JP4105106B2 - 微細パターン形成方法 - Google Patents

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Description

本発明は半導体素子の微細パターン形成方法に係り、特に現像後工程を通じてパターンフィーチャーサイズを縮める方法に関する。
広範囲な電子素子に使用するために速い処理速度を有する半導体素子及び高集積化されたメモリ素子が要求されることによってサブミクロンサイズを有する回路製品の生産が要求されている。高集積素子でのこのような要求に応じてリソグラフィー技術を開発して改善されたフォトレジスト組成物を開発し、所望のパターン、特に最小フィーチャーサイズを有する構造に必要なパターンの改善された寸法精密度を得ようとする努力が続いた。高集積半導体素子を成功的に製造するためにはエッチング及びイオン注入工程時にマスクとして広く使われるフォトレジストパターンをより精密かつ微細に形成する必要がある。これら製品を具現するためには敏感なフォトレジストが要求されるが、敏感なフォトレジストを使用する場合には複雑な付加工程が伴う。単一層レジストを使用する0.13μm工程を利用する素子製造工程ではArFリソグラフィー技術が利用されるが、将来の0.10μm以下の工程ではさらに高い正確度及び寸法制御が必要になる。
次のレイリーの公式によれば、露光光源の波長が低くなるにつれて解像度は向上する傾向を示す。
R=kλ/NA
式中、Rは解像度であり、kは定数であり、λは露光中に使われた光源の波長であり、NAは照明光学系の開口数である。この原理はg−ライン(436nm)露光光源からi−ライン(365nm)露光光源に至るまでのフォトリソグラフィー工程の変遷の間で適用されており、最近は露光光源としてKrFエキシマレーザー(248nm)を使用する投影露光装備にまで適用されている。このように順次より小さな波長を利用する傾向は投影露光装備の開発と、露光光源としてArFエキシマレーザー(中心波長193nm)またはFエキシマレーザー(中心波長157nm)を使用する工程の開発とを招く。
露光光源の波長は露光装備で得られる最小解像度に直接影響を及ぼす。例えば、微細なラインアンドスペース(L/S)パターンを形成するにおいて、g−ライン露光装備の解像限界は約0.5μmであり、i−ライン露光装備の解像限界は約0.3μmである。しかし、最近の素子デザインルールは約0.2μm以下のL/S測定値に近接している勢いである。このようなパターンを投影マスクからウェーハ上に十分の正確度で転写するために露光光源としてKrF及びArFエキシマレーザーが使われてきた。
次世代素子デザインルールで許容される最小フィーチャーサイズは小さくなり続けると予測される。このようなデザインルールを有する素子を製造できる露光装備には、Fエキシマレーザー、X線、及び電子ビーム(EBまたはEビーム)露光装備をあげられる。ところで、素子デザインルールが順次小さくなる最小フィーチャーサイズを可能にするにつれ、類似したサイズを有するL/Sパターンを形成する場合に比べてコンタクト及びビアホールを形成するための工程マージンを十分に確保し難い。これは、特に素子のセルアレイ領域で高いアスペクト比を有する小さなコンタクトホールを形成する必要がある高集積素子を製造するにおいてさらに深刻である。
高いアスペクト比を有する小さなコンタクトホールを形成する時に発生する固有の問題点を解決するために多様な工程が開発されたが、その例には、熱によるフロー工程とRELACS(Resolution Enhancement Lithography Assisted by Chemical Shrink)工程とがある(特許文献1参照)。
熱によるフロー工程では、形成しようとする最終コンタクトホールよりもさらに大きいコンタクトホールが形成された初期コンタクトホールフォトレジストパターンを形成した後、前記フォトレジストパターンをフォトレジストのガラス遷移温度(T)以上の温度に加熱して微細パターンを形成する。この加熱によって架橋されたフォトレジストの粘度が低下し、それによってフォトレジストが流動するか、沈んでコンタクト開口サイズが縮まることによって所望のコンタクトホールサイズを得ることができる。
熱によるフロー工程はi−ラインまたはKrFレジストを利用するフォトリソグラフィー工程では有効に適用できるが、ArFレジストの場合には一般的に約180℃以下のArFレジストの分解温度(T)よりもT(最小温度約200℃)がさらに高い。したがって、ArFレジストの場合にはレジストパターンが流動する前に分解が始まるので熱によるフロー工程は利用できない。
RELACS工程では、形成しようとする最終コンタクトホールよりも大きいコンタクト開口が形成された通常のコンタクトホールフォトレジストパターンを再形成することによって微細パターンを形成する。その後、前記のように形成された初期のフォトレジストパターン上に水溶性ポリマーをコーティングする。前記水溶性ポリマーは前記フォトレジストパターンと反応してその表面に沿って不溶性架橋層を形成する。その後、前記フォトレジストパターンをリンスして反応しないポリマーを除去する。前記架橋層によってフォトレジストパターンの有効サイズが拡大し、コンタクト開口またはL/Sパターンでのスペースは小さくなる。しかし、水溶性ポリマーを除去するために単一ステップを利用するRELACS工程では水溶性ポリマーの不完全な除去によってパターンに斑点または膜質などの現像残留物が残っている。このような現像残留物は後続のエッチング工程中に最終素子での欠陥発生可能性を高めて、収率及び信頼性を落とす。ウェーハを第1溶液で洗浄した後、水でリンスする2段階洗浄工程を適用すればウェーハ上に残っている現像残留物の量を減らすことはできるが、工程が複雑になりコストが上昇する。
ポリ(メタ)アクリレート、COMA(Cyclo−Olefin Maleic Anhydride)、ポリノルボルネンのようなArFエキシマレーザー露光光源(ArFレジスト)を使用するのに適したレジスト組成物には、図1に示したようにSEM測定中に臨界寸法(CD)線幅が縮まる、いわゆるCDスリミングと呼ばれる問題がよく発生する。ArFレジストもドライエッチングに対する弱い耐性、LER(Line Edge Roughness)及びCDスリミングによる問題を有している。その中でも、特にLER及びCDスリミングはArFレジストを利用する工程で深刻な問題を残す。CD−SEM測定中には測定する間に微細なレジスト構造物に電子がぶつかることによってフィーチャーサイズが実際に小さくなり続ける。同じレジスト構造物に対して再測定を試みる場合、フィーチャーサイズが小さくなり続ける。図2には反復される測定中に測定CDが小さくなる様相の例を示している。
KrFレジストとArFレジストとの間の組成物差は材料の性能において重要な差異点を発生させる。例えば、KrFレジストはCD−SEM測定中にCDスリミング(<2%)に対する耐性が大きい一方、ArFレジストはSEM測定中に6%ないし15%のCDスリミングを示す。これら結果はCDスリミングがArFレジストにおいて幅広い問題になりうるということを示唆する。一般的に、パターンラインCDは小さくなる傾向がある一方、それに相応するパターンスペースまたはホールのサイズは大きくなり、特に最小寸法開口の場合にはさらに深刻である。また、ArFレジストパターンは重合中にArFレジストの均質性が下がって結果的に望ましくないラフネス(LER)を示す。
最近、ArFレジストでのCDスリミング及びLER問題を解決するための対応策としてEビームキュアリングが提案された。EビームキュアリングではSEM測定中のCDが小さくならないように典型的に現像されたArFレジストパターンをSEM測定前にFEM(Focus Expose Matrix)を使用してEビームドーズで露光してこれを硬化させることによって顕著な分解または質量損失が発生する前にレジストパターンの架橋程度及び剛性を高める。しかし、Eビームキュアリングは製造工程が複雑でかつ長くて、また付加的な手作業のためにパーチクルによる汚染可能性が高くなる。
米国特許第6,383,952号明細書
本発明の目的は、高いアスペクト比を有する小さなコンタクトホールを形成する必要がある高集積素子を製造するにおいて向上したCD安定性及び再現性を有してフォトレジストパターンの開口サイズを縮めることによって半導体素子の工程収率及び信頼度を向上させうる微細パターン形成方法を提供することである。
本発明の例示的な実施例は、ArFレジストパターンによって半導体素子上に微細パターン、特にコンタクトホールを形成した後、熱処理する間に172nm以下の波長を有するVUV(Vacuum UltraViolet)エキシマレーザーまたはEビーム照射によりレジストパターンを露光させてパターンの開口サイズを縮める方法を提供する。VUVとは、波長の最も長いX線と約100〜200nm波長領域の遠紫外線との間の電磁スペクトル領域を称する。この領域のスペクトルの光エネルギーはOに吸収されて減衰される。また、VUV工程雰囲気中にOが存在する場合にはVUVによりOが発生し、これによる有機物の酸化によってレジスト膜が薄くなる。したがって、大部分のVUV工程は真空下で、または雰囲気中のO含量を減らすためのNパージ下で行われる。特に、本発明の例示的な実施例はArFレジストパターンを熱処理する間に約30〜180℃の温度でVUV光エネルギーまたはEビームエネルギーに露出させて制御可能かつ再現可能な方法でレジストパターンをフローさせることによってコンタクトホールを縮める。したがって、このパターニング方法はCD安定性及び再現可能性を高めつつ微細なレジストパターンに形成されている開口サイズを縮めることができ、したがってこれより得られる半導体素子の工程収率及び信頼度を向上させうる。
本発明による微細パターン形成方法ではArFレジストパターンによって半導体素子上に微細パターン、特にコンタクトホールを形成した後、これを熱処理する間に172nm以下の波長を有するVUVエキシマレーザーまたはEビーム照射により露光させてパターンの開口サイズを縮める。また、本発明による微細パターン形成方法ではArFレジストパターンを熱処理する間に約30〜180℃の温度でVUV光エネルギーまたはEビームエネルギーに露出させることによって制御可能かつ再現可能な方法でレジストパターンをフローさせてコンタクトホールのサイズを縮める。本発明によれば、CD安定性及び再現可能性を向上させながら微細なレジストパターンでの開口サイズを縮めることができるので半導体素子の工程収率及び信頼度を向上させることができる。
以下、添付した図面を参照して本発明の望ましい実施例について詳細に説明する。
本発明は172nm以下の中心波長を有する光エネルギーを利用したVUV処理またはEビームエネルギーを利用することによってパターン開口、特にコンタクト及びビアホールのサイズを縮めてエッチング耐性を向上させる方法に関する。PHP(Poly Hydroxy Phenol)ポリマーはKrFフォトレジスト組成物に有用に使われるが、中心波長が約193nmであるArFエキシマレーザーからの光エネルギーは低い透過度(高い吸光度)を示すのでArFフォトレジスト組成物に使用するには一般的に適していない。アクリレートポリマー、COMAポリマー、ポリノルボルネンポリマーまたはVEMA(VinylEther/Maleic Anhydride)は約193nmの光エネルギーの透過度及び解像度に優れるのでArFフォトレジスト組成物に使用するのにさらに適している。しかし、このようなArFフォトレジスト組成物はそのガラス転移温度Tが典型的には200℃以上であってKrFフォトレジスト材料に比べて高くて困難である。この高いTのために、ArFフォトレジストパターンは、Tを超過して半導体ウェーハにもっと高い温度を印加しなくてはフローされがたい。
ArFに関する問題を解決するために本発明の例示的な実施例では、VUVエキシマレーザーまたはEビームを使用してTを一時的にもっと低い有効ガラス遷移温度Tgeffまで低める方法を利用して通常の方法ではフローが不可能なフォトレジストパターンをフローさせる方法を提供する。ArFフォトレジスト組成物には多様なポリマーバックボーンが使われ、これら大部分のポリマーバックボーンはアルカリ溶液に可溶性のカルボン酸を含む。カルボン酸は生体分子を官能化された表面に付着するなど、化学的付着または1次膜の変形において特に有用な官能基である。アダマンタンのような脂環式基でブロッキングされたカルボン酸は脂環式基が酸により分解可能な保護基として作用するので、一般的にアルカリ溶液に不溶性を示す。酸により分解可能な官能化されたユニットは一般的に水溶液に不溶性であり、したがって、露光されたフォトレジストの非露光領域の現像を遅延させる作用をして得られるレジストパターンでよりバーチカルなプロファイルを提供できる。PAG(PhotoAcid Generator)は露光工程中に活性化照射に露出される時に酸を発生させる。酸により分解可能な保護基は露光及びPEB(Post Exposure Bake)工程後に発生した酸により脱保護される。
特に、フォトレジストの照射に後続するPEB工程中に、フォトレジスト層の露光部分で形成された酸はフォトレジスト内のポリマーで一連のチェーン破壊及び/または他の化学反応を促進させる。これら反応はポリマー内での構造的反応を発生させ、フォトレジスト膜の露光領域が非露光領域でのフォトレジストよりもアルカリ溶液にもっとよく溶解されるようにする。このようなレジスト膜の露光領域及び非露光領域でのアルカリ溶液に対する溶解度差によってフォトレジスト膜の露光部分を除去することによって露光されたフォトレジスト膜でフォトレジストパターンを現像できる。しかし、ArFフォトレジストに形成できる最小フィーチャーサイズは相変らず露光エネルギーの波長により制限され、所望のサイズよりももっと大きくなりうる。その結果、フォトレジストパターンの開口サイズを縮めるためにいくつかの現像後工程を要求する。
本発明の例示的な方法は、レジストパターンをVUV光エネルギーまたはEビームエネルギーを利用して露光する間にT及びT以下の工程温度で前記レジストパターンを加熱してArFフォトレジストパターンでの開口サイズを縮める手段を提供する。VUV光エネルギーまたはEビームエネルギーはレジストパターンのガラス遷移温度を一時的に低めることによってレジストパターンを流動させてパターン開口サイズを縮めさせる。VUVエネルギーを印加するにおいて、工程チャンバ内での酸素濃度を低めることによってチャンバ内の雰囲気によりVUVエネルギーが吸収されることを抑制して有機物酸化によりレジスト膜が薄くなることを防止する。VUV処理中に露光光源の波長よりももっと短い波長を有するVUV光エネルギーを使用することによってフォトレジストパターンにエネルギーを入力し、これによってガラス遷移温度を低め、低い温度でレジストを流動させて開口サイズを縮めさせる。
172nm以下の短波長レーザー光はカルボン基によって吸収される傾向があるが、このときポリマーチェーン中のカルボン基が分解されて二酸化炭素を発生し、ポリマーと分解された保護基とからはラジカルが発生し、発生した二酸化炭素はレジストパターンから蒸発し、ラジカルは再結合する。したがって、二酸化炭素が蒸発する間に大きな自由体積が形成され、アダマンタンのような脱保護された酸により分解可能な基はレジスト膜内で一時的により小さな分子を形成する。自由体積の増加及び小さな分子の存在は各々熱可塑剤として作用してフォトレジストパターンの流動性を高める傾向がある。可塑剤とは、あるポリマーに加わった時にそのTを低める傾向がある小さな分子をいう。したがって、熱処理中にフォトレジストポリマーのTは急速に低くなってフォトレジスト膜が通常のT下のTgeffで流動可能になる。しかし、熱処理中にフォトレジストパターンで発生したラジカルが直ちに他の所に結合される結果によって引き起こされる架橋反応もなされる。フォトレジスト膜で架橋反応が進むにつれてフォトレジストポリマーの最終ガラス遷移温度Tgfinalは元来のT以上に高まり、残っているフォトレジストパターンの密度及び硬度は高くなる。
もちろん、ポリマー中の可塑剤の形成及び架橋反応の結果として現像後処理中にフォトレジストパターンの特性は変化する。しかし、これら特性変化はフォトレジストパターンのエッチングマスクとしての有効性を下げず、かえって高める。T以下の温度に維持して不要な加熱を避けるために、パターン形成されたウェーハを約30℃ないし約180℃の温度、特に約40℃ないし80℃の温度に維持しながらVUV処理を行える。処理温度はホットプレート、ハロゲンランプまたは他の適した加熱装置を使用して制御できる。
図3A及び図3Bに示したように、フォトレジストパターンのフロー量は温度に正比例して増加する傾向にある。フォトレジスト膜がフローされた後でフォトレジスト膜は少し薄くなるが、フォトレジスト膜のドライエッチング耐性は高まる。これはドライエッチング耐性を劣化させるものと知られた酸素の含量が減少し、フォトレジスト膜が硬化及び緻密化したからである。本発明の例示的な実施例による172nmVUV処理はCDスリミングまたはLERなしに向上したドライエッチング耐性を有する微細なフォトレジストパターンを形成する方法を提供する。図4及び図5は、ArFフォトレジストパターンのVUV処理後に減少したLER及びCDスリミングに対する耐性の向上を示す。ArFフォトレジストのVUV処理を通じて得られた結果と同じ結果をEビーム処理を通じて達成できる。
本発明による微細なフォトレジストパターン形成方法を本発明の例示的な実施例を説明する一連の例及びこれら多様な実施例と共に達成された結果を通じてより詳細に開示する。例示的な実施例では多様なArFフォトレジスト、露光、ベーク工程及び現像後処理を含む。各例示的な実施例に関する詳細な事項は次の表1ないし表5に記載されている。
各例において、基板表面上に市販されているArFフォトレジスト組成物をコーティングしてフォトレジスト層を形成した。各フォトレジスト層を簡単なベークによって乾燥させて約2600〜2900Åの厚さを有するフォトレジスト膜を形成した。その後、マスクパターンを使用して露光光源(NA=0.75、σ=0.7)としてArFエキシマレーザーによって約25〜40mJ/cmの露光ドーズ量で前記フォトレジスト膜を露光して露光されたフォトレジスト膜を形成した。
その後、露光されたフォトレジスト膜を熱処理(ベーキング)することによってレジスト膜の露光部で酸を発生させた。酸は触媒として作用してフォトレジスト膜を構成するポリマーの一部を、特にアルカリ溶液に対して向上した溶解度を有する化合物に分解する反応を促進させる。この熱処理は一般的にフォトレジストの露光部内で十分な反応を得るのに必要な時間を縮めるために約50℃以上の温度で行い、フォトレジスト膜の露光部及び非露光部での分解を防止するか又は減らすために約180℃以下の温度で行う。熱処理を行っていない場合には露光された基板を室温で相当時間放置すればフォトレジストの露光部内で十分な反応がなされてパターンが現像される。
露光されたフォトレジスト膜内で十分な反応がなされたならばフォトレジスト膜をアルカリ溶液で処理して現像することによってフォトレジスト膜の露光部で分解された部分を除去してフォトレジストパターンを形成する。アルカリ溶液は例えば、ディッピング、スプレーまたはパッドル方法などの多様な方法によって多様な時間、例えば30〜120秒間印加できる。いずれの場合でも露光されて反応がなされたフォトレジスト膜を現像するのに使われる特定のパラメータは、フォトレジスト膜の非露光部はそのまま残した状態でフォトレジスト膜の露光領域からフォトレジスト及び分解された化合物を実質的に完全に除去するのに十分に設定されなければならない。下の表1ないし表5に反映された特定のフォトレジスト及び処理方法において、フォトレジストパターンの現像はアルカリ性現像液を使用してこれを基板にパッドル方法で印加して約60秒間現像する方法で行われた。
中性溶液を使用することもあるが、アルカリ溶液を使用すれば現像工程が向上する。現像液として約0.5wt%ないし約2.5wt%のTMAH溶液を使用できる。ヒドロキシド以外に、1種以上のアルコール及び/または界面活性剤を少量含有することもある。約2.38wt%以下のTMAHアルカリ性溶液が本例で使われたフォトレジスト膜の露光及び非露光部において十分な溶解度差を提供して適切なパターン現像がなされることを確認した。基板の露光部と現像されたフォトレジスト膜(レジストパターン)とを水で洗浄して現像液を除去して乾燥させた。フォトレジストパターンに形成されたコンタクトホールのサイズを測定した結果、約100nmないし約220nmの直径を有することがわかった。
パターンが形成されたウェーハを通常のウェーハ移送システムを使用してVUV露光及び加熱用ホットプレートチャックへ移送した。ウェーハをホットプレートチャック上に位置させた後、VUVチャンバをNでパージして酸素濃度を20ppm以下に維持させた。このNパージの途中でホットプレート及び/またはハロゲンランプアセンブリを使用してウェーハを加熱して約30℃ないし約50℃の温度に維持させた。ウェーハが工程温度まで昇温され、O濃度が十分に低くなった時、Xe光源を使用して約0.5J/cmないし30J/cmのエネルギーでフォトレジストパターンをVUV照射に露出させることによってパターンをフローさせ、コンタクト開口サイズを縮めた。縮められたコンタクト開口を再測定してVUV処理により縮まったサイズ程度を測定した。本例を処理するにおいてXe光源を使用したが、他のVUV光源、特にAr及びKr光源、またはEビームソースを使用して処理してもArFレジストに形成されたコンタクトホールのサイズを縮めることができる。フォトレジスト膜を露光するのに使われる波長よりももっと短い波長を有するVUV光源を選択することによって本発明による利点を向上させることができる。ArFエキシマレーザー(約193nm)で露光されるように設計されたArFフォトレジスト組成物に対して、例えば、Xe光源(約172nm)を使用するVUV処理を行うことによって満足すべき結果を得ることができる。同じく、本例ではVUVチャンバ内部の酸素濃度を20ppm以下に低めるためにNパージを使用したが、他のガスまたはガス混合物、真空ポンプまたはこれらの組み合わせを使用しても同じくVUV作業をするのに十分な程度に酸素濃度を低めることができる。
例1ないし例4を表1に示す。
Figure 0004105106
表1で、1はシプリー社(Shipley Ltd.)から市販されているArFフォトレジスト、2はJSR社から市販されているArFフォトレジスト、3は信越化学工業から市販されているArFフォトレジスト、そして4はPEBを示す。
例5ないし例8を表2に示す。
Figure 0004105106
表2で、5はTOK社(TOK Bearing Co.,Ltd.)から市販されているArFフォトレジスト、6はドンジン社(Dongjin Semichem Co.,Ltd.)から市販されているArFフォトレジスト、7はクラリアント社(Clariant Finance(BV1)Ltd.)から市販されているArFフォトレジスト、そして8はクラリアント社から市販されているArFフォトレジストを示す。
例9ないし例12を表3に示す。
Figure 0004105106
表3で、9は住友電装から市販されているArFフォトレジストを示す。
例13ないし例16を表4に示す。
Figure 0004105106
例17及び例18を表5に示す。
Figure 0004105106
以上、本発明の例示的な実施例を詳細に説明したが、本発明は前記実施例に限定されず、本発明の技術的思想及び範囲内で当業者によりいろいろな変形及び変更が可能である。
本発明による微細パターン形成方法は、パターンのCD安定性及び再現可能性が向上して微細なレジストパターンにおける開口サイズを縮めることができるので、印刷回路基板または所定の層上に良好なプロファイルを有しつつ半導体素子において要求される特性を備えた極微細なレジストパターンを形成するのに有用である。
従来のパターン形成工程を利用する時にSEMにより引き起こされるCDスリミング効果を示す図面である。 従来のパターン形成工程によって形成されたレジストパターン上で反復されるSEM測定中に観測されたCDスリミングを示すグラフである。 本発明の例示的な実施例によってフォトレジストパターンのCD測定値変化を温度の関数として示すグラフである。 本発明の例示的な実施例によってフォトレジストパターンのフロー量変化を温度の関数として示すグラフである。 本発明の例示的な実施例によってレジストパターンのLERをVUV処理時間の関数として示すグラフである。 本発明の例示的な実施例及び従来の技術によるパターン形成方法によって反復されるSEM測定中に発生するCDスリミングに対する耐性をVUV処理条件によって示すグラフである。 本発明の例示的な実施例による方法を説明するための工程フローチャートである。

Claims (21)

  1. 波長WのUV照射による露光に適してガラス遷移温度T及び分解温度Tを有するレジストを使用して基板上にフォトレジスト膜を形成する段階と、
    UV照射により前記フォトレジスト膜の一部を露光して露光部及び非露光部を有する露光されたフォトレジスト膜を形成する段階と、
    前記露光されたフォトレジスト膜を現像して臨界寸法dを有する開口が形成された第1フォトレジストパターンを形成する段階と、
    前記第1フォトレジストパターンを波長WのVUV照射により露光して有効ガラス遷移温度Tgeff(Tgeff<T)を一時的に生成すると同時に前記第1フォトレジストパターンをTgeffまたはそれ以上の温度に加熱して臨界寸法d(d<d)を有する開口が形成された第2フォトレジストパターンを形成する段階と、
    を含むことを特徴とする微細パターン形成方法。
  2. 前記露光されたフォトレジスト膜を現像する前に前記露光されたフォトレジスト膜をT以下の温度でベーキングする段階をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の微細パターン形成方法。
  3. 前記露光されたフォトレジスト膜を現像する段階は、
    前記露光されたフォトレジスト膜をアルカリ性溶液に浸して前記露光されたフォトレジスト膜の露光部を溶解する段階と、
    前記アルカリ性溶液及び前記露光されたフォトレジスト膜の溶解された部分を前記基板から除去する段階と、をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の微細パターン形成方法。
  4. 前記アルカリ性溶液はテトラメチルアンモニウムヒドロキシド(TMAH)水溶液であることを特徴とする請求項4に記載の微細パターン形成方法。
  5. 前記アルカリ性溶液は0.1〜10重量%のTMAHを含むことを特徴とする請求項4に記載の微細パターン形成方法。
  6. 前記水溶液はアルコール及び界面活性剤よりなる群から選択された少なくとも一つの添加剤をさらに含むことを特徴とする請求項5に記載の微細パターン形成方法。
  7. 前記添加剤の総量は前記水溶液の5重量%以下であり、
    前記水溶液内にTMAHが2〜2.5重量%の量で存在することを特徴とする請求項6に記載の微細パターン形成方法。
  8. 前記フォトレジスト膜はKrFフォトレジスト、ArFフォトレジスト及びFフォトレジストよりなる群から選択されたフォトレジストからなり、
    前記UV照射波長Wは248nm、193nm及び157nmよりなる群から選択され、
    前記VUV照射波長Wは172nm、146nm及び126nmよりなる群から選択されることを特徴とする請求項2に記載の微細パターン形成方法。
  9. −Tgeff≧20℃であり、
    >Wであることを特徴とする請求項8に記載の微細パターン形成方法。
  10. 前記VUV照射は0.1〜100J/cmのレベルで印加され、
    geff≦100℃であることを特徴とする請求項9に記載の微細パターン形成方法。
  11. <Tであることを特徴とする請求項2に記載の微細パターン形成方法。
  12. 波長が250nm以下のUV照射による露光に適してガラス遷移温度T及び分解温度Tを有するレジストを使用して基板上にフォトレジスト膜を形成する段階と、
    波長が250nm以下のUV照射により前記フォトレジスト膜の一部を露光して露光部及び非露光部を有する露光されたフォトレジスト膜を形成する段階と、
    前記露光されたフォトレジスト膜を現像して臨界寸法dを有する開口が形成された第1フォトレジストパターンを形成する段階と、
    前記第1フォトレジストパターンをEビーム照射により露光して有効ガラス遷移温度Tgeff(Tgeff<T)を一時的に生成すると同時に前記第1フォトレジストパターンをTgeffまたはそれ以上の温度に加熱して臨界寸法d(d<d)を有する開口が形成された第2フォトレジストパターンを形成する段階と、
    を含むことを特徴とする微細パターン形成方法。
  13. 前記露光されたフォトレジスト膜を現像する前に前記露光されたフォトレジスト膜をT以下の温度でベーキングする段階をさらに含むことを特徴とする請求項12に記載の微細パターン形成方法。
  14. 前記露光されたフォトレジスト膜を現像する段階は、
    前記露光されたフォトレジスト膜をアルカリ性溶液に浸して前記露光されたフォトレジスト膜の露光部を溶解する段階と、
    前記アルカリ性溶液及び前記露光されたフォトレジスト膜の溶解された部分を前記基板から除去する段階と、をさらに含むことを特徴とする請求項12に記載の微細パターン形成方法。
  15. 前記アルカリ性溶液は10重量%以下のTMAH水溶液であることを特徴とする請求項3に記載の微細パターン形成方法。
  16. 前記水溶液はアルコール、粘度調節剤及び界面活性剤よりなる群から選択された少なくとも一つの添加剤をさらに含むことを特徴とする請求項15に記載の微細パターン形成方法。
  17. 前記フォトレジスト膜はKrFフォトレジスト、ArFフォトレジスト及びFフォトレジストよりなる群から選択されたフォトレジストからなり、
    前記UV照射波長は248nm、193nm及び157nmよりなる群から選択されることを特徴とする請求項13に記載の微細パターン形成方法。
  18. −Tgeff≧20℃であることを特徴とする請求項13に記載の微細パターン形成方法。
  19. 前記Eビーム照射は0.1〜100J/cmのレベルで印加され、
    geff≦100℃であることを特徴とする請求項13に記載の微細パターン形成方法。
  20. <Tであることを特徴とする請求項13に記載の微細パターン形成方法。
  21. 前記第1フォトレジストパターンはEビーム照射及び172nm以下の波長を有するVUV照射によって同時に露光され、前記Eビーム照射及びVUV照射によって有効ガラス遷移温度Tgeff(Tgeff<T)を一時的に発生させることを特徴とする請求項12に記載の微細パターン形成方法。

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