JP3184913B2 - 表面形状測定方法及び表面形状測定器 - Google Patents

表面形状測定方法及び表面形状測定器

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JP3184913B2 JP08238295A JP8238295A JP3184913B2 JP 3184913 B2 JP3184913 B2 JP 3184913B2 JP 08238295 A JP08238295 A JP 08238295A JP 8238295 A JP8238295 A JP 8238295A JP 3184913 B2 JP3184913 B2 JP 3184913B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、物体の表面形状を測定
する表面形状測定方法及び表面形状測定器に関し、特に
半導体IC等の製造プロセスにおけるウエハの段差を測
定する段差測定装置、あるいはマスク・ウエハ間のギャ
ップを測定するギャップ測定装置に応用して好適な表面
形状測定方法及び表面形状測定器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】物体の表面形状を計測する装置として
は、表面形状を原子レベルで計測する装置からμmオー
ダーの段差を測定する装置まで、用途によって種々の測
定器がある。これらの測定装置の中で、半導体ICやL
SI製造プロセスにおけるウエハ面の段差測定や、マス
クとウエハを位置合わせした後のマスク・ウエハ間のギ
ャップ測定などにはμmオーダーの比較的長い測定可能
範囲とnmオーダーの高分解能が要求される。
【0003】図5はパターン加工されたウエハ面の段差
を測定する段差測定装置として使用される従来の表面形
状測定器のブロック図、図6はこの表面形状測定器の探
査針がウエハと接触している様子を示す拡大図である。
図5、6において、20はウエハ、21はウエハ20を
保持しxy方向に移動可能なウエハステージ、30はウ
エハ20の表面を走査する探査針、31はウエハ20上
の凹凸に応じてz方向に上下動する探査針30の動きを
リニアエンコーダ等のセンサーにより電気信号変換する
段差形状センサー、32は信号処理制御部である。
【0004】この表面形状測定器では探査針30をウエ
ハ20に一定の針圧で接触させる。ウエハステージ21
が信号処理制御部32からの制御信号によって一定の速
度で指定方向に移動すると、探査針30がウエハ20上
の凹凸に応じてz方向に上下動し、この動きを段差形状
センサー31が電気信号に変換して信号処理制御部32
へ送る。図7はこの信号処理制御部32で得られた段差
検出信号の出力例を示す図である。図6のように、探査
針30がウエハ表面の段差を通過すると、段差に対応し
た探査針30の微小なz方向の動きを段差形状センサー
31が検出するので、検出信号波形からウエハ表面の段
差Lを計測できる。
【0005】図8はマスク・ウエハ間のギャップを測定
するギャップ測定装置として使用される従来の表面形状
測定器のブロック図、図9はこの表面形状測定器の対物
レンズの様子を示す拡大図である。図8において、22
はX線マスク、23はこのX線マスク22のX線を透過
させる薄膜であるメンブレン部、33は照明用光源、3
4はコリメートレンズ、35はハーフミラー、36は対
物レンズ、37は拡大レンズ、38は撮像装置、39は
画像信号処理制御部である。図9において、24はメン
ブレン部23に形成されたX線吸収体からなるマスクパ
ターン、25はウエハパターンである。
【0006】この表面形状測定器の基本原理は、通常の
光学式顕微鏡と同じであり、照明用光源33によって観
察用試料面であるX線マスク22のマスクパターン24
を照明し、その反射光をハーフミラー35、拡大レンズ
37を介して撮像装置38に入射させることにより、マ
スクパターン24を拡大してモニタリングし、対物レン
ズ36の位置を微調整してパターン24に焦点を合わせ
る。対物レンズ36のz方向の位置については、リニア
エンコーダ等の位置センサーにより画像信号処理制御部
39で位置制御する。
【0007】次に、対物レンズを36aの位置に移動さ
せ、メンブレン部23を透かしてウエハ20上のパター
ン25に焦点を合わせる。こうして、対物レンズ36の
マスクパターン24に焦点合わせした位置A及びウエハ
パターン25に焦点合わせした位置Bを画像信号処理制
御部39で検出し、その差を計算することにより、マス
ク・ウエハ間のギャップLを求めることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の段差
測定装置では、探査針がウエハと接触しているため、ウ
エハ表面が傷つき汚染される恐れがあり、半導体ICや
LSI製造工程内のプロセスウエハには適用できないと
いう問題点があった。また、探査針の先端の大きさに制
約があるため、被測定物の大きさが限定され、微小部分
での段差測定ができないという問題点があった。さら
に、ウエハ面の段差を直接検出するのではなく、探査針
を介して間接的に段差形状センサーで検出するため、検
出誤差が発生しやすく、機構系等の外乱の影響を受けや
すいため、高い検出分解能を得ることが難しいという問
題点があった。
【0009】また、従来のギャップ測定装置では、対物
レンズの開口数(NA)によりパターン解像度が制約さ
れるため、高解像度にすると光学系が大きくなるという
問題点があった。さらに、計測するマスクとウエハ間に
ある程度のずれ(図9左右方向)が必要であるため、被
測定物の大きさが限定され、微小部分でのギャップ測定
ができないという問題点があった。また、マスク・ウエ
ハ間のギャップを直接検出するのではなく、間接的に焦
点合わせした対物レンズの位置により検出しているた
め、焦点合わせ誤差あるいは対物レンズ位置検出誤差等
の検出精度を劣化させる要因が多く、高精度のギャップ
検出ができないという問題点があった。本発明は、上記
課題を解決するためになされたもので、ウエハ表面の段
差形状やマスク・ウエハ間のギャップを非接触で高精度
に、しかも微小な被測定物体でも計測できる表面形状測
定方法および表面形状測定器を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、偏光面が互い
に直交し周波数が異なる2周波光を発生して、この2周
波光を第1、第2の2周波光の2つに分割し、第1の2
周波光の周波数をシフトさせ、第2の2周波光のビーム
形状を縮小して被測定物体上に入射させ、周波数シフト
された第1の2周波光と被測定物体によって反射された
第2の2周波光を合成し、この合成によって得られた光
ヘテロダイン干渉光を偏光面の異なる第1、第2の光ヘ
テロダイン干渉光に分離し、第1の光ヘテロダイン干渉
光を2つに分割して独立に検出し、第1、第2のビート
信号を求めると共に、第2の光ヘテロダイン干渉光を2
つに分割して独立に検出し、第3、第4のビート信号を
求め、第1のビート信号と第3のビート信号の位相差及
び第2のビート信号と第4のビート信号の位相差に基づ
いて、被測定物体の表面形状を算出するようにしたもの
である。また、被測定物体上に入射させる前に第2の2
周波光の周波数をシフトさせるようにしたものである。
【0011】また、偏光面が互いに直交し周波数が異な
る2周波光を発生する2周波光発生手段と、この2周波
光を第1、第2の2周波光の2つに分割する2周波光分
割手段と、第1の2周波光の周波数をシフトさせる周波
数シフト手段と、被測定物体を載せるためのステージ
と、第2の2周波光のビーム形状を縮小し被測定物体上
に入射させる入射手段と、周波数シフト手段からの周波
数シフトされた第1の2周波光と被測定物体によって反
射された第2の2周波光を合成する光合成手段と、この
光合成手段により得られた光ヘテロダイン干渉光を偏光
面の異なる第1、第2の光ヘテロダイン干渉光に分離す
る干渉光分離手段と、第1の光ヘテロダイン干渉光を2
つに分割して独立に検出し、第1、第2のビート信号を
得ると共に、第2の光ヘテロダイン干渉光を2つに分割
して独立に検出し、第3、第4のビート信号を得る信号
検出手段と、第1のビート信号と第3のビート信号の位
相差及び第2のビート信号と第4のビート信号の位相差
に基づいて、被測定物体の表面形状を算出する信号処理
制御手段とを有するものである。
【0012】また、2周波光分割手段と入射手段の間
に、第2の2周波光の周波数をシフトさせる周波数シフ
ト手段を有するものである。また、ステージは、被測定
物体の表面に対して平行な方向に移動可能なものであ
る。また、2周波光発生手段、2周波光分割手段、周波
数シフト手段、入射手段、光合成手段、干渉光分離手
段、及び信号検出手段が同一の光学ステージ上に配置さ
れ、この光学ステージは被測定物体の表面に対して平行
な方向に移動可能なものである。
【0013】
【作用】本発明によれば、第2の2周波光のビーム形状
を縮小して被測定物体上に入射させて得られた反射光と
周波数シフトされた第1の2周波光を光ヘテロダイン干
渉させて、この光を第1、第2の光ヘテロダイン干渉光
に分離し、第1の干渉光から第1、第2のビート信号を
求めると共に、第2の干渉光から第3、第4のビート信
号を求めることにより、被測定物体の表面形状を算出す
ることができる。また、第1の2周波光と共に、第2の
2周波光の周波数もシフトさせることにより、第1〜第
4のビート信号の周波数を低くすることができる。
【0014】また、2周波光発生手段と2周波光分割手
段が第1、第2の2周波光を生成し、入射手段が第2の
2周波光のビーム形状を縮小して被測定物体上に入射さ
せ、光合成手段が周波数シフトされた第1の2周波光と
被測定物体によって反射された第2の2周波光とを光ヘ
テロダイン干渉させ、干渉光分離手段が第1、第2の干
渉光に分離し、信号検出手段が第1の干渉光から第1、
第2のビート信号を求めると共に、第2の干渉光から第
3、第4のビート信号を求め、信号処理制御手段がこれ
らのビート信号に基づいて被測定物体の表面形状を算出
する。また、第2の2周波光の周波数をシフトさせる周
波数シフト手段を設けることにより、第1〜第4のビー
ト信号の周波数を低くすることができる。また、ステー
ジは被測定物体の表面に対して平行な方向に移動する。
また、光学系を載せた光学ステージは被測定物体の表面
に対して平行な方向に移動する。
【0015】
【実施例】図1は本発明の1実施例を示す表面形状測定
器のブロック図である。1、2は周波数が異なる水平偏
光のレーザー光を発生するレーザー光源、3はレーザー
光源2からの光を垂直偏光にする1/2波長板、4、
7、9、10はミラー、5はレーザー光源1から発した
光とミラー4からの光を合成して、偏光面が互いに直交
し周波数が異なる2周波光を生成する偏光ビームスプリ
ッター、6はこの2周波光を第1、第2の2周波光の2
つに分割する2周波光分割手段となる無偏光ビームスプ
リッター、8は第1の2周波光の周波数をシフトさせる
周波数シフト手段となる音響光学素子である。
【0016】また、11は音響光学素子8によって周波
数シフトされた第1の2周波光とウエハ20によって反
射された第2の2周波光を合成する光合成手段となる無
偏光ビームスプリッター、12は無偏光ビームスプリッ
ター11によって得られた光ヘテロダイン干渉光を偏光
面の異なる第1、第2の光ヘテロダイン干渉光に分離す
る干渉光分離手段となる偏光ビームスプリッター、1
3、14はそれぞれ第1、第2の光ヘテロダイン干渉光
を2つに分割するためのスリットである。
【0017】また、15は2つの第1の光ヘテロダイン
干渉光を独立に検出して第1、第2のビート信号を得る
光電検出器、16は2つの第2の光ヘテロダイン干渉光
を独立に検出して第3、第4のビート信号を得る光電検
出器、17は第1のビート信号と第3のビート信号の位
相差及び第2のビート信号と第4のビート信号の位相差
に基づいて、ウエハ20の表面形状を算出する信号処理
制御手段となる信号処理制御部、18はミラー10から
の光のビーム形状を縮小してウエハ20上に入射させる
複数枚のレンズ等からなる縮小光学系、19はウエハ面
ビームスポットである。
【0018】そして、レーザー光源1、2、1/2波長
板3、ミラー4、及び偏光ビームスプリッター5が2周
波光発生手段を構成し、ミラー10、縮小光学系18が
入射手段を構成し、スリット13、14、光電検出器1
5、16が信号検出手段を構成している。この表面形状
測定器は、本発明を半導体ICやLSI製造におけるウ
エハ面の段差を測定する段差測定装置に適用したもので
ある。
【0019】レーザー光源1、2は、それぞれ波長がλ
1(周波数をf1とする)、λ2(周波数をf2とす
る)の水平偏光(P波)のレーザー光を発生する。レー
ザー光源2から発生したレーザー光は、1/2波長板3
により垂直偏光(S波)となり、偏光ビームスプリッタ
ー5に入射する。そして、レーザー光源1から発した光
とミラー4からの光が、偏光ビームスプリッター5によ
って合成される。
【0020】したがって、合成されて偏光ビームスプリ
ッター5から出射する光は、偏光面が互いに直交し周波
数が異なる2周波(2波長)直交偏光光である。この2
周波光は、無偏光ビームスプリッター6によって第1、
第2の2周波光の2つに分割され、第1の2周波光はミ
ラー7を介して音響光学素子8に入射する。信号処理制
御部17からの制御信号によって決定される音響光学素
子8の駆動周波数をf0とすると、音響光学素子8から
出射するレーザー光は、周波数がそれぞれf1+f0、
f2+f0に周波数シフトされた2周波光となってミラ
ー9に入射する。
【0021】また、もう一方の第2の2周波光は、無偏
光ビームスプリッター11、ミラー10を介して縮小光
学系18によってレーザー光のビームが絞られてウエハ
ステージ21上に設置されたウエハ20に入射する。そ
して、このレーザー光は、ウエハ20の表面で反射さ
れ、再度縮小光学系18を透過し、ミラー10を介して
無偏光ビームスプリッター11に入射する。
【0022】なお、本実施例では、後述するスリット1
3による第1の光ヘテロダイン干渉光の分割と、スリッ
ト14による第2の光ヘテロダイン干渉光の分割を容易
にするために、ウエハ20からの反射光を縮小光学系1
8に入射させることによっていったん絞ったビーム形状
を拡大しているが、上記分割に問題がなければ縮小光学
系18を再度透過させなくてもよい。また、本実施例で
は、ミラー10の後ろ(ウエハ20側)に複数枚のレン
ズ等からなる縮小光学系18を設置して入射手段を構成
しているが、ミラー10の手前にもレンズを設けるなど
他の構成であってもよいことは言うまでもない。
【0023】次に、無偏光ビームスプリッター11は、
ミラー9からの周波数シフトされた第1の2周波光とウ
エハ20によって反射された第2の2周波光とを合成す
る。このような合成によって光ヘテロダイン干渉光が生
成されるが、この干渉光には、周波数f1の光と周波数
f1+f0の光の干渉による第1の干渉光、及び周波数
f2の光と周波数f2+f0の光の干渉による第2の干
渉光が含まれる。
【0024】そして、周波数f1の光を基に生成された
第1の干渉光は水平偏光で、周波数f2の光を基に生成
された第2の干渉光は垂直偏光なので、無偏光ビームス
プリッター11から偏光ビームスプリッター12に入射
した光ヘテロダイン干渉光は、第1、第2の光ヘテロダ
イン干渉光に分離される。
【0025】次いで、第1の光ヘテロダイン干渉光は、
スリット13に入射し、このスリット13の2つの穴に
よって2つのビームに分割される。そして、この2つの
ビームが光電検出器15の独立した2つの検出領域に入
射することにより、第1、第2のビート信号が得られ
る。同様に、第2の光ヘテロダイン干渉光は、スリット
14に入射し、スリット14の2つの穴によって2つの
ビームに分割される。そして、この2つのビームが光電
検出器16の2つの検出領域に入射することにより、第
3、第4のビート信号が得られる。
【0026】図2は縮小光学系18によってビームが絞
られた第2の2周波光がウエハ20に入射する様子を示
す拡大図である。図2のように、レーザー光がウエハ2
0の段差に入射すると、ビームスポット19内におい
て、段差の高い方に入射する部分19aと低い方に入射
する部分19bとで光路長差が生じる。ウエハ20の段
差をLとすると、この光路長差は2×Lである。
【0027】ここで、周波数がf1のレーザー光と周波
数がf1+f0にシフトされたレーザー光の振幅強度を
それぞれE1、E2とすると、振幅強度E1、E2は次
式となる。 E1(t)=A1×exp(2×π×f1×t×i+φ1) ・・・(1) E2(t)=A2×exp(2×π×(f1+f0)×t×i+φ2) ・・・(2) tは時間、iは虚数単位、A1、A2は周波数f1、f
1+f0のレーザー光の振幅、φ1、φ2は初期位相で
ある。
【0028】そして、段差の高い方に入射したレーザー
光(19a)によって得られる光ヘテロダイン干渉ビー
ト信号I1は次式のように表される。 I1(t)=|E1(t)+E2(t)|2 =A12 +A22 +2×A1×A2×cos(2×π×f0×t+Δφ12) ・・・(3) ここで、Δφ12=φ1−φ2である。
【0029】また、段差の低い方に入射したレーザー光
(19b)によって得られる光ヘテロダイン干渉ビート
信号I2は次式のように表される。 I2(t)=A12 +A22 +2×A1×A2×cos{2×π×f0×t +Δφ12+2×π×(2×L)/λ1} ・・・(4) 上述のように、第1の光ヘテロダイン干渉光はスリット
13によって2つのビームに分割されるため、第2の2
周波光がウエハ20の段差に入射すると、光電検出器1
5にて式(3)、(4)のような2つのビート信号I1
(t)、I2(t)が得られることになる。
【0030】同様に、周波数がf2のレーザー光と周波
数がf2+f0にシフトされたレーザー光の振幅強度を
それぞれE3、E4とすると、振幅強度E3、E4は次
式となる。 E3(t)=A3×exp(2×π×f2×t×i+φ3) ・・・(5) E4(t)=A4×exp(2×π×(f2+f0)×t×i+φ4) ・・・(6) ここで、A3、A4は周波数f2、f2+f0のレーザ
ー光の振幅、φ3、φ4は初期位相である。
【0031】そして、段差の高い方に入射したレーザー
光(19a)によって得られる光ヘテロダイン干渉ビー
ト信号I3は次式のように表される。 I3(t)=|E3(t)+E4(t)|2 =A32 +A42 +2×A3×A4×cos(2×π×f0×t+Δφ34) ・・・(7) ここで、Δφ34=φ3−φ4である。
【0032】また、段差の低い方に入射したレーザー光
(19b)によって得られる光ヘテロダイン干渉ビート
信号I4は次式のように表される。 I4(t)=A32 +A42 +2×A3×A4×cos{2×π×f0×t +Δφ34+2×π×(2×L)/λ2} ・・・(8) よって、第2の光ヘテロダイン干渉光はスリット14に
よって2つのビームに分割されるため、第2の2周波光
がウエハ20の段差に入射すると、光電検出器16にて
式(7)、(8)のような2つのビート信号I3
(t)、I4(t)が得られることになる。
【0033】なお、レーザー光がウエハ20上の平坦な
面に入射した場合は、光路差長2×L=0となり、I1
(t)=I2(t)、I3(t)=I4(t)となる。
次いで、信号処理制御部17は、ビート信号I1(t)
とI3(t)の位相差φ13、I2(t)とI4(t)の
位相差φ24を演算し、さらに位相差φ13と位相差φ24の
差Δφを演算して、ウエハ20の段差Lを求める。
【0034】ここで、位相差φ13、φ24、位相差φ13と
位相差φ24の差Δφは次式のように表すことができる。 φ13=Δφ12−Δφ34 ・・・(9) φ24={Δφ12+2×π×(2×L)/λ1} −{Δφ34+2×π×(2×L)/λ2} ・・・(10) Δφ=φ13−φ24=2×π×(2×L)/λ2−2×π×(2×L)/λ1 =2×π×(2×L)×(λ1−λ2)/(λ1×λ2) ・・・(11)
【0035】したがって、ビート信号I1〜I4に基づ
いて位相差信号Δφが得られれば、式(11)より段差
Lが求められることが分かる。また、式(11)から明
らかなように、位相差信号Δφは、段差L=(λ1×λ
2)/{2×(λ1−λ2)}を周期として位相変化す
る。よって、波長λ1とλ2を選択することにより、段
差測定範囲が決定される。
【0036】例えば、LSIのプロセスウエハでは、段
差Lの測定範囲としては最大10μm程度あれば十分で
あり、λ1=790nm、λ2=770nmを選択する
と、位相差信号Δφの周期は、約15.2μmとなる。
位相差検出分解能を0.5°とすれば、約21nmの段
差検出分解能が得られる。このように、本発明では、異
なる2波長λ1、λ2のレーザー光を用いているため
に、位相差信号Δφの周期を1波長だけの場合に比べて
大きくすることができ、段差Lの絶対値を測定できる測
定可能範囲が大きくなる。したがって、段差が急激に変
化しているような試料についても精度よく測定すること
ができる。
【0037】なお、本実施例は、式(3)、(4)、
(7)、(8)の関係を用いてウエハ20上の段差を光
路長差として検出しようとするものであるが、これらの
式に関係する光路長差として、第1の2周波光と第2の
2周波光との光路長差が存在する。この光路長差には、
第1の2周波光がビームスプリッター6、ミラー7、音
響光学素子8、ミラー9、ビームスプリッター11とい
う光路を通るのに対し、第2の2周波光がビームスプリ
ッター6からビームスプリッター11という光路を通る
ことによるものがあり、更に第2の2周波光がビームス
プリッター11、ミラー10、縮小光学系18、ウエハ
20間を往復することによるものがある。
【0038】しかし、これらは装置固有のオフセットと
して式(1)、(2)、(5)、(6)中の初期位相φ
1、φ2、φ3、φ4に含まれるものであり、装置固有
の値として処理できる。
【0039】図3は本発明の他の実施例を示す表面形状
測定器のブロック図である。この表面形状測定器は、本
発明をX線露光におけるマスク・ウエハ間のギャップ測
定装置に適用したものであり、レーザー光源1、2を初
めとする光学系、信号処理制御部17等の回路系の構成
要素は、図1の例と同様である。図4は縮小光学系18
によってビームが絞られた第2の2周波光がX線マスク
22、ウエハ20に入射する様子を示す拡大図である。
【0040】図4のように、ビームスポット19の一部
は、メンブレン部23を透過してウエハ20に入射す
る。よって、ビームスポット19内において、マスクパ
ターン24に入射する部分19aとウエハ20に入射す
る部分19bとで光路長差が生じる。マスク面とウエハ
面のギャップをLとすると、光路長差は2×Lである。
したがって、図1の例と同様に、信号処理制御部17に
よってビート信号I1〜I4からマスク・ウエハ間のギ
ャップLを求めることができる。
【0041】なお、図1、3の例において、レーザー光
源1、2、1/2波長板3、ミラー4、7、9、10、
偏光ビームスプリッター5、12、無偏光ビームスプリ
ッター6、11、音響光学素子8、スリット13、1
4、光電検出器15、16、縮小光学系18からなる光
学系全体を図示しない光学ステージ上に配置し、光学ス
テージを任意のxy方向に移動させることにより、マス
ク及びウエハ上の任意の位置での段差、あるいはギャッ
プの測定が可能である。また、ウエハステージ21を任
意のxy方向に移動させても同様の効果が得られること
は言うまでもない。
【0042】また、図1、3の例では、ビームスポット
から2つのビームを取り出す方法としてスリット13、
14を用いているが、遮光帯付きの2分割光電検出器を
用いて直接ビームスポットを検出し、2つのビート信号
を得ることも可能である。さらに、ビームスポットを三
角状プリズム等によって反射する部分と透過する部分に
分割し、それぞれ独立のホトディテクタ等によりビート
信号を検出しても同様の効果が得られる。
【0043】また、図1、3の例では、第1の2周波光
を音響光学素子8に入射させてその周波数をf0だけシ
フトさせているが、この結果得られるビート信号I1〜
I4の周波数はf0である。これに対し、無偏光ビーム
スプリッター6と11の間の第2の2周波光の経路に周
波数シフト手段である音響光学素子を設けて、音響光学
素子8による第1の2周波光の周波数シフトと同時に、
第2の2周波光の周波数もシフトさせるようにしてもよ
い。
【0044】このときの音響光学素子の駆動信号の周波
数をf3とすると、この音響光学素子から出射する光
は、周波数がそれぞれf1+f3、f2+f3に周波数
シフトされた2周波光となる。この結果得られるビート
信号I1〜I4の周波数は|f0−f3|となる。
【0045】このように第1、第2の2周波光を共に周
波数シフトさせると以下のような利点がある。つまり、
音響光学素子が一般的にシフト可能な周波数はMHzオ
ーダーであり、これにより信号処理制御部17における
ビート信号I1〜I4の処理もMHzオーダーとなり、
これは高速な回路が要求されることを意味する。これに
対し、例えばf0を80MHz、f3を80.1MHz
として第1、第2の2周波光を共に周波数シフトさせる
と、ビート信号I1〜I4の周波数は100kHzとな
り、信号処理制御部17におけるビート信号I1〜I4
の処理が容易となり、高速な回路が不要となる。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、2周波光を被測定物体
上に入射させて得られた反射光と周波数シフトされた2
周波光とを光ヘテロダイン干渉させて、この光を第1、
第2の光ヘテロダイン干渉光に分離し、第1の干渉光か
ら第1、第2のビート信号を求めると共に、第2の干渉
光から第3、第4のビート信号を求めることにより、被
測定物体の表面形状を非接触で直接計測することができ
るので、被測定物体の表面を汚染することがなく、誤差
要因の発生がない高精度の表面形状測定ができる。ま
た、周波数が異なる2周波光を基にした2つの光ヘテロ
ダイン干渉光を用いているので、1つの光ヘテロダイン
干渉光だけの場合に比べて、測定可能範囲を大きくする
ことができ、表面形状が急激に変化しているような被測
定物体についても精度よく測定することができる。ま
た、第2の2周波光のビーム形状を縮小して被測定物体
上に入射させるので、微小な被測定物体でも計測するこ
とができる。
【0047】また、第1の2周波光と共に第2の2周波
光の周波数もシフトさせることにより、第1〜第4のビ
ート信号の周波数を低くすることができ、第1〜第4の
ビート信号から被測定物体の表面形状を算出する処理を
容易にすることができる。
【0048】また、2周波光発生手段、2周波光分割手
段、周波数シフト手段、ステージ、入射手段、光合成手
段、干渉光分離手段、信号検出手段、及び信号処理制御
手段から表面形状測定器を構成することにより、第1〜
第4のビート信号を求めて被測定物体の表面形状を非接
触で直接算出するので、被測定物体の表面を汚染するこ
とがなく、誤差要因の発生がない高精度の表面形状測定
器を実現することができる。また、入射手段が第2の2
周波光のビーム形状を縮小して被測定物体上に入射させ
るので、微小な被測定物体でも計測することができる。
【0049】また、第2の2周波光の周波数をシフトさ
せる周波数シフト手段を設けることにより、第1〜第4
のビート信号の周波数を低くすることができ、信号処理
制御手段における第1〜第4のビート信号の処理を容易
にすることができる。また、ステージが被測定物体の表
面に対して平行な方向に移動するので、被測定物体上の
任意の位置での測定が可能となる。また、光学系を載せ
た光学ステージが被測定物体の表面に対して平行な方向
に移動するので、同様に被測定物体上の任意の位置での
測定が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の1実施例を示す表面形状測定器のブ
ロック図である。
【図2】 第2の2周波光がウエハに入射する様子を示
す拡大図である。
【図3】 本発明の他の実施例を示す表面形状測定器の
ブロック図である。
【図4】 第2の2周波光がX線マスク、ウエハに入射
する様子を示す拡大図である。
【図5】 段差測定装置として使用される従来の表面形
状測定器のブロック図である。
【図6】 図5の表面形状測定器の探査針がウエハと接
触している様子を示す拡大図である。
【図7】 段差検出信号の出力例を示す図である。
【図8】 ギャップ測定装置として使用される従来の表
面形状測定器のブロック図である。
【図9】 図8の表面形状測定器の対物レンズの様子を
示す拡大図である。
【符号の説明】
1、2…レーザー光源、、3…1/2波長板、4、7、
9、10…ミラー、5、12…偏光ビームスプリッタ
ー、6、11…無偏光ビームスプリッター、8…音響光
学素子、13、14…スリット、15、16…光電検出
器、17…信号処理制御部、18…縮小光学系、20…
ウエハ、21…ウエハステージ、22…X線マスク、2
3…メンブレン部、24…マスクパターン。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 偏光面が互いに直交し周波数が異なる2
    周波光を発生して、この2周波光を第1、第2の2周波
    光の2つに分割し、 第1の2周波光の周波数をシフトさせ、 第2の2周波光のビーム形状を縮小して被測定物体上に
    入射させ、 前記周波数シフトされた第1の2周波光と前記被測定物
    体によって反射された第2の2周波光を合成し、 この合成によって得られた光ヘテロダイン干渉光を偏光
    面の異なる第1、第2の光ヘテロダイン干渉光に分離
    し、 第1の光ヘテロダイン干渉光を2つに分割して独立に検
    出し、第1、第2のビート信号を求めると共に、第2の
    光ヘテロダイン干渉光を2つに分割して独立に検出し、
    第3、第4のビート信号を求め、 第1のビート信号と第3のビート信号の位相差及び第2
    のビート信号と第4のビート信号の位相差に基づいて、
    前記被測定物体の表面形状を算出することを特徴とする
    表面形状測定方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の表面形状測定方法におい
    て、 被測定物体上に入射させる前に前記第2の2周波光の周
    波数をシフトさせることを特徴とする表面形状測定方
    法。
  3. 【請求項3】 偏光面が互いに直交し周波数が異なる2
    周波光を発生する2周波光発生手段と、 この2周波光を第1、第2の2周波光の2つに分割する
    2周波光分割手段と、 第1の2周波光の周波数をシフトさせる周波数シフト手
    段と、 被測定物体を載せるためのステージと、 第2の2周波光のビーム形状を縮小し被測定物体上に入
    射させる入射手段と、 前記周波数シフト手段からの周波数シフトされた第1の
    2周波光と前記被測定物体によって反射された第2の2
    周波光を合成する光合成手段と、 この光合成手段により得られた光ヘテロダイン干渉光を
    偏光面の異なる第1、第2の光ヘテロダイン干渉光に分
    離する干渉光分離手段と、 第1の光ヘテロダイン干渉光を2つに分割して独立に検
    出し、第1、第2のビート信号を得ると共に、第2の光
    ヘテロダイン干渉光を2つに分割して独立に検出し、第
    3、第4のビート信号を得る信号検出手段と、 第1のビート信号と第3のビート信号の位相差及び第2
    のビート信号と第4のビート信号の位相差に基づいて、
    前記被測定物体の表面形状を算出する信号処理制御手段
    とを有することを特徴とする表面形状測定器。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の表面形状測定器におい
    て、 前記2周波光分割手段と入射手段の間に、第2の2周波
    光の周波数をシフトさせる周波数シフト手段を有するこ
    とを特徴とする表面形状測定器。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の表面形状測定器におい
    て、 前記ステージは、前記被測定物体の表面に対して平行な
    方向に移動可能なものであることを特徴とする表面形状
    測定器。
  6. 【請求項6】 請求項3記載の表面形状測定器におい
    て、 前記2周波光発生手段、2周波光分割手段、周波数シフ
    ト手段、入射手段、光合成手段、干渉光分離手段、及び
    信号検出手段が同一の光学ステージ上に配置され、この
    光学ステージは前記被測定物体の表面に対して平行な方
    向に移動可能なものであることを特徴とする表面形状測
    定器。
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