JPS6338102A - 微小変位測定方法および微小変位測定装置 - Google Patents

微小変位測定方法および微小変位測定装置

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JPS6338102A
JPS6338102A JP18134586A JP18134586A JPS6338102A JP S6338102 A JPS6338102 A JP S6338102A JP 18134586 A JP18134586 A JP 18134586A JP 18134586 A JP18134586 A JP 18134586A JP S6338102 A JPS6338102 A JP S6338102A
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beat signal
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雅則 鈴木
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猪城 真
Atsunobu Une
宇根 篤▲のぶ▼
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  • General Physics & Mathematics (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野〕 本発明は、回折格子を用いて物体の微小な変位測定を行
なう方法およびそのための装置に関するものである。
〔従来の技術〕
LSIの高集積化に伴い、微細化する集積回路パタンを
高精度で露光、転写づ°る紫外線またはX線露光装置、
あるいは高精度でバタン描画する電子ビーム露光装置等
にJ3いては、ステージの精密位置検出ならびに位置決
めを行なう移動量(変位)測定技術の進展は不可欠のも
のどなっている。
従来より回折格子を用いて微小な変位測定を行なう方法
として、光ヘテロダイン干渉を利用するものが提案され
てJ3す、第5図にそのような回折格子と光ヘテロダイ
ン干渉とを組み合わせた微小変位測定装置の一例を示す
。第5図において符号1は、周波数が互いにわずかに異
なり、かつ偏光面が互いに直交する2波長の単色光を発
する2波長直交偏光レーザ光源、2はビームスプリッタ
−13a、3bは集光レンズ、4a、4bは偏光板、5
a、5bは光検出器、6a、6bはプレアンプ、7a、
7b、7c、7du平面ミラー、8は偏光ビームスプリ
ッタ−19は反則型回折格子、10は移動ステージ、1
1はステージ駆動部、12は検出信号処理部、13は変
位表示部、14.15は入射光、16は合成回折光であ
る。
この装置においては、2波長直交偏光レーザ光源1から
発したレーザ光の一部をビームスプリッタ−2を介して
取り出し、集光レンズ3aでレーザ光を集光し、偏光板
4aを用いて光ヘテロダイン干渉させ、光検出器5aで
検出してプレアンプ6aを通し、基準ビート信号として
検出信号処理部12に入力する。一方、2波長直交偏光
レーザ光源1から発した光の一部は、ビームスプリッタ
−2,平面ミラー7aを介して偏光ビームスプリッタ−
8に入る。偏光ビームスプリッタ−8により偏光面が互
いに直交し周波数がわずかに異なる二つの単色光、すな
わちP偏光の入射光14とSb2先の入射光15に分割
し、これらを平面ミラー7b、7Gを介して後述する所
定の入射角で反射型回折格子9に入射する。回折格子9
から得られる2波長の回折光を光学的に合成し、合成回
折光16として平面ミラー7d、集光レンズ3b、偏光
板4bを通し、光ヘテロダイン干渉させて光検出器5b
で検出し、回折光ビート信号としてプレアンプ6bを通
して上記の検出信号処理部12に入力する。検出信9)
処理部12では、回折格子9の変位に対応した基準ビー
ト信号と回折光ビート1、)号との位相差を検出し、そ
の位相差を変位置に換算して変位表示部13で回折格子
9の変位置を表示する。また、位相差があらかじめ設定
した任意の値で一定となるように、検出信号処理部12
よりステージ駆動部11に制御信号を送り、回折格子9
を定められた位置にナーボ制御することもできる。
ここで、回折格子9の変位■△Xと、基準ビート信号J
3よび回折光ビート信号の位相差Δφとの関係について
第6図を参照して説明する。第6図において符号17は
反cJI型回折格子、18a、18bは波長λ1の入射
光、19a、19bは波長λ2の入射光、20a、20
bは合成回折光である。
偏光面が互いに直交し、かつ周波数が互いにわずかにず
れている波長λ1.波長λ2の入射光18a、19aが
、回折格子17の格子面の法線方向に対してそれぞれn
次回折角on、、On2で回折格子17の例えばA点に
入射した場合、回折格子17のA点から格子面の法線方
向に入射光188.19aのn次回折光それぞれが出射
する。
それらのn次回舌先は、格子面の法線方向において光学
的に合成されて合成回折光20aとなり、光ヘテロダイ
ン干渉ビート信号検出が可能となる。
ここで、回折格子17が格子ラインに直交する方向に変
位囚ΔX移動してA点がA′点に変位した場合、同様に
入射光18b、19bに対してそれぞれのn次回舌先が
出射し、それらが光学的に合成されて合成回折光20b
となる。回折格子17の格子ピッチをPとすると、n次
回折角θnl。
θn2、波長λ1.λ2の間には s+n0n1=n・λ+/P(nは正の整数)・・・・
・・(1) Stn θ n2=n−λ 2 / P (〃    
  〉・・・・・・(2) の関係がある。回折格子17がΔXだけ変位することに
より、入射光18aと18bとにはΔX・sinθn+
、入射光19aと19bとには−ΔX−5tnθn2の
光路長差がそれぞれ生じる。したがって、合成回折光2
0aと20bとから得られる光ヘテロダイン干渉ビート
信号には、位相差Δφが生じ、この△φ(よ、 Δφ −(2π ・ Δ X  −sin θ n+/
 λ 1  )+ く 2 π ・ Δ X  −si
n θ n 2 / λ z)−(3)となる。(3)
式に(1)、(2)式を代入すると、 Δφ−2π・(n・ΔX)/P +2π・(n・ΔX)/P ΔX =2π・□    ・・・・・・(4)P/2n となり、位相差Δφは、回折格子17の変位Δ×に対し
P/2nを周期として変化する。
すなわち、前記第5図における回折格子9からの合成回
折光16が入射光14.15のn次回舌先の合成回折光
である場合、前記光検出器5a。
6bで検出される基準ビート信号と回折光ビート信号と
の位相差Δφは、回折格子9の格子ピッチをPとすると
、回折格子9の変位ff1P/2nを1周期として変化
する。したがって、検出信号処理部12において例えば
位相検波し、位相差をDC信号に変換し、例えば位相差
O°ごとにDC信号からパルス信号を生成し、そのパル
ス信号をカウントすることによって、分解能P/2nの
精度で回折格子9の変位測定が可能である。ざらに、位
相差0°から360°までのDC信号変化を例えば1/
360に補間して位相差の検出分解能を1°に設定し、
前記パルス間の回折格子の変位を位相差検出することに
より、回折格子9の変位を分解能P/(2n・360)
で検出することができる。なお、回折格子9の変位の方
向は、基準ビート信号に対する回折光ビート信号の位相
差の正負を弁別することにより容易に判定することがで
きる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところが、上記従来の微小変位測定装置においては、回
折格子面の法線方向についての微小変位を検出できない
という欠点があった。
このことについて、第7図を参照して説明する。
第7図において符丹21は反射型回折格子、22a、2
2bは波長λ1の入射光、23a、23bは波長λ2の
入射光、24a、24bは合成回折光である。波長λ1
.λ2のレーザー光の入射角はそれぞれn次回折角θn
+、θn2である。
入射光22a、23aが回折格子21の8点に入射した
場合、格子面の法線方向に入射光22a。
23aのn次回舌先がそれぞれ出射し、それらが光学的
に合成されて合成回折光24aとなる。ここで、回折格
子21が法線方向に変位量ΔZ移動して8点がB′点に
変位した場合、同様に入射光22b、23bに対してn
次回舌先がそれぞれ出射して合成回折光24bとなる。
入射光22aと22bとには−Δz(1+cosθn1
)、入射光23aと23bとには−△Z(1+cosθ
n2)の光路長差がそれぞれ生じるので、合成回折光2
4aと24bとから得られる光ヘテロダイン干渉ビート
信号には位相差Δφが生じ、この△φは、Δφ=(2π
・ΔZ(1+cosθn2)/λ2)−(2yr−ΔZ
 (1+cosθn+ )、/λ1)−2π・△Z・(
(λ1−λ2) +(λ、 COSθn2−λ2 cosθn+))/λ
1 λ2               ・・・・・・
 (5)となる。
ところが、波長λ1.λ2のレーザ光の周波数差Δfす
なわちビート信号の周波数は、例えば数十K)−1z〜
数M I−1z程度であって光の周波数に比べて非常に
小さく、 1λ1−221=(Δf/C,> ・λ1 ・λ2#O
(Cは光速) ・・・・・・(6)となり、λ1#λ2
.θn1#θn2となって、(5)式の位相差△φはΔ
Zの値に関係なく常に0となってしまう。
このように、従来の微小変位測定装置においては回折格
子面の法線方向についての微小変位ΔZを検出できない
ものであった。したがって紫外線露光装置における焦点
合わせ、あるいはX線露光装置におけるマスク・ウェハ
間のギャップ設定等のウェハ面の法線方向の制御が必要
不可欠な場合には、上記のような従来の装置は適用でき
ないものであった。このため従来においては、2方向の
変位を測定するためには他の測定装置を用いなければな
らず、装置が大型化、複雑化覆るという問題を有してい
た。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、回折格子
面の法線方向の微小変位についても測定、することので
きる方法およびそのための装置を提供することを目的と
している。
C問題点を解決するための手段〕 この発明の微小変位測定方法は、周波数が互いにわずか
に異なる2波長の単色光を合成し光ヘテロダイン干渉さ
せて基準ビート信号を生成するとともに、前記2波長の
単色光のいずれか一方を分光してそれら分光した単色光
をそれぞれ互いに妥なる方向から物体上に固定した回折
格子に対して入射さじ、かつ前記2波長の単色光の他方
を前記回折格子に対して入射させて前記一方の単色光の
それぞれの分光の回折光と前記他方の単色光の回折光と
をそれぞれ合成して第1および第2の光ヘテロダイン干
渉ビート信号を生成し、前記基準ビート信号と前記第1
の光ヘテロダイン干渉ビート信号との位相差、および前
記基準ビート信号と前記第2の光ヘテロダイン干渉ビー
ト信号との位相差をそれぞれ検出することによって、そ
れら位相差から前記物体の前記回折格子の格子ラインに
直交する方向の微小変位およびその回折格子の法線方向
の微小変位をそれぞれ測定することを特徴としている。
また、この発明の微小変位測定装置は、物体上に固定さ
れた回折格子と、周波数が互いにわずかに箕なる2波長
の単色光を発生する光源と、その光源から発けられた2
波長の単色光を合成し光ヘテロダイン干渉させて基準ビ
ート信号を生成する第1の光合成検出手段と、前記光源
から発せられた2波長の単色光のいずれか一方を分光す
る分光手段と、前記分光されたそれぞれの重色光および
前記他方の単色光を前記回折格子に所定の角度を在した
方向からそれぞれ入射させる入射角調整手段と、前記一
方の単色光のそれぞれの分光の回折光と前記使方の単色
光の回折光とをそれぞれ合成して第1、第2の光ヘテロ
ダイン干渉ビート信号を生成づ゛る第2、第3の光合成
検出手段と、前記第1 J3よび第2の光合成検出手段
によってそれぞれ生成された基準ビート信号および第1
の光ヘテロダイン干渉ビート信号とから第1の位相差信
号を算出処理して前記物体の前記回折格子の格子ライン
に直交する方向の変位りに換算する第1の信号処理装置
と、その第1の信号処理装置によって算出処理された第
1の位相差信号および前記第1、第3の光合成検出手段
によってそれぞれ生成された基準ビート信号、第2の光
ヘテロゲイン干渉ビート信号とから第2の位相差信号を
算出処理して前記物体の前記回折格子の法線方向の変位
けに換算する第2の信号処理装置とを具備してなること
を特徴としている。
〔作用〕
本発明では、2波長の単色光の一方を分光することによ
って合計3本の単色光を回折格子に対して入射させ、そ
れらの回折光から第1、第2の光ヘテロダイン干渉ビー
ト信号を生成する。ぞして、それら第1、第2の光ヘテ
ロゲイン干渉ビート信号と基晧ビート信号に基づいて、
回折格子の微小変位を2方向すなわら回折格子の格子ラ
インに直交する方向と回折格子の法線方向の双方に対し
て検出づる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を第1図ないし第4図を参照して
説明する。
第1図は本発明に係る微小変位測定装置の第1実施例を
示す。第1図において符号25は2波長直交偏光レーザ
光源(光源)、26a、26bはビームスプリッタ−1
27は偏光ビームスプリッタ−128a、28b、28
c、33a、33b。
34a、34b、34c、34dは平面ミラー、29a
、29b、29cは集光レンズ、30a。
30b、30cは偏光板、31a、31b、31Cは光
検出器、32a、32b、32cはプレアンプ、35は
反射型回折格子、36はZ移動ステージ、37はXY移
動ステージ、38はX変位検出信号処理部(第1の信号
処理装置)、39は2変位検出信号処理部(第2の信号
処理装置)、40はX変位表示部、41はZ変位表示部
、42はZステージ駆動部、434;t X Yステー
ジ駆動部、44.45.46は入射光、41.48は合
成回折光である。
この第1実施例の装置においては、2波良直交偏光レー
ザ光&i25から発したレーザ光の一部をビームスプリ
ッタ−268,平面ミラー28a。
集光レンズ29a、偏光板30aを介して光検出器31
a(第1の光合成検出手段)で検出し、光ヘテロダイン
干渉の基準ビート信号としてプレアンプ32aを通して
X変位検出信号処理部38、J3よびZ変位検出信号処
理部3つに入力する。一方、2波長直交偏光レーデ光源
25から発したレーザ光は、ビームスプリッタ−268
を介して偏光ビームスプリッタ−27に入り、ここでP
偏光。
S偏光の2つのレーザ光に分離され、P偏光成分は平面
ミラー33a、34bを介して後述する所定の入射角で
入射光44として反射型回折格子35に入射する。S偏
光成分はビームスプリッタ−26b(分光手段)にj二
りざらに分割され、平面ミラー34cを介して入射光4
5どして、また平面ミラー33b、34aを介して入射
光46として、それぞれ反射型回折格子35に入射する
。入射光44.45により回折格子35から得られる合
成回折光47を平面ミラー28b、集光レンズ2つす、
偏光板30bを介して光検出器31b(第2の光合成検
出手段)で検出し、第1の光ヘテロダイン干渉ご一1〜
信号としてプレアンプ32bを通してX変位検出信号処
理部38に入力する。
さらに、入射光44.46により回折格子35から得ら
れる合成回折光48を平面ミラー34d。
28C1集光レンズ29C1偏光板30Gを介して光検
出器31C(第3の光合成検出手段)で検出し、第2の
光ヘテロダイン干渉ビート信号としてプレアンプ32c
を通してZ変位検出信″;′i処理部39に入力する。
X変位検出信号処理部38では、回折格子面内で格子ラ
イン方向に直交する方向(第1図において左右方向。以
後X方向という)についての回折格子35の変位に対応
した基準ビー 1−信号と第1の光ヘテロダイン干渉ご
一ト信号との位相差を検出し、その位相差を変位Mに換
りンし、X変位表示部40で変位量を表示する。Z変位
検出信号処理部3つでは、基準ビート信号と第2の光ヘ
テロダイン干渉ビート信号との位相差を検出し、ざらに
X変位検出信号処理部38より基準ビート信f)と第1
の光ヘテロダイン干渉ビート係号との位相差信号(第1
の位相差信号)を入ツノして゛加偉処理することにより
、回折格子面の法線方向(第1図において上下方向。以
(12方向という)についての回折格子35の変位に対
応した位相差信号(第2の位相差信号)を生成し、その
位相差を変位aに換算してZ変位表示部41で表示する
。また、位相差があらかじめ設定した任意の値で一定と
なるように、XおよびX変位検出信号処理部38.39
より7およびXYステージ駆動部42.43に制御信号
を送り、回折格子35を定められた位置にサーボ制御す
る。
この装置では、入13=1光44.45を7方向に対し
てそれぞれn次回折角で入用した場合、回折格子35の
X方向の変位δ1ΔXと、基へトビート信号と第1の光
ヘテロダイン干渉ビート信号どの位相差ΔφXとの関係
は、第6図および第7図で説明した従来の装置による場
合と同様に、 ΔX △φX=2π・□ P/2n (Pは回折格子35の格子ピッチ)・・・・・・(7)
となり、また、Z方向の変位量ΔZに対して位相差は変
化せず一定となる。
一方、回折格子35の変位量△X、ΔZと、基準ビー1
へ信号および第2の光ヘテロダイン干渉ビー]〜信号と
の位相差ΔφZXとは次のような関係にあり、それにつ
いて第2図および第3図を参照して説明する。第2図に
おいて符号49は反射型回折格子、50a、50bは波
長λ1の入射光、51a、51bは波長λ2の入射光、
52a、52bは合成回折光である。
偏光面が互いに直交し周波数が互いにわずかにずれた波
長λ1.λ2の入(ト)光50a、51aが、Z方向に
対してそれぞれn次回折角θnl 、n次回折角の3倍
の角度3θn2で回折格子49の例えばへ点に入04 
した場合、回折格子4つのΔ点から7方向に対してn次
回折角の2倍の角度2θn1の方向に入射光5 Q a
の十n次回折光、入射光51aの−n次回折光がそれぞ
れ出射する。上述したように、式(6)よりθn1′;
θn2となり、入射光50a、51aのそれぞれトn次
、−n次回折光は光学的に合成されて合成回折光52a
となり、光ヘテロゲイン干渉ビート信号検出が可能とな
る。
ここで、回折格子4つが変位■ΔX移動してA点がA′
点に変位した場合、同様に入射光50b。
51bに対してそれぞれの一←n次、−n次回折光が光
学的に合成され合成回折光52bとなる。回折格子4つ
が△X変位することにより、入射光5Qaと50bとに
はΔX・(stnθn +  stn 20 nl)、
入射光51aと51bとには△X(s;n30n2−3
+n2θn2)の光路長差がそれぞれ生じる。したがっ
て合成回折光52aと52bとから得られる光ヘテロダ
イン干渉ビート信号には、位相差Δφ’zxが生じ、こ
のΔφ’zxはΔφ’  zx=2π−ΔX((sin
θn1− srn 20n1 )/λ+  −(stn
30 nz−S山 2 θ n 2  ) / λ 2
  )             ・・・・・・ (8
)となる。ここでθn1≠θnz、s;n3θn、2=
3 sin +9 n 2 、λ1=−22であるから
(8)式は、△φ’  zx ′;2π・△X ・ (−2SInOn1 )/λ1−
へX =2π・ □=−ΔφX P/2n    ・・・・・・(9) となり、ΔXに対する基準ビート信号と第2の光ヘテロ
ダイン干渉ビート信号との位相差Δφ′ 2Xは、式(
7)で示されている基準ビート信号と第1の光ヘテロダ
イン干渉ビート信号との位相差Δφx、l!:位相のず
れ方向が反対となる。
一方、第3図において符号53は反射型回折格子、54
.a、54bは波長λ1の入射光、55a。
55bは波長λ2の入射光、56a、56bは合成回折
光である。波長λ1.λ2の入射光54a。
55aがZ方向に対してそれぞれn次回折角θn1、n
次回折角の3倍の角度3θn2で回折格子53の例えば
B点に入射した場合、Z方向に対してn次回折角の2倍
の角度2θn、の方向に入射光54aの+nn次回先光
入射光55aの−n次回折光が出射して合成回折光56
aとなり、光ヘテロダイン干渉ビート信号が検出可能と
なる。ここで、回折格子53が変位量ΔZ移動してB点
がB′点に変位した場合、同様に入射光54b、55b
に対してそれぞれ+n次、−n次回折光が光学的に合成
されて合成回折光56bとなる。回折格子53がΔZ変
位することにより、入射光54aと54bとには−△Z
−(CO3θn、 4−CO32θn1)、入射光55
aと55bとには−△2−(cos 3θn2+CO3
20nz )の光路長冷がそれぞれ生じる。したがって
、合成回折光56aと56bとから得られる光ヘテ1コ
ダインモ渉ビート信号には、位相差Δφ”zxが生じ、 Δφ″zx=2yr−ΔZ’((C3S3θn2+co
s2θn2)/λ2− (cosθn1−cos 2O
n+ )、/λ+ )    −(10〉となる。λ1
勾λ2.On、≠θn2を考慮すると、 △φ”zxs2yr−△Z−(CO33θn1− co
sθn1)/λ+      −−(11)となり、 ΔZ=λ+ / (cos 3θn1−CO3θn1 
)の周期で位相が変化することがわかる。
したがって、式(9)、<11)より、前記回折格子3
5(第1図参照)の微小変位ΔX、ΔZに対して、基準
ビート信号と第2の光ヘテロダイン干渉ビート信号との
位相差ΔφZXは、△φ7X−△φ’zx+Δφ″zx −一Δφx+2π・△Z・ (cos 30 n +−cosθn1)/λ1・・・
・・・(12) となる、、71なわら、前記Z変位検出信号処理部39
において、基準ビート信号と第2の光ヘテロダイン干渉
ビー1〜信号との位相佇ΔφZXを検出し、前記X変位
検出信号処理部38において検出した基準ご−1へ信号
と第1の光ヘテロダイン干渉ビート信号との位相差Δφ
Xとの加は処理を行なうことにより、次式(13)に示
づように、回折格子35の微小変位ΔZに対応した位相
差信号Δφ7を検出することができる。
ΔφZ−△φZX+Δφx=2π・ΔZ・(cos 3
θn1−CO3θn+)/λ1・・・・・・(13) したがって、検出信号処理部38.39において、例え
ば位相検波し、位相差信号ΔψX、Δφ2をDC信号に
変換し、例えば位相差O°ごとにDC信号からパルス信
号を生成し、そのパルス信号をカウントすることににす
、分解能P/2n。
λ+ / (cos 3θn1−CO3θnI)でそれ
ぞれ回折格子35のX方向、Z方向の変位測定が可能で
ある。さらに、位相差0°から360°までのDC信号
変化を例えば1/360に補完して位相差の検出分解能
を1°に設定し、前記パルス間に回折格子35の変位を
位相差検出することにより、回折格子35のX方向、Z
方向の変位をそれぞれ分解能、P/2n・360.λt
 / (cos 3θn1−cosθn、)・360で
検出することができる。なお、X方向、Z方向の変位の
方向は、基準ビート信号に対する第1あるいは第2の光
ヘテロダイン干渉ビート信号の位相差の正負を弁別する
ことにより容易に判定することがぐぎる。
以上で第1実施例を説明したが、次に第4図を参照して
第2実施例を説明する。
第4図は、本発明に係る微小変位測定装着の第2実施例
を示すもので、第4図において符号57は2波長直交偏
光レーデ光源(光源)、58a、。
58 b +;!ビームスプリッター159a、59b
59c、59d、65a、65b、65.cは平面ミラ
ー、60a、60b、60cは集光レンズ、61a、6
1b、61c、61dは偏光板、62a、62b、62
cGよ光検出器、63a、63b。
63Gはプレアンプ、64は1/2波長板、66(,1
反04型回折格子、67 G、L 7移動ステージ、6
8はXY移動ステージ、69はZステージ逐動部、70
はXYステージ駆動部、71はX変位検出信′;″i処
理部(第1の信号処理装置)、72はZ変位検出信号処
理部(第2の信号処理装置)、73はX変位表示部、7
4はZ変位表示部、75a、75bは偏光ビームスプリ
ッタ−176a、76bは入射光、77a、77bは回
折光である。
この第2実施例の装置は、第1図で示した第1実施例の
装置とはレーザービームの回折格子66への入射方向が
一部逆となっており、回折格子66には2波艮直交偏光
レーザ光がビームスプリッタ−58a、58bを介して
Z方向から入射光75 Elとして入射する。回折格子
66からの±nn次回先光77a、77b、それぞれH
いに直交する偏光面をを有した2波長のP (Q光、S
−光からなる。回折光77aから平面ミラー65b、5
9C1偏光ビームスプリッタ−75aを介してS偏光の
単色光を取り出し、回折光77bから平面ミラ・−65
0、偏光ビームスプリッタ−75b、75aを介してP
偏光の単色光を取り出し、両幅光の単色光を光学的に合
成して平面ミラー59b、集光レンズ60b、偏光板6
1bを介して光ヘテロダイン干渉させて光検出:’A’
i (’TS 2の光合成検出手段)62bにより第1
の光ヘテロダイン干渉ビート信号を検出する。
一方、ビームスプリッタ−58b(分光手段)で分割し
たレーデ光を平面ミラー59d1偏光板61dを介して
P偏光の単色光を取り出し、1/2波長板64により偏
光面を90°回転させて平面ミラー65aを介し、Z方
向に対してn次回折角の2倍の角度より入射光76bと
して回折格子66に入射ざじる。入射光76bの−n次
回折光は回折光77bと同一の方向に回折し、入射光7
6aの+nn次回先光77bS偏光の単色光と光ヘテロ
ダイン干渉する。入射光76bの−n次回折光と回折光
77bの5(itli光との合成回折光を平面ミラー6
5G、 (g光ビームスプリッタ−75bを介して取り
出し、集光レンズ60c、偏光板61Cを介して光ヘテ
ロダイン干渉さけ、光検出器62C(第3の光合成検出
手段)により第2の光ヘテロダイン干渉ビート信号を検
出する。
さらに、ビームスプリッタ−58aによりレーザ光の一
部を取り出し、平面ミラー59a1集光レンズ60a、
tti光板61aを介して光ヘテロダイン干渉さVて光
検出器62a(第1の光合成検出手段)より基準ビート
信号を検出する。基準ビート信号、第1および第2の光
ヘテロダイン干渉ビート信号をそれぞれプレアンプ63
a、63b。
63Cを通し、X変位検出信号処理部71へE3Qビー
ト信号と第1の光ヘテロダイン干渉ビート信号を入力し
、Z変位検出信丹処理部72へ基準ビート信号と第2の
光ヘテロダイン干渉ビート信号を入力する。検出信号処
理部71.72では第1実施例の場合と同様に、それぞ
れ位相検波して位相差をΔφX、△φ2を回折格子66
の変位置ΔX、ΔZに換算し、変位表示部73.74に
より表示する。また位相差が一定となるように検出信号
処理部71.72よりそれぞれステージ駆動部70.6
9に制御信号を送り、回折格子66を定められた位置に
サーボ制御する。
この第2実施例においては、上述と同様の解析を行なう
ことにより、回折格子66の変位△X。
ΔZと位相差信号ΔφX、Δφ2との間には、次のJ:
うな関係式が成り立つことは明らかである。
ΔX △φx=2π・□ P/2n (Pは回折格子66の格子ピッチ)・・・(14)Δφ
z=2π−ΔZ−(cos2θn+ −1)(θrl+
Gjn次回折角)・・・・・・(15)以上で本発明の
詳細な説明したが、本発明は上記実施例に限定されるも
のではない。たとえば、上記第1.第2実施例において
は2波長の単色光光源として2波長直交偏光レーザ光源
を用いたが、2波長の単色光としてブラッグセルなどの
音響光学素子を用いて生成した光を用いても同様の効果
を得ることができる。また、第1図においては、偏光板
を使用せずに回折格子面にJ3いて2波長の単色光の偏
光面の方向が一致するように、2波長の111色光のい
ずれか一方の光路系に1/2波長板を組み込むことにJ
:つでも干渉性のよい光ヘテロダイン干渉ご一1〜信号
が得られ、同様の効果を得ることができる。
また、上記実施例では、回折格子への入射光の方向およ
び回折格子からの回折光の方向が、回折格子面に垂直な
Z方向を含み格子ラインの方向に垂直な面内にある場合
について述べたが、前記Z方向を含み格子ラインの方向
に垂直な面に対して所定の角度を有した方向から2波長
の単色光を入会1して、所定の角度を有した方向におい
て回折光を検出し、光学的に合成して光ヘテロダイン干
渉ビート信号を生成する方法を用いても同様の効果を得
ることができる。
また、本発明において用いる回折格子としては、吸収型
回折格子2位相型回折格子のいずれを用いてもよく、さ
らにバイナリ−回折格子に限定されることなく、正弦波
状回折格子、フレーズ回折格子などの種々の回折格子を
用いることら可能である。また、反射型回折格子の他に
透過型回折格子を用いることも可能である。
さらに、上記実施例では、周波数の異なる2つの波長の
レーザー光のそれぞれの1次回折光どうしが2方向にお
いて合成回折光となるように設定したが、2つの合成回
折光を(qる方法としては、高次の回折光、あるいは胃
なる次数の回折光の合成回折光を用いても良く、その場
合には位相差信V]の周期が変わるだけであり、位相イ
信弓に応じた検出信号処理を行なうことによってX、Z
方向の変位を検出でさ、同様の効果を得ることができる
な(13,2つの回折格子を用いてそれらの格子ライン
方向が互いに直交するように物体上に設置すれば、互い
に直交するX、Y、Zの3軸について高粘度の微小変位
測定を行なうことが可能となる。
(発明の効果) 以上で詳帽に説明したように、本発明の微小変位測定方
法によれば、周波数がHいにわずかに菫なる2波長の単
色光のうちいずれか一方を分光して回折格子に入射し、
それらの分光のそれぞれの回fli光と他方の単色光の
回折光とをそれぞれ合成することによって第1、第2の
光ヘテロダイン干渉ビート信号を生成させるようにした
ことにより、回折格子の2方向の微小変位、すなわら回
折格子の格子ラインに直角な方向の微小変位と回折格子
の法線方向の微小変位を、それぞれ第1、第2の光ヘテ
ロダイン干渉ご−1・信号の位相変化として測定できろ
。しかも、光源の強度変動C)回折格子の回折効率が変
動すること等ににって回折光強度が変動したような場合
であっても、回折光のビート信号の振幅が変動するのみ
で位相変化に影響はないので、位相差検出を高人定かつ
高精Il!ぐ行うことができる。したがって、物体の2
方向の微小変位をそれぞれ高精度で測定することが可能
であるという効果を奏する。
また、本発明の微小変位測定装置は、検出光学系を一体
にまとめることにより小型簡便なものと構成できるので
、上記方法の実施に用いて有効である。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図(,1木発明の実施例を示す図であ
る。第1図ないし第3図は第1実施例を示すもので、第
1図(jこの第1実施例の装置の概略4H4成図、第2
図および第3図はそれぞれ回折格子の拡大図である。第
4図は第2実施例の装置の概略構成図である。 第5図ないし第7図は従来の微小変位測定装置を示すも
ので、第5図はこの従来の装置の概略構成図、第6図お
よび第7図はそれぞれ回折格子の拡大図である。 25・・・・・・2波長直交偏光レーザー光源(光源)
、26[)・・・・・・ビームスプリッタ−(分光手段
)、31a・・・・・・光検出器(第1の光合成検出手
段)、31b・・・・・・光検出器(第2の光合成検出
手段〉、31c・・・・・・光検出器(第3の光合成検
出手段)、33a、33b、34a、34b、34cm
−−−−・平面ミラー(入射角調整手段)、 35.49.53・・・・・・回折格子、3G・・・・
・・7移動ステージ(物体)、37・・・・・・XY移
動ステージ(物体)、38・・・・・・X変位検出信号
処理部(第1の信号処理装置)、 39・・・・・・Z変位検出信号処理部(第2の信号処
理装置)、 57・・・・・・2波長直交偏光レーIJ’−光Jl 
(光源)、58b・・・・・・ビームスプリッタ−(分
光−1段)、63a・・・・・・光検出器(第1の光合
成検出手段)、63b・・・・・・光検出器(第2の光
合成検出手段)、63c・・・・・・光検出器(第3の
光合成検出手段)、59d、65a・・・・・・平面ミ
ラー(へ〇J角調整手段)66・・・・・・回折格子、 67・・・・・・7移動ステージ(物体)、68・・・
・・・XY移動ステージ(物体)、71・・・・・・X
変位検出信号処理部(第1の信号処理装置)、 72・・・・・・Z変位検出信号処理部(第2の信号処
理装置)。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)周波数が互いにわずかに異なる2波長の単色光を
    合成し光ヘテロダイン干渉させて基準ビート信号を生成
    するとともに、前記2波長の単色光のいずれか一方を分
    光してそれら分光した単色光をそれぞれ互いに異なる方
    向から物体上に固定した回折格子に対して入射させ、か
    つ前記2波長の単色光の他方を前記回折格子に対して入
    射させて前記一方の単色光のそれぞれの分光の回折光と
    前記他方の単色光の回折光とをそれぞれ合成して第1お
    よび第2の光ヘテロダイン干渉ビート信号を生成し、前
    記基準ビート信号と前記第1の光ヘテロダイン干渉ビー
    ト信号との位相差、および前記基準ビート信号と前記第
    2の光ヘテロダイン干渉ビート信号との位相差をそれぞ
    れ検出することによって、それら位相差から前記物体の
    前記回折格子の格子ラインに直交する方向の微小変位お
    よびその回折格子の法線方向の微小変位をそれぞれ測定
    することを特徴とする微小変位測定方法。
  2. (2)物体上に固定された回折格子と、周波数が互いに
    わずかに異なる2波長の単色光を発生する光源と、その
    光源から発せられた2波長の単色光を合成し光ヘテロダ
    イン干渉させて基準ビート信号を生成する第1の光合成
    検出手段と、前記光源から発せられた2波長の単色光の
    いずれか一方を分光する分光手段と、前記分光されたそ
    れぞれの単色光および前記他方の単色光を前記回折格子
    に所定の角度を有した方向からそれぞれ入射させる入射
    角調整手段と、前記一方の単色光のそれぞれの分光の回
    折光と前記他方の単色光の回折光とをそれぞれ合成して
    第1、第2の光ヘテロダイン干渉ビート信号を生成する
    第2、第3の光合成検出手段と、前記第1および第2の
    光合成検出手段によってそれぞれ生成された基準ビート
    信号および第1の光ヘテロダイン干渉ビート信号とから
    第1の位相差信号を算出処理して前記物体の前記回折格
    子の格子ラインに直交する方向の変位量に換算する第1
    の信号処理装置と、その第1の信号処理装置によつて算
    出処理された第1の位相差信号および前記第1、第3の
    光合成検出手段によつてそれぞれ生成された基準ビート
    信号、第2の光ヘテロダイン干渉ビート信号とから第2
    の位相差信号を算出処理して前記物体の前記回折格子の
    法線方向の変位量に換算する第2の信号処理装置とを具
    備してなることを特徴とする微小変位測定装置。
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