JP4111380B2 - 弾性ブッシュ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、サスペンションアームを始めとする自動車の足廻り部品に使用されて好適な弾性ブッシュに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車の足廻りに使用される弾性ブッシュには、内筒と外筒との間にゴム材をモールド(加硫接着)した内外筒タイプと、内筒の外周にゴム材をモールドしただけの内筒タイプの両方がある。これら弾性ブッシュは、保持部材に圧入されて使用されるが、前者の内外筒タイプのものは、使用中に捩じりが生じても外筒が滑ることはない。しかし、後者の内筒タイプでは、捩じりが生じると滑って摩擦音が発生することがある。
【0003】
最近の自動車では、すべての面で静粛さが求められるから、静粛性の点では、前者のタイプが優れている。しかし、このタイプは部品点数が多くなり、コストが高くつくとともに、重量も重くなる欠点を有している。すべての自動車部品において、コスト低減が求められるのは最近の趨勢であるから、弾性ブッシュにも、このタイプのものが使用されることも多い。しかし、このままでは、摩擦音が発生するから、何らかの摩擦音対策が施されるのが通常である。
【0004】
この摩擦音対策の効果的なものの一つに、特開平10−89393号公報に示されている、外筒(保持部材)に圧入するゴム材の核である内筒の中央部には通常ゴム材を、未嵌合部となる内筒の端部側には自己潤滑性ゴム材を通常ゴム材と一定の隙間を隔ててモールドしたものがある。こうすることで、外筒と内筒(ゴム材)との間に捩じりが生じたときに発生する滑りに基づく摩擦音を防止できるとしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この先行例では、通常ゴム材と自己潤滑性ゴム材との間に設けた隙間の意義が明確ではない。この弾性ブッシュは、一回の型締め中に通常ゴム材と自己潤滑性ゴム材の二種類のゴムを同時に注入するとあることから、おそらく、両者の間に型で仕切りを形成しておかなければ、二重類のゴムが混ざってしまうからだと思われる。しかし、これによると、通常ゴム材と自己潤滑性ゴム材との一体性が損なわれ、捩じりに対する剛性が低下する。
【0006】
又、滑りは、未嵌合部に限られるものではなく、嵌合部の中、即ち、嵌合部のゴム材の外周と外筒の内周でも発生するが、嵌合部の中は通常ゴム材であるから、ここで滑りが起きると、摩擦音が発生する。特に、足廻り部品には、路上に溜まった水等が侵入し易く、通常では滑らないこの嵌合部が滑って大きな摩擦音を発生することがある。
【0007】
本発明は、このような課題を解決したものであり、ゴム材の剛性を低下させることなく、且つ、嵌合部の中で滑りが生じても、摩擦音が発生しないようにしたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
以上の課題の下、本発明は、請求項1に記載した、内筒の外周にモールドされたゴム材を少なくとも一端部の一部を残して外筒に圧縮内嵌する弾性ブッシュにおいて、外筒に対する未嵌合部から嵌合部にかけてをゴム材に潤滑性ゴム材を一体にモールドしたもので構成し、潤滑性ゴム材の未嵌合部と嵌合部との境界部分の外周に周方向に溝を形成するとともに、ゴム材と潤滑性ゴム材との境界部分にも小溝を形成し、小溝と溝との間の外周面を金属製外筒の内周面に、溝の内向側面を外筒の端面にそれぞれ圧接させたことを特徴とする弾性ブッシュを提供したものである。
【0009】
本発明における潤滑性ゴム材は、外筒に対する未嵌合部から嵌合部にかけてのゴム材に一体にモールドしたもので構成したから、(通常)ゴム材と隔設されておらず、剛性は低下しない。加えて、潤滑性ゴム材の未嵌合部と嵌合部との境界部分の外周に周方向に溝を形成し、溝の内側面を金属製外筒の端面と接させたから、この溝の存在により、嵌合部における潤滑性ゴム材の軸方向の膨張を吸収できるし、外筒に対する位置決め及び抜止めが可能になる。
【0010】
更に、ゴム材と潤滑性ゴム材との境界部分にも小溝を形成し、小溝と溝との間の外周面を金属製外筒の内周面に圧接したから、潤滑性ゴム材は嵌合部の中にまで設けられることになり、仮に、嵌合部の中で滑りが起きても、摩擦音は発生しない。この場合の潤滑性ゴム材としては、請求項2に記載した、脂肪酸アマイドを含有するものが適する。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の一例を示す自動車のサスペンションアーム用の弾性ブッシュの縦断面図、図2は外筒に圧入した状態の縦断面図であるが、この弾性ブッシュは、サスペンションアームを支持する金属製の内筒1の外周にゴム材2をモールド(加硫接着)したものであるが、本発明では、両端部側をゴム材2に代えて潤滑性ゴム材3で置換したものである。
【0012】
具体的には、第1の金型で内筒1の中央寄りの必要な部分にゴム材2をモールドし、次いで、この成形品を第2の金型にセットし、潤滑性ゴム材3を射出して完成品を得る。このとき、ゴム材2は、内筒1の中央部を中心に台形に盛り上げるが、裾野である両端部にも薄くモールドしておき、潤滑性ゴム材3をこの裾野の部分にオーバーモールドして両者の一体性を強めている。
【0013】
以上の弾性ブッシュは、保持部材であるサスペンションアームに設けた外筒4に圧縮内嵌されるが、このとき、両端の一部を残して嵌合される。この嵌合時、嵌合部はゴム材2と潤滑性ゴム材3とからなり、未嵌合部は潤滑性ゴム材3からなるように潤滑性ゴム材3のモールド範囲を決めておく。更に、このとき、潤滑性ゴム材3の外周の嵌合部と未嵌合部の境界付近に周方向に連続する溝5を形成しておく。尚、本例では、潤滑性ゴム材3とゴム材2との境界の外周にも小溝6を形成している。
【0014】
この弾性ブッシュを外筒4に圧縮内嵌するには圧入による。即ち、外筒4の両側に潤滑性ゴム材3の未嵌合部が所定長さだけ残るように内筒1を外筒4に対して押し込む。弾性ブッシュが外筒4に圧入されると、嵌合部のゴム材2及び潤滑性ゴム材3は、径方向に圧縮されるとともに、軸方向に膨張するが、上記した溝5がこの膨張を吸収する。弾性ブッシュが外筒4に圧入されると、潤滑性ゴム材4の未嵌合部と嵌合部とで段差ができるが、この段差面は、溝5の内側面が該当してこれに外筒4の端面が当接し、位置決めと抜止めを構成することになる。
【0015】
以上のサスペンションアームには、少なくとも二つの弾性ブッシュが取り付けられ、その一つの内筒1には車体側部材が、他の内筒に1はタイヤ側部材が組み付けられるが(図示省略)、走行中、外筒4と内筒1との間に許容範囲を越える捩じりが生じると、内筒1及びその外周にモールドされた潤滑性ゴム材3及びゴム材2が外筒4に対して滑る。この滑りは、両端側ほど大きく、ほとんどは、未嵌合部の滑りだけで済むが、このときも潤滑性ゴム材3の存在によって滑り面から摩擦音は発生しない。一方、嵌合部の中に水が侵入したり、一層大きな捩じりが加わると、嵌合部も滑るが、仮に、嵌合部が滑っても、嵌合部には潤滑性ゴム材3が存在しているから、摩擦音は発生しない。
【0016】
以上の要請に応えるゴム材としては、中央部のゴム材2は、安価で所定の弾性を発揮するものであれば、天然ゴム、合成ゴムを問わず何でもよい。一方、端部側に設けられる潤滑性ゴム材3としては、脂肪酸アマイドが含有された自己潤滑性のゴムが適する。このゴムは、ヌルヌルとした脂肪酸がゴム素材の表面に浮き出て来て潤滑性、消音性を長期に保持するからである。この脂肪酸アマイドの含有量も適度でよいが、一般には、原料ゴム100に対して5〜30重量%含有したものが適する。
【0017】
尚、ゴム材すべてを潤滑性ゴム材3とすることも考えられないことはないが、弾性、強度、価格の点で必ずしも適したものとはならない。やはり、中央部は通常ゴムを用い、両端部のみをこのゴムで置換するのが適する。ところで、外筒に圧縮内嵌したときに、未嵌合部を一端だけに形成するものもあるが、このときは、潤滑性ゴム材はこの部分に設ければよい。
【0018】
【発明の効果】
以上、本発明は、上記したものであるから、即ち、ここで用いる潤滑性ゴム材は、外筒に対する未嵌合部から嵌合部にかけてゴム材に一体にモールドしたものであるから、中央部のゴム材と隔設されておらず、剛性は低下しない。又、潤滑性ゴム材は、嵌合部の中にまで設けられているから、仮に、嵌合部の中で滑りが起きても、摩擦音は発生しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例を示す弾性ブッシュの縦断面図である。
【図2】本発明の一例を示す弾性ブッシュを組み込んだ状態の縦断面図である。
【符号の説明】
1 内筒
2 ゴム材
3 潤滑性ゴム材
4 外筒
5 溝

Claims (2)

  1. 内筒の外周にモールドされたゴム材を少なくとも一端部の一部を残して外筒に圧縮内嵌する弾性ブッシュにおいて、外筒に対する未嵌合部から嵌合部にかけてをゴム材に潤滑性ゴム材を一体にモールドしたもので構成し、潤滑性ゴム材の未嵌合部と嵌合部との境界部分の外周に周方向に溝を形成するとともに、ゴム材と潤滑性ゴム材との境界部分にも小溝を形成し、小溝と溝との間の外周面を金属製外筒の内周面に、溝の内向側面を外筒の端面にそれぞれ圧接させたことを特徴とする弾性ブッシュ。
  2. 潤滑性ゴム材が脂肪酸アマイドを含有するものである請求項1の弾性ブッシュ。
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