロータリ耕耘装置(15)に抵抗付与具(28)を併設するに、その抵抗付与具(28)を、前後に広幅な板体からなる縦杆(28a)の下端にすき先体(28b)を備えて、そのすき先体(28b)の尖端部と、すき先体(28b)の上方に連なる板状縦杆(28a)の前縁部とが、前記耕耘爪(25)の先端回転軌跡(25a)の内方に入り込んで同軌跡(25a)の後側部分に沿って位置するものに構成して、板状縦杆(28a)上部を、前記支持アーム(27A)の垂下中程部の横側面に同支持アーム(27A)に対して交差する後傾姿勢にして設けた鞘状支持体(39)に摺動移動可能に挿通して固定維持するようにしたものにおいて、前記センタードライブケース(24)に支持されるロータリ爪軸筒(22)を自走車体(14)前進時の走行車輪(10)と同方向に回転する爪軸筒(22a)とそれとは逆方向に回転する爪軸筒(22b)とが同芯に並設された部分正逆転ロータリ爪軸筒に構成し、自走車体(14)前進時の走行車輪(10)とは逆方向に回転する爪軸筒(22b)をセンタードライブケース(24)の横脇部に配設して、それに着装した耕耘爪(25b)による逆転耕耘域内でセンタードライブケース(24)の後方延長部位に耕深設定具(27)と抵抗付与具(28)が前後一直線状に位置するようにしてあることを特徴とする歩行型耕耘機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003036784A JP4050630B2 (ja) | 2003-02-14 | 2003-02-14 | 歩行型耕耘機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003036784A JP4050630B2 (ja) | 2003-02-14 | 2003-02-14 | 歩行型耕耘機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004242597A JP2004242597A (ja) | 2004-09-02 |
JP4050630B2 true JP4050630B2 (ja) | 2008-02-20 |
Family
ID=33021776
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003036784A Expired - Fee Related JP4050630B2 (ja) | 2003-02-14 | 2003-02-14 | 歩行型耕耘機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4050630B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100950385B1 (ko) | 2008-06-26 | 2010-03-29 | 주식회사 아세아텍 | 관리기 로터리작업용 저항장치 |
JP5242466B2 (ja) * | 2009-03-18 | 2013-07-24 | ヤンマー株式会社 | 歩行型管理機 |
JP5378104B2 (ja) * | 2009-08-17 | 2013-12-25 | ヤンマー株式会社 | 歩行型管理機 |
JP5281662B2 (ja) * | 2011-02-02 | 2013-09-04 | ヤンマー株式会社 | 歩行型管理機 |
CN113179681B (zh) * | 2021-04-16 | 2022-07-19 | 吉安井冈农业园艺科技有限公司 | 一种蜜柚种植用开沟设备 |
CN113228853B (zh) * | 2021-05-24 | 2023-10-27 | 扬州和益电动工具有限公司 | 一种把手180度调换的旋耕机 |
-
2003
- 2003-02-14 JP JP2003036784A patent/JP4050630B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2004242597A (ja) | 2004-09-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5879860B2 (ja) | 中耕除草培土機 | |
JP2010011750A (ja) | 農作業機 | |
JP4050630B2 (ja) | 歩行型耕耘機 | |
JP6242007B2 (ja) | 農作業機 | |
HU200638B (en) | Agricultural tiller | |
US4884640A (en) | Soil cultivating implements | |
JP3364649B2 (ja) | 歩行型管理機の走行装置 | |
JP6646951B2 (ja) | 農作業機 | |
EP2710871A2 (en) | Agricultural machine for applying manure to land | |
JP5090873B2 (ja) | 施肥作業機 | |
JP2008148574A (ja) | 農作業機及びこの移動方法 | |
JP3371907B2 (ja) | 歩行型管理機の走行装置 | |
EP0166493A2 (en) | Soil cultivating implements | |
JP4057506B2 (ja) | 部分深耕機 | |
JP7519066B2 (ja) | 農作業機 | |
JP4116155B2 (ja) | 管理作業機のロータリ耕耘装置 | |
JP3599453B2 (ja) | ロ−タリ耕耘作業機の尾輪取付装置 | |
JP3986858B2 (ja) | 伝動ケースの残耕処理装置 | |
JPH0610728Y2 (ja) | 耕耘装置 | |
JP2631811B2 (ja) | ねぎ用土上げ作業機の畦側面掘削装置 | |
JPS61282001A (ja) | 耕耘装置 | |
JP3623390B2 (ja) | 農用管理機 | |
GB2090712A (en) | Soil cultivating equipment | |
KR200443807Y1 (ko) | 구근 채굴용 쟁기장치 | |
JPH0610727Y2 (ja) | 耕耘装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20051122 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20061220 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070213 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070411 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070724 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070905 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20071120 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20071129 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4050630 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101207 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101207 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111207 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111207 Year of fee payment: 4 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111207 Year of fee payment: 4 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111207 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121207 Year of fee payment: 5 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131207 Year of fee payment: 6 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131207 Year of fee payment: 6 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131207 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141207 Year of fee payment: 7 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |