JP4110400B2 - 複層ガラス用コーナー部材及び複層ガラス - Google Patents

複層ガラス用コーナー部材及び複層ガラス Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建築物、車両、船舶及び航空機等に用いる、共鳴用部材を備えた複層ガラスに使用する複層ガラス用コーナー部材に関する。
【0002】
【従来の技術】
図5は共鳴用部材を備える従来の複層ガラス内部のコーナー部分を示す概略断面図である。
複層ガラス(不図示)の周縁部には棒状の共鳴用部材21とアルミニウム製のスペーサ22が配設される。スペーサ22は中空の角筒型形状であり、乾燥剤23が充填される。乾燥剤23が充填された後、スポンジ24をスペーサ22内に押込み、コーナーキー(スペーサ接合部材)25を嵌入する。このコーナーキー25は略L字形状であり、両端部をスペーサ22端部の中空孔に嵌入する。したがってスペーサ22は複層ガラスの四隅のコーナーキーを介して4辺が連結されて配設される。コーナーキー25の中央付近(屈曲角部付近)にはガス封入用の貫通孔28が形成される。この貫通孔28を通じて外部から複層ガラス内に各種の気体を封入し、断熱や遮音効果の向上を図っている。
【0003】
本例では、共鳴用部材21は、ガラス面と平行、かつスペーサ22上面と垂直に貫通して複層ガラスの中央側の中空層29と周縁部側の空洞部27とを連通する小孔26を複数個有する。この小孔26と、共鳴用部材21とスペーサ22の間の空洞部27とによりヘルムホルツ共鳴器が形成される。この場合、小孔26の直径や間隔、共鳴用部材21の厚さや空洞部27の高さ(共鳴用部材21とスペーサ22との距離)等のパラメータを適宜選択して共鳴周波数を設定し、防音・遮音を図っている。
【0004】
しかし、共鳴用部材21はガラス板に接着して取付けられ、接着剤の塗布等の作業が面倒であり、共鳴用部材21の位置決めも作業者が自らスペーサ22からの距離を測る等して行わなければならず、作業に手間がかかっていた。さらに、接着剤の化学成分による複層ガラス耐久性機能の低下が生ずることがあった。また、コーナーキー25の貫通孔28を通して注入された不活性ガス等の気体は空洞部27から小孔26を通って中空層29に充填される構造であるため、径の小さな小孔26をガスが通過しにくく、中空層29内が一定のガス濃度に達するのに多大な時間がかかり、1枚の複層ガラス内のガス濃度分布がばらついたり、他の複層ガラスとガス濃度が大きく異なることがあった。
【0005】
一方、ヘルムホルツ共鳴器の特性を考慮した複層ガラスとして、共鳴用部材をガラス板間に配置する箱体が開示されている(例えば特許文献1)。これは共鳴作用を起こさせる導波管(共鳴用部材)を箱体周縁部に形成するものである。しかしながら特許文献1に記載の箱体においては、導波管を形成する押出し型材をガラス板間に接合するものであり、その取付けは面倒であり、押出し型材の位置決めも手間がかかるものである。
【0006】
【特許文献1】
特開平6−167983号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来技術を考慮したものであり、ガラス板間に設ける共鳴用部材の取付けと位置決め作業とを容易にできる複層ガラス用コーナー部材の提供を目的とする。さらに好ましくは、複層ガラス内に封入した各種気体の濃度を短時間で均一にできる複層ガラス用コーナー部材の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明では、スペーサと平行に配置された共鳴用部材を有する複層ガラスに使用される複層ガラス用コーナー部材であって、前記共鳴用部材の端部を嵌め込む溝を備えるコーナー部材とスペーサ端部に嵌入するスペーサ接合部材が一体的に構成されていることを特徴とする複層ガラス用コーナー部材を提供する。
【0009】
この構成によれば、共鳴用部材はコーナー部材の溝に保持されてガラス板間に配置されるため、共鳴用部材をガラス板に接着する作業を省くことができるので、作業が簡単になる。また、接着剤を使用しなければ、接着剤の化学成分による複層ガラス耐久性機能の低下も生じない。
【0010】
好ましい構成例においては、前記コーナー部材は、複層ガラス内部へのガス封入用の貫通孔を有することを特徴としている。
【0011】
この構成によれば、複層ガラス内に各種ガス(気体)を封入する場合、そのガスが貫通孔を通って充填されるので、複層ガラス内にムラなく迅速に充填できる。
【0012】
好ましい構成例においては、前記溝は、前記共鳴用部材を嵌め込んだ状態でその嵌め込み深さ方向に該共鳴用部材の熱膨張及び長手方向の寸法誤差を吸収し得る隙間を有することを特徴としている。
【0013】
この構成によれば、共鳴用部材が気温変化や直射日光等により伸長した場合でもその伸長分が隙間に入るので、共鳴用部材が湾曲したり不要な熱応力が発生せずにその形状を保つことができる。また、製造上の誤差により、共鳴用部材の寸法が若干長すぎても、その寸法誤差を吸収できる。
【0014】
好ましい構成例においては、前記溝を2個備え、それぞれの溝の嵌め込み方向が互いに直角をなすことを特徴としている。
【0015】
この構成によれば、コーナー部材1つのみで矩形のガラス板の角部で隣り合う2辺の周縁部に取付ける2本の共鳴用部材同士を連結して保持することができる。
【0016】
好ましい構成例においては、前記コーナー部材と、前記ガラス板間に配置されるスペーサ端部に嵌入するスペーサ接合部材とが一体化されていることを特徴としている
【0017】
この構成によれば、予めスペーサに対応するスペーサ接合部材の位置と共鳴用部材に対応する溝の位置が定まるため、スペーサにスペーサ接合部材を取付けることによりコーナー部材の溝の位置が決まるので、共鳴用部材の位置決め作業が不要となり、作業が簡便となる。
【0018】
好ましい構成例においては、前記貫通孔は前記スペーサ接合部材に設けたガス封入用の孔と連通し、前記コーナー部材内で分岐して前記共鳴用部材と前記スペーサとの間に通じる分岐孔を有することを特徴としている。
【0019】
この構成によれば、スペーサ接合部材の貫通孔を通してガスを注入する際にガラス板間の中空層及び共鳴用部材とスペーサとの間の空洞部に同時にムラなくガスを注入できるので、複層ガラス内においてガス濃度に偏りが出ることなく、短時間でガラス板間全体にガスを均一に充填できる。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1は本発明に係る複層ガラス用コーナー部材を用いた複層ガラスの正面図であり、図2は図1のA−A断面図である。
【0021】
複層ガラス1には所定間隔で貫通する複数の小孔10を有する棒状の共鳴用部材2とアルミニウム製のスペーサ3とが、2枚のガラス板9,9間に配置される。スペーサ3の両側面は一次シール12でガラス板9にシールされ、複層ガラス1の周縁端部側は二次シール13でシールされる。
【0022】
ガラス板9としては、建築用に一般的に使用されるソーダライムシリカガラス(例えば、旭硝子社製、商品名:AS)が代表的であるが、これに限られずその他の組成のガラス板も使用できる。同様に、通常のソーダライムシリカガラス以外にも、強化ガラスや網入り板ガラス、合わせガラスも使用でき、片側のガラス板9を合わせガラスとし、他方を通常のソーダライムシリカガラスとする等種類や厚さの異なるガラス板を組合わせて使用することもできる。また、無機質のガラス板のみならず有機質の板状体、例えばポリカーボネート、アクリル樹脂等も使用できる。
【0023】
なお、複層ガラス1としては、2枚のガラス板9,9をその間に設けたスペーサ3で所定間隔を隔てて重ね合わせ、単一の中空層14を有する構成に限られるものではなく、3枚以上のガラス板9,9、・・・を隣り合うガラス板9,9間にスペーサ3を設けて所定間隔を隔てて重ね合わせ、複数の中空層14を有する構成であってもよい。
【0024】
スペーサ3は角筒型(または、各ガラス板9との接触面を両側に有する多角形その他の断面形状の筒型)であり、内部に乾燥剤11が充填される。この乾燥剤11により複層ガラス1内部の中空層14及び共鳴用部材2とスペーサ3との間の空洞部15の除湿を図る。このため、スペーサ3の空洞部15側には孔20が所定間隔で複数個設けられる。複層ガラス1の4辺の周縁部に配される共鳴用部材2及びスペーサ3はそれぞれコーナー部材4で連結される。なお、共鳴用部材2は1辺のみ又は2辺あるいは3辺に設ける構成としてもよい(図では4辺)。
【0025】
共鳴用部材2の小孔10と、空洞部15とによりヘルムホルツ共鳴器が形成される。この場合、小孔10の直径や間隔、共鳴用部材2の厚さや空洞部15の幅や高さ(共鳴用部材2とスペーサ3の距離)等のパラメータを適宜選択して所望の共鳴周波数が得られるように設定し、複層ガラス1による防音・遮音を図る。
【0026】
図3は図1の複層ガラス内のコーナー部分の拡大断面図であり、図4は本発明に係る複層ガラス用コーナー部材の斜視図である。
【0027】
本発明に係る複層ガラス用コーナー部材4は、連結部材7を介してコーナーキー(スペーサ接合部材)6と一体的に構成される。コーナー部材4はその端面に共鳴用部材2を嵌め込み可能な2つの溝5,5を有している。これらの溝5,5は、その嵌め込み方向が互いに直角をなしており、各溝5に共鳴用部材2端部が差込まれて保持される。このコーナー部材4を複層ガラス1の隅部に配置することにより、共鳴用部材2が両端でコーナー部材4に保持される。コーナー部材4の厚さ(2枚のガラス板間の幅方向)を共鳴用部材2及びスペーサ3の厚さと整合させておくことにより、共鳴用部材2をガラス板9,9間に圧着してほぼ隙間なく取付けることができる。このため、共鳴用部材2をガラス板9に接着する等の作業が不要となって、作業性がよくなり、接着剤の化学成分による複層ガラス耐久性能の低下も生じない。また、溝5はその嵌め込み方向が互いに直角をなすようにそれぞれ開口して2ヵ所設けられるため、1つのコーナー部材4で複層ガラス1の隣り合う2辺の周縁部付近に配設される2本の共鳴用部材2の端部を保持できる。なお溝5は、共鳴用部材2端部を保持したとき、互いに対向する共鳴用部材2下面とスペーサ3上面とが平行となるように設けられている。
【0028】
共鳴用部材2端部を溝5に嵌め込んだ際、共鳴用部材2の長手方向の端面と溝5の底面との間には所定間隔の隙間16が形成されるように溝5の嵌め込み方向の深さが設定される。これにより、共鳴用部材2が熱により長さ方向に伸長しても、この隙間16にその伸長分を収めることができるので、熱膨張による熱応力を逃がすことができ、製造上の誤差により、共鳴用部材2の寸法が若干長すぎても、その寸法誤差を吸収できる。したがって、共鳴用部材2の長手方向の端面が溝5の底面に当接し、さらに伸長して共鳴用部材2が湾曲あるいは損傷する等の弊害を防止できる。また、共鳴用部材2が熱収縮したり、共鳴用部材2の寸法が若干短すぎたりしてもその分を支えることができるように溝5の深さが設定される。
【0029】
溝5に共鳴用部材2を嵌め込んだ状態のその嵌め込み長さ(共鳴用部材2端部の溝5への掛かり代)Dは、ガラス板9と共鳴用部材2との線膨張率の差を考慮して求められる。例えば、長さ200cmの共鳴用部材2をアクリル樹脂材とした場合には、ガラス板9との線膨張率の差は90×10−6[K−1]程度となるため、20℃の気温環境下で製作した複層ガラス内に配設したアクリル樹脂材はー10℃の気温環境下では5.4mmつまり片側2.7mm縮み、+50℃の気温環境下では5.4mmつまり片側2.7mm伸びることが計算される。ここで、溝5に共鳴用部材2を嵌め込んだ状態での隙間16の長さを3mmとし、嵌め込み長さDを3mmとすれば、2.7mmの伸び量を隙間16の長さによる変形追従機能で吸収し、2.7mmの縮み量を共鳴用部材2の溝5への嵌め込み深さ3mmでカバーできる。
【0030】
スペーサ3内に乾燥剤11を充填した後にスポンジ等の蓋部材17により蓋をし、さらに樹脂製のコーナーキー(スペーサ接合部材)6の端部をスペーサ3端部の中空孔に嵌入する。これにより、乾燥剤11がスペーサ3内に封止されるとともに、2本のスペーサ3の端部が連結されて保持される。このコーナーキー6を嵌入する際、コーナーキー6端部にひも状のブチルゴムあるいはブチルテープを螺旋状に巻く等して、コーナーキー6とスペーサ3の密着力を高めてもよい。コーナーキー6を嵌入した後に外側からブチルテープ等で嵌入部分を覆ってもよい。コーナーキー6は略L字形状であり、その両端をスペーサ3に嵌入できるので、1つのコーナーキー6で2本のスペーサ3を保持できる。
【0031】
上述したように、コーナー部材4は連結部材7を介してコーナーキー6と一体化されるため、コーナーキー6の端部をスペーサ3端部の中空孔に嵌入することによりコーナー部材4の溝5の位置がスペーサ3に対して定まる。したがって、予めこの溝5とコーナーキー6との距離を設定してコーナー部材4を形成することにより、共鳴用部材2の位置決め作業をすることなく共鳴用部材2をスペーサ3から所定距離に配置できる。これにより位置決め作業が簡略化し、効率よく組立作業を行うことができる。なお、共鳴用部材2、スペーサ3及びコーナー部材4は複層ガラス1の外観向上のため、透明材料を用いて形成することが好ましい。
【0032】
コーナーキー6には、前述の図5の例と同様にコーナーキー6の屈曲角部の外周面側から内部側に貫通するガス封入用の貫通孔28が設けられる。この貫通孔28はコーナー部材4の貫通孔18と連通する。このコーナー部材4の貫通孔18は、中空層14(図3)に臨んで開口する。この貫通孔18は、コーナー部材4内で分岐し、共鳴用部材2とスペーサ3との間の空洞部15に通じる2方向の分岐孔19が備わる。これにより、例えば複層ガラス1の断熱効果を上げるために不活性ガス(例えばArガス)等を封入するときに、中空層14に効率よく短時間でガスを充填できる。さらに、分岐孔19から空洞部15にもガスが充填されるため、複層ガラス1内のガス濃度に偏りが出ることなく、均一にできる。なお、貫通孔18,28は実際には直線状に連通する1本の貫通孔として形成すればよい。
【0033】
本発明に係る複層ガラス用コーナー部材4を用いて複層ガラス1を形成する際、まずスペーサ3端部の中空孔にコーナー部材4のコーナーキー(スペーサ接合部材)6端部を嵌入し、4辺のスペーサ3を連結する。これらのスペーサ3と一方のガラス板9とを一次シール12を介して取付ける。この際、樹脂製のコーナー部材4は、ガラス板9に圧着するのみでもよい。この後、コーナー部材4の溝5に共鳴用部材2の両端部を差込む。次に、先に取付けたガラス板9と反対側のガラス板9を取付ける。この際、スペーサ3の側面には一次シール12を施し、コーナー部材4及び共鳴用部材2はガラス板9に圧着するのみでもよい。次に、複層ガラス1のコーナー部分(隅部)のコーナーキー6の貫通孔28から断熱効果あるいは遮音性能等を考慮したガスを封入する。複層ガラス1内にガスが充填された後、コーナーキー6の外側から貫通孔28に対してブチルを塗布したキャップ(不図示)で栓をしてガスを封止し、スペーサ3の外側の複層ガラス1の周縁部に2次シール13を配してシールする。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、共鳴用部材はコーナー部材の溝に保持されてガラス板間に配置されるため、共鳴用部材をガラス板に接着する作業を省くことができるので、組立作業が簡単になる。また、接着剤を使用しなければ接着剤の化学成分による複層ガラス耐久性機能の低下を生じない。
【0035】
また、コーナー部材に複層ガラス内部へのガス封入用の貫通孔を備えることにより、複層ガラス内に各種ガス(気体)を封入する場合、そのガスが貫通孔を通って充填されるので、複層ガラス内にムラなく迅速に充填できる。
【0036】
また、溝に共鳴用部材を嵌め込んだ状態でその嵌め込み深さ方向に共鳴用部材の熱膨張及び長手方向の寸法誤差を吸収し得る隙間があることにより、共鳴用部材が熱により伸長したり、共鳴用部材の寸法が若干長すぎたりした場合でもその量を隙間で吸収できるので、共鳴用部材が湾曲したり不要な熱応力等が発生せずにその形状を保つことができる。
【0037】
また、コーナー部材に嵌め込み方向が互いに直角をなす2つの溝を備えることにより、コーナー部材1つのみで矩形のガラス板の角部で隣り合う2辺の周縁部に取付ける2本の共鳴用部材同士を連結して保持できる。
【0038】
また、コーナー部材をコーナーキー(スペーサ接合部材)と一体化することにより、予めスペーサに対応するスペーサ接合部材の位置と共鳴用部材に対応する溝の位置が定まるため、スペーサにスペーサ接合部材を取付けることにより共鳴用部材のスペーサに対する位置決め作業が不要となり、組立作業が簡便となる。
【0039】
また、コーナー部材の貫通孔とスペーサ接合部材のガス封入用の孔とを連通し、さらに2本の分岐孔を備えることにより、スペーサ接合部材の貫通孔を通してガスを封入する際にガラス板間の中空層と共鳴用部材とスペーサとの間の空洞部に同時にムラなくガスを封入できるので、複層ガラス内においてガス濃度に偏りが出ることなく、短時間でガラス板間全体にガスを均一に充填できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る複層ガラス用コーナー部材を用いた複層ガラスの正面図。
【図2】 図1のA−A断面図。
【図3】 図1の複層ガラス内のコーナー部分の拡大断面図。
【図4】 本発明に係る複層ガラス用コーナー部材の斜視図。
【図5】 共鳴用部材を備える従来の複層ガラス内部のコーナー部分を示す概略断面図。
【符号の説明】
1:複層ガラス、2:共鳴用部材、3:スペーサ、4:コーナー部材、
5:溝、6:コーナーキー(スペーサ接合部材)、7:連結部材、
9:ガラス板、10:小孔、11:乾燥剤、12:一次シール、
13:二次シール、14:中空層、15:空洞部、16:隙間、
17:蓋部材、18:貫通孔、19:分岐孔、20:孔、28:貫通孔。

Claims (7)

  1. スペーサと平行に配置された共鳴用部材を有する複層ガラスに使用される複層ガラス用コーナー部材であって、前記共鳴用部材の端部を嵌め込む溝を備えるコーナー部材とスペーサ端部に嵌入するスペーサ接合部材が一体的に構成されていることを特徴とする複層ガラス用コーナー部材。
  2. コーナー部材とスペーサ接合部材が連結部材を介して一体的に構成されている、請求項1に記載の複層ガラス用コーナー部材。
  3. 前記溝は、前記共鳴用部材を嵌め込んだ状態でその嵌め込み深さ方向に該共鳴用部材の熱膨張及び長手方向の寸法誤差を吸収し得る隙間を有する、請求項1又は2に記載の複層ガラス用コーナー部材。
  4. 前記溝を2個備え、それぞれの溝の嵌め込み方向が互いに直角をなす、請求項1〜3のいずれかに記載の複層ガラス用コーナー部材。
  5. 前記コーナー部材は、複層ガラス内部へのガス封入用の貫通孔を有する、請求項1〜4のいずれかに記載の複層ガラス用コーナー部材。
  6. 前記貫通孔は前記スペーサ接合部材に設けたガス封入用の孔と連通し、前記コーナー部材内で分岐して前記共鳴用部材と前記スペーサとの間に通じる分岐孔を有する、請求項5に記載の複層ガラス用コーナー部材。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の複層ガラス用コーナー部材と、共鳴用部材と、を具備することを特徴とする複層ガラス。
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