JP3963052B2 - 製茶用垂直バケットコンベヤ - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は製茶用の垂直バケットコンベヤに関するものであって、特にバケットと、これが取り付けられる搬送無端体との間に茶葉が入り込むのを防止する手段に係るものである。
【0002】
【発明の背景】
製茶施設では、種々の製茶装置に茶葉を投入したり、上方の搬送コンベヤで茶葉を移送するために茶葉を上方に運ぶのに、垂直バケットコンベヤが用いられている。
この製茶用垂直バケットコンベヤの従来からの問題点として、図4(a)に示されるようにバケット24′の下降移動時において、バケット24′の底部24a′と輸送ベルト等の搬送無端体23′との間の隙間部S′に上方のバケット24′から落下した茶葉Aが入って挟まり、これが製茶用垂直バケットコンベヤの故障の原因となったり、挟み込まれていた茶葉Aが、後に落ちて新鮮な茶葉Aに混入してしまい茶葉全体の等級評価を下げてしまうという問題点があった。
【0003】
そこで従来の解決手段として、例えば図4(b)に示されるように矩形状の布やゴム等の矩形状をしたカバー5を用い、その一端をバケット24′の底部24a′に固定し、他端を搬送無端体23′に固定して張設し、隙間部S′に茶葉Aの入り込むのを防いだものがある。しかしながらこのような手段を採った場合にも、茶葉Aは少量ながらも側方開放部6から隙間部S′に入り込むことがあり、この入り込んだ茶葉Aの除去はかえって難しいものとなっている。
【0004】
【開発を試みた技術的課題】
本発明はこのような背景を考慮してなされたものであって、バケットの下方移動時において、上から落下してきた茶葉がバケットの底部と搬送無端体との間に入り込まず、入ったとしてもすぐに自然に取り除かれ、仮に挟まって詰まってしまっても作業者による除去、清掃が楽な新規な製茶用垂直バケットコンベヤの開発を試みたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
すなわち請求項1記載の製茶用垂直バケットコンベヤは、垂直方向に配置した長尺筒状の搬送胴内に搬送無端体を循環走行するように設けるとともに、この搬送無端体に対しバケットを複数個取り付け、このバケット内に茶葉を乗せて下方から上方に運ぶ垂直バケットコンベヤにおいて、前記バケットの底部には、バケットが上昇する際に自由端辺側が前記搬送無端体から離れ、下降する際に自由端辺が当接し搬送無端体とバケットの底部との間に形成される隙間部を閉鎖し、被輸送物たる茶葉がこの隙間部に落下して挟まるのを防止するバケット底カバーが設けられていることを特徴として成るものである。
【0006】
また請求項2記載の製茶用垂直バケットコンベヤは、前記要件に加え、前記バケットの下降時において、バケット底カバーが垂直位置以上に外側に傾倒しないように規制するストッパが設けられることを特徴として成るものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下本発明を図示の実施の形態に基づき説明する。図中符号1に示すものが、本発明に係る製茶用垂直バケットコンベヤであり、このものは、コンベヤユニット2におけるバケット24の底部24aに対し、本発明の特徴的な部材であるバケット底カバー3が設けられて成る。
【0008】
まずコンベヤユニット2について概略的に説明する。コンベヤユニット2は従来公知の製茶用の垂直バケットコンベヤとして用いられているものと同様の構成であり、ちなみにこのコンベヤユニット2は、収穫された茶生葉を生葉管理装置等に投入する際に使用されるものである。コンベヤユニット2は、図1に示されるように適宜の機枠に対し外面側にパネルが張設され全体として長尺な四角筒状に搬送胴20が垂直方向に配置されるように形成され、この内部に搬送無端体23が循環走行するように設けられる。すなわち搬送胴20の上部に駆動ローラ21が設けられるとともに、下部に従動ローラ22が設けられ、これらの間に無端ベルトを適用した搬送無端体23が巻回されて設けられる。そしてこの搬送無端体23の外面側には複数個のバケット24が取り付けられる。また搬送胴20の下方には茶葉Aを受け取るホッパ2aを有し、上方に茶葉Aを排出する投入シュート2bを有している。そして通例の垂直バケットコンベヤと同様に前記駆動ローラ21を駆動するための駆動機構25が搬送胴20の上部に設けられるものであって、搬送胴20の上部に駆動モータMが設けられ、この駆動モータMの回転がベルト26とプーリ27を介して前記駆動ローラ21に伝達される。因みにバケット24は本実施の形態では二個が搬送無端体23の幅方向に対し並設されるものであるが、一つずつ設けられるシングルタイプのものであってももちろん構わない。
【0009】
次に本発明の特徴であるバケット底カバー3について説明する。バケット底カバー3はバケット24の底部下面に対し、厚手布製のカバー体30が回動自在に垂れ下がるようにして設けられるものである。
具体的には図3に示されるようにバケット24と同じ幅を有する矩形状のカバー体30に対し、同幅で長さが短い矩形状の金属製の取付板31が、上部側に重ねて取り付けられる。この取付板31における上辺にはヒンジ32が設けられており、このヒンジ32によりバケット24の底部下面に対し回動自在に取り付けられる。なおカバー体30の材質は、布の他、ゴムや合成樹脂を用いるようにしてもよい。また本実施の形態のバケット底カバー3は、図1に示されるように並列する二つのバケット24に対しそれぞれ設けるものであるが、バケット底カバー3の幅を二倍とし、並列する二つのバケット24を一つのバケット底カバーでカバーするようにしても構わない。
【0010】
またバケット24には、ヒンジ32近くにバケット底カバー3の外側への回動を規制するストッパ4が設けられる。これはバケット底カバー3が一定角度以上外側に回動すると、バケット24の下方移動時においてバケット底カバー3が隙間部Sを塞ぐように搬送無端体23側に倒れ込むように回動しなくなるためである。ストッパ4は具体的にはバケット24の底部下面に対し、矩形状の金属板を長手方向に屈曲させたものを前記ヒンジ32の間に設けている。なおバケット底カバー3の回動を規制する角度は、図2におけるバケット24の下方移動時(戻り走行時)において、バケット底カバー3が垂直位置よりも搬送無端体23側に傾倒した姿勢となる角度とすればよい。
【0011】
本発明に係る製茶用垂直バケットコンベヤ1は、以上のような具体的な形態を有するものであって、以下バケット底カバー3の作動態様を中心として本発明に係る製茶用垂直バケットコンベヤ1について説明する。
(1)バケット上昇時(往路)
バケット24が上昇している際には、バケット底カバー3は垂れ下がってストッパ4に係止され、搬送無端体23とバケット24との間に形成される隙間部Sは開放されている。上端に到達したバケット24は、上部のシュートの個所で反転し茶葉Aをシュートへ排出する。
【0012】
(2)バケット下降時(復路)
そして下降する際には、底部24aが上となって移動するが、このときバケット底カバー3は自重により自由端が搬送無端体23側へ移動し、搬送無端体23と接触して停止する。従って搬送無端体23とバケット24との間に形成される隙間部Sは閉鎖され、この隙間部Sに上方のバケット24から落ちてきた茶葉Aが入り込み、挟まれたままとなってしまうようなことがない。
【0013】
なお隙間部Sの横方向から茶葉Aが入り込むことがあり得るが、次のバケット24上昇時には、再びバケット底カバー3は自由端を外側に回動して隙間部Sを開放するため、茶葉Aは排出される。従って本発明装置によれば、図4(b)のカバー5が搬送無端体23′とバケット24′との両方に固定された従来装置のように、カバー5′と搬送無端体23′との間の隙間部S′に茶葉Aが挟まれたままとなってしまうことがない。
【0014】
(3)清掃時
また本発明に係る製茶用垂直バケットコンベヤ1を適用しても長期の使用では、搬送無端体23とバケット24との間に形成される隙間部Sに茶葉Aが詰まってしまうことも考え得るが、この個所の清掃は、バケット上昇側ではバケット底カバー3が開放した状態となっているため、刷毛等により簡単に茶葉Aの除去、清掃が行える。
【0015】
【発明の効果】
請求項1記載の製茶用垂直バケットコンベヤによれば、バケット24の底部24aに、バケット24が上昇する際に自由端辺側が前記搬送無端体23から離れ、下降する際に自由端辺が当接し搬送無端体23とバケット24の底部24aとの間に形成される隙間部Sを閉鎖し、茶葉Aがこの隙間部Sに落下して挟まるのを防止するバケット底カバー3が設けられるため、バケット下降時において、上方のバケット24から落下する茶葉Aが搬送無端体23とバケット24の底部24aとの間の隙間部Sに茶葉Aが入り込まず、はね返されたり、滑り落とされる。また側方からこの隙間部Sに入った茶葉Aは、再度バケット24が上昇する際にバケット底カバー3が開放するため、自然落下して除去される。また仮に長期の使用等で隙間部Sに茶葉Aが詰まるなどしてもバケット底カバー3が開閉自在であるため、清掃作業が簡単に行える。そして以上のように茶葉Aが搬送無端体23とバケット24の底部24aとの間の隙間部Sに入り込んで挟まらないため、従来隙間部Sに入り込んだ茶葉Aに起因するコンベヤユニット2の故障の発生を排除でき、また挟み込まれた茶葉Aが、後に落ちて新鮮な茶葉Aに混入して等級評価を下げるなどの問題を回避できる。
【0016】
更に請求項2記載の製茶用垂直バケットコンベヤによれば、バケット24の下降時において、バケット底カバー3が垂直位置以上に外側に傾倒しないように規制するストッパ4が設けられるため、バケット24の下降時においてなんら駆動装置を用いることなく自重によって確実にバケット底カバー3が搬送無端体23側へ傾倒する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製茶用垂直バケットコンベヤを用いて茶葉を搬送する様子を示す斜視図である。
【図2】バケット底カバーの作動態様を示す側面図である。
【図3】バケットとバケット底カバーを示す正面図及び側面図である。
【図4】従来の製茶用垂直バケットコンベヤに関する問題点を示す二種の側面図である。
【符号の説明】
1 製茶用垂直バケットコンベヤ
2 コンベヤユニット
2a ホッパ
2b 投入シュート
3 バケット底カバー
4 ストッパ
5 カバー(従来装置)
6 側方開放部(従来装置)
20 搬送胴
21 駆動ローラ
22 従動ローラ
23 搬送無端体
24 バケット
24a 底部
25 駆動機構
26 ベルト
27 プーリ
30 カバー体
31 取付板
32 ヒンジ
A 茶葉
M 駆動モータ
S 隙間部
【発明の属する技術分野】
本発明は製茶用の垂直バケットコンベヤに関するものであって、特にバケットと、これが取り付けられる搬送無端体との間に茶葉が入り込むのを防止する手段に係るものである。
【0002】
【発明の背景】
製茶施設では、種々の製茶装置に茶葉を投入したり、上方の搬送コンベヤで茶葉を移送するために茶葉を上方に運ぶのに、垂直バケットコンベヤが用いられている。
この製茶用垂直バケットコンベヤの従来からの問題点として、図4(a)に示されるようにバケット24′の下降移動時において、バケット24′の底部24a′と輸送ベルト等の搬送無端体23′との間の隙間部S′に上方のバケット24′から落下した茶葉Aが入って挟まり、これが製茶用垂直バケットコンベヤの故障の原因となったり、挟み込まれていた茶葉Aが、後に落ちて新鮮な茶葉Aに混入してしまい茶葉全体の等級評価を下げてしまうという問題点があった。
【0003】
そこで従来の解決手段として、例えば図4(b)に示されるように矩形状の布やゴム等の矩形状をしたカバー5を用い、その一端をバケット24′の底部24a′に固定し、他端を搬送無端体23′に固定して張設し、隙間部S′に茶葉Aの入り込むのを防いだものがある。しかしながらこのような手段を採った場合にも、茶葉Aは少量ながらも側方開放部6から隙間部S′に入り込むことがあり、この入り込んだ茶葉Aの除去はかえって難しいものとなっている。
【0004】
【開発を試みた技術的課題】
本発明はこのような背景を考慮してなされたものであって、バケットの下方移動時において、上から落下してきた茶葉がバケットの底部と搬送無端体との間に入り込まず、入ったとしてもすぐに自然に取り除かれ、仮に挟まって詰まってしまっても作業者による除去、清掃が楽な新規な製茶用垂直バケットコンベヤの開発を試みたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
すなわち請求項1記載の製茶用垂直バケットコンベヤは、垂直方向に配置した長尺筒状の搬送胴内に搬送無端体を循環走行するように設けるとともに、この搬送無端体に対しバケットを複数個取り付け、このバケット内に茶葉を乗せて下方から上方に運ぶ垂直バケットコンベヤにおいて、前記バケットの底部には、バケットが上昇する際に自由端辺側が前記搬送無端体から離れ、下降する際に自由端辺が当接し搬送無端体とバケットの底部との間に形成される隙間部を閉鎖し、被輸送物たる茶葉がこの隙間部に落下して挟まるのを防止するバケット底カバーが設けられていることを特徴として成るものである。
【0006】
また請求項2記載の製茶用垂直バケットコンベヤは、前記要件に加え、前記バケットの下降時において、バケット底カバーが垂直位置以上に外側に傾倒しないように規制するストッパが設けられることを特徴として成るものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下本発明を図示の実施の形態に基づき説明する。図中符号1に示すものが、本発明に係る製茶用垂直バケットコンベヤであり、このものは、コンベヤユニット2におけるバケット24の底部24aに対し、本発明の特徴的な部材であるバケット底カバー3が設けられて成る。
【0008】
まずコンベヤユニット2について概略的に説明する。コンベヤユニット2は従来公知の製茶用の垂直バケットコンベヤとして用いられているものと同様の構成であり、ちなみにこのコンベヤユニット2は、収穫された茶生葉を生葉管理装置等に投入する際に使用されるものである。コンベヤユニット2は、図1に示されるように適宜の機枠に対し外面側にパネルが張設され全体として長尺な四角筒状に搬送胴20が垂直方向に配置されるように形成され、この内部に搬送無端体23が循環走行するように設けられる。すなわち搬送胴20の上部に駆動ローラ21が設けられるとともに、下部に従動ローラ22が設けられ、これらの間に無端ベルトを適用した搬送無端体23が巻回されて設けられる。そしてこの搬送無端体23の外面側には複数個のバケット24が取り付けられる。また搬送胴20の下方には茶葉Aを受け取るホッパ2aを有し、上方に茶葉Aを排出する投入シュート2bを有している。そして通例の垂直バケットコンベヤと同様に前記駆動ローラ21を駆動するための駆動機構25が搬送胴20の上部に設けられるものであって、搬送胴20の上部に駆動モータMが設けられ、この駆動モータMの回転がベルト26とプーリ27を介して前記駆動ローラ21に伝達される。因みにバケット24は本実施の形態では二個が搬送無端体23の幅方向に対し並設されるものであるが、一つずつ設けられるシングルタイプのものであってももちろん構わない。
【0009】
次に本発明の特徴であるバケット底カバー3について説明する。バケット底カバー3はバケット24の底部下面に対し、厚手布製のカバー体30が回動自在に垂れ下がるようにして設けられるものである。
具体的には図3に示されるようにバケット24と同じ幅を有する矩形状のカバー体30に対し、同幅で長さが短い矩形状の金属製の取付板31が、上部側に重ねて取り付けられる。この取付板31における上辺にはヒンジ32が設けられており、このヒンジ32によりバケット24の底部下面に対し回動自在に取り付けられる。なおカバー体30の材質は、布の他、ゴムや合成樹脂を用いるようにしてもよい。また本実施の形態のバケット底カバー3は、図1に示されるように並列する二つのバケット24に対しそれぞれ設けるものであるが、バケット底カバー3の幅を二倍とし、並列する二つのバケット24を一つのバケット底カバーでカバーするようにしても構わない。
【0010】
またバケット24には、ヒンジ32近くにバケット底カバー3の外側への回動を規制するストッパ4が設けられる。これはバケット底カバー3が一定角度以上外側に回動すると、バケット24の下方移動時においてバケット底カバー3が隙間部Sを塞ぐように搬送無端体23側に倒れ込むように回動しなくなるためである。ストッパ4は具体的にはバケット24の底部下面に対し、矩形状の金属板を長手方向に屈曲させたものを前記ヒンジ32の間に設けている。なおバケット底カバー3の回動を規制する角度は、図2におけるバケット24の下方移動時(戻り走行時)において、バケット底カバー3が垂直位置よりも搬送無端体23側に傾倒した姿勢となる角度とすればよい。
【0011】
本発明に係る製茶用垂直バケットコンベヤ1は、以上のような具体的な形態を有するものであって、以下バケット底カバー3の作動態様を中心として本発明に係る製茶用垂直バケットコンベヤ1について説明する。
(1)バケット上昇時(往路)
バケット24が上昇している際には、バケット底カバー3は垂れ下がってストッパ4に係止され、搬送無端体23とバケット24との間に形成される隙間部Sは開放されている。上端に到達したバケット24は、上部のシュートの個所で反転し茶葉Aをシュートへ排出する。
【0012】
(2)バケット下降時(復路)
そして下降する際には、底部24aが上となって移動するが、このときバケット底カバー3は自重により自由端が搬送無端体23側へ移動し、搬送無端体23と接触して停止する。従って搬送無端体23とバケット24との間に形成される隙間部Sは閉鎖され、この隙間部Sに上方のバケット24から落ちてきた茶葉Aが入り込み、挟まれたままとなってしまうようなことがない。
【0013】
なお隙間部Sの横方向から茶葉Aが入り込むことがあり得るが、次のバケット24上昇時には、再びバケット底カバー3は自由端を外側に回動して隙間部Sを開放するため、茶葉Aは排出される。従って本発明装置によれば、図4(b)のカバー5が搬送無端体23′とバケット24′との両方に固定された従来装置のように、カバー5′と搬送無端体23′との間の隙間部S′に茶葉Aが挟まれたままとなってしまうことがない。
【0014】
(3)清掃時
また本発明に係る製茶用垂直バケットコンベヤ1を適用しても長期の使用では、搬送無端体23とバケット24との間に形成される隙間部Sに茶葉Aが詰まってしまうことも考え得るが、この個所の清掃は、バケット上昇側ではバケット底カバー3が開放した状態となっているため、刷毛等により簡単に茶葉Aの除去、清掃が行える。
【0015】
【発明の効果】
請求項1記載の製茶用垂直バケットコンベヤによれば、バケット24の底部24aに、バケット24が上昇する際に自由端辺側が前記搬送無端体23から離れ、下降する際に自由端辺が当接し搬送無端体23とバケット24の底部24aとの間に形成される隙間部Sを閉鎖し、茶葉Aがこの隙間部Sに落下して挟まるのを防止するバケット底カバー3が設けられるため、バケット下降時において、上方のバケット24から落下する茶葉Aが搬送無端体23とバケット24の底部24aとの間の隙間部Sに茶葉Aが入り込まず、はね返されたり、滑り落とされる。また側方からこの隙間部Sに入った茶葉Aは、再度バケット24が上昇する際にバケット底カバー3が開放するため、自然落下して除去される。また仮に長期の使用等で隙間部Sに茶葉Aが詰まるなどしてもバケット底カバー3が開閉自在であるため、清掃作業が簡単に行える。そして以上のように茶葉Aが搬送無端体23とバケット24の底部24aとの間の隙間部Sに入り込んで挟まらないため、従来隙間部Sに入り込んだ茶葉Aに起因するコンベヤユニット2の故障の発生を排除でき、また挟み込まれた茶葉Aが、後に落ちて新鮮な茶葉Aに混入して等級評価を下げるなどの問題を回避できる。
【0016】
更に請求項2記載の製茶用垂直バケットコンベヤによれば、バケット24の下降時において、バケット底カバー3が垂直位置以上に外側に傾倒しないように規制するストッパ4が設けられるため、バケット24の下降時においてなんら駆動装置を用いることなく自重によって確実にバケット底カバー3が搬送無端体23側へ傾倒する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製茶用垂直バケットコンベヤを用いて茶葉を搬送する様子を示す斜視図である。
【図2】バケット底カバーの作動態様を示す側面図である。
【図3】バケットとバケット底カバーを示す正面図及び側面図である。
【図4】従来の製茶用垂直バケットコンベヤに関する問題点を示す二種の側面図である。
【符号の説明】
1 製茶用垂直バケットコンベヤ
2 コンベヤユニット
2a ホッパ
2b 投入シュート
3 バケット底カバー
4 ストッパ
5 カバー(従来装置)
6 側方開放部(従来装置)
20 搬送胴
21 駆動ローラ
22 従動ローラ
23 搬送無端体
24 バケット
24a 底部
25 駆動機構
26 ベルト
27 プーリ
30 カバー体
31 取付板
32 ヒンジ
A 茶葉
M 駆動モータ
S 隙間部
Claims (2)
- 垂直方向に配置した長尺筒状の搬送胴内に搬送無端体を循環走行するように設けるとともに、この搬送無端体に対しバケットを複数個取り付け、このバケット内に茶葉を乗せて下方から上方に運ぶ垂直バケットコンベヤにおいて、前記バケットの底部には、バケットが上昇する際に自由端辺側が前記搬送無端体から離れ、下降する際に自由端辺が当接し搬送無端体とバケットの底部との間に形成される隙間部を閉鎖し、被輸送物たる茶葉がこの隙間部に落下して挟まるのを防止するバケット底カバーが設けられていることを特徴とする製茶用垂直バケットコンベヤ。
- 前記バケットの下降時において、バケット底カバーが垂直位置以上に外側に傾倒しないように規制するストッパが設けられることを特徴とする請求項1記載の製茶用垂直バケットコンベヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33562798A JP3963052B2 (ja) | 1998-11-26 | 1998-11-26 | 製茶用垂直バケットコンベヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33562798A JP3963052B2 (ja) | 1998-11-26 | 1998-11-26 | 製茶用垂直バケットコンベヤ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000157172A JP2000157172A (ja) | 2000-06-13 |
JP3963052B2 true JP3963052B2 (ja) | 2007-08-22 |
Family
ID=18290716
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP33562798A Expired - Fee Related JP3963052B2 (ja) | 1998-11-26 | 1998-11-26 | 製茶用垂直バケットコンベヤ |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3963052B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009166994A (ja) * | 2008-01-18 | 2009-07-30 | Haseyama Kihan:Kk | コンベヤ |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105532945B (zh) * | 2016-01-25 | 2022-11-22 | 福建政和瑞茗茶业有限公司 | 一种节能调温排湿的茶叶萎凋机 |
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1998
- 1998-11-26 JP JP33562798A patent/JP3963052B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009166994A (ja) * | 2008-01-18 | 2009-07-30 | Haseyama Kihan:Kk | コンベヤ |
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JP2000157172A (ja) | 2000-06-13 |
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