JP4107894B2 - 化粧料容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、化粧料皿の交換が可能な化粧料容器において、化粧料皿の容器本体への着脱操作の利便性や保持の確実性を保証する弾性能を適切に維持させて、化粧料皿が容器本体から簡単に脱落したり、容器本体内でガタついたりすることを防止でき、化粧料皿を容器本体内に常に安定的に収納することができる化粧料容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、化粧用のコンパクトなどの化粧料容器の中には、蓋体で開閉される容器本体の内部に化粧料皿を交換可能に収納できるようにしたものが知られている(実開昭59−31307号公報)。当該公報に開示されている化粧料容器では、容器本体内に、化粧料皿を取り付け取り外し可能に収納するための皿枠が設けられ、この皿枠には、化粧料皿にその前後から係脱自在に係合して当該化粧料皿を皿枠内に保持する爪片および内方折曲部が形成されていた。
【0003】
特に内方折曲部は、皿枠に一体的に形成されて爪片側に弾性的に折り曲げ可能な後端壁に形成され、後端壁にはさらに突起が形成されていた。この突起は、蓋体を閉じたときに当該蓋体によって押され、後端壁を爪片側に弾性的に押し倒して内方折曲部を化粧料皿に深く係合させる一方で、蓋体を開いたときには蓋体が離れることによって後端壁の弾性復帰を許容して、内方折曲部を化粧料皿に浅く係合させるようにし、これによって化粧料皿の取り付け取り外しを容易化するようになっていた。そしてこのような構成を採用することにより、化粧料皿の交換を容易に行うことができるだけでなく、蓋体を開いて使用する際に化粧料容器を落としてしまった場合などに、化粧料皿が皿枠から容易に脱落してしまうことも防げるようになっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の上記化粧料容器にあっては、蓋体を閉じた状態が常である化粧料容器において、後端壁を常時倒した状態とし弾性変形させたままとすることで、内方折曲部により化粧料皿を皿枠内に保持するようにしていたため、後端壁には常に応力が加わり続けてその弾性能が早期に失われやすく、そのために次のような種々の課題が生じるおそれがあった。
【0005】
具体的に説明すると、通常は閉じられている蓋体で押されている突起により後端壁を常時弾性的に押し倒した状態とするようにしていたため、長期間の使用の間に後端壁がへたってしまい、その弾性能が劣化したり失われてしまったりするおそれがあった。弾性能が劣化してしまうと、蓋体を開けて使用する際に化粧料容器を取り落としたりした場合に、後端壁は化粧料皿を保持しきれず、化粧料皿が簡単に皿枠から外れて容器本体から脱落してしまい、その後の化粧料の使用ができなくなってしまったりする。また、弾性能が失われると後端壁は振れ動きやすくなり、化粧料皿が皿枠内でガタついてしまって異音を生じたり、このガタつきによって化粧料皿内の化粧料に割れを生じさせてしまうおそれもあった。
【0006】
本発明は上記従来の課題に鑑みて創案されたものであって、化粧料皿の交換が可能な化粧料容器において、化粧料皿の容器本体への着脱操作の利便性や保持の確実性を保証する弾性能を適切に維持させて、化粧料皿が容器本体から簡単に脱落したり、容器本体内でガタついたりすることを防止でき、化粧料皿を容器本体内に常に安定的に収納することができる化粧料容器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかる化粧料容器は、容器本体と、該容器本体内に着脱自在に収納される化粧料皿と、該容器本体にヒンジを介して回動自在に連結されて当該容器本体を開閉する蓋体とを有する化粧料容器において、上記化粧料皿を上記容器本体内に保持するために、該容器本体から該化粧料皿上へ張り出して設けられるオーバーハング部と、上記容器本体に設けられ、上記化粧料皿の上記オーバーハング部下への挿抜操作を許容するために弾性変形される弾性変形部と、上記蓋体と上記容器本体との間に設けられ、上記弾性変形部の弾性変形を許容したり阻止するために該弾性変形部に係脱されるロック手段とを備え、前記ヒンジは、前記蓋体による前記容器本体の開放過程で、該蓋体が該容器本体に対し起立した状態から倒れる方向へ回動自在にこれら容器本体と蓋体とを連結するとともに、前記ロック手段は、上記蓋体が倒れる方向に回動される過程で前記弾性変形部から離脱されることを特徴とする。これにより、化粧料皿の容器本体への着脱操作の利便性や保持の確実性を保証する弾性能を適切に維持させて、化粧料皿が容器本体から簡単に脱落したり、容器本体内でガタついたりすることを防止でき、化粧料皿を容器本体内に常に安定的に収納することが可能となる。容器本体を閉じているときや化粧をするときには、ロック手段で弾性変形部の弾性変形を阻止してこれに応力が継続的に作用することを防止し、かつ化粧料皿を交換する場合にのみロック手段を離脱させて弾性変形部を弾性変形可能として、化粧料皿の挿抜操作を許容することが可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明にかかる化粧料容器の好適な実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1〜図4には、本発明にかかる化粧料容器の第1の実施形態が示されている。図示するように、化粧料容器1は、収納凹部2が形成された皿状の合成樹脂製容器本体3と、収納凹部2に装着されて超音波接着など各種の固定方法によって容器本体3に固定される合成樹脂製の皿枠4と、化粧料Pを収納し、皿枠4に着脱自在に収納される金属製もしくは合成樹脂製の化粧料皿5と、容器本体3の一端にヒンジ6を介して回動自在に連結されて容器本体3を開閉するとともに、容器本体3の他端にフック手段7を介して係脱自在に係合されて当該容器本体3を閉止状態に維持する合成樹脂製の蓋体8とから主に構成される。蓋体8の裏面には、鏡9が取り付けられている。
【0010】
フック手段7は、容器本体3に形成された凹所10内に突設されたフック用突起11と、蓋体8から垂下されてフック用突起11に係脱自在に係合されるフック片12とから構成される。またヒンジ6は、容器本体3から一対突設されたヒンジ片13間に蓋体8から垂下させたヒンジブロック14が挟み込まれ、これらヒンジブロック14からヒンジ片13にわたってヒンジピン15が挿入されることで構成される。ヒンジ6は、容器本体3を閉じている状態から当該容器本体3に対し起立される状態(図3参照)、すなわち鏡9を見るのに適した位置、さらには容器本体3をより大きく開くために倒れる状態(図4参照)までにわたって、容器本体3に対し蓋体8を回動自在に連結する。
【0011】
皿枠4は、環状周壁16と、この環状周壁16で取り囲んだ内部空間をヒンジ6側とフック手段7側とに縦に分けるために、ヒンジ6側とフック手段7側との間で環状周壁16間に掛け渡された仕切り壁17とから構成される。そしてこの皿枠4は、容器本体3の収納凹部2に装着されることによって当該容器本体3の底部3aとともに、ヒンジ6側に化粧料皿5を僅かな隙間Vをもって収容する化粧料皿用収納空間S1を区画形成し、フック手段7側に化粧具用収納空間S2を区画形成する。特に、仕切り壁17と向かい合って位置されて当該仕切り壁17とともに化粧料皿用収納空間S1を形成する、環状周壁16のヒンジ側壁部分16aには、その上端から上記隙間Vよりも大きな寸法で化粧料皿用収納空間S1側へ張り出され、化粧料皿5の上端にその上から被さって当該化粧料皿5を容器本体3内に保持する庇状のオーバーハング部20が一体的に設けられる。図示例にあっては単一のオーバーハング部20を、ヒンジ側壁部分16aに沿って連続的に長く形成した場合が示されているが、その長さは短くてもよく、また複数形成してもよい。
【0012】
オーバーハング部20と向かい合う仕切り壁17には、これより化粧料皿用収納空間S1に向かって突出させて係合凸部21が形成される。他方、化粧料皿5の一対の側面5aの少なくとも一方には、係合凸部21に係脱自在に係合して化粧料皿5を化粧料皿用収納空間S1、ひいては容器本体3内に着脱自在に保持させる係合凹部22が形成される。図示例にあっては、化粧料皿5を挿入する向きを問わないように、係合凹部22は両側面5aに形成されている。さらに、環状周壁16には、オーバーハング部20直下およびその周辺に、化粧料皿5の化粧料皿用収納空間S1への着脱操作のために、化粧料皿5のオーバーハング部20下への挿抜操作を許容すべく弾性変形される、弾性変形部として帯状弾性部19が設けられる。
【0013】
具体的には帯状弾性部19は、ヒンジ側壁部分16aからその両側に隣接する環状周壁16の横壁部分16bにわたって形成した上下一対のスリット18によって、それらの間に可撓変形可能に形成される。この帯状弾性部19の厚さは、環状周壁16の厚さよりも厚く形成され、上記隙間Vにかかわらず、係合凸部21に係合凹部22が係合している状態で化粧料皿5の側面5aに当接される。また化粧料皿用収納空間S1を形成する容器本体3の底部3aには、化粧料皿5を係合凸部21から離脱させるときに、当該化粧料皿5を押し上げるための棒状物を差し込むための穴23が形成される。
【0014】
さらに、容器本体3と蓋体8との間には、帯状弾性部19の弾性変形を許容したり阻止するために、帯状弾性部19に係脱されるロック手段が設けられる。このロック手段は、蓋体8のヒンジブロック14と、帯状弾性部19に突設され、ヒンジ片13間の容器本体側壁3bに形成された挿通孔24から容器本体3外方に露出されて、ヒンジブロック14に対し接離されるロック用突起25とから構成される。ヒンジブロック14には、図2に示すようにその側面外形輪郭に関して、ヒンジピン15周りに一定の半径Rで弧状に形成され、蓋体8の回動過程においてロック用突起25に常に接触状態を維持する当接部14aと、蓋体8を閉じた状態を基準として、ヒンジピン15までの水平距離Hが当該半径Rよりも短く設定されてロック用突起25には接触しない離脱部14bとが備えられる。
【0015】
図示例にあってはヒンジブロック14は、蓋体8を閉じた状態においてロック用突起25と向かい合う面およびその下端にわたる間が、ヒンジピン15周りに一定の半径Rで弧状に形成される一方で、ロック用突起25と向かい合う面とは反対側の露出面は、ヒンジピン15までの水平距離Hが短い平坦面で形成され、さらに平坦面には、ヒンジピン15による蓋体8の回動範囲においてロック用突起25とヒンジブロック14との接触範囲を調整するための、ロック用当接部26が上記当接部14aの一部として突設されている。従って、当該ロック用当接部26を含む当接部14aを有するヒンジブロック14は、蓋体8が容器本体3に対して立てられた状態(図3参照)、換言すれば鏡9の使用位置から、さらに倒れる方向に回動される過程でその途中までロック用突起25に接触し、その後さらに蓋体8が回動されて、離脱部14bがロック用突起25と向かい合うようになると、帯状弾性部19との間に間隙が生じて当該帯状弾性部19から離脱されることになる(図4参照)。図示例にあってはロック用当接部26は突起状に形成されているが、ヒンジブロック14の長さ方向に長い突条形態で形成してもよい。
【0016】
本実施形態にあっては、容器本体3を閉じていた蓋体8がほぼ180°回動される、いわゆる容器本体3を開ききる位置まで回動されることで、ロック用突起25がヒンジブロック14から離脱されるようになっている。
【0017】
以上説明した本実施形態にかかる化粧料容器1にあっては、通常の蓋体8を閉じた状態では、ヒンジブロック14の当接部14aがロック用突起25に当接していて、このロック用突起25を備える帯状弾性部19の、少なくともヒンジ6側への弾性変形が阻止される。これにより、帯状弾性部19に当接された状態にある化粧料皿5は、係合凹部22による係合凸部21との係合状態、並びにオーバーハング部20による係止状態が維持されて、皿枠4、ひいては容器本体3にしっかりと収納される。すなわち、帯状弾性部19には常に何らの応力も生ずることのない状態で、化粧料皿5を皿枠4内に確実に保持することができる。
【0018】
他方、化粧をする際には通常通り、鏡9の使用に便利なように容器本体3に対して立つ位置まで蓋体8を回動させれば、これによって露出された化粧料皿5内の化粧料Pを使用することができる。本実施形態にあっては、鏡9を用いての通常の化粧動作がなされる蓋体8を容器本体3に対して立てた位置では、依然ロック用当接部26を含む当接部14aがロック用突起25に当接していて、従って帯状弾性部19は弾性変形することができず、従って弾性変形に伴う応力は何ら作用せず、また化粧料皿5は、変形が阻止された帯状弾性部19により、オーバーハング部20と係合凸部21とで容器本体3にしっかりと保持できる。
【0019】
他方、化粧料皿5を交換する際には、まず皿枠4に保持されている化粧料皿5を取り外すことになる。このときには、ロック用突起25にヒンジブロック14の離脱部14bが向かいあって両者間に間隙が生じる位置まで、本実施形態では容器本体3を開ききるほぼ180°まで蓋体8を回動させる。これにより帯状弾性部19はヒンジ6側に向かって弾性変形することが可能となり、化粧料皿5の容器本体3への着脱操作が許容されることになる。すなわち、ロック用突起25がヒンジブロック14から離脱されて、帯状弾性部19をヒンジ6側へ弾性変形させることが可能になると、化粧料皿用収納空間S1内に僅かな隙間Vをもって保持された化粧料皿5をヒンジ6側に移動させることができるようになって、仕切り壁17の係合凸部21から係合凹部22を離脱させることができる。従って、容器本体底部3aの穴23から棒状物を差し入れて化粧料皿5を押し上げると、化粧料皿5がオーバーハング部20から抜き出され、これにより皿枠4、ひいては容器本体3から取り外すことができる。
【0020】
化粧料皿5を装着するときには、化粧料皿5をオーバーハング部20下に潜り込ませて化粧料皿用収納空間S1に押し込むと、化粧料皿5の側面5aに押されて帯状弾性部19がヒンジ6側に弾性的に撓み変形して、化粧料皿5の挿入操作を許容し、その後係合凹部22が係合凸部21に係合すると帯状弾性部19は弾性的に復元して応力が消失した状態になるとともに、化粧料皿5を、これに当接する帯状弾性部19と仕切り壁17との間に挟み込みながら、係合凸部21およびオーバーハング部20によって容器本体3内に安定的に保持できる。
【0021】
このように本実施形態にかかる化粧料容器1にあっては、化粧料皿5上へ張り出されて化粧料皿5を容器本体3内に保持するオーバーハング部20と、化粧料皿5のオーバーハング部20下への挿抜操作を許容するために弾性変形される帯状弾性部19とを設けるとともに、さらに帯状弾性部19の弾性変形を許容したり阻止するために帯状弾性部19に接したり離れたりして係脱されるヒンジブロック14、並びにヒンジブロック14の接離状態を帯状弾性部19に伝えるロック用突起25からロック手段を構成したので、弾性変形を阻止した帯状弾性部19やオーバーハング部20、係合凸部21によって化粧料皿5を容器本体3に常に安定的に保持しながら、化粧料皿5を交換する場合にのみ、ヒンジブロック14の当接部14aをロック用突起25から離脱させて帯状弾性部19を弾性変形可能として挿抜操作を許容する一方で、蓋体8を閉じていたり化粧操作を行う通常時は、当接部14aをロック用突起25に当接させ続け、帯状弾性部19の弾性変形を阻止してこれに応力が継続的に作用することを防止することができる。
【0022】
従って、化粧料皿5の容器本体3への着脱操作の利便性や保持の確実性を保証する帯状弾性部19の弾性能が劣化したり失われたりすることを防止でき、蓋体8を開けて使用する際に化粧料容器1を取り落としたりした場合に、化粧料皿5が簡単に皿枠4から外れて容器本体3から脱落してしまい、その後の化粧料Pの使用ができなくなってしまったり、帯状弾性部19が振れ動いて化粧料皿5が皿枠4内でガタついてしまって異音を生じたり、さらにはこのガタつきによって化粧料皿5内の化粧料Pに割れを生じさせてしまうなどの不都合を防止することができる。
【0023】
図5〜図8には、第2の実施形態が示されている。この実施形態では、容器本体3に第1の実施形態の皿枠が一体的に形成されている。そして容器本体3の周壁のヒンジ側壁部分3bに、オーバーハング部20が形成されるとともに、化粧料皿5の側面5aに当接する突部30が形成され、さらにこの突部30を取り囲む形態で形成されたU字状のスリット18によって、弾性変形部としての板状弾性部27が形成されている。また第2の実施形態にあっては、ロック手段は、上記ロック用突起が省略されて、主に蓋体8のヒンジブロック14によって構成される。ヒンジブロック14には、図6に示すようにその側面外形輪郭に関して、ヒンジピン15周りに一定の半径Rで弧状に形成され、蓋体8の回動過程において板状弾性部27に常に接触状態を維持する当接部14aと、蓋体8を閉じた状態を基準として、ヒンジピン15までの水平距離Hが当該半径Rよりも短く設定されて、板状弾性部27には接触しない離脱部14bとが備えられる。
【0024】
詳細には、ヒンジブロック14は、蓋体8を閉じた状態において板状弾性部27に当接する面およびその下端にわたる間が、ヒンジピン15周りに一定の半径Rで弧状に形成される一方で、板状弾性部27に当接する面とは反対側の露出面は、ヒンジピン15までの水平距離Hが短い平坦面で形成され、さらに平坦面には、ヒンジピン15による蓋体8の回動範囲において板状弾性部27とヒンジブロック14との接触範囲を調整するための、ロック用当接部26が上記当接部14aの一部として突設されている。従って上記第1の実施形態と同様に、当該ロック用当接部26を含む当接部14aを有するヒンジブロック14は、蓋体8が容器本体3に対して立てられた状態、換言すれば鏡9の使用位置から、さらに倒れる方向に回動される過程でその途中まで板状弾性部27に接触し、その後さらに蓋体8が回動されて、離脱部14bが板状弾性部27と向かい合うようになると、板状弾性部27との間に間隙が生じて当該板状弾性部27から離脱されることになる。
【0025】
図示例にあってはロック用当接部26は、ヒンジブロック14の長さ方向に沿う突条形態で形成されているが、部分的な突起であってもよい。そしてロック用当接部26を含むヒンジブロック14の当接部14aは、蓋体8を閉じた状態で板状弾性部27に当接してその弾性変形を阻止し、容器本体3を開放すべく蓋体8を回動したときに板状弾性部27から離脱して、その弾性変形を許容するようになっている。なお、上記第1の実施形態の容器本体の底部に形成した穴に代えて、仕切り壁17には、化粧料皿5を取り外す際にヒンジ6側に移動させて仕切り壁17の係合凸部21から係合凹部22を離脱させるために、化粧料皿5の側面5aを指で押すことを可能にする切り欠き部29が形成されている。
【0026】
化粧料皿5を装着するときには図7に示すように、容器本体3を開ききるほぼ180°まで蓋体8を回動させた状態で、化粧料皿5をオーバーハング部20下に潜り込ませて化粧料皿用収納空間S1に押し込むと、化粧料皿5の側面5aに押されて板状弾性部27がヒンジ6側に弾性的に撓み変形して、化粧料皿5の挿入操作を許容し、その後係合凹部22が係合凸部21に係合すると板状弾性部27は弾性的に復元して応力が消失した状態になるとともに、化粧料皿5を、これに当接する突部30を有する板状弾性部27と仕切り壁17との間に挟み込みながら、係合凸部21およびオーバーハング部20によって容器本体3内に安定的に保持することができる。
【0027】
化粧料皿5を取り外すときには図8に示すように、切り欠き部29を利用して化粧料皿5をヒンジ6側に向かって押すと板状弾性部27が弾性変形して、化粧料皿用収納空間S1内に僅かな隙間Vをもって保持された化粧料皿5を移動させることができ、これにより仕切り壁17の係合凸部21から係合凹部22を離脱させることができる。その後、化粧料皿5を引き上げれば、オーバーハング部20から抜き出しながら、皿枠4、ひいては容器本体3から取り外すことができる。このような第2の実施形態にあっても、上記第1の実施形態と同様な作用・効果を奏することはもちろんである。
【0028】
【発明の効果】
以上要するに、本発明にかかる化粧料容器にあっては、化粧料皿の交換が可能な化粧料容器において、化粧料皿の容器本体への着脱操作の利便性や保持の確実性を保証する弾性能を適切に維持させて、化粧料皿が容器本体から簡単に脱落したり、容器本体内でガタついたりすることを防止でき、化粧料皿を容器本体内に常に安定的に収納することができる。容器本体を閉じているときや化粧をするときには、ロック手段で弾性変形部の弾性変形を阻止してこれに応力が継続的に作用することを防止し、かつ化粧料皿を交換する場合にのみロック手段を離脱させて弾性変形部を弾性変形可能として、化粧料皿の挿抜操作を許容することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる化粧料容器の第1の実施形態を示す分解斜視図である。
【図2】図1の化粧料容器の側断面図である。
【図3】図1の化粧料容器の蓋体を開いてほぼ立てた状態を示す要部拡大断面図である。
【図4】図1の化粧料容器の蓋体をほぼ開ききった状態を示す要部拡大断面図である。
【図5】本発明にかかる化粧料容器の第2の実施形態を示す分解斜視図である。
【図6】図5の化粧料容器の側断面図である。
【図7】図5の化粧料容器への化粧料皿の装着状態を示す要部拡大断面図である。
【図8】図5の化粧料容器からの化粧料皿の取り外し状態を示す要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 化粧料容器 3 容器本体
5 化粧料皿 6 ヒンジ
8 蓋体 14 ヒンジブロック
14a 接触部 14b 離脱部
19 帯状弾性部 20 オーバーハング部
25 ロック用突起 26 ロック用当接部
27 板状弾性部 30 突部
Claims (1)
- 容器本体と、該容器本体内に着脱自在に収納される化粧料皿と、該容器本体にヒンジを介して回動自在に連結されて当該容器本体を開閉する蓋体とを有する化粧料容器において、
上記化粧料皿を上記容器本体内に保持するために、該容器本体から該化粧料皿上へ張り出して設けられるオーバーハング部と、上記容器本体に設けられ、上記化粧料皿の上記オーバーハング部下への挿抜操作を許容するために弾性変形される弾性変形部と、上記蓋体と上記容器本体との間に設けられ、上記弾性変形部の弾性変形を許容したり阻止するために該弾性変形部に係脱されるロック手段とを備え、
前記ヒンジは、前記蓋体による前記容器本体の開放過程で、該蓋体が該容器本体に対し起立した状態から倒れる方向へ回動自在にこれら容器本体と蓋体とを連結するとともに、前記ロック手段は、上記蓋体が倒れる方向に回動される過程で前記弾性変形部から離脱されることを特徴とする化粧料容器。
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