JP4100949B2 - バケットエレベータ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、原料や製品等の被搬送物を下方から上方へ連続的に搬送し、被搬送物をバケットから完全に排出するようにしたバケットエレベータに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のバケットエレベータとしては、特開平7−125820号公報記載の開閉式バケットコンベアが知られている。
この開閉式バケットコンベアは、上下方向に亘り張架され、回転により駆動される並列的に配置された二本のチェーンにより被移送物を移送するバケット型コンベアにおいて、該チェーンにバケットの側板の一端を結合連結し、該側板の基端を底板に対して開閉可能に枢着するとともに該側板に、底板を槌打するための槌打装置を揺動可能に取付け、さらに、前記並列的に配置された二本のチェーンのコンベア軌道巾の一部を拡大するように構成し、これによりバケット側板を開閉可能にしたものである。
上記構成の開閉式バケットコンベアは、下方より上方に向けて移送されたバケット型コンベアが、上部位置で反転してバケット内に収納されていた被移送物を重力により排出させた後、下降して行く際に、並列配置した二本のチェーンの軌道巾を広げることにより各チェーンに一端を結合したバケットの側板を開くとともに、側板に揺動可能に取付けたハンマーによりバケット底板を槌打ちし、バケット内に残留する被移送物を完全に排出するというものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のバケットエレベータでは、バケット反転時に側板が開放され、かつ、底板が槌打されるので、ある程度の残留物の排出が行われるものの、被搬送物が付着性・粘着性のものである場合、バケットからの残留物の排出を完全に行うことが困難となる不具合がある。
かかる不具合に対処するため、特開平11−350528号公報には、バケットに剥離剤を入れてバケットの少なくとも内表面を剥離剤で被覆し、被搬送物がバケットの内表面に付着しないようにする付着性物質の搬送方法が知られているが、剥離剤が被搬送物と反応する等のおそれがある。
【0004】
そこで、本発明は、付着性・粘着性の被搬送物をバケット内から完全に排出し得るバケットエレベータを提供することを主目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明の第1のバケットエレベータは、縦長の機枠の上、下端に軸支され、両端にスプロケットが装着された互いに平行で水平な上部、下部軸と、上下で対向する両端のスプロケットに巻回されたループ状のチェーンと、両端のチェーンの外側に所要間隔で多数掛け渡され、チェーン上昇側において両端のチェーン間に収まる上向きコ字状のブランクが隣り合う2枚に亘って又は所要枚数毎の1枚に形成されたスラットと、曲率中心線が上部軸と平行な曲板状の底壁、底壁の両端を閉鎖するほぼ扇形の両側壁及び両側壁の一側縁に先端側を取り付けた揺動アームを有し、前記スラットの外側面から底壁及び両側壁の内面をブランクの周縁に摺接させて出没可能とすべく、底壁の内面がチェーン上昇側において上方となるようにして上部軸と平行な軸を介し両端の揺動アームの基部が所要のスラットの内側面に枢着された多数のバケットと、各バケットの両端の揺動アームのほぼ中間部の外側に上部軸と平行なピンを介して軸着されたコロと、前記機枠に取り付けられ、各バケットを機枠の下方、チェーン上昇側及び上方においてスラットの外側面から突出させるべく、各コロを転動させる突出ガイドレールと、前記機枠に取り付けられ、各バケットを機枠のチェーン下降側においてスラットの外側面から没入させるべく、各コロを転動させる没入ガイドレールとを備えることを特徴とする。
【0006】
第2のバケットエレベータは、第1のものにおいて、前記スラットの外側面におけるブランクの周辺に設けられ、バケットの底壁及び両側壁の外面と摺接するスクレーパを備えることを特徴とする。
【0007】
第3のバケットエレベータは、縦長の機枠の上、下端に軸支され、両端にスプロケットが装着された互いに平行で水平な上部、下部軸と、上下で対向する両端のスプロケットに巻回されたループ状のチェーンと、両端のチェーンの外側に所要間隔で掛け渡された多数のスラットと、曲率中心線が上部軸と平行な曲板状で両端のチェーン間に収まる長さの底壁及び底壁の両端における内面の一側縁寄りに先端を取り付けた揺動アームを有し、前記両端のチェーン間において隣り合うスラット間から底壁の内面をスラットの一側縁に摺接させて出没可能とすべく、底壁の内面がチェーン上昇側において上方となるようようにして上部軸と平行な軸を介し両端の揺動アームの基部が所要のスラットの内側に枢着された多数のバケットと、各バケットの両端の揺動アームのほぼ中間部の外側に上部軸と平行なピンを介して軸着されたコロと、前記機枠に取り付けられ、各バケットを機枠の下方、チェーン上昇側及び上方においてスラットの外側面から突出させるべく、各コロを転動させる突出ガイドレールと、前記機枠に取り付けられ、各バケットを機枠のチェーン下降側においてスラットの外側面から没入させるべく、各コロを転動させる没入ガイドレールとを備えることを特徴とする。
【0008】
第4のバケットエレベータは、第3のものにおいて、前記スラットの外側面における他側縁に設けられ、バケットの底壁の外面と摺接するスクレーパを備えることを特徴とする。
【0009】
又、第5のバケットエレベータは、第1、第2、第3又は第4のものにおいて、前記隣り合うスラット間を閉鎖する伸縮又は展開可能な遮蔽体を備えることを特徴とする。
【0010】
【作用】
第1のバケットエレベータにおいては、被搬送物を収容したバケットがチェーンの上昇に伴って上昇し、機枠の上方を通過後、被搬送物の大部分がバケットから排出され、バケットがチェーンの下降に伴って下降し始めると、バケットが底壁及び両側壁の内面をブランクの周縁に摺接しながらスラットの外側面から没入する。
【0011】
第2のバケットエレベータにおいては、第1のものによる作用の他、スラットの外側面からのバケットの没入時に、スクレーパがバケットの底壁及び両側壁の外面と摺接する。
【0012】
第3のバケットエレベータにおいては、被搬送物を収容したバケットがチェーンの上昇に伴って上昇し、機枠の上方を通過後、被搬送物の大部分がバケットから排出され、バケットがチェーンの下降に伴って下降し始めると、バケットが底壁の内面をスラットの一側縁に摺接しながらスラットの外側面から没入する。
【0013】
第4のバケットエレベータにおいては、第3のものによる作用の他、スラットの外側面からのバケットの没入時に、スクレーパがバケットの底壁の外面と摺接する。
【0014】
又、第5のバケットエレベータにおいては、第1、第2、第3又は第4のものによる作用の他、隣り合うスラット間からのスラットの内側面側への被搬送物の侵入が阻止される。
【0015】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1及び図2は本発明に係るバケットエレベータの第1の実施の形態を示す一部を省略した右側面断面図及び一部を省略した正面断面図である。
図中1は縦長で偏平な箱形の機枠で、この機枠1の両側面(図2においては、左、右両側面)には、後述するようにバケットをスラットの外側面から突出させるための板状の突出ガイドレール2が取り付けられている。
両側の突出ガイドレール2は、板厚方向の周面をガイド面とするもので、それぞれ軸受ブラケットを兼ねるべく機枠1の上端から上方へ突出したほぼ円弧状の突出部を有する上部突出ガイドレール2aと、同様に軸受ブラケットを兼ねるべく機枠1の下端から下方へ突出したほぼ円弧状の突出部を有する下部突出ガイドレール2bと、上部、下部突出ガイドレール2a,2b間に介在され、それらと及び相互に所要間隔で隔離された複数の中間部突出ガイドレール2cとからなるものであり、両側の下部突出ガイドレール2cは、後述するチェーンのテンションを調節すべく、機枠1の両側面に取り付けたアジャストブロック3及びアジャストブロック3に螺入した複数のアジャストボルト4を介して上下動可能に設けられている。
【0016】
両側の突出ガイドレール2の上部突出ガイドレール2aには、上部軸5が水平に軸支されている一方、下部突出ガイドレール2bには、下部軸6が上部軸5と平行に軸支されている。
上記上部、下部軸5,6の両端部には、スプロケット7,8が上下対向して装着されていると共に、上部、下部軸5,6の両端は、適宜に固定された軸受ブラケット9,10に支承されており、上部軸5の一端部には、この上部軸を回転駆動すべく、適宜の回転駆動装置とチェーン(共に図示せず)を介して連動連結されるスプロケット11が装着されている。
そして、上下で対向する両端のスプロケット7,8にはループ状のチェーン12がそれぞれ巻回されている。
【0017】
両端のチェーン12の外側には、比較的小幅のスラット13と比較的大幅のスラット14とが、互いに近接して交互に多数掛け渡されており、これらのスラット13,14には、チェーン上昇側(図1においては左側)において両チェーン12間に収まる上向きコ字状のブランク15(図3、図4参照)が、隣り合う比較的小幅のスラット13と比較的大幅のスラット14の2枚に亘って形成されている。上記比較的大幅の各スラット14の内側面(図4においては右側面)には、曲率中心線が上部軸5と平行な曲板状の底壁16a、底壁16aの両端(図3においては左、右両端)を閉鎖するほぼ扇形の両側壁16b、両側壁16bの一側縁(図4においては右側縁)に先端側(図4においては下端側)を取り付けた揺動アーム16c及び両端の揺動アーム16cの先端間に横架した補強プレート16dからなるバケット16の両端の揺動アーム16cの基部が、スラット13,14の外側面(図4においては左側面)から底壁16a及び両側壁16bの内面をブランク15の周縁に摺接させて出没可能とすべく、底壁16aの内面(凹曲面)がチェーン上昇側において上方となるようにして上部軸5と平行な軸17を介し枢着されている。
そして、各バケット16の両端の揺動アーム16cのほぼ中間部の外側には、各バケット16を機枠1の下方、チェーン上昇側及び上方においてスラット13,14の外側面から突出させるべく、突出ガイドレール2のガイド面に沿って転動するコロ18が、それぞれ上部軸5と平行なピン19を介して軸着されている。
【0018】
又、各スラット13,14の外側面におけるブランク15の周辺には、図5に示すように、バケット16の底壁16a及び両側壁16bの外面と摺接するスクレーパ20,21が設けられていると共に、バケット16の底壁16a及び両側壁の内面と摺接するスクレーパ22が設けられている。
【0019】
更に、隣り合うスラット13,14間には、両者間の間隙を閉鎖するゴム等からなる伸縮可能な遮蔽体23,24が、両者に跨がって装着されている。
【0020】
一方、突出ガイドレール2における上部、下部突出ガイドレール2a,2bと中間部突出ガイドレール2cとの間及び中間部突出ガイドレール2c相互間の機枠1には、図1に示すように、上部、下部突出ガイドレール2a,2bと中間部突出ガイドレール2cとの間及び中間部突出ガイドレール2c相互間の間隔と同幅の補助突出ガイドプレート25が、チェーン上昇側に位置して機枠1の両側方へ突出して取り付けられている。この補助突出ガイドレール25は、突出ガイドレール2と同様に、各バケット16をスラット13,14の外側面から突出させるべく、バケット16に装着したコロ18を転動させるものであり、機枠1の両側方へ突出した補助突出ガイドレール25の端部(図6においては、上、下端部)には、上下で対向するスプロケット7,8間でチェーン12を案内する上下方向のチェーンガイド26が取り付けられている。
又、突出ガイドレール2における上部、下部突出ガイドレール2a,2bと中間部突出ガイドレール2cとの間及び中間部突出ガイドレール2c相互間の機枠1には、図1に示すように、上部、下部突出ガイドレール2a,2bと中間部突出ガイドレール2cとの間及び中間部突出ガイドレール2c相互間と同幅のガイドホルダープレート27が、機枠1の両側に位置してホルダーブロック28(図6参照)を介し機枠1のチェーン下降側(図1においては右側)へ突出して取り付けられている。このガイドホルダープレート27には、図1、図6に示すように、各バケット16を機枠1のチェーン下降側においてスラット13,14の外側面から没入させるべく、バケット16に装着したコロ18を転動させる上下方向の没入ガイドレール29が取り付けられている。そして、又、ガイドホルダープレート27には、図6に示すように、上下で対向するスプロケット7,8間でチェーン12を案内する上下方向のチェーンガイド30が取り付けられている。
【0021】
なお、チェーン12は、チェーンガイド26,30からの浮き上がりを生じた場合、チェーン上昇側においては、各バケット16の突出量が少なくなって被搬送物の搬送量が減少し、又、チェーン下降側においては、各バケット16の没入量が少なくなって完全なスクレーパ作用が困難になり、搬送能力に悪影響を与えるのを防止するため、図示しない浮き上がり防止手段を介してチェーンガイド26,30からの浮き上がりを防止されているものである。
浮き上がり防止手段は、両端のチェーン12の外側の片側だけにアタッチメントを取り付け、このアタッチメントをチェーンガイド26,30の内側に摺接させるように設けてなる。
【0022】
図1、図2及び図6において31はスラット13,14及びバケット16を全体的に被包するケーシングで、このケーシング31におけるチェーン上昇側の下部には、付着性・粘着性の被搬送物(図示せず)が投入される投入口32が設けられ、又、チェーン下降側の上部には、上記被搬送物が排出される排出口33が設けられている。
【0023】
上記構成のバケットエレベータによって付着性・粘着性の被搬送物を下方から上方へ連続的に搬送するには、回転駆動装置を作動し、チェーン及びスプロケット11を介し上部軸5を図1において右回りに回転させて、バケットエレベータを運転し、投入口32から被搬送物を投入する。
投入口から投入された被搬送物は、チェーン上昇側の下部に位置するバケット16に収容され、バケット16の上昇に従って上昇し、機枠1の上方において一部がスラット13,14の外側面に零れると共に、バケット16のチェーン下降側への移行に伴い、バケット16内及びスラット13,14の外側面から自重により大部分が排出口33を経て機外へ落下排出される。
バケット16が機枠1の上方からチェーン下降側へ移行する際、スラット13,14上に零れた被搬送物は、隣り合うスラット13,14間の間隙からスラット13,14の内側面側へ落下しようとするが、遮蔽体23,24によってその内側面側への落下が阻止される。
又、バケット16がチェーン下降側へ移行すると、バケット16は、底壁16a及び両側壁16bの内面がブランク15の周縁及びスクレーパ22に摺接し、かつ、底壁16a及び両側壁16bの外面がスクレーパ20,21に摺接しながらスラット13,14の外側面から没入する。
従って、バケット16の底壁16a及び両側壁16bの内、外面に付着した被搬送物は、強制的に完全に掻き取られ、自重により排出口33を経て機外に排出される。
更に、バケット16が機枠1の下方へ移行すると、バケット16は、スラット13,14の外側面から突出した状態となった後、チェーン上昇側へ移行する。
【0024】
図7、図8及び図9は本発明に係るバケットエレベータの第2の実施の形態を示す要部の右側面断面図、図7におけるVIII方向矢視拡大図及び図8におけるIX方向矢視図である。
このバケットエレベータは、前述した実施の形態のものが、両端のチェーン12の外側に比較的小幅のスラット13と比較的大幅のスラット14とを互いに近接させて交互に多数掛け渡し、チェーン上昇側において両端のチェーン12間に収まる上向きコ字状のブランク15を隣り合う比較的小幅のスラット13と比較的大幅のスラット14の2枚に亘って形成しているのに対し、両端のチェーン12の外側に比較的大幅のスラット34を所要間隔で多数掛け渡し、各スラット34毎に、チェーン12の上昇側(図7においては左側)において両端のチェーン12間に収まる上向きコ字状のブランク35を形成すると共に、各スラット34の内側面に、前述した実施の形態のものとほぼ同様のバケット16の揺動アーム16cの基部を、スラット34の外側面(図7においては左側面)から底壁16a及び両側壁16bをブランク35の周縁に内面を摺接させて出没可能とすべく、上部軸5と平行な軸17を介して枢着したものである。
そして、隣り合うスラット34間の間隙を閉鎖するため、ロールカーテン等の展開可能な遮蔽体36を隣り合うスラット34間に跨がって装着している。
他の構成及び作用効果は、前述した第1の実施の形態のものとほぼ同様であるので、同一の構成部材等には同一の符号を付してその説明を省略する。
【0025】
図10、図11、図12及び図13は本発明に係るバケットエレベータの第3の実施の形態を示す要部の右側面断面図、図10におけるXI方向矢視拡大図、図11における XII−XII 線矢視拡大断面図及び図12におけるXIII方向矢視図である。
このバケットエレベータは、前述した両実施の形態のものが、チェーン上昇側において両端のチェーン12間に収まる上向コ字状のブランク15,35を隣り合う2枚に亘る又は所要枚数毎の1枚のスラット13,14、34に形成すると共に、各バケット16を曲板状の底壁16a、ほぼ扇形の両側壁16b及び揺動アーム16cによって概略構成し、バケット16を、スラット13,14、34の外側面から底壁16a及び両側壁16の内面をブランク15,35の周縁に摺接させて出没可能としたのに対し、後述するようにスラットにコ字状のブランクを設けることなく、隣り合うスラット間からバケットを出没可能としたものである。
【0026】
すなわち、両端のチェーン12の外側には、第1の実施の形態のものと同様に、比較的小幅のスラット13と比較的大幅のスラット14とが、所要時間で交互に多数掛け渡されており、比較的小幅のスラット13の一側縁(図11においては上側縁)には、後述するバケットの複数の補強リブを通過可とする複数の切欠き37が設けられている。
一方、比較的大幅の各スラット14の内側面(図12においては右側面)には、曲率中心線が上部軸5と平行な曲板状呈し、両端のチェーン12間に収まる長さの底壁38a、底壁38aの少くとも両端における内面(凹曲面)の一側縁(図12においては右側縁)寄りに先端を取り付けた複数の揺動アーム38b、各揺動アーム38bの先端間に横架した補強プレート38c及び底壁38aの外面(凸曲面)に取り付けた円弧状の複数の補強リブ38dからなるバケット38の両端の揺動アーム38bの基部が、スラット13,14の外側面(図12においては左側面)から底壁38aの内面を比較的大幅のスラット14の一側縁((図11においては下側縁)に摺接させて出没可能とすべく、底壁38aの内面がチェーン上昇側において上となるようにして上部軸5と平行な軸17を介して枢着されている。
他の構成及び作用効果は、前述した第1の実施の形態のものとほぼ同様であるので、同一の構成部材等には同一の符号を付してその説明を省略する。
【0027】
なお、上述した各実施の形態においては、突出ガイドレール2を上部、下部軸5,6の軸受ブラケットとして兼用する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、機枠1の上、下端に別途軸受ブラケットを取り付けたり、あるいは機枠1の上、下端を上、下に延長して軸受部としてもよい。
又、突出ガイドレール2の中間部突出ガイドレール2cは、複数とする場合に限らず、1枚としてもよい。
更に、バケット16が出し入れされるブランク15,35は、全てのスラット13,14、34に設ける場合に限らず、所要毎数毎のスラット13,14、34に設けるようにしてよい。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の第1のバケットエレベータによれば、被搬送物を収容したバケットがチェーンの上昇に伴って上昇し、機枠の上方を通過後、被搬送物の大部分がバケットから排出され、バケットがチェーンの下降に伴って下降始めると、バケットが底壁及び両側壁の内面をブランクの周縁に摺接しながらスラットの外側面から没入するので、バケットの底壁及び両側壁の内面に付着した被搬送物が強制的に掻き取られることとなり、付着性・粘着性の被搬送物をバケットから完全に排出することができる。
【0029】
第2のバケットエレベータによれば、第1のものによる作用効果の他、スラットの外側面からのバケットの没入時に、スクレーパがバケットの底壁及び両側壁の外面と摺接するので、バケットの底壁及び両側壁の外面に付着した被搬送物が強制的に掻き取られることとなり、付着性・粘着性の被搬送物の搬送効率を高めることができる。
【0030】
第3のバケットエレベータによれば、被搬送物を収容したバケットがチェーンの上昇に伴って上昇し、機枠の上方を通過後、被搬送物の大部分がバケットから排出され、バケットがチェーンの下降に伴って下降し始めると、バケットが底壁の内面をスラットの一側縁に摺接しながらスラットの外側面から没入するので、バケットの底壁の内面に付着した被搬送物が強制的に掻き取られることとなり、付着性・粘着性の被搬送物をバケットから完全に排出することができる。
【0031】
第4のバケットエレベータによれば、第3のものによる作用効果の他、スラットの外側面からのバケットの没入時に、スクレーパがバケットの底壁の外面と摺接するので、バケットの底壁の外面に付着した被搬送物が強制的に掻き取られることとなり、付着性・粘着性の被搬送物の搬送効率を高めることができる。
【0032】
又、第5のバケットエレベータによれば、第1、第2、第3又は第4のものによる作用効果の他、隣り合うスラット間からのスラットの内側面側への被搬送物の侵入が阻止されるのでチェーン等への被搬送物の付着を防止することができ、円滑な運転を継続することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るバケットエレベータの第1の実施の形態を示す一部を省略した右側面断面図である。
【図2】図1のバケットエレベータの一部を省略した正面断面図である。
【図3】図1におけるIII 方向矢視拡大図である。
【図4】図3におけるIV方向矢視図である。
【図5】図1のエレベータの要部の拡大図である。
【図6】図1におけるVI−VI線矢視拡大断面図である。
【図7】本発明に係るバケットエレバータの第2の実施の形態を示す要部の右側面断面図である。
【図8】図7におけるVIII方向矢視拡大図である。
【図9】図8におけるIX方向矢視図である。
【図10】本発明に係るバケットエレバータの第3の実施の形態を示す要部の右側面断面図である。
【図11】図10におけるIX方向矢視拡大図である。
【図12】図11における XII−XII 線矢視拡大断面図である。
【図13】図12におけるXIII方向矢視拡大図である。
【符号の説明】
1 機枠
2 突出ガイドレール
2a 上部突出ガイドレール
2b 下部突出ガイドレール
2c 中間部突出ガイドレール
5 上部軸
6 下部軸
7 スプロケット
8 スプロケット
12 チェーン
13 スラット
14 スラット
15 ブランク
16 バケット
16a 底壁
16b 側壁
16c 揺動アーム
17 軸
18 コロ
19 ピン
20 スクレーパ
21 スクレーパ
23 遮蔽体
24 遮蔽体
29 没入ガイドレール
34 スラット
35 ブランク
36 遮蔽体
38 バケット
38a 底壁
38b 揺動アーム
Claims (5)
- 縦長の機枠の上、下端に軸支され、両端にスプロケットが装着された互いに平行で水平な上部、下部軸と、上下で対向する両端のスプロケットに巻回されたループ状のチェーンと、両端のチェーンの外側に所要間隔で多数掛け渡され、チェーン上昇側において両端のチェーン間に収まる上向きコ字状のブランクが隣り合う2枚に亘って又は所要枚数毎の1枚に形成されたスラットと、曲率中心線が上部軸と平行な曲板状の底壁、底壁の両端を閉鎖するほぼ扇形の両側壁及び両側壁の一側縁に先端側を取り付けた揺動アームを有し、前記スラットの外側面から底壁及び両側壁の内面をブランクの周縁に摺接させて出没可能とすべく、底壁の内面がチェーン上昇側において上方となるようにして上部軸と平行な軸を介し両端の揺動アームの基部が所要のスラットの内側に枢着された多数のバケットと、各バケットの両端の揺動アームのほぼ中間部の外側に上部軸と平行なピンを介して軸着されたコロと、前記機枠に取り付けられ、各バケットを機枠の下方、チェーン上昇側及び上方においてスラットの外側面から突出させるべく、各コロを転動させる突出ガイドレールと、前記機枠に取り付けられ、各バケットを機枠のチェーン下降側においてスラットの外側面から没入させるべく、各コロを転動させる没入ガイドレールとを備えることを特徴とするバケットエレベータ。
- 前記スラットの外側面におけるブランクの周辺に設けられ、バケットの底壁及び両側壁の外面と摺接するスクレーパを備えることを特徴とする請求項1記載のバケットエレベータ。
- 縦長の機枠の上、下端に軸支され、両端にスプロケットが装着された互いに平行で水平な上部、下部軸と、上下で対向する両端のスプロケットに巻回されたループ状のチェーンと、両端のチェーンの外側に所要間隔で掛け渡された多数のスラットと、曲率中心線が上部軸と平行な曲板状で両端のチェーン間に収まる長さの底壁及び底壁の両端における内面の一側縁寄りに先端を取り付けた揺動アームを有し、前記両端のチェーン間において隣り合うスラット間からの底壁の内面をスラットの一側縁に摺接させて出没可能とすべく、底壁の内面がチェーン上昇側において上方となるようようにして上部軸と平行な軸を介し両端の揺動アームの基部が所要のスラットの内側に枢着された多数のバケットと、各バケットの両端の揺動アームのほぼ中間部の外側に上部軸と平行なピンを介して軸着されたコロと、前記機枠に取り付けられ、各バケットを機枠の下方、チェーン上昇側及び上方においてスラットの外側面から突出させるべく、各コロを転動させる突出ガイドレールと、前記機枠に取り付けられ、各バケットを機枠のチェーン下降側においてスラットの外側面から没入させるべく、各コロを転動させる没入ガイドレールとを備えることを特徴とするバケットエレベータ。
- 前記スラットの外側面における他側縁に設けられ、バケットの底壁の外面と摺接するスクレーパを備えることを特徴とする請求項3記載のバケットエレベータ。
- 前記隣り合うスラット間を閉鎖する伸縮又は展開可能な遮蔽体を備えることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載のバケットエレベータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002095454A JP4100949B2 (ja) | 2002-03-29 | 2002-03-29 | バケットエレベータ |
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