JP2006282189A - ジッパ付き袋、ジッパ端部成形装置及びジッパ貼り付け装置 - Google Patents

ジッパ付き袋、ジッパ端部成形装置及びジッパ貼り付け装置 Download PDF

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Masaru Mihara
勝 三原
Takashi Ogasawara
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Abstract

【課題】ジッパの密閉性が高く開封時に破断しない。
【解決手段】ジッパ端部成形装置33は、超音波ホーン37のヘッダ38とアンビル39でジッパ5Aの端部に2段から成るかしめ部と溶融部を成形する。アンビル39にはジッパの端部における嵌合凸部及び嵌合凹部を嵌合状態でかしめるかしめ室42と、かしめ室42が内側に入り込む略楕円形板状凹部の溶融室41を設ける。かしめ室42ではジッパ端部の嵌合凸部及び嵌合凹部を嵌合状態で圧縮する。溶融室41では超音波でジッパ端部を溶融させて楕円形の内部に隙間なく流動させて所定形状で所定厚みに成形する。ジッパ付き袋は溶融部での密閉性が高く、穴や漏れを生じない。ジッパを開封すると嵌合凸部と嵌合凹部が両端のかしめ部で開封作動を止められ、溶融部の強度が高く開封時の負荷が集中しないので破断しない。
【選択図】 図5

Description

本発明は、各種の袋にジッパを開閉可能に溶着して開封時に破断しない強度を有するジッパ端部を有するジッパ付き袋、そのジッパについてのジッパ端部成形装置及びジッパ貼り付け装置に関する。
従来、この種のジッパ付き袋やジッパ付き袋の製造装置として例えば特許文献1に記載のものがある。
この装置は、袋の内面にジッパを取付けて形成したジッパ開封部の両端部分に袋の外面両側から超音波ホーンを押しつけてジッパ端部の嵌合部分を扁平に押しつぶすようにしている。そして次にジッパ両端の押しつぶした部分を含む袋の領域を袋の外側から熱板を押し当ててヒートシールすることで、袋の各内面を溶着するようにしている。
特開2003−128090号公報
しかしながら、上述したジッパ付き袋の製造装置は、ジッパが嵌合凹部と嵌合凸部を嵌合してなる構成であるため、ジッパの嵌合部を単に超音波で溶融して扁平に押しつぶしたのでは押しつぶした形状にバラツキが生じ易く、そのために押しつぶした部分である溶融嵌合部が不規則にひろがり押しつぶした部分の厚みが不均一になるために、袋に密閉性高く貼り付けられず、漏れが生じ易かった。また、押しつぶした部分の薄い厚み部分で強度不足を生じて破断し易かったり、穴ができて漏れを生じ易いという不具合があった。
更に、ジッパ両端部を超音波ホーンで押しつぶすことで、ジッパの押しつぶした部分と押しつぶさない部分とに急な段差が生じてしまう。そのため、ジッパを袋に取付けた後で開封すると段差の部分に負荷が集中してジッパが破断し易いという欠点があった。
本発明は、このような実情に鑑みて、密閉性が高く開封時に破断しない強度を備えたジッパ付き袋、ジッパ端部成形装置及びジッパ貼り付け装置を提供することを目的とする。
本発明によるジッパ付き袋は、開封可能に嵌合する嵌合凸部と嵌合凹部を有するジッパを備えたジッパ付き袋において、ジッパの端部における嵌合凸部及び嵌合凹部を嵌合状態でかしめたかしめ部と、嵌合凸部及び嵌合凹部を溶融して成形した溶融部とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、ジッパの嵌合凸部と嵌合凹部を開封すると嵌合凸部と嵌合凹部はそれぞれ両端のかしめ部で開封作動を止められ、更にかしめ部に続く溶融部で固化されているために強度が高く、嵌合凸部と嵌合凹部の開封作動でジッパが破損することを防止できて密閉性が高い。しかも、ジッパの開閉可能な嵌合凸部と嵌合凹部からなる開閉部に対してかしめ部とかしめ部より幅広で厚みの薄い溶融部とを形成したから、急激な段差が生じないためにジッパの開封時に負荷をかしめ部と溶融部に分散できてジッパ端部が破断しにくい。
本発明によるジッパ端部成形装置は、互いに嵌合可能な嵌合凸部と嵌合凹部を有するジッパの端部を、ヘッダとアンビルを用いて超音波で成形するジッパ端部成形装置において、ヘッダとアンビルの少なくとも一方に、ジッパの端部における嵌合凸部及び嵌合凹部を溶融して成形する溶融室を設けたことを特徴とする。
本発明によれば、溶融室内にジッパ端部の嵌合凸部と嵌合凹部を溶融・流動させて成形するようにしたため、溶融部の厚さと形状がバラつかずはみ出しのない均一なものに形成でき、袋に対して密閉性の高い貼り付けを行えて漏れを防止できると共に開封時に破断しない強度を備える。
また、ヘッダとアンビルの少なくとも一方に、嵌合凸部及び嵌合凹部を嵌合状態でかしめるかしめ室を更に設けることが好ましい。
かしめ室によってかしめ部を形成することで、ジッパの開封時に開閉部の嵌合凸部及び嵌合凹部を開封する際の負荷をかしめ部で低減できて、溶融部との間で破断しないジッパ強度を与えることができる。
なお、溶融室は角部のない周壁で形成されていてもよい。
ジッパの端部を溶融して成形する際に合成樹脂等の材料が周壁に沿って溶融室内に滑らかに流動して隙間なく全体に充填して同一形状と厚みをなすように成形できる。そのため、開封時におけるジッパ端部の強度が高くて破断しにくい。
また、溶融室の両側に2つのかしめ室が形成されており、成形されたジッパ端部を溶融部で二分割してなることが好ましい。
ジッパ端部のかしめ部及び溶融部を2つ一体に形成してカッタ等で二分割するため、効率的にジッパを形成できる。
本発明によるジッパ貼り付け装置は、嵌合凸部及び嵌合凹部を嵌合状態でかしめるかしめ部と嵌合凸部及び嵌合凹部を溶融してかしめ部より扁平に成形した溶融部とを端部に設けたジッパを、袋に貼り付けるためのジッパ貼り付け装置であって、ジッパに設けたフランジを袋に溶着する第一ヒータ面と、溶融部を袋に溶着する第二ヒータ面とを備え、第二ヒータ面は第一ヒータ面より突出して形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、ジッパ貼り付け装置の第一ヒータ面と第二ヒータ面でジッパのフランジとジッパ端部の溶融部を袋の内面に貼り付けることで、ジッパを袋の内面に連続して貼り付けて密封できると共に開封時にはジッパ端部を破断するおそれなく開封できる。特に第二ヒータ面を突出させることで、袋の端部に位置する溶融部をより緊密にシールできて密閉性を上げることができる。
また、袋には縦シール部が設けられ、この縦シール部に対応する第一ヒータ面には凹部が形成されて第三ヒータ面とされていてもよい。
ジッパ付き袋の縦シール部は両側縁を重ねて加熱シールしたために厚みが袋の他の部分より大きく、第一ヒータ面のこの部分に第三ヒータ面を設けることで、袋の縦シール部と他の領域とで厚みが相違していてもジッパを袋の内面に貼り付けて密封できる。
本発明によるジッパ付き袋によれば、ジッパ端部のかしめ部でジッパの開封作動を止められ、かしめ部に続く溶融部でジッパがより強固に固化されているために、強度が高く、ジッパの開封作動でジッパが破損することを防止できて密閉性が高い。しかも、ジッパの開閉部に対してかしめ部と溶融部を形成したから、ジッパの開封時の負荷をかしめ部と溶融部で順次低減できてジッパ端部が破断しにくい。
また本発明によるジッパ端部成形装置によれば、溶融室によってジッパ端部の溶融部をバラツキのない所定の厚みと形状に成形できるため、袋に対して密閉性の高い貼り付けを行えて漏れを防止できると共に開封時に破断しない強度を備える。
また本発明によるジッパ取付け装置によれば、第一ヒータ面と第二ヒータ面でジッパのフランジとジッパ端部の溶融部を袋の内面に貼り付けることで、確実に密封できると共に開封時にはジッパ端部を破断するおそれなく開封でき、また第二ヒータ面を突出させることで、袋の端部に位置する溶融部をより緊密にシールできて密閉性を上げることができる。
以下、本発明の実施の形態によるジッパ付き袋製造装置を図1乃至図15により説明する。図1はジッパ付き袋の平面図、図2は縦形製袋充填機にジッパ貼り付け装置を接続したジッパ付き袋製造装置の概略構成図、図3は成形前のジッパを示す図、図4は図3のA−A線断面図、図5はジッパ端部成型装置の説明図、図6乃至図9は超音波ホーンのアンビルの側面図、底面図、B−B線断面図、底面のC部拡大図、D−D線断面図、E−E線断面図、図10、図11は成形後のジッパを示す平面図、側面図、図12は本付けヒータとジッパ付き袋の位置関係を示す図、図13乃至図15は本付けヒータの底面図、F−F線断面図、G−G線断面図である。
図1において、本実施形態によるジッパ付き袋1は、1枚のフィルムfを縦に折り込んで縦方向の両端部を重ねてシールした縦シール部2と、その上下端部をシールしてなる上部横シール部3及び下部横シール部4とで密封されている。そして、上部横シール部3近傍には、袋1の内面にジッパ5が溶着されている。内部には例えば粉末状の内容物が収納されている。
ジッパ5の線状の嵌合凸部5aを有するシート片6は嵌合凸部5aの両側にフランジ6a、6bが設けられ、線状の嵌合凹部5bを有するシート片7は嵌合凹部5bの上部横シール部3側にのみフランジ7aが設けられている。各シート片6,7は上部横シール部3側のフランジ6a,7aが袋1の各内面に溶着されている。
開閉可能な嵌合凸部5a及び嵌合凹部5bからなる開閉部8の両端部は嵌合状態で例えば半円柱状(平面視長方形状)に圧縮されて断面の高さと体積が開閉部8より小さいかしめ部9を構成し、さらにその周囲から両端側にかけてかしめ部9よりも扁平で幅広の略半楕円形板状に溶融圧着された溶融部10を構成している。かしめ部9はその一部が溶融部10内に入り込んでいる。
そして、フランジ6a,7aと共に溶融部10から袋1の両側縁までが袋1の各内面に連続してそれぞれ溶着されている。
そのため、開封時には、袋1の上部横シール部3とジッパ5との間で袋1を切断し、開閉部8の嵌合凸部5aと嵌合凹部5bを開くことで内容物を取り出すことができる。嵌合凸部5aと嵌合凹部5bを開く際、開封動作は両端のかしめ部9、9で止められ、更にその両側には嵌合凸部5aを含むシート片6の一部(フランジ6a、6bの一部も含む)と嵌合凹部5bを含むシート片7の一部(フランジ7aの一部も含む)が一体となって溶融・成形された溶融部10が形成されて二段階に圧縮されているためにジッパ5の破断を防止でき、穴等ができないために内容物の漏れを防止できる。
次に上述したジッパ付き袋1の製造装置20について図2乃至図15により説明する。
図2に示すジッパ付き袋1の製造装置20において、帯状のフィルムfがフィルムリール21から繰り出されて複数のロールを介して縦形製袋充填機22に供給される。縦形製袋充填機22では、例えば断面円形をなす製袋チューブ23が上下方向に配設され、その下端は断面四角形の角筒成形部24が形成されている。製袋チューブ23の上端には製袋する袋1の中に充填する内容物を供給するホッパ25が設けられている。ホッパ25の下方には製袋ガイド26が取付けられている。
製袋チューブ23の外周面と製袋ガイド26の内周面との間にはフィルムf(包材)を通過させる平面視略円形の空間が設けられている。
フィルムリール21から繰り出されたフィルムfは製袋ガイド26で折り曲げられて製袋チューブ23との間の空間を通って略円筒状に成形され、製袋チューブ23の下端に設けた角筒成形部24によって略角筒状に成形されて包装筒fとして下方に送られる。
製袋チューブ23において、製袋ガイド26の下方には、包装筒fを製袋チューブ23の外周面にエアで吸着して連続的に下方に搬送するための繰り出しベルト27が一対設けられている。これらの繰り出しベルト27,27間には縦シール部2を加熱シールするための縦シーラ29が設けられている。
更に製袋チューブ2の角筒成形部24下側には、包装袋fの上部と下部を個別に水平方向にシールして横シール部を形成する横シーラ30が設けられている。横シーラ30には包装筒fの横シール部を上部横シール部3と下部横シール部4とに切断するカッタが設けられている。なお、これら縦形製袋充填機22には図示しない垂直折りガイドやガセット爪等が適宜設けられている。
次にこのジッパ付き袋の製造装置20に設けたジッパ端部成形装置33について説明する。図2において、ジッパリール32から繰り出された帯状に連続するジッパ5Aは図3及び図4に示すように嵌合凸部5aとその両側のフランジ6a、6bとを有するシート片6と、嵌合凹部5bとその片側のフランジ7aを有するシート片7とが、嵌合凸部5aと嵌合凹部5bが嵌合した状態で繰り出される。
繰り出されたジッパ5Aは複数のテンションロール34を介してジッパ端部成形装置33に供給される。図2及び図5に示すように、ジッパ端部成形装置33は一対のロール35、36間にジッパ5Aが張架されており、両ロール35,36間にはジッパ5Aを挟んで超音波によって押しつぶす超音波ホーン37が設けられている。超音波ホーン37は超音波を発信するヘッダ38とアンビル39とを有している。
ヘッダ38は例えば略円柱状でジッパ5Aとの接触面が平面で形成されている。図6乃至図9に示すように、アンビル39は例えば略角柱状でジッパ5Aとの接触面39aにかしめ部9を成形するためのかしめ室42と溶融部10を成形するための溶融室41がそれぞれ凹部として形成されている。溶融室41は比較的浅い深さで平面視略円形または楕円型、或いは角部のない(角部をRにした)四角形等の多角形の板状に形成され、かしめ室42は平面視楕円形の溶融室41の長軸の両端部に溶融室41よりも深い深さで半円柱形に形成されている(図8、9参照)。
しかも各かしめ室42、42は溶融室41の内側に一部(全部でもよい)入り込んで形成されている。
そして超音波ホーン37はジッパ5Aが溶融室41の両端に位置するかしめ室42、42を結ぶ線に沿って間欠的に走行するように配設され、停止状態のジッパ5Aをヘッダ38とアンビル39とで挟持し圧着して超音波を発振することで、2つ分のかしめ部9と溶融部10を一体に成形する。超音波ホーン37による各2つのかしめ部9と溶融部10の成形は、ジッパ5Aの送り方向所定間隔で行われ、所定間隔を開けた隣り合うかしめ部9と溶融部10間のジッパ5Aが袋1の開閉部8を形成する。
図2において、超音波ホーン37に対するジッパ5Aの搬送方向前方には、楕円型の溶融部10の中央で切断するカッタ44が配設され、これによって1つの袋1に貼り付けられるジッパ5が形成される(図10、11参照)。なお、カッタ44をジッパ端部成形装置33に含めても良い。
所定長さで切断されて搬送途中のフィルムf上に送り出されたジッパ5のフランジ6bはフィルムfの幅方向中央で仮付けヒータ45によって仮付けされる。フィルムfを挟んで仮付けヒータ45に対向する位置には平板状のヒータ受け部46が配設されている。
次にこのジッパ付き袋の製造装置20に設けたジッパ貼り付け装置47について説明する。
ジッパ貼り付け装置47は図2に示すように縦形製袋充填機22の横シーラ3の下側に配列されている。図12乃至図15において、ジッパ貼り付け装置47は横シーラ3と同時または前後して作動して、フィルムfに仮止めされたジッパ5の一対のシート片6、7をそれぞれ成形された後の袋1の各内面に貼着するための加熱シール手段である。ジッパ貼り付け装置47は袋1を挟んで両側に一対の本付けヒータ48,48が開閉可能に配設されている。
各本付けヒータ48は、ジッパ5に当接する接触面において、各シート片6、7の上部横シール部3側のフランジ6a、7aを袋1の各内面に加熱シールするためのフランジヒータ面49(第一ヒータ面)と、フランジヒータ面49の両側に配設されていて略半楕円状の溶融部10を袋1の内面の側端部に加熱シールするための溶融部ヒータ面50(第二ヒータ面)とを備えている。
特に袋1の一方の面には厚みの大きい縦シール部2が設けられているために、各本付けヒータ48のフランジヒータ面49の中央にはフランジヒータ面49よりわずかに凹んだ縦シール部ヒータ面49a(第三ヒータ面)が設けられている。また、溶融部10は開閉しない袋1の両端に位置し、開閉部8の直上に位置するフランジ6a,6b、7aより緊密にシールする必要があるため、より強いシール圧を掛ける必要がある。そのため、溶融部ヒータ面50はフランジヒータ面49より突出して形成されている。
本実施の形態によるジッパ付き袋1の製造装置20は上述の構成を備えており、次にジッパ付き袋1の製造方法を説明する。
先ず、図2に示すジッパ付き袋1の製造装置20において、フィルムリール21から繰り出された連続するフィルムfはテンションロール等を介して縦形製袋充填機22に搬送される。一方、ジッパリール32からは連続するジッパ5Aが繰り出され、テンションロール34を介してジッパ端部成形装置33に送られる。
ジッパ端部成形装置33ではロール35、36間で図3及び図4に示す帯状のジッパ5Aが所定間隔で間欠搬送され、ジッパ5Aの停止状態で超音波ホーン37のヘッダ38とアンビル39でジッパ5Aを圧着挟持する。そして、図5において、ヘッダ38とアンビル39で圧着された嵌合状態にある嵌合凸部5a及び嵌合凹部5bをアンビル39のかしめ室42、42とヘッダ38の平坦な接触面38aとで半円柱状に圧着して、嵌合凸部5a及び嵌合凹部5bを嵌合状態で歪むことなく圧縮させてかしめ部9を成形する。これと同時にアンビル39の溶融室41及びヘッダ38の接触面38aとで圧着しながらヘッダ38から超音波を発振させて嵌合凸部5a及び嵌合凹部5bを溶融させる。
このとき、溶融室41はヘッダ38の接触面38aと共に密閉した略楕円型板状の密閉空間を形成しているために、嵌合凸部5a及び嵌合凹部5bの溶融した合成樹脂材料は溶融室41内に広がって定形の楕円型板状に成形されて溶融部10を成形し、その後に冷却される。そのため、溶融されたジッパ5Aの嵌合凸部5a及び嵌合凹部5bの合成樹脂材料は溶融時に無定形に広がることもなく溶融部10は所定形状及び所定厚みに成形される。溶融室41の周側面に角部を有する場合には溶融する合成樹脂材料が十分に充填しないで隙間を生じる等、形状が安定しないおそれがある。
このようにジッパ端部成形装置33は、間欠搬送されるジッパ5Aを所定間隔で圧着成形して2つのかしめ部9,9と溶融部10,10を同時に且つ一箇所で順次成形する(図10、図11参照)。そして更に搬送して同一間隔でカッタ44によって楕円型板状の溶融部10、10の中央を順次切断する。これによって連続するジッパ5Aは、各袋1毎の寸法のジッパ5に形成され、各ジッパ5の両端にそれぞれかしめ部9と溶融部10が設けられている。
このジッパ5をフィルムfの搬送方向に直交する方向に送って、フィルムfの幅方向中央に仮付けヒータ45によって仮付けする。
そして、ジッパ5が仮止めされたフィルムfは縦形製袋充填機22に搬送されて製袋ガイド26で製袋チューブ23の回りに成形されて包装筒fを形成し、繰り出しベルト27によって製袋チューブ23に沿って降下する。包装筒fの両側縁の合わせ目は縦シーラ29によってシールされ、縦シール部2を形成する。包装筒fは製袋チューブ23に沿って間欠搬送されて先に横シーラ30によって下部横シール部4が形成された袋1内には製袋チューブ23からホッパ25内の内容物が充填される。
内容物が充填された袋1を含む包装筒fは、停止状態で横シーラ30で横シールされると共にジッパ取付け装置47によって横シール部の下側でジッパ5が袋1の内面に貼着される。横シーラ30では、横シール部を形成すると共に内部に設けたカッタによって二分割して先行する下側の袋1の上部横シール部3と次の袋1の下部横シール部4に分離する。
またジッパ取付け装置47では、袋1内における上部横シール部3の若干下側にジッパ5が仮止めされて位置しており、これを一対の本付けヒータ48、48で挟み込んでジッパ5の一対のシート片6、7を袋1の各内面に溶着する。溶着に際して、図12に示すように各本付けヒータ48のフランジヒータ面49及び縦シール部ヒータ面49aで各シート片6、7のフランジ6a,7aを袋1の各内面に溶着する。同時に各本付けヒータ48の溶融部ヒータ面50で各シート片6,7の溶融部10、10を各内面に溶着する。
そのため、フランジ6a,7aと溶融部10、10は袋1の各内面に連続して例えば略コの字状にシールされて袋1を閉鎖する。袋1はジッパ5の開閉部8を開封しないと内容物を取り出せない状態になる。
このような手順を繰り返すことによって、内部に内容物が充填されてジッパ5で開閉可能な袋1が上部横シール部3で封止された状態で順次製造される。
上述のように本実施形態によるジッパ付き袋1の製造装置20によれば、ジッパ付き袋1内のジッパ5の端部がかしめ部9と溶融部10とで二段階の高さに圧縮して形成されているため、ジッパ5の開封操作時に嵌合凸部5aと嵌合凹部5bは嵌合状態のかしめ部9で開封が止められるので溶融部10に負荷があまりかからず分散されるため、ジッパ5の破損を防止できる。
しかも、ジッパ5の溶融部10を成形する際、溶融された嵌合凸部5aと嵌合凹部5bの材料は溶融室41からはみ出すことがなく、溶融室41は楕円型板状であるために隅々まで流動して一様な厚さと形状に成形され、厚みの変動や穴等を生じないために強度が高い。また、溶融部10に対する袋1の内面の本付け溶着を安定して行え、密閉性が高い。また、かしめ部9は溶融部10内に入り込んで形成されているため、溶融部10の溶融は開閉部8の嵌合凸部5a及び嵌合凹部5bに対して厚さが薄くなるかしめ部9の端部から行え、段差が急でないため開封時に応力集中が起きずジッパ5が破断しにくい。
また、本付けヒータ48は、縦シール部2、その他の内面及びジッパ5の溶融部10等、各部分に適した形状のヒータ面49a、49,50で袋1とジッパ5との溶着を行えるためにジッパ付き袋1の密封性が高い。
なお、上述の実施形態では、ジッパ端部成形装置33として、ジッパ5Aに対するヘッダ38の接触面を平面とし、アンビル39の接触面39aにかしめ室42と溶融室41を設けたが、これとは逆にヘッダ38にかしめ室42と溶融室41を設け、アンビル39の接触面を平面に形成してもよい。或いは、ヘッダ38とアンビル39の両方の接触面にかしめ室42と溶融室41をそれぞれ部分的に形成し、ジッパ5Aを挟んだ圧着時にかしめ部9と溶融部10が形成されるようにしてもよい。この場合、かしめ部9は円柱状に圧縮成形されてもよい。
また、溶融部10の溶融成形に関連してかしめ部9の一部が溶融してもよい。また本発明によるジッパ端部成形装置はかしめ室を設けなくてもよく、かしめ部がなくても溶融室で溶融成形する溶融部によって密閉性と高強度のジッパを得られる。
本発明の実施の形態によるジッパ付き袋の平面図である。 縦形製袋充填機にジッパ端部成形装置とジッパ貼り付け装置を接続したジッパ付き袋製造装置の概略構成図である。 成形前の連続するジッパの一部を示す平面図である。 図3に示すジッパのA−A線断面図である。 ジッパ端部成形装置を示すもので、超音波ホーンのアンビルを縦断面で示す構成図である。 アンビルの中央縦断面を示す図である。 アンビルのジッパ接触面を示す平面図である。 (a)は図7に示すアンビルのC部拡大図、(b)は同図(a)のD−D線断面図である。 図8(a)のE−E線断面図である。 端部成形後のジッパの平面図である。 図10に示すジッパの側面図である。 袋にジッパ取付け装置の本付けヒータを当接させた状態を示す図である。 本付けヒータの底面図である。 図13のF−F線断面図である。 図13のG−G線断面図である。
符号の説明
1 ジッパ付き袋
5 ジッパ
5a 嵌合凸部
5b 嵌合凹部
6、7 シート片
6a,6b,7a フランジ
8 開閉部
9 かしめ部
10 溶融部
20 ジッパ付き袋の製造装置
22 縦形製袋充填機
30 横シーラ
33 ジッパ端部成形装置
37 超音波ホーン(ジッパ端部成形装置)
38 ヘッダ
39 アンビル
41 溶融室
42 かしめ室
47 ジッパ貼り付け装置
48 本付けヒータ(ジッパ貼り付け装置)
49 フランジヒータ面(第一ヒータ面)
49a 縦シール部ヒータ面(第三ヒータ面)
50 溶融部ヒータ面(第二ヒータ面)
f フィルム、包装筒

Claims (7)

  1. 開封可能に嵌合する嵌合凸部と嵌合凹部を有するジッパを備えたジッパ付き袋において、
    前記ジッパの端部における嵌合凸部及び嵌合凹部を嵌合状態でかしめたかしめ部と前記嵌合凸部及び嵌合凹部を溶融して形成した溶融部とを備えたことを特徴とするジッパ付き袋。
  2. 互いに嵌合可能な嵌合凸部と嵌合凹部を有するジッパの端部を、ヘッダとアンビルを用いて超音波で成形するジッパ端部成形装置において、
    前記ヘッダとアンビルの少なくとも一方に、ジッパの端部における嵌合凸部及び嵌合凹部を溶融して成形する溶融室を設けたことを特徴とするジッパ端部成形装置。
  3. 前記ヘッダとアンビルの少なくとも一方に、嵌合凸部及び嵌合凹部を嵌合状態でかしめるかしめ室を更に設けた請求項2に記載のジッパ端部成形装置。
  4. 前記溶融室は角部のない周壁で形成されている請求項2または3に記載のジッパ端部成形装置。
  5. 前記溶融室の両側に2つのかしめ室が形成されており、成形された前記ジッパ端部を溶融部で二分割してなる請求項3または4に記載のジッパ端部成形装置。
  6. 嵌合凸部及び嵌合凹部を嵌合状態でかしめるかしめ部と前記嵌合凸部及び嵌合凹部を溶融してかしめ部より扁平に成形した溶融部とを端部に設けたジッパを、袋に貼り付けるためのジッパ貼り付け装置であって、
    前記ジッパに設けたフランジを袋に溶着する第一ヒータ面と、前記溶融部を袋に溶着する第二ヒータ面とを備え、前記第二ヒータ面は第一ヒータ面より突出して形成されていることを特徴とするジッパ貼り付け装置。
  7. 袋には縦シール部が設けられていて、該縦シール部に対応する前記第一ヒータ面には凹部が形成されて第三ヒータ面とされている請求項6に記載のジッパ貼り付け装置。




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