JP4110704B2 - コンバイン - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、走行装置の前側の刈取機で刈取った刈取り穀稈を脱穀機へ供給して脱穀するこの刈取り穀稈の扱ぎ深さを検出する扱深検出装置の装着位置を調節する調節装置の調節レバーの位置を該走行車台の走行車速を設定する該刈取機右側の操作装置に設けた主変速レバーの左側近傍で該刈取機部に位置させて設けた技術であり、コンバインの穀稈供給装置として利用できる。
【0002】
【従来の技術】
コンバインで立毛穀稈の収穫作業は、このコンバインの前部の刈取機で立毛穀稈は刈取りされ、この刈取り穀稈はこの刈取機の各穀稈移送装置で後方上部へ移送され、移送終端部の近傍に設けた扱深検出装置で移送中の穀稈の扱ぎ深さが深扱ぎ側であるか、又は浅扱ぎ側であるかが検出され、この検出結果により、移送途中に設けた扱ぎ深さを調節する扱深調節移送装置によって、深扱ぎ側であると検出されると浅扱ぎ側へ、又は浅扱ぎ側であると検出されると深扱ぎ側へ移送途中の穀稈が移動制御され、最適な扱ぎ深さである標準の扱ぎ深さで脱穀機へ供給され、この脱穀機内を挟持移送中に脱穀され、脱穀済みで選別済みの穀粒は、このコンバインへ一時貯留される。
【0003】
この収穫作業のときに、品種や、又は穀稈の稈長が大きく異なる短稈が多く混入した穀稈であると、この混入した短稈の穀稈は脱穀されずに、扱ぎ残りが多く発生することがあり、このために、刈取機の中央部で移送終端上部の防塵カバーの内側の所定位置に設けて、深検出装置を移動調節する調節装置を操作して、該扱深検出装置を深扱ぎ側へ移動させて、脱穀機へ供給される穀稈が深扱ぎになるように調節し、該脱穀機内へ供給される穀稈は、深扱ぎ状態で供給されて脱穀される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
刈取機から脱穀機内へ供給する穀稈の扱ぎ深さを検出する扱深検出装置の装着位置を移動調節するときは、この扱深検出装置を移動調節する調節装置は、該刈取機の中央部で移送終端上部の防塵カバーの内側に設けられていることにより、この調節装置の調節操作が困難であったが、この発明により、この問題点を解決しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このために、この発明は、走行装置14の前側に設けた刈取機3と、走行車台2に該刈取機3で刈取った刈取り穀稈を脱穀する脱穀機9と、該脱穀機9側の前部にあって操縦者が搭乗する操縦席19aと、該脱穀機9側の前部でかつ刈取機3の右側には各部を操作・調節・始動及び停止操作する操作装置19とを備え、該操作装置19の左側に設けた刈取機3の穀稈移送終端部で刈取り穀稈の穂先側を案内して脱穀機9内へ供給する穂先案内カバー26の上部に、深扱検出杆27aと浅扱検出杆27bを有する扱深検出装置10を設けるコンバインにおいて、前記扱深検出装置10は、刈取機3の穂先案内カバー26の平面視右側端部に設けた支持板28の前端部において取付板30の長孔30aを介して左右に移動自在に設ける受板31に、前記深扱検出杆27a・浅扱検出杆27bを設け、前記刈取機3の前記支持板28の前端部に前記受板31を連動する調節レバー15を設けて受板31を左右に調節設定する調節装置11を構成し、前記調節レバー15は走行車速を設定する主変速レバー36の左側近傍に設けられ、この調節レバー15を右側A方向へ回動操作すると前記扱深検出装置10を深扱ぎ側に、該調節レバー15を左側B方向へ回動操作すると前記扱深検出装置10を浅扱ぎ側に調節設定されると共に、刈取り穀稈の穂先側を案内する傾斜状態に設けた前記穂先案内カバー26の傾斜に対して略平行状態に移動すべく設け、前記右側A方向の回動操作に基づき調節レバー15の先端部イは刈取機3の右側端部ロよりも所定距離Lにつき操作装置19側に位置する構成としたコンバインの構成とする。
【0006】
【発明の作用】
コンバインで立毛穀稈の収穫作業は、このコンバインの前部の刈取機3で立毛穀稈は刈取りされ、この刈取り穀稈はこの刈取機3の各穀稈移送装置で後方上部へ移送され、移送終端部近傍に設けた扱深検出装置10で移送中の穀稈の扱ぎ深さが深扱ぎ側であるか、又は浅扱ぎ側であるかが検出され、この検出結果により、移送途中に設け扱ぎ深さを調節する扱ぎ深調節移送装置7によって、深扱ぎ側であると検出されると浅扱ぎ側へ、又は浅扱ぎ側であると検出されると深扱ぎ側へ移送途中の穀稈が移動制御され、最適な扱ぎ深さである標準の扱ぎ深さで脱穀機9へ供給され、この脱穀機9内を挟持移送中に脱穀され、脱穀済みで選別済みの穀粒は、このコンバインへ一時貯留される。
【0007】
この収穫作業のときに、品種や、又は脱穀する穀稈の稈長が大きく異なる短稈の穀稈が多く混入した穀稈であると、前記扱深検出装置10が設定した標準位置であると、この多量に混入した短稈の穀稈は脱穀されずに、扱ぎ残りが多く発生することがあり、このために、刈取機3の右側の操作装置19に設けた走行装置14の走行車速を設定する主変速レバー36の左側近傍で該刈取機3部に設けた調節装置11の調節レバー15を回動操作し、所定位置に装着した該扱深検出装置10を深扱ぎ側へ移動させて、脱穀機9へ供給される穀稈が深扱ぎになるように調節し、該脱穀機9内へ供給される穀稈は、深扱ぎ状態で供給されて脱穀される。
【0008】
又、前記調節装置11の調節レバー15を、例えば、平面視で刈取機3の右側A方向へ回動操作すると、この調節レバー15の先端部イは刈取機3の右側端部ロよりも所定距離Lにつき操作装置19側に位置する状態になると共に、扱深検出装置10は該調節レバー15の回動操作方向へ移動し、更にこの扱深検出装置10は穀稈の穂先側を案内する穂先案内カバー26の傾斜に対して略平行状態に移動して、移送される穀稈を検出する。
【0009】
【発明の効果】
脱穀機9へ供給する移送中の穀稈の扱ぎ深さを検出する扱深検出装置10を刈取機3の穂先案内カバー26の平面視右側端部に設けた支持板28の前端部において取付板30の長孔30aを介して左右に移動自在に設ける受板31に、前記深扱検出杆27a・浅扱検出杆27bを設ける構成とし、前記刈取機3の前記支持板28の前端部に前記受板31を連動する調節レバー15を設けて受板31を左右に調節設定する調節装置11を構成し、移動調節する調節装置11の調節レバー15は走行車速を設定する主変速レバー36の左側近傍に設けられ、この調節レバー15を平面視で刈取機3の右側A方向へ回動操作すると前記扱深検出装置10を深扱ぎ側に、該調節レバー15を平面視で刈取機3の左側B方向へ回動操作すると前記扱深検出装置10を浅扱ぎ側に調節設定されると共に、刈取り穀稈の穂先側を案内する傾斜状態に設けた前記穂先案内カバー26の傾斜に対して略平行状態に移動すべく設けたことにより、操縦席からの操作が容易であり、又、該調節レバー15を右側へ倒し操作で穀稈は深扱ぎとなり、又左側へ倒し操作で穀稈は浅扱ぎとなり、調節レバー15の倒し操作と、穀稈の移動とが同じ方向になることにより、使いやすい。又、該扱深検出装置10が取付板30の長孔30aを介して左右に移動自在で平行移動することにより、穂先案内カバー26と該扱深検出装置10との隙間が常に一定であり、検出精度の確保ができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。コンバイン1の走行装置14の前側に設けた刈取機3は、前方下部から後方上部へ順次設けた掻込装置4で立毛穀稈は掻込され、この掻込み穀稈は刈刃装置5で刈取りされ、刈取り穀稈は穀稈移送装置6と、扱深調節移送装置7と、供給移送装置8とで上部へ移送され、走行車台2の上側へ載置した脱穀機9のフィードチエン12と挟持杆13とにより、引継ぎ移送してこの脱穀機9へ供給され、この脱穀機9内を移送中に脱穀する構成である。この脱穀機9へ供給する穀稈の扱ぎ深さは、該刈取機3の移送終端部の近傍に設けた扱深検出装置10で検出し、この検出結果により、該扱深調節移送装置7で移送中の穀稈の扱ぎ深さを調節制御する構成であり、該扱深検出装置10の装着位置を調節装置11の調節レバー15の回動操作により、変更制御する構成である。これら扱深検出装置10、及び調節装置11を図示して説明する。
【0011】
前記コンバイン1の走行車台2の下側には、土壌面を走行する左右一対の走行クローラ14aを張設した走行装置14を配設し、該走行車台2上側に載置した脱穀機9の平面視右横側には、刈取り穀稈をフィードチエン12と挟持杆13とで挟持して、該脱穀機9内を移送中に脱穀した脱穀済みで選別済みの穀粒を回収し、一時貯留する穀粒貯留タンク9aを装着した構成である。
【0012】
前記穀粒貯留タンク9aの後側には、この穀粒貯留タンク9a内に貯留した穀粒を機外へ排出する縦移送螺旋16aを内装した排出支持筒16を略垂直姿勢で回動自在に支承して設け、この排出支持筒16の上端部には、その全長がコンバイン1の前後長に亘る機外へ穀粒を排出する排出螺旋17aを収縮自在に内装した排出オーガ17を収縮自在、上下回動自在、及び左右旋回自在に前後方向に配設した構成である。
【0013】
前記脱穀機9側の前部で刈取機3の右側には、コンバイン1の各部を操作、調節、始動、及び停止操作する操作装置19と、操縦者が搭乗する操縦席19a等を設け、この操縦席19aの下側で走行車台2の上側面には、エンジン18を載置すると共に、後方には、穀粒貯留タンク9aを配設した構成である。これら脱穀機9と刈取機3と、エンジン18と、走行装置14等により、該コンバイン1の機体1aを構成している。
【0014】
前記刈取機3の供給移送装置8によって形成される穀稈移送経路中には、刈取られて移送される刈取り穀稈に接触作用することにより、脱穀機9へ穀稈供給の有無を検出する穀稈センサ8bを設けた構成である。走行車台2の前端部に装架された走行用のミッションケース20内の伝動経路中には、その出力回転数に基づく走行車速を検出する車速センサ20aを設けた構成である。
【0015】
前記刈取機3は、図2〜図4で示す如く前方下部から後方上部へ傾斜する支持杆21を設け、この支持杆21の上端部には、支持パイプメタル21aを左右方向に設け、該支持パイプメタル21aは走行車台2上側面に設けた支持装置22で回動自在に支持した構成である。
【0016】
前記刈取機3は油圧駆動による伸縮シリンダ23の作動により、支持パイプメタル21a部を回動中心として、土壌面に対して昇降自在に回動する構成である。前記刈取機3は、図2〜図4で示す如く先端部位置から順次に、立毛穀稈を分離するナローガイド24a、及び分草体24bと、分離した穀稈を引起す各引起装置25と、引起した穀稈の株元側を掻込みする各掻込スターホイル4aと、穂先側を掻込みする各掻込ラグ付ベルト4bとよりなる掻込装置4と、掻込みした穀稈を刈取る刈刃装置5と、刈取られた穀稈の株元側を移送する株元移送チエン6aと、穂先側を移送する穂先ラグ付移送チエン6bとよりなる穀稈移送装置6と、移送する穀稈の穂先側位置を検出する扱深検出装置10の検出結果により、脱穀機9へ供給する穀稈の供給深さを深扱ぎ側、又は浅扱ぎ側へ調節制御する回動メタル7aを回動中心として、扱深調節移送チエン7bを上下回動移動させる正逆回転用の扱深モータ7c等よりなる扱深調節移送装置7と、移送終端部の略3角形状に形成した供給移送チエン8aを張設した供給移送装置8を設けた構成である。
【0017】
前記扱深検出装置10は、図1で示す如く操作装置19左側に設けた刈取機3の穀稈移送終端部で刈取り穀稈の穂先側を案内して脱穀機9内へ供給する穂先案内カバー26の上部に設けた構成である。この扱深検出装置10はこの穂先案内カバー26の上側を移送される刈取り穀稈の穂先が深扱ぎ側であるか、又は浅扱ぎ側であるかを検出する深扱検出杆27aを平面視右側へ、又、浅扱検出杆27bを平面視左側へ回動自在に設け、これら深・浅扱検出杆27a,27bが移送される穀稈によって押されて回動する構成であり、これら深・浅検出杆27a,27bの回動により、ON−OFF方式の深・浅スイッチ(図示せず)が個別にONされ、この個別のONにより、移送中の穀稈が深扱ぎ側で移送されているか、又は浅扱ぎ側で移送されているかが検出されるの構成である。
【0018】
前記扱深検出装置10の深扱検出杆27aが回動して、深スイッチがON状態のときは、移送中の穀稈は深扱ぎで移送中であり、このときは、この深扱検出杆27aが回動せず、該深スイッチがOFF状態になるように、操作装置19に内装した制御装置19bにより、扱深調節移送装置7の扱深モータ7cが正回転駆動され、回動メタル7aを回動中心として、扱深調節移送チエン7bが浅扱ぎ側へ回動制御される構成である。又、該扱深検出装置10の浅扱検出杆27bが回動せず、浅スイッチがOFFのときは、移送中の穀稈は浅扱ぎで移送中であり、このときは、この浅扱検出杆27bが回動して、該浅スイッチがON状態になるように、該制御装置19bにより、該扱深調節移送装置7の該扱深モータ7cが逆回転駆動され、該回動メタル7aを回動中心として、該扱深調節移送チエン7bが深扱ぎ側へ回動制御される構成である。
【0019】
通常は前記扱深検出装置10の深扱検出杆27aが回動せず、深スイッチがOFF状態であり、又、浅扱検出杆27bが回動して、浅スイッチがON状態であり、これらの状態のときは、穀稈は標準状態の扱ぎ深さで脱穀機9内へ供給されている状態であり、常にこの状態で供給されるべく制御装置19bにより、自動制御する構成である。
【0020】
前記扱深検出装置10は、図1で示す如く穂先案内カバー26の平面視右側端部に設けた逆L字形状の支持板28の前端部に逆L字形状の支持パイプ29を設け、この支持パイプ29には、保持板29aを設け、この保持板29aには、略L字形状の取付板30を設け、この取付板30の長孔30a部には、深・浅扱検出稈27a,27bを装着する受板31に設けた支持ピン32を挿入して、この受板31は左右に移動自在であるが、所定位置に装着して設けた構成である。該受板31の裏側面には、該深・浅扱検出杆27a,27bの回動により、ON−OFFする深・浅スイッチ(図示せず)を設け、移送される穀稈の深・浅扱ぎを検出する構成である。又、該受板31の裏側面にはこの受板31の回動を防止する回動防止ピン31aを複数個固着した構成である。
【0021】
脱穀する穀稈に稈長の異なる短稈の穀稈が多く混入している穀稈を脱穀するときは、前記扱深検出装置10を所定位置へ装着した状態のままであると、この多く混入した短稈の穀稈は脱穀されず扱ぎ残しになることが多く、このときには、該扱深検出装置10を所定位置深扱ぎ側へ移動調節する。又、特別に長稈である穀稈を脱穀するときには、該扱深検出装置10を所定位置浅扱ぎ側へ移動調節することがある。このために、図1で示す如く該扱深検出装置10を移動調節する調節装置11を設けた構成である。
【0022】
前記調節装置11は、図1で示す如く走行装置14の走行車速を設定する操作装置19に設けた主変速レバー36の左側近傍で刈取機3の支持板28の前端部に設けた取付板33には,該調節装置11の調節レバー15を回動自在に取付ピン15aで装着した構成である。この調節レバー15は支持パイプ29の上側に設けた調節板34の調節溝34a部へ挿入して回動自在な構成である。又、この調節レバー15の上下方向略中央部には、連結杆35の一方側の端部を装着し、この連結杆35の他方側の端部は、受板31に設けた支持ピン32の軸端部に装着した構成である。
【0023】
前記調節装置11の調節レバー15を刈取機3の右側(A)方向へ回動操作すると、この調節レバー15の先端部(イ)は該刈取機3の右側端部(ロ)より、所定距離(L)外側、即ち操作装置(19)側に位置する構成である。又、該調節レバー15を右側(A)方向への回動操作により、この回動操作に連動して、扱深検出装置10は右側(A)方向へ移動する構成であり、移送されて脱穀機9へ供給される穀稈は深扱ぎ側になる構成である。この回動操作を行うのは、短稈の穀稈が多量に混入した穀稈を脱穀したときに、扱ぎ残り粒の発生を防止するために、該調節レバー15を回動操作して、該扱深検出装置10を深扱ぎ側へ移動させる構成である。
【0024】
前記調節装置11の調節レバー15を刈取機3の左側(B)方向へ回動操作により、この回動操作に連動して、扱深検出装置10は側(B)方向へ移動する構成であり、移送されて脱穀機9へ供給される穀稈は浅扱ぎ側になる。この回動操作を行うのは、特別な長稈の穀稈を脱穀したときに、多量の藁屑の発生を防止するために、該調節レバー15を回動操作して、該扱深検出装置10を浅扱ぎ側へ移動させる構成である。
【0025】
前記調節装置11の調節レバー15は、図1で示す如く走行装置14の主変速レバー36の近傍に設け、又、内側へ倒し操作により、この調節レバー15は刈取機3の外側、即ち操作装置(19)側へ突出することにより、操作頻度の多い該主変速レバー36の近傍であり、操縦席19aから操作が容易に行える構成である。又、該調節レバー15の回動操作の倒し操作に連動して扱深検出装置10も同じ方向へ移動することにより、操作が簡単であり、更にこの扱深検出装置10の移動が明確である。
【0026】
前記扱深検出装置10の深・浅扱検出杆27a,27bは、図1で示す如く左側(刈取機3の外側)へ向けて下り傾斜して設けた穂先案内カバー26のこの傾斜と略同じ傾斜で、略平行(M)状態に移動すべく、取付板30の長孔30aを略同じ傾斜して設けた構成である。この扱深検出装置10のこの深・浅扱検出杆27a,27bを移動させたときは、該穂先案内カバー26の傾斜に略平行状態に移動する構成であり、この穂先案内カバー26の上側面と、該深・浅扱検出杆27a,27bの下端部との隙間は常に略一定隙間に保持させた構成である。
【0027】
これにより、前記扱深検出装置10を移動させても、深・浅扱検出稈27a,27bの下端部と穂先案内カバー26上側面との隙間が一定であることにより、移送中の穀稈を精度よく確実に検出することができる。前記走行車台2上側の右側には、図5〜図8で示す如く平面視L字形状の操作装置19を設け、この操作装置19の前部側37aの後方部で、横部側37bの右側には、操縦者が搭乗する操縦席19aを設け、この操縦席19aの下側には、エンジン18を設けると共に、この操作装置19の前部から横部に亘って穀稈を刈取る刈取機3を設けたコンバイン38の構成である。
【0028】
前記コンバイン38の刈取機3の上部で、操作装置19の前側に位置する個所で、該刈取機3に設けた取付板39には、所定長さの樹脂、ゴム、又は布等よりなる防止シート40をボルト等で装着して設けた構成であると共に、この防止用シート40の下側には、この防止用シート40を一定の吊り下げ状態に保持するスプリング40aを設けた構成である。又、該防止用シート40は後方下部へ傾斜させて設け、該刈取機3を上昇させて、高刈り作業のときには、この防止用シート40は、図7で示す如く該操作装置19の前側面に接触状態になる構成である。
【0029】
収穫作業中に前記刈取機3から発生して、操作装置19と刈取機3との間を上昇する塵埃と、エンジン18で発生した熱風が走行車台2の下側を通り、該操作装置19と該刈取機3との間を上昇する熱風とを防止用シート40で止めて、操縦席19aに搭乗して運転操作する操縦者に、これらが掛ることを防止する構成である。
【0030】
これにより、塵埃、及び熱風が防止用シート40によって上昇が防止されることにより、操縦者は衛生的で快適な運転操作ができる。前記防止用シート40は、図8で示す如く、刈取機3に設けた取付板39と、操作装置19の前部側37aの前側面に設けた取付板39aとの両者に、中央部がたれ下がり状態にボルト等によって装着した構成である。
【0031】
これにより、前記操作装置19と刈取機3との間の隙間が完全に塞がれることにより、より快適な運転操作ができる。前記脱穀機9内には、図10で示す如く穀粒、藁屑、及び塵埃等の供給を受けて揺動選別する揺動選別装置41を前後方向に設け、この揺動選別装置41の左・右側板41a,41b間には、前部より順次移送棚42a,チャフシード42b,ストローラック42c,揺動選別棚42dを設け、該チャフシーブ42bの下側には、グレンシーブ42eを設けた構成である。このチャフシーブ42bは上・下支持軸43a,43b間に設け、該下支持軸43bは長孔43cへ挿入すると共に、連結板44aで支持した構成である。一方側の端部の該上支持軸43aの軸端部には、調節杆44を設け、この調節杆44の先端部には、シーブ用ワイヤー45の一方側の端部を装着して設けた構成である。該調節杆44を該シーブ用ワイヤー45を介して回動させると、該チャフシーブ42b,42b間の隙間Sが変更されて、漏下量を調節できる構成である。44bは戻し用のスプリングである。
【0032】
前記シーブ用ワイヤー45の他方側の端部は操作装置19に設けたシーブ調節レバー36aに接続させた構成である。前記脱穀機9のフィードチエン12と挟持杆13とで挟持され、この脱穀機9内を移送中に脱穀された脱穀済みの排藁は、図9で示す如くこれらフィードチエン12と挟持杆13との後側に設けた排藁チエン46と排藁挟持杆47とへ引継ぎされて、後方へ移送される構成である。
【0033】
前記排藁挟持杆47の下側面には、前・後支持杆47a,47bを設け、これら前後支持杆47a,47bは移送される排藁の移送量により、上下回動自在な構成である。前記後支持杆47bの下端部は、支持軸48に回動自在に軸支して設けたL字形状の連結板48aの一方側の端部へ接続させた構成である。該連結板48aの他方側の端部と、揺動選別装置41の調節杆44とは、排藁ワイヤー49を設けて接続させた構成である。
【0034】
前記排藁チエン46と排藁挟持杆47との間に挟持されて移送される排藁量により、この排藁挟持杆47の前・後支持杆47a,47bが上下回動移動することにより、排藁ワイヤー49、及び調節杆44を介して、揺動選別装置41のチャフシーブ42b,42b間の隙間(S)が変更されて、漏下量を調節する構成である。
【0035】
前記シーブ用ワイヤー45は、図9、及び図10で示す如く前部へ向けて配索した構成であり、又、排藁ワイヤー49は後部へ向けて配索した構成である。互いに反対方向へ向けて配索して、狭いスペース内に2本を配索した構成である。これにより、狭いスペース内へ2本の各ワイヤー45、49を配索することができる。
【0036】
前記脱穀機9の揺動選別装置41の後端部のストローラック42cの上部には、図10〜図12で示す如く選別済み排藁、及び塵埃を吸引して機外へ排出する排塵フアン50(横断流式)を設けた構成である。前記排塵フアン50の後方部で、脱穀機9を形成する左・右側壁板9b,9cの後端部の後板52には、該排塵フアン50で吸引して機外へ排出する藁屑、及び塵埃等を右側下部へ案内して排出する上排塵ガイド51、51を左側上部から右側下部へ下り傾斜状態に、左右方向に所定の間隔を有して設けた構成であると共に、揺動選別装置41の後端部で左・右側板41a,41b間には、この揺動選別装置41の後端部から機外へ排出する藁屑、及び塵埃等を右側下部へ案内して排出する下排出ガイド53、53を左側上部から右側下部へ下り傾斜状態に左右方向に連接状態に設けた構成である。
【0037】
これにより、排出される藁屑、及び塵埃を2段構成の前記各上・下排出ガイド51、53で案内して、例えば、切藁の下側へ排出させることにより、見えなくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 扱ぎ深さを調節する調節装置部の拡大側面斜視図
【図2】 刈取機の拡大側面図
【図3】 刈取機の拡大平面図
【図4】 コンバインの全体側面図
【図5】 他の実施例を示す図で、防止用シート部の側面図
【図6】 他の実施例を示す図で、防止用シート部の平面図
【図7】 他の実施例を示す図で、刈取機上昇時の防止用シート部の側面図
【図8】 他の実施例を示す図で、防止用シート部の側面図
【図9】 他の実施例を示す図で、ワイヤー配索部の拡大側面図
【図10】 他の実施例を示す図で、揺動選別装置部の一部破断した拡大側面図
【図11】 他の実施例を示す図で、上・下排出ガイド部の拡大背面図
【図12】 他の実施例を示す図で、上・下排出ガイド部の拡大側面図
【符号の説明】
3 刈取機
7 扱深調節装置
9 脱穀機
10 扱深検出装置
11 調節装置
14 走行装置
15 調節レバー
19 操作装置
19a 操縦席
26 穂先案内カバー
27a 深扱検出杆
27b 浅扱検出杆
28 支持板
30 取付板
30a 長孔
31 受板
36 主変速レバー
イ 先端部
ロ 右側端部

Claims (1)

  1. 走行装置(14)の前側に設けた刈取機(3)と、走行車台(2)に該刈取機(3)で刈取った刈取り穀稈を脱穀する脱穀機(9)と、該脱穀機(9)側の前部にあって操縦者が搭乗する操縦席(19a)と、該脱穀機(9)側の前部でかつ刈取機(3)の右側には各部を操作・調節・始動及び停止操作する操作装置(19)とを備え、該操作装置(19)の左側に設けた刈取機(3)の穀稈移送終端部で刈取り穀稈の穂先側を案内して脱穀機(9)内へ供給する穂先案内カバー(26)の上部に、深扱検出杆(27a)と浅扱検出杆(27b)を有する扱深検出装置(10)を設けるコンバインにおいて、前記扱深検出装置(10)は、刈取機(3)の穂先案内カバー(26)の平面視右側端部に設けた支持板(28)の前端部において取付板(30)の長孔(30a)を介して左右に移動自在に設ける受板(31)に、前記深扱検出杆(27a)・浅扱検出杆(27b)を設け、
    前記刈取機(3)の前記支持板(28)の前端部に前記受板(31)を連動する調節レバー(15)を設けて受板(31)を左右に調節設定する調節装置(11)を構成し、前記調節レバー(15)は走行車速を設定する主変速レバー(36)の左側近傍に設けられ、この調節レバー(15)を右側(A)方向へ回動操作すると前記扱深検出装置(10)を深扱ぎ側に、該調節レバー(15)を左側(B)方向へ回動操作すると前記扱深検出装置(10)を浅扱ぎ側に調節設定されると共に、刈取り穀稈の穂先側を案内する傾斜状態に設けた前記穂先案内カバー(26)の傾斜に対して略平行状態に移動すべく設け、前記右側(A)方向の回動操作に基づき調節レバー(15)の先端部(イ)は刈取機(3)の右側端部(ロ)よりも所定距離(L)につき操作装置(19)側に位置する構成としたコンバイン。
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