JP4105439B2 - 一方向の廃インク除去システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般的にインクジェットプリンタやインクジェットプロッタ等のプリント機構に関する。より詳細には、本発明は、プリント機構におけるインク滴検出器の検出部分からインクの残留物およびくずを取り除く一方向の廃インク除去システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
プリント機構には、多くの異なるタイプの媒体上に画像を形成することができるインクジェットプリントヘッドを含むことが多い。インクジェットプリントヘッドは、所与の媒体がプリント領域を通って前送りされる間に、カラーインクの滴を、複数のオリフィスを通してその媒体上に噴出する。プリント領域は、プリントヘッドのオリフィスと媒体の動きに対して垂直で、端から端へのプリントヘッドの走査および往復運動により定義される。プリントヘッドのオリフィスすなわちノズルからインクを吐出する従来の方法は、当業者に周知の圧電技術および熱技術を含む。例えば、ともに本願の出願人であるヒューレット・パッカード社に譲渡されている米国特許番号第5,278,584号および第4,683,481号には、2つの従来の熱インク噴出機構が示されている。
【0003】
熱システムにおいて、ノズルのオリフィス板と基板層との間に、インクチャネルと気化チャンバとを含むバリアー層が配置されている。この基板層は、典型的には、抵抗器のような発熱素子の配列を含み、このような発熱素子は、個々にアドレス可能で、通電されて気化チャンバ内のインクを加熱する。加熱すると、通電した抵抗器に関連するノズルから、インク滴が噴出する。インクジェットプリントヘッドのノズルは、典型的には、プリント媒体がプリント領域を通って動くときの媒体の動きと略平行なひとつまたは複数の直線状の配列になるように整列している。直線状のノズルを配列する長さによって、媒体上方でプリント領域を通ってプリントヘッドが動くときにすべてのノズルを同時にかつ連続して発射すると仮定すると、プリントヘッドが媒体を横切る1行程でプリントされる、画像形成した線の最大高さすなわち「スウォース」(swath)高さが規定される。
【0004】
典型的には、プリント媒体はインクジェットプリントヘッドの下で前送りされ、プリントヘッドが媒体の幅に沿って進み制御装置が決定するとおりその各ノズルを発射して、個々のスウォースすなわち行程上に所望の画像を形成する間、静止状態に保持される。発射するインク滴の配置が不明確にならないようにするために、プリント媒体は通常、往復運動するインクジェットプリントヘッドの行程と行程との間で前進する。所与のスウォースについてプリント可能なデータ全体が、プリントヘッドの1行程でプリントされ、プリントヘッドの行程と行程との間で最大スウォース高さに等しい距離だけ媒体が前進するようにすると、プリント機構は最大効率を達成する。
【0005】
しかし、利用できるノズルのうちの一部を利用し、最大スウォース高さよりも小さい距離だけ媒体を前進して、所与のスウォースについてのデータのうちの一部のみをプリントし、所望のプリント画像において第1の行程で意図的に残した空白を、同じまたは異なる一部のノズルで埋めるようになっていることが望ましいことが多い。このように、利用できるノズルのうちの部分集合(subsets)を利用して、プリント可能なデータを多数の行程に分けるプロセスを、当業者は「シングリング」、「マスキング」、または「プリントマスク」の使用と呼ぶ。プリントマスクを用いるとプリントシステムのスループットは低下するが、画像品質と速度との兼ね合いが必要な場合に相殺する利点を提供することができる。例えば、プリントマスクを用いると、同一カラーの大面積を多数の行程で徐々に埋めることができ、インクが部分的に分かれて乾燥することができ、この大面積がインク浸しになってその結果プリント媒体にひだや「しわ」が生じることがないようになる。1行程のスウォースであれば、このようなひだやしわが生じてしまう。
【0006】
プリント機構は、一以上のカラーに対応して、一以上のインクジェットプリントヘッドを有していてもよい。例えば、典型的なインクジェットプリントシステムは、ブラックのインクのみを有する単一のプリントヘッドを有してもよい。または、システムは、それぞれがブラック、シアン、マゼンタ、およびイエローのインクを有する4つのプリントヘッドを有していてもよい。または、システムは、それぞれがシアン、マゼンタ、およびイエローのインクを有する3つのプリントヘッドを有していてもよい。もちろん、インクジェットプリントシステムにおける考えられるプリントヘッドにはさらに多くの組み合わせおよび数があり、インク/プリントヘッドシステムが7つおよび8つのものを含む。
【0007】
滴の大きさと、インク滴同士の相対位置と、および少量の互いに別々のプロセスインクのカラーとが、自然に起こる人間の目の視覚反応によって統合されて、識別できるカラーが何百万もある大きな色空間の効果と、ほとんど連続的なトーンの効果とをもたらすような方法で、それぞれのプロセスカラーのインクがプリント媒体上に噴出される。実際、このような画像形成技術を当業者が適切に行えば、3つから8つのカラーのインクだけを用いて、様々なプリント媒体上にほとんど写真品質に近い画像を得ることができる。
【0008】
この高レベルの画像品質は、以下のものを含む多くの要因に依存している。すなわち、インク滴の大きさが一定でありかつ小さいこと、プリントヘッドのノズルからプリント媒体までのインク滴の飛翔経路が一定であること、および、インクジェットプリントヘッドのノズルの信頼性が非常に高く詰まらないこと等である。
【0009】
この結果、インクジェットプリント機構には、インクジェットプリントヘッドを整備する整備ステーションを含むものが多い。このような整備ステーションは、ワイパー、インク−溶剤アプリケーター、プライマー、およびキャップを含んでもよい。キャップは、休止期間中にノズルが完全に乾いてしまわないようにしておくのに役立つ。さらに、インクジェットプリント機構は、ノズルの詰まりを防止するためにインクをそれぞれのノズルから廃インクつぼ内に発射するように設計された整備アルゴリズムを含むことが多い。
【0010】
しかし、このような予防対策を行っても、典型的なインクジェットプリント機構内で作用してインクジェットノズルを詰まらせる可能性がある要因は多く、インクジェットノズルの故障が発生してしまう可能性がある。例えば、ノズル上に紙埃がたまり、結局はノズルを詰まらせるかもしれない。インクの噴霧または部分的に詰まったノズルからのインクの残留物が、整備ステーションのプリントヘッドのワイパーによって、詰まっていないノズル内に広がって、詰まらせてしまうかもしれない。プリントヘッド内部のインクからの沈殿物が蓄積することによってもまた、インクチャネルおよびノズルが塞がってしまうかもしれない。さらに、関連するノズルが詰まっていなくても、熱インクジェットプリントヘッドの発熱素子が通電せず、それによってそのノズルが駄目になってしまうかもしれない。
【0011】
プリントヘッドのノズルが詰まってしまうと、その結果、画像のバンディング(均一なカラーの領域になるはずのところにできる、目に見える互いに異なる色合いやカラーの縞模様)や空白等の、不都合で容易に目立ちやすいプリント品質の欠陥が生じてしまう。実際、インクジェットプリントシステムはノズルの詰まりに非常に敏感であり、何百個のノズルのうちのただ1つのノズルが詰まっても、プリント出力の際に目立ち不都合であることが多い。
【0012】
しかし、インクジェットプリントシステムに、特定のノズルが機能していないということがわかる方法があれば、そのインクジェットシステムが、詰まっているノズルをプリントマスクから取り除いて、その後の重なり合う行程で未使用のノズルまたは使用したノズルと交換することによって、その抜けているノズルを埋め合わせることが可能である。インクジェットプリントヘッドのノズルが発射しているかどうかを検出するために、プリント機構は多数の異なるインク滴検出器システムを備えていてもよい。
【0013】
インク滴検出器システムには、インク滴が接触すると測定可能な信号を発生する圧電ターゲット表面を利用するタイプのものがある。しかし不都合なことに、このタイプの技術は高価であり、写真画像品質のインクジェットプリントシステムにおいて用いる非常に小さなインク滴は検出できないことが多い。
【0014】
他のインク滴検出器には、知覚回路からの光線をインク滴が通り過ぎると測定可能な信号を形成する光学センサを利用するタイプのものもある。不都合なことに、この方法では直線的な許容差が非常に厳しく、そのような許容差を設定し維持するのは困難でかつ費用がかかる。さらに、光学的インク滴検出システムは、プリント機構内部でのインクジェットプリントヘッドの発射の結果生じるインクの噴霧の影響を受けやすい。時間が経つとこの噴霧が光学センサを覆ってしまい、光学センサの信号の品質を低下させ、ついには光学センサが機能しなくなってしまう。
【0015】
インク滴検出のより効果的な解決策は、本願の出願人であるヒューレット・パッカード社に譲渡されている米国特許番号第6,086,190号において説明されているもの等の、低コストインク滴検出システムを用いるというものである。この滴検出システムは、インクジェットプリントヘッドから噴出された一連のインク滴の噴出が衝突すると電気的刺激が与えられる静電検出部を利用する。この静電検出部を十分大きく作って、プリントヘッドの位置決めが決定的に重要にはならないようにしてもよく、この検出部は他のタイプの滴検出センサが使えなくなるような量のインクまたは噴霧が検出部表面上にあっても、機能することができる。
【0016】
しかし、実際の実施においては、この静電検出部にはいくつか制限がある。第1に、連続するインク滴が互いの上で乾いていくと、乾いたインクが石筍状になり、これがプリントヘッドに向かって成長する可能性がある。読み取りをより正確にするためには、静電検出部がプリントヘッドに非常に接近していることが好ましいので、このような石筍状のインクは、ついにはプリントヘッドを妨害し永久的に損なって、プリント品質に悪影響を与えてしまう可能性がある。第2に、インクの残留物は、乾いても導電性を有しており、成長して広がると、滴検出器のエレクトロニクスをショートさせてしまう可能性がある。したがって、この乾いた残留物は、センサの適切に滴の存在を判断する能力を損なってしまう。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、インクジェットプリント機構内の静電インク滴検出器から、廃インクの残留物を効果的に取り除く方法および機構を有することが望ましい。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明の1態様によれば、プリント機構内のインク滴検出センサからインクの残留物を取り除く廃インク除去システムが提供される。廃インク除去システムは、フレームと、誘電性静電検出部を支持し前記フレームによって摺動可能に支持されているベースと、ベースを動作位置と収容位置との間で動かすアクチュエータとを含む。廃インク除去システムはまた、前記フレームによって軸支的に支持され、ベースが収容位置にあるときに選択的に誘電性静電検出部と接触してそこからインクの残留物を除去するアブソーバーも含む。この廃インク除去システムはさらに、フレームによって軸支的に支持され、ベースが収容位置から動作位置に動くときに誘電性静電検出部からインクの残留物をこすり落とすスクレーパーを含む。
【0019】
本発明の他の態様によれば、プリント機構に上述の廃インク除去システムを設けてもよい。
【0020】
本発明のさらなる態様によれば、プリント機構内のインク滴検出センサからインクの残留物を取り除く方法が提供される。方法は、センサを収容位置から動作位置に移行させる段階と、その後インクをセンサ上に堆積しその上にインクの残留物を蓄積する段階とを含む。方法はその後、センサを収容位置まで引っ込ませる段階と、その後センサからインクの残留物を吸収する段階とを含む。最後に方法は、センサを収容位置から動作位置に戻す段階を含む。
【0021】
本発明の目的の1つは、静電インク滴検出器の検出部からインクの残留物を取り除いて、インクがセンサ上にたまってプリントヘッドに接触しそれによってプリントヘッドを損なうことがないようにすると同時に、センサ表面を確実にきれいにして正確な滴検出の読み取りを行うことができるようにし、これを用いて信頼性が高く経済的なインクジェットプリントユニットを消費者に提供することができる一方向の廃インク除去システムを提供することである。
【0022】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明にしたがって構成した、ここではインクジェットプリンタ20として示すプリント機構の実施形態を示す。これを用いて、産業、オフィス、家庭、その他環境における、紙、透明シート、コーティングを施した媒体、厚紙、写真品質の紙、および封筒等の様々な媒体上にプリントを行うことができる。様々なインクジェットプリント機構が市販されている。例えば、本明細書において説明する概念を実施することができるプリント機構には、少数の例を挙げれば、デスクトッププリンタ、ポータブルプリントユニット、ワイドフォーマットプリンタ、ハイブリッド電子写真インクジェットプリンタ、複写機、カメラ、ビデオプリンタ、およびファクシミリが含まれる。便宜上、本明細書において導入する各概念は、インクジェットプリンタ20の環境で説明する。
【0023】
プリンタの構成要素はモデルによって変わってもよいということは明白であるが、典型的なインクジェットプリンタ20はシャシ22を含み、シャシ22は、典型的にはプラスチック材料でできたフレームすなわちケーシングの格納装置24で取り囲まれている。インクジェットプリンタ20はまた、プリンタ制御装置26を有している。プリンタ制御装置は、コンピュータや携帯情報端末(PDA)等のホスト装置(図示せず)から命令を受け取る。ホスト装置に結合したスクリーンを用いて、プリンタの状態やホスト装置上で実行している特定のプログラム等の視覚情報を、オペレータに表示してもよい。コンピュータやPDA等、プリンタのホスト装置、キーボード、マウス装置、ペン型入力装置等の入力装置、および液晶表示スクリーンやモニタ等の出力装置は、すべて当業者に周知である。
【0024】
従来のプリント媒体取り扱いシステム(図示せず)を用いて、プリント媒体のシート(図示せず)を媒体入力トレイ28からプリント領域30を通って出力トレイ31へと前進させてもよい。シャシ22には案内ロッド32が搭載されて、走査軸34を規定しており、案内ロッド32はインクジェットの運搬台36がプリント領域30を横切って左右に往復して動くよう、摺動可能に支持している。従来の運搬台駆動モータ(図示せず)を用いて、制御装置26から受け取る制御信号に応答して運搬台36を進ませてもよい。制御装置26に運搬台位置フィードバック情報を提供するのに、従来のエンコーダの細長片(図示せず)を、プリント領域30の長さに沿って整備領域38を越えて延ばしてもよい。例えば、これもまた本願の出願人であるヒューレット・パッカード社に譲渡されている米国特許番号第5,276,970号において説明されているように、従来の光学式エンコーダ読み取り装置をプリントヘッドの運搬台36の裏面上に搭載して、エンコーダの細長片が提供する位置情報を読み取ってもよい。エンコーダの細長片の読み取り装置によって位置フィードバック情報を提供する方法はまた、当業者に既知の様々な方法で行ってもよい。
【0025】
プリント領域30において、媒体シートは、ブラックインクカートリッジ40やカラーインクジェットカートリッジ42等のインクジェットカートリッジから、インクを受け取る。カートリッジ40、42はまた、当業者に「ペン」と呼ばれることも多い。本明細書においては、ブラックインクペン40を、顔料をベースにしたインクを含むものとして示す。説明のために、カラーペン42を、シアン、マゼンタ、およびイエローのカラーである3つの別個の染料をベースにしたインクを含むものとして説明する。もっとも、実施の態様によっては、カラーペン42はまた、顔料をベースにしたインクも含んでもよい、ということは明白である。ペン40、42には、パラフィンをベースにしたインク、染料と顔料の両方の特性を有するハイブリッドまたは複合インク等、他のタイプのインクもまた用いてもよいということは明白である。図示のインクジェットプリンタ20は、交換式プリントヘッドカートリッジを用い、それぞれのペンは、プリントヘッドがプリント領域30の上方を往復するときに供給インク全体を保持する容器を有する。本明細書においては、「ペン」または「カートリッジ」という用語はまた、「オフアクシス」のインク送出システムのこともいう。オフアクシスのインク送出システムは、それぞれのインク(ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー、その他システム内のインク数によって決まるカラー)についてのインク供給領域に配置した固定された容器(図示せず)を有する。オフアクシスのシステムにおいては、プリントヘッドの移動経路から「オフアクシス」(プリントヘッドの移動経路から外れて)に配置された固定した容器から、従来のフレキシブル管システムを通じて運ぶインクによってペンを補充して、小さいインク供給容器のみが、運搬台36によってプリント領域を横切って進むようにしてもよい。他のインク送出または流体送出システムはまた、永久的または半永久的なプリントヘッドにカチッとはまるインク容器を有する「スナッパー」カートリッジ等の、本明細書において説明するシステムを用いることができる。
【0026】
図示のブラックペン40はプリントヘッド44を有し、カラーペン42は、シアン、マゼンタ、およびイエローのインクを噴出する三色のプリントヘッド46を有する。プリントヘッド44、46は、インクを選択的に噴出して、媒体シートがプリント領域30内にあるときに、その上に画像を形成する。プリントヘッド44、46はそれぞれ、当業者に周知の方法で複数のノズルを形成したオリフィス板を有する。それぞれのプリントヘッド44、46のノズルは、オリフィス板に沿って、典型的には少なくとも1つの、しかし典型的には2つの直線状の配列となるように形成されている。したがって、本明細書においては、「直線状」という用語は、「ほぼ直線状」または略直線状と解釈してもよく、例えば、ジグザグ配置等、互いからわずかにずれたノズル配置を含んでもよい。直線状の配列はそれぞれ、典型的には、走査軸34に垂直な長さ方向に整列しており、それぞれの配列の長さによってプリントヘッドの1行程の最大画像スウォースが決まる。プリントヘッド44、46は、熱インクジェットプリントヘッドであるが、圧電プリントヘッド等、他のタイプのプリントヘッドを用いてもよい。熱プリントヘッド44、46は、典型的には、ノズルに関連する複数の抵抗器を含む。選択した抵抗器に通電すると、気泡が形成され、それによってプリント媒体がノズルの下のプリント領域30内にあるときに、インク滴がノズルからそのプリント媒体上に噴出される。プリントヘッドの抵抗器は、制御装置26からプリントヘッドの運搬台36に伝えられる発射命令制御信号に応答して選択的に通電される。
【0027】
プリントジョブとプリントジョブとの間で、運搬台36は案内ロッド32に沿って整備領域38へと動く。整備領域38において、整備ステーション48はプライミング、スクレーピング、およびキャッピング等、当業者に既知の様々な整備機能を果たしてもよい。キャッピングは、休止期間中の保管用で、インクが乾いてインクジェットプリントヘッドのノズルが詰まってしまわないようにする。
【0028】
図2は、整備ステーション48を詳細に示す。シャシ22にはフレーム50が搭載されて、アクチュエータ52を収容している。アクチュエータ52は、モータ(図示せず)で駆動して、フレーム50内で正および負のY軸方向に動いてもよい。アクチュエータ52は、当業者に既知の方法にしたがって制御装置26に応答して整備ステーションのモータにより動力を供給されるラックピニオンギアによって駆動してもよい。これもまた本願の出願人であるヒューレット・パッカード社に譲渡されている米国特許番号第5,980,018号においては、インクジェットクリーニング整備ステーションにおけるこのようなラックピニオン装置の例を見出すことができる。最終結果として、アクチュエータ52を、整備位置に向かって正のY軸方向に、およびキャップを取った位置に向かって負のY軸方向に動かすことができる。アクチュエータ52は、ここではキャッピング位置である整備位置にあるときに、ブラックのプリントヘッドキャップ54および三色のプリントヘッドキャップ56を支持して、それぞれプリントヘッド44、46をシールする。
【0029】
図2はまた、フレーム50が支持するインク滴検出器システム58も示す。明らかに、インク滴検出器システム58は、例えばフレーム50の右側、整備ステーション48の内側、またはプリンタの整備ステーション48と反対側の端を含む、プリントヘッドの走査軸34に沿った他の位置に搭載してもよい。しかし、図示のインク滴検出器システム58の位置が好ましい位置であり、これを用いて、製造および動作の好ましい原理を説明する。もっとも、他の実施においては、他の位置がより好適かもしれない。
【0030】
インク滴検出器システム58は、プリント回路基板装置(以下「PCA」と記載する)60をベース62が支持している。ベース62は、案内アーム64およびフレーム50によって摺動可能に支持されており、それによってベース62が正および負のY軸方向に自由に動くことができる。PCA60の上面には、本願の出願人であるヒューレット・パッカード社に譲渡されている米国特許番号第6,086,190号に説明されている装置および方法にしたがって、そこに向かってインク滴を発射し検出することができる導電性静電検出部(以下「ターゲット」と記載する)66がある。PCA60は、ターゲット66から受け取る滴検出信号のフィルタリングおよび増幅を行う様々なエレクトロニクス(図示せず)を含む。フレックスケーブル68および導線70が、インク滴検出器システム58を滴検出信号処理を行う制御装置26に連結する。インク滴検出器システム58はまた、関連する一方向の廃インク除去システム71も含む。
【0031】
フレーム50から外向きに突出しているスクレーパー軸支ポスト74には、スクレーパーアーム72が回動可能に取り付けられている。スクレーパーアームは、アブソーバー76等の吸収部材およびスクレーパー78等のスクレーパー部材を支持する。アブソーバー76は、好ましくは、繊維性の媒体で構成されており、インク滴検出器システム58の要求される寿命に合わせた大きさであってもよい。フレーム50とスクレーパーアーム72との間にはばね部材80が接続されて、スクレーパーアーム72を、ベース62に向かって負のZ軸方向に付勢する。
【0032】
動きは、好ましくは、アクチュエータ52が図3に示すキャップを取った位置から図6に示すキャッピング位置に動くときに、アクチュエータ52の平行移動によってベース62に与えられる。図3ないし図7は、アクチュエータ52の、ベース62と隣接している側から外向きに突出する、前部アクチュエータアーム82および後部アクチュエータアーム84を示す。ベース62と一体のベースささえ86が、アクチュエータ52に向かって内向きに突出している。後部アクチュエータアーム84は、アクチュエータ52が図3のキャップを取った位置から図6のキャッピング位置に動くときに、ベースささえ86とかみ合うような大きさおよび位置である。したがって、後部アクチュエータアーム84がベースささえ86とかみ合うときには、ベース62は正のY軸方向に動かすことができる。ベース62が正のY軸方向への動きを終えると、ベース62は収容位置にあるということになる。
【0033】
次にアクチュエータ52は、反対に負のY軸方向に動かすことができる。アクチュエータ52のこの動きが開始されると、前部アクチュエータアーム82がベースささえ86に接触するまで、ベース62は静止状態のままである。いったんこの接触が起きると、ベース62はアクチュエータ52とともに負のY軸方向に動く。ベース62が負のY軸方向への動きを終えると、ベース62は動作位置にあることになり、感知の準備ができている。
【0034】
ベース62を作動する好適な方法は、上述のようにアクチュエータ52を平行移動することによるものであるが、例えば、制御装置26に応答して動作するソレノイドまたはモータ等、他の構造的に等価なものを代わりに用いて、ベース62のアクチュエータの役目を果たすようにしてもよいということが明白なはずである。
【0035】
アクチュエータ52がキャップを取った位置にある間、ベース62は動作位置にある。ベース62が動作位置にある間、プリントヘッド44、46のうちのひとつまたはそれよりも多くがターゲット66の真上に配置されるまで、インクジェットの運搬台36が案内ロッド32に沿って動くことができるように、ターゲット66が配置される。説明のために、図3においては三色のプリントヘッド46をターゲット66の真上に配置して示すが、プリントヘッド44、46のうちのどちらかを一度に1つ、または、ターゲット66の大きさ、それぞれのプリントヘッドの大きさ、およびプリントヘッド同士の間の間隔が許すのであれば、同時に様々に組み合わせて、ターゲット66の真上に配置してもよい、ということは明白である。
【0036】
プリントヘッド44、46とターゲット66との間の好ましい間隔は、約2ミリメートル程度である。もっとも、異なる実施においては、他の間隔がより望ましいかもしれない。いったんプリントヘッド46がターゲット66と適切に整列すると、制御装置26によってインク滴88がプリントヘッド46からターゲット66上に発射される。インク滴88は、ターゲット66に接触すると電気的滴検出信号を発生し、この信号をPCA60のエレクトロニクスが捕捉する。次にこの滴検出信号を制御装置26が分析して、プリントヘッド46の様々なノズルがインクを適切に吐出しているかどうか、すなわち詰まっているかを判定する。これもまた本願の出願人であるヒューレット・パッカード社に譲渡されている米国特許番号第6,086,190号には、静電ターゲットインク滴検出器からの信号を分析する好ましい方法が示されている。詰まったノズルは、フレームに設けたインクつぼ部89内にインクを吐出することによってパージしてもよい。吐出ルーチンの次に、インク滴検出器システム(センサ)がさらなる滴検出を行って、ノズルが永久的に詰まっているのか、それとも別の原因で損なわれているのかを判定してもよい。それぞれのノズルが適切に機能しているかどうかに関する制御装置26による判定をベースにして、制御装置26は、プリントマスクを調整して、いかなる作動不良のノズルも機能しているノズルを代わりに用いて、永久的に詰まってしまったノズルのあるプリントヘッドを依然として用いながらも一定の高品質なプリント出力を提供してもよい。
【0037】
インク滴検出器システム58が行う測定の信頼性が確実に高くなるようにするためには、測定または一連の測定を行った後にターゲット66からインクの残留物を除去して、乾燥したインクが過剰に堆積してターゲット66の表面上に蓄積してしまわないようにすることが望ましい。乾燥したインクが堆積したものは導電性を有したままであり、経時的にたまって広がるままにしておくと、PCA上のエレクトロニクスでショートするものがあり、それによってインク滴検出器システム58の測定能力を低下させてしまう可能性がある。さらに、乾燥したインクが堆積したものが経時的に蓄積して石筍状になり、それが結局成長してプリントヘッド44、46を妨害し、もしかしたらノズルが石筍状のインクに当たって損なわれてしまうかもしれない。このプロセスは、「石筍衝突」として知られている。
【0038】
したがって、図4および図5に示すように、アクチュエータ52がベース62を収容位置に動かすときに、取り付けたスクレーパー78およびアブソーバー76を含むスクレーパーアーム72を上げる機構が提供される。ベース62は、スクレーパーアーム72に最も近いその前端から上向きに突出するリフター90を有する。スクレーパーアーム72からは、カムフォロア支持物92が下向きに突出している。カムフォロア支持物92は、好ましくはアブソーバー76とスクレーパー軸支ポスト74との間にあるスクレーパーアーム72上に配置されているが、機械的利点を高めるに、アブソーバー76に最も近いところに配置されている。ベース62が収容位置に向かって動くと、ベース62と一体のリフター90のカム93が、カムフォロア支持物92と干渉するようになる。その結果、図4に示すようにスクレーパーアーム72が上がり、図5に示すようにターゲット66がその下を自由に通ることができるようになる。
【0039】
ベース62の連続する一部として、カム壁94もまた一体的に形成されている。カム壁94は、ベース62から上向きに正のZ軸方向に突出しており、ベース62のフレーム50に対向する側に配置されている。また、カム壁94は厚さがフレーム50とアブソーバー76との間に収まるような大きさになっている。カム壁94のアブソーバー76に対向する側では、カム壁94からカム96が突出している。このカム96がアブソーバー76と干渉することはない。カム壁94は、したがってカム96も、ベース62と同時に動く。
【0040】
ベース62が収容位置に向かって正のY軸方向に動き続けるにつれて、リフター90とカムフォロア支持物92との間の上述の干渉によって作り出されるスクレーパーアーム72の上がっていく動きによって、図4に示すスクレーパーアーム72上のカムフォロア98が、カム96の上を通過する。ばね部材80がスクレーパーアーム72を負のZ軸方向にバイアスしているので、カム壁94が正のY軸方向に動くにつれて、カムフォロア98は、カム96のカム上面100に沿って支えられて動く。カムフォロア98がカム上面100に沿って動くとき、図5に示すように、ターゲット66は、上がったスクレーパー78およびアブソーバー76の下に配置されている。
【0041】
ベース62が収容位置に達すると、カムフォロア98がカム上面100を通り抜け、重力とばね部材80とがかける力を受けて、スクレーパー78が反時計回りに回転し、図6に示すようにPCA60と接触する。スクレーパー78がPCA60と接触した状態で、ベース62が収容位置にある間、アブソーバー76は重なった状態でターゲット66と接触している。これによって、アブソーバー76は、ターゲット66上に堆積したインクを吸収することができる。
【0042】
制御装置26が用いるプリンタ制御ルーチンが好ましく調整されて、キャッピング直前にインク滴検出測定を行う。その直後の、アクチュエータ52をキャッピング位置に、したがってベース62を収容位置に動かすプロセスによって、インクがまだ濡れている間にアブソーバー76がターゲット66からインクの残留物を吸い込むことができる。廃インクは毛管作用によって吸収され、それによって、石筍状のまたは乾燥したインクがターゲット66上で固まってしまう可能性を最小にする。
【0043】
プリントヘッド44、46がプリントキャップ54、56でシールされている間、ターゲット66はアブソーバー76と接触したままであり、それによってターゲット66上に存在するいかなる濡れたインクも、アブソーバー76内に引き込まれる時間があるようにしている。実際、図示のアブソーバー76の試作品テストは、ターゲット66との接触によってアブソーバー76上に堆積したインクが、毛管作用を受けてアブソーバー76の全体にわたって流れる、ということを示している。したがって、アブソーバー76は、様々な量のインク、好ましくは少なくともインクジェットプリンタ20の予想寿命にわたってもつのに十分なインクを保持するような大きさに設計してもよい。
【0044】
インクの残留物がまだ濡れている間にそれをターゲット66から除去しようとしても、乾燥したインクくずがやはりターゲット66上で形成されるかもしれない。このアブソーバー76が吸収することができない乾燥したインクくずを除去するために、アクチュエータ52のキャップを取った位置に動かすときに、スクレーパー78を用いる。キャップを取る間、図7に示すように、アクチュエータ52は負のY軸方向に動く。前部アクチュエータアーム82がベースささえ86に接触し、それによって次に、ベース62が負のY軸方向に動く。それによって、図7に示すように、ベース62が動作位置に向かって動くときに、スクレーパー78がターゲット66をこする。この動きの間、ばね部材80からの下向きの力をかけているために、スクレーパー78はPCA60およびターゲット66と接触したままである。ベース62が動作位置に動くと、カムフォロア98はカム96と接触しないでカム96の下を通り過ぎる。
【0045】
スクレーパー78およびアブソーバー76は上がっており、したがって、ベース62が収容位置に動くときにターゲット66と接触することはない。したがって、ベース62が動作位置に動くときに、スクレーパー78とターゲット66との間でこする動きによって、ターゲットが確実に単一の方向のみにこすられる。ベース62が動作位置に動くとき、カムフォロア98は、カム96のカム下面101の下を通り過ぎる。
【0046】
このような一方向にこする廃インク除去システム71によって、前にこすり落としてスクレーパー78にとどまっているインクくずを、スクレーパー78がターゲット66上に再堆積しないようにする方法が提供される。スクレーパーアーム72を上げない場合には、そのようなインクくずを、スクレーパー78がターゲット66上に再堆積してしまう。スクレーパーアーム72を上げなければ、ベース62が収容位置に動くとき、インクくずはスクレーパー78の一方の側に蓄積してしまう。くずは、スクレーパー78の、ベース62が動作位置に戻るときにターゲット66が動いていく側に蓄積するので、この2回目の反対方向にこする間に、ターゲット66上に再堆積する可能性がある。したがって、ターゲットをきれいに維持し一定かつ高い信頼性の滴検出を促進するには、この一方向にこする廃インク除去システム71が好ましい。
【0047】
ベース62が完全動作位置に近づくと、リフター90のリフター表面102が、カムフォロア支持物92のカムフォロア支持表面104に接触する。リフター表面102とカムフォロア支持表面104とは干渉し合うので、カムフォロア支持物92は押し上げられて図4に示す位置になる。これが可能なのは、スクレーパーアーム72が、軸支ポスト74を中心として自由に回転するからである。ベース62が動作位置への動きを完了すると、リフター90はカムフォロア支持物92から離れ、スクレーパーアーム72は、重力とばね部材80がかける下向きの力によって、下がることができる。このようにスクレーパーアーム72が上がり下がりする前に、ターゲット66はスクレーパー78を通り抜ける。今では、インクの残留物およびくずのないターゲット66が、図3に示すように、別のインク滴検出測定を行う動作位置にある。
【0048】
プリントヘッド44、46のキャップを取っている間ずっと、この一方向の廃インク除去システム71が、運搬台の案内ロッド32に沿ってプリント領域30内に動いてプリントを行う運搬台36の掃除を行う。インク滴検出器測定からの情報を用いて、制御装置26がプリントマスクを調整して詰まったノズルを交換し画像品質を最適にしてもよい。
【0049】
【発明の効果】
一方向の廃インク除去システム71を静電インク滴検出器システム58とともに用いると、インクの残留物を、乾燥する前にターゲット66から除去することができる。一方向の廃インク除去システム71によってまた、乾燥したインクが蓄積して石筍状のインクを形成する機会ができるまでに、その乾燥したインクが蓄積したものを除去することができ、それによって、プリントヘッド44、46が損なわれないようにする。さらに、一方向の廃インク除去システム71によって、乾燥したインクの残留物を一定の単一方向に除去することができ、したがって、スクレーパー78がターゲット66から前にこすり落としたくずが、ターゲット66が新しい測定のための位置に動くときにターゲット66上に再堆積してしまわないようにする。したがって、一方向の廃インク除去システム71によって、プリント機構が高い信頼性でインク滴検出読み取りを用いて、プリントヘッド44、46が経時的に詰まる可能性があっても、一定で高品質かつ経済的なインクジェット出力を、ユーザに提供することができる。一方向の廃インク除去システム71、インク滴検出器システム58、および整備ステーション48の様々な構成要素の説明において、様々な利点を上述した。
【0050】
ゆえに本発明の特許請求の範囲内にある特定の実施に応じて、様々の他の変形および代用を行って、一方向の廃インク除去システムを構成できることは明白である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ここでは一方向の廃インク除去システムのある静電インク滴検出器を有する整備ステーションを含む、インクジェットプリント機構の1形式の部分切り欠き斜視図である。
【図2】 図1の整備ステーションの拡大斜視図である。
【図3】 静電インク滴検出器上にインクを発射するインクジェットプリントヘッドとともに示す、図1の整備ステーションの拡大側面図である。
【図4】 図1の整備ステーションの拡大部分側面図であり、静電インク滴検出器が一方向の廃インク除去システムに向かって動くにつれて上がっていくスクレーパーを示す図である。
【図5】 図1の整備ステーションの拡大部分側面図であり、一方向の廃インク除去システムのスクレーパーの下で動いている静電インク滴検出器を示す図である。
【図6】 図1の整備ステーションの拡大部分側面図であり、静電インク滴検出器に接触するアブソーバーを示す図である。
【図7】 図1の整備ステーションの拡大部分側面図であり、静電インク滴検出器を一方向にこすっているスクレーパーを示す図である。
【符号の説明】
20 インクジェットプリンタ
22 シャシ
24 格納装置
26 制御装置
28 媒体入力トレイ
30 プリント領域
31 出力トレイ
32 案内ロッド
34 走査軸
36 運搬台
38 整備領域
40 ブラックインクカートリッジ(ペン)
42 カラーインクカートリッジ(ペン)
44,46 プリントヘッド
48 整備ステーション
50 フレーム
52 アクチュエータ
54 ブラックのプリントヘッドキャップ
56 三色のプリントヘッドキャップ
58 インク滴検出器システム
60 プリント回路基板装置(PCA)
62 ベース
64 案内アーム
66 誘電性静電検出部(ターゲット)
68 フレックスケーブル
70 導線
71 廃インク除去システム
72 スクレーパーアーム
74 スクレーバー軸支ポスト
76 アブソーバー
78 スクレーパー
80 ばね部材
82 前部アクチュエータアーム
84 後部アクチュエータアーム
86 ベースささえ
88 インク滴
90 リフター
92 カムフォロア支持物
93、96 カム
94 カム壁
98 カムフォロア
100 カム上面
101 カム下面
102 リフター表面
104 カムフォロア支持表面

Claims (10)

  1. プリント機構内のインク滴検出センサからインクの残留物を取り除く、廃インク除去システムにおいて、フレームと、該フレームによって軸支的に支持され、かつ選択的に前記センサと接触することによって前記センサからインクの残留物を除去可能に構成されたアブソーバーと、前記センサが取付けられたベースであって、前記センサによりインク滴検出測定を行う動作位置と前記アブソーバーによって前記センサからインクの残留物を除去することを行う収容位置との間で移動可能なように前記フレームによって支持されているベースと、前記フレームによって軸支的に支持され、前記ベースが前記収容位置から前記動作位置に動くときに前記センサからインクの残留物をこすり落とすスクレーパーと、前記ベースを前記動作位置と前記収容位置との間で動かすアクチュエータとを含む廃インク除去システム。
  2. 前記アクチュエータは、第1の位置と第2の位置との間を動くインクジェットプリントヘッド整備部材を含む請求項1記載の廃インク除去システム。
  3. 前記フレームによって軸支的に支持され、前記スクレーパーおよび前記アブソーバーを支持する、スクレーパーアームと、
    前記フレームと前記スクレーパーアームとを接続し、前記スクレーパーおよび前記アブソーバーが前記ベースと干渉することができる方向に、前記スクレーパーアームを付勢するばね部材と
    をさらに含む請求項2記載の廃インク除去システム。
  4. 前記スクレーパーアームはカムフォロアをさらに含み、
    前記ベースが前記動作位置から前記収容位置に動く間に前記カムフォロアと接触することによって前記スクレーパーアームを上げるカムをさらに含み、
    前記ばね部材が前記アブソーバーを付勢して前記ベース上の前記センサと接触するようにする間に、前記ベースが前記収容位置に達するときに、前記カムフォロアは前記カムを通り抜け、
    前記ベースが前記アクチュエータによって前記収容位置から前記動作位置に動く間に、前記カムフォロアは前記カムの下を通って、前記センサが前記ベースとともに前記動作位置に動くときに前記ばね部材が前記スクレーパーを前記センサ上へと付勢することができるようにし、それによって前記センサを一方向にこする、
    請求項3記載の廃インク除去システム。
  5. 前記カムは、前記ベースが前記動作位置から前記収容位置に動く間に、前記カムフォロアと接触することによって最初に前記スクレーパーアームを上げる第1のカム表面と、
    前記ベースが前記動作位置から前記収容位置に動き続けるときに前記第1のカム表面から前記カムフォロアを受け取る第2のカム表面と
    をさらに含み、
    前記カムフォロアは、前記ベースが前記収容位置から前記動作位置に戻るときに、前記第2のカム表面の下を通って、次に、前記動作位置に達する直前に前記第1のカム表面の上を通る、
    請求項4記載の廃インク除去システム。
  6. 前記フレームは、前記ベースを摺動可能に支持する、単数または複数の案内アームをさらに含む請求項5記載の廃インク除去システム。
  7. 前記ベースは、前記センサとインタフェースする電子回路を有するプリント回路基板をさらに含む請求項6記載の廃インク除去システム。
  8. インクを選択的に噴出するプリントヘッドと、該プリントヘッドからインクを受け取り、その上にインクの残留物を蓄積するインク滴センサと、該センサからインクの残留物を取り除く廃インク除去システムであって、フレームと、該フレームによって軸支的に支持され、かつ選択的に前記センサと接触することによって前記センサからインクの残留物を除去可能に構成されたアブソーバーと、前記センサが取付けられたベースであって、前記センサによりインク滴検出測定を行う動作位置と前記アブソーバーによって前記センサからインクの残留物を除去することを行う収容位置との間で移動可能なように前記フレームによって支持されているベースと、前記フレームによって軸支的に支持され、前記ベースが前記収容位置から前記動作位置に動くときに前記センサからインクの残留物をこすり落とすスクレーパーと、前記ベースを前記動作位置と前記収容位置との間で動かすアクチュエータとを含む廃インク除去システムを具備するプリント機構。
  9. プリント機構内のインク滴検出センサをからインクの残留物を取り除く方法において、前記センサが取付けられたベースを前記センサからインクの残留物を除去することを行う収容位置から前記センサによりインク滴検出測定を行う動作位置に移行させる段階と、その後、前記センサを前記収容位置から前記動作位置に移行させる段階と、その後、インクを前記センサ上に堆積しその上にインクの残留物を蓄積する段階と、その後、前記ベースを前記収容位置まで移動させることによって、前記センサを前記収容位置まで引っ込ませる段階と、その後、前記センサから前記インクの残留物を吸収する段階と、その後、前記ベースを前記収容位置から前記動作位置まで移動させることによって、前記センサを前記収容位置から前記動作位置に戻す段階とを含むインクの残留物を取り除く方法。
  10. 前記センサを前記収容位置から前記動作位置に戻す間に、スクレーパーで前記センサからインクの残留物をこすり落とす段階と、
    前記センサを前記収容位置まで引っ込ませる間に、前記スクレーパーを上げる段階と
    をさらに含む請求項9記載のインクの残留物を取り除く方法。
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