JP2003059433A - 画像表示装置 - Google Patents

画像表示装置

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JP2003059433A
JP2003059433A JP2001246016A JP2001246016A JP2003059433A JP 2003059433 A JP2003059433 A JP 2003059433A JP 2001246016 A JP2001246016 A JP 2001246016A JP 2001246016 A JP2001246016 A JP 2001246016A JP 2003059433 A JP2003059433 A JP 2003059433A
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voltage
substrate
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Kazuya Shigeoka
和也 重岡
Noritaka Miura
徳孝 三浦
Mitsutoshi Hasegawa
光利 長谷川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造コストが抑えられ、かつX線の漏洩が生
じることのない画像形成装置を提供する。 【解決手段】 基板上にマトリクス状に配置された複数
の電子放出素子と該電子放出素子の各々を駆動するため
の配線とを有する電子源基板と、前記電子源基板に対向
して設けられた蛍光膜および電極を有する画像形成部材
と、前記電子源基板と前記画像形成部材とを支持する支
持部材とを有する画像表示装置において、前記画像形成
部材の外側に、可視光を透過しX線を遮蔽するX線遮へ
い部材を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子放出素子を電子
源として用い、電子放出素子から放出された電子を蛍光
膜に照射して発光させることにより画像を表示する画像
表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子放出素子としては熱電子源と
冷陰極電子源の2種類が知られている。冷陰極電子源に
は電界放出型素子(以下FE型素子と略す)、金属/絶
縁層/金属型素子(以下MIM素子と略す)、表面伝導
型電子放出素子(以下SCE素子と略す)等がある。
【0003】これら技術について本出願人らによる先行
技術の一部を紹介すると、 ・インクジェット形成方式による素子作成に関しては特
開平09−102271号公報や特開2000−251
665号公報に、 ・これらの素子をXYマトリクス形状に配置した例とし
て、特開昭64−031332号公報、特開平07−3
26311号公報に詳述されている。 ・更には配線形成方法に関しては特開平08−1858
18号公報や、特開平09−050757号公報に、 ・駆動方法については特開平06−342636号公報
等に詳述されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これらの表面伝導型電
子放出素子の典型的な素子構成例につき、図2に示した
模式図をもとに説明する。
【0005】図2において1はガラス等からなる基板で
あり、その大きさおよびその厚みは、その上に設置され
る電子放出素子の個数、および個々の素子の設計形状、
および電子源の使用時に容器の一部を構成する場合に
は、その容器を真空に保持するための耐大気圧構造等の
力学的条件等に依存して適宜設定される。
【0006】ガラスの材質としては、廉価な青板ガラス
を使う事が一般的であるが、この上にナトリウムブロッ
ク層として、厚さ0.5μmのシリコン酸化膜をスパッ
タ法で形成した基板等を用いることが好ましい。この他
にナトリウムが少ないガラスや、石英基板でも作成可能
である。
【0007】また素子電極2、3の材料としては、一般
的な導体材料が用いられ、例えばNi、Cr、Au、M
o、Pt、Ti等の金属やPd−Ag等の金属が好適で
あり、あるいは金属酸化物とガラス等から構成される印
刷導体や、ITO等の透明導電体等から適宜選択され、
その膜厚は、好ましくは数百Åから数μmの範囲が適当
である。
【0008】この時の素子電極間隔L、素子電極長さ
W、素子電極2、3の形状等は、実素子が応用される形
態等に応じて適宜設計されるが、間隔Lは好ましくは数
千Åから1mmであり、より好ましくは素子電極間に印
加する電圧等を考慮して1μmから100μmの範囲で
ある。また、素子電極長さWは、好ましくは電極の抵抗
値、電子放出特性を考慮して、数μmから数百μmの範
囲である。
【0009】さらにこの素子電極には、市販の白金Pt
等の金属粒子を含有したペーストを、オフセット印刷等
の印刷法によって塗布形成する事も可能である。
【0010】またより精密なパターンを得る目的で、白
金Pt等を含有する感光性ペーストを、スクリーン印刷
等の印刷法で塗布し、フォトマスクを用いて露光、現像
するという工程でも形成可能である。
【0011】この後、素子電極2、3を跨ぐ形で、電子
源となる導電性薄膜4を作成する。導電性薄膜として
は、良好な電子放出特性を得るために、微粒子で構成さ
れた微粒子膜が特に好ましい。またその膜厚は、素子電
極2、3へのステップカバレージ、素子電極間の抵抗
値、および後述するフォーミング処理条件等を考慮して
適宜設定されるが、好ましくは数Åから数千Åであり、
特に好ましくは10Åから500Åの範囲とするのが良
い。
【0012】本発明者らの研究によると導電性膜材料に
は、一般にはパラジウムPdが適しているが、これに限
ったものではない。また成膜形成方法も、スパッタ法、
溶液塗布後に焼成する方法などが適宜用いられる。
【0013】ここでは有機パラジウム溶液を塗付後、焼
成して酸化パラジウムPdO膜を形成する方法とする。
その後水素が共存する還元雰囲気下で通電加熱し、パラ
ジウムPd膜とし、同時に亀裂部を形成する。これが電
子放出部5を形成することになる。
【0014】尚、図示の便宜から、電子放出部5は導電
性薄膜4の中央に矩形の形状で示したが、これは模式的
なものであり、実際の電子放出部の位置や形状を忠実に
表現しているわけではない。
【0015】上記のような電子放出素子を多数マトリク
ス状に並べ、対向する電極を各々結線して電子源基板を
形成する。この電子源基板に支持部材を介して前記電子
源基板に対向するようにアノード電極を有する画像表示
部材を設け、フリットで接合して外囲器を形成し、真空
排気をする。アノード電極に高電圧をかけて電子放出素
子より放出された電子ビームを画像表示部材である蛍光
体に照射し、蛍光体を発光させて画像を表示する装置が
形成される。
【0016】SCE素子は構造、形成が比較的容易で大
面積化が可能であり、近年のディスプレイの大面積化の
要求も高まっていることから本発明者らもSCE素子を
用いた画像表示装置の大面積化を試みた。
【0017】その中で電子源基板や画像表示部材の基
板、主にガラス基板を薄くすることにより、基板重量が
抑えられ、電子源基板の素子作成プロセスや、画像表示
部材の蛍光体形成プロセス、さらには該囲器形成プロセ
スを安価に行えることがわかった。基板重量が抑えられ
ると、各プロセスの基板搬送装置や基板支持装置のコス
トを抑えられ、また基板の取り扱いが容易になる。
【0018】しかし、このようなガラス基板を用いた画
像表示装置で実際に画像を表示してみたところ、その構
造によっては電子が画像表示部材に衝突する際、X線が
生じ、画像表示部材でX線が十分減衰しきれず、画像表
示装置の外側でX線の漏洩が測定されてしまうことがあ
った。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、この
ような従来技術の欠点を改善するものであり、製造コス
トが抑えられ、かつX線の漏洩が生じることのない画像
形成装置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は、基板上にマト
リクス状に配置された複数の電子放出素子と該電子放出
素子の各々を駆動するための配線とを有する電子源基板
と、前記電子源基板に対向して設けられた蛍光膜および
電極を有する画像形成部材と、前記電子源基板と前記画
像形成部材とを支持する支持部材とを有する画像表示装
置において、前記画像形成部材の外側に、可視光を透過
しX線を遮蔽するX線遮へい部材を有することを特徴と
する画像表示装置である。
【0021】本発明の画像表示装置において、前記X線
遮へい部材が、ガラス板であることが好ましい。
【0022】また、前記X線遮へい部材が、前記画像形
成部材の画像表示領域より大きく、該画像表示領域を覆
う位置に設けられたことも好ましい。
【0023】前記X線遮へい部材が、その表面に反射防
止膜を有することも好ましい。
【0024】
【発明の実施の形態】図1に本発明の一例を示し、本発
明の画像表示装置が備える画像表示パネルの構成を説明
する。
【0025】画像表示パネルとは、以下に説明する電子
源基板(リアプレート)、画像表示部材(フェースプレ
ート)及び支持部材により形成される外囲器に、前述の
画像表示部材(フェースプレート)の前面にX線遮へい
部材を形成したものとする。
【0026】図1において、6は上記の電子放出素子を
マトリクス状に配置し、電極を結線した電子源基板(リ
アプレート)、7は電子放出素子、8はリアプレートに
対向する位置に配置され蛍光膜9および電極(アノード
電極)が成膜された画像表示部材(フェースプレー
ト)、9は蛍光膜、10はフェースプレートとリアプレ
ートの間隔を空け、内部が真空状態の外囲器14を形成
する為の支持部材、11はフェースプレート前面に配置
されたX線を遮へいする為のX線遮へい部材、12はX
線遮へい部材をフェースプレートに固定する為の支持
具、13は高圧電源である。
【0027】X線遮へい部材11としては、X線の減衰
効果の高い鉛含有ガラスが薄く出来る為より好ましい
が、ソーダ青板ガラスなど他のガラス基板でもX線遮へ
いの効果を十分得られる厚さにすることにより用いるこ
とが出来る。またガラス以外にも、透明な金属酸化物、
特に非放射性の重金属は、鉄、鉛、金、銀、銅、白金、
タングステン、タンタル、モリブデンを含有あるいは成
膜した樹脂や、透明含鉛アクリル板など、表示される画
像の視認性を著しく損ねることなく、X線を遮へいでき
る部材であれば使用可能である。またさらに、視認性向
上の観点からガラスなどのX線遮へい部材には反射防止
膜を形成することが好ましい。
【0028】X線遮蔽部材の厚さとしては、画像表示部
の画像表示領域から外部に漏れるX線を遮断する効果が
十分得られるように適宜選択すればよい。
【0029】画像表示部の画像表示領域から外部に漏れ
るX線を遮断する効果の観点から、画像表示領域より大
きいX線遮へい部材を用い、このX線遮へい部材によっ
て画像表示領域を覆うことが好ましい。
【0030】X線遮へい部材は、画像形成部材の外側
(図1中、画像表示部材8の左側)、すなわち蛍光膜が
形成されている側とは反対側に設ける。このとき、画像
表示部材に接して設けても良く、あるいは画像表示部材
と間隔をあけて設けても良い。
【0031】ここで画像表示領域とは前記フェースプレ
ートにおいて、蛍光膜及びアノード電極が形成されてい
る領域である。
【0032】上記のように、リアプレート6の電子放出
素子7より放出された電子ビームをアノード電極に高電
圧を印加してフェースプレート8の蛍光膜9に照射し、
蛍光体を発光させて画像を表示する。この電子が蛍光膜
に衝突する際X線が発生し、フェースプレートに薄いガ
ラスを用いた場合には、X線遮へい部材を設けないと、
フェースプレートの外側でX線が検出されてしまう場合
があった。具体的には、フェースプレート前面から5c
mの任意の点で許容基準である0.5mR/hを超えて
しまう場合があった。
【0033】そこで、フェースプレートの前面にソーダ
青板ガラスなどのガラス基板(X線遮へい部材11)を
設け、上記同様のX線測定を行ったところ、X線が許容
基準を超えて検出されることはなかった。この構成で
は、フェースプレートに用いる基板を薄くしコストを抑
えると同時に、X線の漏洩を防ぐことが出来る。
【0034】
【実施例】以下、本発明による画像表示パネルを用いた
画像表示装置およびその製造方法の例について説明する
が、本発明はこれらによって限定されるものではない。
【0035】(実施例1)図7にはマトリクス状に電子
放出素子を有する基板の平面図を示す。
【0036】図7において、21は電子源基板、22、
23は素子電極、24はY方向配線、25は絶縁性膜
(層間絶縁層)、26はX方向配線、27は表面伝導型
電子放出素子膜であり、電子放出部を形成している。
【0037】以下この素子の作成方法を、図3から図7
を用いて説明する。
【0038】〔ガラス基板 素子電極形成、図3〕本実
施例においては、ガラス基板21として、アルカリ成分
が少ない2mm厚ガラス(旭硝子(株)社製、商品名:
PD−200)を用い、更にこの上にナトリウムブロッ
ク層としてSiO2膜100nmを塗付焼成したものを
用いた。
【0039】さらに素子電極22、23は、ガラス基板
21上に、スパッタ法によってまず下引き層としてチタ
ンTi:5nm、その上に白金Pt:40nmを成膜し
た後、ホトレジストを塗布し、露光、現像、エッチング
という一連のフォトリソグラフィー法によってパターニ
ングして形成した。
【0040】本実施例では素子電極の間隔L=10μ
m、対応する長さW=100μmとした。
【0041】〔下配線形成と絶縁膜形成、図4〕X配線
とY配線の配線材料に関しては、多数の表面伝導型素子
にほぼ均等な電圧が供給されるように低抵抗である事が
望まれ、材料、膜厚、配線巾等が適宜設定される。
【0042】共通配線としてのY方向配線(下配線)2
4は、素子電極の一方に接して、かつそれらを連結する
ようにライン状のパターンで形成した。材料には銀Ag
フォトぺ一ストインキを用い、スクリーン印刷した後、
乾燥させてから、所定のパターンに露光し現像した。こ
の後480℃前後の温度で焼成して配線を形成した。配
線の厚さは約10μm、幅50μmである。なお終端部
は配線取り出し電極として使うために、線幅をより大き
くした。
【0043】〔絶縁膜形成、図5〕上下配線を絶縁する
ために、絶縁性膜(層間絶縁層)25を配置する。後述
のX配線(上配線)下に、先に形成したY配線(下配
線)との交差部を覆うように、かつ上配線(X配線)と
素子電極の他方との電気的接続が可能なように、接続部
にコンタクトホールを開けて形成した。
【0044】工程はPbOを主成分とする感光性のガラ
スペーストをスクリーン印刷した後、露光−現像した。
これを4回繰り返し、最後に480℃前後の温度で焼成
した。この層間絶縁層の厚みは、全体で約30μmであ
り、幅は150μmである。
【0045】〔上配線形成 図6〕X方向配線(上配
線)26は、先に形成した絶縁性膜の上に、Agぺ一ス
トインキをスクリーン印刷した後乾燥させ、この上に再
度同様なことを行い2度塗りしてから、480℃前後の
温度で焼成した。上記絶縁性膜を挟んでY方向配線(下
配線)と交差しており、絶縁性膜のコンタクトホール部
分で素子電極の他方とも接続されている。
【0046】この配線によって他方の素子電極は連結さ
れており、パネル化した後は走査電極として作用する。
【0047】このX方向配線の厚さは、約15μmであ
る。外部駆動回路との引出し配線もこれと同様の方法で
形成した。
【0048】図示していないが、外部駆動回路への引出
し端子もこれと同様の方法で形成した。
【0049】このようにしてXYマトリクス配線を有す
る基板が形成された。
【0050】〔素子膜形成 図7〕上記基板を十分にク
リーニングした後、撥水剤を含む溶液で表面を処理し、
表面が疎水性になるようにした。これはこの後塗布する
素子膜形成用の水溶液が、素子電極上に適度な広がりを
もって配置されるようにする事が目的である。
【0051】用いた撥水剤は、DDS(ジメチルジエト
キシシラン)溶液をスプレー法にて基板上に散布し、1
20℃にて温風乾燥した。
【0052】その後素子電極間にインクジェット塗布方
法により、導電性膜(素子膜)4を形成した。
【0053】本工程の模式図を図8に示す。実際の工程
では、基板上における個々の素子電極の平面的ばらつき
を補償するために、基板上の数箇所に於いてパターンの
配置ずれを観測し、観測点間のポイントのずれ量は直線
近似して位置補完し、塗付する事によって、全画素の位
置ずれをなくして、対応した位置に的確に塗付するよう
に努めた。
【0054】本実施例では、素子膜としてパラジウム膜
を得る目的で、先ず水85:イソプロピルアルコール
(IPA)15からなる水溶液に、パラジウム−プロリ
ン錯体0.15質量%を溶解し、有機パラジウム含有溶
液を得た。この他若干の添加剤を加えた。
【0055】この溶液の液滴29を、液滴付与手段とし
て、ピエゾ素子を用いたインクジェット噴射装置28を
用い、ドット径が60μmとなるように調整して電極間
に付与した。その後この基板を空気中にて、350℃で
10分間の加熱焼成処理をして酸化パラジウム(Pd
O)とした。ドットの直径は約60μm、厚みは最大で
10nmの膜が得られた。
【0056】以上の工程により、素子部分に酸化パラジ
ウム PdO膜が形成された。
【0057】〔還元フォーミング(フードフォーミン
グ)、図8(c)、図9〕フォーミングと呼ばれる本工
程に於いて、上記導電性膜を通電処理して内部に亀裂を
生じさせ、電子放出部5を形成する。
【0058】具体的な方法は、上記基板の周囲の取り出
し電極部を残して、基板全体を覆うようにフード状の蓋
をかぶせて基板との間で内部に真空空間を作り、外部電
源より電極端子部からXY配線間に電圧を印加し、素子
電極間に通電する事によって、導電性薄膜を局所的に破
壊、変形もしくは変質させることにより、電気的に高抵
抗な状態の電子放出部を形成する。
【0059】この時若干の水素ガスを含む真空雰囲気下
で通電加熱すると、水素によって還元が促進され酸化パ
ラジウムPdOがパラジウムPd膜に変化する。
【0060】この変化時に膜の還元収縮によって、一部
に亀裂が生じるが、この亀裂発生位置、及びその形状は
元の膜の均一性に大きく影響される。
【0061】多数の素子の特性ばらつきを抑えるのに、
上記亀裂は中央部に起こり、かつなるべく直線状になる
ことがなによりも望ましい。
【0062】なおこのフォーミングにより形成した亀裂
付近からも、所定の電圧下では電子放出が起こるが、こ
の段階ではまだ発生効率が非常に低いものである。
【0063】また得られる導電性薄膜4の抵抗値Rs
は、102から107Ωの値である。
【0064】フォーミング処理に用いた電圧波形につい
て、図9を用いて簡単に紹介する。
【0065】印加した電圧はパルス波形を用いたが、パ
ルス波高値が定電圧のパルスを印加する場合図9(a)
と、パルス波高値を増加させながら印加する場合図9
(b)とがある。
【0066】図9(a)に於いて、T1及びT2は電圧
波形のパルス幅とパルス間隔であり、T1を1μsec
〜10msec、T2を10μsec〜100msec
とし、三角波の波高値(フォーミング時のピーク電圧)
は適宜選択する。
【0067】図9(b)では、T1及びT2の大きさは
同様にとり、三角波の波高値(フォーミング時のピーク
電圧)を、例えば0.1Vステップ程度ずつ増加させ
る。
【0068】なお、フォーミング処理の終了は、フォー
ミング用パルスの間に、導電性膜4を局所的に破壊、変
形しない程度の電圧、例えば0.1V程度のパルス電圧
を挿入して素子電流を測定し、抵抗値を求め、例えばフ
ォーミング処理前の抵抗に対して1000倍以上の抵抗
を示した時点で、フォーミングを終了とすればよい。
【0069】〔活性化−カーボン堆積、フード活性化、
図12〕先に述べたように、この状態では電子発生効率
は非常に低いものである。
【0070】よって電子放出効率を上げるために、上記
素子に活性化と呼ばれる処理を行うことが望ましい。
【0071】この処理は有機化合物が存在する適当な真
空度のもとで、前記のフォーミングと同様にフード状の
蓋をかぶせて基板との間で内部に真空空間を作り、外部
からXY配線を通じてパルス電圧を素子電極に繰り返し
印加することによって行う。そして炭素原子を含むガス
を導入し、それに由来する炭素あるいは炭素化合物を、
前記亀裂近傍にカーボン膜として堆積させる工程であ
る。
【0072】本工程ではカーボン源としてトルニトリル
を用い、スローリークバルブを通して真空空間内に導入
し、1.3×10-4Paを維持した。導入するトルニト
リルの圧力は、真空装置の形状や真空装置に使用してい
る部材等によって若干影響されるが、1×10-5Pa〜
1×10-2Pa程度が好適である。
【0073】図12(a)、(b)に、活性化工程で用
いられる電圧印加の好ましい一例を示した。印加する最
大電圧値は、10〜20Vの範囲で適宜選択される。図
12(a)中、T1は、電圧波形の正と負のパルス幅、
T2はパルス間隔であり、電圧値は正負の絶対値が等し
く設定されている。また、図12(b)中、T1および
T1’はそれぞれ、電圧波形の正と負のパルス幅、T2
はパルス間隔であり、T1>T1’、電圧値は正負の絶
対値が等しく設定されている。
【0074】約60分後に放出電流Ieがほぼ飽和に達
した時点で通電を停止し、スローリークバルブを閉め、
活性化処理を終了した。
【0075】以上の工程で、電子放出素子を有する基板
を作成する事ができた。
【0076】〔基板特性、図10、図11〕上述のよう
な素子構成と製造方法によって作成された本発明に係る
電子放出素子の基本特性について図10、図11を用い
て説明する。
【0077】図10は、前述した構成を有する素子の電
子放出特性を測定するための測定評価装置の概略図であ
る。
【0078】電子放出素子の素子電極間を流れる素子電
流If、及びアノードへの放出電流Ieの測定にあたっ
ては、素子電極2、3に電源31と電流計30とを接続
し、該電子放出素子の上方に電源33と電流計32とを
接続したアノード電極34を配置している。図10にお
いて、1はガラス基板、2、3は素子電極、4は電子放
出部を含む薄膜(導電性膜)、5は電子放出部を示す。
また、31は素子に素子電圧Vfを印加するための電
源、30は素子電極2、3間の電子放出部を含む導電性
膜4を流れる素子電流Ifを測定するための電流計、3
4は素子の電子放出部より放出される放出電流Ieを捕
捉するためのアノード電極、33はアノード電極34に
電圧を印加するための高圧電源、32は素子の電子放出
部5より放出される放出電流Ieを測定するための電流
計である。
【0079】また、本電子放出素子およびアノード電極
34は真空装置35内に設置され、その真空装置35に
は排気ポンプ61および不図示の真空計等の真空装置に
必要な機器が具備されており、所望の真空下で本素子の
測定評価を行えるようになっている。なお、アノード電
極の電圧は1kV〜10kV、アノード電極と電子放出
素子との距離Hは2mm〜8mmの範囲で測定した。
【0080】図10に示した測定評価装置により測定さ
れた放出電流Ieおよび素子電流Ifと素子電圧Vfの
関係の典型的な例を図11に示す。なお、放出電流Ie
と素子電流Ifは大きさが著しく異なるが、図11では
If、Ieの変化の定性的な比較検討のために、リニア
スケールで縦軸を任意単位で表記した。
【0081】素子電極間に印加する電圧12Vにおける
放出電流Ieを測定した結果平均0.6μA、電子放出
効率は平均0.15%を得た。また素子間の均一性もよ
く、各素子間でのIeのばらつきは5%と良好な値が得
られた。
【0082】本電子放出素子は放出電流Ieに対する三
つの特徴を有する。
【0083】まず第一に、図11からも明らかなよう
に、本素子はある電圧(しきい値電圧と呼ぶ、図11中
のVth)以上の素子電圧を印加すると急激に放出電流
Ieが増加し、一方しきい値電圧Vth以下では放出電
流Ieがほとんど検出されない。すなわち、放出電流I
eに対する明確なしきい値電圧Vthを持った非線形素
子としての特性を示しているのが判る。
【0084】第二に、放出電流Ieが素子電圧Vfに依
存するため、放出電流Ieは素子電圧Vfで制御でき
る。
【0085】第三に、アノード電極34に捕捉される放
出電荷は、素子電圧Vfを印加する時間に依存する。す
なわち、アノード電極34に捕捉される電荷量は、素子
電圧Vfを印加する時間により制御できる。
【0086】〔封着−外囲器、図13〕上記のような単
純マトリクス配置の電子源基板を用いた電子源、及び、
表示等に用いる画像形成装置の一例について、図13を
用いて説明する。
【0087】図13において、6は電子放出素子が多数
配置された電子源基板を指し、リアプレートと呼ぶ。8
はガラス基板の内面に蛍光膜9とメタルバック36等が
形成された画像形成部材(フェースプレート)である。
【0088】フェースプレート8はリアプレート6と同
じガラス基板である1.1mm厚ガラス(旭硝子(株)
社製、商品名:PD−200)を用いた。
【0089】1.1mm厚ガラスは重量が軽く、より厚
いガラスを用いた場合に比べ、上記蛍光膜9、メタルバ
ック36の形成工程が容易になり、画像表示装置の外囲
器を安価に作成することが出来た。
【0090】10は支持部材(支持枠)であり、リアプ
レート6、支持部材10及びフェースプレート8をフリ
ットガラスによって接着し、400〜500℃で、10
分以上焼成することで、封着して、外囲器14を構成す
る。
【0091】この一連の工程を全て真空チャンバー中で
行い、外囲器14内部を最初から真空にした。
【0092】〔X線遮へい部材〕外囲器形成後、フェー
スプレート8前面に、フェースプレート8と同じ大きさ
で厚さ1.7mmの鉛含有(25%)ガラスをX線遮へ
い部材11として、フェースプレート8に重ね、外側か
ら支持具(図1において12で示される)で固定した。
【0093】なお、X線遮へい部材11とフェースプレ
ート8は本実施例では重ね合わせたが、これに限るもの
でなく、間隔を空けて設けてもよい。
【0094】また、X線遮へい部材とフェースプレート
の固定方法は、支持具を用いた本実施例に限るものでな
く、周辺部を接着剤やフリットガラスで固定する方法
や、X線遮へい部材とフェースプレートを重ね合わせる
場合には、視覚の妨げにならないような透明の接着剤で
表示部上で固定することも出来る。
【0095】図13において、27は電子放出素子に相
当する表面伝導型電子放出素子膜である。26、24
は、表面伝導型電子放出素子の一対の素子電極と接続さ
れたX方向配線及びY方向配線である。
【0096】一方、フェースプレート8、リアプレート
6間に、スペーサーと呼ばれる不図示の支持体を設置す
ることにより、大面積パネルの場合にも大気圧に対して
十分な強度を持つ外囲器14を構成することもできる。
【0097】図14はフェースプレート上に設ける蛍光
膜の説明図である。蛍光膜(図13において9で示され
る)は、モノクロームの場合は蛍光体のみから成るが、
カラーの蛍光膜の場合は、蛍光体の配列によりブラック
ストライプあるいはブラックマトリクスなどと呼ばれる
黒色導電材38と蛍光体37とで構成される。ブラック
ストライプ、ブラックマトリクスが設けられる目的は、
カラー表示の場合必要となる三原色蛍光体の、各蛍光体
37間の塗り分け部を黒くすることで混色等を目立たな
くすることと、蛍光膜9における外光反射によるコント
ラストの低下を抑制することである。
【0098】また、図13に示すように蛍光膜9の内面
側には通常メタルバック36が設けられる。メタルバッ
クの目的は、蛍光体の発光のうち内面側への光をフェー
スプレート8側へ鏡面反射することにより輝度を向上す
ること、電子ビーム加速電圧を印加するためのアノード
電極として作用すること等である。メタルバックは、蛍
光膜作製後、蛍光膜の内面側表面の平滑化処理(通常フ
ィルミングと呼ばれる)を行い、その後アルミニウムを
真空蒸着等で堆積することで作製できる。
【0099】前述の封着を行う際、カラーの場合は各色
蛍光体と電子放出素子とを対応させなくてはいけないた
め、上下基板の突き当て法などで十分な位置合わせを行
う。
【0100】封着時の真空度は10のマイナス7乗トー
ル(10-5Pa)程度の真空度が要求される他、外囲器
14の封止後の真空度を維持するために、ゲッター処理
を行なう場合もある。これは、外囲器14の封止を行な
う直前あるいは封止後に、抵抗加熱あるいは高周波加熱
等の加熱法により、外囲器内の所定の位置(不図示)に
配置されたゲッターを加熱し、蒸着膜を形成する処理で
ある。ゲッターは通常Ba等が主成分であり、該蒸着膜
の吸着作用により、たとえば1X10マイナス5乗ない
しは1X10マイナス7乗[Torr](10-3〜10
-5Pa)の真空度を維持するものである。
【0101】〔画像表示素子の駆動、図15〕前述した
表面伝導型電子放出素子の基本的特性によれば、電子放
出部からの放出電子は、しきい値電圧以上では対向する
素子電極間に印加するパルス状電圧の波高値と巾によっ
て制御され、その中間値によっても電流量が制御され、
もって中間調表示が可能になる。
【0102】また多数の電子放出素子を配置した場合に
おいては、各ラインの走査線信号によって選択ラインを
決め、各情報信号ラインを通じて個々の素子に上記パル
ス状電圧を適宜印加すれば、任意の素子に適宜電圧を印
加する事が可能となり、各素子をONすることができ
る。
【0103】また中間調を有する入力信号に応じて電子
放出素子を変調する方式としては、電圧変調方式、パル
ス幅変調方式が挙げられる。
【0104】以下に具体的な駆動装置について図15に
概要を述べる。
【0105】単純マトリクス配置の電子源を用いて構成
した画像表示パネルを利用した、NTSC方式のテレビ
信号に基づいたテレビジョン表示用の画像表示装置の構
成例を、図15に示す。
【0106】図15において、101はフェースプレー
トとリアプレート及び支持枠で形成された外囲器の前面
にX線遮へい部材が設けられた画像表示パネル、102
は走査回路、103は制御回路、104はシフトレジス
タ、105はラインメモリ、106は同期信号分離回
路、107は情報信号発生器、Vx及びVaは直流電圧
源である。
【0107】電子放出素子を用いた画像表示パネル10
1のX配線には、走査線信号を印加するXドライバー1
02が、Y配線には情報信号が印加されるYドライバー
の情報信号発生器107が接続されている。
【0108】電圧変調方式を実施するには、情報信号発
生器107として、一定の長さの電圧パルスを発生する
が入力されるデータに応じて、適宜パルスの波高値を変
調するような回路を用いる。また、パルス幅変調方式を
実施するには、情報信号発生器107としては、一定の
波高値の電圧パルスを発生するが入力されるデータに応
じて、適宜電圧パルスの幅を変調するような回路を用い
る。
【0109】制御回路103は、同期信号分離回路10
6より送られる同期信号Tsyncに基づいて、各部に
対してTscan,Tsft及びTmryの各制御信号
を発生する。
【0110】同期信号分離回路106は、外部から入力
されるNTSC方式のテレビ信号から、同期信号成分と
輝度信号成分とを分離するための回路である。この輝度
信号成分は、同期信号に同期してシフトレジスタ104
に入力される。
【0111】シフトレジスタ104は、時系列的にシリ
アルに入力される前記輝度信号を、画像の1ライン毎に
シリアル/パラレル変換して、制御回路103より送ら
れるシフトクロックに基づいて動作する。シリアル/パ
ラレル変換された画像1ライン分のデータ(電子放出素
子n素子分の駆動データに相当)は、n個の並列信号と
して前記シフトレジスタ104より出力される。
【0112】ラインメモリ105は、画像1ライン分の
データを必要時間の間だけ記憶する為の記憶装置であ
り、記憶された内容は、情報信号発生器107に入力さ
れる。情報信号発生器107は、各々の輝度信号に応じ
て、電子放出素子の各々を適切に駆動する為の信号源で
あり、その出力信号はY配線を通じて表示パネル101
内に入り、X配線によって選択中の走査ラインとの交点
にある各々の電子放出素子に印加される。
【0113】X配線を順次走査する事によって、パネル
全面の電子放出素子を駆動する事が可能になる。
【0114】以上のように本発明による画像表示装置に
おいて、こうして各電子放出素子に、パネル内のXY配
線を通じ、電圧を印加することにより電子放出させ、ア
ノード電極であるメタルバックに高圧を印加し、発生し
た電子ビームを加速し、蛍光膜に衝突させることによっ
て、画像を表示することができる。
【0115】ここで述べた画像形成装置の構成は、本発
明の画像形成装置の一例であり、本発明の技術思想に基
づいて種々の変形が可能である。入力信号についてはN
TSC方式を挙げたが、入力信号はこれに限られるもの
ではなく、PAL、HDTVなどでも同じである。
【0116】以上のような方法で、画像表示装置を作成
し、画像を表示して、X線遮へい部材を設けた画像表示
装置と、設けなかった画像表示装置の前面でX線測定装
置で測定したところ、X線遮へい部材を設けたパネルで
はパネル前面から5cmの任意の点(図1でいえば、ガ
ラス板11から図中左方向に5cm離れた点)でX線は
許容値(0.5mR/h)以上検出されることはなかっ
たが、設けなかったパネルでは同様の点(図1を利用し
ていえば、画像素子部材8から図の左方向に5cmの
点。このときガラス板11は存在しない。)においてX
線が許容値以上検出される場合があった。
【0117】これは、電子が蛍光体に衝突した際X線を
生じ、フェースプレートのガラスで十分に減衰されなか
ったためであり、フェースプレートのガラス厚さを薄く
した為に十分な減衰が得られなかったと考えられる。本
発明ではフェースプレートの前面にガラス基板を設け、
十分な減衰が得られるようにした。X線遮へい部材のガ
ラスとしては、本実施例では鉛含有(25%)ガラスを
用いたが、これに限るものでなく、適宜ガラス材料やア
ノードに印加する高電圧値にあわせ十分な遮へい効果が
得られる厚さの部材を設けることが望ましい。
【0118】(実施例2)本実施例で作成された画像表
示装置の構成図を図16に示す。図16の6から14ま
での部材は図1に示した部材と同一のものであり、15
は反射防止膜である。
【0119】前記実施例1と同様にリアプレート6、フ
ェースプレート8を作成し、封着工程を行って内部を真
空にした外囲器14を形成した。その後、X線遮へい部
材をフェースプレート前面に設ける際、実施例1で用い
たガラスにSiO2微粒子を含む反射防止膜15を成膜
し、X線遮へい部材11として用いた。X線遮へい部材
の設置方法は実施例1と同様にした(反射防止膜を外
側、図16中左側とした)。そして、駆動装置、駆動方
法も実施例1と同様に行ったところ、X線の遮へい効果
は実施例1と同様のものが得られ、さらに良好な反射防
止特性により視認性が向上した。
【0120】なお、本実施例では反射防止膜として、S
iO2微粒子を含む反射防止膜を用いたがこれに限るも
のでなく、Al23膜やTiO2膜など透明な酸化物か
らなる膜、これらを複数層に重ねたものや有機材料な
ど、適切な屈折率を組み合わせて用いることが出来る。
【0121】(実施例3)リアプレート6に1.7mm
厚ガラス(旭硝子(株)社製、商品名:PD−20
0)、フェースプレート8にも同様に1.7mm厚ガラ
ス旭硝子(株)社製、商品名:PD−200)を用い、
実施例1と同様に外囲器を作成した。その後反射防止膜
15としてAl23膜を成膜した1.1mmの透明含鉛
アクリル板を、X線遮へい部材としてフェースプレート
前面に支持具12を用いて画像表示パネルとした。この
画像表示パネルを実施例1と同様に駆動評価を行ったと
ころ、X線の遮へい効果が実施例1同様得られ、反射防
止膜により、視認性も良好であった。
【0122】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
重量が軽く取り扱いが容易でコストを安く抑えられる薄
いガラス基板を電子源基板(リアプレート)や画像表示
部材(フェースプレート)用いた際、フェースプレート
の前面にガラス基板(X線遮へい部材)を設けることに
よりX線の漏洩を生じさせる事のない、安全でコストを
抑えた画像形成装置を提供することが可能となる。さら
にX線遮へい部材の前面に反射防止膜を形成することに
より、視認性の向上を図ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像表示装置の一形態の模式的断
面図。
【図2】電子放出素子の一例を示す模式的断面図。
【図3】電子源基板の作成方法例の一工程を示す模式的
平面図。
【図4】電子源基板の作成方法例の一工程を示す模式的
平面図。
【図5】電子源基板の作成方法例の一工程を示す模式的
平面図。
【図6】電子源基板の作成方法例の一工程を示す模式的
平面図。
【図7】電子源基板の例を示す模式的平面図。
【図8】インクジェット塗布方法による素子膜作成方法
の例を示す工程図。
【図9】フォーミングに用いる電圧波形例を示したグラ
フ。
【図10】電子放出素子の評価装置の例を示す模式図。
【図11】電子放出素子の基本特性例を示すグラフ図。
【図12】活性化時の電圧波形の例を示すグラフ。
【図13】本発明の画像表示装置の一形態を示す模式的
斜視図。
【図14】フェースプレート上に設ける蛍光膜の例を示
す模式的平面図。
【図15】画像表示装置の駆動装置の構成を示す模式
図。
【図16】実施例2による画像表示装置の模式的断面
図。
【符号の説明】
1 ガラス基板 2,3 素子電極 4 導電性膜 5 電子放出部 6 電子源基板(リアプレート) 7 電子放出素子 8 画像表示部材(フェースプレート) 9 蛍光膜 10 支持部材 11 X線遮へい部材 12 支持具 13 高圧電源 14 外囲器 15 反射防止膜 21 電子源基板 22,23 素子電極 24 Y方向配線 25 絶縁性膜 26 X方向配線 27 表面伝導型電子放出素子膜 28 インクジェット噴射装置 29 液滴 30 電流計 31 電源 32 電流計 33 高圧電源 34 アノード電極 35 真空装置 36 メタルバック 37 蛍光体 38 黒色導電体 61 排気ポンプ 101 画像表示パネル 102 Xドライバー 103 制御回路 104 シフトレジスタ 105 ラインメモリ 106 同期信号分離回路 107 情報信号発生器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷川 光利 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 5C032 AA01 EE02 EF01 EF03 5C036 EE10 EE14 EF01 EF06 EF09 EG02 EH04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上にマトリクス状に配置された複数
    の電子放出素子と該電子放出素子の各々を駆動するため
    の配線とを有する電子源基板と、前記電子源基板に対向
    して設けられた蛍光膜および電極を有する画像形成部材
    と、前記電子源基板と前記画像形成部材とを支持する支
    持部材とを有する画像表示装置において、前記画像形成
    部材の外側に、可視光を透過しX線を遮蔽するX線遮へ
    い部材を有することを特徴とする画像表示装置。
  2. 【請求項2】 前記X線遮へい部材が、ガラス板である
    請求項1記載の画像表示装置。
  3. 【請求項3】 前記X線遮へい部材が、前記画像形成部
    材の画像表示領域より大きく、該画像表示領域を覆う位
    置に設けられた請求項1または2記載の画像表示装置。
  4. 【請求項4】 前記X線遮へい部材が、その表面に反射
    防止膜を有する請求項1〜3のいずれか一項記載の画像
    表示装置。
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