JP4107861B2 - 容器の製造方法 - Google Patents
容器の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4107861B2 JP4107861B2 JP2002087203A JP2002087203A JP4107861B2 JP 4107861 B2 JP4107861 B2 JP 4107861B2 JP 2002087203 A JP2002087203 A JP 2002087203A JP 2002087203 A JP2002087203 A JP 2002087203A JP 4107861 B2 JP4107861 B2 JP 4107861B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seal
- thick
- container
- seal portion
- bar
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Closing Of Containers (AREA)
- Making Paper Articles (AREA)
- Package Closures (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は2重チューブ容器等の製造に用いて好適な容器の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
2重チューブ容器1を製造するとき、図6(A)に示す如く、外チューブ2に内チューブ3を挿入し、外チューブ2と内チューブ3の端部で、両チューブ2、3の重なりシール部からなる厚肉シール部4Aと、外チューブ2だけの単独シール部からなる薄肉シール部4Bとを有するシール部4を、一対のヒートシールバー5、6により加圧して溶融圧着する。或いは、外チューブ2と内チューブ3を加熱エアで溶融後、一対の圧着冷却バーにより、加圧、冷却を加え、接合する。
【0003】
そして、図6(B)、(C)に示す如く、圧着されたシール部4の端部を切断刃7、8により切断して切り揃える。1Aは切り取り部である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
切断刃7、8によるシール部4の切断時に、厚肉シール部4Aの部分が厚肉の故に大きな切断抵抗を及ぼし、2重チューブ容器1から切り離れない切り損ね部1Bを生ずることがある。
【0005】
本発明の課題は、シール部の厚みが異なるもののシール部の切断時に切り損ねを生じないことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、内容物を充填した後、容器端部をシールして切断する容器の製造方法であって、該容器が厚肉シール部と薄肉シール部とからなるシール部を有し、該厚肉シール部の切断予定端部を上記厚肉シール部よりも薄肉となるように押し潰した後、上記切断予定端部を切断するようにしたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
シール・カット装置100は、2重チューブ容器1の製造に用いることができ、図1、図2の第1シールバー10、図3、図4の第2シールバー20、図5のカッタ30とを有して構成される。
【0008】
シール・カット装置100は、外チューブ2に内チューブ3を挿入し、外チューブ2と内チューブ3の端部で、両チューブ2、3の重なりシール部(外チューブ2の内面と内チューブ3の外面、及び内チューブ3の相対する内面同士のシール部)からなる厚肉シール部4Aと、外チューブ2だけの単独シール部(外チューブ2の相対する内面同士のシール部)からなる薄肉シール部4Bとを有するシール部4を、第1シールバー10と第2シールバー20により順に加圧して溶融圧着する(図1〜図4)。そして、圧着されたシール部4の端部をカッタ30により切断して切り揃える(図5)。
【0009】
第1シールバー10は、図1に示す如く、一対のヒートシールバー11、12を有する。ヒートシールバー11、12は、厚肉シール部4Aと薄肉シール部4Bの境界部4Cを強圧着する両側の境界圧着部11A、12Aと、両境界圧着部11A、12Aの外側の側傍で薄肉シール部4Bを強圧着する薄肉圧着部11B、12Bと、両境界圧着部11A、12Aに挟まれて厚肉シール部4Aを強圧着しない(軽圧着する又は圧着しない)厚肉非圧着部11C、12Cを段階状に有する(図2(A))。
【0010】
第1シールバー10は、ヒートシールバー11とヒートシールバー12の対向動作により2重チューブ容器1のシール部4を挟圧する部分圧着過程で、境界圧着部11Aと境界圧着部12A、及び薄肉圧着部11Bと薄肉圧着部12Bにより、厚肉シール部4Aと薄肉シール部4Bの境界部4C、及び薄肉シール部4Bを、厚肉シール部4Aよりも先に圧着する。
【0011】
例えば、シール部4を挟圧した部分圧着後における外チューブ2の幅寸法が約62mm、内チューブ3の幅寸法が約45mmの2重チューブ容器1を作成するにあっては、薄肉圧着部11B、12Bの寸法をそれぞれ9mm、境界圧着部11A、12Aの寸法をそれぞれ13mm、厚肉非圧着部11C、12Cの寸法をそれぞれ24mmとすることが好ましい。即ち、厚肉非圧着部11C(又は12C)とその両端の2つの境界圧着部11A(又は12A)の寸法の合計(50mm)を、部分圧着後における内チューブ3の幅寸法(約45mm)より大きくしておけば、内チューブ3がずれても、内チューブ3が境界圧着部から外れることなく、確実に第1シールバー10による部分圧着が可能となる。
【0012】
第2シールバー20は、図3、図4に示す如く、一対のヒートシールバー21、22を有する。ヒートシールバー21、22は、シール部4の全体を圧着する全体圧着部21A、22Aを有する。全体圧着部21A、22Aは、厚肉シール部4Aに対応する中央部で深く、薄肉シール部4Bに対応する両側部に向けて次第に浅くなる、屈曲又は湾曲した陥凹状をなす。
【0013】
第2シールバー20は、第1シールバー10による上述したシール部4の部分圧着過程に続き、ヒートシールバー21とヒートシールバー22の対向動作によりシール部4を挟圧する全体圧着過程で、全体圧着部21Aと全体圧着部22Aにより、シール部4の全体(厚肉シール部4A、薄肉シール部4B及び境界部4C)を圧着する。尚、第1シールバー10で、薄肉シール部4Bと境界部4Cが完全に圧着できた場合は、図4(B)の如くの平板状のヒートシールバー210、220で、厚肉シール部4Aを押し潰しながら、溶融圧着しても良い。
【0014】
カッタ30は、図5に示す如く、一対の切断刃31、32を有し、第1シールバー10、第2シールバー20により圧着されたシール部4の切断予定端部4Dを切断する。1Aは切り取り部である。ここで、第1シールバー10は、厚肉シール部4Aの切断予定端部4Dをカッタ30による上述の切断前に押し潰す押し潰し加工部13を、ヒートシールバー11、12において、両境界圧着部11A、12Aに挟まれる、厚肉非圧着部11C、12Cの上部に一体に組込んで備える(図1(A)、(B))。本実施形態では、押し潰し加工部13の表面レベルを境界圧着部11A、12Aの圧着面レベルと同一にしている(図2(B))。即ち、カッタ30による切断前に、厚肉シール部4Aの厚みを、押し潰し加工部13により薄肉シール部4Bの厚みと同等にする等に薄肉化し、厚肉シール部4Aの切断抵抗を低減する。即ち、厚肉シール部4Aにおける切断予定端部4Dを厚肉シール部4Aの他の部分よりも薄肉をなすようにしている。
【0015】
本実施形態によれば、以下の作用がある。
▲1▼圧着されたシール部4の切断の前又は後に、押し潰し加工部13により、厚肉シール部4Aの切断予定端部4Dを厚肉シール部4Aの他の部分よりも薄肉をなすように押し潰す。これにより、切断の前又は後に、厚肉シール部4Aの厚みを、例えば薄肉シール部4Bの厚みと同等にする等に薄肉化し、厚肉シール部4Aの切断抵抗を低減できる。更に、シール部4の全体に渡って切断抵抗を均等化できる。これにより、厚肉シール部4Aを含むシール部4の全体を切断容易にし、切り損ねを生じない。
【0016】
▲2▼押し潰し加工部13をシールバー10に組み込むことにより、シール・カット装置100の全体構成を簡素化できるし、シールバー10の圧着過程で厚肉シール部4Aの切断予定端部4Dを押し潰しでき、シール・カット装置100の作業性も良い。尚、図1(B)に示す如く、押し潰し加工部13の幅Xは、シール幅Yに対し、1/4以下とすることが望ましい。これにより、シール部の面圧を低減でき、機械的な負担を軽減した状態での押し潰しが可能となる。
【0017】
▲3▼2重チューブ容器1の製造時に、上述▲1▼により、厚肉シール部4Aを含むシール部4の切り損ねを防止できる。
【0018】
本発明が適用されるシール部4は、2段階状の厚肉シール部4Aと薄肉シール部4Bだけからなるものに限らず、厚肉シール部と薄肉シール部が3段階以上の多段階状をなすものでも良い。
【0019】
また、本発明はチューブの加熱のために一対のヒートシールバーを用いるシール装置に限らず、該ヒートシールバーの代わりに、容器の端部を加熱エアで溶融した後、冷却水を通したバーを用いて該容器の端部を圧着冷却するシール装置にも適用できる。
また、本発明は2重チューブ容器の製造以外にも適用できる。
【0020】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、シール部の厚みが異なるもののシール部の切断時に切り損ねを生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は第1シールバーによる部分圧着過程を示し、(A)は斜視図、(B)は(A)のB−B線に沿う断面図である。
【図2】図2は第1シールバーによる部分圧着状態を示し、(A)は図1の圧着状態におけるC−C線に沿う断面図、(B)は図1の圧着状態におけるD−D線に沿う断面図である。
【図3】図3は第2シールバーによる全体圧着過程を示す模式図である。
【図4】図4は第2シールバーによる全体圧着状態を示す断面図である。
【図5】図5はカッタによる切断過程を示す模式図である。
【図6】図6は従来例を示す模式図である。
【符号の説明】
1 2重チューブ容器
2 外チューブ
3 内チューブ
4 シール部
4A 厚肉シール部
4B 薄肉シール部
4D 切断予定端部
10 シールバー
13 押し潰し加工部
Claims (5)
- 内容物を充填した後、容器端部をシールして切断する容器の製造方法であって、該容器が厚肉シール部と薄肉シール部とからなるシール部を有し、該厚肉シール部の切断予定端部を上記厚肉シール部よりも薄肉となるように押し潰した後、上記切断予定端部を切断する容器の製造方法。
- 前記厚肉シール部と薄肉シール部に対応した厚みを有するシールバーにてシールする前又は後に、前記シールバーの厚肉シール部よりも薄肉となるような押し潰し加工部を有するシールバーにてシールする請求項1に記載の容器の製造方法。
- 前記容器が2重チューブ容器であって、外チューブと内チューブの重なりシール部が前記厚肉シール部を構成し、外チューブだけの単独シール部が前記薄肉シール部を構成する請求項1又は2に記載の容器の製造方法。
- 厚肉シール部と薄肉シール部を有するシール部をシールバーにより加圧して圧着し、圧着されたシール部の端部を切断する容器の製造装置であって、
該厚肉シール部の切断予定端部を切断の前に押し潰す押し潰し加工部を有してなる容器の製造装置。 - 前記シールバーの厚肉シール部よりも薄肉となるような押し潰し加工部を有するシールバーと、
前記厚肉シール部と薄肉シール部に対応した厚みを有するシールバーを有する請求項4に記載の容器の製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002087203A JP4107861B2 (ja) | 2002-03-26 | 2002-03-26 | 容器の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002087203A JP4107861B2 (ja) | 2002-03-26 | 2002-03-26 | 容器の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003285804A JP2003285804A (ja) | 2003-10-07 |
JP4107861B2 true JP4107861B2 (ja) | 2008-06-25 |
Family
ID=29233486
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002087203A Expired - Fee Related JP4107861B2 (ja) | 2002-03-26 | 2002-03-26 | 容器の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4107861B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ES2632978B1 (es) * | 2016-03-15 | 2018-06-26 | Ctl-Th Packaging, S.L. Unipersonal | Envase tubular con un tubo exterior y un contenedor interior |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS528026U (ja) * | 1975-07-03 | 1977-01-20 | ||
JPS579737U (ja) * | 1980-06-19 | 1982-01-19 | ||
JPH0347866Y2 (ja) * | 1984-12-20 | 1991-10-14 | ||
NL8500076A (nl) * | 1985-01-14 | 1986-08-01 | Leer Koninklijke Emballage | Verpakking gevuld met een in water oplosbaar giftig poeder- of korrelproduct. |
JPH0632307U (ja) * | 1992-09-29 | 1994-04-26 | 凸版印刷株式会社 | ヒートシーラー |
JP2000006923A (ja) * | 1998-06-24 | 2000-01-11 | Tokiwa Kogyo Kk | 自動包装装置 |
JP2001018908A (ja) * | 1999-07-02 | 2001-01-23 | Orihiro Engineering Kk | 収縮包装袋、その製造方法、前記収縮包装袋製造用の充填包装機 |
JP4316053B2 (ja) * | 1999-07-05 | 2009-08-19 | 四国化工機株式会社 | 超音波シール装置 |
JP3516030B2 (ja) * | 2000-04-25 | 2004-04-05 | 花王株式会社 | 包装体のシール装置 |
JP2002104327A (ja) * | 2000-10-04 | 2002-04-10 | Ishida Co Ltd | ピロー包装機 |
-
2002
- 2002-03-26 JP JP2002087203A patent/JP4107861B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003285804A (ja) | 2003-10-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7410452B2 (en) | Pouch with a straw hole and method of manufacturing the same | |
JP2019095173A (ja) | 排気管がないベイパーチャンバーの製造方法 | |
JP2000011955A (ja) | アークチューブおよびその製造方法 | |
JP4107861B2 (ja) | 容器の製造方法 | |
JP6349653B2 (ja) | ジッパー付パウチおよびその製造方法 | |
TWI235111B (en) | Bag-making method | |
KR20100031507A (ko) | 포장체 제조방법 및 포장체 | |
JP3983074B2 (ja) | 容器の製造方法 | |
US4221625A (en) | Water mattress and method of manufacture | |
JP2006282189A (ja) | ジッパ付き袋、ジッパ端部成形装置及びジッパ貼り付け装置 | |
JP7106948B2 (ja) | 袋、梱包体、梱包体の製造方法、梱包体の開封方法及び開裂帯形成装置 | |
JPWO2004092017A1 (ja) | 包装体の製造方法及びその製造装置 | |
JP2004245398A (ja) | エルボ保護カバー | |
WO1995027656A1 (fr) | Appareil et procede de realisation d'une section etanche d'un corps tubulaire en resine synthetique | |
JPH10230948A (ja) | 柔軟性絞り出しチューブの端部成型方法及び装置 | |
JP2004352335A (ja) | 包装体のシール装置 | |
CN216745629U (zh) | 一种耐高温热管以及加工该热管的芯棒 | |
JP2004261861A (ja) | 袋ナットの製造方法 | |
JP2009023690A (ja) | 容器及びその製造方法 | |
JP2965810B2 (ja) | 医療用バッグ及び医療用バッグの製造方法 | |
JP6095896B2 (ja) | フィルム溶着方法及び装置、容器入り食品の製造方法、容器入り納豆の製造方法 | |
CN117621419A (zh) | 一种充气柱折弯方法 | |
JPH10316114A (ja) | エンドシール装置 | |
JPH11292031A (ja) | 封緘機及び包袋封緘方法 | |
JPH0920368A (ja) | ドラム缶内袋とその製法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050120 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20071214 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080219 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080311 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080401 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080401 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110411 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110411 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120411 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130411 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130411 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140411 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |