JP4101773B2 - Icソケット - Google Patents

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Description

本発明は、ICパッケージを搭載するICソケットに関し、より詳細には搭載されるBGAタイプやLGAタイプのICパッケージの外部接点である半田ボールやランドの所定位置に所定の接触圧力でコンタクトピンを接触させることができるようにしたICソケットに関する。
ICパッケージと該ICパッケージが実装される電子機器の印刷回路又はICパッケージをスクリーニングするためのテストボードとを接続するための装置としてICソケットが知られている。このICソケットはいろいろなタイプのものが開発されてきているが、外部接点が格子状に配列されているICパッケージ、例えば、BGA(ボール・グリッド・アレイ)タイプやLGA(ランド・グリッド・アレイ)タイプのICパッケージを搭載するICソケットとして、ICパッケージの外部接点に接触する接点部が弾性変形可能なピンタイプのコンタクトを有するICソケットが知られている。図8に、その代表的なICソケットのコンタクトピンの要部断面図を示す(詳細については、特願2002−313023号参照)。
図8において、100は、ICパッケージであり、101は、該ICパッケージ100の格子状に複数配列されている外部接点としての半田ボールである。110は、ICソケット本体であり、コンタクトピン130が挿入される複数の貫通孔111が形成されている。該複数の貫通孔111は、上から見ると、ICパッケージの複数の外部接点101に対応して格子状に配列されている。また、貫通孔111は、第1の肩部112及び第2の肩部113を含み、これらの肩部112、113において、貫通孔111の直径を変えている。
コンタクトピン130各々は、プランジャ131及びコイルバネユニット132からなる。プランジャ131は、厚さ約0.1mmの金属薄板からプレス加工により所定の形状に打抜かれ、表面をNi−Auメッキされている。該プランジャ131は、ICパッケージの外部接点101に接触する接触部131a、該接触部131aより幅が広い幅広部131b及び心棒部131cを含んでいる。また、コイルバネユニット132は、心棒部131cがその中を上下動し得るコイルバネ部132a、コイル密着巻部132b及び電子機器又はテストボード等の印刷回路のランドと電気的に接触するテーパ状密着細巻部132cを含んでいる。
コンタクトピン130は、プランジャ131の幅広部131bが貫通孔111の第1の肩部112にコイルバネ部132aのバネ力により当接し、コイルバネユニット132のテーパ状密着細巻部132cが貫通孔111の第2の肩部113にコイルバネ部132aのバネ力により当接することにより貫通孔111内に収容される。また、コンタクトピン130を構成するプランジャ131の接触部131aは、図に示されるように、ソケット本体110の上面から突出している。
ICパッケージ100をICソケットのソケット本体110上に搭載するに際し、ICパッケージ100の外部接点101と対応するコンタクト130の接触部131aを電気的に接触させるべく、ICソケットのカバー(不図示)を閉じる動作に伴い、該カバーに揺動自在に設けられている押圧板(不図示)によりICパッケージ100の上から該ICパッケージ100を押し下げると、コンタクトピン130は、コイルバネ部132aを介して変形する。したがって、コンタクトピン130のコイルバネ部132aの反発力により所定の接触圧で、ICパッケージ100の外部接点101と対応するコンタクトピン130が電気的に接触する。
実開平5−20334号公報 実開平6−77190号公報
近年、ICパッケージの需要が高まり、それに伴い、スクリーニングされるICパッケージの数も膨大になっている。したがって、ICパッケージの製品コストを上げないためにも、ICパッケージの外部接点の配列ピッチは同じであるが、厚さが異なるICパッケージを同じICソケットに搭載してスクリーニングすることが多くなってきている。このような場合、そのまま、厚さの異なるICパッケージを同じICソケットに搭載すると、コンタクトピンの変形量が異なり、それによってICソケットの外部接点とコンタクトピントの間に所定の接触圧が得られなくなる恐れが生ずる。例えば、ICソケットのコンタクトピンの突出量が0.5mmであり、厚いICパッケージに対して押圧板でソケット本体の上面に押し付けることができるようにICソケットが構成されているとする。この場合、コンタクトピンの変形量は、当然突出量に等しい0.5mmとすることができる。しかしながら、薄いICパッケージである場合、該薄いICパッケージの厚さが上記厚いICパッケージの厚さよりわずか0.5mmだけ薄いだけで、該薄いICパッケージは、コンタクトピンにより押圧板側に押し付けられるので、コンタクトピンはほとんど変形しないことになる。すなわち、ICパッケージは、コンタクトピンの上にただ乗っているだけで、コンタクトピンのコイルバネを圧縮することにより生ずる反力が得られず、結果として所望の接触圧力が得られない。この場合、所望の接触圧力を得るためには、すなわち、薄いICパッケージをソケット本体上面に押し付けるためには、例えば、厚さの異なる押圧体を用意する必要があり、全体としてのICソケットの製造コストを押上げる要因となる。
また、ICパッケージが大型化し、外部接点の数が大きくなるにつれ、当然ICソケットのコンタクトピン数も増大し、コンタクトピンの位置精度が厳しく求められている。特に、コンタクトピンの位置ずれは望ましいものではない。
ところで、図8に示されるように、コンタクトピン130は、断面円形の貫通孔111内に収容されており、該貫通孔111内を上下動する。コンタクトピン130の上下動を円滑に行なうため、コンタクトピン130のプランジャ131は、該貫通孔111に対して若干の遊びを有するように形成されている。すなわち、プランジャ131の幅は、貫通孔111の直径より若干小さい。また、コンタクトピン130のプランジャ131は、板状のプレス加工品であるため、特に幅広部131bにおける幅方向の長さは十分にあり、コイルバネ部132aからのバネ力(押圧力)をその両端に受けて貫通孔111の第1の肩部112に押し付けられている。したがって、コンタクトピン130のプランジャ131は、ソケット本体110に開けられている断面円形の貫通孔111に対して、幅方向に振れることはないが、板厚方向は薄いためコイルバネ部132aの力をほとんど受けることなく、幅広部131bの上辺を軸として板厚方向に振れる可能性が高い。プランジャ131のソケット本体110上面からの突出量が従来のように0.5mm程度であるような少ない場合は、プランジャ131を囲む貫通孔111の内壁がこの振れを遊びの範囲内に抑えるので、特に問題はない。しかし、プランジャ131のソケット本体110上面からの突出量を2.0mmから3.0mmまでに大きくすると、プランジャ131の突出部分の周囲には何もないため、該プランジャ131が板厚方向に振れると、その振れが遊び分以上に増幅される恐れがある。これにより、ICパッケージ100の外部接点101とコンタクトピン130との接触位置がずれ、ICパッケージ100の外部接点を傷める恐れもある。この場合、コンタクトピンを従来からある円柱状にすれば、いずれの方向にも強度が増し、好ましいものであるが、コンタクトピンの製造工程が増え、コンタクトピンの体積増加分材料費も大きくなり、全体としてのICソケットの製造コストを押上げる。
ところで、特許文献1、2には、板状のコンタクトピンの振れを防止する技術が開示されている。しかしながら、これらの技術は、直列上にコンタクトピンが配列されるICソケットには適しているが、格子状にコンタクトピンが配列されるICソケットには適していない。
本発明の目的は、このような問題点に鑑み、ICパッケージとコンタクトピンの電気的接触において、所定の接触圧力が得られるようにするとともに、コンタクトピンを構成する板状のプランジャの板厚方向の振れをなくしてプランジャの位置を常に所定の位置に維持し、ICパッケージの外部接点とコンタクトピンが確実に接触し得るようにしたICソケットを提供することにある。
本発明のICソケットは、ソケット本体と、該ソケット本体に取り付けられる整列板と、該整列板の、装着されるICパッケージの外部接点に対応して形成されている断面円形の貫通孔内に収容される複数のコンタクトピンと、ICパッケージの外部接点をコンタクトピンに接触させる押圧体とを少なくとも備えるICソケットにおいて、前記コンタクトピンは、少なくとも前記ICパッケージの外部接点に接触する接触部と該接触部より幅の広い幅広部とを有する板状のプランジャと、該プランジャの幅広部の両端部に当接し、前記プランジャを上方に付勢するバネユニットを有し、前記プランジャの前記幅広部両端に、該プランジャの板厚方向に突出する突出体が前後の面に少なくとも1つずつ設けられていることを特徴とする。
本発明のICソケットにおいて、上記突出体は、プランジャの幅広部両端部にダボを取り付けたり、又は、プランジャの幅広部両端部を折り曲げたり、あるいは、プランジャの幅広部両端部を押し潰したり、又は、プランジャの幅広部両端部を上下に分割し、分割された上下部分を反対方向に突出するように折り曲げることにより形成されてもよい。
なお、コンタクトピンは、前記整列板から2〜3mm突出していることが望ましい。
本発明は、上記のように構成されているので、設定されているICパッケージの厚さと異なるICパッケージを装着したときにも、ICパッケージの外部接点とコンタクトピントの接触圧力を十分に得ることができると共に、十分な接触圧力を得るためにコンタクトピンの突出量が大きくても、コンタクトピンの振れを防止し、コンタクトピンを、装着されるICパッケージの外部接点に対応する位置に常に維持することができる。また、その構造が簡単であるので、部品点数も増えることがなく、製作が容易で、それにより製造コストを押し上げることがない。
以下、図1ないし7を用いて本発明の実施態様を詳細に述べる。
図1は、本発明に係るICソケットの一実施例の平面図であり、ソケット本体、カバー部材及びレバー部材が展開された状態が示されている。図2は、図1に示されるICソケットの側面図であり、(a)は、カバー部材及びレバー部材がソケット本体に折り畳まれていく状態を示しており、(b)は、ソケット本体に組み込まれているコンタクトピンの一部拡大断面図である。図3ないし6は、本発明に係るICソケットのコンタクトピンを構成する板状プランジャの異なる実施態様を示し、図7は、貫通孔を板状コンタクトピンの形状に対応する形状とした実施態様を示す。
図1、2を参照すると、ICソケット10は、概ね、ソケット本体20、カバー部材30、レバー部材40及び複数のコンタクトピン50を含んでいる。
ソケット本体20は、絶縁性の合成樹脂材料から作られ、略直方体をなしている。ソケット本体20の上面から見て中央部にICパッケージ装着部の一部を構成するべく、ソケット本体20を貫通して開けられている断面略正方形の開口27が形成されている。該開口27は、その上面側では、上方に向かって拡開する、ICパッケージを案内するための傾斜面28が形成されている。開口27の底面側は、上面側より大きい断面積を有する空洞部29として形成され、コンタクトピン50を収容保持する第1及び第2の整列板61、62がソケット本体20の空洞部29内に組み込まれ、ボルトなどでソケット本体20に固定される(図8参照)。したがって、図1に示されるように、第1の整列板61の上面は、傾斜面28に続く開口27を塞ぐ。結果として、第1の整列板61の上面は、開口27と共に、ソケット本体20の上面からICパッケージを装着するときのICパッケージ装着部を構成する。
ソケット本体20は、一つの辺に沿って、後述するレバー部材40の第1のロック機構としての係止部48が係合するロックピン21が設けられており、また、該ロックピン21が設けられている辺と対向する辺に沿って、カバー部材30を回動自在に支持する支持ピン22が設けられている。該支持ピン22の中央部には、レバー部材40の第2のロック機構23としての爪部25を有するロック部材24が回動自在に支持されている。
カバー部材30は、上述したように、ソケット本体20に設けられている支持ピン22に対して、両端部に配設される一対の脚部31、31を介して、回動自在に支持されている。カバー部材30のソケット本体20に支持される辺と対向する辺には、該対向する辺に沿って支持ピン33が設けられており、レバー部材40を回動自在に支持している。
また、カバー部材30の中央部には、開口部35が形成され、該開口部35を横断してカバー部材30に固定されている支軸34を介して、ICパッケージ装着部に案内されてきたICパッケージをコンタクトピン50に押し付けるための押圧体32が揺動自在に支持される。押圧体32は、揺動自在になっているので、ICパッケージの姿勢を修正し、ICパッケージを水平に且つ垂直方向下方に押下げることが可能となっている。
レバー部材40は、カバー部材30の支持ピン33に対してその基部42が回動自在に支持されている一対のレバー41a、41b及びこの一対のレバー41a、41bをその自由端側で連結する連結体43を含む。一対のレバー41a、41bの基部42には、ソケット本体20のロックピン21に係合する略L字形の係合部48が形成されている。該ロックピン21と係合部48は、カバー部材30の、それにより押圧体32の、ソケット本体20に対する第1のロック機構を構成する。また、連結体43は、ソケット本体20の支持ピン22に回動自在に支持されているロック部材24の爪部25が係合する。したがって、爪部24と連結体43は、カバー部材30の、それにより押圧体32の、ソケット本体20に対する第2のロック機構として機能する。
コンタクトピン50は、図1、2に示されるように、装着されるICパッケージの外部接点であるパッドや半田ボールのピッチと同じピッチでソケット本体20に格子状に配列されている。具体的には、図8に示される従来例と同様に、装着されるICパッケージの外部接点と同じピッチで配列されている複数の貫通孔63、64をそれぞれ有する第1及び第2の整列板61、62を重ね合わせることにより形成される連続した円筒状の空洞67内に収容されている。なお、第1の整列板61に形成されている貫通孔63は、該貫通孔63の内径がそこから拡大する第1の肩部65を有し、第2の整列板62に形成されている貫通孔64は、該貫通孔64の内径が縮小する第2の肩部66を有する。
コンタクトピン50各々は、図8で示された従来例と同様に、プランジャ51及びコイルバネユニット59とからなる。
プランジャ51は、厚さ約0.1mmの金属薄板からプレス加工により所定の形状に打抜かれ、表面をNi−Auメッキされており、ICパッケージの外部接点に接触する接触部51a、該接触部51aより幅が広い幅広部51b及び心棒部51cを含んでいる。このように、本実施態様においても、プランジャ51の基本的構成においては、従来例と同じである。本実施態様においては、プランジャ51の幅広部51bの構成が、従来例と異なる。すなわち、該プランジャ51の幅広部51bの構成が本発明の特徴の一つである。 本発明に係るプランジャ51の構造につき図3ないし7を参照して詳しく説明する。
図3にプランジャの第1の実施例を示す。この実施例においては、幅広部51bの両端部で板厚方向に突出する突出体としてのダボ52a、52bが形成されている。この場合、ダボ52a、52bは、接着剤などの適宜な手段により幅広部51bの両端に取り付けられる。本実施例では、さらに、ダボ52a及び52bそれぞれは、プランジャ51の、したがって幅広部51bの、板厚方向X(図3(a)及び(d))の前後の面53a、53bのどちらかの面に形成され、図3(a)、(c)及び(d)に示されるように、反対方向を向いて面53a、53bから突出するように取り付けられている。
このように、幅広部51bにダボ52a、52bを形成することにより、図3(d)に示されるように、ダボ52a、52bの存在により、プランジャ51は、板厚方向Xにずれることを妨げられると共に、幅広部51bの上辺を軸として回転する(振れる)ことを妨げられる。それにより、プランジャ51は、常に貫通孔63で形成される空洞67内の板厚方向Xの略中心線上に位置することを維持し得る。なお、幅広部51bの両端部に形成されるダボ52a、52bは、上記実施例に限られず、後述する第3、4の実施例と同様に板厚方向Xの両側に突出するように形成されてもよい。
図4にプランジャの第2の実施例を示す。この実施例においては、幅広部51bを、例えば、予め貫通孔63の内径よりも大きい幅を有するように形成し、その両端部をそれぞれ反対方向に曲げることにより、幅広部51bの両端部に、プランジャ51の板厚方向に突出する突出体54a、54bを形成する。結果として、上記第1の実施例と同様の構成が得られることとなり、したがって、本実施例のプランジャも振れることがない。本実施例の場合、プランジャ51をプレス加工により打ち抜くときに同時に曲げることにより形成することができ、第1の実施例に比べて製造が容易となる。
図5にプランジャの第3の実施例を示す。本実施例においては、幅広部51bを、例えば、上記第2の実施例と同様に、予め貫通孔63の内径よりも大きい幅を有するように形成し、その両端部を幅方向Y(図5(a))に押し潰すことにより、幅広部51bの両端部に板厚方向に突出する突出体55a、55bを形成する。この場合、突出体55a、55bは、図に示されるように、幅広部51bの板厚方向Xの両側に突出形成される。
このように、幅広部51bに突出体55a、55bを板厚方向X両側に形成することにより、図5(d)に示されるように、突出体55a、55bの存在により、プランジャ51は、板厚方向Xにずれたり、プランジャ51の軸線O−O’(図5(b)、(c))周りにねじれたりすることを妨げられると共に、幅広部51bの上辺を軸として回転する(振れる)ことを妨げられる。それにより、プランジャ51は、常に貫通孔63で形成される空洞67内の板厚方向Xの略中心線上に位置することを維持し得る。
図6にプランジャの第4の実施例を示す。本実施例においては、幅広部51bの両端部を上下に分ける切れ目56を入れ、上下を板厚方向X逆向きに曲げることにより、幅広部51b両端部に突出体57a、57b、58a、58bを形成する。ここで、上の突出体57aと58aは、同じ方向に向いていてもよいし逆向きであってもよい。結果として、上記第3の実施例と同じように、突出体57a、57b、58a、58bが幅広部51bの板厚方向Xの両側に突出形成される。したがって、第3の実施例と同様に、本実施例のプランジャもずれたり、ねじれたり、振れたりすることがない。本実施例の場合、プランジャ51をプレス加工により打ち抜くときに同時に曲げることにより形成することができ、第3の実施例に比べて製造が容易となる。
以上プランジャ51の構成について述べたが、コイルバネユニット59は、従来例と同様、心棒部51cがその中を上下動し得るコイルバネ部59a、コイル密着巻部59b及び電子機器又はテストボード等の印刷回路のランドと電気的に接触するテーパ状密着細巻部59cを含んでいる。コイルバネ部59aは、プランジャ51の幅広部51b両端部に当接し、該プランジャ51を上方に付勢する(押上げる)ように作用する。コイルバネ部59aは、また、同時に、テーパ状密着細巻部59cを下方に付勢するように作用する。
コンタクトピン50は、プランジャ51の幅広部51bが第1の整列板61の貫通孔63の第1の肩部65にコイルバネ部59aの上方への付勢力(バネ力)により当接し、コイルバネユニット59のテーパ状密着細巻部59cが第の整列板62の貫通孔64の第2の肩部66にコイルバネ部59aのバネ力により当接することにより空洞67内に収容される。また、コンタクトピン50を構成するプランジャ51の接触部51aは、図に示されるように、ソケット本体20に一体化された第1の整列板61の上面から所定量突出している。
本発明の第2の特徴は、プランジャ51の接触部51aの整列板61からの突出量にある。本発明においては、上記コンタクトピン50の構成と相俟って、コンタクトピン50の接触部51aを第1の整列板61の上面から2〜3mm突出させることを可能とする。このような突出量を採用することにより、ICソケット10に装着されるICパッケージの厚さが1mm前後異なっても、コンタクトピン50とICパッケージの外部接点との間に所定の接触圧力を得ることができる。したがって、本発明に係るICソケットは、多種類のICパッケージを装着することが可能となる。なお、本発明でコンタクトピン50の接触部51aの突出量を2〜3mmとするのは、突出量が2mm未満であると、コンタクトピン50とICパッケージとの間の所定の接触圧力以上の圧力が得られるICパッケージの種類が少なくなり、突出量が3mm以上であると、厚いICパッケージを装着したとき、接触圧力が高くなりすぎて、外部接点を破壊する恐れが出てくるからである。
ここまでは、コンタクトピンの振れ又は位置ずれを防止すべく、コンタクトピンの構造の改良を図った実施態様について述べた。次に、コンタクトピンの形状は従来のままで、コンタクトピンの振れ又は位置ずれを防止できる実施態様に付き説明する。
図7にその実施例を示す。本実施例においては、コンタクトピンが収容される空洞の断面形状を該コンタクトピンの断面形状(略長方形状)に合わせて、従来の円形に代えて略長円形状にするというものである。
以上に述べたような構成を備えるICソケット10にICパッケージ(不図示)を装着する操作について以下に簡単に述べる。なお、ICソケットは、テストボード又は電子機器の印刷回路に取り付けられている。
先ず、ソケット本体20上面から開口27内にICパッケージを載置する。ICパッケージは傾斜面に案内されて、第1の整列板61上面に形成されるICパッケージ装着部に到達し、該載置面から突出しているコンタクトピン50上に載る。このとき、ICパッケージの外部接点は、対応するコンタクトピン50の上に載るように、傾斜面28は、ICパッケージを案内する。
次に、ICソケット10のカバー部材30を支持ピン22周りに反時計方向に回動させ、それにより、カバー部材30は、ソケット本体20上面を覆うようにして閉じられる。カバー部材30が閉じられるにつれて、該カバー部材30に揺動自在に設けられている押圧体32が、ICパッケージの背面から該ICパッケージに当接し、さらにカバー部材30を閉じることによりICパッケージを第1の整列板61の上面である載置面に向けて押し下げる。このとき、コンタクトピン50は、コイルバネ部59aを介して変形する。すなわち、コンタクトピン50のプランジャ51が、コイルバネ部59aのバネ力に抗して、ICパッケージと共に押下げられる。
カバー部材30がソケット本体20の上面を覆うと、レバー部材40のL字形係合部48が、ソケット本体20のロックピン21に近づき、このとき、レバー部材40を支持ピン33周りに時計方向に回動すると、係合部48がロックピン21を掬い上げるようにして該ロックピン21と係合する。レバー部材40を時計方向に回動し続け、ソケット本体20の支持ピン22に設けられているロック部材24の爪部25にレバー部材40の連結体43を係合しロックすることにより、ICソケット10へのICパッケージの装着が終了する。
このとき、ICパッケージの外部接点と対応するコンタクトピン50は、コンタクトピン50のコイルバネ部59aが十分に変形し、その反発力により所定の接触圧で、電気的に接触する。また、上記本実施態様に係るICソケット10は、レバー部材40による梃子の力を利用しているので、コンタクトピン50の本数が多くとも該コンタクトピンのバネ力に抗して、小さい力でカバー部材30を閉じ、したがって、押圧体32を押下げることができる。
なお、ICソケット10からICパッケージを取り外すには、上記装着操作と逆の操作を行えばよい。すなわち、ロック部材24の爪部25とレバー部材40の連結体43との係合を解除する。次に、レバー部材40を支持ピン33周りに反時計方向に回動し、ロックピン21と係合部48の係合を解除し、最後にカバー部材30を支持ピン22周りに時計方向に回動すれば、ICパッケージを取り出すことが可能となる。
以上、本発明について説明してきたが、本発明は、上記実施態様に限られることはなく、種々の応用を含むものである。例えば、上記実施態様において、ICソケットは、カバー部材が回動するいわゆるクラムシェルタイプのものについて説明されているが、本発明は、オープントップタイプのものにも適用可能である。また、上記実施態様では、コイルバネをそなえるコンタクトピンを採用しているが、本発明は、バネ力を利用するコンタクトピンであれば、どのようなコンタクトピンにも適用可能である。
本発明に係るICソケットの一実施例であって、ソケット本体、カバー部材及びレバー部材が展開されている平面図である。 図1に示されるICソケットの側面図であり、(a)は、カバー部材及びレバー部材がソケット本体に折り畳まれていく状態を示しており、(b)は、(a)に示される円Aにおけるソケット本体に組み込まれているコンタクトピンの部分拡大断面図である。 本発明に係るICソケットのコンタクトピンを構成する板状プランジャの1つの実施例を示し、(a)は、上面図、(b)は、正面図、(c)は、側面図、(d)は、図2(b)のB−B線に沿う部分拡大断面図である。 本発明に係るICソケットのコンタクトピンを構成する板状プランジャの別の実施例を示し、(a)は、上面図、(b)は、正面図、(c)は、側面図、(d)は、図2(b)のB−B線に沿う部分拡大断面図である。 本発明に係るICソケットのコンタクトピンを構成する板状プランジャのさらに別の実施例を示し、(a)は、上面図、(b)は、正面図、(c)は、側面図、(d)は、図2(b)のB−B線に沿う部分拡大断面図である。 本発明に係るICソケットのコンタクトピンを構成する板状プランジャのさらに別の実施例を示し、(a)は、上面図、(b)は、正面図、(c)は、側面図、(d)は、図2(b)のB−B線に沿う部分拡大断面図である。 本発明に係るICソケットの別の実施例を示し、(a)は、上面図、(b)は、正面図、(c)は、側面図、(d)は、図2(b)のB−B線に沿う部分拡大断面図である。 従来のICソケットの部分拡大断面図である。
符号の説明
10 ICソケット
20、110 ソケット本体
21 ロックピン
22 (ソケット本体の)支持ピン
23 第2のロック機構
24 ロック部材
25 爪部
27 開口
28 傾斜面
29 空洞部
30 カバー部材
31 脚部
32 押圧体
33 (カバー部材の)支持ピン
34 支軸
35 開口部
40 レバー部材
41a、41b (一対の)レバー
42 (レバーの)基部
43 連結体
48 (L字形)係合部
50、130 コンタクトピン
51、131 プランジャ
51a、131a 接触部
51b、131b 幅広部
51c、131c 心棒部
52a、52b ダボ(突出体)
53a (プランジャの)前面
53b (プランジャの)後面
54a、54b、55a、55b、57a、57b、58a、58b 突出体
56 切れ目
59、132 コイルバネユニット
59a、132a コイルバネ部
59b、132b コイル密着巻部
59c、132c テーパ状密着細巻部
61 第1の整列板
62 第2の整列板
63 (第1の整列板の)貫通孔
64 (第2の整列板の)貫通孔
65 第1の肩部
66 第2の肩部
100 ICパッケージ
101 外部接点(半田ボール)
111 貫通孔
112 第1の肩部
113 第2の肩部

Claims (6)

  1. ソケット本体と、
    該ソケット本体に取り付けられる整列板と、
    該整列板の、装着されるICパッケージの外部接点に対応して形成されている断面円形の貫通孔内に収容される複数のコンタクトピンと、
    ICパッケージの外部接点をコンタクトピンに接触させる押圧体と、
    を少なくとも備えるICソケットにおいて、
    前記コンタクトピンは、少なくとも前記ICパッケージの外部接点に接触する接触部と該接触部より幅の広い幅広部とを有する板状のプランジャと、該プランジャの幅広部の両端部に当接し、前記プランジャを上方に付勢するバネユニットを有し、
    前記プランジャの前記幅広部両端に、該プランジャの板厚方向に突出する突出体が前後の面に少なくとも1つずつ設けられていることを特徴とするICソケット。
  2. 前記突出体は、前記プランジャの幅広部両端部にダボを取り付けることにより形成されることを特徴とする請求項1に記載されるICソケット。
  3. 前記突出体は、前記プランジャの幅広部両端部を折り曲げることにより形成されることを特徴とする請求項1に記載されるICソケット。
  4. 前記突出体は、前記プランジャの幅広部両端部を押し潰すことにより形成されることを特徴とする請求項1に記載されるICソケット。
  5. 前記突出体は、前記プランジャの幅広部両端部を上下に分割し、分割された上下部分が反対方向に突出するように折り曲げられることにより形成されることを特徴とする請求項1に記載されるICソケット。
  6. 前記コンタクトピンは、前記整列板から2〜3mm突出していることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載されるICソケット。
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