JP2004352335A - 包装体のシール装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】包装体10のシール装置20において、線シール部31Aと面シール部31Bを備えるシールバー31を用い、シールバー31の線シール部31Aによりプラスチックシート11、12の被シール層11A、12Aを加熱状態で加圧するとともに、シールバー31の線シール部31Aが加圧した部分を含むプラスチックシート11、12の被シール層11A、12Aを該シールバー31の面シール部31Bにより加圧し、該被シール層11A、12Aを融解状態で圧着する線及び面シール装置30を有してなるもの。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、単層プラスチックシート、積層プラスチックシート等のプラスチックシートからなり、詰替え用等に用いられるスタンディングパウチ、ピロー包装、ブリスター包装、チューブ等の包装体のシール装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
プラスチックシートからなる包装体は、相対するプラスチックシートの被シール層(シーラント層)を互いに重ね合せ、外側からヒートシールバー等のシールバー(金型)で挟圧し、該被シール層を融解状態で圧着することにてシールしている。
【0003】
従来の包装体のシール装置として、特許文献1に記載の如く、プラスチックシートの被シール層をシール巾より狭いシールバーで加圧し、該被シール層を加熱状態で加圧する線シール装置と、線シール装置に後続し、プラスチックシートの線シール装置が加圧した部分を含む被シール層をシール巾でシールするのに必要な巾のシールバーで加圧し、該被シール層を融解状態で圧着する面シール装置とを有してなるものがある。
【0004】
特許文献1の包装体のシール装置によれば、線シール装置の狭巾のシールバーにより、プラスチックシートの被シール層の全域を高い圧力で安定的に挟圧してプラスチックの絡み付きを十分に生成できるし、被シール層に噛んでいた液体等の介在物を高圧力で搾り出して排除でき、被シール層を確実に圧着してシールできる。また、面シール装置の広巾のシールバーにより、プラスチックシートの線シール装置が加圧した部分を含む被シール層のより広い部分を圧着し、広いシール巾を形成し、包装体の落下衝撃強度を向上できるし、利用者に与える外観上の安心感を向上できる。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−301717(1頁、図2)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1の包装体のシール装置では、線シール装置と面シール装置が互いに離隔した別装置になっており、装置構成が複雑大型になる。また、加工物を線シール装置から面シール装置に移送する必要もあり、生産性が悪い。
【0007】
本発明の課題は、相対するプラスチックシートの被シール層を確実に圧着する包装体のシール装置において、装置構成の簡素小型を図るとともに、生産性を向上することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、相対するプラスチックシートの被シール層を互いに重ね合せ、外側からシールバーで加圧し、該被シール層を融解状態で一定のシール巾にて圧着することにてシールする包装体のシール装置であって、プラスチックシートのシール巾より狭い線シール部を備えるとともに、プラスチックシートのシール巾に対応する巾の面シール部を線シール部の側傍に、該線シール部より後退させて備えるシールバーを用い、シールバーの線シール部によりプラスチックシートの被シール層を加熱状態で加圧するとともに、シールバーの線シール部が加圧した部分を含むプラスチックシートの被シール層を該シールバーの面シール部により加圧し、該被シール層を融解状態で圧着する線及び面シール装置を有してなるようにしたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)(図1、図5〜図7)
図1のシール装置20は、スタンディングパウチ等の包装体10をシールするものである。包装体10は、相対するプラスチックシート11、12と底部プラスチックシート(不図示)を両側部と底部で予めシール済とした上部開口の袋状態で供給され、内容物を上部開口から充填された後、シール装置20において上部開口の被シール層11A、12Aを互いに重ね合わせ、この被シール層11A、12Aを一定のシール巾にて圧着されてシールされる。
【0010】
シール装置20は、線及び面シール装置30と冷却シール装置40を有する。
【0011】
線及び面シール装置30は、プラスチックシート11、12の被シール層11A、12Aを両外側から挟む一対のシールバー31、32を有し、一方のシールバー31にだけ狭巾の線シール部31A及び広巾の面シール部31Bを備え、他方のシールバー32には広巾のシール部32B(32Aは具備しない)を備える。シールバー31の線シール部31Aはプラスチックシート11、12のシール巾より狭い狭巾加圧面(巾P)(Pはシール巾の90%以下であり、シール巾が2.5mm超では好ましくはP=0.1〜2mm、更に好ましくは0.7〜1.2mmであり、シール巾が2.5mm以下では好ましくはP=0.1〜1.5mm、更に好ましくは0.7〜1.2mm)を構成し、面シール部31Bはプラスチックシート11、12のシール巾に対応する広巾加圧面を、線シール部31Aの両側にて線シール部31Aより後退させて構成する(線シール部31Aは面シール部31Bに対し突出状をなす)。シールバー32のシール部32Bはシールバー31の線シール部31A、面シール部31Bに対向し、プラスチックシート11、12のシール巾に対応する広巾加圧面を構成する。尚、本実施形態の線及び面シール装置30は、シールバー31、32をヒーター内蔵のヒートシールバーとし、シールバー31、32自体によりプラスチックシート11、12を加熱可能とする。
【0012】
即ち、線及び面シール装置30において、シールバー31の線シール部31Aは、シールバー32のシール部32Bとの間でプラスチックシート11、12の被シール層11A、12Aを挟む加圧ストロークの全域で、被シール層11A、12Aを加熱状態で加圧する。シールバー31の面シール部31Bは、上述の加圧ストロークの後半側で、上述の線シール部31Aが加圧済の部分を含む被シール層11A、12Aを加圧し、被シール層11A、12Aを融解状態で圧着する。
【0013】
シールバー31、32は一般的に使用されている材質ならば何でも良いが、例えば金属の場合ではステンレス鋼が挙げられる。また、手動のシール装置20では一方のシールバー(例えばシールバー31)にのみにヒーターが内蔵され、他方のシールバー(例えばシールバー32)は受け側としてヒーターが内蔵されずに片側加熱の形式をとる場合がある。
【0014】
この手動のシール装置20では、内容物を充填された包装体10を人手にて包装体上部の開口を左右に引っ張ることによリ該開口を閉じ、加熱されていない受け側のシールバー32に押し付けて、スイッチを入れることによリヒーターが内蔵されたシールバー31を作動させる。即ち、作業者の火傷防止のために受け側のシールバー32にはヒーターを内蔵しない。また、この受け側のシールバー32は加熱されたシールバー31からの熱を断熱する目的で、或いはシールバー31とシールバー32との平行度等の機械的な加工・組立て精度を補うために、受け側のシールバー32の表面材質にゴム(例えばシリコンゴム、ウレタンゴム等)等の弾性体(ゴムの他にはテフロン(登録商標)材等)を用いる場合が多い。このような手動のシール装置20であっても本発明は有効である。
【0015】
冷却シール装置40は、プラスチックシート11、12の被シール層11A、12Aを両外側から挟む一対の冷却シールバー41、42を有し、冷却シールバー41、42に冷却水循環路等を内蔵し、冷却シールバー41、42自体によりプラスチックシート11、12を冷却可能にする。即ち、冷却シール装置40は、線及び面シール装置30に後続し、プラスチックシート11、12の線及び面シール装置30が圧着した部分を含む被シール層11A、12Aを、冷却シールバー41、42の広巾加圧面で挟圧し、被シール層11A、12Aを圧着状態で冷却固化する。
【0016】
シール装置20にあっては、プラスチックシート11、12の被シール層11A、12Aに対する、線及び面シール装置30のシールバー31の線シール部31Aの挟圧位置、シールバー31の面シール部31Bの挟圧位置、シールバー32のシール部32Bの挟圧位置、冷却シール装置40の冷却シールバー41、42の挟圧位置を、互いに重なるように配置している。これにより、線及び面シール装置30のシールバー31の面シール部31Bの広巾加圧面、シールバー32のシール部32Bの広巾加圧面は、プラスチックシート11、12のシールバー31の線シール部31Aの狭巾加圧面がシールバー32のシール部32Bとともに加圧した部分を含む被シール層11A、12Aを挟圧し、冷却シール装置40の冷却シールバー41、42の広巾加圧面はプラスチックシート11、12のシールバー31の面シール部31B、シールバー32のシール部32Bが圧着した部分を含む被シール層11A、12Aを挟圧するものになる。
【0017】
しかるに、シール装置20によるシールの確実を図るためには、プラスチックシート11、12の被シール層11A、12Aのシール面温度を、そのプラスチックの融解ピーク温度(融点)以上で、被シール層11A、12Aの間に液体等の介在物が噛んでいる状態(液噛み状態)でも被シール層11A、12Aを融着できる温度とする必要があり、好ましくはそのプラスチックの補外融解終了温度以上とする。即ち、線及び面シール装置30のシールバー31における線シール部31Aによる加圧最終段階でのシール面温度、面シール部31Bによる圧着最終段階でのシール面温度、特に冷却シール装置40の冷却シールバー41、42による圧着直前のシール面温度が補外融解終了温度以上になっていることが重要である。補外融解終了温度以下では、被シール層11A、12Aを構成するプラスチックの低分子量側は融解しているが、高分子量側は融解せずに不安定なシールとなる可能性がある。
【0018】
尚、プラスチックの補外融解終了温度は、JIS K7121(プラスチックの転移温度測定方法)により測定できる。ここで、被シール層11A、12Aの転移温度を測定し、その際の補外融解終了温度を融解ピーク温度、補外融解開始温度とともに示せば図5(A)の通りである。補外融解終了温度は、図5(A)に例示するような、ピーク曲線の融解ピーク温度以上においてほぼ直線である部分を近似した直線の外挿部分と、ベースラインとの交点の温度である。被シール層11A、12Aのシール面温度は、例えば図5(B)に示す如く、被シール層11A、12Aのシート面に例えば0.1mm直径の熱電対50を取付け、被シール層11A、12Aを前述の如くに加熱圧着し、この過程で生じた微小電圧を温度に変換することにて求めることができる。
【0019】
従って、シール装置20によるシール動作は以下の如くなされる。
(1)線及び面シール装置30の加圧ストロークにおいて、プラスチックシート11、12の被シール層11A、12Aをシールバー31の狭巾(例えば1mm)の線シール部31Aとシールバー32のシール部32Bで挟圧し、被シール層11A、12Aを加熱状態で加圧する。これにより、被シール層11A、12Aの間に付着している液体等の介在物Kをシール面より排除し、水分を蒸発させるとともに、被シール層11A、12Aを融解させ、加圧部の周辺を予熱する。
【0020】
線及び面シール装置30の加圧ストロークの後半で、プラスチックシート11、12の被シール層11A、12Aをシールバー31の面シール部31Bとシールバー32のシール部32Bで挟圧し、被シール層11A、12Aの必要なシール巾(例えば8mm)の全体を融解圧着する。
【0021】
(2)冷却シール装置40において、プラスチックシート11、12の上述(1)の線及び面シール装置30により圧着した部分を含む被シール層11A、12Aを冷却シールバー41、42で挟圧し、被シール層11A、12Aを圧着状態で冷却固化する。
【0022】
表1は、シール装置20を用いた本発明例と、シール装置20の線及び面シール装置30におけるシールバー31の線シール部31Aを撤去し、シールバー31、32をともに面シール部だけからなるものにした比較例について得た、包装体10のシールテスト結果である。本発明で、比較例とも、包装体10のプラスチックシート11、12は15μm厚みの延伸ナイロン(ONY)を外層とし、外層に接着した150μm厚みの直鎖低密度ポリエチレン(L−LDPE)を被シール層11A、12Aとするものを用いた。また、線及び面シール装置30のシール時間を1.2秒にし、線及び面シール装置30(シールバー31、32)の設定温度を145℃、155℃、165℃、175℃のそれぞれに変化させるとともに、被シール層11Aと被シール層12Aの間に液体が付着した直後にシールされた袋A、液体が付着してから30分経過後にシールされた袋B、液体がゲル化した状態でシールされた袋Cのそれぞれについて、JIS Z 0238(密封軟包装袋の試験方法)に基づき、落下試験、引張強度試験、耐圧縮強度試験のそれぞれを実施した。
【0023】
ここでシール形状は図6に示すような形状であり、線シール部31Aの面積は約141mm2、面シール部31Bの面積は約938mm2(線シール部31Aの面積を含む)である。尚、シール形状は図6に示す形状に限られず、直線状や図6以外の曲線形状でも良い。尚、図6において、斜線部は包装体10の内容物充填前に予めシールされている部分である。また、シールバー31、32はそれぞれエアシリンダ(内径40mm)にエア圧力0.5MPa印加して駆動させた(印加するエア圧力は、エアシリンダが充分に作動する圧力である0.2MPa以上であれば表1と同じ結果が得られる)。
【0024】
また、シールバー31、32の材質はステンレス鋼(SUS440C)を使用し、面シール部31Bに対しての線シール部31Aの突出寸法は0.1mmとした。尚、この突出寸法は、本発明例では少なくとも0.05mmから0.1mmの範囲に定めれば表1と同じ結果が得られることが確認されている。
【0025】
落下試験は、内容液体を封入した包装体10を、落下高さ100cmより水平方向と鉛直方向に各5回ずつ落下し、内容液体の漏れ、袋の破れの有無を検査した。
ここで、液体は一般の家庭で使用されている衣料用柔軟剤を使用した。
【0026】
引張強度試験は、図6に示す如く、包装体10から15mm巾で3ヶ所切出した、被シール層11A、12Aのシール部を挟むプラスチックシート11、12を40Nの引張荷重で引張り、被シール層11Aと被シール層12Aの剥離の有無を検査した。尚、表1での×印は切出した3ヶ所の試験片のうち1ヶ所でも剥離があった場合を示している。
【0027】
耐圧縮強度試験は、図7に示す如く、内容液体を封入した包装体10を挟んだ加圧盤60、60に、常温で3分間1000Nの圧縮荷重を付加し、内容液体の漏れ、袋の破れの有無を検査した。各試験とも、合格品を○印、不合格品を×印で示した。結果として、本発明の有効性が実証された。
【0028】
本発明の有効性は、表1で使用した衣料用柔軟剤に限られることはなく、水、衣料用洗剤、食器用洗剤、住居用洗剤、シャンプー、リンス、練り歯磨き等にも有効である。
【0029】
【表1】
【0030】
本実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
▲1▼線及び面シール装置30は、線シール部31Aと面シール部31Bの両方を備えたシールバー31を用いる。従って、単一の線及び面シール装置30により、線シール部31Aによる加工と、面シール部31Bによる加工を行なうことができ、装置構成を簡素小型にできる。また、加工物を移送することなく、線シール部31Aによる加工と、面シール部31Bによる加工を行なうことができ、生産性が良い。
【0031】
▲2▼シールバー31の狭巾の線シール部31Aによる加工では、プラスチックシート11、12の被シール層11A、12Aの全域を高い圧力で安定的に挟圧してプラスチックの絡み付きを十分に生成できるし、被シール層11A、12Aに噛んでいた液体等の介在物を高圧力で絞り出して排除でき、被シール層11A、12Aを確実に圧着してシールできる。
【0032】
▲3▼シールバー31の広巾の面シール部31Bによる加工では、プラスチックシート11、12の線シール部31Aが加圧した部分を含む被シール層11A、12Aのより広い部分を圧着し、広いシール巾を形成し、包装体10の落下衝撃強度を向上できるし、利用者に与える外観上の安心感を向上できる。
【0033】
▲4▼冷却シール装置40の冷却シールバー41、42が、線及び面シール装置30の面シール部31Bによる上述▲3▼の圧着部分を含む被シール層11A、12Aを融解状態で圧着し、固化温度まで冷却することにより、シールの確実化を図ることができる。
【0034】
▲5▼線及び面シール装置30が、一対のシールバー31、32のうちの一方のシールバー31にだけ狭巾の線シール部31Aを備えるようにした。従って、一対のシールバー31、32のうちの他方のシールバー32は全体を広巾のシール部32Bにでき、両シールバー31、32の相互位置合わせを簡易化できる。
【0035】
(第2実施形態)(図2)
第2実施形態が第1実施形態と異なる点は、線及び面シール装置30が、シールバー31とシールバー32の双方に相対する狭巾の線シール部31A、32Aを設けたことにある。シールバー31は線シール部31Aの両側に面シール部31Bを備え、シールバー32は線シール部32Aの両側に面シール部32Bを備える。
【0036】
本実施形態の場合は、シールバー31とシールバー32の双方に相対する狭巾の線シール部31A、32Aを設けているため、シールバー31、32の材質は金属のような硬い物の方が好ましい。
【0037】
(第3実施形態)(図3)
第3実施形態が第1実施形態と異なる点は、線及び面シール装置30が、シールバー31に備える線シール部31Aの横断面形状(被シール層11A、12Aの長手方向に直交する断面の形状)を丸味状(R状)にし、丸味の先端部により被シール層11A、12Aを加圧するようにしたことにある。
【0038】
線及び面シール装置30のシールバー31に備える線シール部31Aを丸味状にしたから、線シール部31Aがプラスチックシート11、12の被シール層11A、12Aを挟圧する面積をより狭巾化でき、線シール部31Aが被シール層11A、12Aに加える圧力をより高圧化できる。
【0039】
本実施形態の場合は、シールバー32の材質は金属のような硬い物でも、ゴム等やテフロン(登録商標)等のような弾性体でも良い。但し、シールバー31は線シール部31Aを設けているため、金属のような硬い物の方が好ましい。
【0040】
(第4実施形態)(図4)
第4実施形態が第3実施形態と異なる点は、線及び面シール装置30が、シールバー31とシールバー32の双方に相対する狭巾の線シール部31A、32Aを設けたことにある。シールバー31は線シール部31Aの両側に面シール部31Bを備え、シールバー32は線シール部32Aの両側に面シール部32Bを備える。本実施形態において、線シール部31A、32Aの横断面形状はともに、第3実施形態におけると同様の丸味状(R状)をなす。
【0041】
本実施形態の場合は、シールバー31とシールバー32の双方に相対する狭巾の線シール部31A、32Aを設けているため、シールバー31、32の材質は金属のような硬い物の方が好ましい。
【0042】
(第5実施形態)(図8)
第5実施形態が第1実施形態と異なる点は、線及び面シール装置30のシールバー31が、面シール部31Bを線シール部31Aのいずれか一方の片側に備えたことにある。
【0043】
本実施形態でも、線シール部31Aを備えたシールバー31の材質は、金属のような硬い物の方が良く、線シール部31Aを備えないシールバー32の材質は、金属のような硬い物でも、ゴム等やテフロン(登録商標)等のような弾性体でも良い。
【0044】
尚、本発明のシール装置は、3枚以上のプラスチックシートの被シール層を互いに重ね合せてシールするものにも適用できる。
【0045】
また、本発明のシール装置は、ヒートシールによるものに限らず、超音波シール、高周波シール、プラスチックシートをホットエアで加熱した後にシールバーで圧着するホットエアシール等によるものにも適用できる。
【0046】
【発明の効果】
本発明によれば、相対するプラスチックシートの被シール層を確実に圧着する包装体のシール装置において、装置構成の簡素小型を図るとともに、生産性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は第1実施形態のシール装置を示す模式図である。
【図2】図2は第2実施形態のシール装置を示す模式図である。
【図3】図3は第3実施形態のシール装置を示す模式図である。
【図4】図4は第4実施形態のシール装置を示す模式図である。
【図5】図5はプラスチックシートの融解温度特性を示す線図である。
【図6】図6は引張強度試験方法を示す模式図である。
【図7】図7は耐圧縮強度試験方法を示す模式図である。
【図8】図8は第5実施形態のシール装置を示す模式図である。
【符号の説明】
10 包装体
11、12 プラスチックシート
11A、12A 被シール層
20 シール装置
30 線及び面シール装置
31、32 シールバー
31A、32A 線シール部
31B、32B 面シール部
40 冷却シール装置
41、42 冷却シールバー
Claims (5)
- 相対するプラスチックシートの被シール層を互いに重ね合せ、外側からシールバーで加圧し、該被シール層を融解状態で一定のシール巾にて圧着することにてシールする包装体のシール装置であって、
プラスチックシートのシール巾より狭い線シール部を備えるとともに、プラスチックシートのシール巾に対応する巾の面シール部を線シール部の側傍に、該線シール部より後退させて備えるシールバーを用い、シールバーの線シール部によりプラスチックシートの被シール層を加熱状態で加圧するとともに、シールバーの線シール部が加圧した部分を含むプラスチックシートの被シール層を該シールバーの面シール部により加圧し、該被シール層を融解状態で圧着する線及び面シール装置を有してなる包装体のシール装置。 - 前記線及び面シール装置のシールバーが面シール部を線シール部の両側に備えた請求項1に記載の包装体のシール装置。
- 前記線及び面シール装置に後続し、プラスチックシートの線及び面シール装置が圧着した部分を含む被シール層を冷却シールバーで加圧し、該被シール層を圧着状態で冷却固化する冷却シール装置を有してなる請求項1又は2に記載の包装体のシール装置。
- 前記線及び面シール装置がプラスチックシートの被シール層を外側から挟む一対のシールバーのうちの一方のシールバーにだけ線シール部を備えた請求項1〜3のいずれかに記載の包装体のシール装置。
- 前記線及び面シール装置のシールバーに備える線シール部の横断形状を丸味状にした請求項1〜4のいずれかに記載の包装体のシール装置。
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