JP4115624B2 - 3次元形状測定装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、3次元形状測定装置に関し、特に、光を用いて試料の表面形状を観察する3次元形状測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
技術の進展に伴い試料の微細化が進行し、3次元形状測定において高速化、高精度化は益々必要とされている。半導体分野においても、試料の微細化は進行しており、微細化に対応した技術として、表面実装型LSIパッケージ(BGA:ボールグリッドアレイ、CSP:チップスケールパッケージ等)が注目されている。
【0003】
試料を高精度に測定する方法として、白色干渉計や共焦点顕微鏡等が知られている。白色干渉計は、例えば特公平6−1167号に示されているように、コヒーレンスの低い光を用いて試料と参照面との光路長差を変化させながら多数の測定を行い、干渉強度が最大になった点を表面と検出するものである。
【0004】
また、白色干渉計による測定の高速化のための改良例が、例えば特開平8−219722号に示されている。これは、バンプが形成されている試料に対して高さ方向で異なる2箇所の断層像を得て、その結果からバンプ高さの合否判定を行うものである。
【0005】
また、3次元形状の高精度な測定方法として、共焦点顕微鏡がある。共焦点顕微鏡は公知の技術であるが、その高速化のための改良例が、例えば特開平7−311025号に示されている。測定系とは別に2次元撮像手段を用意し、その画像から測定すべき領域を抽出する。これにより測定領域を限定することができ、測定時間を短縮できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
白色干渉計により試料の3次元形状を測定するためには、光軸方向の異なる高さにおいて測定を多数回行い、その結果から表面形状を算出するために、多大な時間がかかるという問題点がある。
【0007】
また、その結果得られる形状は光学系の視野の範囲に限られるため、大型試料を測定するためには、試料を移動させた後に測定することを繰り返す必要があったため、大型試料全面の全数検査に用いるには、測定のスループットが低すぎるという問題点があった。
【0008】
その対策として、高さ方向で異なる2回の走査結果を用いる方法が特開平8−219722号で提案されているが、同一箇所を2回走査する必要があり、測定時間短縮の妨げになるという問題がある。さらに、1回目と2回目の走査の間には、ステージの精度に起因した位置決め誤差が発生する。
【0009】
共焦点顕微鏡においても、同一箇所で高さの異なる複数の測定を行う必要があり、測定時間が長大になるという問題点がある。この問題を解決するために、測定系とは別に2次元撮像手段を用意して、測定領域を限定する方法が特開平7−311025号で提案されているが、この方法においても、試料の移動、停止という制御が必要になり、特に大型試料の場合、それを高速に行うことは困難であり、測定時間の短縮の妨げになる。
【0010】
本発明は上記の問題点に着目してなされたものであり、その目的は、試料の3次元形状を高精度で高速に測定することを可能にする3次元形状測定装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明の第1の3次元形状測定装置は、
白色照明光を発生させる光源と、
照明光を参照面に入射する参照光束と試料に入射する測定用光束とに分割する光束分割手段と、
測定用光束を試料に集光させる照明光学系と、
参照光束と測定用光束とを合成する光束合成手段と、
試料を照明光学系の光軸に対して垂直な方向に移動させる手段と、
試料の照明光学系の光軸に対して垂直な面内での位置を検出する手段と、
参照光束と測定用光束の光路長差を検出する手段と、
光検出手段と、
光検出器で検出した信号を演算する信号演算手段とを有し、
試料が照明光学系の光軸に対して垂直な方向に移動している状態で、光検出手段により信号を検出することを特徴とするものである。
【0012】
この3次元形状測定装置においては、試料が照明光学系の光軸に対して垂直な方向に移動している状態で測定を行うため、停止、移動といった制御を行う必要がなく、白色干渉測定ができるため、高速高精度測定が可能になる。
【0048】
本発明の第2の3次元形状測定装置は、
照明光を発生させる光源と、
照明光を試料上に集光させる照明光学系と、
試料からの光を結像させる結像光学系と、
試料と共役な位置近傍に配置した光束径制限手段と、
光束径制限手段と共役な位置と試料との光軸方向の相対的な位置を検出する手段と、
試料を照明光学系の光軸に対して垂直な方向に移動させる手段と、
試料の照明光学系の光軸に対して垂直な面内での位置を検出する手段と、
光検出手段と、
光検出手段で検出した信号を演算する信号演算手段とを有し、
試料が照明光学系の光軸に対して垂直な方向に移動している状態で、光検出手段により信号を検出することを特徴とするものである。
【0049】
この3次元形状測定装置においては、試料が照明光学系の光軸に対して垂直な方向に移動している状態で測定を行うため、停止、移動といった制御を行う必要がなく、共焦点測定ができるため、高速高精度測定が可能になる。
【0089】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕
本発明の3次元形状測定装置の第1の発明実施の形態を図1、図5を用いて説明する。
【0090】
図1において、1はハロゲンランプ等の白色光源、2は白色光源1からの照明光束を略平行な光束に形成するコリメータレンズ、3は集光レンズであり、4は照明光束の進行方向を偏向させる光束偏向手段であり、例えばハーフミラーを用いることができる。5は対物レンズであり、集光レンズ3による照明光の集光点が対物レンズ5の後側焦点に一致するように配置されている。6は光束分割手段であり、例えばハーフミラーを用いることができ、入射した照明光束を干渉測定において参照光束となる第1の光束と、測定用光束となる第2の光束とに分割する。なお、光束分割手段6は、試料7で反射した測定用光束とミラー11で反射した参照光束とを再び合成して一つの光束にするので、光束合成手段としての役割も果たす。第1の光束の進行方向上には、ピエゾアクチュエータ12に結合された参照ミラー11が光軸に対して垂直に配置されている。ピエゾアクチュエータ12にはピエゾアクチュエータ駆動装置16が繋がれている。他方、第2の光束上には、ステージ10上に載置された試料7が配置されている。試料7は、基板8上に周期的にバンプ9が形成された構成となっている。ステージ10は、図示しない移動機構によりx,y,zの3方向の移動、及び、θx,θy,θzの3方向のあおりの調整が可能になっている。また、x,y,z方向の変位は、図示しないリニアスケールにより測定可能となっている。
【0091】
17は接眼鏡筒であり、試料7の光学像を観察することができ、13は結像レンズである。そして、14は光検出手段であり、その受光面が結像レンズ13の後側焦面に配置されている。光検出手段14としては、例えば1次元CCDを用いることができ、1次元CCDはその長手方向が図中y方向に向き、結像レンズ13の光軸上に中心が一致するように配置されている。そこに、光検出手段14が配置され、信号出力を伝達するケーブルにより信号演算手段15と結ばれている。
【0092】
白色光源1から出た照明光は、コリメータレンズ2により略平行な光束に成形されて、集光レンズ3により収束光に変換される。収束光に変換された照明光はハーフミラー4に入射する。ハーフミラー4に反射された照明光は、対物レンズ5の後側焦点に集光する。したがって、対物レンズ5に入射した照明光は、平行光束となって対物レンズ5から射出し、ハーフミラー6に入射してハーフミラー6で反射される第1の光束と、透過する第2の光束の2つに分割される。
【0093】
ハーフミラー6で反射された第1の光束は、参照ミラー11に入射する。参照ミラー11で反射された光束は元の光路をたどり再びハーフミラー6へ入射する。ハーフミラー6を透過した第2の光束は、試料7に入射する。試料7で反射された光は再びハーフミラー6へ入射する。
【0094】
このとき、光軸上の1点を例にとり、図中に点線で示すように、試料7からの光は対物レンズ5を介して結像レンズ13に入射して光検出手段14の受光面で結像する。
【0095】
参照ミラー11で反射された光束と、試料7で反射された光束は再びハーフミラー6で合致され、干渉を起こす。その干渉縞の強度を光検出手段14により検出する。
【0096】
以下に、測定手順を説明する:
ステージ10上に試料7を置き、ステージ10をあおり機構を用いて基板8上面の平行出しを行う。基板8の平行出しの後、接眼鏡筒17で観察しながら対物レンズ5の視野中心に試料7のバンプ9が存在しないようにステージ10を移動させる。その状態で、ピエゾアクチュエータ駆動装置16からの印加電圧を変化させることにより、参照ミラー11の光軸方向の位置を変位させる。1次元CCD14の中心の画素の出力を測定し、最大値(I0 とする)を示す参照ミラー11の位置をx0 とし、I0 とx0 を信号演算手段15に記憶させる。この位置が参照ミラー11と基板8との光路長差が0となる位置である。
【0097】
次に、接眼鏡筒17の視野中心にバンプ9の頂点が存在するようにステージ10を移動させる。その状態で、参照ミラー11の光軸方向の位置を変位させて、同様に1次元CCD14の中心の画素が最大値(I1 とする)を示す参照ミラー11の位置をx1 として、I1 とx1 を信号演算手段15に記憶させる。この位置が参照ミラー11とバンプ9頂点との光路長差が0となる位置である。なお、接眼鏡筒17の観察時には、図示しない光束遮蔽機構によりハーフミラー6から参照ミラー11へ入射する光束を遮蔽した状態で観察し、観察終了時には遮蔽機構を解除することによりハーフミラー6に光束が入射する状態に戻す。
【0098】
次に、試料7を測定開始する位置に移動させる。参照ミラー11をx0 からx1 の位置の間を正弦波状に振動させた状態で、ステージ10により試料7を一定速度でx方向に移動させる。
【0099】
実際には、基板8にはうねりがあるために、基板8上面に凹凸があることや、製造誤差等によりバンプ9の大きさにばらつきがあることから、それらに対応するために、参照ミラー11の移動範囲はx0 とx1 との間だけではなく、若干広めにとる必要がある。
【0100】
そのときに、信号演算手段15には、光検出手段14の1次元に配置された複数のCCD画素からの信号が伝達される。ここでは簡単のため、複数のCCD画素の内、一つに注目して説明する。図5に、試料7と参照ミラー11を正弦波状に変位させたときの測定光束と参照光束の光路長差が0になる位置の軌跡を示す。参照光束と測定光束との光路差が0になる点の近傍で出力が強くなる。光路長差が0になる点は、図中に小さな丸で囲んだように分布する。光検出手段14からの出力がある閾値以上になったとき、その点でのステージ10のx方向の位置と、ピエゾアクチュエータ12の駆動電圧を信号演算手段15に記憶させる。ステージ10のx方向の位置は、例えば図示しないステージ駆動機構に付加したリニアスケールで測定することができる。ピエゾアクチュエータ12の駆動電圧とそれに対応する変位を予め測定しておけば、駆動電圧の値から参照ミラー11の変位を計算することができ、それを基に試料7のz方向の変位を算出できる。閾値は、信号演算手段15に記憶させたI0 とI1 を基に決定する。基板8とバンプ9の反射率の違い等から、干渉縞のコントラストが異なり、その結果I0 とI1 の値が異なる場合が多い。そこで、例えばI0 とI1 とで小さい方の値に0.9を掛けたものを閾値とすれば、場所により干渉縞のコントラストが異なる場合でも、基板8とバンプ9の両方の形状測定を行うことができる。
【0101】
以上は、CCD画素の内、一つの画素に限定して説明したが、実際には複数の画素が配置されている。測定中に一定値以上の出力が得られたときに、どの画素で一定値を越えたかという情報と、そのときのステージ10のy方向の位置から、試料7上のy方向の位置を算出することができる。
【0102】
試料7をx方向に走査して試料7の端まで到達すると、x方向の走査を停止させ、測定の走査幅だけy方向に試料7を移動させて、再びx方向にステージ10を移動させる。これを繰り返して、試料7全面を測定する。
【0103】
本実施の形態によれば、測定中はステージ10を一定速度で移動させればよく、従来方法のように移動、停止を繰り返す必要がない。また、同じ箇所を複数回測定する必要がないために、測定時間を大幅に短縮することができる。
【0104】
上記の説明では、本発明をマイケルソン型の白色干渉計に適用した例について説明したが、これに限られる訳ではなく、他の構成、例えばリニーク型の白色干渉計やミロー型の白色干渉計に適用してもよい。
【0105】
上記の説明では、参照ミラー11の変位を検出する手段として、ピエゾアクチュエータ12の駆動電圧から算出する方法を用いたが、これに限られる訳ではなく、他の手段、例えばレーザ測長器を用いてもよい。その場合、裏面もミラー面に加工された参照ミラー11を用い、参照ミラー11の裏面にレーザを照射して変位を測定すればよい。
【0106】
上記の説明では、光源1としてハロゲンランプを用いた例について説明したが、これに限られる訳ではなく、他の白色光源、例えばキセノンランプや水銀ランプを用いてもよく、さらには他のコヒーレンスの低い光源、例えばSLD(スーパールミネッセントダイオード)等を用いてもよい。
【0107】
〔第2実施形態〕
本発明の3次元形状測定装置の第2の発明実施の形態を図2を用いて説明する。図2において、図1に示した基本的な構成と同一若しくは対応する部材には同一符号を付して示しており、基本的に説明は省略した。
【0108】
図2において、18は光束分割手段であると同時に光束合成手段でもあり、例えばハーフミラーを用いることができ、入射した照明光束を干渉測定において参照光束となる第1の光束と、測定用光束となる第2の光束とに分割する。第1の光束の進行方向上には、レンズ21と、ピエゾアクチュエータ12に結合された参照ミラー11が光軸に対して垂直に配置されている。レンズ21は、その後側焦点位置が集光レンズ3による照明光の集光点と一致するように配置される。他方、第2の光束上には、対物レンズ20とステージ10上に載置された試料7が配置されている。対物レンズ20は、その後側焦点位置が集光レンズ3による照明光の集光点と一致するように配置される。レンズ21と対物レンズ20は、焦点距離や開口数等の光学性能が同一であるものを用いる。試料7は、基板8上に周期的にバンプ9が形成された構成となっている。
【0109】
ハーフミラー18と結像レンズ13との間に配置された符号22で示されるものはオートフォーカス装置であり、試料7の変位を測定することができる。顕微鏡のオートフォーカス装置については公知の技術であるため、説明は省略する。
【0110】
以下に、測定手順を説明する:
基板8の平行出しの後、接眼筒鏡17で観察しながら、対物レンズ20の視野中心にバンプ9が存在しないようにステージ10を移動させる。その状態で、オートフォーカス装置22により基板8の高さを測定する。この作業を試料7の複数箇所で行い、基板8の上面の形状をその複数の結果に最小自乗法を適用して近似する。
【0111】
次に、接眼鏡筒17の視野中心にバンプ9の頂点が存在するようにステージ10を移動させる。その状態で参照ミラー11の光軸方向の位置を変位させて、1次元CCD14の中心の画素の出力が最大値(I3 とする)を示す参照ミラー11の位置をx2 として、I3 、x2 を信号演算手段15に記憶させる。この位置が参照ミラー11とバンプ9頂点との光路長差が0となる位置である。その後、オートフォーカス装置22により、バンプ9頂点の高さとすぐ脇の基板8上面の高さとを測定して信号演算手段15に記憶させる。なお、接眼鏡筒17の観察時には、図示しない遮蔽板によりハーフミラー18から参照ミラー11へ入射する光束を遮蔽した状態で観察し、観察終了時には遮蔽板を光束から退避させることにより参照ミラー11に光束が入射する状態に戻す。
【0112】
次に、試料7を測定開始する位置に移動させる。参照ミラー11を正弦波状に振動させた状態で、ステージ10により試料7を一定速度vs でx方向に移動させる。
【0113】
このとき、参照ミラー11は、x2 とx2 −R×〔1−(1−sin2 θb 1/2 〕との間を、周波数vs /(2Rsinθb )〔Hz〕で振動させる(図中、矢印方向をx軸の+とする。)。ただし、
NA:対物レンズの試料側開口数
R :バンプ形状を球面で近似したときの球面の半径
s :試料を一定速度で移動させるときの速度
θb :θb =(sin-1NA)/2
とする。
【0114】
実際には、基板8にはうねりがあるために、基板8上面に凹凸があることや、製造誤差等によりバンプ9の大きさにばらつきがあることから、それらに対応するために、参照ミラー11の移動範囲は上記の値よりも若干広めにとる必要がある。
【0115】
そのときに、第1の実施の形態と同様の信号処理を行うことにより、バンプ9頂点周辺の形状測定を行うことができる。このとき、参照面を変位させる範囲が上記の通りバンプ9頂点付近であるため、閾値は、信号演算手段15に記憶させたI3 を基に決定する。例えばI3 の値に0.9を掛けたものを閾値とすればよい。
【0116】
ただし、これまでの測定だけでは、各バンプ9の頂点の高さの相対的な位置関係が分かるだけで、基板8からバンプ9頂点までの高さの絶対値を算出することができない。そこで、オートフォーカス装置22による測定結果(バンプ9頂点の高さとすぐ脇の基板8上面の高さ)から一つのバンプ9に対して高さが計算できる。そのバンプ9を基準にして、上記の各バンプ9の頂点の高さの相対的な位置関係から各バンプ9の高さを算出することができる。このとき、基板8上面のそり等による凹凸の影響は、オートフォーカスによる測定結果から基板8上面を近似した値を用いて、各バンプ9毎に補正を加えればよい。
【0117】
試料7をx方向に走査して試料7の端まで到達すると、x方向の走査を停止させ、測定の走査幅だけy方向に試料7を移動させて再びx方向にステージ10を移動させる。これを繰り返して、試料7全面を測定する。
【0118】
基板8とバンプ9の反射率は大きく異なる場合が多く、基板8からの干渉縞のコントラストとバンプ9で発生する干渉縞のコントラストとは大きく異なってしまうため、光検出手段14をその両方に適した感度に設定するのが困難な場合が多かった。本実施の形態によれば、バンプ9で発生する干渉縞のみを検出すればよく、光検出手段14の感度を最適な値に調整することが可能になる。また、参照ミラー11を振動させる振幅が減少したために、参照ミラー11を変位させる周波数を上げることができる。したがって、試料7を測定する際の測定間隔を狭くすることができ、測定精度を向上させることができる。あるいは、ステージ速度vs を上げることにより、さらなる測定時間の短縮が可能になる。
【0119】
上記の説明では、参照ミラー11を一定周期で変位させる場合について説明したが、これに限られる訳ではなく、例えばバンプ9測定時以外には、周期を遅くしてもよい。
【0120】
上記の説明では、ステージ10を一定速度vs で移動させる場合について説明したが、これに限られる訳ではない。バンプ9は規則的に配置されているので、例えば一つのチップの中でのバンプとバンプの間や、あるいはチップと隣のチップのように、バンプが存在しない領域ではステージ10の移動速度を上げて、バンプ9測定時には一定速度に制御することもでき、ステージ10の平均的な移動速度を向上させることができ、測定時間の短縮に繋がる。
【0121】
〔第3実施形態〕
本発明の3次元形状測定装置の第3の発明実施の形態を図3を用いて説明する。図3において、図1に示した基本的な構成と同一若しくは対応する部材には同一符号を付して示しており、基本的に説明は省略した。
【0122】
図3において、31は水銀ランプ等の白色光源、32は白色光源31からの照明光束を略平行な光束に成形するコリメータレンズ、33は照明光束の進行方向を偏向させる光束偏向手段であり、例えばハーフミラーを用いることができる。34は集光レンズであり、35は光束径制限手段であり、例えばスリットを用いることができ、スリットの長手方向がy軸方向と合致するように配置する。集光レンズ34による照明光の集光点の位置に光束径制限手段35が配置されている。36は結像レンズであり、その後側焦点と光束径制限手段35とが一致するように配置されている。17は接眼鏡筒であり、試料7の光学像を観察することができる。37は対物レンズである。
【0123】
レンズ38は、レンズ34と合わせてリレーレンズ39を構成する。レンズ34と光束径制限手段35とは図示しない機械部品により一体に固定され、ユニット40を形成し、ピエゾアクチュエータを用いた移動機構(図示せず)によりz方向に移動可能となっている。ユニット40の光軸方向の変位は、ピエゾアクチュエータへの駆動電圧を測定することにより、駆動電圧と変位の関係から算出することができる。
【0124】
白色光源31から出た照明光はコリメータレンズ32により略平行な光束に成形されて、ハーフミラー33に入射する。ハーフミラー33により反射された照明光は、レンズ34により収束光に変換され光束径制限手段35の位置で集光する。光束径制限手段35のスリットを通過した照明光は結像レンズ36に入射して平行光束になり、対物レンズ37に入射する。照明光は対物レンズ37で集光され、試料7を照明する。
【0125】
試料7で反射された光束は、再び対物レンズ37、結像レンズ36、光束径制限手段35、レンズ34を介してハーフミラー33に入射する。ハーフミラー33を透過した光束は、リレーレンズ39により光検出手段14の受光面に集光される。
【0126】
以下に、測定手順を説明する:
試料7の基板8上面の平行出しの後、接眼鏡筒17で観察しながら、対物レンズ37の視野中心に試料7のバンプ9が存在しないようにステージ10を移動させる。その状態で,図示しない移動機構によりユニット40の光軸方向の位置を変位させる。1次元CCD14の中心の画素の出力を測定し、最大値(I4 とする)を示す光軸方向の位置をz0 とし、I4 とz0 を信号演算手段15に記憶させる。この位置が基板8上面に合焦している状態である。
【0127】
次に、接眼鏡筒17の視野中心にバンプ9の頂点が存在するように、ステージ10をx,y方向に移動させる。その状態で、図示しない移動機構によりユニット40の光軸方向の位置を変位させて、1次元CCD14の中心の画素の出力が最大値(I5 とする)を示すときの、ユニット40の光軸方向の位置をz1 として、I5 とz1 を信号演算手段15に記憶させる。この位置がバンプ9頂点に合焦している状態である。
【0128】
次に、試料7を測定開始する位置に移動させる。ユニット40をz0 からz1 の間を正弦波状に振動させた状態で、ステージ10により試料7を一定速度でx方向に移動させる。
【0129】
実際には、基板8にはうねりがあるため、基板8上面に凹凸があることや、製造誤差等によりバンプ9の大きさにばらつきがあることから、それらに対応するために、ユニット40の移動範囲はz0 とz1 との間だけではなく、若干広めにとる必要がある。
【0130】
そのときに、信号演算手段15には光検出手段14の1次元に配置された複数のCCD画素からの信号が伝達される。ここで、第1の実施の形態と同様の信号処理を行うことにより、試料7の表面形状を算出することができる。ただし、ユニット40の変位からそれに伴う試料7上での合焦位置の変位を求める場合は、対物レンズ37と結像レンズ36とで構成される光学系の縦倍率を考慮する必要がある。
【0131】
閾値は、信号演算手段15に記憶させたI4 とI5 を基に決定する。基板8とバンプ9の反射率の違いから、光検出手段14に入射する光強度I4 とI5 の値が異なる場合が多い。そこで、第1の実施の形態で説明したのと同様に、例えばI4 とI5 とで小さい方の値に0.9を掛けたものを閾値とすれば、場所により試料7の反射率が異なる場合でも、基板8とバンプ9の両方の形状測定を行うことができる。
【0132】
試料7をx方向に走査して試料7の端まで到達すると、x方向の走査を停止させ、測定の走査幅だけy方向に試料7を移動させて、再びx方向にステージ10を移動させる。これを繰り返して、試料7全面を測定する。
【0133】
本実施の形態によれば、測定中はステージ10を一定速度で移動させればよく、従来方法のように移動、停止を繰り返す必要がない。また、同じ箇所を複数回測定する必要がないために、測定時間を大幅に短縮することができる。
【0134】
上記の説明では、光束径制限手段35として開口形状がスリットの場合について説明したが、これに限られる訳ではなく、他の形状、例えばピンホールを用いてもよい。その場合、光束径制限手段35と試料7との間に、照明光束をy方向に走査する機構を付加する必要があり、その機構が複雑になると測定時間が長くなってしまう。しかし、スリットを用いた上記の実施の形態では、xとzの2方向しか共焦点効果が得られず、y方向に関しては通常の顕微鏡と同等の分解能しか得られないのに対して、ピンホールを用いると、x,y,z全ての方向に対して共焦点効果が得られるという利点がある。
【0135】
上記の説明では、光源31として水銀ランプを用いた例について説明したが、これに限られる訳ではなく、他の白色光源、例えばキセノンランプを用いてもよく、あるいはレーザ光源、例えばヘリウムネオンレーザ等を用いてもよい。
【0136】
〔第4実施形態〕
本発明の3次元形状測定装置の第4の発明実施の形態を図4を用いて説明する。図4において、図1〜図3に示した基本的な構成と同一若しくは対応する部材には同一符号を付して示しており、基本的に説明は省略した。
【0137】
図4において、41は光束径制限手段であり、例えばマルチピンホールアレイを用いることができ、図示しない機構により、z軸を回転軸として回転可能となっている。光束径制限手段41は、集光レンズ34による照明光の集光点の位置に配置される。42は対物レンズであり、ピエゾアクチュエータを用いた移動機構(図示せず)によりz方向に移動可能となっている。対物レンズ42の光軸方向の変位はピエゾアクチュエータへの駆動電圧を測定することにより、駆動電圧と変位の関係から算出することができる。
【0138】
以下に、測定手順を説明する:
基板8の平行出しの後、接眼鏡筒17で観察しながら、対物レンズ42の視野中心にバンプ9が存在しないようにステージ10を移動させる。その状態で、オートフォーカス装置22により基板8の高さを測定する。この作業を試料7の複数箇所で行い、基板8の上面の形状をその複数の結果に最小自乗法を適用して近似する。
【0139】
次に、接眼鏡筒17の視野中心にバンプ9の頂点が存在するようにステージ10を移動させる。その状態で、対物レンズ42の光軸方向の位置を変位させて、1次元CCD14の中心の画素の出力が最大値(I6 とする)を示す対物レンズ42の位置をz3 として、I6 とz3 を信号演算手段15に記憶させる。この位置がバンプ9頂点に合焦した位置である。その後、オートフォーカス装置22により、バンプ9頂点の高さとすぐ脇の基板8上面の高さとを測定して信号演算手段15に記憶させる。
【0140】
次に、試料7を測定開始する位置に移動させる。対物レンズ42を正弦波状に振動させた状態で、ステージ10により試料7を一定速度vs でx方向に移動させる。
【0141】
このとき、対物レンズ42はz3 とz3 −R×〔1−(1−sin2 θb 1/2 〕との間を、周波数vs /(2Rsinθb )〔Hz〕で振動させる(図中、図中、矢印方向をx軸の+とする。)。ただし、
NA:対物レンズの試料側開口数
R :バンプ形状を球面で近似したときの球面の半径
s :試料を一定速度で移動させるときの速度
θb :θb =(sin-1NA)/2
とする。
【0142】
実際には、基板8にはうねりがあるため、基板8上面に凹凸があることや、製造誤差等によりバンプ9の大きさにばらつきがあることから、それらに対応するために対物レンズ42の移動範囲は上記の値よりも若干広めにとる必要がある。
【0143】
そのときに、第2の実施の形態と同様の信号処理を行うことにより、バンプ9頂点周辺の形状測定を行うことができ。このとき、対物レンズ42の変位とそれに伴う試料7上での合焦位置の変位は等しい。したがって、対物レンズ42の変位を測定することにより、光束径制限手段41と共役な位置の変位を求めることができる。光束径制限手段41と共役な位置が上記の通りバンプ9頂点付近だけであるため、閾値は信号演算手段15に記憶させたI6 を基にに決定する。例えばI6 の値に0.9を掛けたものを閾値とすればよい。
【0144】
ただし、これだけでは、各バンプ9の頂点の高さの相対的な位置関係が分かるだけで、基板8からバンプ9頂点までの高さの絶対値を算出することができない。そこで、オートフォーカス装置22による測定結果(バンプ9頂点の高さとすぐ脇の基板8上面の高さ)から、一つのバンプ9に対して高さが計算できる。そのバンプ9を基準にして上記の各バンプの頂点の高さの相対的な位置関係から、各バンプ9の高さを算出することができる。このとき、基板8上面のそり等による凹凸の影響は、オートフォーカス装置22による測定結果から基板8上面を近似した値を用いて、各バンプ9毎に補正を加えればよい。
【0145】
試料7をx方向に走査して試料9の端まで到達すると、x方向の走査を停止させ、測定の走査幅だけy方向に試料7を移動させて、再びx方向にステージ10を移動させる。これを繰り返して、試料全面を測定する。
【0146】
本実施の形態によれば、光束径制限手段41としてマルチピンホールアレイを用いているので、z軸方向はもとより、x,y方向にも共焦点効果が得られ、高分解能測定が可能になる。
【0147】
基板8とバンプ9の反射率は大きく異なる場合が多く、基板8からの反射光とバンプ9からの反射光とでは、光検出手段14への光量が大きく異なってしまうため、光検出手段14をその両方に適した感度に設定するのが困難な場合が多かった。本実施の形態によれば、バンプ9からの反射光だけを検出すればよく、光検出手段14の感度を最適な値に調整することが可能になる。また、対物レンズ42を振動させる振幅が減少したために、対物レンズ42を変位させる周波数を上げることができる。したがって、試料7を測定する際の測定間隔を狭くすることができ、測定精度を向上させることができる。あるいは、ステージ速度vs を上げることにより、さらなる測定時間の短縮が可能になる。
【0148】
上記の説明では、対物レンズ42を一定周期で変位させる場合について説明したが、これに限られる訳ではなく、例えばバンプ測定時以外には周期を遅くしてもよい。
【0149】
上記の説明では、ステージ10を一定速度vs で移動させる場合について説明したが、これに限られる訳ではない。バンプ9は規則的に配置されているので、例えば一つのチップの中でのバンプとバンプの間やあるいはチップと隣のチップとの間のように、バンプが存在しない領域ではステージ10の移動速度を上げてバンプ測定時には一定速度に制御することにより、ステージ10の平均的な移動速度を向上させることができ、測定時間の短縮に繋がる。
【0150】
上記の説明では、対物レンズ42の変位を検出する手段としてピエゾアクチュエータの駆動電圧から算出する方法を用いたが、これに限られる訳ではなく、他の手段、例えばレーザ測長器を用いてもよい。その場合、対物レンズ42を支える機械部品(図示せず)の一部にミラーを貼付し、そのミラー面を用いてレーザ測長器により変位を測定すればよい。
【0151】
以上の本発明の3次元形状測定装置は例えば次のように構成することができる。
【0152】
〔1〕 コヒーレンスの低い照明光を発生させる光源と、
照明光を参照面に入射する参照光束と試料に入射する測定用光束とに分割する光束分割手段と、
照明光を試料に集光させる照明光学系と、
参照光束と測定用光束とを合成する光束合成手段と、
試料を照明光学系の光軸に対して垂直な方向に移動させる手段と、
試料の照明光学系の光軸に対して垂直な面内での位置又はそれと等価な量を検出する手段と、
参照光束と測定用光束の光路長差、又は、その光路長差と等価な量を検出する手段と、
光検出手段と、
光検出手段で検出した信号を演算する信号演算手段とを有し、
試料が照明光学系の光軸に対して垂直な方向に移動している状態で、光検出手段により信号を検出することを特徴とする3次元形状測定装置。
【0153】
〔2〕 上記1において、信号演算手段が、閾値を設定する手段と、光検出手段からの信号と閾値を比較する手段と、閾値を越えた信号が発生した場合、その時点での光路長差と試料の照明光学系の光軸に対して垂直な面内での位置とを記憶させる手段と、記憶手段の情報から試料の形状を演算する手段とを有することを特徴とする3次元形状測定装置。
【0154】
〔3〕 上記1又は2において、光検出手段が1次元ラインセンサであることを特徴とする3次元形状測定装置。
【0155】
〔4〕 上記3において、1次元ラインセンサが1次元CCDであることを特徴とする3次元形状測定装置。
【0156】
〔5〕 上記1から4の何れか1項において、参照光束と測定用光束の光路長差を周期的に変化させる手段を有することを特徴とする3次元形状測定装置。
【0157】
〔6〕 上記5において、参照光束と測定用光束との光路長差を周期的に変化させる手段において、光路長を変化させる周期が可変であることを特徴とする3次元形状測定装置。
【0158】
〔7〕 上記5又は6において、参照光束と測定用光束との光路長差を周期的に変化させる手段が、参照面を光軸方向に変位させる機構を有することを特徴とする3次元形状測定装置。
【0159】
〔8〕 上記7において、参照光束と測定用光束の光路長差、又は、その光路長差と等価な量を検出する手段が、参照面の光軸方向の変位を検出する手段を有することを特徴とする3次元形状測定装置。
【0160】
〔9〕 上記8において、参照面の光軸方向の変位を検出する手段がレーザ測長器であることを特徴とする3次元形状測定装置。
【0161】
〔10〕 上記7において、参照面を光軸方向に変位させる機構が、ピエゾアクチュエータであり、参照光束と測定用光束の光路長差、又は、その光路長差と等価な量を検出する手段が、ピエゾアクチュエータの駆動電圧を検出する手段を有することを特徴とする3次元形状測定装置。
【0162】
〔11〕 上記1から10の何れか1項において、試料を照明光学系の光軸に対して垂直な方向に移動させる手段により、試料の移動速度を可変としたことを特徴とする3次元形状測定装置。
【0163】
〔12〕 上記1から10の何れか1項において、試料を照明光学系の光軸に対して垂直な方向に移動させる手段により、試料を一定速度で移動させることを特徴とする3次元形状測定装置。
【0164】
〔13〕 上記11又は12において、試料が基板上に略周期的な構造が形成された構成であることを特徴とする3次元形状測定装置。
【0165】
〔14〕 上記13において、参照面を変位させたときに参照光束と測定用光束との光路長差が0になる測定用光束上の位置が、略周期的な構造の頂点の高さを含み、基板の高さを含まないことを特徴とする3次元形状測定装置。
【0166】
〔15〕 上記1から14の何れか1項において、試料が基板上に球状のバンプが略周期的に配置された表面実装型半導体パッケージであり、参照面をvs /(2Rsinθb )〔Hz〕よりも高い周波数で、かつ、R×〔1−(1−sin2 θb 1/2 〕よりも大きい振幅で光軸方向に変化させることを特徴とする3次元形状測定装置。ただし、
NA:照明光学系の試料側開口数
R :バンプ形状を球面で近似したときの球面の半径
s :試料を一定速度で移動させるときの速度
θb :θb =(sin-1NA)/2
とする。
【0167】
〔16〕 上記1から15の何れか1項において、照明光学系と試料との距離、又は、それと等価な量を測定する手段を有することを特徴とする3次元形状測定装置。
【0168】
〔17〕 上記16において、照明光学系と試料との距離、又は、それと等価な量を測定する手段が、オートフォーカス装置であることを特徴とする3次元形状測定装置。
【0169】
〔18〕 照明光を発生させる光源と、
照明光を試料上に集光させる照明光学系と、
試料からの光を結像させる結像光学系と、
試料と共役な位置近傍に配置した光束径制限手段と、
光束径制限手段と共役な位置と試料との光軸方向の相対的な位置、又は、それと等価な量を検出する手段と、
試料を照明光学系の光軸に対して垂直な方向に移動させる手段と、
試料の照明光学系の光軸に対して垂直な面内での位置、又は、それと等価な量を検出する手段と、
光検出手段と、
光検出手段で検出した信号を演算する信号演算手段とを有し、
試料が照明光学系の光軸に対して垂直な方向に移動している状態で、光検出手段により信号を検出することを特徴とする3次元形状測定装置。
【0170】
〔19〕 上記18において、信号演算手段が、閾値を設定する手段と、光検出手段からの信号と閾値を比較する手段と、閾値を越えた信号が発生した場合、その時点での光束径制限手段と共役な位置と試料との光軸方向の相対的な位置、又は、それと等価な量と、試料の照明光学系の光軸に対して垂直な面内での位置とを記憶させる手段と、記憶手段の情報から試料の形状を演算する手段とを有することを特徴とする3次元形状測定装置。
【0171】
〔20〕 上記18又は19において、光検出手段が1次元ラインセンサであることを特徴とする3次元形状測定装置。
【0172】
〔21〕 上記20において、1次元ラインセンサが1次元CCDであることを特徴とする3次元形状測定装置。
【0173】
〔22〕 上記18又は19において、光束径制限手段がピンホールであることを特徴とする3次元形状測定装置。
【0174】
〔23〕 上記18から21の何れか1項において、光束径制限手段がスリットであることを特徴とする3次元形状測定装置。
【0175】
〔24〕 上記18から21の何れか1項において、光束径制限手段がマルチピンホールアレイであることを特徴とする3次元形状測定装置。
【0176】
〔25〕 上記18から24の何れか1項において、光束径制限手段と共役な位置と試料との光軸方向の相対的な位置を周期的に変化させる手段を有することを特徴とする3次元形状測定装置。
【0177】
〔26〕 上記25において、光束径制限手段と共役な位置と試料との光軸方向の相対的な位置を周期的に変化させる手段が、光束径制限手段の位置を周期的に変化させる機構を有することを特徴とする3次元形状測定装置。
【0178】
〔27〕 上記26において、光束径制限手段と共役な位置と試料との光軸方向の相対的な位置、又は、それと等価な量を検出する手段が、光束径制限手段の位置を検出する手段を有することを特徴とする3次元形状測定装置。
〔28〕 上記25において、光束径制限手段と共役な位置と試料との光軸方向の相対的な位置を周期的に変化させる手段が、照明光学系の位置を周期的に変化させる機構を有することを特徴とする3次元形状測定装置。
【0179】
〔29〕 上記28において、光束径制限手段と共役な位置と試料との光軸方向の相対的な位置、又は、それと等価な量を検出する手段が、照明光学系の位置を検出する手段を有することを特徴とする3次元形状測定装置。
【0180】
〔30〕 上記25において、光束径制限手段と共役な位置と試料との光軸方向の相対的な位置を周期的に変化させる手段が、結像光学系の位置を周期的に変化させる機構を有することを特徴とする3次元形状測定装置。
【0181】
〔31〕 上記30において、光束径制限手段と共役な位置と試料との光軸方向の相対的な位置、又は、それと等価な量を検出する手段が、結像光学系の位置を検出する手段を有することを特徴とする3次元形状測定装置。
【0182】
〔32〕 上記25において、光束径制限手段と共役な位置と試料との光軸方向の相対的な位置を周期的に変化させる手段において、周期が可変であることを特徴とする3次元形状測定装置。
【0183】
〔33〕 上記18から25の何れか1項において、試料を照明光学系の光軸に対して垂直な方向に移動させる手段により、試料の移動速度を可変としたことを特徴とする3次元形状測定装置。
【0184】
〔34〕 上記18から25において、試料を照明光学系の光軸に対して垂直な方向に移動させる手段により、試料を一定速度で移動させることを特徴とする3次元形状測定装置。
【0185】
〔35〕 上記33又は34において、試料が基板上に略周期的な構造が形成された構成であることを特徴とする3次元形状測定装置。
【0186】
〔36〕 上記35において、光束径制限手段と共役な位置と試料との光軸方向の相対的な位置を周期的に変化させたときに、光束径制限手段と試料との光軸方向の相対的な位置が0になる光束径制限手段と共役な位置が、略周期的な構造の頂点の高さを含み、基板の高さを含まないことを特徴とする3次元形状測定装置。
【0187】
〔37〕 上記18から36の何れか1項において、試料が基板上に球状のバンプが略周期的に配置された表面実装型半導体パッケージであり、光束径制限手段と共役な位置をvs /(2Rsinθb )〔Hz〕よりも高い周波数で、かつ、R×〔1−(1−sin2 θb 1/2 〕よりも大きい振幅で光軸方向に変位させることを特徴とする3次元形状測定装置。ただし、
NA:照明光学系の試料側開口数
R :バンプ形状を球面で近似したときの球面の半径
s :試料を一定速度で移動させるときの速度
θb :θb =(sin-1NA)/2
とする。
【0188】
〔38〕 上記18から37の何れか1項において、照明光学系と試料との距離、又は、それと等価な量を測定する手段を有することを特徴とする3次元形状測定装置。
【0189】
〔39〕 上記38において、照明光学系と試料との距離、又は、それと等価な量を測定する手段がオートフォーカス装置であることを特徴とする3次元形状測定装置。
【0190】
【発明の効果】
上記のように、本発明によれば、白色干渉計や共焦点顕微鏡等の測定方法において、同一箇所を複数回測定することなく試料の3次元形状を測定することが可能であり、高い測定スループットを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の3次元形状測定装置の構成と作用を説明するための図である。
【図2】第2実施形態の3次元形状測定装置の構成と作用を説明するための図である。
【図3】第3実施形態の3次元形状測定装置の構成と作用を説明するための図である。
【図4】第4実施形態の3次元形状測定装置の構成と作用を説明するための図である。
【図5】第1実施形態において試料を一定速度で移動させ、参照ミラーを正弦波状に変位させたときの測定光束と参照光束の光路長差が0になる位置の軌跡を示す図である。
【図6】低コヒーレンス光を用いた干渉測定における光路長差と干渉強度の関係を示す図である。
【図7】半球状試料の場合に周辺からの反射光は光学系で取り込むことができなくなる様子を模式的に示す図である。
【符号の説明】
1…白色光源
2…コリメータレンズ
3…集光レンズ
4…光束偏向手段(ハーフミラー)
5…対物レンズ
6…光束分割手段(ハーフミラー)
7…試料
8…基板
9…バンプ
10…ステージ
11…参照ミラー
12…ピエゾアクチュエータ
13…結像レンズ
14…光検出手段(1次元CCD)
15…信号演算手段
16…ピエゾアクチュエータ駆動装置
17…接眼鏡筒
18…光束分割手段(ハーフミラー)
20…対物レンズ
21…レンズ
22…オートフォーカス装置
31…白色光源
32…コリメータレンズ
33…光束偏向手段(ハーフミラー)
34…集光レンズ
35…光束径制限手段(スリット)
36…結像レンズ
37…対物レンズ
38…レンズ
39…リレーレンズ
40…スキャンユニット
41…光束径制限手段(マルチピンホールアレイ)
42…対物レンズ

Claims (2)

  1. 白色照明光を発生させる光源と、
    照明光を参照面に入射する参照光束と試料に入射する測定用光束とに分割する光束分割手段と、
    測定用光束を試料に集光させる照明光学系と、
    参照光束と測定用光束とを合成する光束合成手段と、
    試料を照明光学系の光軸に対して垂直な方向に移動させる手段と、
    試料の照明光学系の光軸に対して垂直な面内での位置を検出する手段と、
    参照光束と測定用光束の光路長差を検出する手段と、
    光検出手段と、
    光検出器で検出した信号を演算する信号演算手段とを有し、
    試料が照明光学系の光軸に対して垂直な方向に移動している状態で、光検出手段により信号を検出することを特徴とする3次元形状測定装置。
  2. 照明光を発生させる光源と、
    照明光を試料上に集光させる照明光学系と、
    試料からの光を結像させる結像光学系と、
    試料と共役な位置近傍に配置した光束径制限手段と、
    光束径制限手段と共役な位置と試料との光軸方向の相対的な位置を検出する手段と、
    試料を照明光学系の光軸に対して垂直な方向に移動させる手段と、
    試料の照明光学系の光軸に対して垂直な面内での位置を検出する手段と、
    光検出手段と、
    光検出手段で検出した信号を演算する信号演算手段とを有し、
    試料が照明光学系の光軸に対して垂直な方向に移動している状態で、光検出手段により信号を検出することを特徴とする3次元形状測定装置。
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