JP4112326B2 - トリガー式噴出器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、黴び取り剤や洗剤、整髪剤、芳香剤等を入れた容器に用いられ内容物を霧状あるいは泡状にして排出することを可能とするトリガー式噴出器に関するものであり、該噴出器に組み込まれたポンプのピストンを初期位置に復帰させるスプリングにつき、それを内容物から確実に遮断して該スプリングが本来もつ機能を有効に発揮させようとするものである。
【0002】
【従来の技術】
トリガー式の噴出器は噴射ノズルを装着したボディに、内容物の吸引、加圧、圧送を司るポンプ機構が組み込まれており、レバーの牽曳にて該ポンプ機構のピストンをシリンダー内で往復動させることによって内容物の効率的な排出を可能にしている。
【0003】
上記ポンプ機構にはレバーの牽曳後にピストンを初期位置に復帰させるために、金属製のスプリングも使用されており、かかる部材は、その一端がシリンダーの内筒部に係合するように、もう一端がピストンの背面に形成された凹部の奥底に係合するように内装されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
実公平4−46844号公報。
【0005】
ところで、上記のような従来構造になる噴出器では以下に述べるような不具合が残されており、その解決が求められている。
【0006】
すなわち、従来のポンプ機構は、ピストンに設けられた内外二重の摺動部にてシリンダーとの間をシールしているが、シリンダーやピストンの成形精度が低い場合や組み立て精度に不具合がある場合にピストンの摺動部から内容物が漏れ出てしまいスプリングを配置した内部空間へと内容物が流れ込んでしまうおそれがある。
【0007】
また、ピストンを作動させるレバーはボディの外側に配置した凸部を支点にして揺動させるものであり、その押圧点は実際には円弧を描きながらピストンの後端を押することになるので、レバーの牽曳時にはピストンがシリンダー内で傾くような力が作用し、これがピストンの摺動部を変形させたり偏摩耗を引き起こす原因にもなっており、摺動部の変形や偏摩耗が生じた場合にもやはりスプリングを配置した内部空間へと内容物が流れ込んでしまうおそれがある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、上述したような従来の不具合を解消できる新規なトリガー式噴出器を提案するところにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、内容物の送給経路を有するボディと、このボディの送給経路につながる開孔を有する噴射ノズルと、レバーの牽曳とその牽曳の解除動作を繰り返して内容物を吸引、加圧して圧送するポンプを備えたトリガー式噴出器であって、
前記ポンプが、ボディの送給経路に通じる開孔を有する小径筒部及びこの小径筒部と同心でかつ直列に配置した大径筒部からなる二段筒型シリンダーと、このシリンダーの小径筒部内にて往復移動可能なピストンと、このピストンをその後端部で固定保持しレバーの牽曳にしたがって該ピストンを小径筒部の奥底に押し込むスライダーと、一端をスライダーの前面に係合させ他端を大径筒部と小径筒部とをつなぐ段差にて係合させて小径筒部の奥底に押し込まれたピストンをその弾性力にて初期位置に復帰させるスプリングからなり、
前記スライダーは、該スライダーに一体的に設けられ大径筒部の内壁に沿って摺動するカバー部材を有することを特徴とするトリガー式噴出器である。
【0010】
上記の構成になる噴出器においてスプリングは、スライダー及びピストンの基部をその内側に納め、段差に係合させた他端からもう一端に向けて漸次に径を小さくした先細り形状になるのが望ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明をより具体的に説明する。
【0013】
図1は本発明に従うトリガー式噴出器の実施の形態をその側面について示した図であり、図2は図1の正面を示した図である。
【0014】
図1、2において1はボディである。ボディ1は内容物を圧送する送給経路1aが設けられており、その送給経路の内部には弁体2が配置されている。
【0015】
また、3はボディ1に設けられたスピンエレメント1bを介してつながる噴射ノズルである。噴射ノズル3はボディ1の送給経路1aにつながる開孔hを有するノズルチップ3aとそのノズルチップ3aを内装する泡生成部材3bからなっている。
【0016】
また、4はボディ1に枢支ピンPを介して揺動可能に保持されたレバー、5はボディ1に配置され容器内の内容物を吸引、加圧して圧送するポンプである。
【0017】
ポンプ5はボディ1の送給経路1aにつながる開孔h1を有する小径筒部5a及びこの小径筒部5aと同心でかつ直列に配置した大径筒部5bからなる二段筒型シリンダーと、このシリンダーの小径筒部5a内にて往復移動可能なピストン5cと、このピストン5cをその後端部で固定保持しレバー4の牽曳によってピストン5cを小径筒部5aの奥底に押し込むスライダー5dと、一端をスライダー5dの前面に係合させ他端を大径筒部5bと小径筒部5aをつなぐ段差dにて係合(段状間欠リブrを設けてこのリブrを介して段差dに係合させてもよい)させて小径筒部5aの奥底に押し込まれたピストン5cをその弾性力にて初期位置に復帰させるスプリング5eからなっていて、このうち、スプリング5eはスライダー5dとピストン5cの基部を内側に納めるべく、段差dに係合させた他端からスライダー5dの前面に位置するもう一端に向けて漸次に径が小さくなる先細り形状になっている。
【0018】
また、6はスライダー5dに一体的に設けられ大径筒部5bの内壁に沿って摺動するカバー部材、7は容器内の内容物を吸引する吸引管、そして8は噴出器を容器の口部に固定保持するベースキャップである。
【0019】
上記の構成になる噴出器は、スプリング5eがピストン5cの後方のそれも外側に位置し、しかも、該スプリング5eの一端は段状間欠リブrを介して段差dに係合することになるので、小径筒部5a、大径筒部5b、段差dから離反した状態におかれるため、該ピストン5cの摺動部から内容物が漏れだすようなことがあってもスプリング5eが常時内容物に触れることはなく、該スプリング5eが本体もつ機能を損なうことがない。
【0020】
レバー4を牽曳してピストン5cを小径筒部5aの奥底に押込んだ状態でレバー4の牽曳にかかる力を取り除くと、スプリング5eの弾性力にてピストン5cはレバー4とともに初期位置に復帰することとなり、この時、シリンダーの小径筒部5a内は負圧になるので吸引管7及び開孔h1を通してこの小径筒部5a内に容器内の内容物が吸引される。
【0021】
この状態で再度、レバー4を牽曳すると小径筒部5a内の内容物は加圧され、所定の圧力に達したならば開孔h1、送給経路1aを通して図中矢印の如く圧送されていく。
【0022】
上記の如きレバー4の牽曳とその牽曳の解除動作を複数回にわたって繰り返すことで容器内の内容物は噴射ノズル3を通して連続的に噴出させることが可能であって、スプリング5eについては容器内の内容物を使いきるまでその機能が衰えることはない。
【0023】
上掲図1に示したところにおいて、スプリング5eは段差dに係合させた他端からスライダー5dの前面に位置するもう一端に向けて漸次に径が小さくなる先細り形状になるものを例として示したが、レバー4の牽曳に支障がなければストレート(径がその全長にわたって同じもの)のスプリングを使用することもでき、この点に関しては限定されない。
【0024】
【発明の効果】
本発明によれば、ポンプの構成部材であるスプリングをピストンの外側に配置するようにしたので、該ピストンの摺動部から内容物が漏れだすようなことがあってもそれがピストンに常時接触することはなくスプリングの機能低下を確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に従うトリガー式噴出器の実施の形態を示した図である。
【図2】 図1に示した噴出器の正面を示した図である。
【符号の説明】
1 ボディ
1a 送給経路
1b スピンエレメント
2 弁体
3 噴射ノズル
3a ノズルチップ
3b 泡生成部材
4 レバー
5 ポンプ
5a 小径筒部
5b 大径筒部
5c ピストン
5d スライダー
5e スプリング
6 カバー部材
7 吸引管
8 ベースキャップ
d 段差
Claims (2)
- 内容物の送給経路を有するボディと、このボディの送給経路につながる開孔を有する噴射ノズルと、レバーの牽曳とその牽曳の解除動作を繰り返して内容物を吸引、加圧して圧送するポンプを備えたトリガー式噴出器であって、
前記ポンプが、ボディの送給経路に通じる開孔を有する小径筒部及びこの小径筒部と同心でかつ直列に配置した大径筒部からなる二段筒型シリンダーと、このシリンダーの小径筒部内にて往復移動可能なピストンと、このピストンをその後端部で固定保持しレバーの牽曳にしたがって該ピストンを小径筒部の奥底に押し込むスライダーと、一端をスライダーの前面に係合させ他端を大径筒部と小径筒部とをつなぐ段差にて係合させて小径筒部の奥底に押し込まれたピストンをその弾性力にて初期位置に復帰させるスプリングからなり、
前記スライダーは、該スライダーに一体的に設けられ大径筒部の内壁に沿って摺動するカバー部材を有することを特徴とするトリガー式噴出器。 - スプリングは、スライダー及びピストンの基部をその内側に納め、段差に係合させた他端からもう一端に向けて漸次に径を小さくした先細り形状になる請求項1記載のトリガー噴出器。
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JP2002275336A JP4112326B2 (ja) | 2002-09-20 | 2002-09-20 | トリガー式噴出器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002275336A JP4112326B2 (ja) | 2002-09-20 | 2002-09-20 | トリガー式噴出器 |
Publications (2)
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JP4112326B2 true JP4112326B2 (ja) | 2008-07-02 |
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ID=32271564
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2002275336A Expired - Lifetime JP4112326B2 (ja) | 2002-09-20 | 2002-09-20 | トリガー式噴出器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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Families Citing this family (1)
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JP6956662B2 (ja) * | 2018-03-26 | 2021-11-02 | ライオン株式会社 | 噴出器 |
-
2002
- 2002-09-20 JP JP2002275336A patent/JP4112326B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JP2004105919A (ja) | 2004-04-08 |
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