JP2003178670A - 部材パターンの製造方法、電子源の製造方法、並びに画像表示装置の製造方法 - Google Patents

部材パターンの製造方法、電子源の製造方法、並びに画像表示装置の製造方法

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JP2003178670A
JP2003178670A JP2002278574A JP2002278574A JP2003178670A JP 2003178670 A JP2003178670 A JP 2003178670A JP 2002278574 A JP2002278574 A JP 2002278574A JP 2002278574 A JP2002278574 A JP 2002278574A JP 2003178670 A JP2003178670 A JP 2003178670A
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wirings
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Yoshihiro Yanagisawa
芳浩 柳沢
Hiroaki Toshima
博彰 戸島
Kazuya Ishiwatari
和也 石渡
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 配線などの高精細な部材パターンの形成に適
し、かつ、低コスト化が実現できる、部材パターンの製
造方法を提供する。 【解決手段】 基板21上に、パターニングされた第一
の帯状部材26と、当該第一の帯状部材26上から当該
基板21上に跨ってパターニングされた第二の帯状部材
24の複数とを備える部材パターンの製造方法であっ
て、前記第一の帯状部材26を、印刷法にて形成する工
程と、前記第二の帯状部材24を、感光性材料を用い
た、露光と現像とを伴うプロセスにて形成する工程と、
を有することを特徴とする部材パターンの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光性材料を用い
て行われる、部材パターン、電子源、並びに画像表示装
置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、画像表示装置として、ブラウン管
(CRT)が広く一般に用いられている。最近では、表
示画面が30インチを超える様なブラウン管も登場して
いる。しかしながら、ブラウン管ではその表示画面を大
きくするためには、画面に応じて奥行きをより大きくと
る必要があり、また重たくなる。そのため、より大きな
画面で迫力ある画像を見たいという消費者の要望に答え
るには、ブラウン管では、より大きな設置スペースが必
要になり、適しているとは言い難い。そのため、大きく
重いブラウン管(CRT)に代わって壁掛けできる様
に、低消費電力で薄く軽く大画面な平板状画像表示装置
の登場が期待されている。
【0003】平板状画像表示装置としては、例えば、紫
外光を蛍光体に照射することで蛍光体を励起し発光させ
るプラズマディスプレイパネル(PDP)、電界放出型
電子放出素子(FE)や表面伝導型電子放出素子を電子
源として用い、上記電子放出素子から放出された電子を
蛍光体に照射することで蛍光体を励起し発光させる平板
状画像表示装置などがある。PDPは40インチ程度の
大画面のものが市販され始めている。
【0004】さて、上記のような電子源を使って画像表
示装置を形成するためには、電子放出素子を多数形成
し、更に係る個々の電子放出素子に駆動電力を供給する
ためのマトリクス配線などの構成部材を形成する必要が
ある。
【0005】表面伝導型電子放出素子を用いた電子源の
マトリクス配線の製造方法としては、特許文献1におい
て、配線全てがフォトリソグラフィー法で作成される例
が開示されている。
【0006】
【特許文献1】特開平8−15716号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特許文
献1で使われるフォトリソグラフィー法は、高精細な配
線パターンを形成するのに適した方法である反面、工程
が複雑であるために一般的に高価な作成方法となる場合
が多い。よって、特許文献1のように配線の全ての工程
にフォトリソグラフィー法を用いると、ディスプレイ製
造コストが問題となる場合があった。
【0008】本発明の目的は、配線などの高精細な部材
パターンの形成に適し、かつ、低コスト化が実現でき
る、部材パターンの製造方法を提供することにある。
【0009】また、本発明の目的は、複数の電子放出部
材に駆動電力を供給するマトリクス配線の電気的信頼性
を損なうことなく、低コスト化を実現し得る電子源の製
造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、基板上に、パ
ターニングされた第一の帯状部材と、当該第一の帯状部
材上から当該基板上に跨ってパターニングされた第二の
帯状部材の複数とを備える部材パターンの製造方法であ
って、前記第一の帯状部材を、印刷法にて形成する工程
と、前記第二の帯状部材を、感光性材料を用いた、露光
と現像とを伴うプロセスにて形成する工程と、を有する
ことを特徴とする部材パターンの製造方法である。
【0011】ここで部材パターンとは、回路基板などの
ように、基板上に形成された導電体のパターンや絶縁体
のパターン、あるいは、プラズマディスプレイなどのよ
うに、基板上に形成された隔壁のパターン、あるいは、
電子源などのように、導電体からなる配線パターンや、
複数の導電体と該複数の導電体間に配置される絶縁体と
を有する配線パターンなどを包含する。
【0012】また上記の本発明の部材パターンの製造方
法は、「前記印刷法が、スクリーン印刷法であるこ
と」、「前記印刷法が、前記第一の帯状部材の構成成分
を含有する、非感光性のペーストを前記基板上に付与
し、当該第一の帯状部材の前駆体パターンを形成する工
程と、前記前駆体を焼成する工程とを有すること」、
「前記非感光性のペーストの基板上への付与が、スクリ
ーン印刷法による付与であること」、「前記第一及び第
二の帯状部材が、導電性部材であって、当該第一の帯状
部材と第二の帯状部材との間には絶縁部材が配置されて
いること」、あるいは、「前記感光性材料を用いた、露
光と現像とを伴うプロセスは、前記第二の帯状部材の構
成成分を含有する、感光性のペーストを前記基板上に付
与する工程と、当該感光性ペーストを露光し、現像し
て、前記第二の帯状部材の前駆体パターンを形成する工
程と、前記前駆体を焼成する工程とを有すること」、以
上のことをより好ましい形態として含むものである。
【0013】以上の本発明の部材パターンの製造方法に
よれば、第二の帯状部材と、基板及び第一の帯状部材と
の良好な密着性が得られる。また、第一及び第二の帯状
部材が導電性部材であって、当該第一の帯状部材と第二
の帯状部材との間に絶縁部材が配置されている構成にお
いては、第一の帯状部材と第二の帯状部材の電気的絶縁
の信頼性が向上する。
【0014】感光性材料を用いた、露光と現像とを伴う
プロセスは、複数の帯状部材を高精細に基板21上に形
成し得るものであるが、かかるプロセスを経て形成され
た帯状部材26の断面形状は多くの場合、図14(a)
に示される矩形状、図14(b)に示される逆テーパー
状のごとき形状を伴う。一方、通常の印刷法は印刷版を
用い、露光と現像とを伴わずして、部材のパターニング
を行うものであり、かかる印刷法を経て形成された帯状
部材26の断面形状は図14(c)に示されるごとき曲
面を有するものである。
【0015】ここで、第二の帯状部材は、第一の帯状部
材上から基板上に跨ってパターニングされるものである
から、第一の帯状部材26を印刷法にて形成し、第二の
帯状部材24を感光性材料を用いた露光と現像を伴うプ
ロセスにて形成するならば、上述の通り第一の帯状部材
26の断面形状は曲面を有するものであることから、図
14(a)に示されるごとき矩形形状、あるいは、図1
4(b)に示されるごとき逆テーパー形状である場合と
比べて、図14(d)に示すように、第二の帯状部材2
4と、基板21及び第一の帯状部材26との密着性が向
上し、しかも、高精細なピッチの複数の第二の帯状部材
26を形成することができる。
【0016】また、上記絶縁部材を形成する場合には、
第一の帯状部材26の断面が、図14(a)に示される
矩形状、図14(b)に示される逆テーパー状のごとき
形状を有すると、絶縁部材が第一の帯状部材の側面部分
にて切断されやすくなる。このような切断は特に、絶縁
部材の構成成分を含有するペーストの付与と、かかるペ
ーストの焼成により当該絶縁部材を形成する場合に起こ
りやすい。このような切断は第一の帯状部材と第二の帯
状部材との電気的リークパスを形成してしまう。従っ
て、この場合も、第一の帯状部材26を印刷法にて形成
し、第二の帯状部材24を感光性材料を用いた露光と現
像を伴うプロセスにて形成するならば、上述の通り第一
の帯状部材26の断面形状は曲面を有するものであるこ
とから、図14(a)に示されるごとき矩形形状、ある
いは、図14(b)に示されるごとき逆テーパー形状で
ある場合と比べて、図14(e)に示すように、絶縁部
材25によって第一の帯状部材26と第二の帯状部材2
4の電気的絶縁の信頼性が向上するとともに、高精細な
ピッチの複数の第二の帯状部材24を形成することがで
きる。
【0017】また、本発明は、基板上に、複数の第一の
配線と、前記複数の第一の配線上で絶縁部材を介して交
差した第二の配線の複数と、前記複数の第一及び複数の
第二の配線にてマトリクス状に配線された複数の電子放
出部材とを備える電子源の製造方法であって、前記複数
の第一の配線を、印刷法にて形成する工程と、前記複数
の第二の配線を、感光性材料を用いた、露光と現像とを
伴うプロセスにて形成する工程と、を有することを特徴
とする電子源の製造方法である。
【0018】また上記の本発明の電子源の製造方法は、
「前記印刷法が、スクリーン印刷法であること」、「前
記印刷法は、前記第一の配線の構成成分を含有する、非
感光性のペーストを前記基板上に付与し、当該第一の配
線の前駆体パターンを形成する工程と、前記前駆体を焼
成する工程とを有すること」、「前記非感光性のペース
トの基板上への付与は、スクリーン印刷法による付与で
あること」、「前記感光性材料を用いた、露光と現像と
を伴うプロセスは、前記第二の配線の構成成分を含有す
る、感光性のペーストを前記基板上に付与する工程と、
当該感光性ペーストを露光し、現像して、前記第二の配
線の前駆体パターンを形成する工程と、前記前駆体を焼
成する工程とを有すること」、あるいは、「前記複数の
第一の配線は、走査信号が印加される配線であって、前
記複数の第二の配線は、変調信号が印加される配線であ
ること」、以上のことをより好ましい形態として含むも
のである。
【0019】また、本発明は、電子源と、前記電子源に
対向して配置され、当該電子源からの電子の照射により
発光する部材とを備える画像表示装置の製造方法であっ
て、前記電子源が、上記方法にて製造されることを特徴
とする画像表示装置の製造方法である。
【0020】以上の本発明の電子源、画像表示装置の製
造方法によれば、上述した同様の理由により、第二の配
線と基板との良好な密着性が得られるとともに、高精細
なピッチの複数の第二の配線が形成できる。また、やは
り上述した同様の理由により、第一の配線と第二の配線
の電気的絶縁の信頼性が向上するとともに、高精細なピ
ッチの複数の第二の配線が形成できる。
【0021】また、本発明の電子源、画像表示装置の製
造方法によれば、線幅を相対的に太く設計可能な走査信
号用配線については、一般的に安価なスクリーン印刷等
の印刷法で作成し、線幅を相対的に細く設計する必要の
ある変調信号用配線については、最小線幅への対応を考
え、一般的に高価となるもののより高精細化が可能なフ
ォトプロセス、即ち、感光性材料を用いた、露光と現像
とを伴うプロセスで作成することにより、高価なフォト
プロセスをマトリクス配線作成において最小限に抑えた
ものである。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、本発明の
好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、
この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材
質、形状、その相対配置などは、本発明の範囲をそれら
のみに限定する趣旨のものではない。
【0023】本実施形態の電子源に形成される電子放出
素子としては、図15に例示した構成が挙げられる。
【0024】基板1はガラス等からなり、その大きさお
よびその厚みは、その上に設置される電子放出素子の個
数、および個々の素子の設計形状、および電子源の使用
時に容器の一部を構成する場合には、その容器を真空に
保持するための耐大気圧構造等の力学的条件等に依存し
て適宜設定される。
【0025】ガラスの材質としては、廉価な青板ガラス
を使うことが一般的であるが、この上にナトリウムブロ
ック層として、例えば厚さ0.5μm程度のシリコン酸
化膜をスパッタ法で形成した基板等を用いる必要があ
る。この他にナトリウムが少ないガラスや、石英基板で
も作成可能である。
【0026】また素子電極2、3の材料としては、一般
的な導体材料が用いられ、例えばNi、Cr、Au、M
o、Pt、Ti等の金属やPd−Ag等の金属が好適で
あり、あるいは金属酸化物とガラス等から構成される印
刷導体や、ITO等の透明導電体等から適宜選択され、
その膜厚は、好ましくは数百Åから数μmの範囲が適当
である。
【0027】素子電極間隔L、素子電極長さW、素子電
極2、3の形状等は、実素子が応用される形態等に応じ
て適宜設計されるが、間隔Lは好ましくは数千Åから1
mmであり、より好ましくは素子電極間に印加する電圧
等を考慮して1μmから100μmの範囲である。ま
た、素子電極長さWは、好ましくは電極の抵抗値、電子
放出特性を考慮して、数μmから数百μmの範囲であ
る。
【0028】電子源となる導電性膜(素子膜)4は、素
子電極2、3を跨ぐ形で形成される。
【0029】導電性膜4としては、良好な電子放出特性
を得るために、微粒子で構成された微粒子膜が特に好ま
しい。またその膜厚は、素子電極2、3へのステップカ
バレージ、素子電極間の抵抗値、および後述するフォー
ミング処理条件等を考慮して適宜設定されるが、好まし
くは数Åから数千Åであり、特に好ましくは10Åから
500Åの範囲とするのが良い。そのシート抵抗値は、
好ましくは103〜107Ω/□である。
【0030】なお、ここで述べる微粒子膜とは、複数の
微粒子が集合した膜であり、その微細構造として、微粒
子が個々に分散配置した状態のみならず、微粒子が互い
に隣接あるいは重なり合った状態(島状も含む)の膜を
指しており、微粒子の粒径は、数Å〜数千Å、好ましく
は10Å〜200Åである。
【0031】導電性膜材料には、一般にはパラジウムP
dが適しているが、これに限ったものではない。また成
膜方法も、スパッタ法、溶液塗布後に焼成する方法など
が適宜用いられる。
【0032】電子放出部5は、例えば以下に説明するよ
うな通電処理によって形成することができる。尚、図示
の便宜から、電子放出部5は導電性膜4の中央に矩形の
形状で示したが、これは模式的なものであり、実際の電
子放出部の位置や形状を忠実に表現しているわけではな
い。
【0033】所定の真空度のもとで素子電極2,3間に
不図示の電源より通電すると、導電性膜4の部位に、構
造の変化した間隙(亀裂)が形成される。この間隙領域
が電子放出部5を構成する。尚、このフォーミングによ
り形成した間隙付近からも、所定の電圧下では電子放出
が起こるが、この状態ではまだ電子放出効率が非常に低
いものである。
【0034】通電フォーミングの電圧波形の例を図8に
示す。電圧波形は、特にパルス波形が好ましい。これに
はパルス波高値を定電圧としたパルスを連続的に印加す
る図8(a)に示した手法と、パルス波高値を増加させ
ながらパルスを印加する図8(b)に示した手法があ
る。
【0035】まず、パルス波高値を定電圧とした場合に
ついて図8(a)で説明する。図8(a)におけるT1
及びT2は電圧波形のパルス幅とパルス間隔である。通
常、T1は1μ秒〜10m秒、T2は10μ秒〜100
m秒の範囲で設定される。三角波の波高値(通電フォー
ミング時のピーク電圧)は、電子放出素子の形態に応じ
て適宜選択される。このような条件のもと、例えば、数
秒から数十分間電圧を印加する。パルス波形は、三角波
に限定されるものではなく、矩形波等の所望の波形を採
用することができる。
【0036】次に、パルス波高値を増加させながら電圧
パルスを印加する場合について図8(b)で説明する。
図8(b)におけるT1及びT2は、図8(a)に示し
たのと同様とすることができる。三角波の波高値(通電
フォーミング時のピーク電圧)は、例えば0.1Vステ
ップ程度づつ、増加させることができる。
【0037】通電フォーミング処理の終了は、パルス電
圧印加中の素子に流れる電流を測定して抵抗値を求め
て、例えば1MΩ以上の抵抗を示した時に通電フォーミ
ングを終了させることができる。
【0038】このフォーミング処理後の状態では電子発
生効率は非常に低いものである。よって電子放出効率を
上げるために、上記素子に活性化と呼ばれる処理を行う
ことが望ましい。
【0039】この活性化処理は、有機化合物が存在する
適当な真空度のもとで、パルス電圧を素子電極2,3間
に繰り返し印加することによって行うことができる。そ
して炭素原子を含むガスを導入し、それに由来する炭素
あるいは炭素化合物を、前記間隙(亀裂)近傍にカーボ
ン膜として堆積させる。
【0040】本工程の一例を説明すると、例えばカーボ
ン源としてトルニトリルを用い、スローリークバルブを
通して真空空間内に導入し、1.3×10-4Pa程度を
維持する。導入するトルニトリルの圧力は、真空装置の
形状や真空装置に使用している部材等によって若干影響
されるが、1×10-5Pa〜1×10-2Pa程度が好適
である。
【0041】図11に、活性化工程で用いられる電圧印
加の好ましい一例を示した。印加する最大電圧値は、1
0〜20Vの範囲で適宜選択される。
【0042】図11(a)に於いて、T1は電圧波形の
正と負のパルス幅、T2はパルス間隔であり、電圧値は
正負の絶対値が等しく設定されている。また、図11
(b)に於いて、T1およびT1’はそれぞれ電圧波形
の正と負のパルス幅、T2はパルス間隔であり、T1>
T1’、電圧値は正負の絶対値が等しく設定されてい
る。
【0043】このとき、約60分後に放出電流Ieがほ
ぼ飽和に達した時点で通電を停止し、スローリークバル
ブを閉め、活性化処理を終了する。
【0044】以上の工程により図15に示したような電
子放出素子を作製することができる。
【0045】上述のような素子構成と製造方法によって
作製された電子放出素子の基本特性について図9、図1
0を用いて説明する。
【0046】図9は、前述した構成を有する電子放出素
子の電子放出特性を測定するための測定評価装置の概略
図である。図9において、51は素子に素子電圧Vfを
印加するための電源、50は素子の電極部を流れる素子
電流Ifを測定するための電流計、54は素子の電子放
出部より放出される放出電流Ieを捕捉するためのアノ
ード電極、53はアノード電極54に電圧を印加するた
めの高圧電源、52は素子の電子放出部より放出される
放出電流Ieを測定するための電流計である。
【0047】電子放出素子の素子電極2,3間を流れる
素子電流If、及びアノードへの放出電流Ieの測定に
あたっては、素子電極2,3に電源51と電流計50と
を接続し、該電子放出素子の上方に電源53と電流計5
2とを接続したアノード電極54を配置している。
【0048】また、本電子放出素子およびアノード電極
54は真空装置55内に設置され、その真空装置には排
気ポンプ56および真空計等の真空装置に必要な機器が
具備されており、所望の真空下で本素子の測定評価を行
えるようになっている。なお、アノード電極54の電圧
は1kV〜10kV、アノード電極と電子放出素子との
距離Hは2mm〜8mmの範囲で測定した。
【0049】図9に示した測定評価装置により測定され
た放出電流Ieおよび素子電流Ifと素子電圧Vfの関
係の典型的な例を図10に示す。なお、放出電流Ieと
素子電流Ifは大きさが著しく異なるが、図10ではI
f、Ieの変化の定性的な比較検討のために、リニアス
ケールで縦軸を任意単位で表記した。
【0050】本電子放出素子は放出電流Ieに対する三
つの特徴を有する。
【0051】まず第一に、図10からも明らかなよう
に、本素子はある電圧(しきい値電圧と呼ぶ、図10中
のVth)以上の素子電圧を印加すると急激に放出電流
Ieが増加し、一方しきい値電圧Vth以下では放出電
流Ieがほとんど検出されない。すなわち、放出電流I
eに対する明確なしきい値電圧Vthを持った非線形素
子としての特性を示しているのが判る。
【0052】第二に、放出電流Ieが素子電圧Vfに依
存するため、放出電流Ieは素子電圧Vfで制御でき
る。
【0053】第三に、アノード電極54に捕捉される放
出電荷は、素子電圧Vfを印加する時間に依存する。す
なわち、アノード電極54に捕捉される電荷量は、素子
電圧Vfを印加する時間により制御できる。
【0054】次に、本実施形態に係る電子源及び画像表
示装置について説明する。
【0055】本実施形態の電子源の基本構成としては、
図1に例示したような構成が挙げられる。
【0056】この電子源は、基板21上に、複数のX方
向配線(走査信号用配線)26と、このX方向配線26
の上に層間絶縁層25を介して複数のY方向配線(変調
信号用配線)24が形成され、該両方向配線の交差部近
傍にそれぞれ電子放出素子が配設されているものであ
る。
【0057】X方向配線26は画像表示装置としてパネ
ル化した後は走査電極として作用し、変調信号電極とし
て作用するY方向配線24よりも低い配線抵抗を要求さ
れるため、線幅を太くするか膜厚を厚くする設計がなさ
れる。つまり、X方向配線(走査信号用配線)26は、
Y方向配線(変調信号用配線)24に比べて線幅を太く
設計することができる。
【0058】本実施形態の最大の特徴は、線幅を相対的
に太く設計可能な走査信号用配線(X方向配線)26に
ついては、一般的に安価なスクリーン印刷で作成し、線
幅を相対的に細く設計する必要のある変調信号用配線
(Y方向配線)24については、最小線幅への対応を考
え、一般的に高価となるもののより高精細化が可能なフ
ォトプロセスで作成する点にある。このように、マトリ
クス配線の形成方法をその線幅を考慮して選定し、一般
的に高価なフォトプロセスをマトリクス配線作成におい
て最小限に抑えることにより、より低コストな電子源さ
らには画像表示装置を実現することができる。
【0059】尚、層間絶縁層25については、フォトプ
ロセスまたはスクリーン印刷またはフォトプロセスとス
クリーン印刷を組み合わせて作成することができる。
【0060】次に、上記のような単純マトリクス配置の
電子源を用いた本実施の形態の画像表示装置の一例につ
いて、図12を用いて説明する。
【0061】図12において、21は上記の電子源、8
2はガラス基板83の内面に蛍光膜84とメタルバック
85等が形成されたフェースプレート、86は支持枠で
ある。電子源21、支持枠86及びフェースプレート8
2をフリットガラスによって接着し、400〜500℃
で、10分以上焼成することで、封着して、外囲器90
を構成する。
【0062】尚、フェースプレート82と電子源21と
の間に、スペーサーと呼ばれる不図示の支持体を設置す
ることにより、大面積パネルの場合にも大気圧に対して
十分な強度を持つ外囲器90を構成することもできる。
【0063】図13はフェースプレート82上に設ける
蛍光膜84の説明図である。蛍光膜84は、モノクロー
ムの場合は蛍光体のみから成るが、カラーの蛍光膜の場
合は、蛍光体の配列によりブラックストライプあるいは
ブラックマトリクスなどと呼ばれる黒色導電体91と蛍
光体92とで構成される。ブラックストライプ、ブラッ
クマトリクスが設けられる目的は、カラー表示の場合必
要となる三原色蛍光体の、各蛍光体92間の塗り分け部
を黒くすることで混色等を目立たなくすることと、蛍光
膜84における外光反射によるコントラストの低下を抑
制することである。
【0064】また、蛍光膜84の内面側には通常メタル
バック85が設けられる。メタルバックの目的は、蛍光
体の発光のうち内面側への光をフェースプレート82側
へ鏡面反射することにより輝度を向上すること、電子ビ
ーム加速電圧を印加するためのアノード電極として作用
すること等である。メタルバックは、蛍光膜作製後、蛍
光膜の内面側表面の平滑化処理(通常フィルミングと呼
ばれる)を行い、その後Alを真空蒸着等で堆積するこ
とで作製できる。
【0065】前述の封着を行う際、カラーの場合は各色
蛍光体と電子放出素子とを対応させなくてはいけないた
め、上下基板の突き当て法などで十分な位置合わせを行
う必要がある。
【0066】封着時の真空度は10-5Pa程度の真空度
が要求される他、外囲器90の封止後の真空度を維持す
るために、ゲッター処理を行なう場合もある。これは、
外囲器90の封止を行なう直前あるいは封止後に、抵抗
加熱あるいは高周波加熱等の加熱法により、外囲器内の
所定の位置(不図示)に配置されたゲッターを加熱し、
蒸着膜を形成する処理である。ゲッターは通常Ba等が
主成分であり、該蒸着膜の吸着作用により、真空度を維
持するものである。
【0067】前述した表面伝導型電子放出素子の基本的
特性によれば、電子放出部からの放出電子は、しきい値
電圧以上では対向する電極間に印加するパルス状電圧の
波高値と巾によって制御され、その中間値によっても電
流量が制御され、もって中間調表示が可能になる。
【0068】また多数の電子放出素子を配置した場合に
おいては、各ラインの走査線信号によって選択ラインを
決め、各情報信号ラインを通じて個々の素子に上記パル
ス状電圧を適宜印加すれば、任意の素子に適宜電圧を印
加する事が可能となり、各素子をONすることができ
る。
【0069】また中間調を有する入力信号に応じて電子
放出素子を変調する方式としては、電圧変調方式、パル
ス幅変調方式が挙げられる。
【0070】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明するが、本発明
はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0071】[実施例1]本実施例は、図1に示したよ
うな多数の表面伝導型電子放出素子をマトリクス配線接
続してなる電子源を製造した例である。図1中、21は
基板、2と3は素子電極、4は導電性膜(素子膜)、5
は電子放出部、24はY方向配線(変調信号用配線)、
25は層間絶縁層、26はX方向配線(走査信号用配
線)である。
【0072】以下、本実施例の電子源の製造方法を、図
2乃至図7等を参照しつつ説明する。
【0073】(素子電極の形成)ガラス基板21上に、
スパッタ法によってまず下引き層としてチタニウムTi
(厚さ5nm)、その上に白金Pt(厚さ40nm)を
成膜した後、ホトレジストを塗布し、露光、現像、エッ
チングという一連のフォトリソグラフィー法によってパ
ターニングして素子電極2,3を形成した(図2参
照)。なお、本実施例では素子電極の間隔Lは10μ
m、対向する長さWは100μmとした。
【0074】(X方向配線の形成)X方向配線26とY
方向配線24の配線材料に関しては、多数の表面伝導型
電子放出素子にほぼ均等な電圧が供給されるように低抵
抗である事が望まれ、材料、膜厚、配線巾等が適宜設定
される。
【0075】X方向配線(走査信号用配線)26は、銀
(Ag)ぺーストインキをスクリーン印刷した後乾燥さ
せてから、420℃前後の温度で焼成して形成した(図
3参照)。係るX方向配線26は、X方向に配列された
各素子電極対の一方(本例では素子電極2)と接続され
ており、パネル化した後は走査電極として作用する。こ
のX方向配線26の厚さは約15μm、線幅は約100
μmである。尚、図示していないが、外部駆動回路への
引出し配線もこれと同様の方法で形成した。
【0076】(層間絶縁層の形成)X及びY方向配線を
絶縁するために、層間絶縁層25を形成する。後述のY
方向配線(変調信号配線)と先に形成したX方向配線
(走査信号配線)26との交差部を覆うように、かつY
方向配線と他方の素子電極(本例では素子電極3)との
電気的接続が可能なように、島状のパターンで層間絶縁
層25を形成した(図4参照)。
【0077】具体的には、フォトガラスペーストを基板
全面にスクリーン印刷した後、所定のパターンを有する
フォトマスクを使った露光に引き続き、現像し、焼成を
した。本実施例では印刷−露光−現像−焼成の工程を4
回繰り返して積層した。なお、焼成は480℃前後の温
度で行った。この層間絶縁層25の厚みは、全体で約3
0μmであり、幅は150μmである。
【0078】(Y方向配線の形成)共通配線としてのY
方向配線(変調信号用配線)24は、Y方向に配列され
た各素子電極対の他方(本例では素子電極3)に接し
て、それらを連結するようにライン状のパターンで形成
した(図5参照)。材料には銀(Ag)フォトぺースト
インキを用い、スクリーン印刷した後、乾燥させてか
ら、所定のパターンのフォトマスクを使って露光した
後、現像した。この後480℃前後の温度で焼成して配
線を形成した。尚、Y方向配線24の厚さは約10μ
m、線幅は約50μmである。なお終端部は配線取り出
し電極として使うために、線幅をより大きくした。
【0079】このようにしてXYマトリクス配線を有す
る基板が形成された。
【0080】(導電性膜の形成)次に、上記基板を十分
にクリーニングした後、撥水剤を含む溶液で表面を処理
し、表面が疎水性になるようにした。これはこの後塗布
する導電性膜形成用の水溶液が、素子電極上に適度な広
がりをもって配置されるようにするためである。
【0081】その後、素子電極2,3間に導電性膜4を
形成した。本工程を図7の模式図を用いて説明する。
尚、基板21上における個々の素子電極の平面的ばらつ
きを補償するために、基板上の数箇所に於いてパターン
の配置ずれを観測し、観測点間のポイントのずれ量は直
線近似して位置補完し、導電性膜形成材料を塗付する事
によって、全画素の位置ずれをなくして、対応した位置
に的確に塗付するようにした。
【0082】本実施例では、導電性膜4としてパラジウ
ム膜を得る目的で、先ず水85:イソプロピルアルコー
ル(IPA)15からなる水溶液に、パラジウム−プロ
リン錯体0.15重量%を溶解し、有機パラジウム含有
溶液を得た。この他若干の添加剤を加えた。この溶液の
液滴を、液滴付与手段71として、ピエゾ素子を用いた
インクジェット噴射装置を用い、ドット径が60μmと
なるように調整して素子電極間に付与した(図7
(a))。
【0083】その後、この基板を空気中にて、350℃
で10分間の加熱焼成処理をして酸化パラジウム(Pd
O)からなる導電性膜4’が形成された(図7
(b))。ドットの直径は約60μm、厚みは最大で1
0nmの膜が得られた。
【0084】(フォーミング工程)次に、フォーミング
と呼ばれる本工程に於いて、上記導電性膜4’を通電処
理して内部に亀裂を生じさせ、電子放出部5を形成する
(図7(c))。
【0085】具体的な方法は、上記基板21の周囲の引
出し配線部を残して、基板全体を覆うようにフード状の
蓋をかぶせて基板21との間で内部に真空空間を作り、
外部電源よりこの引出し配線の端子部から両方向配線2
4、26間に電圧を印加し、素子電極2、3間に通電す
ることによって、導電性膜4’を局所的に破壊、変形も
しくは変質させることにより、電気的に高抵抗な状態の
電子放出部5を形成する。
【0086】この時若干の水素ガスを含む真空雰囲気下
で通電加熱すると、水素によって還元が促進され酸化パ
ラジウムPdOからなる導電性膜4’がパラジウムPd
からなる導電性膜4に変化する。
【0087】この変化時に膜の還元収縮によって、一部
に亀裂(間隙)が生じるが、この亀裂発生位置、及びそ
の形状は元の膜の均一性に大きく影響される。多数の素
子の特性ばらつきを抑えるには、上記亀裂は導電性膜4
の中央部に起こり、かつなるべく直線状になることがな
によりも望ましい。
【0088】なおこのフォーミングにより形成した亀裂
付近からも、所定の電圧下では電子放出が起こるが、現
状の条件ではまだ発生効率が非常に低いものである。
【0089】また得られた導電性膜4の抵抗値Rsは、
102から107Ωの値である。
【0090】本実施例ではフォーミング処理に図8
(b)に示した様なパルス波形を用い、T1を0.1m
sec、T2を50msecとした。印加した電圧は
0.1Vから始めて5秒ごとに0.1Vステップ程度ず
つ増加させた。通電フォーミング処理の終了は、パルス
電圧印加時に素子に流れる電流を測定して抵抗値を求
め、フォーミング処理前の抵抗に対して1000倍以上
の抵抗を示した時点でフォーミングを終了した。
【0091】(活性化工程)前記のフォーミングと同様
にフード状の蓋をかぶせて基板21との間で内部に真空
空間を作り、外部から両方向配線24、26を通じてパ
ルス電圧を素子電極2、3間に繰り返し印加することに
よって行う。そして炭素原子を含むガスを導入し、それ
に由来する炭素あるいは炭素化合物を、前記亀裂近傍に
カーボン膜として堆積させる。
【0092】本実施例ではカーボン源としてトルニトリ
ルを用い、スローリークバルブを通して真空空間内に導
入し、1.3×10-4Paを維持した。
【0093】図11に、活性化工程で用いられる電圧印
加の好ましい一例を示した。印加する最大電圧値は、1
0〜20Vの範囲で適宜選択される。
【0094】図11(a)に於いて、T1は電圧波形の
正と負のパルス幅、T2はパルス間隔であり、電圧値は
正負の絶対値が等しく設定されている。また、図11
(b)に於いて、T1およびT1’はそれぞれ電圧波形
の正と負のパルス幅、T2はパルス間隔であり、T1>
T1’、電圧値は正負の絶対値が等しく設定されてい
る。
【0095】このとき、素子電極3に与える電圧を正と
しており、素子電流Ifは、素子電極3から素子電極2
へ流れる方向が正である。約60分後に放出電流Ieが
ほぼ飽和に達した時点で通電を停止し、スローリークバ
ルブを閉め、活性化処理を終了した。
【0096】以上の工程で、基板上に多数の電子放出素
子をマトリクス配線接続してなる電子源を作製すること
ができた。
【0097】(電子源の特性評価)上述のような素子構
成と製造方法によって作製された電子源の電子放出特性
を、図9に示したような装置を用いて測定した。その結
果、素子電極間に印加する電圧12Vにおける放出電流
Ieを測定したところ平均0.6μA、電子放出効率は
平均0.15%を得た。また素子間の均一性もよく、各
素子間でのIeのばらつきは5%と良好であった。
【0098】次に、以上のようにして製造した単純マト
リクス配置の電子源を用いて図12に示したような画像
表示装置(表示パネル)を製造した。尚、図12は内部
を表現するために部分的に切り欠いて表している。
【0099】本実施例では、電子源21、支持枠86及
びフェースプレート82をフリットガラスによって接着
し、480℃で、30分焼成することで、封着して、外
囲器90を得た。
【0100】尚、この一連の工程を全て真空チャンバー
中で行うことで、同時に外囲器90内部を最初から真空
にすることが可能となり、かつ工程もシンプルにするこ
とができた。
【0101】このようにして図12に示されるような表
示パネルを製造し、走査回路、制御回路、変調回路と直
流電圧源などからなる駆動回路をこの表示パネルに接続
し、パネル状の画像表示装置を製造した。
【0102】以上のようにして製造した画像表示装置に
おいて、X方向端子とY方向端子を通じて、各電子放出
素子に電圧を印加することにより電子放出させ、高圧端
子Hvを通じ、アノード電極であるメタルバック85に
高圧を印加し、発生した電子ビームを加速し、蛍光膜8
4に衝突させることによって、画像を表示した。
【0103】本実施例における画像表示装置は、X及び
Y方向配線の電気的信頼性が高く、そのため画像品位も
良好であった。
【0104】[実施例2]層間絶縁層のパターンをライ
ン状にした以外は実施例1と同様の工程で画像形成装置
を形成した。このマトリックスパターンを図6に示し
た。
【0105】本実施例における画像表示装置は、X及び
Y方向配線の電気的信頼性が高く、そのため画像品位も
良好であった。
【0106】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
配線などの高精細な部材パターンの形成に適し、かつ、
低コスト化が実現できる、部材パターンの製造方法を提
供することができる。また、本発明は、複数の電子放出
部材に駆動電力を供給するマトリクス配線の電気的信頼
性を損なうことなく、低コスト化を実現し得る電子源の
製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子源の一構成例を模式的に示す平面
図である。
【図2】図1の電子源の製造工程を説明するための図で
ある。
【図3】図1の電子源の製造工程を説明するための図で
ある。
【図4】図1の電子源の製造工程を説明するための図で
ある。
【図5】図1の電子源の製造工程を説明するための図で
ある。
【図6】本発明の電子源の別の構成例を模式的に示す平
面図である。
【図7】図1の電子源の製造工程を説明するための図で
ある。
【図8】フォーミング電圧の例を示す図である。
【図9】本発明に係る電子放出素子の特性を測定するた
めの装置を模式的に示す図である。
【図10】本発明に係る表面伝導型電子放出素子の素子
電流及び放出電流と素子電圧との関係を示す図である。
【図11】活性化電圧の例を示す図である。
【図12】本発明に係る画像表示装置の一構成例を模式
的に示す斜視図である。
【図13】本発明に係る画像表示装置における蛍光膜の
例を模式的に示す図である。
【図14】帯状部材及び配線の断面形状を説明するため
の断面図である。
【図15】表面伝導型電子放出素子の一構成例を示す模
式図である。
【符号の説明】
1 基板 2 素子電極 3 素子電極 4 導電性膜(素子膜) 5 電子放出部 21 基板(電子源の基板) 24 変調信号用配線(Y方向配線) 25 層間絶縁層 26 走査信号用配線(X方向配線) 50 素子電流Ifを測定するための電流計 51 素子に素子電圧Vfを印加するための電源 52 放出電流Ieを測定するための電流計 53 アノード電極に電圧を印加するための高圧電源 54 放出電流Ieを捕捉するためのアノード電極 55 真空装置 56 排気ポンプ 71 液滴付与手段 82 フェースプレート 83 ガラス基板 84 蛍光膜 85 メタルバック 86 支持枠 90 外囲器(表示パネル) 91 黒色導電体 92 蛍光体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石渡 和也 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 5C127 CC11 CC51 DD13 DD18 DD19 DD38 DD42 DD43 DD52 DD57 EE15 EE17

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に、パターニングされた第一の帯
    状部材と、当該第一の帯状部材上から当該基板上に跨っ
    てパターニングされた第二の帯状部材の複数とを備える
    部材パターンの製造方法であって、前記第一の帯状部材
    を、印刷法にて形成する工程と、前記第二の帯状部材
    を、感光性材料を用いた、露光と現像とを伴うプロセス
    にて形成する工程と、を有することを特徴とする部材パ
    ターンの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記印刷法は、スクリーン印刷法である
    ことを特徴とする請求項1に記載の部材パターンの製造
    方法。
  3. 【請求項3】 前記第一及び第二の帯状部材は、導電性
    部材であって、当該第一の帯状部材と第二の帯状部材と
    の間には絶縁部材が配置されていることを特徴とする請
    求項1または2に記載の部材パターンの製造方法。
  4. 【請求項4】 基板上に、複数の第一の配線と、前記複
    数の第一の配線上で絶縁部材を介して交差した第二の配
    線の複数と、前記複数の第一及び複数の第二の配線にて
    マトリクス状に配線された複数の電子放出部材とを備え
    る電子源の製造方法であって、前記複数の第一の配線
    を、印刷法にて形成する工程と、前記複数の第二の配線
    を、感光性材料を用いた、露光と現像とを伴うプロセス
    にて形成する工程と、を有することを特徴とする電子源
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記印刷法は、スクリーン印刷法である
    ことを特徴とする請求項4に記載の電子源の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記複数の第一の配線は、走査信号が印
    加される配線であって、前記複数の第二の配線は、変調
    信号が印加される配線であることを特徴とする請求項4
    または5に記載の電子源の製造方法。
  7. 【請求項7】 電子源と、前記電子源に対向して配置さ
    れ、当該電子源からの電子の照射により発光する部材と
    を備える画像表示装置の製造方法であって、前記電子源
    が、請求項4〜6のいずれかに記載の方法にて製造され
    ることを特徴とする画像表示装置の製造方法。
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