JP4106133B2 - 吊り足場組立て工法とそれに使用される吊り足場用落下防止装置及び落下防止具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は高速道路や橋脚等の工事をはじめとする、各種の建設、土木工事等において、高所作業を行なうために組立てられる吊り足場組立て工法とそれに使用される吊り足場用落下防止装置及び落下防止具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
前記した各種の建設、土木工事では、吊り足場と称される足場を作り、その上で建設作業や改修作業等を行なうことが多い。従来の吊り足場は高速道路や橋脚等の下に丸パイプを吊下げ、その丸パイプの上に踏み板をのせて番線で固定したものが一般的であった。しかし、それは丸パイプの吊下げ、踏み板の固定等の作業が面倒であり、また、危険でもあった。そこで本件出願人は先に、横長方形の枠材の上に金属網、金属板、木材板等を固定してパネル状にした吊り足場材を開発し、特許或は実用新案として出願し、特許第2137000号、実用新案登録第2123326号として登録もされている。
【0003】
その吊り足場材は図5、図6に示す様に、金属製の横長の枠体4の二箇所以上に、支持材Aから吊下げるチェーン、ワイヤ等の索条Bを係止する係止部15を設け、同枠体4に金属網、金属板等の踏み材5を固定して人が乗ることができる広さのパネル状に形成し、更に、枠体4に、配列方向に隣接する吊り足場材1同士を連結するための配列方向連結具17(図5)と、配列方向連結具17を連結可能な配列方向連結受部18(図5)を設け、横方向に隣接する吊り足場材1同士を連結する横連結具Cを配置可能な空間部19と(図6)、その空間部19に配置された横連結具Cを係止可能な横連結受部20(図6)を設けたものである。
【0004】
前記吊り足場材1を使用して吊り足場2を組立てるには例えば次のようにする。
(1)図7に示す様に二本の支持材Aの対向位置にチェ−ン吊下用のクランプDを取付けてそれに索条Bを吊下げる。
(2)その索条Bを同図に示す様に吊り足場材1の左右の係止部15に掛けて、その吊り足場材1を支持材Aに対して横向きに水平に吊下げる。
(3)吊下げられた吊り足場材1の踏み材5の上に作業者が乗って支持材Aの先方に別のクランプDを取付け、それに索条Bを吊下げる。
(4)この索条Bを図7に示す様に別の吊り足場材1の左右の係止部15の夫々掛けて、その吊り足場材1を先に吊下げた吊り足場材1の先に吊下げる。
(5)図5に示す様に後に吊下げた吊り足場材1の配列方向連結具17を、先に吊下げた吊り足場材1の配列方向連結受部18に連結固定して、二つの吊り足場材1を配列方向に連結固定する。
以下、この作業を繰返して多数の吊り足場材1を配列方向に連結して吊り足場2を組立てる。
(6)前記のようにして組立てられた吊り足場2の幅が狭い場合には、図7に示す様な隣の支持材AにクランプDを取付けてそれに索条Bを吊下げ、その索条Bを別の吊り足場材1の係止部15に掛け、同吊り足場材1を先に吊下げられている吊り足場材1の長手方向横に吊下げる。この場合、図6に示す様に吊下げられた吊り足場材1の空間部19と、先に組立てられている吊り足場材1の空間部19とに横連結具Cをセットし、その横連結具Cを両吊り足場材1の横連結受部20に係止固定して両吊り足場材1同士を横に連結する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記吊り足場材を使用した吊り足場の組立て方法では、従来のパイプを使用した吊り足場の課題を解決することができ、特に問題はないが、強いて挙げると次のような課題があった。
(1)先に組立てた吊り足場材1の先に、次の吊り足場材1を吊を下げる際に、吊下げようとする吊り足場材1が過って落下する危険がある。
(2)組立てられた吊り足場2の先から工具、連結具、建設資材等が虞れがあり、危険である。
(3)前記のような転落、落下の危険性があるため、作業を通行量の少ない夜間のみに行なうか、昼間に行なう場合には吊り足場2の下の交通を規制する必要がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本件出願の発明は前記課題を解決することを目的とするものである。本件出願の第1の発明は、請求項1記載のように、2枚以上吊下げた吊り足場材同士を連結して吊り足場を組立て、組立て方向先端の吊り足場材の先方に落下防止具を突出させて配置し、この落下防止具より上方に次に組立てる吊り足場材を吊下げて組立て済みの吊り足場に連結し、落下防止具を先方にスライドさせ、その落下防止具の上方に次に組立てる吊り足場材を吊下げて組立て済みの吊り足場に連結し、その繰返しにより吊り足場を組立てるようにした吊り足場組立て工法である。
【0007】
本件出願の第2の発明は、請求項2記載のように、請求項1記載の吊り足場組立て工法において、落下防止具と吊り足場との間に隙間ができないように、落下防止具の一部を吊り足場の下にオーバーラップさせて配置した吊り足場組立て工法である。
【0008】
本件出願の第3の発明は、請求項3記載のように、請求項1又は請求項2記載の吊り足場組立て工法において、吊り足場材として、枠体に踏み材を固定して人が乗ることができるパネル状に形成されものを使用する吊り足場組立て工法である。
【0009】
本件出願の第4の発明は、請求項4記載のように、吊下げた2枚以上の吊り足場材1同士を連結して組立てた吊り足場2の下方に、固定・解除可能に取付けられる取付治具6と、前記取付治具6により、吊り足場2の下方に、吊り足場2の組立て方向先端より先方に突出して取付けられる落下防止具3を備え、前記落下防止具3はその上で連結して組立てられた吊り足場2よりも先方まで突出するように、前記取付治具6に取付けられた状態でスライド可能とした吊り足場用落下防止装置である。
【0010】
本件出願の第5の発明は、請求項5記載のように、請求項4記載の吊り足場用落下防止装置において、落下防止具3が吊り足場2に取付ける支持部7と、その先に設けた受部8とを備え、受部8は支持部7を吊り足場2に取付けたときに吊り足場2の組立て方向先端より先方に突出するように支持部7に取付けた吊り足場用落下防止装置である。
【0011】
本件出願の第6の発明は、請求項6記載のように、請求項4又は請求項5記載の吊り足場用落下防止装置において、吊り足場材が枠体に踏み材を固定して人が乗ることができるパネル状にした吊り足場用落下防止装置である。
【0012】
本件出願の第7の発明は、請求項7記載のように、吊下げた2枚以上の吊り足場材同士を連結して組立てられた吊り足場に取付ける支持部と、支持部の先に設けられた受部とを備え、受部が吊り足場材1よりも広い吊り足場用落下防止具である。
【0013】
本件出願の第8の発明は、請求項8記載のように、請求項7記載の吊り足場用落下防止具において、支持部がその底面の両側方と先方との3方に、上方に立ち上がる周壁を備えた吊り足場用落下防止具である。
【0014】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
本件出願の第1の発明である吊り足場の組立て工法の実施形態の第1の例を図1、図2に基づいて詳細に説明する。この吊り足場組立て工法により吊り足場を施工するときは次のようにする。
(1)図7に示す吊り足場組立て工法と同様に、例えば図5、図6に示す吊り足場材1を一枚ずつ支持材Aに吊下げ、吊下げた吊り足場材1同士を配列方向に連結する。
(2)図1に示す様に組立てた吊り足場2の先方に落下防止具3を、その後部21が吊り足場2の最先端の吊り足場材1の下にオーバーラップするように配置して、吊り足場2の先端と落下防止具3との間に隙間ができないようする。このとき取付け具を使用して落下防止具3を吊り足場2に取付ける。
(3)落下防止具3の上方で、吊り足場材1を支持材Aに吊下げ、その吊り足場材1を吊り足場2に連結する。
(4)落下防止具3を先に吊下げて連結した吊り足場2の先方にスライドさせる。この場合も落下防止具3の後部21が吊り足場2の最先端の吊り足場材1の下にオーバーラップして、吊り足場2の先端と落下防止具3との間に隙間ができないようにする。
(5)スライドさせた落下防止具3の上方で次の吊り足場材1を吊下げ、この吊り足場材1を前回組立てた吊り足場2に連結する。
(6)以下、前記した落下防止具3のスライド、その上方での吊り足場材1の吊下げ、吊り足場材1の組立てを繰返して、吊り足場材1を一枚ずつ順次配列方向に連結し、所望の長さの吊り足場2を組立てる。
(7)前記のようにして組立てられた吊り足場2の幅が狭い場合には、隣の支持材AにクランプDを取付け、それに索条Bにより吊り足場材1を吊下げて、先に組立てられた吊り足場2の横に新たな吊り足場材1を次々と吊下げる。このときも上記と場合と同様の手順で、吊り足場2の先方に落下防止具3をその後部21が吊り足場2の最先端の吊り足場材1の下にオーバーラップするように配置して、吊り足場2の先端と落下防止具3との間に隙間ができないようにし、その上で吊り足場材1の吊下げ、吊り足場材1の組立てを繰返する。
【0015】
(実施形態2)
本件出願の第2の発明である吊り足場用落下防止装置の実施形態の一例を図1〜図4に基づいて詳細に説明する。この吊り足場用落下防止装置は本件出願の第1の発明である吊り足場組立て工法に使用されるものであり、落下防止具3を取付治具6により吊り足場2に取付けてなる。
【0016】
落下防止具3は図2に示す様に、外径約60mmの2本の金属製丸パイプ22を間隔を開けて平行に配置し、その丸パイプ22の先端に受部8を設け、丸パイプ22の反対側を吊り足場2の下に沿わせて吊り足場2に取付ける支持部7としてある。受部8は金属製丸パイプにより吊り足場材1よりも横長に形成した底枠23を支持部7の先端側に取付け、その底枠23に金属パイプ製の補強材24を設け、底枠23の先端面から上方に先端枠25を立ち上げ、それに補強材24を取付け、底枠23の両側面から上方に側面枠26を立ち上げ、それにも補強材24を取付け、それら4つの枠の内側に樹脂製のネットを張って、底面9及び立ち上がり周壁10を形成してある。前記先端枠25は底枠23に溶接されて固定されているが、側面枠26は取付け具27により底枠23に図中の矢印a−b方向に回動可能に取付けられている。この両側面枠26は立ち上げた状態で先端枠25に長さ調節可能な連結具28により連結し、その長さを調節することによって両側面枠26の立ち上がり角度を調節することができ、また、連結具28による連結を解除して内側に回動させると底枠23の上に重ねて折畳むことができるようにしてある。
【0017】
前記取付治具6は図3、図4に示す様に、下向きコ字状の嵌合部30と、嵌合部30の側方に突出する係止材31と、係止材31の下面より下方に突設するガイド32と、係止材31を上下に貫通して回動である回動子33と、回動子33にチェーン51で連結された止め具34とから構成されている。
【0018】
前記の嵌合部30は図4に示す様に吊り足場材1の横連結受部20の上に被せるものである。係止材31は同図に示す様に嵌合部30を横連結受部20の上に被せたときに吊り足場材1の踏み材5の上に乗せるものであり、薄い角パイプを横向きに使用し、それを嵌合部30の上面に溶接により固定してある。この係止材31には図3に示す様に差し込み穴35が上下に貫通されている。また、係止材31の底面にはラバーゴム等の滑り止め材36が張られている。ガイド32には丸パイプが使用されており、その上端を係止材31の下面に溶接により固定してあり、丸パイプの下端よりやや上方に回動子33側に突出するガイドストッパー37が設けられている。回動子33にも丸パイプが使用されており、係止材31の下方に突出する下端部をL字状に曲げてガイド32よりも外側まで突出させた回動ストッパー38が形成され、回動ストッパー38よりも上方に外側に突出する支持材39が突設され、支持材39よりも上方に回動子33の降下を規制する降下ストッパー(ナット)40を溶接し、更にその上方にL字状に曲げたハンドル41を形成してある。降下ストッパー40は係止材31の上面とハンドル41との間に隙間42を確保して、その隙間42にハンドル操作時に手を差し込むことができるようにするものである。ハンドル41は回動子33を回動させて、回動ストッパー38と支持材39を回転させるためのものである。
【0019】
ハンドル41と、支持材39と、ガイドストッパー37と、回動ストッパー38の関係は、ハンドル41を図3の左方向へ回転させると回動ストッパー38がガイド32の下端側面に当って回動子33はそれ以上回動せず、ハンドル41を逆回転させると支持材39がガイド32に当って回動子33がそれ以上回動しないようにしてある。しかも、回動ストッパー38がガイド32の下端側面に当るまでハンドル41を回転させると、支持材39が吊り足場材1の下にセットされると同時に空間43が形成され、支持材39がガイド32に当るまで回転させると、支持材39が吊り足場材1の下から確実に外れると同時に空間43が解除されるようにしてある。これにより、回動子33の回動量を目視により確認しなくとも、回動ストッパー38がガイド32の下端側面に当って停止する位置まで回転させるだけで、支持材39の位置及び空間43の状態を確認することができるようにしてある。
【0020】
前記の降下ストッパー(ナット)40には、図3に示す様に係止片44がハンドル41と反対方向に突出するように溶接されており、この係止片44には差し込み穴45が開口されている。この係止片44はハンドル41の回転に伴って回転するようにしてあり、ハンドル41を図3のように右向きに回転させると、係止片44の差し込み穴45が係止材31の差し込み穴35と連通状態となるようにしてある。降下ストッパー40には止め具34がチェーン51により連結されており、この止め具34を係止片44の差し込み穴45に抜き差し自在としてある。この止め具34には通常はピン50の外側に突出しているが、押されるとピン50の内側に押込まれる規制片52が設けられているグラビティーピンが使用されている。従って、ピン50を連通状態となった差込み穴35、45に押込むと、同差込み穴35、45の内壁によって前記規制片52が押込まれて、差込み穴35、45に挿入され、挿入された後は規制片52が元の位置に復帰し、差込み穴35、45を通過不可能となり、ピン50が外れなくなる。
【0021】
前記の構造の取付治具6を使用して落下防止具3を吊り足場2に取付けるには次のようにする。
(1)図4の様にハンドル41を回転操作して支持材37を内側に向けておき、その状態で嵌合部30を吊り足場材1の横連結受部20の上に被せ、係止材31を吊り足場材1の踏み材5の上に乗せる。
(2)前記状態でハンドル41を逆方向に回転操作して、支持材37を外側に回転させて当該踏み材5の下まで回転させて、吊り足場材1を係止材31と支持材37とにより挟着する。この挟着により取付治具6が吊り足場材1に固定される。
(3)ピン50を係止片44の差し込み穴45から係止材31の差し込み穴35に差し込み、ピン50の規制片52が係止材31の差し込み穴35の下方に貫通して突出するまで差し込む。これによりハンドル41の逆回転が防止され、支持材37が踏み材5の下から外れないようにする。これにより取付治具6を吊り足場材1にセットすることができる。
(4)前記と同様にして、複数の取付治具6を吊り足場2の先端側の数枚の吊り足場材1の下にセットする。
(5)セットされた複数の取付治具6の空間43内に、吊り足場2の組立て方向先方から落下防止具3の支持部7を挿入して、同支持部7を吊り足場2の下方に同吊り足場2に沿って配置する。このとき図1に示す様に落下防止具3の受部8の後部21が吊り足場2の組立て方向先方とオーバーラップする様にする。
【0022】
(他の実施形態)
本発明の落下防止具3は図2に示したものに限られず、受部8の前方と側方の片側にのみ立ち上がり周壁10を形成した様なものとすることもできる。また、立ち上がり周壁10は必ずしも形成しなくともよい。但し、その場合には受部8に張るネットを多少たるませて、落下物を受け止め易くすることが望ましい。また、受部8は図示したもの以外に支持部7の先端にカゴやパネルを取付けたものとすることもできる。
【0023】
取付治具6には同取付治具6が吊り足場2から落下することを防止するために吊り足場2に連結する連結手段を設けることもできる。この連結手段としては、例えば一端を取付治具6の任意の部位に固定したワイヤロープの他端に、吊り足場2の任意の部位に取付け/取外し可能なフックやクリップ等を設けたものとすることができる。さらには前記ワイヤロープを螺旋状に巻いて弾性力を付与したものして、万一当該取付治具6が吊り足場2から落下したときに、その衝撃を吸収して容易に切断しないように工夫したものとすることもできる。
【0024】
【発明の効果】
本発明の吊り足場組立て工法は次のような効果を有する。
(1)組立て済の吊り足場の先方に落下防止具を突出させて配置し、この落下防止具より上方に次に組立てる吊り足場材を吊下げて組立て済みの吊り足場に連結するので、次に組立てる吊り足場材が過って地上に落下することがなく安全である。
(2)落下防止具と吊り足場との間に隙間ができないように、落下防止具の一部を吊り足場の下にオーバーラップさせて配置させるので、落下防止具と吊り足場との間の隙間から工具や資材等が落下することがない。
【0025】
本発明の吊り足場用落下防止装置は次のような効果を有する。
(1)吊り足場の先方に落下防止具を取付けることができるので、そこから作業員が転落したり、工具、建設資材等が落下する虞れがない。
(2)吊り足場から作業員、工具、建設資材等が落下する虞れがないため、吊り足場の下の交通を規制する必要がない。
(3)転落の虞れがないため、未熟な作業員でも吊り足場の先端での作業に恐怖を感じることがない。
(4)落下防止具を吊り足場の組立て方向先方にスライド可能に取付けることができるので、落下防止具を取付けた後に吊り足場の先方に新たな吊り足場材を吊下げて吊り足場を延長する場合に、落下防止具を取外したり、取付けたりする必要がない。
【0026】
本発明の落下防止具は次のような効果を有する。
(1)この落下防止具は吊り足場に取付けられる支持部と、支持部の先に設けられた受部とを備え、受部が吊り足場材よりも広いものであるため、吊り足場から落ちた作業員、工具や資材等を確実に受け止めて、地上に落下することを防止することができる。
(2)受部がその底面の両側方と先方との3方に、上方に立ち上がる周壁を備えたものであるため、より確実に吊り足場からの作業員、工具や資材等の落下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は本発明の吊り足場組立て工法の一例を示す平面図、(b)は同側面図。
【図2】 本発明の落下防止具3の一例を示す下方斜視図。
【図3】 本発明の吊り足場用落下防止装置における取付治具6の一例を示す斜視図。
【図4】 本発明の吊り足場用落下防止装置における取付治具6の使用方法を示す説明斜視図。
【図5】 吊り足場材1の一例を示す説明図。
【図6】 吊り足場材1の一例を示す説明図。
【図7】 従来の吊り足場組立て工法の一例を示す説明図。
【符号の説明】
1 吊り足場材
2 吊り足場
3 落下防止具
4 枠体
5 踏み材
6 取付治具
7 支持部
8 受部
9 底面
10立ち上がり周壁
Claims (8)
- 2枚以上吊下げた吊り足場材(1)同士を連結して吊り足場(2)を組立て、組立て方向先端の吊り足場材(1)の先方に落下防止具(3)を突出させて配置し、この落下防止具(3)より上方に次に組立てる吊り足場材(1)を吊下げて吊り足場(2)に連結し、落下防止具(3)を先方にスライドさせ、その落下防止具(3)の上方に次に組立てる吊り足場材(1)を吊下げて吊り足場(2)に連結し、その落下防止具(3)の先方へのスライド、吊り足場材(1)の吊下げ及び連結を繰返して、吊り足場(2)を組立てるようにしたことを特徴とする吊り足場組立て工法。
- 落下防止具(3)と吊り足場(2)との間に隙間ができないように、落下防止具(3)の一部を吊り足場(2)の下にオーバーラップさせて配置することを特徴とする請求項1記載の吊り足場組立て工法。
- 吊り足場材(1)として、枠体(4)に踏み材(5)を固定して人が乗ることができるパネル状に形成されものを使用することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の吊り足場組立て工法。
- 吊下げた2枚以上の吊り足場材(1)同士を連結して組立てた吊り足場(2)の下方に、固定・解除可能に取付けられる取付治具(6)と、
前記取付治具(6)により、吊り足場(2)の下方に、吊り足場(2)の組立て方向先端より先方に突出して取付けられる落下防止具(3)を備え、
前記落下防止具(3)はその上で連結して組立てられた吊り足場(2)よりも先方まで突出するように、前記取付治具(6)に取付けられた状態でスライド可能であることを特徴とする吊り足場用落下防止装置。 - 落下防止具(3)が吊り足場(2)に取付ける支持部(7)と、その先に設けた受部(8)とを備え、受部(8)は支持部(7)を吊り足場(2)に取付けたときに吊り足場(2)の組立て方向先端より先方に突出するように支持部(7)に取付けられてなることを特徴とする請求項4記載の吊り足場用落下防止装置。
- 吊り足場材(1)が枠体(4)に踏み材(5)を固定して人が乗ることができるパネル状に形成されたものであることを特徴とする請求項4又は請求項5記載の吊り足場用落下防止装置。
- 吊下げた2枚以上の吊り足場材(1)同士を連結して組立てられた吊り足場(2)に取付けられる支持部(7)と、支持部(7)の先に設けられた受部(8)とを備え、受部(8)が吊り足場材(1)よりも広いものであることを特徴とする吊り足場用落下防止具。
- 受部(8)が底面(9)の両側方と先方との3方に、立ち上がり周壁(10)を備えたものであることを特徴とする請求項7記載の吊り足場用落下防止具。
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