JP4469609B2 - マルチパス干渉計 - Google Patents

マルチパス干渉計 Download PDF

Info

Publication number
JP4469609B2
JP4469609B2 JP2003564519A JP2003564519A JP4469609B2 JP 4469609 B2 JP4469609 B2 JP 4469609B2 JP 2003564519 A JP2003564519 A JP 2003564519A JP 2003564519 A JP2003564519 A JP 2003564519A JP 4469609 B2 JP4469609 B2 JP 4469609B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
interferometer
measurement
wafer
relative
mask
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2003564519A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005516206A (ja
Inventor
エイ. ヒル、ヘンリー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Zygo Corp
Original Assignee
Zygo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Zygo Corp filed Critical Zygo Corp
Priority claimed from PCT/US2003/002446 external-priority patent/WO2003064968A1/en
Publication of JP2005516206A publication Critical patent/JP2005516206A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4469609B2 publication Critical patent/JP4469609B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Instruments For Measurement Of Length By Optical Means (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)

Description

本発明は干渉計、例えばリソグラフィスキャナまたはステッパシステムのマスクステージまたはウェハステージのような測定対象物の角度変位及び直線変位を測定する変位測定分散干渉計に関する。
(参照による引用)
次の文書は本明細書において参照により引用される。Henry A. Hillによる2001年8月2日出願(Z−336)の米国仮特許出願第60/309,608号、Henry A. Hillによる2001年8月23日出願(Z−343)の米国仮特許出願第60/314,345号、Henry A. Hillによる2001年8月23日出願(Z−345)の米国仮特許出願第60/314,568号、Henry A. Hillによる2002年1月28日出願(Z−391)の米国仮特許出願第60/352,341号、Henry A. Hillによる2002年1月28日出願(Z−396)の米国仮特許出願第60/352,425号、及びHenry A. Hillによる2002年8月23日出願(Z−345)の米国特許出願第10/227,167号。
変位測定干渉計は、光学的な干渉信号に基づいて、基準物体に対する測定対象物の位置の相対的な変化をモニタする。干渉計は、測定対象物から反射した測定ビームと、基準物体から反射した基準ビームとを重ね合わせ、干渉させることによって光学的な干渉信号を生成する。
多くの応用例では、測定および基準ビームの偏光は直交しており、周波数は異なっている。異なる周波数は、たとえば、レーザによるゼーマン分裂または音響光学変調によって、あるいは複屈折素子などを使用してレーザ内部で生成し得る。偏光が直交していることで、偏光ビーム・スプリッタにより測定および基準ビームがそれぞれ測定および基準物体に方向づけられ、反射した測定および基準ビームが合成されて、重なり合う射出測定および基準ビームが形成され得る。この重なり合う射出ビームが出力ビームを形成し、その後で偏光子を通過する。
偏光子は、測定および基準射出ビームの偏光を混合して、混合ビームを形成する。混合ビーム中の測定および基準射出ビームの成分は互いに干渉して、測定および基準射出ビームの相対位相に応じて混合ビームの強度が変化する。検出器が、この混合ビームの時間依存性強度を測定し、この強度に比例した電気的な干渉信号を生成する。測定および基準ビームの周波数は異なるので、この電気的な干渉信号は、測定および基準射出ビームの周波数の差に等しいビート周波数を有する「ヘテロダイン」信号を含む。たとえば、測定対象物を含むステージを並進移動させることによって、測定および基準経路長が相互に変化する場合、ビート周波数の測定値は、2νnp/λに等しいドップラー・シフトを含む。ここで、νは測定および基準物体の相対速度、λは測定および基準ビームの波長、nは光ビームが通過する空気または真空などの媒質の屈折率、pは基準および測定物体まで通過した回数である。測定対象物の相対位置の変化は、干渉信号の測定値の位相変化に相当し、2πの位相変化が、ほぼλ/(np)の距離の変化Lに等しい。ここで、Lは往復距離の変化、たとえば、測定対象物を含むステージに至り、それから戻るまでの距離の変化である。
残念ながら、この等式は必ずしも正確ではない。更に、干渉信号測定値の振幅は変化し得る。振幅が変化すると、後続の位相変化測定値の精度が低くなり得る。多くの干渉計には、「周期誤差」として知られているような非線形性を含む。この周期誤差は、干渉信号測定値の位相および/または強度として表すことが可能であり、光路長pnLの変化に対する正弦波依存性を有する。具体的には、位相の第1高調波周期誤差は(2πpnL)/λに対する正弦波依存性を有しており、位相の第2高調波周期誤差は2×(2πpnL)/λに対する正弦波依存性を有する。より高次の高調波周期誤差が存在する可能性もある。
干渉計の基準ビーム成分及び測定ビーム成分が波面誤差を含む場合、出力ビームの基準ビーム成分及び測定ビーム成分との間の横方向変位(すなわち「ビームずれ」)の変化により生じるような「非周期的非線形性」も存在する。この現象は次のように説明できる。
干渉計光学系の不均質性は基準ビーム及び測定ビームに波面誤差を生じさせる。基準ビーム及び測定ビームがこのような不均質性により互いに共線的に伝搬する場合、その結果として生じる波面誤差は同じとなり、干渉信号に対するこれらの寄与が互いに相殺し合う。しかしながらより一般的には、出力ビームの基準ビーム成分及び測定ビーム成分は横方向に互いに変位する、すなわちこれらの成分は相対ビームずれを有する。このようなビームずれによって波面誤差が生じて、誤差が出力ビームから生じる干渉信号に影響する。
また、多くの干渉計システムにおいて、ビームずれは測定対象物の位置または角度配向(agnular orientation)が変わると変化する。例えば、相対ビームずれの変化が平面ミラー測定対象物の角度配向の変化により生じる。従って、測定対象物の角度配向の変化により、対応する誤差が干渉信号に生じる。
ビームずれ及び波面誤差の影響は、成分偏光状態に関連する出力ビームの成分を混合し、混合出力ビームを検出して電気干渉信号を生成するために使用する手順に依存することになる。混合出力ビームは、例えば混合ビームを検出器に集光させることなく検出器により、混合出力ビームを検出器に集光するビームとして検出することにより、または混合出力ビームをシングルモードまたはマルチモード光ファイバの中に向けて射出し、光ファイバが搬送する混合出力ビームの一部を検出することにより検出することができる。ビームずれ及び波面誤差による影響はまた、仮にビームストップを混合出力ビームを検出する手順に使用するとした場合、ビームストップの性能にも依存することになる。一般的に、干渉信号の複数の誤差は、光ファイバを使用して混合出力ビームを検出器に送信するときに混合される。
測定干渉信号の振幅変動は多数のメカニズムによる正味の結果である。一つのメカニズムは出力ビームの基準成分及び測定成分の相対ビームずれであり、このビームずれは、例えば測定対象物の姿勢の変化の結果である。
分散測定の適用においては、光路長測定は複数の波長、例えば532nm及び1064nmで行なわれ、この測定を使用して距離測定干渉計の測定経路に在るガスの分散を測定する。分散測定は、距離測定干渉計で測定する光路長を物理長に変換する際に使用することができる。このような変換は、測定対象物までの物理距離は変化しない場合であっても測定光路長の変化がガス乱流により及び/又は測定アーム中のガスの平均密度の変化により生じるので重要となる。
上述の干渉計は多くの場合、リソグラフィに使用して半導体ウェハに集積回路を形成するためのスキャナシステム及びステッパシステムの不可欠な構成要素である。このようなリソグラフィシステムは通常、ウェハを支持し、固定する移動可能なステージ、照射ビームをウェハ上に方向付けるために使用する集光光学系、ステージを露光ビームに対して移動させるスキャナまたはステッパシステム、及び一つ以上の干渉計を含む。各干渉計は測定ビームをステージに取り付けた平面ミラーに方向付け、また反射測定ビームを平面ミラーから受光する。各干渉計はその反射測定ビームを該当する基準ビームと干渉させ、全体として干渉計は照射ビームに対するステージの位置の変化を正確に測定する。干渉計によってリソグラフィシステムは、ウェハのどの領域が照射ビームに晒されるかについて正確に制御することができる。
多くのリソグラフィシステム及び他の用途において、測定対象物は各干渉計からの測定ビームを反射する一つ以上の平面ミラーを含む。測定対象物の角度配向の小さな変化、例えばステージのピッチング及びヨーイングは、平面ミラーが反射する各測定ビームの方向を変えることができる。補償しないままにしておくと、これらの変化した測定ビームは各該当する干渉計における射出測定ビーム及び射出基準ビームのオーバーラップを小さくしてしまう。また、これらの射出測定ビーム及び射出基準ビームは互いに平行に伝搬しないか、または混合ビームを形成するときにそれらの波面が一致しない。その結果、射出測定ビームと射出基準ビームとの間の干渉が混合ビームの進行方向に垂直な面内において変化するので、検出器が測定する光強度の中に符号化されている干渉情報が壊れる。
この問題に対処するために、多くの従来の干渉計は再帰性反射体を含み、この再帰性反射体は測定ビームの向きを変えて平面ミラーに戻すので測定ビームは干渉計と測定対象物との間の経路を「2回通過する」。再帰性反射体を設けることにより射出測定ビームの方向が確実に測定対象物の角度配向の変化に対して鈍感になる。平面ミラー干渉計において実施する場合、この構成は一般的に高安定性平面ミラー干渉計(HSPMI)と呼ばれるものになる。しかしながら、再帰性反射体を設けるとしても、射出測定ビームの横方向位置は依然として測定対象物の角度配向の変化に敏感なままである。また、干渉計内の光学系を通過する測定ビームの経路も依然として測定対象物の角度配向の変化に敏感なままである。
実際、干渉計システムを使用してウェハステージの位置を複数の測定軸に沿って測定する。例えば、ウェハステージがx−y平面に位置する直交座標系を定義すると、測定は通常、ウェハステージがx−y平面に沿って移動するに従って、ステージのx及びy位置だけでなくz軸に対するステージの角度配向に関しても行なわれる。また、x−y平面の面外のウェハステージの傾きもモニターすることが望ましい。例えば、そのような傾きの正確な特徴づけはx及びy位置のアッべオフセットエラーを計算するために必要となる。従って、所望の用途に応じて、最大5つの測定すべき自由度が存在する。また、幾つかの用途では、z軸に対するウェハステージの位置もモニターして6つの自由度をモニターすることが望ましい。
各自由度を測定するために、干渉計を使用して距離変化を該当する測定軸に沿ってモニターする。例えば、ステージのx及びy位置だけでなくx,y及びz軸に対するステージの角度配向を測定するシステムでは、少なくとも3つの空間的に分離された測定ビームをウェハステージの一方のサイドで反射し、少なくとも2つの空間的に分離された測定ビームをウェハステージの他方のサイドで反射する。例えば、「5つの測定軸を使用して基板にマスクパターンを繰り返し結像する方法及び装置」と題する米国特許第5,801,832号を参照されたい。ここで、この文献の内容を参照により援用する。各測定ビームを基準ビームと再合成して該当する測定軸に沿った光路長変化をモニターする。異なる測定ビームがウェハステージに異なる位置で衝突するので、ウェハステージの角度配向は光路長測定を適切に組み合わせることにより得ることができる。従って、各自由度をモニターするために、システムはウェハステージに衝突する少なくとも一つの測定ビームを含む。また上述のように、各測定ビームがウェハステージを2回通過するのでウェハステージの角度配向の変化による干渉信号の劣化を防止することができる。測定ビームは、物理的に独立した干渉計または複数の測定ビームを生成する多軸干渉計により生成することができる。
本発明は、2,3またはそれよりも多くの自由度を測定するときに、一つ以上の検出器または光ファイバピックアップ(Fiber Optic Pickups:FOP)でのビームずれ差が無い、または非常に小さくなる多自由度測定平面ミラー干渉計アセンブリを特徴とする。本発明の或る実施形態では、干渉計アセンブリの一つ以上の干渉計における基準ビーム及び測定ビームのビームずれ差が非常に小さくなる。干渉計アセンブリは、単一の干渉計光学アセンブリを含むことができる。一つの検出器またはFOPでのビームずれ差が無いか、または非常に小さい2自由度測定平面ミラー干渉計アセンブリは、平面ミラー上の2つの離間した位置の2つの直線変位を測定するか、または平面ミラーの直線変位及び角度変位の両方を測定するように構成することができる。ある構成では、その構成の該当する干渉計の内の一つの干渉計における基準ビーム及び測定ビームのビームずれ差が非常に小さくなる。
Henry A. Hillによる2002年1月28日出願(Z−391)の米国特許出願第60/352,341号に開示されている干渉計構成を使用し、本明細書に記載する技術を拡張して更に別の自由度を測定することができ、この特許文献は本明細書において参照により引用される。一つ以上の検出器及び/又はFOPでのビームずれ差が無いか、または非常に小さい3自由度測定平面ミラー干渉計アセンブリを含むこのような実施形態は、平面ミラー上の3つの離間した位置の3つの直線変位を測定するか、または平面ミラーの1つの直線変位及び2つの直交角度変位を測定するか、或いは2つの直線変位及び1つの角度変位を測定するように構成することができる。ある構成では、その構成の該当する干渉計の内の一つ以上の干渉計における基準ビーム及び測定ビームのビームずれ差が非常に小さくなる。一つ以上の検出器及び/又はFOPでのビームずれ差が無いか、または非常に小さい4以上の自由度測定平面ミラー干渉計アセンブリを含む更に別の実施形態は、別の組合せの直線変位及び角度変位を測定するように構成することができる。ある構成では、その構成の該当する干渉計の内の一つ以上の干渉計における基準ビーム及び測定ビームのビームずれ差が非常に小さくなる。
単一の平面ミラーを、対象物の姿勢の変化を測定する際の基準物体及び測定対象物の両方として使用することができる。角度測定に使用する基準ビーム及び測定ビームは、単一の平面ミラーへの単一の通路を形成する。干渉計光学アセンブリは、非常に安定した構成の直線変位干渉計及び角度変位干渉計のいずれか、または両方を含むことができる。干渉計光学アセンブリは、角度測定に使用するビームについては、一つの検出器またはFOPでの基準ビーム成分及び測定ビーム成分のビームずれ差が無いか、または非常に小さくなるように構成することができる。単一の平面ミラーでの基準ビーム及び測定ビームのビームずれは、角度変位干渉計に使用する基準ビーム及び測定ビームに関してゼロになる。2つ以上の直線変位出力ビーム及び角度変位出力ビームは、単一の平面ミラーへの通路において共通の測定ビーム経路を有する。干渉計光学アセンブリは、直線変位干渉計及び角度変位干渉計のそれぞれの基準ビーム光路長及び測定ビーム光路長が、ガラス中で等しい長さになる、かつ/またはガス中で等しい長さになるように構成される。
概括すると、一態様において、本発明は装置を特徴とし、この装置はマルチパス(multiple−pass)干渉計を備える。このマルチパス干渉計は複数の反射板を含み、この複数の反射板は、干渉計を通る複数通路に沿って少なくとも2つのビームを反射し、複数の通路は第1組の通路及び第2組の通路を含む。反射板は、反射板により反射されるビームの経路の方向に直交する第1の配向を有する。2つのビームは、第1組の通路の後の複数の反射板の内の一つの反射板上の第1位置の変化に関する情報を供給する。2つのビームは、第2組の通路の後の一つの反射板上の第1位置の変化及び第2位置の変化に関する情報を供給する。ビームの経路は、複数の反射板の内の少なくとも一つの反射板が第1の配向以外の配向を有する場合に、第1組の通路の間及び第2組の通路の間にずれる。干渉計は、第2組の通路の間に生じるずれが第1組の通路の間に生じるずれと相殺するように、第1組の通路の後、かつ第2組の通路の前で、ビームの向きを変える光学系を含む。
装置の実施形態は、次の特徴の内の一つ以上を含むことができる。
光学系は、2つのビームのずれの大きさ及び方向を維持しながらビームの向きを変えるように構成される。光学系により向きを変えられた後の2つのビームの内の一方のビームの伝搬経路は、第1組の通路が終わった後の2つのビームの内の他方のビームの伝搬経路に平行である。反射板は、平面状のの反射面を有する。ビームは、干渉計に対して固定された位置に保持される、複数の反射板の内の一つの反射板の方向に向かって方向付けられる基準ビームを含む。ビームは、干渉計に対して移動可能な、複数の反射板の内の一つの反射板に向かって方向付けられる測定ビームを含む。基準ビーム及び測定ビームの経路によって光路長差が定義され、光路長差の変化は、干渉計に対して移動可能な、複数の反射板の内の一つの反射板の位置の変化を示す。複数の反射板は、第1反射板及び第2反射板を含み、ビームは、第1反射板に方向付けられる第1ビームと、第2反射板に方向付けられる第2ビームとを含み、第1反射板及び第2反射板の各々は、干渉計に対して移動可能である。
第1及び第2ビームの経路によって光路長差が定義され、光路長差の変化は、第1及び第2反射板の相対位置の変化を示す。第1組の通路は2つの通路からなり、各通路の間に、ビームの各々が複数の反射板の内の一つの反射板によって少なくとも1回反射される。第2組の通路は2つの通路からなり、各通路の間に、ビームの各々が複数の反射板の内の一つの反射板によって少なくとも1回反射される。マルチパス干渉計は、入力ビームをビームに分離し、ビームを反射板に向かって方向付けるビームスプリッタを備える。ビームスプリッタは、偏光ビームスプリッタを含む。光学系は奇数個の反射面を有する。反射面の法線は、共通平面内に在る。反射面は、平面状の反射面を含む。
光学系によって向きを変えられる各ビームについては、ビームは、各反射面の入射ビームと反射ビームとの間の角度の合計がゼロまたは360度の整数倍となるように反射面によって反射され、角度は、入射ビームから反射ビームに向かう方向において測定され、角度は、反時計回りに測定されるときに正の値を有し、時計回りに測定されるときに負の値を有する。
干渉計は、ビームが第1組及び第2組の通路を伝搬した後のビームを合成して、干渉計を出て行く重畳ビームを形成する。光学系は、一つの反射面から構成される。光学系は、偶数個の反射面を有する。光学系は、キューブコーナー再帰性反射体を備える。干渉計は、差動平面ミラー干渉計を含む。2つのビームは、異なる周波数を有する。
概括すると、別の態様において、本発明は集積回路をウェハの上に製造する際に使用するリソグラフィシステムを特徴とする。リソグラフィシステムは、重畳ビームの間の光干渉に応答し、ビームの経路間の光路長差を示す干渉信号を生成する検出器を含む。検出器は、光検出器と、増幅器と、アナログ−デジタル変換器とを備える。解析器は、検出器に接続され、干渉信号に基づいてビームの光路長差の変化を見積もる。照射源は、ビームを供給する。
概括すると、別の態様において、本発明は、集積回路をウェハの上に製造する際に使用するリソグラフィシステムを特徴とする。このリソグラフィシステムは、ウェハを支持するステージと、空間的にパターン化された照射線をウェハの上に結像する照明システムと、結像した照射線に対するステージの位置を調整するポジショニングシステムと、上述の干渉計装置の内のいずれかとを含む。干渉計装置は、パターン化された照射線に対するステージの位置を測定する干渉計を含む。
概括すると、別の態様において、本発明は集積回路をウェハの上に製造する際に使用するリソグラフィシステムを特徴とする。このリソグラフィシステムは、集積回路が形成されるウェハを支持するステージと、照射源、マスク、ポジショニングシステム、レンズアセンブリ、及び上述の干渉計装置の内のいずれかを含む照明システムとを備える。動作状態において、照射源は、照射線をマスクを通るように方向付けて空間的にパターン化された照射線を生成し、ポジショニングシステムは、照射源からの照射線に対するマスクの位置を調整し、レンズアセンブリは、空間的にパターン化された照射線をウェハの上に結像し、干渉計装置の干渉計を使用してウェハに対するマスクの位置をモニターする。
概括すると、別の態様において、本発明は、リソグラフィマスクを製造する際に使用するリソグラフィシステムを特徴とする。このリソグラフィシステムは、書込みビームを照射してリソグラフィマスクにパターンを形成する照射源と、リソグラフィマスクを支持するステージと、書込みビームをリソグラフィマスクへと方向付けるビーム方向付けアセンブリと、ステージ及びビーム方向付けアセンブリを互いに対して位置決めするポジショニングシステムと、上述の干渉計装置の内のいずれかとを備える。干渉計装置は、ビーム方向付けアセンブリに対するステージの位置を測定する干渉計を含む。
集積回路は、上述のリソグラフィシステムの内のいずれかを使用して、ウェハを支持し、空間的にパターン化された照射線をウェハの上に結像し、結像した照射線に対するステージの位置を調整することによって製造することができ、この場合干渉計を使用してステージの位置を測定する。
集積回路は、上述のリソグラフィシステムの内のいずれかを使用して、ウェハを支持し、照射源からの照射線をマスクを通るように方向付けてウェハ上への空間的にパターン化された照射線を生成し、照射源からの照射線に対するマスクの位置を調整し、空間的にパターン化された照射線をウェハの上に結像することにより製造することができる。リソグラフィシステムの干渉計を使用してウェハに対するマスクの位置を測定する。
リソグラフィマスクは、上述のリソグラフィシステムの内のいずれかを使用して、リソグラフィマスクを支持し、書込みビームをリソグラフィマスクに供給し、ステージ及びビーム方向付けアセンブリを互いに対して位置決めすることにより製造することができる。リソグラフィシステムの干渉計を使用してビーム方向付けアセンブリに対するステージの位置を測定する。
概括すると、別の態様において、本発明は方法を特徴とし、この方法は、第1測定ビームを、干渉計を通る第1組の通路に沿って測定対象物上の第1領域に方向付けること、第1基準ビームを、干渉計を通る第1組の通路に沿って基準物体に方向付けること、第1測定ビーム及び第1基準ビームが第1組の通路を終えた後、第1測定ビーム及び第1基準ビームを合成して第1出力ビームを生成すること、測定対象物上の第1領域の位置の変化を求めること、光学系を使用して第1測定ビームの一部を方向付けて第2測定ビームを形成すること、光学系を使用して第1基準ビームの一部を方向付けて第2基準ビームを形成すること、第2測定ビームを、干渉計を通る第2組の通路に沿って測定対象物上の第2領域に方向付けること、第2基準ビームを、干渉計を通る第2組の通路に沿って基準物体に方向付けること、第2測定ビーム及び第2基準ビームが第2組の通路を終えた後、第2測定ビーム及び第2基準ビームを合成して第2出力ビームを生成すること、測定対象物上の第2領域の位置の変化を求めることを含む。測定対象物に入射する第1及び第2測定ビームの経路の方向に対する測定対象物の回転によって、第1組の通路の間に第1測定ビームにビームずれが生じ、第2組の通路の間に第2測定ビームにビームずれが生じる。光学系は、第1測定出力ビーム及び第1基準出力ビームの一部の向きを変えることによって、第2組の通路の間に第2測定ビームに生じるずれが第1組の通路の間に第1測定ビームに生じるずれと相殺するように構成される。
方法は、異なる装置に関連する形で上に記載された特徴の内のいずれかに対応する別の特徴を更に含む。
概括すると、別の態様において、本発明は、集積回路をウェハの上に製造する際に使用するリソグラフィ法を特徴とする。このリソグラフィ法は、ウェハを移動可能なステージの上に支持すること、空間的にパターン化された照射線をウェハの上に結像すること、結像した照射線に対するステージの位置を調整すること、結像した照射線に対するステージの位置を上述の干渉計動作方法のいずれかを使用してモニターすることを含む。
概括すると、別の態様において、本発明は、集積回路の製造に使用するリソグラフィ法を特徴とする。このリソグラフィ法は、入力照射線をマスクを通るように方向付けて空間的にパターン化された照射線を生成すること、マスクを入力照射線に対して位置決めすること、入力照射線に対するマスクの位置を上述の干渉計動作方法のいずれかを使用してモニターすること、空間的にパターン化された照射線をウェハの上に結像することを含む。
概括すると、別の態様において、本発明は、集積回路をウェハの上に製造するリソグラフィ法を特徴とする。このリソグラフィ法は、リソグラフィシステムの第1構成要素をリソグラフィシステムの第2構成要素に対して位置決めしてウェハを空間的にパターン化された照射線で露光すること、第2構成要素に対する前記第1構成要素の位置を上述の干渉計動作方法のいずれかを使用してモニターすることを含む。
概括すると、別の態様において、本発明は、リソグラフィマスクの製造に使用するリソグラフィ法を特徴とする。このリソグラフィ法は、書込みビームを基板へと方向付けて基板にパターンを形成すること、基板を書込みビームに対して位置決めすること、書込みビームに対する基板の位置を上述の干渉計動作方法のいずれかを使用してモニターすることを含む。
概括すると、別の態様において、本発明は、複数の自由度に関する測定対象物の位置の変化を測定する多軸干渉計を備える装置を特徴とする。この干渉計は入力ビームを受信し、測定対象物上の第1ポイントの近傍の測定対象物への第1及び第2通路を形成するように、入力ビームから生成される第1測定ビームを方向付け、次に、第1測定ビームを入力ビームから生成される第1基準ビームと合成して測定対象物上の第1ポイントまでの距離の変化に関する情報を含む第1出力ビームを生成するように構成される。干渉計は更に、測定対象物上の第2ポイントの近傍の測定対象物への第1及び第2通路を形成するように、入力ビームから生成される第2測定ビームを方向付け、次に、第2測定ビームを入力ビームから生成される第2基準ビームと合成して測定対象物上の第2ポイントまでの距離の変化に関する情報を含む第2出力ビームを生成するように構成される。干渉計は、測定対象物上の測定ビームの入射によって定義される平面内で第1出力ビームの一部を奇数回反射して副入力ビームを形成するように配置された折返し光学系を備る。第2測定ビーム及び第2基準ビームは、副入力ビームから生成される。
装置の実施形態は、次の特徴の一つ以上を含むことができる。
干渉計は、異なるビームをビームのそれぞれの経路に沿って方向付ける偏光ビームスプリッタ、偏光ビームスプリッタと基準物体との間に位置する第1の1/4波長板、及び偏光ビームスプリッタと測定対象物との間に位置する第2の1/4波長板を備える。基準物体は、入射ビーム部分に対して実質的に垂直に配向する平面ミラーを含む。折返し光学系は、非偏光ビームスプリッタを備え、この非偏光ビームスプリッタは、第1出力ビームの一部を分離して副入力ビームを形成し、副入力ビームを非偏光ビームスプリッタに戻るように方向付けて第2測定ビーム及び第2基準ビームを生成するように配置される。折返し光学系は、副入力ビームを非偏光ビームスプリッタから偏光ビームスプリッタへと方向付けるように配置された複数の反射面を有し、非偏光ビームスプリッタ及び複数の反射面は、第2入力ビームが偏光ビームスプリッタに達する前に第2入力ビームを奇数回反射する。非偏光ビームスプリッタは、第1出力ビームを反射して副入力ビームを生成し、複数の反射面は、副入力ビームを偶数回反射する。装置は、第1出力ビームを検出器に入力する第1光ファイバピックアップ及び第2出力ビームを検出器に入力する第2光ファイバピックアップを備える。
概括すると、別の態様において、本発明は、集積回路をウェハの上に製造する際に使用するリソグラフィシステムを特徴とする。このリソグラフィシステムは、ウェハを支持するステージと、空間的にパターン化された照射線をウェハの上に結像する照明システムと、結像した照射線に対するステージの位置を調整するポジショニングシステムと、結像した照射線に対するウェハの位置をモニターする上述の干渉計装置の内のいずれかとを備える。
概括すると、別の態様において、本発明は、集積回路をウェハの上に製造する際に使用するリソグラフィシステムを特徴とする。このリソグラフィシステムは、ウェハを支持するステージと、照射源、マスク、ポジショニングシステム、レンズアセンブリ、及び上述の干渉計装置の内のいずれかを含む照明システムとを備える。動作状態において、照射源は、照射線をマスクを通るように方向付けて空間的にパターン化された照射線を生成し、ポジショニングシステムは、照射源からの照射線に対するマスクの位置を調整し、レンズアセンブリは、空間的にパターン化された照射線をウェハの上に結像し、干渉計装置の干渉計は、照射源からの照射線に対するマスクの位置をモニターする。
概括すると、別の態様において、本発明は、リソグラフィマスクを製造する際に使用するビーム書込みシステムを特徴とする。このシステムは、書込みビームを照射して基板にパターンを形成する照射源と、基板を支持するステージと、書込みビームを基板に供給するビーム方向付けアセンブリと、ステージ及びビーム方向付けアセンブリを互いに対して位置決めするポジショニングシステムと、ビーム方向付けアセンブリに対するステージの位置をモニターする上述の干渉計装置の内のいずれかとを備える。
特別に定義しない限り、本明細書に使用する全ての技術的及び科学的用語は本発明が属する技術分野の当業者が共通して理解するのと同じ意味を有するものとする。刊行物、特許出願、特許、及び本明細書において参照されることにより本発明の開示に組み入れられる上述の他の参考文献と相容れない事態が生じる場合には、定義を含む本明細書が優先する。
本発明の一つ以上の実施形態についての詳細は、添付の図面及び以下の記載に開示される。本発明の他の特徴、目的及び利点は記載及び図面から、そして請求項から明らかになるであろう。
なお、種々の図面における同様な参照符号は同様な素子を示す。
本発明の実施形態は、一つ以上の直線変位干渉計及び一つ以上の角度変位干渉計を含む干渉計アセンブリを備える。干渉計アセンブリは、単一の、すなわち集積光学アセンブリを含むことができる。直線変位干渉計は、高安定性平面ミラー干渉計(High Stability Plane Mirror Interferometer:HSPMI)または差動平面ミラー干渉計(Differential Plane Mirror Interferometer:DPMI)等のダブルパス(2通路)干渉計を含む。角度変位干渉計は、平面ミラー干渉計を含み、この平面ミラー干渉計においては、単一の平面ミラーが、角度測定干渉計の基準ビーム対象物及び測定ビーム対象物の両方として機能する。干渉計アセンブリの実施形態は、干渉計アセンブリが一つ以上の直線変位干渉計及び一つ以上の角度変位干渉計を含む態様で記載される。
図1を参照すると、干渉計アセンブリ10は、単一のアセンブリに設けられた高安定性平面ミラー干渉計(HSPMI)及び4通路直線変位干渉計を含んでいる。入力ビーム14は、第1のHSPMIを通る2つの通路を形成して、オーバーラップする出力ビーム30のペアを形成する。出力ビーム30の一部の位相を測定して、ある位置での測定ミラー12の変位X1の変化を得る。出力ビーム30の一部を第2のHSPMIへの入力ビームとして使用して4通路干渉計を形成する。4通路干渉計は変位X1+X2の変化を測定するが、この場合X2は第2位置での測定ミラー12の変位である。変位X1及びX2を使用して基準ポイントに対するミラー12の直線移動及び回転移動を測定する。反射板アセンブリ28(破線で囲まれている)が、ミラー12の傾きにより生じる測定ビーム及び基準ビームのビームずれを小さくするので、変位X2の変化をより高精度に測定できる。
入力ビーム14は、ヘテロダイン検出に十分な小さな周波数差を有する直交直線偏光成分を有するように構成される。偏光ビームスプリッタ(PBS)16はビーム分離面82を含み、この分離面は、ポイントP5で入力ビーム14の直交成分を基準ビーム20及び測定ビーム18に分離する。基準ビーム20及び測定ビーム18は干渉計アセンブリを通る2つの通路を形成し、PBS16を出て射出ビーム30を形成する。
測定ビーム18(面82を透過する)は、ほとんどが入射面に平行な方向に偏光される。ここで、入射面は図1の紙面に平行である。基準ビーム20(面82により反射される)は、ほとんどが入射面に直交する方向に偏光される。
基準ビーム20は、基準ミラー26に衝突する第1基準経路に沿って伝搬する。測定ビーム18は、測定ミラー12に衝突する第1測定経路に沿って伝搬する。基準ミラー及び測定ミラーは、共に平面ミラーである。図において、ビームは、ビームが伝搬する経路にオーバーラップするので、ビーム及び経路は同じ線で描かれている。測定ミラー12は、対象物(例えばリソグラフィステージ)に取り付けることができる。
以下、測定ビーム18及び基準ビーム20がポイントP5で分離された後にこれらのビームが出力ビーム30として再合成されるまでのこれらのビームが伝搬する経路について説明する。図1の説明においては、測定ミラー12及びPBS16を初期状態において位置合わせしてミラー12の表面がビーム分離面82に対して45度傾くように配置されると仮定する。
ポイントP5で面82により反射された後、基準ビーム20は、出力ビーム30の成分としてPBS16を出る前に、干渉計アセンブリ10を通る2つの通路を形成する。第1通路の間、基準ビーム20はミラー26に向かって伝搬し、1/4波長板52を通過し、ポイントP9でミラー26により反射される。基準ビーム26は1/4波長板52の2回目の通過を行ない、再帰性反射体22に向かって伝搬し、ポイントP13及びP14で再帰性反射体22により反射される。
第2通路の間、基準ビーム26はミラー26に向かって伝搬し、1/4波長板52の3回目の通過を行ない、ポイントP10でミラー26により反射される。基準ビーム26は1/4波長板52の4回目の通過を行ない、面82に向かって伝搬し、ポイントP6で面82により反射され、次に検出器24に向かって伝搬して出力ビーム30の成分を形成する。
ポイントP5で面82を通過した後、測定ビーム20は、出力ビーム30の成分としてPBS16を出る前に干渉計アセンブリ10を通る2つの通路を形成する。第1通路の間、測定ビーム18は、ミラー12に向かって伝搬し、1/4波長板54を通過し、ポイントP1でミラー12により反射される。測定ビーム18は、1/4波長板54の2回目の通過を行ない、ポイントP5で面82により反射される。測定ビーム18は、再帰性反射体22に向かって伝搬し、ポイントP13及びP14で再帰性反射体22により反射される。
第2通路の間、測定ビーム18は、面82に向かって伝搬し、ポイントP6で面82により反射され、ミラー12に向かって伝搬する。測定ビーム18は、1/4波長板54の3回目の通過を行ない、ポイントP2でミラー12により反射される。測定ビーム18は、1/4波長板54の4回目の通過を行ない、ポイントP6で面82を通過し、次に検出器24に向かって伝搬して出力ビーム30の成分となる。
測定ビーム18及び基準ビーム20は、PBS16を出た後、オーバーラップする(重畳する)出力ビーム30を形成し、このビーム30は検出器24に向かって伝搬する。非偏光ビームスプリッタ36は、ビーム30をビーム32及びビーム34に分離する。ビーム32は、偏光子62を通過し、検出器24によって検出される。測定ミラー12がポジション38から別のポジション40に移動すると、第1基準経路と第1測定経路との間の光路長差が変化することになって検出器24によって検出される重畳射出ビーム32の干渉の変化となって現れる。次に解析器がポジションΔ1の物理変化を光路長差の変化に基づいて計算する。Δ1は、PBS16に対するミラー12上のポイントP1及びP2のポジション変化の平均を表わす。
ビームスプリッタ36は、ビーム30を受信し、かつビーム30の一部の向きを変えてビーム42とする反射板アセンブリ28の一部である。ビーム42は、第2のHSPMIの入力ビームとなる。ビーム42は、ポイントP7でビーム分離面82により基準ビーム44及び測定ビーム46に分離される。基準ビーム44は、基準ミラー26に衝突する第2基準経路に沿って伝搬し、測定ビーム46は測定ミラー12に衝突する第2測定経路に沿って伝搬する。以下、測定ビーム46及び基準ビーム44がポイントP7で分離された後にこれらのビームが出力ビーム48として再合成されるまで測定ビーム46及び基準ビーム44が伝搬する経路について説明する。
ポイントP7で面82により反射された後、基準ビーム44は、PBS16を出力ビーム48の成分として出て行く前に、干渉計アセンブリ10を通る2つの更なる通路を形成する。第3通路の間、基準ビーム44は、ミラー26に向かって伝搬し、1/4波長板52を通過し、ポイントP12でミラー26により反射される。基準ビーム44は、1/4波長板52の2回目の通過を行ない、再帰性反射体22に向かって伝搬し、ポイントP16及びP15で再帰性反射体56により反射される。
第4通路の間、基準ビーム44は、ミラー26に向かって伝搬し、1/4波長板52の3回目の通過を行ない、ポイントP11でミラー26により反射される。基準ビーム44は、1/4波長板52の4回目の通過を行ない、面82に向かって伝搬し、ポイントP8で面82により反射され、次に検出器50に向かって伝搬し、出力ビーム48の成分となる。
ポイントP7で面82を通過した後、測定ビーム46は、PBS16を出力ビーム48の成分として出て行く前に、干渉計アセンブリ10を通る2つの更なる通路を形成する。第3通路の間、測定ビーム46は、ミラー12に向かって伝搬し、1/4波長板54を通過し、ポイントP4でミラー12により反射される。測定ビーム18は、1/4波長板54の2回目の通過を行ない、ポイントP7で面82により反射される。測定ビーム18は、再帰性反射体56に向かって伝搬し、ポイントP16及びP15で再帰性反射体56により反射される。
第4通路の間、測定ビーム18は、面82に向かって伝搬し、ポイントP8で面82により反射され、ミラー12に向かって伝搬する。測定ビーム18は、1/4波長板54の3回目の通過を行ない、ポイントP3でミラー12により反射される。測定ビーム18は、1/4波長板54の4回目の通過を行ない、ポイントP8で面82を通過し、次に検出器50に向かって伝搬し、出力ビーム48の成分となる。
測定ビーム46及び基準ビーム44は、PBS16を出た後に、第2のHSPMIの重畳出力ビーム48を形成し、この出力ビームは検出器50に向かって伝搬する。ビーム48は偏光子64を通過し、検出器50により検出される。測定ミラー12がポジション38からポジション40に移動すると、(第1基準経路と第1測定経路との間の光路長差の変化に加えて)第2基準経路と第2測定経路との間の光路長差が変化して、検出器50が検出する重畳射出ビーム48の干渉の変化となって現われる。次に、解析器が、光路長差の変化に基づいてΔ=Δ1+Δ2の物理変化を計算する。ポジションΔ2の変化は、ΔからΔ1を差し引くことによって得られる。Δ2は、PBS16に対するミラー12上のポイントP3及びP4のポジション変化の平均を表わす。
Δ1及びΔ2を測定して(Δ1+Δ2)/2を計算することにより、PBS16に対するミラー12の平均直線移動を求めることができる。(Δ1−Δ2)を計算することにより回転移動を求めることもでき、この(Δ1−Δ2)は、P1及びP2の中点とP3及びP4の中点との間の距離で除算すると、PBS16に対するミラー12の回転角に概ね等しくなる。
図2に示すように、ミラー12がポジション58から別のポジション60に回転すると、相対ずれδ1が出力ビーム32の2つの成分(測定ビーム18及び基準ビーム20)の間に生じる。反射板アセンブリ28は、ビーム34の向きを変えてビーム42を形成する。相対ずれδ2がビーム42の2つの成分(後でビーム44及び46になる)の間に生じる。反射板アセンブリ28は、相対ずれδ2が実質的に相対ずれδ1と同じになるように構成される。ビーム42の基準ビームと測定ビームとの間のずれの方向も実質的にビーム42の基準ビームと測定ビームとの間の方向と同じになる。
ポイントP7を通過した後、測定ビーム46は、PBS16を通過する2つの第3及び第4の通路を形成する。測定ビーム46と理想測定経路(ミラー12がポジション58に位置する場合に測定ビームが伝搬する経路)との間のずれを追跡すると、第1及び第2通路の間に生じたずれが、測定ビームが干渉計システム10を通過する第3及び第4通路を形成する際に相殺されることがわかる。
干渉計システム10を使用する利点は、ミラー12が傾いているとき、第2のHSPMIからの出力ビーム48の成分の相対ビームずれ(またはビームずれ差)がゼロになることである。(ミラー12が傾いていないときの着目するビーム経路に対する)第2のHSPMIからの出力ビーム48の成分の全体的な相対ビームずれもゼロになる。第1のHSPMIにおける出力ビーム30を構成する2つの成分は平行である。第2のHSPMIにおける出力ビーム48を構成する2つの成分も平行である。
以下、反射板アセンブリ28の構成について説明する。ビームスプリッタ36に加えて、反射板アセンブリ28は、反射板66及び68を含む。ビームスプリッタ36及び反射板66,68は、幾つかの異なる構成となるように配置することができる。図3及び4は、反射板アセンブリ28に適する構成例を示している。ビームスプリッタ36及び反射板66,68は、入射ビームと反射ビームとの間の角度の合計がゼロまたは360度の整数倍となるように配置される。
例えば、ビーム30がビームスプリッタ36によって反射されてビーム34となり、このビーム34は反射板66によって反射されてビーム70となり、このビーム70は反射板68によって反射されてビーム42となる。図2において、角度αは負の値を有し(ビーム30からビーム34に向かう時計回り方向を表わす)、角度βは正の値を有し(ビーム34からビーム70に向かう反時計回り方向を表わす)、角度γは正の値を有する。ビームスプリッタ36及び反射板66,68はα+β+γ=0となるように配置される。
図3において、角度α,β及びγは、負の値を有する(ミラーの入射ビームから反射ビームに向かう時計回り回転を表わす)。ビームスプリッタ36及び反射板66,68は、α+β+γ=360度となるように配置される。ミラーは、角度α,β及びγの合計がゼロまたは360度になる限り、異なる構成に配置することができる。
図3及び4において、ビームスプリッタ及び反射板は、共通平面(図3及び4の平面)内に在る法線を有する。一般的に、ビームスプリッタ及び反射板の法線が共通平面内に無いが、測定ミラーの傾きによって生じるずれを補償するように、反射板アセンブリを設計することができる。例えば図5において、反射板アセンブリ80は、ミラービームスプリッタ36、反射板66,68、及び合計6つの反射面を有するキューブコーナー再帰性反射体72を含む(再帰性反射体の反射面の法線は、共通平面内に無い)。
ビームスプリッタ36及び反射板66,68は、ビーム74(ビームスプリッタ36及び反射板66,68による反射の後に形成される)がビーム30に平行になり、かつビーム30及び74の両方が同じ方向に伝搬するように配置される。再帰性反射体72は、ビーム74の向きを変えてビーム42とする。ビーム42はビーム30に平行であるが、反対方向に伝搬する。反射板アセンブリ80は、図3又は4の反射板アセンブリ28と同じ変換特性を有するので、ビーム42のビームずれの大きさ及び方向がビーム30のビームずれの大きさ及び方向と同じになる。
図1〜4に示す例では、反射板アセンブリ28は、3つの平面反射面を含む(1つはビームスプリッタ36に、2つは反射板66及び68に含まれる)。他の例では、別の奇数個(3よりも大きい)の平面反射板も使用することができる。共通平面内に法線を有するビームスプリッタ及び反射板による奇数回の反射によって、測定ミラーの傾きによって生じる反射板アセンブリへの入射ビーム間のずれの方向及び大きさが、反射板アセンブリにより反射されたビーム間のずれの方向及び大きさと同じになる。
図1〜5に示す反射板アセンブリは、測定ミラーの任意の回転、すなわち互いに直交し、かつ測定ミラーの法線に直交する2つの軸の内のいずれかの回りの回転により生じるビームずれを補償することができる。測定ミラーの傾きに起因するずれの大きさ及び方向に関係なく、第1及び第2通路の間に測定ビームに生じるずれは、第3及び第4通路の間に測定ビームに生じるずれにより相殺されることになる。
上述した干渉計システムの変形例は、干渉計アセンブリまたは単一の干渉計アセンブリ内において追加の直線変位干渉計及び角度変位干渉計を含むことにより、3つ以上の自由度を測定する干渉計システムを構成することができ、この構成の干渉計システムでは、追加の干渉計の出力ビームは、それぞれの検出器/FOPにおけるビームずれ差をゼロにするか、或いは小さくする。干渉計システムの変形例は、一つ以上の動的素子を含んで、測定対象物での任意の傾きを補償することができる。例えば、動的素子を採用して干渉計からの出力ビーム(群)を検出器に入力することができる。動的素子は、測定対象物の角度配向の変化により生じる、出力ビームの全体的な伝搬方向の任意の変化を補償することができる。このような動的素子は本出願人が本出願と共に所有する米国特許第6,271,923号及び米国特許第6,313,918号に開示されており、これらの文献の内容は本明細書において参照により引用する。
上述した干渉計システムのいずれにおいても、平面ミラー基準物体を干渉計アセンブリと一体化することができることに注目する。別の構成として、平面ミラー基準物体を、差動平面ミラー干渉計における場合のように第2測定対象物の一部とすることができる。このような実施形態では、干渉計は、ビームを第2測定対象物上の基準ミラーに連結する追加の光学系を含むことができる。
上述の干渉計システムは非常に高精度の測定を可能にする。このようなシステムはコンピュータチップなどのような大規模集積回路に使用するリソグラフィ用途において特に有用である。リソグラフィは半導体製造産業にとって非常に重要な技術推進要素である。重ね合わせにおける改良は、100nm線幅(設計ルール)以下の線幅を実現するための5つの最も困難な挑戦の内の一つであり、例えばSemiconductor Industry Roadmap, p82(1997)を参照されたい。
重ね合わせはウェハステージ及びレチクル(またはマスク)ステージの位置決めに使用する距離測定干渉計の性能、すなわち精度及び確度に直接依存する。リソグラフィツールにより年当り50〜100百万ドルの製品を生産することができるので、性能の改良された距離測定干渉計がもたらす経済効果は非常に大きい。リソグラフィツールによる歩留まりが1%上がる度に、年当り約百万ドルの経済効果が集積回路製造業者にもたらされ、リソグラフィツールベンダーにそれに匹敵する大きな利益がもたらされる。
リソグラフィツールの機能は、空間的にパターン化された照射線をフォトレジストに覆われたウェハに方向付けることである。このプロセスでは、ウェハのどの位置が照射線を受けるのかを決定し(位置合わせ)、その位置で照射線をフォトレジストに当てる(露光)。
ウェハを正しく位置させるために、ウェハは位置合わせマークをウェハ上に含み、これらの位置合わせマークは専用センサによって測定される。位置合わせマークの測定される位置によってウェハのツール内での位置を決定する。この情報を、ウェハ表面を所望の形状にパターニングするための仕様と一緒に用いて、ウェハを空間的にパターニングされた照射線に対して位置合わせする。このような情報に基づいて、フォトレジストに覆われたウェハを支持する移動可能なステージがウェハを移動させて照射線によってウェハの正しい位置が露光されるようにする。
露光の間、照射源はパターン化されたレチクルを照射し、このレチクルが照射線を散乱して空間的にパターン化された照射線を生成する。レチクルはマスクとも呼ばれ、これらの用語は以下において同じ意味で使用する。縮小リソグラフィの場合、縮小レンズが散乱照射線を収集してレチクルパターンの縮小画像を形成する。別の構成として、近接転写の場合、散乱照射線はウェハに達する前に短い距離(通常、マイクロメートルのオーダー)を伝搬してレチクルパターンの1:1画像を生成する。照射によってレジストの中で光−化学プロセスが始まり、このプロセスによって照射線パターンがレジスト内の潜像に変換される。
干渉計システムは、ウェハ及びレチクルの位置を制御し、レチクル画像をウェハに転写するポジショニング(位置決め)メカニズムの重要な要素である。このような干渉計システムが上述のような特徴を含む場合、距離測定に対する周期誤差の影響が最小化されるのに伴って、システムが測定する距離の精度が向上する。
一般的に、露光システムとも呼ばれるリソグラフィシステムは通常、照射システム及びウェハポジショニングシステムを含む。照射システムは紫外線、可視光線、x線、電子線またはイオン照射線のような照射線を供給する照射源、及び照射線にパターンを与えることにより空間的にパターン化された照射線を生成するレチクルまたはマスクを含む。また縮小リソグラフィの場合、照射システムは空間的にパターン化された照射線をウェハ上に結像させるレンズアセンブリを含むことができる。結像した照射線によってウェハ上のレジストが露光される。照射システムはまた、マスクを支持するマスクステージ、及びマスクを通して方向付けられる照射線に対するマスクステージの位置を調整するポジショニングシステムを含む。ウェハポジショニングシステムは、ウェハを支持するウェハステージ、及び結像した照射線に対するウェハステージの位置を調整するポジショニングシステムを含む。集積回路の製造は多くの露光工程を含む。リソグラフィについての一般的な参考文献として、例えばJ.R Sheats and B.W. SmithによるMicrolithography:Science and Technology(Marcel Dekker, Inc., New York, 1998)を参照されたい。この参考文献の内容は、本明細書において参照により援用する。
上述の干渉計システムを使用して、レンズアセンブリ、照射線源または支持構造のような露光システムの他の素子に対するウェハステージ及びマスクステージの位置を正確に測定することができる。このような場合、干渉計システムを固定構造に取り付け、測定対象物をマスクステージ及びウェハステージの内の一つのような可動素子に取り付けることができる。別の構成として、配置を逆にして、干渉計システムを可動対象物に取り付け、測定対象物を固定対象物に取り付けることができる。
一般的に、このような干渉計システムを使用して露光システムの他のいずれか素子に対する露光システムのいずれか一つの素子の位置をも測定することができ、この場合干渉計システムは、素子及び測定対象物の内の一方に取り付けられるか或いは支持されるか、または素子の内の他方に取り付けられるか或いは支持される。
干渉計システム1126を使用するリソグラフィスキャナ1100の一例を図6に示す。干渉計システムを使用して露光システム内のウェハ(図示せず)の位置を正確に測定する。ここで、ステージ1122を使用してウェハを露光ステーションに対して配置し、支持する。スキャナ1100はフレーム1102を含み、このフレームは他の支持構造、及びこれらの構造に搭載される種々の素子を搭載する。露光ベース1104はその頂部にレンズハウジング1106を搭載し、このハウジングの頂部にレチクルまたはマスクステージ1116を搭載し、このステージを使用してレチクルまたはマスクを支持する。マスクを露光ステーションに対して位置決めするポジショニングシステムを素子1117として模式的に示す。ポジショニングシステム1117は、例えば圧電変換素子及び該当する制御電子機器を含むことができる。ここに記載する実施形態には含まれていないが、上述の干渉計システムの内の一つ以上を使用してマスクステージだけでなく、リソグラフィ構造の製造プロセスにおいてその位置を高精度にモニターする必要のある他の可動素子の位置を正確に測定することもできる(上のSheats及びSmithによるMicrolithography:Science and Technologyを参照されたし)。
露光ベース1104の下方に延びているのは支持ベース1113であり、この支持ベースはウェハステージ1122を搭載する。ステージ1122は平面ミラー1128を含み、このミラーは、干渉計システム1126によりステージに方向付けられる測定ビーム1154を反射する。ステージ1122を干渉計システム1126に対して位置決めするポジショニングシステムを素子1119として模式的に示す。ポジショニングシステム1119は、例えば圧電変換素子及び該当する制御電子機器を含むことができる。測定ビームは反射されて露光ベース1104に搭載される干渉計システムに戻る。干渉計システムは前に記載した実施形態のいずれかとすることができる。
動作状態において、照射ビーム1110、例えばUVレーザ(図示せず)からの紫外線(UV)ビームはビーム成形光学アセンブリ1112を通過し、ミラー1114によって反射された後に下方に伝搬する。その後、照射ビームはマスクステージ1116に搭載されるマスク(図示せず)を通過する。マスク(図示せず)は、レンズハウジング1106に収容されるレンズアセンブリ1108を通してウェハステージ1122上のウェハ(図示せず)に結像される。ベース1104及びそのベースが支持する種々の素子は、バネ1120として示す振動減衰システムによって周囲の振動から分離される。
リソグラフィスキャナの他の実施形態では、前に記載した干渉計システムの内の一つ以上を使用して多軸に沿った距離を、例えばこれらに制限されないが、ウェハステージ及びレチクル(又はマスク)ステージに関する角度を測定することができる。また、UVレーザビームではなく他のビームを使用してウェハを露光することができ、これらのビームとしては、例えばx線ビーム、電子ビーム、イオンビーム及び可視光ビームなどが挙げられる。
幾つかの実施形態では、リソグラフィスキャナはこの技術分野でコラム基準(column reference)として知られるものを含むことができる。このような実施形態では、干渉計システム1126は基準ビーム(図示せず)を外部基準経路に沿って方向付けて基準ミラー(図示せず)に衝突させ、この基準ミラーは或る構造、例えばレンズハウジング1106に取り付けられて照射ビームを方向付ける。基準ミラーは基準ビームを反射して干渉計システムに戻す。ステージ1122により反射される測定ビーム1154と、レンズハウジング1106に搭載された基準ミラーにより反射される基準ビームとを合成する際に干渉計システム1126が生成する干渉信号は、照射ビームに対するステージの位置の変化を示す。また、他の実施形態では、干渉計システム1126を、スキャナシステムのレチクル(またはマスク)ステージ1116または他の可動素子の位置の変化を測定するように配置することができる。最後に、干渉計システムは、スキャナに加えて、またはスキャナに代えてステッパを含むリソグラフィシステムと同様な態様で使用することができる。
公知のように、リソグラフィは、半導体装置を作成する製造方法の重要な一部である。たとえば、米国特許第5,483,343号にはそのような製造方法の工程が概述されている。これらの工程について、図7および8に関して以下で記述する。図7は、半導体チップ(ICまたはLSIなど)、液晶パネル、またはCCDなど、半導体装置を製造する順序のフロー・チャートである。工程1151は、半導体装置の回路を設計する設計過程である。工程1152は、回路パターン設計に基づくマスクの製造過程である。工程1153は、シリコンなどの材料を使用することによってウェハを製造する過程である。
工程1154は、予備過程と呼ばれるウェハ過程であり、準備したマスクおよびウェハを使用することによって、リソグラフィにより、回路をウェハの上に形成する。十分な空間分解能でマスク上の回路パターンに対応する回路をウェハの上に形成するために、ウェハに対するリソグラフィ・ツールの干渉分光による位置決めが必要である。本明細書で記述する干渉分光法およびシステムは、ウェハ過程において使用されるリソグラフィの有効性を向上させるのに特に有用であり得る。
工程1155は、工程1154によって処理されたウェハが半導体チップに形成される事後過程と呼ばれる組立て工程である。この工程は、組立て(方形切断および結合)および実装(チップ封止)を含む。工程1156は、検査工程であり、工程1155によって作成された半導体装置の動作性の検査、耐久性の検査などが実施される。これらの過程により、半導体装置は完成し、出荷される(工程1157)。
図8は、ウェハ過程の詳細を示すフロー・チャートである。工程1161は、ウェハの表面を酸化させる酸化過程である。工程1162は、絶縁膜をウェハ表面の上に形成するCVD過程である。工程1163は、蒸着によってウェハの上に電極を形成する電極形成過程である。工程1164は、イオンをウェハに注入する注入過程である。工程1165は、レジスト(感光材料)をウェハに加えるレジスト過程である。工程1166は、露光(すなわちリソグラフィ)によって、上記で記述した露光装置により、マスクの回路パターンをウェハの上に印刷する露光過程である。再び、上記で記述したように、本明細書で記述する干渉計システムおよび方法を使用することにより、そのようなリソグラフィ工程の精度および分解能は向上する。
工程1167は、露光ウェハを成長する成長過程である。工程1168は、成長レジスト像以外の部分を除去するエッチング過程である。工程1169は、エッチング過程を施された後にウェハ上に残留しているレジスト材料を分離するレジスト分離過程である。これらの過程を反復することによって、回路パターンがウェハの上に形成され、重ね合わされる。
上記した干渉計システムは、物体の相対位置を正確に測定する必要がある他の応用分野において使用することも可能である。たとえば、基板またはビームが移動する際に、レーザ、x線、イオン、または電子ビームなどの書込みビームが、基板の上にパターンをマーキングする応用分野では、干渉計システムを使用して、基板と書込みビームとの相対運動を測定することが可能である。
例として、ビーム書込みシステム1200の図9に概略的に示されている。ソース1210は、書込みビーム1212を生成する。ビーム集束部品1214は、放射ビームを、可動ステージ1218によって支持された基板1216に向ける。ステージの相対位置を決定するために、干渉計システム1220は、基準ビーム1222をビーム集束部品1214の上に取り付けられたミラー1224に向け、測定ビーム1226をステージ1218の上に取り付けられたミラー1228に向ける。基準ビームはビーム収束部品上に搭載されたミラーと接触するので、ビーム書込みシステムは、コラム基準を用いるシステムの例である。干渉計システム1220は、以前に説明した干渉計システムのいずれかとすることが可能である。干渉計システムによって測定された位置の変化は、基板1216上における書込みビーム1212の相対位置の変化に対応する。干渉計システム1220は、基板1216上における書込みビーム1212の相対位置を表す測定信号1232を制御装置1230に送信する。制御装置1230は、出力信号1234を、ステージ1218を支持し、かつ位置決めするベース1236に送信する。更に、書込みビームが、基板の選択位置のみにおいて光物理的変化または光化学的変化が生じるのに十分な強度で基板1216に接触するように、書込みビーム1212の強度を変化させるために、または書込みビーム1212を遮断するために、制御装置1230は、信号1238をソース1210に送信する。
更に、いくつかの例では、制御装置1230は、ビーム集束部品1214に、たとえば信号1244を使用して、基板の領域にわたって書込みビームを走査させることが可能である。その結果、制御装置1230は、基板をパターン化するように、システムの他の要素を誘導する。パターン化は、通常、制御装置に記憶されている電子設計パターンに基づく。いくつかの応用例では、書込みビームは、基板の上に被覆されたレジストをパターン化し、他の応用例では、書込みビームは、基板をエッチングするなど、直接パターン化する。
そのようなシステムの重要な応用分野は、以前に記述したリソグラフィ方法において使用されるマスクおよびレチクルの製造である。たとえば、リソグラフィ・マスクを製作するために、電子ビームを使用して、クロミウム被覆ガラス基板をパターン化することが可能である。書込みビームが電子ビームであるような場合では、ビーム書込みシステムは、電子ビーム経路を真空に封入する。また、書込みビームが電子ビームまたはイオン・ビームである場合では、ビーム集束部品は、真空下において帯電粒子を基板上に集束させ、向けるための四重極レンズなどの電場生成装置を含む。書込みビームがx線、UV、または可視光線の放射などの放射ビームである他の場合では、ビーム集束部品は、放射を基板に集束させ、向けるための対応する光学機器を含む。
各種実施態様について、上記のように説明したが、各種の変更が本発明の技術思想及び範囲から逸脱することなく行われてもよい。従って、他の実施形態も、特許請求の範囲内にある。
干渉計システムを示す図である。 干渉計システムを示す図である。 反射板アセンブリを示す図である。 反射板アセンブリを示す図である。 反射板アセンブリを示す図である。 集積回路を製造するために使用するリソグラフィシステムの模式図である。 集積回路の製造工程を表わすフローチャートである。 集積回路の製造工程を表わすフローチャートである。 ビーム書込みシステムの模式図である。

Claims (52)

  1. 装置であって、
    マルチパス干渉計を備え、
    前記マルチパス干渉計は、複数の反射板及び光学系を含み、
    前記複数の反射板は、前記干渉計を通る複数の通路に沿って少なくとも2つのビームを反射し、前記複数の通路は、第1通路及び第2通路を含む第1組の通路及び前記第1通路に対応する第3通路及び前記第2通路に対応する第4通路を含む第2組の通路を含み、前記反射板は、前記反射板により反射される前記ビームの経路の方向に直交する第1の配向を有し、
    前記2つのビームは、前記第1組の通路の後の前記複数の反射板の内の一つの反射板上の第1位置の変化に関する情報を供給し、
    前記2つのビームは、前記第2組の通路の後の前記一つの反射板上の前記第1位置の変化及び第2位置の変化に関する情報を供給し、
    前記ビームの前記経路は、前記複数の反射板の内の少なくとも一つの反射板が前記第1の配向以外の配向を有する場合に、前記第1組の通路の間及び前記第2組の通路の間でずれ、
    前記光学系は、前記第2組の通路の前記第3通路及び前記第4通路中に生じるずれが前記第1組の通路の前記第1通路及び前記第2通路中に生じるずれと相殺するように、前記第1組の通路の後、かつ前記第2組の通路の前で、前記ビームの向きを変える、装置。
  2. 前記光学系は、前記2つのビーム間のずれの大きさ及び方向を維持しながら前記ビームの向きを変えるように構成されている、請求項1記載の装置。
  3. 前記光学系により向きを変えられた後の前記2つのビームの内の一方のビームの伝搬経路は、前記第1組の通路が終わった後の前記2つのビームの内の他方のビームの伝搬経路に平行である、請求項1記載の装置。
  4. 前記反射板は、平面状の反射面を有する、請求項1記載の装置。
  5. 前記ビームは、前記干渉計に対して固定された位置に保持される、前記複数の反射板の内の一つの反射板に向かって方向付けられる基準ビームを含む、請求項1記載の装置。
  6. 前記ビームは、前記干渉計に対して移動可能な、前記複数の反射板の内の一つの反射板に向かって方向付けられる測定ビームを含む、請求項5記載の装置。
  7. 前記基準ビーム及び前記測定ビームの経路によって光路長差が定義され、前記光路長差の変化は、前記干渉計に対して移動可能な、前記複数の反射板の内の前記一つの反射板の位置の変化を示す、請求項6記載の装置。
  8. 前記複数の反射板は、第1反射板及び第2反射板を含み、前記ビームは、前記第1反射板へ方向付けられる第1ビームと、前記第2反射板へ方向付けられる第2ビームとを含み、前記第1反射板及び第2反射板の各々は、前記干渉計に対して移動可能である、請求項1記載の装置。
  9. 前記第1及び第2ビームの経路によって光路長差が定義され、前記光路長差の変化は、前記第1及び第2反射板の相対位置の変化を示す、請求項8記載の装置。
  10. 前記第1組の通路は、2つの通路からなり、各通路の間に、前記ビームの各々が前記複数の反射板の内の一つの反射板によって少なくとも1回反射される、請求項1記載の装置。
  11. 前記第2組の通路は、2つの通路からなり、各通路の間に前記ビームの各々が前記複数の反射板の内の一つの反射板によって少なくとも1回反射される、請求項10記載の装置。
  12. 前記マルチパス干渉計は、入力ビームを前記ビームに分離し、前記ビームを前記反射板に向かって方向付けるビームスプリッタを備える、請求項1記載の装置。
  13. 前記ビームスプリッタは、偏光ビームスプリッタを含む、請求項12記載の装置。
  14. 前記光学系は、奇数個の反射面を有する、請求項1記載の装置。
  15. 前記反射面の法線は、共通平面内に在る、請求項14記載の装置。
  16. 前記反射面は、平面状の反射面を含む、請求項14記載の装置。
  17. 前記光学系によって向きを変えられる各ビームついては、前記ビームは、各反射面の入射ビームと反射ビームとの間の角度の合計がゼロまたは360度の整数倍となるように前記反射面によって反射され、前記角度は前記入射ビームから前記反射ビームへ向かう方向において測定され、前記角度は、反時計回りに測定されるときに正の値を有し、時計回りに測定されるときに負の値を有する、請求項14記載の装置。
  18. 前記干渉計は、前記ビームが前記第1組及び第2組の通路を伝搬した後の前記ビームを合成して、前記干渉計を出て行く重畳ビームを形成する、請求項1記載の装置。
  19. 前記重畳ビーム間の光学干渉に応答し、前記ビームの前記経路間の光路長差を示す干渉信号を生成する検出器を更に備える、請求項18記載の装置。
  20. 前記検出器は、光検出器と、増幅器と、アナログ−デジタル変換器とを備える、請求項19記載の装置。
  21. 前記検出器に接続され、前記干渉信号に基づいて前記ビームの光路長差の変化を見積もる解析器を更に備える、請求項20記載の装置。
  22. 前記光学系は、一つの反射面から構成される、請求項1記載の装置。
  23. 前記光学系は、偶数個の反射面を有する、請求項1記載の装置。
  24. 前記光学系は、キューブコーナー再帰性反射体を備える、請求項23記載の装置。
  25. 前記ビームを供給する照射源を更に備える、請求項1記載の装置。
  26. 前記干渉計は、差動平面ミラー干渉計を含む、請求項1記載の装置。
  27. 前記2つのビームは、異なる周波数を有する、請求項1記載の装置。
  28. 集積回路をウェハの上に製造する際に使用するリソグラフィシステムであって、
    前記ウェハを支持するステージと、
    空間的にパターン化された照射線を前記ウェハの上に結像する照明システムと、
    結像した前記照射線に対する前記ステージの位置を調整するポジショニングシステムと、
    結像した前記照射線に対する前記ステージの位置をモニターする請求項1記載の装置とを備える、リソグラフィシステム。
  29. 集積回路をウェハの上に製造する際に使用するリソグラフィシステムであって、
    前記ウェハを支持するステージと、
    照射源、マスク、ポジショニングシステム、レンズアセンブリ、及び請求項1記載の装置を含む照明システムとを備え、
    動作状態において、前記照射源は、照射線を前記マスクを通るように方向付けて空間的にパターン化された照射線を生成し、前記ポジショニングシステムは、前記照射源からの前記照射線に対する前記マスクの位置を調整し、前記レンズアセンブリは、前記空間的にパターン化された照射線を前記ウェハの上に結像し、前記干渉計は、前記ウェハに対する前記マスクの位置を測定する、リソグラフィシステム。
  30. リソグラフィマスクを製造する際に使用するリソグラフィシステムであって、
    書込みビームを照射して前記リソグラフィマスクにパターンを形成する照射源と、
    前記リソグラフィマスクを支持するステージと、
    前記書込みビームを前記リソグラフィマスクへと方向付けるビーム方向付けアセンブリと、
    前記ステージ及びビーム方向付けアセンブリを互いに対して位置決めするポジショニングシステムと、
    前記ビーム方向付けアセンブリに対する前記ステージの位置をモニターする請求項1記載の装置とを備える、リソグラフィシステム。
  31. 集積回路の製造方法であって、
    請求項28記載のリソグラフィシステムを使用して、ウェハを支持し、空間的にパターン化された照射線を前記ウェハの上に結像し、結像した前記照射線に対する前記ステージの位置を調整し、前記干渉計を使用して結像した前記照射線に対する前記ステージの位置をモニターすることを備える、方法。
  32. 集積回路の製造方法であって、
    請求項29記載のリソグラフィシステムを使用して、ウェハを支持し、前記照射源からの照射線をマスクを通るように方向付けて前記ウェハ上への空間的にパターン化された照射線を生成し、前記照射源からの前記照射線に対する前記マスクの位置を調整し、前記空間的にパターン化された照射線を前記ウェハの上に結像し、前記干渉計を使用して前記ウェハに対する前記マスクの位置をモニターすることを備える、方法。
  33. リソグラフィマスクの製造方法であって、
    請求項30記載のリソグラフィシステムを使用して、リソグラフィマスクを支持し、書込みビームを前記リソグラフィマスクに供給し、前記ステージ及びビーム方向付けアセンブリを互いに対して位置決めし、前記干渉計を使用して前記ビーム方向付けアセンブリに対する前記ステージの位置を測定することを備える、方法。
  34. 方法であって、
    第1測定ビームを、干渉計を通る第1組の通路に沿って測定対象物上の第1領域に方向付けること、
    第1基準ビームを、前記干渉計を通る第1組の通路に沿って基準物体に方向付けること、
    前記第1測定ビーム及び第1基準ビームが前記第1組の通路を終えた後、前記第1測定ビーム及び第1基準ビームを合成して第1出力ビームを生成すること、
    前記測定対象物上の前記第1領域の位置の変化を求めること、
    光学系を使用して前記第1測定ビームの一部を方向付けて第2測定ビームを形成すること、
    前記光学系を使用して前記第1基準ビームの一部を方向付けて第2基準ビームを形成すること、
    前記第2測定ビームを、前記干渉計を通る第2組の通路に沿って前記測定対象物上の第2領域に方向付けること、
    前記第2基準ビームを、前記干渉計を通る第2組の通路に沿って前記基準物体に方向付けること、
    前記第2測定ビーム及び第2基準ビームが前記第2組の通路を終えた後、前記第2測定ビーム及び第2基準ビームを合成して第2出力ビームを生成すること、
    前記測定対象物上の前記第2領域の位置の変化を求めることを備え、
    前記測定対象物に入射する前記第1及び第2測定ビームの経路の方向に対する前記測定対象物の回転によって、前記第1組の通路の間に前記第1測定ビームにビームずれが生じ、前記第2組の通路の間に前記第2測定ビームにビームずれが生じ、
    前記光学系は、前記第1測定出力ビーム及び第1基準出力ビームの一部の向きを変えて、前記第2組の通路の間に前記第2測定ビームに生じたずれが前記第1組の通路の間に前記第1測定ビームに生じたずれと相殺するように構成される、方法。
  35. 集積回路をウェハの上に製造する際に使用するリソグラフィの方法であって、
    前記ウェハを移動可能なステージの上に支持すること、
    空間的にパターン化された照射線を前記ウェハの上に結像すること、
    結像した前記照射線に対する前記ステージの位置を調整すること、
    結像した前記照射線に対する前記ステージの位置を請求項34に記載の方法を使用してモニターすることを備える、リソグラフィの方法。
  36. 集積回路の製造に使用するリソグラフィの方法であって、
    入力照射線をマスクを通るように方向付けて空間的にパターン化された照射線を生成すること、
    前記マスクを前記入力照射線に対して位置決めすること、
    前記入力照射線に対する前記マスクの位置を請求項34に記載の方法を使用してモニターすること、
    前記空間的にパターン化された照射線をウェハの上に結像することを備える、リソグラフィの方法。
  37. 集積回路をウェハの上に製造するリソグラフィの方法であって、
    リソグラフィシステムの第1構成要素をリソグラフィシステムの第2構成要素に対して位置決めして前記ウェハを空間的にパターン化された照射線で露光すること、
    前記第2構成要素に対する前記第1構成要素の位置を請求項34に記載の方法を使用してモニターすることを備える、リソグラフィの方法。
  38. 請求項34に記載の方法を用いてウェハ上に集積回路を製造するための方法。
  39. 請求項35に記載の方法を用いてウェハ上に集積回路を形成することを備える、集積回路の製造方法。
  40. 請求項36に記載の方法を用いてウェハ上に集積回路を形成することを備える、集積回路の製造方法。
  41. 請求項37に記載の方法を用いてウェハ上に集積回路を形成することを備える、集積回路の製造方法。
  42. リソグラフィマスクの製造方法であって、
    書込みビームを基板に方向付けて前記基板にパターンを形成すること、
    前記基板を前記書込みビームに対して位置決めすること、
    前記書込みビームに対する前記基板の位置を請求項34に記載の方法を使用してモニターすることを備える、方法。
  43. 装置であって、
    複数の自由度に関する測定対象物の位置の変化を測定する多軸干渉計を備え、
    前記干渉計は、入力ビームを受信し、前記測定対象物上の第1ポイントに関して前記測定対象物への第1及び第2通路を形成するように、前記入力ビームから生成される第1測定ビームを方向付け、次に、前記第1測定ビームを前記入力ビームから生成される第1基準ビームと合成して前記測定対象物上の前記第1ポイントまでの距離の変化に関する情報を含む第1出力ビームを生成するように構成され、
    前記干渉計は更に、前記測定対象物上の第2ポイントに関して前記測定対象物への第1及び第2通路を形成するように、入力ビームから生成される第2測定ビームを方向付け、次に、前記第2測定ビームを前記入力ビームから生成される第2基準ビームと合成して前記測定対象物上の前記第2ポイントまでの距離の変化に関する情報を含む第2出力ビームを生成するように構成され、
    前記干渉計は、前記測定対象物上の前記測定ビームの入射によって定義される平面内で前記第1出力ビームの一部を奇数回反射して前記副入力ビームを形成するように配置された折返し光学系を備える、装置。
  44. 前記干渉計は、異なるビームをこれらのビームのそれぞれの経路に沿って方向付ける偏光ビームスプリッタ、前記偏光ビームスプリッタと基準物体との間に位置する第1の1/4波長板、及び前記偏光ビームスプリッタと前記測定対象物との間に位置する第2の1/4波長板を備える、請求項43記載の装置。
  45. 前記基準物体は、入射ビーム部分に対して実質的に垂直に配向する平面ミラーを含む、請求項44記載の装置。
  46. 前記折返し光学系は、非偏光ビームスプリッタを備え、この非偏光ビームスプリッタは、前記第1出力ビームの一部を分離して前記副入力ビームを形成し、この副入力ビームを前記非偏光ビームスプリッタに戻るように方向付けて前記第2測定ビーム及び前記第2基準ビームを生成するように配置される、請求項44記載の装置。
  47. 前記折返し光学系は、前記副入力ビームを前記非偏光ビームスプリッタから前記偏光ビームスプリッタへと方向付けるように配置された複数の反射面を有し、前記非偏光ビームスプリッタ及び前記複数の反射面は、前記第2入力ビームが前記偏光ビームスプリッタに達する前に前記第2入力ビームを奇数回反射する、請求項46記載の装置。
  48. 前記非偏光ビームスプリッタは、前記第1出力ビームを反射して前記副入力ビームを生成し、前記複数の反射面は、前記副入力ビームを偶数回反射する、請求項47記載の装置。
  49. 前記第1出力ビームを検出器に入力する第1光ファイバピックアップと、前記第2出力ビームを検出器に入力する第2光ファイバピックアップとを更に備える、請求項43記載の装置。
  50. 集積回路をウェハの上に製造する際に使用するリソグラフィシステムであって、
    前記ウェハを支持するステージと、
    空間的にパターン化された照射線を前記ウェハの上に結像する照明システムと、
    結像した前記照射線に対する前記ステージの位置を調整するポジショニングシステムと、
    結像した前記照射線に対する前記ウェハの位置をモニターする請求項43記載の装置とを備える、リソグラフィシステム。
  51. 集積回路をウェハの上に製造する際に使用するリソグラフィシステムであって、
    前記ウェハを支持するステージと、
    照射源、マスク、ポジショニングシステム、レンズアセンブリ、及び請求項43記載の装置を含む照明システムとを備え、
    動作状態において、前記照射源は、照射線を前記マスクを通るように方向付けて空間的にパターン化された照射線を生成し、前記ポジショニングシステムは、前記照射源からの前記照射線に対する前記マスクの位置を調整し、前記レンズアセンブリは、前記空間的にパターン化された照射線を前記ウェハの上に結像し、前記干渉計は、前記照射源からの前記照射線に対する前記マスクの位置をモニターする、リソグラフィシステム。
  52. リソグラフィマスクを製造する際に使用するビーム書込みシステムであって、
    書込みビームを照射して基板にパターンを形成する照射源と、
    前記基板を支持するステージと、
    前記書込みビームを前記基板に供給するビーム方向付けアセンブリと、
    前記ステージ及びビーム方向付けアセンブリを互いに対して位置決めするポジショニングシステムと、
    前記ビーム方向付けアセンブリに対する前記ステージの位置をモニターする請求項43記載の装置とを備える、ビーム書込みシステム。
JP2003564519A 2002-01-28 2003-01-28 マルチパス干渉計 Expired - Lifetime JP4469609B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US35242502P 2002-01-28 2002-01-28
PCT/US2003/002446 WO2003064968A1 (en) 2002-01-28 2003-01-28 Multiple-pass interferometry

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005516206A JP2005516206A (ja) 2005-06-02
JP4469609B2 true JP4469609B2 (ja) 2010-05-26

Family

ID=34699771

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003564519A Expired - Lifetime JP4469609B2 (ja) 2002-01-28 2003-01-28 マルチパス干渉計

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4469609B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP4261619A1 (en) * 2022-04-15 2023-10-18 ASML Netherlands B.V. Method of spatially aligning a patterning device and a substrate
EP4293424A1 (en) * 2022-06-13 2023-12-20 ASML Netherlands B.V. Method of spatially aligning a patterning device and a substrate

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5135183B2 (ja) * 2008-11-27 2013-01-30 パナソニック株式会社 三次元形状測定装置
CN112504116B (zh) * 2016-04-21 2023-04-07 诺威有限公司 在对图案化样本的计量测量中使用的测量系统
KR102625046B1 (ko) * 2022-10-31 2024-01-15 한국 천문 연구원 듀얼 포트 간섭계

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP4261619A1 (en) * 2022-04-15 2023-10-18 ASML Netherlands B.V. Method of spatially aligning a patterning device and a substrate
WO2023198382A1 (en) * 2022-04-15 2023-10-19 Asml Netherlands B.V. Method of spatially aligning a patterning device and a substrate
EP4293424A1 (en) * 2022-06-13 2023-12-20 ASML Netherlands B.V. Method of spatially aligning a patterning device and a substrate
WO2023241850A1 (en) * 2022-06-13 2023-12-21 Asml Netherlands B.V. Method of spatially aligning a patterning device and a substrate

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005516206A (ja) 2005-06-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5350285B2 (ja) 多自由度干渉計
US6762845B2 (en) Multiple-pass interferometry
JP4469608B2 (ja) 多軸干渉計
JP4030960B2 (ja) 入力ビームの方向の動的干渉分光制御
JP4216728B2 (ja) 干渉計内のガスの時変光学的性質を補償するための方法および装置
US6912054B2 (en) Interferometric stage system
JP4546255B2 (ja) フォトリソグラフィック露光サイクルの間のステージ・ミラー歪の工程内補正
JP2004530869A (ja) 平均干渉位置測定におけるサイクリック・エラーの低減
US7193726B2 (en) Optical interferometry
US6791693B2 (en) Multiple-pass interferometry
US7298493B2 (en) Interferometric optical assemblies and systems including interferometric optical assemblies
US7009711B2 (en) Retroreflector coating for an interferometer
JP4242779B2 (ja) 動的ビーム方向操作要素を有する干渉計
US7262860B2 (en) Compensation for errors in off-axis interferometric measurements
US20040061869A1 (en) Compensation for errors in off-axis interferometric measurements
US7495770B2 (en) Beam shear reduction in interferometry systems
JP4469609B2 (ja) マルチパス干渉計
JP4376624B2 (ja) 複数経路干渉分光法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060124

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070816

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070821

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20071121

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20071129

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081014

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20090107

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20090115

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090327

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100209

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100301

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4469609

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130305

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130305

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140305

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term