JP4113158B2 - 攪拌装置 - Google Patents
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Description
そこで、蓋体を閉めた状態で炊飯器の内釜内に上下方向の回転軸心回りに回転自在に配置される攪拌部材と、蓋体側に備えられていて前記攪拌部材を回転させる回転部とを備え、攪拌部材を回転させることにより、内釜内の無洗米を掻き回すようにした攪拌装置が考えられている。
そこで、回転部と攪拌部材とを係脱自在とし、攪拌部材を内釜内に上下方向の回転軸心回りに回転自在に支持するのがよく、この攪拌装置として、攪拌部材は、回転軸心と直交する方向で且つ回転軸心から相互に逆の方向に延出する一対の支持部と、該支持部から下方に延出する攪拌部とを有し、回転部は、上下方向の軸心回りに回転駆動される駆動軸と、前記支持部に係合して攪拌部材に回転動力を伝達する伝動部材とを有し、伝動部材は駆動軸の下部に該駆動軸の軸心と直交する方向に配置されて設けられた支軸部と、この支軸部の軸心方向両側から下方に延出された一対の押動部を備え、前記押動部の一方を前記支持部の一方の回転方向後側に接当させ、前記押動部の他方を前記支持部の他方の回転方向後側に接当させて駆動軸を回転駆動することにより、支持部が押動部に押動されて攪拌部材が回転するように構成した攪拌装置が考えられている(図1、図8参照)。
前記一方の押動部が一方の支持部の回転方向後側に接当すると共に他方の押動部が他方の支持部の回転方向後側に接当した状態で駆動軸を回転させると、前記押動部の一方が前記支持部の一方を押動し且つ前記押動部の他方が前記支持部の他方を押動することにより攪拌部材が回転するように構成されており、
前記一対の押動部は、支軸部と共に該支軸部の軸心回りに回転自在とされており、一方の押動部が一方の支持部の回転方向後側に位置すると共に他方の押動部が他方の支持部の回転方向前側に位置した状態で駆動軸が回転して一方の押動部が一方の支持部に接当すると、一方の押動部が支軸部の軸心回りに上方に揺動して逃げると共に一方の支持部を乗り越えて該一方の支持部の回転方向前側に位置するように構成されていることを特徴とする。
また、攪拌部材は、回転軸心から相互に逆の方向に延出する一対の支持部を1又は複数組備えていてもよい。
図2及び図3において、1は無洗米対応の自動炊飯機であり、該自動炊飯機1は、装置本体2と炊飯器3とから主構成されている。
装置本体2は、装置フレーム4と、揺動アーム5とを有し、装置フレーム4は、載置台6と、この載置台6の左右方向一側に立設された装置ボックス7とを有する。
載置台6上面には、上方に開口状の位置決め部材8が4つ設けられている。
装置ボックス7は載置台6の右側に配置され、その正面側には、電源スイッチ9、操作パネル10が設けられ、装置ボックス7の上面には、前後一対のブラケット11が設けられ、各ブラケット11に前後方向の軸心を有する支軸12が同心状で軸心回りに回転自在に支持されている。
基部13は、上下、左右及び前後が閉塞された中空状の直方体形状に形成されており、前後壁部13a、13bは下方に延設され、この延設部分が装置ボックス7の上面側に設けられた前記ブラケット11に前記支軸12の軸心回りに回転自在に支持されている。
アーム部14は、上下、前後及び左側面が閉塞された中空状の直方体形状に形成されており、該アーム部14の右側部が基部13の左側面の前後方向中途部に固定されている。
また、前記支軸12にはねじりコイルバネ15が套嵌されており、このねじりコイルバネ15の一端側は揺動アーム5の基部13に掛止され、他端側は装置ボックス7側に掛止されていて、該ねじりコイルバネ15の付勢力は揺動アーム5を上方に揺動させる方向に作用している。
また、このねじりコイルバネ15の付勢力は、揺動アーム5の自重によって該揺動アーム5を下方に揺動させる力に略つり合うように設定されている。
外釜16の下面には、載置台6上面に設けられた位置決め部材8に上方から嵌合する足部16aが設けられ、該外釜16には、ガスコンロ又はIHヒータ等の内釜17を加熱する加熱手段が設けられている。
なお、外釜16は前後左右にわずかに動くだけの自由度がある。
蓋体18は平面視円形状を呈しており、中心側が高い中高形状に形成され、前記揺動アーム5のアーム部14の突出側(左側)の下方に配置されていて、該アーム部14の下壁14aに着脱自在に取り付けられており、揺動アーム5を上下に揺動させることにより、内釜17を開閉するように構成されている。
また、装置本体2には、水道等の水源からの水を内釜17に導く給水手段が配設されている。
この給水手段は、装置ボックス7内に配設された第1給水経路24と、揺動アーム5内に配設された第2給水経路25とを有し、第1給水路24の一端側は、装置ボックス7の下部背面側に位置していて水道等にホース、配水管等を介して接続され、第2給水路25の一端側は、蓋体18の下方側に位置していて、蓋体18を閉めた状態で水加減水を下方、すなわち、内釜17に供給できるように構成されている。
なお、給水手段は、制御装置によって制御される電磁弁等によって止水・通水可能とされると共に流量を検出する流量計を備えていて、操作パネル10によって入力した米の量に見合う量の水加減水が自動的に供給できるように構成されている。
内釜17内には、内釜17に投入された米を掻き回す攪拌部材27が設けられ、揺動アーム5(蓋体18側)には、攪拌部材27を回転させる回転駆動機構28が設けられている。
前記保持具29は、炊飯ネットを保持するためにも使用されるものであり、この炊飯ネットは、内釜17の内面略全体にわたって添設されて配置され、この炊飯ネットを配置した内釜17に米及び水加減水を投入して炊飯し、炊き上がったご飯を包み込んで運搬等するためのものである。
図6及び図7に示すように、保持具29は、内釜17の上部に位置していて上下方向の軸心を有する環状の外ループ部30と、この外ループ部30の内側に同じ高さ位置で同芯状に配置された環状の内ループ部31と、これら内外ループ部31,30を支持する複数本(図例では、内外ループ部31,30の周方向に等間隔をおいて配置された8本)の脚部32と、攪拌部材27を回転自在に支持する環状の支持ガイド部33とを備えており、これらは棒材によって形成されている。
支持ガイド部33は、内ループ部31よりも若干径小で該内ループ部31よりも上方に配置され且つ内外ループ部31,30と同芯状に配置されている。
また、支持ガイド部33は、脚部32の上部から上方に延出されたブラケット34に溶接等によって固定されていて、このブラケット34によって支持されている。
前記攪拌部材27は、回転軸心Oから該回転軸心Oに略直交する方向に延出する支持部35と、この支持部35から下方に延出する攪拌部36とを備えており、本実施の形態では、棒材によって形成されている。
また、前記支持部35は、本実施の形態では、回転軸心Oから相互に逆の方向に延出する一対の支持部35を2組備えており、一方の組の支持部35A,35Bと、他方の組の支持部35C,35Dとは相互に直交する方向に配置されていて、平面視で十字形状を呈している。
なお、攪拌部27は、回転軸心Oから相互に逆の方向に延出する一対の支持部35を少なくとも1組備えていればよく、回転軸心Oから相互に逆の方向に延出する一対の支持部35を3組以上備えていてもよい。
なお、攪拌部27は、支持ガイド部33の径方向に若干量移動可能である。
攪拌部36は、各支持部35A,35B,35C,35Dにそれぞれ設けられていると共に、各攪拌部36は、回転軸心Oからの距離が相互に異なる位置に配置されている。
また、各攪拌部36の下端は、内釜17の底壁20から上方に離れている。
駆動手段38は、本実施の形態では電動モータによって構成され、このモータ38は、揺動アーム5の基部13内の前後中途部に配置されていて前方に突出する出力軸41を有する。
回転部39は、図4及び図5に示すように、上下方向の軸心を有していてモータ38からの回転動力によって軸心回りに回転駆動される駆動軸42と、この駆動軸42の下端側に設けられていて蓋体18を閉めた状態で攪拌部27に係合し該攪拌部27に駆動軸42からの回転動力を伝達する伝動部材43とを有する。
この駆動軸42の下端側には、該駆動軸42の軸心に直交する方向に形成された溝であって、長手方向両端及び下方に開放状の嵌合溝47が形成されている。
支軸部48は、駆動軸42の下端側に設けられた前記嵌合溝47に挿入されると共に駆動軸42の下面にネジ止めされた抜止め部材56によって下方への抜け止めがなされていて、駆動軸42の下部に該駆動軸42の軸心と直交する方向の軸心回りに回転自在に支持されている。
また、支軸部48には、駆動軸42に接当可能な一対の止め輪50が駆動軸42を挟むように設けられていて、該止め輪50によって支軸部48の軸心方向の移動が規制されている(嵌合溝47からの長手方向への抜け止めがなされている)。
伝動手段40は、モータ38の出力軸41に一体回転自在に固定されたベベルギヤ51と、このベベルギヤ51に噛合するベベルギヤ52と、このベベルギヤ52に一端側(右端側)が一体回転自在に固定されると共にアーム部14内に左右方向に配置された伝動軸53と、この伝動軸53の他端側(左端側)に一体回転自在に固定されたベベルギヤ54と、このベベルギヤ54に噛合されていると共に前記駆動軸42の上部に一体回転自在に固定されたベベルギヤ55等とで構成されていて、モータ38の回転動力を駆動軸42に伝達して該駆動軸42を回転させる。
また、図9(d)、(i)に示すように、さらに駆動軸42が回転して前記一方の押動部49Aが前記一方の支持部35Cを通り過ぎる(乗り越える)と、伝動部材43が支軸部48の軸心回りに下方に揺動して元の状態に戻る。
そして、さらに駆動軸42が回転すると、図9(e)に示すように、伝動部材43の一方の押動部49Aが、攪拌部27の一方の組の一方の支持部35Aの駆動軸42回転方向A後方側に接当すると共に、他方の押動部49Bが、攪拌部27の一方の組の他方の支持部35Bの駆動軸42回転方向A後方側に接当し、駆動軸42の回転によって攪拌部27を回転させることが可能となる。
なお、回転軸心Oから相互に逆の方向に延出する一対の支持部35が1組しかない場合又は3組以上ある場合であっても、同様である。
前記構成の自動炊飯機にあっては、例えば、内釜17に無洗米を投入した後に蓋体18を閉めると内釜17内に水加減水が供給されると共に、攪拌部27で所定時間米を攪拌した後、炊飯動作が行われる。
本実施の形態によれば、内釜17に投入した米を攪拌部材で27で攪拌するので、乾いた無洗米と水加減水とを混合することによって生じる米の塊が生じたまま炊飯するのを防止することできると共に、内釜17に投入された米に一部に盛り上がり部分が生じていても、攪拌部材27で米を掻き回すことにより米を均すことができ、炊きムラが生じるのを防止することができる。
18 蓋体
27 攪拌部材
39 回転部
35 支持部
36 攪拌部
42 駆動軸
43 伝動部材
48 支軸部
49 押動部
O 回転軸心
Claims (3)
- 上方に開口状の容器内に上下方向の回転軸心回りに回転自在に備えられる攪拌部材と、前記容器の上端開口を開閉自在に塞ぐ蓋体側に備えられていて前記攪拌部材を回転させる回転部とを備え、攪拌部材は、回転軸心と直交する方向で且つ回転軸心から相互に逆の方向に延出する一対の支持部と、該支持部から下方側に延出する攪拌部とを有し、回転部は、上下方向の軸心回りに回転駆動される駆動軸と、前記攪拌部材の支持部に係合して攪拌部材に回転動力を伝達する伝動部材とを有し、伝動部材は駆動軸の下部に該駆動軸の軸心と直交する方向の軸心回りに回転自在に支持された支軸部と、この支軸部から下方に延出された一対の押動部とを備え、
前記一方の押動部が一方の支持部の回転方向後側に接当すると共に他方の押動部が他方の支持部の回転方向後側に接当した状態で駆動軸を回転させると、前記押動部の一方が前記支持部の一方を押動し且つ前記押動部の他方が前記支持部の他方を押動することにより攪拌部材が回転するように構成されており、
前記一対の押動部は、支軸部と共に該支軸部の軸心回りに回転自在とされており、一方の押動部が一方の支持部の回転方向後側に位置すると共に他方の押動部が他方の支持部の回転方向前側に位置した状態で駆動軸が回転して一方の押動部が一方の支持部に接当すると、一方の押動部が支軸部の軸心回りに上方に揺動して逃げると共に一方の支持部を乗り越えて該一方の支持部の回転方向前側に位置するように構成されていることを特徴とする攪拌装置。 - 容器が炊飯器の内釜であることを特徴とする請求項1に記載の攪拌装置
- 攪拌部材は、回転軸心から相互に逆の方向に延出する一対の支持部を1又は複数組備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の攪拌装置。
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