JP2000304518A - 表面形状測定方法及び表面形状測定器 - Google Patents

表面形状測定方法及び表面形状測定器

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JP2000304518A
JP2000304518A JP11110475A JP11047599A JP2000304518A JP 2000304518 A JP2000304518 A JP 2000304518A JP 11110475 A JP11110475 A JP 11110475A JP 11047599 A JP11047599 A JP 11047599A JP 2000304518 A JP2000304518 A JP 2000304518A
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light
lights
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Masanori Suzuki
雅則 鈴木
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウエハ表面の段差等、被測定物体の微小部分
の計測を可能にする。 【解決手段】 2つの波長の異なるレーザー光の偏光面
を直交させて合成し、合成したレーザー光を2つに分割
して一方を周波数シフトすると共にさらに2分割し、2
分割した1組のレーザー光の一方を集光ビームとして被
測定物体に入射させ、かつ他方を直接被測定物体に入射
させ、被測定物体から反射した組のレーザー光と残りの
組のレーザー光とを合成して2つの光ヘテロダイン干渉
光を生成し、合成した一方の干渉光を偏光面に対応して
2つの干渉光に分割してビート信号I1,I3を検出
し、同様に合成した他方の干渉光を偏光面に対応して2
つの干渉光に分割してビート信号I2,I4を検出し、
ビート信号I1,I2の位相差及びビート信号I3,I
4の位相差に基づき被測定物体の表面形状を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物体の表面形状に
ついて、レーザー光の干渉を利用し波長を単位として高
精度、長ストロークの測定を行うことができ、特に半導
体ICやLSI製造プロセスにおいてのウエハ段差の測
定装置、X線露光装置においてマスクとウエハを位置合
せする際のマスク・ウエハ間のギャップ測定装置、或い
はレンズ、ミラー、光ディスクなどの光学素子の表面の
面荒さや面形状の測定装置に応用して好適な表面形状測
定方法及び表面形状測定器に関する。
【0002】
【従来の技術】物体の表面形状を計測する装置として
は、表面形状を原子レベルで計測する装置からμmオー
ダーの段差を測定する装置まで、用途によって種々の測
定器がある。これらの測定装置の中で、半導体ICやL
SI製造プロセスにおいて、パタン加工されたウエハ面
の段差の測定やX線露光でのマスクとウエハを位置合せ
するときにおけるマスク・ウエハ間のギャップ測定、或
いはレンズ、ミラー、光ディスクなどの光学素子の表面
の面荒さや面形状の測定などにはμmオーダーの比較的
長い測定可能範囲とnmオーダーの高分解能が要求され
る。
【0003】本願発明者は、物体の表面形状を計測する
装置として、図9に示すようなパタン加工されたウエハ
面の表面形状測定器を特願平9−80908号に開示し
た。図9において、1,2はレーザー光源、3は1/2
波長板、4,7,12,25,26はミラー、5,21
は偏光ビームスプリッター、6,13,28は無偏光ビ
ームスプリッター、8,9は音響光学素子、10,11
は平行プリズム、19はウエハ、20はウエハステー
ジ、22,23は2分割ディテクタ、24はビート信号
処理制御部、L1,L2,L3,L4はレーザービー
ム、27はプリズム、LE1,LE2,LE3は集光レ
ンズ、29,30はウエハ面ビームスポットである。
【0004】図9に示す装置の動作を説明すると、まず
レーザー光源1,2はそれぞれ波長がλ1(周波数:f
1),λ2(周波数:f2)の水平偏光(P波)のレー
ザー光を発生する。レーザー光源1から発生したレーザ
ー光は、1/2波長板3により垂直偏光(S波)とな
り、ミラー4を介して偏光ビームスプリッ夕ー5により
レーザー光源2から発生したレーザー光と合成される。
この合成光は、偏光面が互いに垂直で周波数が異なる2
波長直交偏光光である。この2波長直交偏光光は、無偏
光ビームスプリッター6により2つのレーザー光に分岐
され、一つはミラー7を介して音響光学素子8に入射す
る。音響光学素子8の駆動周波数をf11とすると、音響
光学素子8から出射するレーザー光の周波数はそれぞれ
(f1+f11)、(f2+f11)に周波数シフトされた
2波長直交偏光光となる。一方、分岐された他の一方
は、音響光学素子9に入射する。音響光学素子9の駆動
周波数をf22とすると、音響光学素子9から出射するレ
ーザー光の周波数はそれぞれ(f1+f22)、(f2+
f22)に周波数シフトされた2波長直交偏光光となる。
【0005】これらの2波長直交偏光光は、平行プリズ
ム10、11によりそれぞれ2つの平行なレーザービー
ムL1とL2、及びL3とL4に分割され、L1とL2
はミラー12,26を介して無偏光ビームスプリッター
28に入射する。一方、L3とL4は、無偏光ビームス
プリッター13を透過して、プリズム27によりビーム
の入射角を所定の角度に設定し、集光レンズLE1,L
E2,ミラー25及び集光レンズLE3を介して、レー
ザ光のビームが絞られてウエハステージ20上に設置さ
れたウエハ19にビームスポット29,30として入射
する。このレーザー光は、ウエハ面で反射され、再度集
光レンズLE3,ミラー25,集光レンズLE12,L
E1及び無偏光ビームスプリッター13を介して無偏光
ビームスプリッター28に入射する。
【0006】この時、無偏光ビームスプリッター28に
より、周波数f11で周波数シフトされた2波長直交偏光
光L1、L2と周波数f22で周波数シフトされたウエハ
側からの反射光L3、L4とは、それぞれ、L1とL
4、L2とL3で光ヘテロダイン干渉光を生成し、さら
に偏光ビームスプリッター21により水平偏光の光ヘテ
ロダイン干渉光と垂直偏光の光ヘテロダイン干渉光に分
離される。
【0007】垂直偏光の光ヘテロダイン干渉光は、波長
がλ1(周波数:f1)のレーザー光を基に生成された
光ヘテロダイン干渉光であり、L2とL3の垂直偏光の
光ヘテロダイン干渉光と、L1とL4の垂直偏光の光ヘ
テロダイン干渉光は、それぞれ独立に2分割ディテクタ
22により検出されてビート信号I1、I2としてビー
ト信号処理制御部24に送られる。また、水平偏光の光
ヘテロダイン干渉光は、波長がλ2(周波数:f2)の
レーザー光を基に生成された光ヘテロダイン干渉光であ
り、L2とL3の水平偏光の光ヘテロダイン干渉光と、
L1とL4の水平偏光の光ヘテロダイン干渉光は、それ
ぞれ独立に2分割ディテクタ23により検出されてビー
ト信号I3、I4としてビート信号処理制御部24に送
られる。
【0008】ビート信号処理制御部24では、ビート信
号I1(t)とI2(t)との位相差Φ21、I3
(t)とI4(t)との位相差Φ43を算出する。 Φ21=φ10+2π(2D)/λ1 (1) Φ43=φ20+2π(2D)/λ2 (2) ただし、Dはウエハ19の図10に示す段差、φ10は
ビート信号I1(t)とI2(t)の固定位相差、φ2
0はビート信号I3(t)とI4(t)の固定位相差で
ある。
【0009】さらに、位相差Φ21と位相差Φ43との
差を演算することによりウエハ面上の段差を求めること
ができる。 ΔΦ=Φ43−Φ21 =(φ20−φ10)+2π(2D)/λ2−2π(2D)/λ1) =(φ20−φ10)+2π(2D)/{(λ1・λ2)/(λ1−λ2)} (3) 式(3)から明らかなように、(φ20−φ10)は固
定値であるから位相差信号{△Φ−(φ20−φ1
0)}は、段差D=λ1・λ2/{2・(λ1−λ
2)}を周期として位相変化する。
【0010】したがって、レーザー光源1,2の波長λ
1とλ2を選択することにより、段差測定範囲が決定さ
れる。例えば、LSIのプロセスウエハでは、段差の測
定範囲としては最大10μm程度あれば十分であり、λ
1=690nm、λ2=670nmを選択すると、位相
差信号{△Φ−(φ20−φ10)}の周期は、約1
1.6μmとなる。位相差検出分解能を0.5゜とすれ
ば、約16nmの段差検出分解能が得られる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
表面形状測定器では、ビームスポット29と30の径の
大きさ、及びこれらのスポット間隔が固定されているた
め、測定する試料面のパタン形状に制約があるという欠
点を有していた。例えば図11に示すように、ビームス
ポット間隔に近いパタンが繰り返し配置されているよう
な場合、ビームスポットをパタン段差の上部と下部にそ
れぞれ設定することが困難である。したがって上記図1
1に示すようなパタンの密集している部分ではパタン段
差の計測ができないという問題があった。
【0012】また、2つのビームスポット間の位相差か
ら、ビームスポットが照射している2点間の高さしか検
出できないので、試料面の3次元の凸凹状態を測定でき
ないという問題があった。例えば、上記図11に示した
ビームスキャンのように、2つのビームスポットをy方
向に少しづつずらしてx方向に繰り返し走査した場合、
ビームスポット29,30がそれぞれパタン段差の上部
と下部を繰り返すため、位相の変わらない基準のビーム
スポットが得られないのでパタンの凸凹状態を測定する
ことが困難であった。
【0013】本発明は、従来技術の以上のような問題点
に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ
は、ウエハ表面、或いは光学素子などの段差形状、表面
の面荒さや面形状などの表面形状、さらにマスク・ウエ
ハ間のギャップを、非接触かつ被測定物が微小部分でも
計測でき、しかも光の干渉を利用して直接計測するため
の誤差要因の発生がない高精度の表面形状測定方法及び
測定器を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために本発明の表面形状測定方法は、偏光面が互いに
直交し周波数が異なる2周波光を発生して、この2周波
光を第1及び第2の周波光の2つに分割し、第1及び第
2の周波光の何れか一方の周波光の周波数をシフトさ
せ、第1の周波光を2つに分割して第3及び第4の周波
光を生成し、第2の2周波光を2つに分割して第5及び
第6の周波光を生成し、第5及び第6の周波光の何れか
一方を集光レンズを含む光学素子による集光ビームとし
て被測定物体上に入射させ、かつ第5及び第6の周波光
の何れか他方を被測定物体上に入射させる一方、第3及
び第4の周波光と被測定物体によって反射された第5及
び第6の周波光をそれぞれ合成し、第3及び第5の各周
波光の合成によって得られた光ヘテロダイン干渉光を偏
光面の異なる第1及び第3の光ヘテロダイン干渉光に分
離して第1及び第3のビート信号を求めるとともに、第
4及び第6の各周波光の合成によって得られた光ヘテロ
ダイン干渉光を偏光面の異なる第2及び第4の光ヘテロ
ダイン干渉光に分離して第2及び第4のビート信号を求
め、第1のビート信号と第2のビート信号の位相差及び
第3のビート信号と第4のビート信号の位相差に基づい
て被測定物体の表面形状を算出するようにしたことによ
り特徴づけられる。また、偏光面が互いに直交し周波数
が異なる2周波光のうち一方の偏光面の1周波光を発生
して、発生したこの1周波光を第1及び第2の周波光の
2つに分割し、第1及び第2の周波光の何れか一方の周
波光の周波数をシフトさせ、かつ第1の周波光を2つに
分割して第3及び第4の周波光を生成するとともに、第
2の周波光を2つに分割して第5及び第6の周波光を生
成し、第5及び第6の周波光の何れか一方を集光レンズ
を含む光学素子による集光ビームとして被測定物体上に
入射させ、かつ第5及び第6の周波光の何れか他方を被
測定物体上に入射させる一方、第3及び第4の周波光と
被測定物体によって反射された第5及び第6の周波光を
それぞれ合成し、第3及び第5の各周波光の合成によっ
て得られた第1の光ヘテロダイン干渉光を第1のビート
信号として検出するとともに、第4及び第6の各周波光
の合成によって得られた第2の光ヘテロダイン干渉光を
第2のビート信号として検出し、第1及び第2のビート
信号の位相差に基づいて被測定物体の表面形状を算出す
る。また、第5及び第6の周波光の何れか一方の集光ビ
ームの被測定物体上でのスポット領域を、第5及び第6
の周波光の何れか他方のビームの被測定物体上のスポッ
ト領域内に含ませるようにする。また、第1及び第2の
2周波光をそれぞれ異なる周波数で周波数シフトさせる
こともできる。
【0015】さらに、本発明の表面形状測定器は偏光面
が互いに直交し周波数が異なる2周波光を発生する周波
光発生手段と、この2周波光を第1及び第2の周波光の
2つに分割する第1の周波光分割手段と、第1及び第2
の周波光の何れか一方の周波数をシフトさせる周波数シ
フト手段と、被測定物体を載せるためのステージと、第
1の周波光を第3及び第4の2つの周光に分割する第2
の周波光分割手段と、第2の周波光を第5及び第6の2
つの周光に分割する第3の周波光分割手段と、第5及び
第6の周波光の何れか一方を集光レンズを含む光学素子
により集光ビームとして生成しこの集光ビームを第1の
ビームとして被測定物体上に入射させると共に、第5及
び第6の周波光の何れか他方を第2のビームとして被測
定物体上に入射させるビーム入射手段と、第3及び第4
の周波光と被測定物体によって反射された第5及び第6
の周波光をそれぞれ合成する光合成手段と、第3及び第
5の各周波光の合成により得られた光ヘテロダイン干渉
光を偏光面の異なる第1及び第3の光ヘテロダイン干渉
光に分離する第1の干渉光分離手段と、第4及び第6の
各周波光の合成により得られた光ヘテロダイン干渉光を
偏光面の異なる第2及び第4の光ヘテロダイン干渉光に
分離する第2の干渉光分離手段と、第1及び第3の光ヘ
テロダイン干渉光からそれぞれ独立に第1及び第3のビ
ート信号を検出すると共に、第2及び第4の光ヘテロダ
イン干渉光からそれぞれ独立に第2及び第4のビート信
号を検出する信号検出手段と、第1のビート信号と第2
のビート信号の位相差及び第3のビート信号と第4のビ
ート信号の位相差に基づいて被測定物体の表面形状を算
出する信号処理制御手段とを有するものである。
【0016】また、偏光面が互いに直交し周波数が異な
る2周波光のうち一方の偏光面の1周波光を発生する周
波光発生手段と、発生した1周波光を第1及び第2の周
波光の2つに分割する第1の周波光分割手段と、第1及
び第2の周波光の何れか一方の周波光の周波数をシフト
させる周波数シフト手段と、被測定物体を載せるための
ステージと、第1の周波光を第3及び第4の周波光に分
割する第2の周波光分割手段と、第2の周波光を第5及
び第6の周波光に分割する第3の周波光分割手段と、第
5及び第6の周波光の何れか一方を集光レンズを含む光
学素子により集光ビームとして生成しこの集光ビームを
第1のビームとして被測定物体上に入射させると共に、
第5及び第6の周波光の何れか他方を第2のビームとし
て被測定物体上に入射させるビーム入射手段と、第3及
び第4の周波光と被測定物体によって反射された第5及
び第6の周波光をそれぞれ合成する光合成手段と、第3
及び第5の各周波光の合成により得られた第1の光ヘテ
ロダイン干渉光を第1のビート信号として検出するとと
もに、第4及び第6の各周波光の合成により得られた第
2の光ヘテロダイン干渉光を第2のビート信号として検
出する信号検出手段と、第1及び第2のビート信号の位
相差に基づいて被測定物体の表面形状を算出する信号処
理制御手段とを有するものである。また、ビーム入射手
段は、第1のビームの被測定物体上でのビームスポット
領域を示す第1の領域を、第2のビームの被測定物体上
でのビームスポット領域を示す第2の領域内に含ませる
ようにしたものである。また、ビーム入射手段は、前記
第2の領域を被測定物体の領域より大きな領域として形
成するものである。また、周波数シフト手段は、第1及
び第2の各周波光に対しそれぞれ異なる周波数で周波数
シフトさせるものである。また、前記ステージは、被測
定物体の表面に対して平行な方向に移動可能なものであ
る。また、周波光発生手段、周波数シフト手段、第1な
いし第3の周波光分割手段、ビーム入射手段、光合成手
段、第1及び第2の干渉光分離手段、及び信号検出手段
を同一の光学系ステージ上に配置し、この光学ステージ
を被測定物体の表面に対して平行方向に移動可能とした
ものである。したがって、集光させないレーザービーム
は測定対象上の広い領域を照射し、測定対象上のパタン
の影響を避け、位相の変わらない基準光となる。また、
集光させたレーザービームは、段差、表面の凸凹などの
測定したい形状の近傍に入射させ、形状を検知するプロ
ーブ光となる。そして、測定対象からの2つの反射光と
2波長のレーザー光からなる参照光2本とを光ヘテロダ
イン干渉させ、位相差信号に基づきウエハ表面、或いは
光学素子などの段差形状、表面の面荒さや面形状などの
表面形状、さらにはマスク・ウエハ間のギャップを非接
触で直接計測でき、しかも測定面上のパタン形状やビー
ムスポット位置の制約を受けることなく、高精度の表面
形状の測定が可能になる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明について図面を参照
して説明する。図1は、本発明に係る表面形状測定装置
の第1の実施の形態を示す図であり、半導体ICやLS
I製造においてパタン加工されたウエハ面の段差測定装
置の概略構成を示すものである。
【0018】図1において、1,2はレーザー光源、3
は1/2波長板、4,7,12,14はミラー、5,2
1は偏光ビームスプリッター、6,13は無偏光ビーム
スプリッター、8,9は音響光学素子、10,11は平
行プリズム、15は投影光学系、16は縮小光学系、1
7,18はウエハ面ビームスポット、19はウエハ、2
0はウエハステージ、22,23は2分割ディテクタ、
24はビート信号処理制御部、L1,L2,L3,L4
はレーザービームである。
【0019】レーザー光源1、2はそれぞれ波長がλ1
(周波数:f1)、λ2(周波数:f2)の水平偏光
(P波)のレーザー光を発生する。レーザー光源1から
発生したレーザー光は、1/2波長板3により垂直偏光
(S波)となり、ミラー4を介して偏光ビームスプリッ
ター5によりレーザー光源2から発生したレーザー光と
合成される。この合成光は、偏光面が互いに垂直で周波
数が異なる2波長直交偏光光である。この2波長直交偏
光光は、無偏光ビームスプリッター6により2つのレー
ザー光に分岐され、一つはミラー7を介して音響光学素
子8に入射する。
【0020】音響光学素子8の駆動周波数をf11とする
と、音響光学素子8から出射するレーザー光の周波数は
それぞれ(f1+f11)、(f2+f11)に周波数シフ
トされた2波長直交偏光光となる。一方、分岐された他
の一方は、音響光学素子9に入射する。音響光学素子9
の駆動周波数をf22とすると、音響光学素子9から出射
するレーザー光の周波数はそれぞれ(f1+f22)、
(f2+f22)に周波数シフトされた2波長直交偏光光
となる。
【0021】これらの2波長直交偏光光は、平行プリズ
ム10、11によりそれぞれ2つの平行なレーザービー
ムL1とL2、及びL3とL4に分割され、L1とL2
はミラー12を介して無偏光ビームスプリッター13に
入射する。L3とL4は、無偏光ビームスプリッター1
3、ミラー14を介して、L3は投影光学系15により
ビームが絞らないで、またL4は縮小光学系16により
レーザー光のビームが絞られ、それぞれウエハステージ
20上に設置されたウエハ19にビームスポット17,
18として入射する。このレーザー光は、ウエハ面で反
射され、再度投影光学系15,縮小光学系16,ミラー
14を介して無偏光ビームスプリッター13に入射す
る。
【0022】この時、無偏光ビームスプリッター13に
より、周波数f11で周波数シフトされた2波長直交偏光
光L1,L2と周波数f22で周波数シフトされたウエハ
側からの反射光L3,L4とは、それぞれL1とL4、
L2とL3で光ヘテロダイン干渉光を生成し、さらに偏
向ビームスプリッター21により水平偏光の光ヘテロダ
イン干渉光と垂直偏光の光ヘテロダイン干渉光に分離さ
れる。
【0023】垂直偏光の光ヘテロダイン干渉光は、波長
がλ1(周波数:f1)のレーザー光を基に生成された
光ヘテロダイン干渉光であり、L2とL3の垂直偏光の
光ヘテロダイン干渉光と、L1とL4の垂直偏光の光ヘ
テロダイン干渉光は、それぞれ独立に2分割ディテクタ
22により検出されてビート信号I1、I2としてビー
ト信号処理制御部24に送られる。
【0024】また、水平偏光の光ヘテロダイン干渉光
は、波長がλ2(周波数:f2)のレーザー光を基に生
成された光ヘテロダイン干渉光であり、L2とL3の水
平偏光の光ヘテロダイン干渉光と、L1とL4の水平偏
光の光ヘテロダイン干渉光は、それぞれ独立に2分割デ
ィテクタ23により検出されてビート信号I3、I4と
してビート信号処理制御部24に送られる。
【0025】図2は、投影光学系15から出射したレー
ザービームL3のスポット17が、ウエハ面上の段差パ
タン近傍付近に、縮小光学系16により絞られたレーザ
ー光L4のビームスポット18がウエハ面上の段差パタ
ンの下部に入射した場合の段差パタンの拡大図である。
この場合、ビームスポット17,18が段差の上部と下
部に入射する場合とで光学系内で光路長差を生じる。パ
タンの段差をDとすると、パタン上部からの反射光とパ
タン下部からの反射光には2Dの光路長差が生じる。し
たがって従来技術で説明した段差Dの測定と同様、前述
の式(3)によりウエハ面上の段差測定が可能である。
【0026】また、図2では、ウエハ面上のパタンの密
集やビームスポットの設定位置による制約を本装置が受
けない利点について説明している。即ち、図2では、測
定したいパタンAの段差部に対し、リファレンス(参照
光)であるレーザー光L3のビームスポット17の中に
パタンBが置かれている例を示しているが、パタンAの
微細部分の段差計測には問題にはならない。つまり、ビ
ームスポット17からの反射光の位相差はビームスポッ
ト内の段差状態の平均化された値となって検出されるか
らである。
【0027】したがって、検出光であるレーザー光L4
のビームスポット径を絞ることによって、より微細パタ
ン、或いは微細部分の段差、或いは表面形状が測定可能
である。また、参照光であるレーザー光L3のビームス
ポット径を十分大きな領域にすること、或いはビームス
ポット18をビームスポット17の領域に含ませること
によって、パタン形状、配置の制約を受けることが無く
なる。さらに、2つのレーザースポット、或いはウエハ
ステージ20をx或いはy方向にスキャンすることによ
って、ウエハ面上の凸凹を検出できることは言うまでも
ない。
【0028】図3は、本発明に係る表面形状測定器の第
2の実施の形態を示す図であり、X線露光におけるマス
ク・ウエハ間のギャップ測定装置の概略の構成を示す図
である。図3において、35はX線マスク、36はメン
ブレン部、37はメンブレン窓である。ギャップ測定装
置全体の光学系、機構系、回路系などの構成要素につい
ては既に説明した図1の段差測定装置と同様のものであ
る。
【0029】図4は図3に示す第2の実施の形態におい
て、マスク・ウエハ間のギャップ部を拡大して示した図
である。図4において、38はX線吸収パタンからなる
マスクパタンである。ここでレーザー光L3は、マスク
のX線吸収体からなるマスクパタン38により反射し、
レーザー光L4は、マスクメンブレン窓37を透過して
ウエハ面に集光して入射し、ウエハ面からの反射光を利
用する。したがって、マスク面とウエハ面の間隔、即ち
ギャップをDとすると、マスク面からの反射光とウエハ
面からの反射光には2Dの光路長差が生じる。したがっ
て第1の実施の形態の段差測定と同様、前述の式(3)
により、マスク・ウエハ間のギャップ測定が可能にな
る。
【0030】第1及び第2の実施の形態において、2D
の値がそれぞれのレーザー波長λ1,λ2について何波
長分に相当するかを求める。ここで、それぞれN1,N
2波長分以上であるとすると、N1,N2は従来技術で
説明した前述の式(3)から求めることができる。この
場合、N1は、{ΔΦ−(φ20−φ10)}・{(λ
1・λ2)/(λ1−λ2)}/(2π・λ1)の整数
部(小数点以下切り捨て)、N2は、{ΔΦ−(φ20
−φ10)}・{(λ1・λ2)/(λ1−λ2)}/
(2π・λ2)の整数部(小数点以下切り捨て)とな
る。したがって、2Dは次のように表すこともできる。
【0031】 2D={N1+(Φ21−φ10)/2π}・λ1 (4) 2D={N2+(Φ43−φ10)/2π}・λ2 (5) この式より、例えば前記の例と同様に、位相差検出分解
能を0.5゜とすると、段差、或いはギャップの検出分
解能としては、λ1/720、またはλ2/720が得
られる。即ち、N1,N2は、2つの波長λ1,λ2の
計測によって求められる値である。
【0032】したがって、N1、或いはN2がゼロの場
合の測定試料、即ちパタンの段差部、或いはマスク・ウ
エハ間のギャップの大きさDが、レーザー波長の1/2
の値(λ1/2,或いはλ2/2)に比べて小さい場
合、もしくは、N1、或いはN2の値が既知である場
合、即ちパタンの段差部、或いはマスク・ウエハ間のギ
ャップの大きさDが、レーザー波長のλ1/2、或いは
λ2/2の値に対して何倍かがわかっている測定試料に
ついては、式(4)または式(5)によりパタンの段差
部、或いはマスク・ウエハ間のギャップの大きさDが計
測できる。
【0033】即ち、特定の段差、或いはマスク・ウエハ
間のギャップ条件の試料を用いる場合には、偏光面が互
いに直交し周波数が異なる2周波光の何れか一方の偏光
面のレーザー光のみを用いる。または、1つの波長のレ
ーザー光について光学系を組み上げても、同様の精度で
段差、或いはマスク・ウエハ間のギャップの計測が可能
である。この場合、レーザー光源1,2のうち一方のレ
ーザー光源のみを用いて計測することができ、レーザー
光源2のみを用いるようにすれば、図1,図3におい
て、レーザー光源1、1/2波長板3、ミラー4、偏光
ビームスプリッター5,21、2分割ディテクタ22を
省略できる。
【0034】図5は、レーザー光L3,L4が試料面に
入射する投影光学系と縮小光学系の概略の構成を示す図
である。ここで、投影光学系は集光レンズEL1,EL
2,EL3,EL4により構成され、縮小光学系は集光
レンズEL4により構成される。
【0035】図6は、レーザー光L3,L4が試料面に
入射する投影光学系と縮小光学系の第1の実施の形態を
示す図であり、この例は、ミラーM1,M2から構成さ
れている投影光学系のビームスポット17の領域内に、
集光レンズEL5により構成された縮小光学系のビーム
スポット18の領域が含まれている入射光学系の例を示
している。
【0036】図7は、レーザー光L3,L4が試料面に
入射する投影光学系と縮小光学系の第2の実施の形態を
示す図であり、この例では、投影光学系は集光レンズE
L6,EL7,EL8,EL9、ミラーM3,M4から
構成され、縮小光学系は集光レンズEL9、ミラーM4
により構成される。
【0037】図8は、前記図7で示した2つのビームス
ポット17,18の構成の投影光学系と縮小光学系を図
11のパタンに適用した例を示す。密集しているパタン
に対して十分大きいビームスポット17を形成すること
により、ビームスポット17の微小変位に対しては位相
は平均化された値からほとんど変動せず、基準のビーム
スポットとして設定できる。
【0038】したがって、2つのビームスポット17,
18を密集しているパタンに対して相対的に移動させ
て、ビームスポット18が試料面の凸凹によって変化す
る位相を、ビームスポット17の位相を基準として2つ
のビームスポット17,18について位相差を検出する
ことにより取り出せる。即ち、この位相差が試料面の凸
凹になる。さらに図8に示すようにビームスキャンを行
って位相変動のほとんどないビームスポット17の位相
を基準に、ビームスポット18との位相差をxyの2次
元マップで検出することにより、z方向を試料面の凸凹
の値として試料面の3次元の凸凹状態(表面形状)を測
定できる。
【0039】なお、図1の第1の実施の形態及び図3の
第2の実施の形態において、光学系全体を同一基板から
なる光学ステージ上に配置し、光学ステージを任意のx
y方向に移動させることにより、マスク、及びウエハの
任意の位置での段差、或いはギャップの測定が可能であ
る。また、図1の第1の実施の形態において、ウエハス
テージ20を任意のxy方向に移動させて任意の位置で
のウエハ面の段差を測定できることは言うまでもない。
【0040】また、図1の第1の実施の形態及び図3の
第2の実施の形態において、2つの音響素子を用いて周
波数シフトさせる方法を示したが、何れか一方を用いて
片側のレーザー光のみを周波数シフトさせても同様の効
果を奏する。また、図1の第1の実施の形態及び図3の
第2の実施の形態において、試料面に入射するレーザー
ビームL3,L4の何れか一方について、試料面に入射
させないで無偏光ビームスプリッター13とウエハ19
との間の光路系に反射ミラーを設けてレーザービームを
反射させて干渉させるようにし、基準のレーザービーム
として試料面に1つのレーザービームを入射させる方法
を用いても同様の効果を奏する。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ウ
エハ表面の段差形状、表面の面荒さ,面形状などの表面
状や、マスク・ウエハ間のギャップを非接触で直接計測
でき、しかも測定面上のパタン形状やビームスポット位
置の制約を受けることなく、高精度の表面形状の測定が
可能になるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る表面形状測定器の第1の実施の
形態を示すブロック図である。
【図2】 表面形状測定器の前記第1の実施の形態であ
る段差測定装置の段差部を拡大して示した図である。
【図3】 本発明に係る表面形状測定器の第2の実施の
形態を示すブロック図である。
【図4】 表面形状測定器の前記第2の実施の形態であ
るギャップ測定装置のギャップ部を拡大して示した図で
ある。
【図5】 表面形状測定器を構成する投影光学系と縮小
光学系の概略構成を示す図である。
【図6】 前記投影光学系と縮小光学系の第1の実施の
形態を示す図であり、投影光学系のビームスポット内に
縮小光学系のビームスポットが含まれる場合の図であ
る。
【図7】 前記投影光学系と縮小光学系の第2の実施の
形態を示す図であり、投影光学系のビームスポット内に
縮小光学系のビームスポットが含まれる場合の図であ
る。
【図8】 表面形状測定器をビームスポット間隔に近い
パタンが繰り返し配置されている被測定物に適用した例
を示す図である。
【図9】 従来の表面形状測定器の概略の構成を示す図
である。
【図10】 従来の表面形状測定器のパタン段差部を拡
大して示した図である。
【図11】 従来の表面形状測定器をビームスポット間
隔に近いパタンが繰り返し配置されている被測定物に適
用した例を示す図である。
【符号の説明】
1,2…レーザー光源、3…1/2波長板、4,7,1
2,14,M1〜M4…ミラー、5,21…偏光ビーム
スプリッター、6,13…無偏光ビームスプリッター、
8,9…音響光学素子、10,11…平行プリズム、L
1〜L4…レーザービーム、15,16…縮小光学系、
17,18…ウエハ面ビームスポット、19…ウエハ,
20…ウエハステージ、22,23…2分割ディテク
タ、24…ビート信号処理制御部、EL1〜EL9…集
光レンズ、35…X線マスク、36…メンブレン部、3
7…メンブレン窓、38…X線吸収体からなるマスクパ
タン。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 偏光面が互いに直交し周波数が異なる2
    周波光を発生して、この2周波光を第1及び第2の周波
    光の2つに分割し、第1及び第2の周波光の何れか一方
    の周波光の周波数をシフトさせ、前記第1の周波光を2
    つに分割して第3及び第4の周波光を生成し、前記第2
    の周波光を2つに分割して第5及び第6の周波光を生成
    し、前記第5及び第6の周波光の何れか一方を集光レン
    ズを含む光学素子による集光ビームとして被測定物体上
    に入射させ、かつ前記第5及び第6の周波光の何れか他
    方を前記被測定物体上に入射させる一方、前記第3及び
    第4の周波光と前記被測定物体によって反射された第5
    及び第6の周波光をそれぞれ合成し、前記第3及び第5
    の各周波光の合成によって得られた光ヘテロダイン干渉
    光を偏光面の異なる第1及び第3の光ヘテロダイン干渉
    光に分離し、第1及び第3のビート信号を求めるととも
    に、前記第4及び第6の各周波光の合成によって得られ
    た光ヘテロダイン干渉光を偏光面の異なる第2及び第4
    の光ヘテロダイン干渉光に分離し、第2及び第4のビー
    ト信号を求め、第1のビート信号と第2のビート信号の
    位相差及び第3のビート信号と第4のビート信号の位相
    差に基づいて前記被測定物体の表面形状を算出すること
    を特徴とする表面形状測定方法。
  2. 【請求項2】 偏光面が互いに直交し周波数が異なる2
    周波光のうち一方の偏光面の1周波光を発生して、発生
    したこの1周波光を第1及び第2の周波光の2つに分割
    し、第1及び第2の周波光の何れか一方の周波光の周波
    数をシフトさせ、かつ前記第1の周波光を2つに分割し
    て第3及び第4の周波光を生成するとともに、前記第2
    の周波光を2つに分割して第5及び第6の周波光を生成
    し、前記第5及び第6の周波光の何れか一方を集光レン
    ズを含む光学素子による集光ビームとして被測定物体上
    に入射させ、かつ前記第5及び第6の周波光の何れか他
    方を前記被測定物体上に入射させる一方、前記第3及び
    第4の周波光と前記被測定物体によって反射された第5
    及び第6の周波光をそれぞれ合成し、前記第3及び第5
    の各周波光の合成によって得られた第1の光ヘテロダイ
    ン干渉光を第1のビート信号として検出するとともに、
    前記第4及び第6の各周波光の合成によって得られた第
    2の光ヘテロダイン干渉光を第2のビート信号として検
    出し、第1及び第2のビート信号の位相差に基づいて前
    記被測定物体の表面形状を算出することを特徴とする表
    面形状測定方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、 前記第5及び第6の周波光の何れか一方の集光ビームの
    被測定物体上でのスポット領域は、前記第5及び第6の
    周波光の何れか他方のビームの前記被測定物体上のスポ
    ット領域内に含まれることを特徴とする表面形状測定方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2において、 前記第1及び第2の周波光をそれぞれ異なる周波数で周
    波数シフトさせることを特徴とする表面形状測定方法。
  5. 【請求項5】 偏光面が互いに直交し周波数が異なる2
    周波光を発生する周波光発生手段と、周波光発生手段が
    発生した2周波光を第1及び第2の周波光の2つに分割
    する第1の周波光分割手段と、第1及び第2の周波光の
    何れか一方の周波光の周波数をシフトさせる周波数シフ
    ト手段と、被測定物体を載せるためのステージと、前記
    第1の周波光を第3及び第4の2つの周波光に分割する
    第2の周波光分割手段と、前記第2の周波光を第5及び
    第6の2つの周波光に分割する第3の周波光分割手段
    と、前記第5及び第6の周波光の何れか一方を集光レン
    ズを含む光学素子により集光ビームとして生成しこの集
    光ビームを第1のビームとして被測定物体上に入射させ
    ると共に、前記第5及び第6の周波光の何れか他方を第
    2のビームとして前記被測定物体上に入射させるビーム
    入射手段と、前記第3及び第4の周波光と前記被測定物
    体によって反射された第5及び第6の周波光をそれぞれ
    合成する光合成手段と、前記第3及び第5の各周波光の
    合成により得られた光ヘテロダイン干渉光を偏光面の異
    なる第1及び第3の光ヘテロダイン干渉光に分離する第
    1の干渉光分離手段と、前記第4及び第6の各周波光の
    合成により得られた光ヘテロダイン干渉光を偏光面の異
    なる第2及び第4の光ヘテロダイン干渉光に分離する第
    2の干渉光分離手段と、第1及び第3の光ヘテロダイン
    干渉光からそれぞれ独立に第1及び第3のビート信号を
    検出すると共に、第2及び第4の光ヘテロダイン干渉光
    からそれぞれ独立に第2及び第4のビート信号を検出す
    る信号検出手段と、第1のビート信号と第2のビート信
    号の位相差及び第3のビート信号と第4のビート信号の
    位相差に基づいて前記被測定物体の表面形状を算出する
    信号処理制御手段とを有することを特徴とする表面形状
    測定器。
  6. 【請求項6】 偏光面が互いに直交し周波数が異なる2
    周波光のうち一方の偏光面の1周波光を発生する周波光
    発生手段と、前記周波光発生手段が発生した1周波光を
    第1及び第2の周波光の2つに分割する第1の周波光分
    割手段と、第1及び第2の周波光の何れか一方の周波光
    の周波数をシフトさせる周波数シフト手段と、被測定物
    体を載せるためのステージと、前記第1の周波光を第3
    及び第4の周波光に分割する第2の周波光分割手段と、
    前記第2の周波光を第5及び第6の周波光に分割する第
    3の周波光分割手段と、前記第5及び第6の周波光の何
    れか一方を集光レンズを含む光学素子により集光ビーム
    として生成しこの集光ビームを第1のビームとして被測
    定物体上に入射させると共に、前記第5及び第6の周波
    光の何れか他方を第2のビームとして前記被測定物体上
    に入射させるビーム入射手段と、前記第3及び第4の周
    波光と前記被測定物体によって反射された第5及び第6
    の周波光をそれぞれ合成する光合成手段と、前記第3及
    び第5の各周波光の合成により得られた第1の光ヘテロ
    ダイン干渉光を第1のビート信号として検出するととも
    に、前記第4及び第6の各周波光の合成により得られた
    第2の光ヘテロダイン干渉光を第2のビート信号として
    検出する信号検出手段と、第1及び第2のビート信号の
    位相差に基づいて前記被測定物体の表面形状を算出する
    信号処理制御手段とを有することを特徴とする表面形状
    測定器。
  7. 【請求項7】 請求項5または請求項6において、 前記ビーム入射手段は、前記第1のビームの被測定物体
    上でのビームスポット領域を示す第1の領域を、前記第
    2のビームの前記被測定物体上でのビームスポット領域
    を示す第2の領域内に含ませるようにしたことを特徴と
    する表面形状測定器。
  8. 【請求項8】 請求項5または請求項6において、 前記ビーム入射手段は、前記第2のビームのビームスポ
    ット領域を示す第2の領域を前記被測定物体の領域より
    大きな領域として形成することを特徴とする表面形状測
    定器。
  9. 【請求項9】 請求項5または請求項6において、 前記周波数シフト手段は、前記第1及び第2の各周波光
    に対しそれぞれ異なる周波数で周波数シフトさせること
    を特徴とする表面形状測定器。
  10. 【請求項10】 請求項5または請求項6において、 前記ステージは、前記被測定物体の表面に対して平行な
    方向に移動可能なものであることを特徴とする表面形状
    測定器。
  11. 【請求項11】 請求項5または請求項6において、 前記周波光発生手段、周波数シフト手段、第1ないし第
    3の周波光分割手段、ビーム入射手段、光合成手段、第
    1及び第2の干渉光分離手段、及び信号検出手段は同一
    の光学系ステージ上に配置され、この光学ステージは前
    記被測定物体の表面に対して平行な方向に移動可能なも
    のであることを特徴とする表面形状測定器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100443959C (zh) * 2005-07-27 2008-12-17 三星电子株式会社 光学器件的检测装置及检测方法
CN110514139A (zh) * 2019-08-13 2019-11-29 桂林电子科技大学 一种激光干涉测量系统的反射镜面形变化检测装置及方法

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