JPH0942938A - 形状測定装置および段差測定装置 - Google Patents

形状測定装置および段差測定装置

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JPH0942938A
JPH0942938A JP19753595A JP19753595A JPH0942938A JP H0942938 A JPH0942938 A JP H0942938A JP 19753595 A JP19753595 A JP 19753595A JP 19753595 A JP19753595 A JP 19753595A JP H0942938 A JPH0942938 A JP H0942938A
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JP
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optical system
measuring device
nomarski
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JP19753595A
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Naoko Hisada
菜穂子 久田
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単でかつ安価な構成でサブミクロン以下の形
状測定が可能となる形状測定装置および簡単かつ安価な
構成で段差及び距離の測定が同時に行え測定のスピード
アップが可能となる段差測定装置を提供することにあ
る。 【課題解決手段】特定波長のみを透過する干渉フィルタ
30から出射した光を光源とするノマルスキー光学系(コ
ンデンサレンズ21、偏光板22、ノマルスキープリズム2
4、対物レンズ4 )、互いに90度ずつ位相のずれた3
つ以上の干渉信号を生成する検出光学系(PH36,38,
53、PD37,39,54)と、この検出光学系の出力から干
渉強度中の直流成分を除去して干渉縞の位相変化量をカ
ウントする計数手段40とからなっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、試料の形状を測定
する形状測定装置および試料の段差を測定する段差測定
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来公知の落射型ノマルスキー微分干渉
顕微鏡(参考試料:応用物理第60巻第9号1991)
は、図9に示すように構成され、通常の光学顕微鏡では
観察できない試料表面の微細な凹凸または勾配を色のコ
ントラストで観察可能としたものである。
【0003】具体的には、光源20から出射した白色光
は、コンデンサレンズ21を通って偏光板22に入る。
偏光板22を通過した後の直線偏光は、ハーフミラー
(HM)23を反射してノマルスキープリズム24に入
射する。その後ノマルスキープリズム24で、一定距離
(シャー量)だけ横にずれた、互いに振動面が垂直な2
つの直線偏光に分離する。この2つの直線偏光が交わる
点に、対物レンズ(Ob.)4の後焦点を一致させる
と、2つの光はステージ1に載置された試料2に平行に
入射する。そして、試料2を反射した光はまた対物レン
ズ4を通って、ノマルスキープリズム24で干渉する。
これを検光子25に通せば、試料2上で前記シャー量だ
け離れた2点の高さの差、または試料2の勾配が干渉色
となって現れる。
【0004】ここで、光源20から出射した白色光がコ
ンデンサレンズ21、偏光板22を通ってハーフミラー
23で反射し、微少なシャー量のノマルスキープリズム
24で横ズレした2つの直線偏光となり対物レンズ4を
通り、試料2表面で反射して同じ経路をたどり干渉す
る。
【0005】近年の微細加工技術の発達に伴い、試料の
段差やうねりなどの形状を測定する要求が増えており、
図10は従来のオートフォーカスを用いた段差測定装置
の1例である(特開平3ー162603号公報)。
【0006】図10の装置では、ステージ1上に載置さ
せた試料2の段差を測定する場合、LD(レーザダイオ
ード)28、レンズ26、ハーフミラー(HM)27、
ピンホール(PH)16、フォトダイオード(PD)1
7およびハーフミラー(HM)29、ピンホール(P
H)14、合焦検出回路3で構成される合焦検出系の出
力を、対物レンズ4を駆動するモーター5へフィードバ
ックしてオートフォーカスをかける。この時の対物レン
ズ4の移動量が、ある基準面に対する高さとなる。従っ
て、スケール6の出力信号をZ移動量検出部7でカウン
トした値が、求める段差hとなる。
【0007】また、試料2のエッジ間距離を測定する場
合、透過照明8を用いて試料2からの透過光量をハーフ
ミラー(HM)13、ピンホール(PH)18を介して
フォトダイオード(PD)19で検出し、エッジ検出回
路9においてPD19の検出量が所定のしきい値を越え
たときに、スケール11の信号から移動量を検出するス
テージ移動量検出部10にラッチ信号Lを出力する。こ
れによりエッジ座標(x,y)がラッチされ、この値を
コンピュータなどで取り込めばエッジ間距離が求められ
る。ただし、図10をはじめ、すべての光路図で目視観
察の為の光路は省略している。
【0008】以上述べた従来の段差測定装置は、ミクロ
ンオーダーの段差・測長精度を必要とする測定や、同種
の試料を多量に測定するための自動化測定に有効であ
る。さらに微細な形状を測定する場合は、ナノメータオ
ーダーの分解能を持つ走査型トンネル顕微鏡や原子間力
顕微鏡などがよく使われている。これらの走査型プロー
ブ顕微鏡は、先の尖ったプローブを試料表面に1ナノメ
ータ程度まで近づけ、この時のプローブと試料間に働く
相互作用を検出し画像化するものである。従って、非常
に高い分解能を持った形状測定が可能である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図10の従
来の段差測定装置は段差及び距離の測定を同時には行え
ず、また光の回折が測定の限界であってサブミクロン以
下の形状測定は難しい。一方、走査型プローブ顕微鏡は
高い駆動分解能を持つための圧電スキャナや専用のプロ
ーブが必要で、これらを制御して画像を得るには複雑か
つ高価な制御装置が必要となってしまう。また、プロー
ブと試料間の距離が近接しているため、ミクロンレベル
の段差測定には不向きである。
【0010】本発明は、上記問題点に鑑み、簡単かつ安
価な構成でサブミクロン以下の形状測定が可能な形状測
定装置を提供することを第1の目的とし、また簡単かつ
安価な構成で段差及び距離の測定を同時に行うことが可
能な段差測定装置を提供することを第2の目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、請求項1に対応する発明は、試料を載せたス
テージを走査することにより、前記試料の形状を測定す
る形状測定装置において、特定波長のみを透過するフィ
ルター初期値から出射した光を光源とするノマルスキー
光学系と、前記ノマルスキー光学系を透過した前記試料
の反射光から、互いに90度ずつ位相のずれた3つ以上
の干渉信号を生成する検出光学系と、前記検出光学系の
出力から干渉強度中の直流成分を除去して干渉縞の位相
変化量をカウントする計数手段部を有する形状測定装置
である。
【0012】本発明は前記目的を達成するため、請求項
2に対応する発明は、請求項1記載の形状測定装置にお
いて、アクティブ型合焦検出部の検出値に基づいて鏡筒
または対物レンズを移動させるオートフォーカス系と、
鏡筒または対物レンズの移動量と前記計数手段の出力と
を加算する演算手段を有する形状測定装置である。
【0013】本発明は前記目的を達成するため、請求項
3に対応する発明は、試料を載せたステージを走査して
アクティブ型合焦検出部の検出値に基づいて鏡筒または
対物レンズを移動し、その移動量により試料の段差を測
定する段差測定装置において、特定波長のみを透過する
フィルター初期値から出射した光を光源とするノマルス
キー光学系と、前記ノマルスキー光学系を透過した試料
反射光より試料の勾配を検出し、前記勾配が所定のしき
い値を越えたときにエッジ検出信号を出力するエッジ検
出手段を有する段差測定装置である。
【0014】請求項1に対応する形状測定装置は、ステ
ージを走査しながら、ノマルスキー光学系で生成された
偏光状態の異なる2つの横ズレした光を試料上に照射
し、その試料からの反射光を前記検出光学系に入射して
位相を検出し、位相を表す信号を前記計数部に入力し
て、横ズレ量に対する試料の段差を出力するように作用
する。
【0015】請求項2に対応する形状測定装置は、ノマ
ルスキー光学系により計測された段差と、前記オートフ
ォーカス系が鏡筒または対物レンズを移動させた時の前
記鏡筒または対物レンズの移動量とを、演算部が加算す
るように作用する。
【0016】請求項3に対応する段差測定装置は、ステ
ージを走査しながら、オートフォーカス系が鏡筒または
対物レンズを移動させてその移動量から試料の段差を測
定し、前記ノマルスキー光学系が試料の傾きの変化を出
力して、前記傾き変化を表す信号からエッジ検出部がエ
ッジ検出信号を出力するように作用する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明するが、図10の従来例と同一の
構成については同じ符号が付してある。 〈第1の実施の形態〉図1の概略構成は、特定波長のみ
を透過するフィルターから出射した光を光源とするノマ
ルスキー光学系と、このノマルスキー光学系を透過した
試料の反射光から、互いに90度ずつ位相のずれた3つ
以上の干渉信号を生成する検出光学系と、この検出光学
系の出力から干渉強度中の直流成分を除去して干渉縞の
位相変化量をカウントする計数手段とからなっている。
【0018】ノマルスキー光学系は、図9の従来の落射
型ノマルスキー微分干渉顕微鏡とほぼ同一構成であり、
従来と異なっている点は、光源20の出射光が干渉フィ
ルタ30を通過することにより特定波長域のみを選択し
て干渉させていることである。ノマルスキー光学系は、
光源20から出射した白色光が、干渉フィルタ30によ
り特定波長域のみを選択して干渉され、コンデンサレン
ズ21、偏光板22を通ってハーフミラー(HM)23
で反射し、微少なシャー量のノマルスキープリズム24
が横ズレして対物レンズ(Ob.)4を通り、試料2表
面に照射される。
【0019】検出光学系は、1/4波長板31と、結像
レンズ32と、無偏光ビームスプリッタ(以下NPBS
と称する)33と、偏光ビームスプリッタ(以下PBS
と称する)34と、偏光板35と、ピンホール(PH)
36と、フォトダイオード(PD)37と、ピンホール
(PH)38と、フォトダイオード(PD)39と、ピ
ンホール(PH)53と、フォトダイオード(PD)5
4からなっている。ノマルスキー光学系で干渉した光
は、1/4波長板31と、結像レンズ32を通って円偏
光となり、NPBS33で2方向に分離される。NPB
S33で分離された一方の光は、さらにPBS34で偏
光状態により分離され、また分離された他方の光は、偏
光板35を通る。
【0020】計数手段は、図2に示すように、電流電圧
変換回路41,42,43と、引算回路44,45と、
内挿回路46と、カウンタ47と、乗算回路48と、積
算回路49とからなっている。
【0021】以上述べた3つの光は、試料2の勾配によ
り明暗が変化し互いに90度の位相差を持つ。従って、
それぞれPH36,38,53を介しPD37,39,
54で受光すると、3つの検出信号a,b,反転a検出
信号は試料2の勾配が連続的に変化していれば、明暗が
交互に表れその明暗の周期に対し位相が90度互いにず
れたような信号となる。
【0022】3つの信号a,b、反転信号aは電流電圧
変換回路41,42,43を通過後、引算回路44,4
5により位相差が90度の信号どうしで引き算される。
引算回路44,45からの出力信号(A相・B相)は、
互いに90度位相差を持つ干渉波形であり、図3(a)
に示されるようになっており、かつそれぞれ差分を取っ
ているため試料2の反射率変化や可干渉性の変化が生じ
ても、必ずゼロクロスの信号として取り出せるので、図
3(b)に示すように原点が固定されたリサージュ信号
となる。
【0023】ここで、あらかじめシャー量と干渉フィル
タ30の波長域を適切に選んでおけば、リサージュ角度
θは試料2の勾配を表す数値となる。よって、A相、B
相を内挿回路46に入力して、リサージュ角度θを基に
勾配dh/dxを出力させるようにする。
【0024】波長λとシャー量Sから、試料の勾配φは φ=arctan(λ/S) となる。
【0025】一方、試料2を載せたステージ1の移動量
はスケール11により検出され、ステージ移動量検出部
56はスケール信号から一定移動量ごとにカウントパル
スdを生成する。このカウントパルスdは計数部40内
のカウンタ47でカウントされ、内挿回路46からのト
リガ信号tでカウントがリセットされる。ここで、トリ
ガ信号tは角度θが一定角度変化する毎に出力されると
すると、カウンタ47のカウント値は、試料2の勾配が
角度θで表現される間にステージ1が移動した移動量を
表すことになる。
【0026】従って、角度θとカウント値を乗算回路4
8に入力し、これを積算回路49で積算すると積算回路
49の出力は試料2の高さhを表す。ただし、積算回路
49はトリガ信号のタイミングで積算するものとする。
【0027】この動作について、図4を参照して説明す
る。ステージ1を動かすと一定移動量ごとにカウントパ
ルスdがカウンタ47に入力される。カウンタ47では
トリガ信号tが入らない限りパルスdをカウントし続け
るが、トリガ信号tが入るとリセットするように動作す
る。
【0028】一方、内挿回路46では図3に示すように
リサージュ角度θの変化をここでは20度の分解能で内
挿し、そのときの角度θに応じた勾配dh/dxを出力
する。また、角度θの変化がある度にトリガ信号tを出
力するように動作する。よって、試料2の勾配が図4の
ように変化したとき、内挿回路46の出力dh/dxは
試料2の勾配を表し、カウンタ47の出力Δxは、試料
2の勾配がdh/dxで一定である間に移動したステー
ジ1の移動量を示すことになる。従って、ステージ1が
Δx移動する間に変化した試料の高さΔhは、 Δh=(dh/dx)×(Δx) で得られることがわかる。Δhから実際の試料2の高さ
hを求めるには、角度θが変化する度につまりトリガ信
号のタイミングでΔhを積算して行けば良い。このよう
にして、試料2の形状が波長以下の分解能で図4のhに
示すように求められる。
【0029】以上述べた第1の実施の形態では、簡単な
光学系により、試料2上に微少に横ズレした2つの光を
照射してこれを干渉させ、試料2の勾配を3分岐検出光
学系により位相として検出するようにした為、試料2の
表面状態(反射率など)の変化に関係なく常に微少な勾
配が検出できる。
【0030】さらに、ステージ1の移動量と勾配から試
料2の高さをリアルタイムに出力できるようにしたた
め、画像装置などの大がかりな装置がなくてもステージ
1を移動させるだけで形状の把握が可能となる。
【0031】また、高さ方向の分解能はシャー量と波長
域と内挿回路46の分解能により上げることができ、試
料2の段差を数十ナノメータのオーダーで検出すること
が可能となる。
【0032】図1において、検出光学系はこれに限るこ
とはなく、3つ以上の干渉信号が互いに90度ずつ位相
差のあるように生成されれば良いので、例えばPBSを
NPBSに代えてPD37,39のPH36,38の前
にそれぞれ1/4波長板を入れるようにしても良い。ま
た、計数部40の構成もこれに限定されることはなく、
例えばトリガ信号は、カウンタ47が一定量変化毎に内
挿回路46と積算回路49に出力するようにしても良
い。
【0033】〈第2の実施の形態〉第2の実施の形態は
図5に示すように、前述した第1の実施の形態に、後述
するアクティブ型合焦検出部の検出値に基づいて鏡筒ま
たは対物レンズを移動させるオートフォーカス系と、Z
移動量検出部7すなわち鏡筒または対物レンズの移動量
と計数部40の出力とを加算する演算部55を追加した
ものである。
【0034】オートフォーカス系は、レーザーダイオー
ド(LD)68の出射光を試料2に入射し、試料2から
の反射光を、結像レンズ32の焦点に対して前側と後側
に位置するピンホール(PH)64,66を介してPD
65,67で受光している。さらに合焦検出回路3でP
D65,67の検出信号の差/和をとり、これを対物レ
ンズ4を駆動しているモーター5にフィードバックして
オートフォーカスを行っている。また、対物レンズ4の
移動量はスケール6により検出されZ移動量検出部7に
よりカウントされる。
【0035】演算部55は、Z移動量7および計数部4
0の出力すわち高さデータが入力されて適宜加算され
る。例えば、Z移動量の変化がない間のみ計数部40の
高さデータをZ移動量に加算するようにする。
【0036】このようにすれば、オートフォーカス系で
ある程度の段差まで測定して、オートフォーカス系の検
出できる分解能以下の微細な段差をノマルスキー光学系
で検出できるので、広い範囲のZ測定が可能となる。
【0037】ここで、オートフォーカス系は共焦点型を
用いて説明したが特にこれに限ることなく、例えば三角
測量法などでも良い。 〈第3の実施の形態〉第3の実施の形態は、図6に示す
ように、試料2を載せたステージ1を走査してアクティ
ブ型合焦検出部の検出値に基づいて鏡筒または対物レン
ズ4を移動し、その移動量により試料の段差を測定する
段差測定装置において、特定波長のみを透過する干渉フ
ィルター30から出射した光を光源とするノマルスキー
光学系と、ノマルスキー光学系を透過した試料2の反射
光より試料2の勾配を検出し、勾配が所定のしきい値を
越えたときにエッジ検出信号を出力するエッジ検出部7
1とを具備した段差測定装置である。
【0038】具体的には、第2の実施の形態と同様に、
LD68、PH64,66、PD65,67、合焦検出
回路3、モーター5、Z移動量検出部72からなるオー
トフォーカス系を備え、このオートフォーカス系の動作
は、第2の実施の形態と同じであるため省略する。
【0039】また、光源20、干渉フィルタ30、コン
デンサレンズ21、偏光板22、ノマルスキープリズム
24で構成されるノマルスキー光学系と、1/4波長3
1、結像レンス32、NPBS33、PBS34、偏光
板35、PD37,39,54で構成される検出光学系
も第2の実施の形態と同じように動作する。
【0040】そして、新たに設けるエッジ検出部71
は、検出光学系からの位相差信号により第1の実施の形
態例の計数部の動作と同様にリサージュ波形(A相・B
相)を求め、図7に示すリサージュ角度θが斜線部で示
す0度付近を越えて大きく変化したとき、エッジ信号e
を出力するように動作する。
【0041】ここで、図8に示す段差パターンを持つ試
料2において、段差hとエッジ幅wを測定する場合を考
える。試料2の平坦部では、エッジ検出部71内部で得
られるリサージュ角度θは0となるが、ステージ1を動
かしてエッジ部にかかると図のように変化が生じる。エ
ッジ検出部71では、角度θが図7の斜線部分にある
時、つまり0度付近であるときにはLOWで、θが大き
く変化して斜線部を越えればHIGHであるような信号
swを生成し、この信号swを基にエッジを表すパルス
eを生成する。この信号eをステージ移動量検出部73
のラッチ信号L1,L2,L3,L4として使用すれ
ば、エッジ間距離wが求められる。すなわち、パルスL
1でラッチされた座標とパルスL2でラッチされた座標
とを平均することにより、立ち上がりエッジの座標が得
られ、パルスL3でラッチされた座標とパルスL4でラ
ッチされた座標とを平均することにより、立ち下がりエ
ッジの座標が得られるので、その差を取ればエッジ幅w
を求めることができる。
【0042】また、角度θがほぼ0の時につまり、信号
swがHIGHのときにのみオートフォーカス動作を行
うようにすれば、試料2の平坦部間の段差hが容易に求
められる。
【0043】このようにすれば、一度ステージを移動さ
せるだけで段差及びエッジ間距離などが同時に測定でき
るので、測定のスピードアップが、簡単な構成で可能と
なる。この効果は、ステージが自動の場合特に有効であ
る。
【0044】
【発明の効果】以上述べた本発明によれば、以下のよう
な効果が得られる。すなわち、本発明は簡単でかつ安価
な構成でサブミクロン以下の形状測定が可能となる形状
測定装置を提供できる。また、本発明は簡単かつ安価な
構成で段差及び距離の測定が同時に行え測定のスピード
アップが可能となる段差測定装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1の実施の形態である形状測定
装置の概略構成を示す図。
【図2】図1の計数部の構成を説明するための図。
【図3】図1の計数部の動作を説明するためのリサージ
ュ信号図。
【図4】図1の動作を説明するためのタイムチャート。
【図5】本発明による第2の実施の形態である形状測定
装置の概略構成を示す図。
【図6】本発明による第3の実施の形態である段差測定
装置の概略構成を示す図。
【図7】図6の計数部の動作を説明するためのリサージ
ュ信号図。
【図8】図6のエッジ検出部の動作を説明するためのタ
イムチャート。
【図9】従来の落射型ノマルスキー微分干渉顕微鏡の概
略構成を示す図。
【図10】従来の段差測定装置の一例の概略構成を示す
図。
【符号の説明】
1…ステージ、2…試料、4…対物レンズ、11…スケ
ール、20…光源、21…コンデンサレンズ、22…偏
光板、23…ハーフミラー、24…ノマルスキープリズ
ム、30…干渉フィルタ、31…1/4波長板、32…
結像レンズ、33…無偏光ビームスピリッタ、34…偏
光ビームスプリッタ、35…偏光板、36…ピンホー
ル、37…フォトダイオード、38…ピンホール、39
…フォトダイオード、40…計数部、53…ピンホー
ル、54…フォトダイオード、56…ステージ移動量検
出部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料を載せたステージを走査することに
    より、前記試料の形状を測定する形状測定装置におい
    て、 特定波長のみを透過するフィルターから出射した光を光
    源とするノマルスキー光学系と、 前記ノマルスキー光学系を透過した前記試料の反射光か
    ら、互いに90度ずつ位相のずれた3つ以上の干渉信号
    を生成する検出光学系と、 前記検出光学系の出力から干渉強度中の直流成分を除去
    して干渉縞の位相変化量をカウントする計数手段と、を
    有することを特徴とする形状測定装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の形状測定装置において、 アクティブ型合焦検出部の検出値に基づいて鏡筒または
    対物レンズを移動させるオートフォーカス系と、 鏡筒または対物レンズの移動量と前記計数手段の出力と
    を加算する演算手段と、を有することを特徴とする形状
    測定装置。
  3. 【請求項3】 試料を載せたステージを走査してアクテ
    ィブ型合焦検出部の検出値に基づいて鏡筒または対物レ
    ンズを移動し、その移動量により試料の段差を測定する
    段差測定装置において、 特定波長のみを透過するフィルターから出射した光を光
    源とするノマルスキー光学系と、 前記ノマルスキー光学系を透過した試料反射光より試料
    の勾配を検出し、前記勾配が所定のしきい値を越えたと
    きにエッジ検出信号を出力するエッジ検出手段と、を有
    することを特徴とする段差測定装置。
JP19753595A 1995-08-02 1995-08-02 形状測定装置および段差測定装置 Withdrawn JPH0942938A (ja)

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JP19753595A Withdrawn JPH0942938A (ja) 1995-08-02 1995-08-02 形状測定装置および段差測定装置

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000310518A (ja) * 1999-04-27 2000-11-07 Olympus Optical Co Ltd 3次元形状測定装置
JP2009186191A (ja) * 2008-02-01 2009-08-20 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 寸法測定装置及び寸法測定方法
WO2023135681A1 (ja) * 2022-01-12 2023-07-20 株式会社日立ハイテク 表面検査装置

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