JP4115360B2 - 電子放出素子の製造方法および画像表示装置の製造方法 - Google Patents
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Description
アセトキシ基を2個以上含有するシランカップリング剤としては、ジアセトキシジメチルシラン、ジアセトキシジフェニルシラン、ジアセトキシメチルフェニルシラン、ジアセトキシメチルシラン、ジアセトキシメチルビニルシラン、トリアセトキシメチルシラン、トリアセトキシフェニルシラン、トリアセトキシビニルシラン等を挙げることができるが、特にジアセトキシジメチルシランが好適に用いられる。
上記疎水化処理を行った後、対向する電極間に導電性薄膜を形成するために、まず電極間に導電性薄膜形成用材料を含む溶液の液滴を付与する。その方法としてはインクジェット方式が好適であり、インクジェット方式にはピエゾ素子等のメカニカルな衝撃により液滴を発生付与するものや、微小ヒータ等で液を加熱し突沸により液滴を発生付与するバブルジェット方式などがある。
表面伝導型電子放出素子の製造について説明する。
本実施例の電子放出素子として図1に示すタイプの電子放出素子を作成した。図1(a)は本素子の平面図を、図1(b)は断面図を示している。また図1中の1は絶縁性基板、2および3は素子に電圧を印加するための素子電極、4は電子放出部を含む薄膜、5は電子放出部を示す。なお図中のLは素子電極2と素子電極3の素子電極間隔、Wは素子電極の幅、W’は素子の幅を表している。
図2に示すように、基板21上に対向する電極22および23を形成した。画素数7×7とし、従って対向する電極は49対ある。
X配線とY配線の配線材料に関しては、多数の表面伝導型素子にほぼ均等な電圧が供給されるように低抵抗である事が望まれ、材料、膜厚、配線巾等が適宜設定される。
図4に示すように、上下配線を絶縁するために、層間絶縁層25を配置する。後述のX配線(上配線)下に、先に形成したY配線(下配線)との交差部を覆うように、かつ上配線(X配線)と素子電極の他方22との電気的接続が可能なように、接続部にコンタクトホール28を開けて形成した。
図5に示すように、X方向配線(上配線)26は、先に形成した絶縁膜25の上に、Agぺーストインキをスクリーン印刷した後乾燥させ、この上に再度同様なことを行い2度塗りしてから、480℃前後の温度で焼成した。上記絶縁膜25を挟んでY方向配線(下配線)24と交差しており、絶縁膜のコンタクトホール部分28で素子電極の他方22とも接続されている。
上記基板を十分にクリーニングした後、ジアセトキシジメチルシランを用いて基板表面を疎水化処理した。具体的にはジアセトキシジメチルシランの蒸気を飽和させた容器内に基板を設置し、室温(約25℃)にて30分間放置した後、基板を容器から取り出して120℃で15分間加熱し、シランカップリング剤を基板に結合させた。
その後図6に示すように、素子電極間にインクジェット塗布方法により、素子膜27を形成した。実際の工程では、基板上における個々の素子電極の平面的ばらつきを補償するために、基板上の数箇所に於いてパターンの配置ずれを観測し、観測点間のポイントのずれ量は直線近似して位置補完し、塗付する事によって、全画素の位置ずれをなくして、対応した位置に的確に塗付するように努めた。
フォーミングと呼ばれる本工程に於いて、上記導電性薄膜を通電処理して内部に亀裂を生じさせ、電子放出部を形成する。
先に述べたように、フォーミングを行った状態では電子発生効率は低いものである。よって電子放出効率を上げるために、上記素子に活性化と呼ばれる処理を行うことが望ましい。
シランカップリング剤としてジアセトキシジメチルシランの替わりにジアセトキシメチルフェニルシランを用いた以外は実施例1と同様にして実施例2の電子放出素子を作製した。
シランカップリング剤としてジアセトキシジメチルシランの替わりにジアセトキシジフェニルシランを用いた以外は実施例1と同様にして実施例3の電子放出素子を作製した。
シランカップリング剤としてジアセトキシジメチルシランの替わりにジアセトキシジメチルシランとジエトキシジメチルシランの5:95(質量比)混合液を用いた以外は実施例1と同様にして実施例4の電子放出素子を作製した。
シランカップリング剤としてジアセトキシジメチルシランの替わりにジアセトキシジメチルシランとジエトキシジメチルシランの1:99(質量比)混合液を用いた以外は実施例1と同様にして実施例5の電子放出素子を作製した。
本実施例は図11に示す装置により大判の基板を処理した例である。図11(a)において、1101は実施例1と同様の素子電極を画素数200×200で形成した基板、1102は基板を設置する処理容器、1103および1104は処理容器への処理剤供給容器、1105は基板加熱用ヒーター、1106は処理剤導入口であり、これは導入ノズルを多数分岐させ、さらにステンレスメッシュによって処理剤を拡散させる機構となっている。1107は処理剤排気口、1108は処理容器からの処理剤排気用ポンプ、1109は開閉バルブ、1110は配管加熱用ヒーターである。
実施例1と同様の素子電極を画素数200×200で形成した基板を用い、図11(b)に示した処理剤供給容器1103にジアセトキシジメチルシランを、1104にジエトキシジメチルシランを収容し、他は実施例6と同様にして実施例7の電子放出素子を作製した。
実施例1で作製した電子放出素子を用い、画像表示装置を製造した。その製造方法を図9を用いて説明する。
図9において、80は電子放出素子が多数配置された電子源基板を指し、81はガラス基板であって、リアプレートと呼ぶ。82はガラス基板83の内面に蛍光膜84とメタルバック85等が形成されたフェースプレートである。86は支持枠であり、リアプレート81、支持枠86及びフェースプレート82をフリットガラスによって接着し、400〜500℃で、10分以上焼成することで、封着して、外囲器90を構成する。
電子放出素子は画像表示素子として利用できる。前述した本発明にかかわる表面伝導型電子放出素子の基本的特性によれば、電子放出部からの放出電子は、しきい値電圧以上では対向する素子電極間に印加するパルス状電圧の波高値と巾によって制御され、その中間値によっても電流量が制御され、もって中間調表示が可能になる。
2、3 素子電極
4 導電性膜
5 電子放出部
21 電子源基板
22、23 素子電極
24 Y方向配線
25 絶縁性膜
26 X方向配線
27 表面伝導型電子放出素子膜
28 コンタクトホール
80 電子源基板
81 リアプレート
82 フェースプレート
83 ガラス基板
84 蛍光膜
85 メタルバック
86 支持枠
87 電子放出素子
88 X配線
89 Y配線
90 外囲器
91 黒色導電体
92 蛍光体
1101 基板
1102 処理容器
1103 処理剤供給容器
1104 処理剤供給容器
1105 基板加熱用ヒーター
1106 処理剤導入口
1107 処理剤排気口
1108 処理剤排気用ポンプ
1109 開閉バルブ
1110 配管加熱用ヒーター
1111 流量計
1112 ヒーター
Claims (9)
- 基板上に設けられた電極と、前記電極に接続された、電子放出部を有する導電性薄膜とを備える電子放出素子の製造方法であって、電極が設けられた基板を、分子中にアセトキシ基を2個以上含有するシランカップリング剤を用いて疎水化処理した後に、前記導電性薄膜を形成するための材料を含有する液滴を前記電極上に付与することを特徴とする電子放出素子の製造方法。
- 前記シランカップリング剤がジアセトキシジメチルシランであることを特徴とする請求項1に記載の電子放出素子の製造方法。
- 基板上に設けられた電極と、前記電極に接続された、電子放出部を有する導電性薄膜とを備える電子放出素子の製造方法であって、電極が設けられた基板を、加水分解基の異なる2種以上のシランカップリング剤の混合物を用いて疎水化処理した後に、前記導電性薄膜を形成するための材料を含有する液滴を前記電極上に付与することを特徴とする電子放出素子の製造方法。
- 前記2種以上のシランカップリング剤のうちの一つが、分子中にアセトキシ基を2個以上含有するシランカップリング剤であることを特徴とする請求項3に記載の電子放出素子の製造方法。
- 前記分子中にアセトキシ基を2個以上含有するシランカップリング剤が、ジアセトキシジメチルシランであることを特徴とする請求項4に記載の電子放出素子の製造方法。
- 前記2種以上のシランカップリング剤のうちの一つが、分子中にアセトキシ基を有し、他の一つが、分子中にエトキシ基を有することを特徴とする請求項4又は5に記載の電子放出素子の製造方法。
- 前記液滴の付与は、インクジェット方式により行われることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の電子放出素子の製造方法。
- 分子中にアセトキシ基を2個以上含有するシランカップリング剤を用いて疎水化処理された基板上に、画像表示部材を形成するための材料を含有する液滴をインクジェット法により付与する工程を有することを特徴とする画像表示装置の製造方法。
- 加水分解基の異なる2種以上のシランカップリング剤の混合物を用いて疎水化処理された基板上に、画像表示部材を形成するための材料を含有する液滴をインクジェット法により付与する工程を有することを特徴とする画像表示装置の製造方法。
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