JP4101378B2 - 発泡成形用射出成形機及び溶解促進工程における樹脂圧の制御方法 - Google Patents

発泡成形用射出成形機及び溶解促進工程における樹脂圧の制御方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、不活性ガス等の発泡剤を溶融した合成樹脂と混合して成形する、いわゆる発泡成形に用いて好適な射出成形機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、合成樹脂成形品において、軽量化、断熱・吸音効果、同一重量での剛性向上のために、発泡成形が行われている。
この発泡成形は、炭酸ガスや窒素ガス等の不活性ガスを溶融した合成樹脂中に十分溶解させた後に、金型内に射出して樹脂内に微細な気泡を無数に形成する成形方法である。
【0003】
この種の発泡成形を行う射出成形機としては、例えば、図17に示すもの(米国特許5158986号)が提供されている。
この図において、符号1は発泡成形用射出成形機であり、符号2は金型である。
射出成形機1は、押出バレル3と、該押出バレル3内に配設される混合スクリュ4と、混合スクリュ4により溶融される樹脂ペレット(図示せず)を供給するホッパ5と、溶融された樹脂に炭酸ガスを供給するガス供給源6とを備えた構成とされるものである。
【0004】
押出バレル3の外周には、該押出バレル3を加熱する加熱装置7が環装されると共に、その内部には、混合スクリュ4が配設される溶融空間8が形成されている。
溶融空間8は、導入路9,10を介して、それぞれホッパ5およびガス供給源6に連結されており、導入路10にはフロー制御バルブ11が設けられている。
このフロー制御バルブ11は、ガス供給源6から供給された炭酸ガスが超臨界状態に転換する臨界温度および圧力より大きな温度および圧力になるように導入路10内を制御するものである。
【0005】
混合スクリュ4には、ホッパ5から供給された樹脂ペレットを溶融状態にする螺旋状の溶融部12と、溶融樹脂に対して導入路10から供給される超臨界状態の炭酸ガスを混合して拡散および溶解させる混合部13とが形成されている。
この混合部13は、流線に対して炭酸ガス/ポリマ−界面の配向を変化させることにより、これらの混合を促進させるものである。
【0006】
一方、金型2には、カウンタープレッシャー装置25が備えられており、このカウンタープレッシャー装置25は、気泡を含む溶融樹脂を金型2のキャビティ26内に射出した際に、気泡が成長しないようにキャビティ26にカウンタープレッシャーを与えて、該キャビティ26内の圧力を制御するものである。
【0007】
上記の構成の発泡成形用射出成形機1によれば、溶融空間8において、ホッパ5から供給された樹脂ペレットは、混合スクリュ4の溶融部12により溶融状態にされて、混合部13へ送られる。
ここで、導入路10から供給される超臨界状態の炭酸ガスと混合される。
そして、炭酸ガスが拡散・溶解した溶融樹脂は、押出バレル3のノズル14から金型2内へ射出される。
【0008】
一方、上記の射出成型機と異なる構成のものとしては、例えば、図18に示すもの(特開平8−258096)が提供されている。
この図において、符号15は発泡成形用射出成形機である。
この射出成形機15においては、高周波コイル16により急速加熱可能な加熱筒17に樹脂ペレット18をメインスクリュ19によって移送し、該メインスクリュ19より小径のミキシングスクリュ20の外周近傍から炭酸ガス等の不活性ガスを浸透させる。
【0009】
ガスが浸透した溶融樹脂は、メインスクリュ19により押し出され、高周波誘導加熱されたノズル先端部21を通過した後に、金型(図示せず)内に射出されるようになっている。
【0010】
しかしながら、上述したような従来の発泡成形用射出成形機には、以下のような問題が存在する。
図17に示す発泡成形用射出成形機においては、混合スクリュ4の溶融部12と混合部13との間に逆流防止機構が設けられていないため、導入路10から高圧の炭酸ガスが供給された際に、溶融空間8内の圧力上昇により本来溶融部12から混合部13へ流れるべき溶融樹脂および炭酸ガスが溶融部12側へ逆流してしまう虞がある。
【0011】
また、溶融空間8内の圧力上昇においては、炭酸ガスの供給を停止している間に、溶融樹脂が導入路10内に浸入して冷却されて硬化してしまい、次工程での炭酸ガス供給に支障を来す可能性がある。
そして、混合スクリュ4の先端部においても、一般的な逆流防止機構が設けられていないため、スクリュ回転を停止した際には、カウンタープレッシャー装置25により高圧になっているキャビティ26に対して溶融空間8内の圧力が低下してしまい、キャビティ26内の溶融樹脂が溶融空間8内に逆流してしまう虞がある。
さらに、標準的な射出成形機の制御によるスクリュ回転のみでは、炭酸ガスの溶融樹脂への拡散および溶解が不十分であると考えられる。
【0012】
一方、図18に示す発泡成形用射出成形機においては、ミキシングスクリュ20がメインスクリュ19よりも小径であるため、ミキシングスクリュ20周辺は不活性ガスの浸透が十分行われるが、ミキシングスクリュ20より離間した位置、例えば、加熱筒17近傍では滞留部分が発生してガスの浸透が不十分になってしまう。
【0013】
また、樹脂ペレット18を急速加熱して小径のミキシングスクリュ20で攪拌溶融しただけでは、樹脂の混練が不十分であり、均一な溶融状態を得ることは困難である。
さらに、シリンダ22は、加熱筒17の昇温や高温の溶融樹脂からメインスクリュ19を介しての熱伝導により昇温する。
この昇温により、シリンダ22内における、樹脂ペレット18の移送部23も昇温される。
【0014】
移送部23の温度が上昇すると、樹脂ペレット18は軟化して樹脂ペレット18同士が付着する、いわゆる、おこし状態になり、特にチェックリング部27で詰まり、メインスクリュ19からミキシングスクリュ20への樹脂供給に支障を来すことになる。
また、金型への溶融樹脂の射出は、メインスクリュ19により行っているが、射出の際にミキシングフライト24間の樹脂は射出されにくく、この近傍において、溶融樹脂は急激な剪断を受けることで焼けが発生してしまうことも考えられる。
【0015】
そこで、本発明の出願人らは、図19に示す発泡成形用射出成形機を開発した(特願平9−196223号)。
この発泡成形用射出成形機は、加熱筒35の空間36内に射出方向に移動自在に、かつ軸線回りに回転自在に配設されてホッパ5から供給通路97を通じて空間36内に供給された基体樹脂を可塑化する可塑化スクリュ56と、可塑化スクリュ56により基体樹脂が可塑化されて溶融した溶融樹脂に不活性ガス等の発泡剤を供給する発泡剤供給装置40と、軸線回りに回転して発泡剤供給装置40により供給された発泡剤を可塑化された溶融樹脂に溶解させる攪拌スクリュ57と、加熱筒35の先端に設けられ、攪拌スクリュ57により溶融樹脂に発泡剤が溶解した発泡剤溶解樹脂を射出する射出ノズル38とを備え、攪拌スクリュ57は、加熱筒35の空間36内において可塑化スクリュ56の前方にその軸線を可塑化スクリュ56の軸線に合致させた状態で該可塑化スクリュ56の回転および移動に追従するように連結されて可塑化スクリュ56とともにスクリュ軸37を構成し、可塑化スクリュ56と攪拌スクリュ57との間に、攪拌スクリュ57から可塑化スクリュ56へ溶融樹脂および発泡剤が逆流することを防止する第一の逆流防止機構63が設けられ、射出ノズル38と攪拌スクリュ57との間に、射出ノズル38から攪拌スクリュ57へ発泡剤溶解樹脂が逆流することを防止する第二の逆流防止機構69が設けた構成となっている。
【0016】
この発泡成形用射出成形機においては、発泡剤が供給された際に、攪拌スクリュ57における圧力が上昇するが、第一の逆流防止機構63により溶融樹脂および発泡剤の攪拌スクリュ57から可塑化スクリュ56への逆流を防止できる。また、第二の逆流防止機構69が発泡剤溶解樹脂の射出ノズル38から攪拌スクリュ57への逆流を防止するため、射出ノズル38における圧力低下を防止できる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この新しい発泡成形用射出成形機には次のような課題があることが判明した。
すなわち、スクリュ軸37は、計量終了による後退完了後も定位置を保持した状態で回転を継続できる制御としており、撹拌動作を続けることで発泡剤(不活性ガス)の溶融樹脂への溶解を促進させているが、この溶解促進工程では、スクリュ軸37を定位置に保持しているため、可塑化スクリュ56の回転によりホッパ5から供給された基体樹脂(ペレット)が可塑化・混練されて撹拌スクリュ57側へ移送されることによって可塑化スクリュ先端側の樹脂圧が上昇する。この射出成形機においては、可塑化スクリュ56の回転に伴う推進流量と溶融樹脂の圧力差による背圧流量(バックフロー量)との釣り合いを考慮して溶解促進工程を制御している。しかし、この制御では、溶解促進工程中の撹拌スクリュ57の樹脂圧力はスクリュ回転数に関連し、樹脂圧と回転数を個別に制御することができない。即ち、撹拌中の溶融樹脂圧を設定すると回転数も決まってしまう。また、推進流量が背圧流量と釣り合うスクリュ回転数は、スクリュデザインにより異なるが一般的には低速回転数領域であり、この制御法で発泡剤の撹拌を高速回転数で行うことは難しい。
発泡剤を溶融樹脂中へ拡散して溶解し、微細で均一なセルを有する発泡体を得るためには、適切な圧力・スクリュ回転数で撹拌することが好ましい。そのためにも、溶解促進工程中に樹脂圧とスクリュ回転数を任意に設定できる制御が望まれる。
【0018】
本発明は、前述した課題を解決するためになされたもので、可塑化スクリュの回転により移送される樹脂量を調整し、スクリュ回転数によらずに可塑化スクリュより先端側の樹脂圧を制御できることを可能とし、溶融樹脂と発泡剤との溶融・撹拌を適切な条件下で行うことで、均一に分布した微細なセルを有する発泡成形体が得られる射出成形機及び溶解促進工程における樹脂圧の制御方法を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために請求項1記載の発明は、加熱筒の空間内に射出方向に移動自在に、かつ軸線回りに回転自在に配設されてホッパから供給通路を通じて前記空間内に供給された基体樹脂を可塑化する可塑化スクリュと、該可塑化スクリュにより前記基体樹脂が可塑化されて溶融した溶融樹脂に発泡剤を供給する発泡剤供給装置と、前記軸線回りに回転して前記発泡剤供給装置により供給された前記発泡剤を前記可塑化された溶融樹脂に溶解させる攪拌スクリュと、前記加熱筒の先端に設けられ、前記攪拌スクリュにより前記溶融樹脂に発泡剤が溶解した発泡剤溶解樹脂を射出する射出ノズルとを備え、前記攪拌スクリュは、前記加熱筒の空間内において前記可塑化スクリュの前方にその軸線を可塑化スクリュの軸線に合致させた状態で該可塑化スクリュの回転および移動に追従するように連結されて可塑化スクリュとともにスクリュ軸を構成したインラインスクリュ式の発泡成形用射出成形機において、前記射出ノズルと撹拌スクリュとの間の樹脂圧を検知する圧力センサと、前記ホッパと加熱筒との間にホッパから供給通路を通じて加熱筒に供給される基体樹脂の供給量を調整する調整モータを具備する基体樹脂供給量調整装置と、前記圧力センサの出力信号に基づいて前記調整モータの回転を制御して基体樹脂の供給量を調整する射出システムコントローラとが設けられたことを特徴とする。
【0020】
上記の手段では、計量中に可塑化スクリュで溶融された樹脂が撹拌スクリュで発泡剤と混練されて射出ノズル内へ移送される工程において、ホッパからの基体樹脂供給量を調整することによりスクリュ軸の回転数・背圧設定とは別個に後退速度が調整できることになる。このため、溶解を充分に行うために高速回転でスクリュ軸を駆動しても、基体樹脂供給量を少なくすることによりスクリュ軸の後退速度を遅く(計量時間を長く)することが可能となり、溶解・撹拌を促進することができる。また、計量によるスクリュ軸後退完了後の定位置での溶解促進工程において、ホッパからの基体樹脂供給量を制御することで、可塑化スクリュの回転に伴う撹拌スクリュ側への溶融樹脂の移送量が調整され、スクリュ軸を任意の回転数で駆動しても撹拌スクリュの樹脂圧を個別に制御することが可能となる。即ち、高速回転でスクリュ軸を駆動しても基体樹脂供給量を少なくすることにより樹脂圧の上昇を抑制することができる。
【0021】
上記の発泡成形用射出成形機において、可塑化スクリュと攪拌スクリュとの間に、該攪拌スクリュから該可塑化スクリュへ溶融樹脂および発泡剤が逆流することを防止する第一の逆流防止機構を設け、射出ノズルと攪拌スクリュとの間に、該射出ノズルから該攪拌スクリュへ発泡剤溶解樹脂が逆流することを防止する第二の逆流防止機構を設けた構成とすることが好ましい(請求項2)。
この構成では、撹拌スクリュから可塑化スクリュへ溶融樹脂および発泡剤が逆流するのを第一の逆流防止機構が防止し、また、発泡剤溶解樹脂が射出ノズルから撹拌スクリュへ逆流するのを第二の逆流防止機構が防止する。
【0022】
また、基体樹脂供給量調整装置を、基体樹脂の供給通路に設けられた羽根車と、該羽根車を回転させる調整モータとによって構成したり(請求項3)、基体樹脂の供給通路に設けられたスクリュフィーダと、該スクリュフィーダを回転させる調整モータとによって構成したりすることができる(請求項4)。
これらの構成では、羽根車とスクリュフィーダの回転速度を上げると、基体樹脂の供給量が多くなり、逆に回転速度を低下させると、基体樹脂の供給量が少なくなる。
【0023】
請求項5記載の溶解促進工程における樹脂圧の制御方法は、請求項1ないし4のいずれか1つに記載の発泡成形用射出成形機において、計量終了によるスクリュ軸後退完了後も定位置を保持した状態でスクリュ軸を回転させて撹拌スクリュによる発泡剤の溶融樹脂への溶解を促進する場合に、前記射出ノズルと撹拌スクリュとの間の樹脂圧を検知する圧力センサの出力信号に基づいて、前記基体樹脂供給量調整装置の調整モータの回転を射出システムコントローラによって制御し、樹脂圧を制御する構成とした。
【0024】
この制御方法によれば、スクリュ軸を定位置で回転させると、可塑化スクリュの回転によりホッパから供給された基体樹脂が可塑化・混練されて撹拌スクリュ側へ移送される。この推進流量が圧力差によるバックフロー量より多くなると、可塑化スクリュより先端側での樹脂圧が上昇する。本発明による樹脂圧の制御方法によれば、射出ノズルと撹拌スクリュとの間の樹脂圧を検知する圧力センサの出力信号によって基体樹脂供給量調整装置の調整モータの回転を制御してホッパからの基体樹脂供給量を調整することにより、推進流量を制御できることになり、スクリュ軸の回転数にかかわらず推進流量と背圧流量が釣り合う樹脂圧を任意に設定でき、樹脂圧をより精度よくかつ迅速に制御することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図1ないし図10を参照して説明する。
ここでは、例えば、発泡剤として炭酸ガスを使用する場合の例について説明する。
これらの図において、従来例として示した図17と図18、および図19と同一の構成要素には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0027】
図1において、符号31は、射出成形機(発泡成形用射出成形機)である。
射出成形機31は、基体樹脂(合成樹脂)の樹脂ペレットを溶融して射出する射出部32と、該射出部32を駆動させる駆動部33とを備えている。
射出部32は、外周に複数のバンドヒータ34が装着された加熱筒35と、該加熱筒35の内部に加熱筒35の軸線方向に沿って形成された溶融空間(空間)36に配置されたスクリュ軸37と、該溶融空間36内に樹脂ペレットを供給するホッパ5とを備えている。
【0028】
加熱筒35の射出方向先端には、前記溶融空間36に内部が連通するシャットオフノズル(射出ノズル)38が着脱可能に連結して設けられると共に、その外周には、ノズルヒータ39が装着されている。
シャットオフノズル38は、内部に前記溶融空間36に連通するノズル空間38aと、該ノズル空間38aを外部に開口する射出口38bとが形成されると共に、上記ノズル空間38aに射出口38bを開閉するニードル弁38cが収納された構成とされている。
ノズルヒータ39およびバンドヒータ34は、それぞれシャットオフノズル38の内部、溶融空間36を加熱するものであり、図示しない加熱制御部により制御されている。
【0029】
また、加熱筒35の中間部には、溶融空間36に発泡剤としての炭酸ガスを供給する炭酸ガス供給装置(発泡剤供給装置)40が設けられている。
炭酸ガス供給装置40は、炭酸ガス供給源(発泡剤供給源)41と、該炭酸ガス供給源41から供給される炭酸ガスを昇圧する昇圧ポンプ42と、該昇圧ポンプ42により昇圧された炭酸ガスを加熱筒35の溶融空間36へ導くガス管(導入路)43とを備えている。
【0030】
ガス管43の昇圧ポンプ42の下流には、昇圧ポンプ42により昇圧された炭酸ガスの圧力を検知して表示する表示部44が配設されており、表示部44の下流側にはガス管43の開閉操作を行う開閉弁45が設けられている。
開閉弁45および昇圧ポンプ42には、これらの作動を制御するガス供給制御部46が接続されている。
【0031】
また、図2に示すように、ガス管43と溶融空間36との間には、流入防止機構47が設けられている。
流入防止機構47は、溶融空間36からガス管43へ溶融した基体樹脂(溶融樹脂)が流入したり、溶融空間36に流入した炭酸ガスが逆流することを防止するものであって、逆止弁機構48と温度制御部49とを備えた構成とされるものである。
【0032】
逆止弁機構48は、加熱筒35に螺着する雄ネジ部50および該雄ネジ部50より大径に形成された大径部51を有し、内部に、連通孔52を介してガス管43に連通し、かつ開口孔53を介して溶融空間36に連通する弁室48aを設けた弁箱48bと、上記弁室48aに収納され一端を弁室48aの開口孔53側段部に当接するコイルスプリング54と、上記弁室48aに収納されると共にコイルスプリング54の他端に当接して付勢され、連通孔52側の弁座48cに常時押し付けられる弁ボール55とから構成されている。
【0033】
弁ボール55は、常時コイルスプリング54に付勢されて連通孔52を閉塞しているが、炭酸ガス供給装置40からの炭酸ガスがコイルスプリング54の付勢力に抗して供給された際に、連通孔52への閉塞を解除するものである。
温度制御部49は、逆止弁機構48の大径部51の外周に装着されたものであって、該逆止弁機構48を基体樹脂の融点以上の温度に維持するように制御するものである。
【0034】
スクリュ軸37は、可塑化および射出の両用に使用される、いわゆるインラインスクリュ式とされ、溶融空間36に射出方向に移動自在に、かつ軸線回りに回転自在に挿入されており、可塑化スクリュ56と攪拌スクリュ57とスクリュヘッド58とを備えた構成とされている。
【0035】
可塑化スクリュ56は、ホッパ5から供給された基体樹脂の樹脂ペレットを溶融させて、溶融樹脂を前方へ移送するものであって、その外周には螺旋状に形成されたフライト61が設けられており、隣接するフライト61および上記外周により螺旋溝66が形成されている。
この可塑化スクリュ56の前端部には、その軸線を合致させると共に可塑化スクリュ56の回転および移動に追従するように攪拌スクリュ57がネジ締結部を介して分離可能なように一体的に連結されている。
【0036】
攪拌スクリュ57は、炭酸ガス供給装置40から供給された炭酸ガスと可塑化スクリュ56により移送されてきた溶融樹脂とを攪拌して、該炭酸ガスを溶融樹脂に溶解させるものであって、図3に示すように、攪拌スクリュ57の外周面には、断面視矩形とされた攪拌ピン59が軸線回りに複数環状に、かつ軸線方向に一定の間隔をおいて突設されている。
【0037】
可塑化スクリュ56と攪拌スクリュ57との間には、該攪拌スクリュ57により攪拌される上記溶融樹脂および上記炭酸ガスが可塑化スクリュ56へ逆流することを防止する攪拌−可塑逆流防止機構(第一の逆流防止機構)63が設けられている。
【0038】
攪拌−可塑逆流防止機構63は、攪拌スクリュ57の後端側に設けた弁ヘッド部57aと、弁ヘッド部57aに形成された流入溝64と、可塑化スクリュ56、攪拌スクリュ57の外径よりも小径に形成され弁ヘッド部57aより更に後端部側に位置するように攪拌スクリュ57に設けられた小径軸部62と、可塑化スクリュ56の側に位置して攪拌スクリュ57の後端軸部に嵌合して支持されている弁座リング56aと、逆流防止リング65とから構成されるものである。
【0039】
逆流防止リング65は、可塑化スクリュ56の側に配置された弁座リング56aと攪拌スクリュ57の弁ヘッド部57aとの間に、隙間67を隔てて配置されたものであって、その外周部は加熱筒35の溶融空間36に嵌合して、内周部は小径軸部62との間に流入路68を形成するように、かつ近接する可塑化スクリュ56の外径よりも小径になるように設定されている。
【0040】
また、この逆流防止リング65は、スクリュ軸37に対して隙間67のストロークにて前記軸線方向に移動自在とされている。
前記流入溝64は、溶融空間36と流入路68とを連通するように形成されており、攪拌スクリュ57の弁ヘッド部57aの外周に、軸線回りに複数環状に配置されている。
【0041】
スクリュヘッド58は、平面視略円錐形状をなしており、このスクリュヘッド58と攪拌スクリュ57との間には、ヘッド−攪拌逆流防止機構(第二の逆流防止機構)69が設けられている。
ヘッド−攪拌逆流防止機構69は、シャットオフノズル38のノズル空間38aにおけるスクリュヘッド58の前方に形成された貯留部70に貯留された発泡剤溶解樹脂が攪拌スクリュ57へ逆流することを防止するものであって、図4に示すように、スクリュヘッド58と、該スクリュヘッド58に形成した流入溝60と、スクリュヘッド58および攪拌スクリュ57の外径よりも小径に形成され、前記スクリュヘッド58を攪拌スクリュ57に着脱可能に連結している小径軸部71と、逆流防止リング72とから構成されている。
【0042】
逆流防止リング72は、スクリュヘッド58と攪拌スクリュ57との間に、隙間73を隔てて配置されたものであって、その外周部は加熱筒35の溶融空間36に嵌合して、内周部は小径軸部71との間に流入路74を形成するように、かつ近接する攪拌スクリュ57の外径よりも小径になるように設定されている。
【0043】
また、この逆流防止リング72は、スクリュ軸37に対して隙間73のストロークにて前記軸線方向に移動自在とされている。
流入溝60は、貯留部70と流入路74とを連通するように形成されており、図5に示すように、スクリュヘッド58の外周に、軸線回りに複数環状に配置されている。
【0044】
駆動部33は、射出部32を駆動させるものであって、スクリュ回転駆動機構75とスクリュ移動駆動機構76とを備えた構成とされている。
【0045】
スクリュ回転駆動機構75は、ホッパ5から供給通路97を通じて供給された基体樹脂の樹脂ペレットを溶融させるためにスクリュ軸37(可塑化スクリュ56)を回転させるものであって、サーボモータ78と、該サーボモータ78の出力軸に固定して取り付けられた駆動プーリ79と、該駆動プーリ79からタイミングベルト80を介して駆動力が伝達される従動プーリ81とを備えており、この従動プーリ81は可塑化スクリュ56に一体的に連結されている。
【0046】
スクリュ移動駆動機構76は、射出および射出完了後の計量等でスクリュ軸37を軸線方向に移動させるものであって、サーボモータ82と、該サーボモータ82の出力軸に固定して取り付けられた駆動プーリ83と、該駆動プーリ83からタイミングベルト84を介して駆動力が伝達される従動プーリ85と、ボールネジ軸86と、移動盤87と、固定盤88、89とを備えた構成とされている。
【0047】
固定盤88は、加熱筒35の後方端部に固定されており、その中心には、スクリュ軸37が貫通する貫通孔90が形成されている。
また、固定盤88には、一定間隔を隔てて固定盤89が対向配置されており、これら固定盤88,89の間には、加熱筒35の軸線方向に平行に懸架されたガイド軸91が複数本配設されており、ガイド軸91には、移動盤87が前記加熱筒35の軸線方向に移動自在に支持されている。
【0048】
ボールネジ軸86は、一端側が従動プーリ85に一体的に連結されると共に、固定盤89に対して回転自在に、かつ射出方向に移動不能に取り付けられており、その外周にはボールネジが形成されている。
移動盤87には、ボールネジ軸86のボールネジの他端側に螺合するボールナット96が固定して設けられると共に、スクリュ回転駆動機構75が該移動盤87の移動に追従するように設置されている。
【0049】
符号100は基体樹脂供給量調整装置である。基体樹脂供給量調整装置100は、ホッパ5から供給通路97を通じて加熱筒35に供給される基体樹脂の供給量を調整するものであり、その一例は図6と図7に示されている。
この基体樹脂供給量調整装置100は、回転軸101aに多数の羽根101bを放射状に取り付けて供給通路97に設けられた羽根車101と、該羽根車101を減速機102を介して回転させるサーボモータ等の調整モータ103とよって構成され、調整モータ103による羽根車101の回転速度を変えることにより基体樹脂の供給量を調整することができるようになっている。
【0050】
図8は他の基体樹脂供給量調整装置100の例を示す。この基体樹脂供給量調整装置100は、供給通路97に設けられたスクリュフィーダ105と、該スクリュフィーダ105を減速機102を介して回転させる調整モータ103とによって構成され、この場合も、調整モータ103によるスクリュフィーダ105の回転速度を変えることにより基体樹脂の供給量を調整することができるようになっている。
なお、羽根車101とスクリュフィーダ105のいずれの場合も、それらの回転速度を上げると、基体樹脂の供給量が増加する。
【0051】
また、符号110は制御装置である。制御装置110は、スクリュ回転駆動機構75とスクリュ移動駆動機構76および基体樹脂供給量調整装置100を制御するものであって、圧力センサ(圧力検知具)92と射出システムコントローラ111とを備えている。
【0052】
圧力センサ92は、射出ノズル38に取り付けられ、貯留部70内の発泡剤溶解樹脂の圧力を検知するものであって、検知した結果を常時射出システムコントローラ111へ送信するように該コントローラ111に接続されている。
射出システムコントローラ111は、圧力センサ92の検知した結果に基づいて、貯留部70内の溶融樹脂圧を一定に維持するようにモータ78,82,103を制御するものである。
【0053】
上記構成の発泡成形用射出成形機により、発泡成形を行う手順を以下に説明する。
まず、樹脂供給工程における計量が開始される。
即ち、制御装置110の射出システムコントローラ111の指令により、サーボモータ78が作動して、その回転が駆動プーリ79からタイミングベルト80を介して従動プーリ81に伝達される。
【0054】
この従動プーリ81の回転によって、従動プーリ81に対して一体的に連結された可塑化スクリュ56も回転する。
この可塑化スクリュ56には、攪拌スクリュ57が追従して回転するように連結されているため、可塑化スクリュ56の回転により攪拌スクリュ57が回転する。
【0055】
また、サーボモータ78の作動の際には、上記射出システムコントローラ111の指令によりサーボモータ82も作動して、その回転が駆動プーリ83からタイミングベルト84を介して従動プーリ85に伝達される。
この従動プーリ85の回転によって、一端側が従動プーリ85に対して一体的に連結されたボールネジ軸86も回転するので、このボールネジ軸86に螺合するボールナット96を介して、移動盤87がガイド軸91に案内されて射出方向後方側へ後退する。
そして、移動盤87の射出方向後方側への後退により可塑化スクリュ56も同方向に移動する。
【0056】
一方、基体樹脂供給量調整装置100の調整モータ103もモータ78,82と一緒に作動する。調整モータ103の作動により、ホッパ5内の樹脂ペレットは、可塑化スクリュ56に形成された螺旋溝66に供給された後、螺旋に沿って射出方向に移送される。
このとき、可塑化スクリュ56には、移送される溶融樹脂の反力により後退する側へ押圧されるが、制御装置110によってスクリュ移動駆動機構76による後退駆動が制御されて、上記溶融樹脂に対して一定の圧力を与えた状態で、即ち背圧をかけた状態で後退する。
【0057】
この移送の過程においては、バンドヒータ34に与えられる熱および可塑化スクリュ56で混練される際のせん断による内部発熱により、基体樹脂は溶融状態になり該可塑化スクリュ56の先端に到達する。
この溶融樹脂の供給により、溶融空間36内においては、攪拌スクリュ57に対して可塑化スクリュ56部の内圧が高くなり、この圧力により、図2に示すように、逆流防止リング65が射出方向前方に移動して攪拌スクリュ57の弁ヘッド部57aに当接する。
【0058】
このとき、逆流防止リング65には、可塑化スクリュ56との間に隙間67が形成され、小径軸部62との間に流入路68が形成されているので、可塑化スクリュ56の先端に到達した溶融樹脂は、隙間67、流入路68、流入溝64を通って攪拌スクリュ57へ到達することができる。
【0059】
攪拌スクリュ57へ到達した溶融樹脂に対しては、炭酸ガス供給装置40が作動して発泡剤として加圧された炭酸ガスを所定量供給する。
即ち、先ず、ガス供給制御部46が昇圧ポンプ42を制御して炭酸ガス供給源41から供給された炭酸ガスを昇圧させた後に、開閉弁45を制御して昇圧された炭酸ガスをガス管43を通して流入防止機構47へ送出する。
【0060】
昇圧された炭酸ガスは、ガス管43に連通する連通孔52を経由して弁ボール55へ到達する。
弁ボール55は、コイルスプリング54によって、連通孔52を閉塞するように付勢されているが、この付勢力に抗するように昇圧されている炭酸ガスにより連通孔52への閉塞を解除する。
【0061】
これにより、連通孔52と開口孔53とが連通し、昇圧された炭酸ガスは、これら連通孔52、弁室48a、開口孔53を経由して溶融空間36へと導入される。
この溶融空間36において炭酸ガスは、攪拌スクリュ57の回転により溶融樹脂と攪拌されて該溶融樹脂内に溶解する。
以下、この炭酸ガス(発泡剤)の溶解した溶融樹脂を発泡剤溶解樹脂と呼ぶことにする。
この際、炭酸ガスの供給圧力は、上記スクリュ軸37の後退時にかけられる背圧よりも高く設定されているため、炭酸ガスは支障なく溶融空間36内へ導入される。
【0062】
この炭酸ガスは、昇圧された状態で溶融空間36へ導入されるため、攪拌スクリュ57部の内圧が高くなる。
この圧力は、流入溝64を介して逆流防止リング65へ伝えられると共に、この圧力により逆流防止リング65が射出方向後方(図2中右方向)へ移動して可塑化スクリュ56の弁座リング56aに当接する。
【0063】
このとき、逆流防止リング65の外径は、加熱筒35に嵌合しており、内径は近接する可塑化スクリュ56の外径よりも小径に設定されているため、攪拌スクリュ57から流入溝64を経由して流入路68内へ流入した溶融樹脂が可塑化スクリュ56へ流出することが阻止される。
即ち、攪拌−可塑逆流防止機構63により、溶融樹脂および上記炭酸ガスが攪拌スクリュ57から可塑化スクリュ56へ逆流することが防止される。
【0064】
一方、可塑化スクリュ56の回転による攪拌スクリュ57への溶融樹脂の供給により、攪拌スクリュ57部内の発泡剤溶解樹脂の圧力は上昇し、図4に示すように、逆流防止リング72が射出方向前方に移動してスクリュヘッド58に当接する。
【0065】
このとき、逆流防止リング72には、攪拌スクリュ57との間に隙間73が形成され、小径軸部71との間に流入路74が形成され、この流入路74がスクリュヘッド58の流入溝60を介して貯留部70に連通するようになる。
そのため、攪拌スクリュ57の先端に到達した発泡剤溶解樹脂は、上記隙間73、流入路74、流入溝60を通って貯留部70へ到達することができる。
【0066】
貯留部70へ到達した発泡剤溶解樹脂は、シャットオフノズル38のニードル弁38cが射出口38bを閉じているため、貯留部70に貯留された状態でノズルヒータ39に加熱される。
【0067】
一方、図9中(A)のタイミングチャートに示すように、炭酸ガスを所定量、溶融空間36へ供給した後に、ガス供給制御部46が炭酸ガスの供給を停止させるために、開閉弁45を操作してガス管43を閉塞する。
これにより、連通孔52への炭酸ガス供給が停止され、弁ボール55がコイルスプリング54の付勢力により弁座48cに押し付けられて連通孔52を閉塞する。
【0068】
このとき、開口孔53内の圧力は、溶融空間36内の圧力に対して相対的に低くなるため、溶融空間36内の溶融樹脂が開口孔53内に浸入するが、弁ボール55に対するコイルスプリング54の付勢力は上記開口孔53内に溶融樹脂が浸入してくる方向と同一なので、弁ボール55による連通孔52の閉塞は維持される。
従って、開口孔53内に浸入した溶融樹脂が連通孔52を経てガス管43へ流入することが防止される。
【0069】
また、開口孔53が形成された逆止弁機構48の弁箱48bの外周には、温度制御部49が装着されており、この温度制御部49は、該逆止弁機構48を基体樹脂の融点以上の温度に維持するように制御しているので、浸入した溶融樹脂が開口孔53内で冷却固化してしまうことを未然に防ぐことができる。
この炭酸ガスを供給する工程は、図9中(B)に示すように、計量工程中に一定時間で所定量を供給する制御にしてもよい。
スクリュ軸37が所定位置(射出量によって調整する)まで後退した時点で計量工程が終了する。
【0070】
上記の計量工程におけるスクリュ軸37の後退速度は、基体樹脂の供給量を調整することで任意に調整することができる。この制御法を図1と図9を参照して説明する。
【0071】
基体樹脂の供給開始と同時に射出システムコントローラ111からの信号でサーボモータ78が設定された回転数で駆動して、基体樹脂を可塑化スクリュ56に供給する。供給された基体樹脂が可塑化され、発泡剤が溶解して貯留部70に送られた樹脂圧を圧力センサ92で検出し、設定された背圧値に保持するように射出システムコントローラ111からの信号でサーボモータ82が回転(射出時とは逆回転)してスクリュ軸37を後退させる。このサーボモータ82の回転数がスクリュ軸37の後退速度に相当する。サーボモータ82の回転を低下させてスクリュ軸37の後退速度を遅くするには、溶融樹脂の供給による樹脂圧の上昇を抑えることが必要となる。すなわち、サーボモータ82の回転数を検出し、射出システムコントローラ111からの信号で基体樹脂供給量調整装置100の調整モータ103の回転速度を低くして貯留部70への樹脂供給量を少なくすることにより制御できる。
【0072】
したがって、発泡剤と溶融樹脂の撹拌を促進するために、スクリュ軸37を高速度で回転駆動しても、基体樹脂の供給量を少なくすることにより、スクリュ軸37の後退速度を低下させることが可能となり、充分な撹拌をしながら計量が行えることになる。
【0073】
一方、計量による可塑化スクリュ56の後退が完了すると、制御装置110の継続した指令によりスクリュ軸37が回転を継続している状態で、射出システムコントローラ111が、サーボモータ82を制御してその作動を停止させる。
これにより、ボールネジ軸86の回転も停止され、該ボールネジ軸86の回転で移動する移動盤87も停止するので、移動盤87に連結されているスクリュ軸37の後退が停止される。
【0074】
このとき、制御装置110の射出システムコントローラ111は、サーボモータ78を制御してその作動を継続させる。
このサーボモータ78の作動継続により、スクリュ軸37が後退完了位置にて回転を続けているので、攪拌スクリュ57の攪拌も継続され、炭酸ガスの溶融樹脂への溶解が促進される。
【0075】
溶解促進工程により撹拌を促進させる場合は、計量中の基体樹脂供給量を調整し、スクリュ軸37の後退速度を制御して撹拌を促進させる必要は特にないが、図10のように組み合わせる制御にしてもよい。
【0076】
この溶解促進工程について更に詳しく説明する。
計量が終了してスクリュ軸37が回転を停止すると、可塑化スクリュ56より先端に貯められた溶融樹脂の圧力により、逆流防止機構63,69から可塑化スクリュ56側へ逆流する微少量の漏れが生じ、そのままでは貯留部70の樹脂圧は降下してしまう。溶融樹脂の漏れ量と釣り合う量を可塑化スクリュ56の回転により補充することにより、圧力降下を防止して一定圧に保つことができる。圧力降下は、スクリュ軸37を回転させていても、送り能力が先端側の圧力に負けると生じてしまう。特に、高圧下では溶融樹脂の背圧流(圧力差による流れ)によるバックフロー量が多くなるため、可塑化スクリュ56からの樹脂送りは、この流量と釣り合うように推進流量を生じるようにする必要がある。そのため、圧力を一定に維持するように基体樹脂の供給量を調整して推進流量を制御する。
【0077】
ここで、溶解促進工程中の制御について図1と図9及び図10を参照して説明する。
計量工程では、樹脂の可塑化・混練に最適な背圧(第1圧力)を負荷した状態でスクリュ軸37を回転させるが、この第1圧力は、発泡剤を供給するために発泡剤供給圧力よりも低く設定しなければならない。計量によるスクリュ軸37の後退が完了した時点で、サーボモータ82を停止させてスクリュ軸37の位置を固定し、サーボモータ78を設定回転数で回転させる。
【0078】
この際圧力センサ92により樹脂圧を検知して、一定の設定圧力(第2圧力)になるように射出システムコントローラ111からの信号で基体樹脂供給量調整装置100の調整モータ103の回転数を制御し、基体樹脂の供給量を調整する。
すなわち、樹脂圧が設定圧力を超えようとしたら、調整モータ103の回転数を下げて基体樹脂の供給量を少なくし、逆の場合は回転数を上げる。基体樹脂供給量は、第2圧力の設定値及びスクリュ軸37の回転数により異なる。また、第2圧力は、発泡剤の樹脂中への溶解を促進するために第1圧力よりも高く設定することが好ましい。溶解促進工程は設定時間行われ、その後射出工程に移行する。
【0079】
射出工程においては、先ず、シャットオフノズル38の射出口38bが開くことによって、貯留部70に貯留されている発泡剤溶解樹脂が図示しない金型へ向けて射出可能状態になる。
【0080】
射出工程が開始されると、シャットオフノズル38のニードル弁38cが射出口38bを開くと同時に、サーボモータ82が上記計量による後退時と逆方向に作動して、その回転が駆動プーリ83からタイミングベルト84を介して従動プーリ85に伝達される。
これにより、後退時と同様の作用によりスクリュ軸37が射出方向前方に移動して、スクリュ軸37の先端部に設けられたスクリュヘッド58が貯留部70の発泡剤溶解樹脂を押圧する。
【0081】
この押圧とシャットオフノズル38のニードル弁38cが射出口38bを開けていることにより、発泡剤溶解樹脂はシャットオフノズル38の射出口38bから金型内のキャビティへ所定の射出圧力で所定量充填される。
射出工程開始と同時に、充填した発泡剤溶解樹脂の反力により、逆流防止リング72が、射出方向後方へ移動して攪拌スクリュ57に当接する。
【0082】
このとき、逆流防止リング72の外径は、加熱筒35に嵌合しており、内径は近接する攪拌スクリュ57の外径よりも小径に設定されているため、貯留部70から流入溝60を経由して流入した流入路74内の溶融樹脂が攪拌スクリュ57へ流出することが阻止される。
即ち、ヘッド−攪拌逆流防止機構69により、発泡剤溶解樹脂が貯留部70から攪拌スクリュ57へ逆流することが防止される。
この後、キャビティ内に充填された発泡剤溶解樹脂は、所定時間、保圧されて射出工程が完了する。
【0083】
射出工程が完了すると、シャットオフノズル38のニードル弁38cが射出口38bを閉じ、金型においては冷却工程に移行し、射出成形機においては再び樹脂供給工程へ移行して計量が開始される。
かくして、発泡成形の一工程が完了する。
【0084】
本実施の形態の発泡成形用射出成形機によれば、攪拌−可塑逆流防止機構63およびヘッド−攪拌逆流防止機構69が設けられているので、炭酸ガス導入時には攪拌スクリュ57部から可塑化スクリュ56部へ溶融樹脂および炭酸ガスが逆流することを防止でき、射出時には、貯留部70から攪拌スクリュ57部へ発泡剤溶解樹脂が逆流して圧力が低下することを防止できる。
また、スクリュ軸37が、制御装置110により、スクリュ後退完了後においても回転を継続するため、この間に炭酸ガスの溶解が促進される。
【0085】
さらに、基体樹脂供給量調整装置100によって基体樹脂の供給量を自由に調整することができるので、基体樹脂の供給量調整で、スクリュ軸37の回転数・背圧設定とは別個にスクリュ軸37の後退速度を調整して計量を良好に行うことができる。また、溶解促進工程において、貯留部70内の樹脂圧を、スクリュ軸37の回転数によらずに、基体樹脂の供給量を調整して制御することができるので、発泡剤の溶解をより良好に促進することができる。
【0086】
さらにまた、逆止弁機構48の外周には、温度制御部49が装着されているので、開口孔53内に浸入した溶融樹脂が開口孔53内で冷却固化してしまうことを未然に防ぐこともできる。
一方、射出システムコントローラ111が、圧力センサ92の検知結果に基づいてスクリュ軸37の回転を制御するため、貯留部70内の圧力を所定の一定値に維持することができる。
【0087】
なお、図の発泡成形用射出成形機は、攪拌スクリュ57の外周面に断面視矩形の攪拌ピン59が軸線回りに複数環状に、かつ軸線方向に一定の間隔をおいて突設される構成としたが、これに限られることなく、例えば、以下に示すような構成であってもよい。
【0088】
(1) 図11に示すように、攪拌スクリュ57の外周面に断面視円形の攪拌ピン59aが軸線回りに複数環状に、かつ軸線方向に一定の間隔をおいて突設される構成。
(2) 図12に示すように、攪拌スクリュ57の外周面に断面視円形の攪拌ピン59bが一定のリードを持って螺旋状に突設される構成。
(3) 攪拌スクリュ57の外周面に断面視矩形の攪拌ピンが一定のリードを持って螺旋状に突設される構成。
(4) 攪拌スクリュ57の外周面に断面視矩形または円形の攪拌ピンが不規則に突設される構成。
(5) 図13に示すように、攪拌スクリュ57の外周面に断面視円形の攪拌ピン59が軸線回りに複数環状に、かつ軸線方向に一定の間隔をおいて突設され、これら攪拌ピン59とスクリュヘッド58との間にダルメージ部95が設けられる構成。
この場合、より均一な攪拌が実現できる。
【0089】
また、溶融空間36に炭酸ガスを供給するに際して、上記実施の形態においては、一カ所から供給する構成としたが、図14および図15に示すように、加熱筒35の周囲に設けた複数の開口孔53から供給する構成であってもよい。
この場合、炭酸ガスの分散が一層促進される。
さらに、流入防止機構47においても、図16に示すように、シャットオフノズル38と同様にニードル弁55aによるチェック機構を設けるような構成でもよく、溶融樹脂のガス管43への浸入が防止可能な機構であればこれに限るものではない。
【0090】
一方、スクリュ回転駆動機構75とスクリュ移動駆動機構76及び基体樹脂供給量調整装置100においては、駆動源としてサーボモータ78,82,103による電動駆動源を用いる構成としたが、これに限られることなく、例えば、油圧駆動源を用いるような構成であってもよい。また基体樹脂供給量調整装置100の構造は、図6ないし図8のものに限らず任意である。
【0091】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、射出ノズルと撹拌スクリュとの間の樹脂圧を検知する圧力センサの出力信号に基づいて基体樹脂供給量調整装置の調整モータにより基体樹脂の供給量を調整することによって、スクリュ軸の回転数によらずに可塑化スクリュ先端側の溶融樹脂圧を制御することができて、樹脂圧をより精度よくかつ迅速に制御することができるようになり、一層良好な製品の成形が可能になる。したがって、溶融樹脂と発泡剤との溶融・撹拌を最適な条件下で行って、均一に分布した微細なセルを有する良好な発泡製品を得ることができる。
【0092】
請求項2記載の発泡成形用射出成形機において、可塑化スクリュと攪拌スクリュとの間に、該攪拌スクリュから該可塑化スクリュへ溶融樹脂および発泡剤が逆流することを防止する第一の逆流防止機構が設けられ、射出ノズルと攪拌スクリュとの間に、該射出ノズルから該攪拌スクリュへ発泡剤溶解樹脂が逆流することを防止する第二の逆流防止機構が設けられている構成とすると、撹拌スクリュから可塑化スクリュへの溶融樹脂及び発泡剤の逆流と、射出ノズルから撹拌スクリュへの発泡剤溶解樹脂の逆流が、二つの逆流防止機構によって防止されるので、一層良好な射出成形が可能となる。
【0093】
また、基体樹脂供給量調整装置を、基体樹脂の供給通路に設けられた羽根車と、該羽根車を回転させる調整モータとによって構成したり、基体樹脂の供給通路に設けられたスクリュフィーダと、該スクリュフィーダを回転させる調整モータとによって構成すると、構造が簡単で実施が容易である上、基体樹脂の供給量を精度よく制御することができる。
【0094】
請求項5記載の発明によれば、スクリュ軸の回転数とは無関係に、推進流量と背圧流量が釣り合う樹脂圧に制御して、均一に分布した微細セルの良好な発泡製品を得ることができる。しかも、射出ノズルと撹拌スクリュとの間の樹脂圧を検知する圧力センサの出力信号によって基体樹脂供給量調整装置の調整モータの回転を制御するようにしたため、樹脂圧をより精度よくかつ迅速に制御することができるようになり、一層良好な製品の成形が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態を示す図であって、逆流防止機構、炭酸ガス供給装置、基体樹脂供給量調整装置、制御装置が設けられた発泡成形用射出成形機の概略構成図である。
【図2】 本発明の実施の形態を示す図であって、溶融空間とガス管との間に流入防止機構が設けられた断面図である。
【図3】 本発明の発泡成形用射出成形機を構成するスクリュ軸の正面図である。
【図4】 本発明の実施の形態を示す図であって、スクリュヘッドと攪拌スクリュとの間に、ヘッド−攪拌逆流防止機構が設けられた断面図である。
【図5】 ヘッド−攪拌逆流防止機構の左側面図である。
【図6】 基体樹脂供給量調整装置の一例を示す断面図である。
【図7】 図6の(VII−VII)部分の断面図である。
【図8】 基体樹脂供給量調整装置の他の例を示す断面図である。
【図9】 本発明の実施の形態におけるタイミングチャートを示す図表である。
【図10】 本発明の実施の形態の各工程における各モータの回転数等と溶融樹脂圧力を示す図である。
【図11】 本発明の発泡成形用射出成形機を構成するスクリュ軸の他の形態を示す断面図である。
【図12】 本発明の発泡成形用射出成形機を構成するスクリュ軸の別の形態を示す断面図である。
【図13】 本発明の発泡成形用射出成形機を構成するスクリュ軸の更に他の形態を示す断面図である。
【図14】 本発明の発泡成形用射出成形機を構成するガス導入部の他の形態を示す断面図である。
【図15】 図14におけるXV−XV線視断面図である。
【図16】 本発明の発泡成形用射出成形機を構成する流入防止機構の他の形態を示す断面図である。
【図17】 従来の発泡成形用射出成形機の一例を示す断面図である。
【図18】 従来の発泡成形用射出成形機の他の例を示す断面図である。
【図19】 本発明の出願人らが開発した新しい発泡成形用射出成形機の概略構成図である。
【符号の説明】
5 ホッパ
31 発泡成形用射出成形機
35 加熱筒
36 溶融空間(空間)
37 スクリュ軸
38 シャットオフノズル(射出ノズル)
40 炭酸ガス供給装置(発泡剤供給装置)
56 可塑化スクリュ
57 攪拌スクリュ
63 攪拌−可塑逆流防止機構(第一の逆流防止機構)
69 ヘッド−攪拌逆流防止機構(第二の逆流防止機構)
92 圧力センサ(圧力検知具)
97 供給通路
100 基体樹脂供給量調整装置
101 羽根車
103 調整モータ
105 スクリュフィーダ

Claims (5)

  1. 加熱筒の空間内に射出方向に移動自在に、かつ軸線回りに回転自在に配設されてホッパから供給通路を通じて前記空間内に供給された基体樹脂を可塑化する可塑化スクリュと、
    該可塑化スクリュにより前記基体樹脂が可塑化されて溶融した溶融樹脂に発泡剤を供給する発泡剤供給装置と、
    前記軸線回りに回転して前記発泡剤供給装置により供給された前記発泡剤を前記可塑化された溶融樹脂に溶解させる攪拌スクリュと、
    前記加熱筒の先端に設けられ、前記攪拌スクリュにより前記溶融樹脂に発泡剤が溶解した発泡剤溶解樹脂を射出する射出ノズルとを備え、
    前記攪拌スクリュは、前記加熱筒の空間内において前記可塑化スクリュの前方にその軸線を可塑化スクリュの軸線に合致させた状態で該可塑化スクリュの回転および移動に追従するように連結されて可塑化スクリュとともにスクリュ軸を構成したインラインスクリュ式の発泡成形用射出成形機であって、
    前記射出ノズルと撹拌スクリュとの間の樹脂圧を検知する圧力センサと、
    前記ホッパと加熱筒との間にホッパから供給通路を通じて加熱筒に供給される基体樹脂の供給量を調整する調整モータを具備する基体樹脂供給量調整装置と、
    前記圧力センサの出力信号に基づいて前記調整モータの回転を制御して基体樹脂の供給量を調整する射出システムコントローラと、
    が設けられたことを特徴とする発泡成形用射出成形機。
  2. 前記可塑化スクリュと前記攪拌スクリュとの間に、該攪拌スクリュから該可塑化スクリュへ溶融樹脂および発泡剤が逆流することを防止する第一の逆流防止機構が設けられ、
    前記射出ノズルと攪拌スクリュとの間に、該射出ノズルから該攪拌スクリュへ発泡剤溶解樹脂が逆流することを防止する第二の逆流防止機構が設けられていることを特徴とする請求項1記載の発泡成形用射出成形機。
  3. 前記基体樹脂供給量調整装置は、基体樹脂の供給通路に設けられた羽根車と、該羽根車を回転させる前記調整モータとを具備したことを特徴とする請求項1又は2記載の発泡成形用射出成形機。
  4. 前記基体樹脂供給量調整装置は、基体樹脂の供給通路に設けられたスクリュフィーダと、該スクリュフィーダを回転させる前記調整モータとを具備したことを特徴とする請求項1又は2記載の発泡成形用射出成形機。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1つに記載の発泡成形用射出成形機において、
    計量終了によるスクリュ軸後退完了後も定位置を保持した状態でスクリュ軸を回転させて撹拌スクリュによる発泡剤の溶融樹脂への溶解を促進する場合に、前記射出ノズルと撹拌スクリュとの間の樹脂圧を検知する圧力センサの出力信号に基づいて、前記基体樹脂供給量調整装置の調整モータの回転を射出システムコントローラによって制御し、樹脂圧を制御することを特徴とする溶解促進工程における樹脂圧の制御方法。
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