JP2000241990A - フォトレジストパターンの形成方法 - Google Patents

フォトレジストパターンの形成方法

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JP2000241990A
JP2000241990A JP4392399A JP4392399A JP2000241990A JP 2000241990 A JP2000241990 A JP 2000241990A JP 4392399 A JP4392399 A JP 4392399A JP 4392399 A JP4392399 A JP 4392399A JP 2000241990 A JP2000241990 A JP 2000241990A
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photoresist
photoresist film
film
forming
pattern
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JP4392399A
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Toshiro Itani
俊郎 井谷
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Original Assignee
NEC Corp
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 化学増幅系ポジ型フォトレジストを用いたフ
ォトレジストパターンの形成方法において、保護基の脱
保護反応を速やかに進行させて良好なレジストパターン
を得る。 【解決手段】 開示されているフォトレジストパターン
の形成方法は、露光後の化学増幅系ポジ型フォトレジス
トからなるフォトレジスト膜を、常温の純水で、1〜3
0秒間、リンスしてからPEB処理を施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、フォトレジスト
パターンの形成方法に係り、より詳しくは、化学増幅系
ポジ型フォトレジストを用いるフォトレジストパターン
の形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】LSI(大規模集積回路)で代表される
半導体装置の製造では、半導体基板上に形成した酸化シ
リコン膜、窒化シリコン膜等の絶縁膜、又はアルミニウ
ム合金膜、銅合金膜等の導電膜を含む各種薄膜を所望の
形状にパターニングするために、フォトリソグラフィ技
術が欠かせない。このフォトリソグラフィ技術では、従
来から、紫外線に感光するフォトレジストを用いて薄膜
上に塗布してフォトレジスト膜を形成した後、このフォ
トレジスト膜にマスクパターンを介して紫外線を照射
(露光)して、紫外線照射領域を可溶化(ポジ型)、あ
るいは紫外線非照射領域を不溶化(ネガ型)に変質させ
ることが行われている。そして、次に、フォトレジスト
膜を現像処理して可溶化領域を溶剤により部分的に除去
してレジストパターンを形成した後、このレジストパタ
ーンをマスクとして薄膜を選択的にエッチングさせて、
薄膜をパターニングするようにしている。
【0003】ここで、上述のフォトレジストの材料とし
ては一般に、従来から、ポジ型のノボラック系フォトレ
ジストが用いられている。ポジ型のフォトレジストはネ
ガ型のそれに比較して解像度が優れている特長を有して
いるので、この種のフォトレジストはほとんどポジ型が
用いられている。一方、フォトレジストの露光光源とし
ては、高圧水銀灯を用いてこれから発生されるg線(波
長が略436nm)、i線(波長が略365nm)等の
紫外線が利用されている。
【0004】ところで、LSIの集積化の向上につれ
て、より微細加工が可能なフォトリソグラフィ技術が要
求されるようになり、これに伴ってフォトレジストの露
光光源は、高解像度が得られるより短い波長の紫外線を
用いる方向に向かっている。この結果、上述のi線より
波長の短い遠紫外線を発生するエキシマレーザを光源
(例えば、KrF(フッ化クリプトン)をレーザ媒質と
して用いた場合、波長が略248nm)として用いるフ
ォトリソグラフィ技術が実現されてきている。
【0005】しかしながら、上述のようなKrFエキシ
マレーザ光源によって前述のノボラック系フォトレジス
トを露光した場合、ノボラック系フォトレジストは光吸
収が大きい性質を有しているので、良好なレジストパタ
ーンを得るのが困難になる。それゆえ、上述のような遠
紫外線が得られる光源と組み合わせて、より微細加工が
可能なフォトリソグラフィ技術を実現し得るフォトレジ
ストとして、例えば特公平2−27660号公報に記載
されているような化学増幅系フォトレジストが提供され
るに至っている。
【0006】化学増幅系レジストは、上記公報に記載さ
れているように、酸触媒反応を応用したフォトレジスト
に係り、所定の部位に保護基が結合した状態ではアルカ
リ不溶化となり、保護基が離脱した状態ではアルカリ可
溶化となるポリヒドロキシスチレン(PHS:Polyhydr
oxystyrene)等のベース樹脂と、光が当たると酸を発生
する光酸発生剤と、性能調整のための微量の添加物と、
スピナ塗布法のための有機溶剤とから概略なっている。
【0007】この化学増幅系フォトレジストを、半導体
基板上に塗布し乾燥固化した後、得られた半導体基板上
のフォトレジスト膜にエキシマレーザを光源とする遠紫
外線を照射すると、光酸発生剤から化学増幅の開始種と
なる酸が発生する。この酸が、露光後に実施される熱処
理(PEB:Post Exposure Bake)過程で、ベース樹脂
に結合している保護基に作用し、保護基が脱離すること
で、アルカリ不溶化の状態のフォトレジストを、アルカ
リ可溶化の状態に変化させると共に、この際、副次的に
酸が発生するため、連鎖反応的にベース樹脂から保護基
を脱離させる反応が進行する。この反応は、酸触媒増感
反応と呼ばれ、この酸触媒増感反応により、このフォト
レジストの溶解選択性が増大するため、高感度の感光特
性を実現できることとなる。それゆえ、露光後、このフ
ォトレジストをアルカリ性現像液で現像すれば、所望の
微細なレジストパターンを得ることができる。
【0008】図7は、上述の化学増幅系フォトレジスト
を用いた、従来のフォトレジストパターンの形成方法を
工程順に示す工程図である。以下、同図を参照して、同
フォトレジストパターンの形成方法について工程順に説
明する。まず、図7の工程(a)に示すように、所望の
薄膜が形成された半導体基板上に、スピナ塗布法によ
り、化学増幅系フォトレジストとして例えばアセタール
基を保護基に持つPHSをベース樹脂とするポジ型フォ
トレジストを塗布してフォトレジスト膜を形成する。次
に、工程(b)に示すように、フォトレジスト膜をプリ
ベークしてフォトレジスト膜内の溶剤を除去する。
【0009】次に、工程(c)に示すように、例えばK
rFエキシマレーザ光源を用いて、フォトレジスト膜に
所望のパターンが描かれたマスクパターンを介して遠紫
外線を照射して露光する。次に、工程(d)に示すよう
に、フォトレジスト膜のアセタール基の脱保護反応(酸
触媒増感反応)を促進するため、フォトレジスト膜にP
EB処理を施す。次に、工程(e)に示すように、フォ
トレジスト膜をアルカリ現像液で現像処理してレジスト
パターンを形成した後、工程(f)に示すように、レジ
ストパターンを構成しているフォトレジスト膜をポスト
ベークして現像処理による水分を除去する。続いて、上
述のレジストパターンをマスクとして半導体基板上の薄
膜を選択的にエッチングすることにより、薄膜をパター
ニングする。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の従来
のフォトレジストパターンの形成方法では、化学増幅系
フォトレジスト膜を露光した後にすぐにPEB処理を施
しているので、このPEB処理雰囲気中の水分が不足し
て、保護基の脱保護反応が速やかに進行しなくなり、良
好なレジストパターンが得られない、という問題があ
る。すなわち、PEB処理は露光後のフォトレジスト膜
内の保護基の脱保護反応を促進するために行う熱処理で
あり、その反応過程で水分を必要とするが、水分が不足
すると、光酸発生剤から発生した酸が保護基に作用して
保護基に脱離することが十分に行われなくなるので、現
像時にフォトレジスト膜にアルカリ性現像液に難溶にな
る部分が生じて、レジストパターン形成後に欠陥として
残るようになる。したがって、このような欠陥が残って
いるレジストパターンをマスクとして薄膜のパターニン
グを行うと、パターニング不良が生ずるようになる。通
常、露光後のフォトレジスト膜内にはわずかながら水分
が存在するので、パターニングが全くできないことはな
く、これまで、この水分の不足がパターニング不良の原
因とは考えられていなかった。
【0011】化学増幅系フォトレジストが出現する以前
の従来のフォトレジストを用いたフォトレジストパター
ンの形成方法では、現像時のフォトレジスト膜に対する
現像液のぬれ性を改善するために、現像前に予めフォト
レジスト膜に対して表面親水化処理を行うことは、例え
ば特開平9−106081号公報に記載されているよう
に一般に知られている。しかしながら、化学増幅系フォ
トレジストを用いたフォトレジストパターンの形成方法
で、現像処理の段階ではなくPEB処理の段階におい
て、前述したような保護基の脱保護反応を速やかに進行
させるための手段は、従来において全く知られていな
い。したがって、保護基の脱保護反応を速やかに進行さ
せて、良好なレジストパターンが得られる具体的手段が
望まれている。
【0012】この発明は、上述の事情に鑑みてなされた
もので、化学増幅系ポジ型フォトレジストを用いたフォ
トレジストパターンの形成方法において、保護基の脱保
護反応を速やかに進行させて良好なレジストパターンを
得ることができるようにしたフォトレジストパターンの
形成方法を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、基板上に化学増幅系ポジ型
フォトレジストを塗布してフォトレジスト膜を形成した
後、該フォトレジスト膜をフォトリソグラフィ技術を用
いて所望の形状にパターニングするフォトレジストパタ
ーンの形成方法に係り、上記フォトレジスト膜を露光し
た後、該フォトレジスト膜を純水でリンスしてからPE
B処理を施すことを特徴としている。
【0014】請求項2記載の発明は、基板上に化学増幅
系ポジ型フォトレジストを塗布してフォトレジスト膜を
形成した後、該フォトレジスト膜を露光し、次に該フォ
トレジスト膜に含まれている保護基の脱保護反応を促進
するためにPEB処理を施して、上記フォトレジスト膜
を所望の形状にパターニングするフォトレジストパター
ンの形成方法であって、上記PEB処理を施す前に、上
記フォトレジスト膜を純水でリンスすることを特徴とし
ている。
【0015】請求項3記載の発明は、基板上に化学増幅
系ポジ型フォトレジストを塗布してフォトレジスト膜を
形成した後、該フォトレジスト膜を露光し、次に該フォ
トレジスト膜に含まれている保護基の脱保護反応を促進
するためにPEB処理を施し、次に上記フォトレジスト
膜を現像処理して、上記フォトレジスト膜を所望の形状
にパターニングするフォトレジストパターンの形成方法
であって、上記PEB処理を施す前に、上記現像処理に
おいて行うリンスで用いる純水と同様な純水を用いて上
記フォトレジスト膜をリンスすることを特徴としてい
る。
【0016】請求項4記載の発明は、請求項1、2又は
3記載のフォトレジストパターンの形成方法であって、
上記PEB処理前のリンスを、常温の純水を用いて行う
ことを特徴としている。
【0017】請求項5記載の発明は、請求項4記載のフ
ォトレジストパターンの形成方法であって、上記リンス
を、1〜30秒間行うことを特徴としている。
【0018】請求項6記載の発明は、請求項3乃至5の
いずれか1に記載のフォトレジストパターンの形成方法
であって、現像処理における現像液として、アルカリ性
現像液を用いることを特徴としている。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態について説明する。説明は実施例を用いて
具体的に行う。 ◇第1実施例 図1は、この発明の第1実施例であるフォトレジストパ
ターンの形成方法を工程順に示す工程図、図2〜図4は
同フォトレジストパターンの形成方法の主要工程を具体
的に示す図である。以下、図1〜図4を参照して、同フ
ォトレジストパターンの形成方法について工程順に説明
する。まず、図1の工程(a)に示すように、所望の薄
膜が形成された半導体基板上に、スピナ塗布法により、
化学増幅系ポジ型フォトレジストとして、化1に示すよ
うにアセタール基2を保護基に持つPHS3をベース樹
脂とするポジ型フォトレジスト1を塗布して、フォトレ
ジスト膜を形成する。
【0020】
【化1】
【0021】次に、図1の工程(b)に示すように、上
述のように塗布されたフォトレジスト膜を、90〜11
0℃で、60〜90秒間、大気中でプリベークして、フ
ォトレジスト膜内の溶剤を除去する。
【0022】次に、図1の工程(c)に示すように、例
えばKrFエキシマレーザ光源を用いて、フォトレジス
ト膜に所望のパターンが描かれたマスクパターンを介し
て遠紫外線を照射して露光する。
【0023】次に、図1の工程(d)に示すように、フ
ォトレジスト膜を常温の純水を用いて、リンスする。図
2は、このリンス工程を具体的に示す図である。図2に
示すように、レジスト現像装置内の現像槽15に設けら
れてモータ16により回転駆動される支持板17上に、
表面にフォトレジスト膜14が形成されている半導体基
板13を支持させて、半導体基板13をモータ16によ
り100〜300rpm(Revolution Per Minute)回
転させる。この状態で、第1のノズル18から常温の純
水を、1リットル/分の流量で半導体基板13にスピン
吐出して、フォトレジスト膜14を1〜30秒間、好ま
しくは1〜10秒間、リンスする。このリンスにより、
露光後のフォトレジスト膜14には十分の量の水分が供
給されて、この後のPEB処理雰囲気中の水分が補われ
るようになる。第2のノズル19からは、この時点では
何も吐出させないでおく。次に、半導体基板13を18
00〜2200rpmで、5〜15秒間スピン乾燥す
る。
【0024】次に、図1の工程(e)に示すように、フ
ォトレジスト膜のアセタール基の脱保護反応を促進する
ため、フォトレジスト膜にPEB処理を施す。図3は、
このPEB処理工程を具体的に示す図である。図3に示
すように、レジスト現像装置内に設けられているホット
プレー21上に半導体基板13を移動して、90〜12
0℃で、80〜100秒間熱処理する。このPEB処理
時に、フォトレジスト膜14には前述のリンスにより十
分な水分が供給されているので、フォトレジスト膜14
内のアセタール基の脱保護反応が促進される。したがっ
て、光酸発生剤から発生した酸によるアセタール基の脱
離が十分に行われるようになる。
【0025】次に、図1の工程(f)に示すように、フ
ォトレジスト膜を現像処理する。図4は、この現像処理
工程を具体的に示す図である。図4に示すように、半導
体基板13を再び現像槽15の支持板17上に移動した
後、第2のノズル19からアルカリ性現像液をフォトレ
ジスト膜14上にスピン吐出する。第1のノズル18か
らは、この時点では何も吐出させないでおく。次に、ア
ルカリ性現像液のスピン吐出を停止した後、第1のノズ
ル18から工程(d)で用いた純水と同様な純水を半導
体基板13にスピン吐出して、5〜20秒間フォトレジ
スト膜14をリンスし、続いて半導体基板13を180
0〜2200rpmで、5〜15秒間スピン乾燥して現
像処理を終了させる。以上の現像処理により、フォトレ
ジスト膜14の可溶化領域はアルカリ性現像液により除
去されて、前述のマスクパターンに応じた所望の形状の
レジストパターンが形成される。
【0026】次に、図1の工程(g)に示すように、1
10〜120℃で、120〜240秒間、レジストパタ
ーンを構成しているフォトレジスト膜を、大気中でポス
トベークして現像処理による水分を除去する。続いて、
上述のレジストパターンをマスクとして半導体基板上の
薄膜を選択的にエッチングすることにより、薄膜をパタ
ーニングする。
【0027】この例の構成によるフォトレジストパター
ンの形成方法を、8インチ径のシリコン基板に適用する
ことにより、従来では略100個発生していたレジスト
パターンの欠陥を、略10個に抑制することができた。
これに伴って、製造歩留を10%以上向上させることが
できるようになった。
【0028】このように、この例の構成によれば、露光
後の化学増幅系ポジ型フォトレジストからなるフォトレ
ジスト膜を、常温の純水で、1〜30秒間、リンスして
からPEB処理を施すようにしたので、フォトレジスト
膜には十分の量の水分が供給されるため、PEB処理雰
囲気中の水分が補われるようになる。したがって、化学
増幅系ポジ型フォトレジストを用いたフォトレジストパ
ターンの形成方法において、保護基の脱保護反応を速や
かに進行させて良好なレジストパターンを得ることがで
きる。
【0029】◇第2実施例 図5は、この発明の第2実施例であるフォトレジストパ
ターンの形成方法を工程順に示す工程図である。この例
の半導体装置の製造方法の構成が、上述した第1実施例
の構成と大きく異なるところは、化学増幅系ポジ型フォ
トレジストとして他の種類のフォトレジストを用いるよ
うにした点である。すなわち、図5の工程(a)に示す
ように、所望の薄膜が形成された半導体基板上に、スピ
ナ塗布法により、化学増幅系ポジ型フォトレジストとし
て、化2に示すようにターシャリブトキシカルボニル基
(t−BOC基)5を保護基に持つPHS6をベース樹
脂とするポジ型フォトレジスト4を塗布して、フォトレ
ジスト膜を形成する。
【0030】
【化2】
【0031】次に、図5の工程(b)〜(g)について
は、それぞれ図1の工程(b)〜(g)と略同様な条件
で行って、最終的にレジストパターンを形成する。した
がって、図5において、図1の構成部分と対応する部分
には同一の符号を付してその説明を省略する。この例の
構成によるフォトレジストパターンの形成方法によって
も、第1実施例と略同様な効果を得ることができる。こ
のように、この例の構成によっても、第1実施例におい
て述べたのと略同様な効果を得ることができる。
【0032】◇第3実施例 図6は、この発明の第3実施例であるフォトレジストパ
ターンの形成方法を工程順に示す工程図である。この例
の半導体装置の製造方法の構成が、上述した第1実施例
の構成と大きく異なるところは、化学増幅系ポジ型フォ
トレジストとして他の種類のフォトレジストを用いるよ
うにした点である。すなわち、図6の工程(a)に示す
ように、所望の薄膜が形成された半導体基板上に、スピ
ナ塗布法により、化学増幅系ポジ型フォトレジストとし
て、化3に示すようにターシャリブチル基8を保護基に
持つ、ターシャリブチルアクリレート9とPHS10と
ポリスチレン11との共重合樹脂12をベース樹脂とす
るポジ型フォトレジスト(いわゆるアニーリング型レジ
スト樹脂)7を塗布して、フォトレジスト膜を形成す
る。
【0033】
【化3】
【0034】次に、図6の工程(b)に示すように、上
述のように塗布されたフォトレジスト膜を、140〜1
60℃で、60〜90秒間、大気中でプリベークして、
フォトレジスト膜内の溶剤を除去する。
【0035】次に、図6の工程(c)、(d)について
は、それぞれ図1の工程(c)、(d)と略同様な条件
で行う。
【0036】次に、図6の工程(e)に示すように、フ
ォトレジスト膜のターシャリブチル基の脱保護反応を促
進するため、150〜160℃で、70〜100秒間熱
処理する。このPEB処理工程の具体的方法は、第1実
施例の図3に示した方法と略同様な方法で行なう。この
PEB処理時に、フォトレジスト膜にはリンスにより十
分な水分が供給されているので、フォトレジスト膜内の
ターシャリブチル基の脱保護反応が促進される。したが
って、光酸発生剤から発生した酸によるターシャリブチ
ル基の脱離が十分に行われるようになる。
【0037】次に、図6の工程(f)、(g)について
は、それぞれ図1の工程(f)、(g)と略同様な条件
で行なって、最終的にレジストパターンを形成する。こ
の例の構成によるフォトレジストパターンの形成方法に
よっても、第1実施例と略同様な効果を得ることができ
る。このように、この例の構成によっても、第1実施例
において述べたのと略同様な効果を得ることができる。
【0038】以上、この発明の実施例を図面により詳述
してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるもの
ではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更等があってもこの発明に含まれる。例えば、化学増幅
系ポジ型フォトレジストを用いたフォトレジストパター
ンの形成は、半導体基板を対象とする例に限らずに、フ
ォトマスク基板等の他の基板を対象とする場合にも適用
することができる。また、化学増幅系ポジ型フォトレジ
ストの露光光源にエキシマレーザを用いる場合には、K
rFをレーザ媒質とするものに限らずに、ArF(フッ
化アルゴン:波長が略193nm)等の他のレーザ媒質
を用いることもできる。
【0039】また、化学増幅系ポジ型フォトレジストは
例示したものに限らずに他の種類の材料を用いることが
でき、また、プリベーク、PEB処理、ポストベーク等
における温度、時間等の条件は一例を示したものであ
り、用途、目的等によって変更することができる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のフォト
レジストパターンの形成方法によれば、露光後の化学増
幅系ポジ型フォトレジストからなるフォトレジスト膜を
純水でリンスしてからPEB処理を施すようにしたの
で、フォトレジスト膜には十分の量の水分が供給される
ため、PEB処理雰囲気中の水分が補われるようにな
る。したがって、化学増幅系ポジ型フォトレジストを用
いたフォトレジストパターンの形成方法において、保護
基の脱保護反応を速やかに進行させて良好なレジストパ
ターンを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例であるフォトレジストパ
ターンの形成方法を工程順に示す工程図である。
【図2】同フォトレジストパターンの形成方法の主要工
程を具体的に示す図である。
【図3】同フォトレジストパターンの形成方法の主要工
程を具体的に示す図である。
【図4】同フォトレジストパターンの形成方法の主要工
程を具体的に示す図である。
【図5】この発明の第2実施例であるフォトレジストパ
ターンの形成方法を工程順に示す工程図である。
【図6】この発明の第3実施例であるフォトレジストパ
ターンの形成方法を工程順に示す工程図である。
【図7】従来のフォトレジストパターンの形成方法を工
程順に示す工程図である。
【符号の説明】
1、4、7 ポジ型フォトレジスト(化学増幅系フ
ォトレジスト) 2 アセタール基(保護基) 3、6、10 PHS(ポリヒドロキシスチレン)
樹脂(ベース樹脂) 5 ターシャリブトキシカルボニル基(保護基) 8 ターシャリブチル基(保護基) 9 ターシャリブチルアクリレート樹脂(ベース樹
脂) 11 ポリスチレン樹脂(ベース樹脂) 12 共重合樹脂(アニーリング型レジスト) 13 半導体基板 14 フォトレジスト膜 15 現像槽 21 ホットプレート

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に化学増幅系ポジ型フォトレジス
    トを塗布してフォトレジスト膜を形成した後、該フォト
    レジスト膜をフォトリソグラフィ技術を用いて所望の形
    状にパターニングするフォトレジストパターンの形成方
    法であって、前記フォトレジスト膜を露光した後、該フ
    ォトレジスト膜を純水でリンスしてからPEB処理を施
    すことを特徴とするフォトレジストパターンの形成方
    法。
  2. 【請求項2】 基板上に化学増幅系ポジ型フォトレジス
    トを塗布してフォトレジスト膜を形成した後、該フォト
    レジスト膜を露光し、次に該フォトレジスト膜に含まれ
    ている保護基の脱保護反応を促進するためにPEB処理
    を施して、前記フォトレジスト膜を所望の形状にパター
    ニングするフォトレジストパターンの形成方法であっ
    て、 前記PEB処理を施す前に、前記フォトレジスト膜を純
    水でリンスすることを特徴とするフォトレジストパター
    ンの形成方法。
  3. 【請求項3】 基板上に化学増幅系ポジ型フォトレジス
    トを塗布してフォトレジスト膜を形成した後、該フォト
    レジスト膜を露光し、次に該フォトレジスト膜に含まれ
    ている保護基の脱保護反応を促進するためにPEB処理
    を施し、次に前記フォトレジスト膜を現像処理して、前
    記フォトレジスト膜を所望の形状にパターニングするフ
    ォトレジストパターンの形成方法であって、 前記PEB処理を施す前に、前記現像処理において行う
    リンスで用いる純水と同様な純水を用いて前記フォトレ
    ジスト膜をリンスすることを特徴とするフォトレジスト
    パターンの形成方法。
  4. 【請求項4】 前記PEB処理前のリンスを、常温の純
    水を用いて行うことを特徴とする請求項1、2又は3記
    載のフォトレジストパターンの形成方法。
  5. 【請求項5】 前記リンスを、1〜30秒間行うことを
    特徴とする請求項4記載のフォトレジストパターンの形
    成方法。
  6. 【請求項6】前記現像処理における現像液として、アル
    カリ性現像液を用いることを特徴とする請求項3乃至5
    のいずれか1に記載のフォトレジストパターンの形成方
    法。
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