JP4113530B2 - ノックオーバーシンカーの駆動装置付きの靴下類用円形編機 - Google Patents

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Description

本発明は、ノックオーバーシンカーの駆動装置付きの靴下類用円形編機に関する。
公知のように、円形靴下編機、特にシングルシリンダの円形編機は、シンカーリングとして知られる適宜に設けられた支持体の放射状の溝内に配してあり、ニードルシリンダの上端近傍に位置し、該ニードルシリンダと一体に組み合わされたノックオーバーシンカーを有している(例えば、特許文献1参照)。
ノックオーバーシンカーは、各シンカーが隣り合う2本の針の間に位置するように、複数の針に対して千鳥配置されており、自身の軸周りのニードルシリンダの回転の間に、該ニードルシリンダに対して半径方向に沿って往復運動するように駆動される。
更に詳しくは、ノックオーバーシンカーは、糸との係合の後に針が、編物の新しいループを形成すべく下降を開始するとき、通常は平坦であり、ノックオーバー面として知られるシンカーの上部に2つの隣り合うループの間の糸の領域又は糸が止まるように、また、既に形作られたループがノックオーバー、即ち、対応する針によって解放されるようにニードルシリンダの軸から離れる向きに動かされる。古いループをノックオーバーした後、針が新たな上動を開始するまでの間、シンカーは、ノックオーバー面の上方に位置するフックにより新しいループと係合されるために、針の軸部に対してループを保持し、引っ張りを与えるように、ニードルシリンダの軸に向けて動かされる。針の軸部に対するこの保持はまた、特に新しいループの形成後の引っ張りの間に、シンカーによって作られた前記ループの一部分を形を整え、針のフックに近接配置されたラッチを確実に開くという効果を有する。
ニードルシリンダに対して半径方向に沿って、前記ニードルシリンダの軸に向かい、また軸から離れるノックオーバーシンカーの運動は、ニードルシリンダの軸周りに配置された環状のカムによって達成される。特に、新しいループの形成後、ニードルシリンダの軸に向かう運動は、相補カムによって補助される。前記カム及び相補カムは、シンカーリングの上方に位置し、編機の支持構造体によって支えられたシンカーカバーに関連づけられている。
一般的に、編機のフィード又はドロップの夫々に対して少なくとも1つの相補カムが設けられている。
環状のカム及び相補カムは、ニードルシリンダの軸の周りに配置されており、ニードルシリンダの軸に向けて動く部分と、ニードルシリンダの軸から離れるように動く部分とを備える経路を辿る。該経路は、編機の支持構造体、即ち、シンカーのカバーに対してニードルシリンダが自身の軸周りを回転駆動されるとき、シンカーリングから上方に突き出したシンカーの踵部によって係合される。
米国特許第3318113号明細書
編物製品の製造においては、針によって形成され、列内での変更が可能なループの部分を、シンカーによって形成されるループの部分と完全にバランスさせることによって高品質な製品を得ることができるために、シンカーの運動を早め、又は遅らせ得ること、及びニードルシリンダの軸から離れるシンカーの運動範囲を変更し得ることが必要である。
この要望に応えるために、シンカーカバーは、ニードルシリンダの軸周りに回転可能に支持されており、相補カムは、シンカーカバーに対して、ニードルシリンダの軸に向かって、又は軸から離れるように運動可能としてあり、またニードルシリンダの軸回りに所定の角度まで回転させるためにシンカーカバーに作用する第1の駆動手段と、シンカーカバーに対する相補カムの位置をニードルシリンダの軸に対して半径方向に沿って変えるために、指示に応じて相補カムに作用する第2の駆動手段とが設けられている。
現代の靴下編機の多くにおいては、第1の駆動手段及び第2の駆動手段は、歯車伝動の方式によってシンカーカバー及び相補カムに夫々結合された第1のステップモータ及び第2のステップモータによって構成されている。
第1のステップモータは、通常、固定の構造体によって支持されており、一方、第2のステップモータは、一般的に、シンカーカバーに取り付けられている。
しかしながら、この歯車伝動は、いくつかの問題及び欠点の原因となる。
より詳しくは、モータ軸上に適切に低い縮小トルクを持つことを許すような歯車伝動の採用は、比較的多くの構成部品と、結果として生じる製造コストとを要求する。
更に、種々の歯車の歯の噛み合いにおける遊びは、ニードルシリンダの軸周りのシンカーカバーの角度位置に不安定を引き起こす。
シンカーカバー上にて相補カムの位置を変えるためのステップモータの取り付けは、前記カバーの不平衡及び不安定の原因となり、これによる製品の不具合及び製品品質の悪化を引き起こす。
本発明の目標は、ニードルシリンダの軸に対して半径方向に沿ったシンカーカバーの角度位置の調整及び/又は相補カムの運動調整において高度な精密さを達成し得るノックオーバーシンカーの駆動装置付きの靴下類用の円形編機を提供することによって、上記の課題を解決することにある。
この目標の範囲内での本発明の一つの目的は、削減された数の構成部品で製造することができるノックオーバーシンカーの駆動装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、動作において高度な精密性と安定性を有するノックオーバーシンカーの駆動装置を提供することにある。
この目標、並びにこれらの目的及び以下に明らかとなるその他の目的は、自身の軸が鉛直となるように配置され、該軸の周りに回転駆動可能なニードルシリンダと、該ニードルシリンダに、その軸の周りの回転を拘束して連結されており、前記ニードルシリンダの上端近傍に同軸に配置されたシンカーリングとを備え、該シンカーリングは、前記ニードルシリンダ及びシンカーリングに対して半径方向に運動可能な複数のノックオーバーシンカーを支持しており、また前記シンカーリングの上方の領域に、該シンカーリングに対して同軸に配置されており、少なくとも1つのカムと、前記ニードルシリンダの軸に対して前記カムの外側に配された少なくとも1つの相補カムとを支持する上側リング及び下側リングを有するシンカーカバーを備え、前記カム及び相補カムは、前記ニードルシリンダが回転するとき、ノックオーバーシンカーをニードルシリンダ半径方向に沿って運動させるために、該ノックオーバーシンカーの踵部によって係合され得る経路の一部を形成し、前記相補カムは、前記シンカーカバーに対して前記ニードルシリンダの半径方向に運動可能であり、前記ニードルシリンダの軸の周りに前記シンカーカバーを回転させるために、該シンカーカバーに作用する第1の駆動手段と、前記相補カムの運動の範囲を変化させるべく設けられた第2の駆動手段とを備えるノックオーバーシンカーの駆動装置付きの靴下類用の円形編機において、前記第1の駆動手段及び第2の駆動手段は、前記シンカーカバー及び相補カムにカム伝動の方式により結合された電動モータを備えており、前記第2の駆動手段の電動モータは、固定の構造体に支持され、第2の駆動カムがキー止めされた出力軸を有し、該第2の駆動カムは、前記シンカーカバーの下側リングに結合された一組のカムフォロワに連繋させてあり、該一組のカムフォロワは、前記第2の駆動カムと、該駆動カムの両側から予荷重可能な連結を提供するように配置してあることを特徴とする円形編機によって達成される。
発明の更なる特徴及び利点は、添付の図面に非限定的な例としてのみ図示され、好適ではあるが排他的ではない本発明に係るノックオーバーシンカーの駆動装置を備えた編機の実施の形態の説明からより明らかになるであろう。
図面を参照して、ノックオーバーシンカーの駆動装置付の円形編機は、自身の軸2aが実質的に鉛直であるように配置され、編機の支持構造体に対して前記軸2aの周りに回転運動を生じ得るニードルシリンダを、それ自体は公知の様式で備えている。
編機は、ニードルシリンダの上端付近に同軸に取り付けられたシンカーリング3を備えている。シンカーリング3は、編機の支持構造体に対するその軸2aの周りの回転において一体となるようにニードルシリンダに結合されている。
シンカーリング3は、上方に向かって開いている複数の放射状の溝4を、それ自体は公知の様式で有している。夫々の溝は、対応する溝4の内側でニードルシリンダに対して半径方向に摺動可能なノックオーバーシンカー5を収容している。夫々のノックオーバーシンカー5は、対応する溝4から上方へ突き出す踵部5aを有している。シンカーリング3の上方には、シンカーカバー6が設けてある。シンカーカバー6は、シンカーリング3と同軸に配置されており、該シンカーカバー6には、少なくとも1つの環状のカム7と、該環状カム7の外側に配置した少なくとも1つの相補カムとが支持されている。
4つフィードを備える円形編機に関する図示の実施の形態において、単一の環状のカム7と、夫々のフィードについて各3つの相補カム8、9及び10とが設けられている。
カム7及び相補カム8〜10は、ニードルシリンダの軸2aの周囲に位置し、シンカーカバー6、カム7及び相補カム8〜10に対して自身の軸2aの周りにニードルシリンダが回転するとき、該ニードルシリンダの軸2aに対して半径方向に沿ったノックオーバーシンカー5の運動を生じさせるために、該ノックオーバーシンカー5の踵部5aによって係合され得る経路の一部を形成する。
更に編機は、シンカーカバー6に作用し、必要時に、ニードルシリンダの軸2aの周りのシンカーカバー6の回転を引き起こす第1の駆動手段と、軸2aに対して半径方向に沿った相補カム8〜10の運動の範囲を変化させるために適応された第2の駆動手段とを備えている。
更に詳しくは、シンカーカバー6は、軸2aに一致する軸を有する上側リング11と下側リング12とを備えている。
下側リング12は、特に図2に示されているとおり、軸方向及び半径方向にはシンカーリング3に拘束されているが、このリングに対して軸2aの周りには回転可能である。この回転を許容し、容易にするために、下側リング12とシンカーリング3との間に軸受13が介装されている。
上側リング11は、図3に示されているとおり、軸2aの周りの回転を許容するように軸受14によって下側リング12に支持されている。更に、上側リング11と下側リング12との間に存在する付加的な軸受15を示す図4に特に示されているとおり、上側リング11は、軸方向及び半径方向には下側リング12に拘束されている。
カム7は、一体にて提供され、上側リング11の下面に取り付けることができ、また、上側リング11の下面に結合された複数の部品によって構成することもでき、ニードルシリンダの軸2aに向かい、そして離れるシンカーの所望の運動を引き起こすために、編機のフィード又はドロップの近傍に典型的な外形領域を提供する環状の形態を有している。
相補カム8〜10もまた、上側リング11の下面に結合されているが、軸2aに対して半径方向に沿った運動が可能であるように、上側リング11に形成された適切な溝17とスライド可能に組み合わされたねじ16により固定されている。
好ましくは、軸2aから離れる相補カム8〜10の運動は、弾性手段によって対抗される。この弾性手段は、図示の実施の形態において、軸2aの周りに環状に配置され、全ての相補カム8〜10を取り囲む環状のばね18で構成されている。
下側リング12は、ローラ形状を有する位置決め具20を支持している。この位置決め具20は、カム7に対して相補カム8〜10の反対側に対面しており、編まれた布地がシンカー5の上に放出する力により、環状ばね18の弾性反作用に抗してカム7から離れる向きに生じる相補カム8〜10の運動を制限するように設計されている。
補カム8〜10の位置決め具20と対面する側は、位置決め具20と係合するために設計されており、軸2aの周りの下側リング12の角度位置が上側リング11に対して変化するとき、位置決め具20と相補カム8〜10との間の距離が変化するような外形プロフィルを与えられている。
第1の駆動手段は、固定の構造体50によって支持されており、その軸が軸2aと平行になるように向けられ、第1の駆動カム22がキー止めされた出力軸を有する第1の電動モータ21、好ましくはステップモータを備えている。この駆動カムは、上側リング11に結合された少なくとも1つのカムフォロワに連繋させてある。
好ましくは、上側リング11に結合され、ローラ又は軸受により構成された2つのカムフォロワ23a及び23bが存在し、第1の駆動カム22に対する両側からの連繋を提供するように配置されている。この連繋は、随意的に予荷重されることができる。
第2の駆動手段は、参照番号24によって示された第2の電動モータ、好ましくはステップモータを備えており、やはり固定の構造体50によって好都合に支持され、その軸が軸2aと平行になるように向けられ、第2の駆動カム25がキー止めされた出力軸を有している。前記第2の駆動カムは、下側リング12に結合された少なくとも1つのカムフォロワに連繋させてある。
この場合にも、好ましくは、下側リング12に結合され、ローラ又は軸受により構成された2つのカムフォロワ26a及び26bが存在し、第2の駆動カム25に対する両側からの連繋を提供するように配置されている。この連繋は、随意的に予荷重されることができる。
駆動カムの作用角に対応する駆動カム22及び25のプロフィルの一部、即ち、カム・フォロア23a,23b,26a,26bの夫々と連繋する部分のプロフィルは、対応するカム・フォロア23a,23b,26a,26bと両側から接触し、駆動カム22及び25から上側リング11及び下側リング12へ、遊びのない運動の伝達を可能とするように相補的に形作られている。
更に、駆動カム22及び25のプロフィルは、好ましくは、駆動カム22及び25の回転と上側リング11及び下側リング12の回転との間に、夫々比例関係が確立されるように提供されている。このような改良は、上側リング11及び下側リング12の回転の発生及び調整のためのプログラムの簡素化を許容する。
好都合には.軸2aの周りの上側リング11及び下側リング12の回転を検出するために検出手段が設けられる。
前記検出手段は、例えば、夫々の回転軸の周りの駆動カム22及び25角度位置、又はリング11及び12の角度位置を検出するためのエンコーダ等、公知の種類のセンサによって構成することができる。図6は、第2の駆動カム25の回転を制御するためのセンサ27が、単なる例として図示している。
シンカー駆動装置に関連する編機の動作は、以下のとおりである。
自身の軸2aの周り、結果としてシンカーリング5の周りのニードルシリンダの作動により、シンカー5の踵部5aは、カム7及び相補カム8〜10によって決定される経路を辿る。この経路の形状は、種々の作業要求を満たすために、軸2aに向かう、又は軸2aから離れるシンカー5の運動を引き起こすか、又は許容する。
編機のフィード又はドロップに対するシンカー5の運動を、単に進める又は遅らせることを望む場合、第1のステップモータ21及び第2のステップモータ24の両者が駆動され、これらのモータが、第1の駆動カム22及び第2の駆動カム25によって、ニードルシリンダの軸2aの周りの相互に固定された状態での上側リング11及び下側リング12の設定角度の間にて引き起こす。
一方、相補カム8〜10によってシンカー5に許容されている軸2aから離れる運動の範囲のみを変更することを望む場合、第2のステップモータ24が駆動され、このモータが、第2の駆動カム25を回転させることによって、位置決め具20を相補カム8〜10に向けて、又は離すように動かす。
実際において、本発明による装置は、シンカーカバーの角度位置の調整、及び/又はニードルシリンダの軸に対する半径方向に沿った相補カムの位置の調整において、削減された数の部品でもって、高い精度を得ることができ、意図された目標を完全に達成することが見出されている。
歯車伝動に代えてのカム伝動の採用により生じる他の利点は、前記カムをより低い回転速度で駆動するモータを使用することができるという点にあり、また、その結果として、利用可能なトルクが同一寸法においてより高く、特性曲線の一層有利な領域においてモータを使用できる点にある。
このように発案された装置には、その全てが添付した請求の範囲内にある多くの修正及び変更を加えることができ、また細部の全ては、更に他の技術的に等価な要素に置き換えても良い。
実際に、使用される材料、同じくその寸法は、技術の状態及び必要に応じて如何なるものにしても良い。
本出願が優先権を主張するイタリア特許出願第MI2002A001116号における開示内容は、参照してここに盛り込まれる。
シンカーリングの一部分の概略上面図である。 図1のII−II線による拡大断面図である。 図1の III−III 線による拡大断面図である。 簡単のために詳細の一部が省略された図1のIV−IV線による拡大断面図である。 図1のV−V線による拡大断面図である。 図1のVI−VI線による拡大断面図である。

Claims (12)

  1. 自身の軸(2a)が鉛直となるように配置され、該軸(2a)の周りに回転駆動可能なニードルシリンダと、
    該ニードルシリンダに、その軸(2a)の周りの回転を拘束して連結されており、前記ニードルシリンダの上端近傍に同軸に配置されたシンカーリング(3)とを備え、
    該シンカーリング(3)は、前記ニードルシリンダ及びシンカーリング(3)に対して半径方向に運動可能な複数のノックオーバーシンカー(5)を支持しており、
    また前記シンカーリング(3)の上方の領域に、該シンカーリング(3)に対して同軸に配置されており、少なくとも1つのカム(7)と、前記ニードルシリンダの軸(2a)に対して前記カム(7)の外側に配された少なくとも1つの相補カム(8,9,10)とを支持する上側リング(11)及び下側リング(12)を有するシンカーカバー(6)を備え、
    前記カム(7)及び相補カム(8,9,10)は、前記ニードルシリンダが回転するとき、ノックオーバーシンカー(5)をニードルシリンダ半径方向に沿って運動させるために、該ノックオーバーシンカー(5)の踵部(5a)によって係合され得る経路の一部を形成し、前記相補カム(8,9,10)は、前記シンカーカバー(6)に対して前記ニードルシリンダの半径方向に運動可能であり、
    前記ニードルシリンダの軸(2a)の周りに前記シンカーカバー(6)を回転させるために、該シンカーカバー(6)に作用する第1の駆動手段(21)と、
    前記相補カム(8,9,10)の運動の範囲を変化させるべく設けられた第2の駆動手段(24)と
    を備えるノックオーバーシンカーの駆動装置付きの靴下類用の円形編機において、
    前記第1の駆動手段(21)及び第2の駆動手段(24)は、前記シンカーカバー(6)及び相補カム(8,9,10)にカム伝動(22、25)の方式により結合された電動モータを備えており、
    前記第2の駆動手段(24)の電動モータは、固定の構造体(50)に支持され、第2の駆動カム(25)がキー止めされた出力軸を有し、該第2の駆動カム(25)は、前記シンカーカバー(6)の下側リング(12)に結合された一組のカムフォロワ(26a,26b)に連繋させてあり、該一組のカムフォロワ(26a,26b)は、前記第2の駆動カム(25)と、該駆動カム(25)の両側から予荷重可能な連結を提供するように配置してあることを特徴とする円形編機。
  2. 前記シンカーカバー(6)の上側リング(11)は、前記カム(7)及び少なくとも1つの相補カム(8,9,10)を支持し、該相補カム(8,9,10)は、前記上側リング(11)に対して前記ニードルシリンダの軸(2a)に対して半径方向に沿って運動可能であり、
    前記シンカーカバー(6)の下側リング(12)は、前記上側リング(11)の下方の領域に、該上側リング(11)に対して同軸に配置され、位置決め具(20)を支持しており
    前記相補カム(8,9,10)は、前記シンカー(5)の踵部(5a)との係合部の反対の側において前記位置決め具(20)に対面し、該位置決め具(20)は、前記ニードルシリンダの軸(2a)から離れる前記相補カム(8,9,10)の運動を制限するように適応されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の編機。
  3. 前記ニードルシリンダの軸(2a)から離れる前記相補カム(8,9,10)の運動に対抗する弾性手段(18)を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の編機。
  4. 前記相補カム(8,9,10)は、前記位置決め具(20)と対面する側に、前記上側リング(11)に対する前記下側リング(12)の角度位置が変化するとき、前記位置決め具(20)からの距離が変化するように形作られたプロフィルを有することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の編機。
  5. 前記第1の駆動手段(21)は、固定の構造体(50)に支持され、第1の駆動カム(22)がキー止めされた出力軸を有する電動モータを備えており、前記駆動カム(22)は、シンカーカバー(6)の前記上側リング(11)に結合された少なくとも1つのカムフォロワ(23a,23b)に連繋させてあることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の編機。
  6. 前記第1の駆動カム(22)は、前記上側リング(11)に結合され、前記第1の駆動カム(22)のプロフィルと両側から予荷重可能な連結を提供するように配置された一組のカムフォロワ(23a,23b)に連繋させてあることを特徴とする請求項5に記載の編機。
  7. 前記第1の駆動カム(22)及び/又は第2の駆動カム(25)は、前記ニードルシリンダの軸(2a)と平行な軸の周りに回転可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれかに記載の編機。
  8. 前記第1の駆動カム(22)及び/又は第2の駆動カム(25)の2つのカム・フォロア(23a,23b,26a,26b)の夫々と連繋する部分のプロフィルは、対応するカム・フォロア(23a,23b,26a,26b)と両側からの接触が生じるように形作られていことを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれかに記載の編機。
  9. 記電動モータは、ステップモータによって構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれかに記載の編機。
  10. 前記第1の駆動カム(22)及び/又は第2の駆動カム(25)の夫々の軸周りの回転を検出するための手段を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれかに記載の編機。
  11. 前記シンカーカバー(6)の前記上側リング(11)及び/又は下側リング(12)の前記ニードルシリンダの軸(2a)周りの回転を検出するための手段を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれかに記載の編機。
  12. 前記第1の駆動カム(22)及び/又は第2の駆動カム(25)のプロフィルは、前記第1の駆動カム(22)の回転と前記シンカーカバー(6)の前記上側リング(11)の回転との間、及び/又は前記第2の駆動カム(25)の回転と前記シンカーカバー(6)の前記下側リング(12)の回転とが比例するように形作られていることを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれかに記載の編機。
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