JP4100755B2 - 並列ユニットの選択駆動装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば自動販売機における商品コラムにそれぞれ組み込まれた商品払出装置のように並列に設けられた複数のユニットを選択的に駆動する選択駆動装置に係り、特に誤動作の原因となる故障を簡易に検出する機能を備えた並列ユニットの選択駆動装置に関する。
【0002】
【関連する背景技術】
たばこ等の自動販売機は、複数種の商品を銘柄別に分類して収納する複数の商品コラムを備え、商品の選択操作に応じて各商品コラムにそれぞれ組み込まれた商品払出装置(払出ユニット)を択一的に駆動することで、指定された商品を選択的に払い出す(販売する)ように構成されている。上記商品払出装置は、例えば商品コラムの下部に組み込まれて商品の載置面をなすもので、最下位置の商品を該商品コラムの前面側に押し出す押圧部材(プッシャ)を移動させる駆動モータと、商品の払出完了を検出して上記駆動モータを停止させる為の常閉型の停止スイッチとを備えている。
【0003】
ところで複数の商品払出装置(ユニット)を択一的に駆動する選択駆動装置は、通常、そのユニット数が多いことから、例えば特開平8−16896号公報に示されるように複数のユニットを所定数ずつ複数のグループに分け、グループの選択指定と、その指定グループ内でのユニットの指定とによりマトリックス的に特定のユニットを選択指定し、該当ユニットの上述した作動機構である駆動モータを択一的に通電駆動するように構成される。また各ユニットにおける停止スイッチの作動についても、同様にマトリックス的に検出するように構成される。
【0004】
即ち、図4に示すように複数(12個)のユニットを3個ずつ4つのグループに分け、各グループ(第1のグループ)毎に駆動モータM1,M2,〜M12の一端を共通接続して4つのドライバ41,42,43,44(第1のドライバ群)によりそれぞれ選択的に駆動するようにし、また各グループ内のユニットをそれぞれ1つずつ指定するグループ(第2のグループ)毎に駆動モータM1,M2,〜M12の他端側を逆流防止用のダイオードD21,D22,〜D32をそれぞれ介してそれぞれ共通接続し、3つの反転ドライバ45,46,47(第2のドライバ群)によりそれぞれ選択駆動することで、上記各ドライバの組み合わせにより特定される前記駆動モータM1,M2,〜M12を択一的に駆動するように構成される。
【0005】
また各ユニットの停止スイッチS1,S2,〜S12についても同様に、その一端を前記各グループ(第1のグループ)毎にその一端を共通接続して4つのドライバ11,12,13,14(第3のドライバ群)によりそれぞれ選択的にスイッチ駆動信号を与えるように構成される。そして前記第2のグループ毎に前記停止スイッチS1,S2,〜S12の他端側を逆流防止用のダイオードD1,D2,〜D12をそれぞれ介してそれぞれ共通接続し、3つの反転型入力バッファ21,22,22を介して前記スイッチ駆動信号を選択的に検出することで、前記ドライバと入力バッファの組み合わせで特定される停止スイッチS1,S2,〜S12の作動を択一的に検出するように構成される。
【0006】
尚、R31,R32,R33は、前記第2のグループ毎に前記停止スイッチS1,S2,〜S12にそれぞれ介挿された電流制限用の負荷抵抗である。また24,25,26,27は、前記停止スイッチS1,S2,〜S12に対して前記第1のグループ毎にスイッチ駆動信号を与える4つのドライバ11,12,13,14の動作をモニタする為の反転型入力バッファである。更に図中2は、前記各ドライバをそれぞれ選択的に駆動し、また入力バッファを介して停止スイッチの作動状態を検出する制御装置(CPU)である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで上述した如く構成された選択駆動装置において、例えば停止スイッチS12に接続されたダイオードD12が故障(短絡)しているにも拘わらず、停止スイッチS1の作動を検出するべくバッファ11を択一的に駆動して停止スイッチS1,S2,S3にスイッチ駆動信号(正電圧)を印加し、入力バッファ21を介して上記スイッチ駆動信号を検出するようにすると、前記スイッチ駆動信号が停止スイッチS3からダイオードD3、更に短絡しているダイオードD12から停止スイッチS12を介して停止スイッチS10にも印加されることになる。すると前記入力バッファ21には、前記停止スイッチS1からダイオードD1を介して加わるスイッチ駆動信号(正電圧)のみならず、停止スイッチS10からダイオードD10を介して加わるスイッチ駆動信号(正電圧)までが加わることになるので、駆動モータM1の作動に伴って前記停止スイッチS1が作動し、その電流路が遮断されても前記入力バッファ21ではこれを検出することができなくなる。
【0008】
そこで前記選択駆動装置では、前記ドライバ11,12,13,14の動作をモニタする為の反転型入力バッファ24,25,26,27にて、各グループ毎に前記停止スイッチS1,S2,〜S12に対して前記スイッチ駆動信号(正電圧)が加えられているか否かをモニタするようにしている。このような入力バッファ24,25,26,27によるスイッチ駆動信号のモニタによれば、例えば上述したドライバ11の選択的な駆動時に、前記ドライバ11に対応する入力バッファ24を介してスイッチ駆動信号が検出されることのみならず、別の入力バッファ27を介しても前記スイッチ駆動信号が検出されることから、そのグループにおけるダイオードD10,D11,D12のいずれかが短絡(故障)していることを検出することができる。
【0009】
ところがこの状態においては上記ダイオードD10,D11,D12の中のどれが短絡(故障)しているかは不明である。従ってこの場合には、例えば前記ドライバ11を駆動した状態において、第1および第2のドライバ群を選択駆動して前記駆動モータM10,M11,M12を順に駆動し、前記停止スイッチS10,S11,S12を順に作動させれば、停止スイッチS12の作動時にダイオードD12を介して回り込んだスイッチ駆動信号が遮断されることから、これを以て故障(短絡)しているダイオードが前記ダイオードD12であることを特定すること可能となる。
【0010】
しかしながら故障(短絡)しているダイオードを特定するべく、上述したように駆動モータM10,M11,M12を順に駆動ことは非常に煩わしく、また手間と時間が掛かることが否めない。
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、その目的は、並列に設けられた複数のユニットを選択的に駆動する選択駆動装置において、その誤動作の原因となる故障、特に前記各ユニットの作動を検出する為のスイッチに直列に介挿された逆流防止用のダイオードの短絡事故を簡易に検出する機能を備えた並列ユニットの選択駆動装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するべく本発明は、択一的に駆動される複数のユニットにそれぞれ組み込まれて各ユニットの作動を検出するスイッチを、前記複数のユニットを所定数ずつ分けた第1のグループ毎に前記各スイッチの一端側をそれぞれ共通接続すると共に、前記第1のグループに対してマトリックスをなして上記各グループ内のユニットをそれぞれ1つずつ指定する第2のグループ毎に前記各スイッチの他端側を逆流防止用のダイオードをそれぞれ介してそれぞれ共通接続した並列ユニットの選択駆動装置に係り、
前記第1および第2のグループをそれぞれ選択的に駆動して前記各スイッチに前記ダイオードを介して正極性のスイッチ駆動信号を選択的に印加するスイッチ駆動手段(ドライバ)と、前記各スイッチに選択的に加えられたスイッチ駆動信号の有無を検出する信号検出手段と、前記各スイッチに前記ダイオードを介して逆極性(逆向き)のスイッチ駆動信号を選択的に印加して前記信号検出手段による信号検出を実行させるチェック手段とを備えたことを特徴としている。
【0012】
本発明の好ましい態様は、請求項2に記載するように前記各スイッチを、常閉型のスイッチとし、また請求項3に記載するように前記チェック手段を、前記スイッチ駆動手段により選択的に駆動されたグループ以外のスイッチにおいてスイッチ駆動信号が検出されたときにだけ起動することを特徴としている。
即ち、本発明はグループ毎に各スイッチに選択的に加えられたスイッチ駆動信号を検出する信号検出手段によって上記スイッチに接続された逆流防止用のダイオードの故障が上記グループを単位として検出されたとき、当該グループのダイオードに対してスイッチ駆動信号を逆向きに加え、この信号がダイオードを介してスイッチの他端側に生じるか否かを上記信号検出手段を利用して判定することで、簡単に故障(短絡)しているダイオードを特定し得るようにしたことを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態に係る並列ユニットの選択駆動装置について説明する。
図1は第1の実施形態に係る選択駆動装置の概略構成を示すもので、基本的には図4に示した従来装置と同様に構成される。特にこの装置が特徴とするところは、ダイオードD1,D2,〜D12をそれぞれ介して所定のグループ(第2のグループ)毎に共通接続された停止スイッチS1,S2,〜S12に対して、上記グループ毎に上記ダイオードD1,D2,〜D12を介してスイッチ駆動信号を逆向きに印加する3つのドライバ31,32,33を備えている点にある。
【0014】
即ち、3個ずつ4つのグループに分けた12個のユニットの各停止スイッチS1,S2,〜S12は、各グループ(第1のグループ)毎にその一端が共通接続されて4つのドライバ11,12,13,14(第3のドライバ群)によりそれぞれ選択的にスイッチ駆動信号(正電圧)が印加されるようになっている(スイッチ駆動手段)。またこれらの各ドライバ11,12,13,14の出力端である、停止スイッチS1,S2,〜S12のグループ毎に共通接続された信号線には、該信号線上に択一的に出力される上記スイッチ駆動信号(正電圧)をそれぞれ検出する為の4つの反転型の入力バッファ24,25,26,27がそれぞれ設けられている(信号検出手段)。
【0015】
一方、前記各停止スイッチS1,S2,〜S12の他端には、逆流防止用のダイオードD1,D2,〜D12がそれぞれ順方向に直列接続されている。そして前記停止スイッチS1,S2,〜S12の他端は、上記ダイオードD1,D2,〜D12をそれぞれ介して前記各グループ内のユニットをそれぞれ1つずつ指定するグループ(第2のグループ)毎に共通に接続されており、これらの共通接続線には前記停止スイッチS1,S2,〜S12からダイオードD1,D2,〜D12をそれぞれ介して現れる前記スイッチ駆動信号(正電圧)をそれぞれ検出する為の3つの反転型の入力バッファ21,22,23がそれぞれ設けられている。これらの入力バッファ21,22,23は前記ドライバ11,12,13,14と相俟って前記停止スイッチS1,S2,〜S12を択一的に指定してその作動を検出するもので、前記スイッチ駆動手段の一部をなす。
【0016】
更にはこれらの入力バッファ21,22,23にそれぞれ接続された上記各共通接続線には、ドライバ31,32,33がそれぞれ接続されており、これらの各ドライバ31,32,33から前記ダイオードD1,D2,〜D12に対して前記スイッチ駆動信号が逆向きに選択的に印加されるようになっている。これらのドライバ31,32,33は、ダイオードD1,D2,〜D12の故障(短絡事故)を検出を実行させるチェック手段としての役割を担う。
【0017】
尚、各ユニットの駆動モータM1,M2,〜M12は、第1のドライバ群をなすドライバ41,42,43,44の選択的な駆動、および第2のドライバ群をなす反転ドライバ45,46,47の選択的な駆動により、マトリックス的にその組み合わとして特定されて択一的に駆動されるようになっている。上述した停止スイッチのS1,S2,〜S12の作動検出は、このような駆動モータM1,M2,〜M12の択一的な駆動に関連して、当該ユニットの作動状態を検出するべく第1のグループ毎のスイッチ駆動信号の印加と、第2のグループ毎の上記スイッチ駆動信号のモニタ(監視)とにより択一的に実行される。
【0018】
このように構成された選択駆動装置において本発明が特徴とするところは、図2に制御装置2における概略的な処理の流れを示すように、停止スイッチS1,S2,〜S12に対して前記第1のグループ毎にスイッチ駆動信号を選択的に印加した際、スイッチ駆動信号を加えたグループ以外の他のグループの停止スイッチS1,S2,〜S12にも上記スイッチ駆動信号が現れるとき、これをそのグループにおけるダイオードD1,D2,〜D12が故障(短絡)していると判定し、前記ドライバ31,32,33を駆動することで上記故障(短絡)したダイオードを特定する機能を備えている点にある。
【0019】
この故障検出処理について説明すると、先ず第1のグループを特定する為のパラメータnと、第2のグループを特定する為のパラメータkとをそれぞれ[1]に初期設定する(ステップS1)。この状態で上記パラメータnで示されるドライバ11,12,13,14を択一的に駆動してスイッチ駆動信号(正電圧)を特定のコモンラインに出力する(ステップS2)。つまり第1のグループ毎に、停止スイッチS1,S2,〜S12の一端側にスイッチ駆動信号を印加する。
【0020】
この状態において次に前記入力バッファ24,25,26,27を介して前記各コモンライン、特に択一的に駆動したドライバ11,12,13,14の出力(コモンライン)に上記スイッチ駆動信号が生じているか否か、同時にその他のコモンラインに上記スイッチ駆動信号が現れていないか否かを判定する(ステップS3)。そして択一的に駆動したコモンラインにスイッチ駆動信号が生じており、且つその他のコモンラインにスイッチ駆動信号が現れていない場合には、取り敢えずダイオードD1,D2,〜D12の故障(短絡)がなく、正常に機能していると看做す。
【0021】
この際、前記停止スイッチS1,S2,〜S12が常閉型のスイッチであるから、例えば入力バッファ21,22,23を用いて、上記停止スイッチS1,S2,〜S12からダイオードD1,D2,〜D12を介して前記スイッチ駆動信号がそれぞれ生じていることを確認すれば、これを以てダイオードD1,D2,〜D12が故障(切断)していないことを確認することができる。つまりスイッチ信号を択一的に加えた停止スイッチS1,S2,〜S12の一端側(コモンライン)にだけスイッチ駆動信号が生じており、また入力バッファ21,22,23の全てが上記スイッチ駆動信号を検出していることと相俟って、このスイッチ駆動信号を加えた第1のグループに属するダイオードD1,D2,〜D12が正常であることを確認することができる。
【0022】
しかる後、前記パラメータnをインクリメントし(ステップS4)、該パラメータnが第1のグループの数を越えないことを確認する(ステップS5)。そして前記ステップS2の処理に戻り、同様にして前記パラメータnで示される次のドライバを駆動して、そのときに他のコモンラインにスイッチ駆動信号が現れないかを判定する(ステップS2,S3)。いずれのドライバ11,12,13,14を択一的に駆動した場合においても他のラインにスイッチ駆動信号が発生することがないことが確認された場合には、その時点を以てダイオードD1,D2,〜D12に対する故障検出処理を終了する。尚、前記ドライバ11,12,13,14の択一的な駆動時に、前記入力バッファ21,22,23を介してスイッチ駆動信号が生じていることが確認できれば、ダイオードD1,D2,〜D12に故障(切断)が生じていないことも同時に確認できる。つまりダイオードD1,D2,〜D12が全て正常であることが確認できる。
【0023】
ところで前述したステップS3において、スイッチ駆動信号を印加したコモンライン以外に上記スイッチ駆動信号が現れている場合には、そのスイッチ駆動信号が現れたコモンライン(第1のグループ)に属するダイオードD1,D2,〜D12に故障(短絡)が生じていると判定する。即ち、短絡したダイオードD1,D2,〜D12を介してスイッチ駆動信号が停止スイッチS1,S2,〜S12の一端側(コモンライン)に回り込んでいると判定される。
【0024】
しかしてこの場合には、前記パラメータkにより特定されるドライバ31,32,33を択一的に駆動し、前記第2のグループ毎に前記ダイオードD1,D2,〜D12に逆極性にスイッチ駆動信号を印加する(ステップS6)。そしてこのとき前記入力バッファ24,25,26,27を用いて前記各コモンラインにスイッチ駆動信号が生じるか否かを判定する(ステップS7)。そしてコモンラインにスイッチ駆動信号が生じた場合には、上記ドライバ31,32,33によって特定される第2のグループに属するダイオードD1,D2,〜D12が短絡しており、この結果、短絡したダイオードD1,D2,〜D12から常閉型の停止スイッチS1,S2,〜S12を介して上記スイッチ駆動信号が回り込んでいると判定する。そして択一的に駆動しているドライバ31,32,33(第2のグループ)を示す前記パラメータkと、上記スイッチ駆動信号が現れたコモンライン(第1のグループ)を示す情報とをそれぞれ記憶し、これによって故障(短絡)しているダイオードを特定する(ステップS8)。
【0025】
この処理は前記パラメータkをインクリメントしながら(ステップS9)、該パラメータkの値を第2のグループの数Kと比較し(ステップS10)、パラメータkが上記値Kを越えるまで繰り返し実行する。このようにしてドライバ31,32,33を順に択一的に駆動し、ダイオードD1,D2,〜D12に対して逆極性のスイッチ駆動信号を与えることで、前記入力バッファ24,25,26,27を利用してダイオードD1,D2,〜D12の短絡を個別に検出することが可能となる。
【0026】
尚、ステップS6からステップS10に示す処理手順によってダイオードD1,D2,〜D12の短絡を個別に検出し、故障(短絡)したダイオードを特定した後には、前記パラメータkを[1]に初期化した後(ステップS11)、前述したステップS4からの処理に戻ることで、次のドライバ11,12,13,14を駆動した場合ににも、同様な故障検出処理を実行する。
【0027】
かくしてこのように構成され、ドライバ31,32,33を順次選択的に駆動してダイオードD1,D2,〜D12の短絡を個別に検出するチェック機能を備えた本装置によれば、駆動モータMを順に駆動することなしに非常に簡単に故障(短絡)したダイオードを特定することができる。しかもドライバ31,32,33を順に駆動してダイオードD1,D2,〜D12に逆向きのスイッチ駆動信号を与え、そのときに停止スイッチS1,S2,〜S12を介して入力バッファ24,25,26,27にスイッチ駆動信号が現れるか否かを検出するだけなので、入力バッファ24,25,26,27が持つ機能を有効に活用して簡易に故障検出を行うことができる等の実用上多大なる効果が奏せられる。
【0028】
ところで本発明は図3に示す如く構成された並列ユニットの選択駆動装置にも同様に適用することができる。尚、図3においては6個の商品払出装置(ユニットU1,U2,〜U6)を3個ずつ2つのグループに分けて各商品払出装置をマトリックス的に択一的に指定し、これを選択的に駆動する例を示している。
しかして各商品払出装置がそれぞれ備える駆動モータM、常開型の売り切れスイッチSW1、および常閉型の停止スイッチSW2の各一方の端子は、逆流防止用のダイオードDa,Db,Dcを介して共通接続して1本の共用端子とし、上記駆動モータM、売り切れスイッチSW1、および停止スイッチSW2の互いに独立した他方の端子(独立端子)とからなる計4本の端子をコネクタCを介して制御装置2に電気的に接続されるように構成されている。
【0029】
しかして前記各商品払出装置(ユニットU1,U2,〜U6)における駆動モータMの一方の独立端子に前述した如く接続された2つのドライバ41,42を選択的に駆動すると共に、第2のグループ毎に上記共通端子に接続された3つの反転ドライバ45,46,47を選択的に駆動することで、これらの組み合わせによって特定される商品払い出し装置の駆動モータMだけを択一的に駆動するものとなっている。尚、前記ドライバ41,42の出力端には、該ドライバ41,42が駆動モータMに対して第1のグループ毎に印加するモータ駆動信号(正極電圧)をそれぞれ検出する為の入力バッファ(検出アンプ)51,52がそれぞそれ設けられている。
【0030】
一方、各商品払出装置(ユニットU1,U2,〜U6)における売り切れスイッチSW1、および停止スイッチSW2は、前記第1のグループ毎に共通に接続され、電流制限用の負荷抵抗R1,R2,R3,R4をそれぞれ介してドライバ60に接続されている。そしてドライバ60を駆動することで前記売り切れスイッチSW1、および停止スイッチSW2の各独立端子にそれぞれスイッチ駆動信号を与えるものとなっている。尚、売り切れスイッチSW1は常時は、商品コラム内に収納され商品払出装置上に載置された商品からの荷重を受けて導通(ON)し、商品からの荷重が消滅したとき常開状態に復帰して商品の売り切れを検出するように用いられる。
【0031】
しかして前記各商品払出装置の共用端子に第2のグループ毎に接続された前記反転ドライバ45,46,47は、その選択的な駆動によって上記共用端子を接地するもので、これによって前記ドライバ41,42の選択的な駆動時には駆動モータMが択一的に駆動される。またドライバ60の駆動時には、上述した如く第1のグループ毎に共通接続された前記売り切れスイッチSW1および停止スイッチSW2の各共通接続線にそれぞれ接続された反転型の入力バッファ61,62,63,64により、前記各スイッチSW1,SW2の作動がそれぞれ検出されるようになっている。
【0032】
基本的には上述した如く回路接続されて択一的に駆動モータMを駆動し、また売り切れスイッチSW1および停止スイッチSW2の作動をそれぞれ択一的に検出するようにした選択駆動装置において、この実施形態においては前記反転ドライバ45,46,47によって択一的に接地制御される第2のグループ毎の共通接続線、つまり共用端子に対して電流制限用の抵抗Ra,Rb,Rcをそれぞれ介して逆極性の駆動信号を選択的に印加するドライバ31,32,33が設けられている。即ち、これらのドライバ31,32,33は、前記各商品払出装置における共用端子を介して前記ダイオードDa,Db,Dcに対して逆極性の電圧を選択的に印加する如く設けられている。
【0033】
かくしてこのように構成された選択駆動装置によれば、先の実施形態と同様に各商品払出装置におけるダイオードDa,Db,Dcに異常が認められるとき、ドライバ51,52,60の駆動を停止させた状態で、チェック機能用のドライバ31,32,33を順に選択的に駆動すれば、故障(短絡)したダイオードを介して売り切れスイッチSW1および停止スイッチSW2の独立した端子に上記駆動信号が現れるので、これを前記入力バッファ61,62,63,64を介して検出することで、内部的に短絡したダイオードを検出することが可能となる。従って先の実施形態と同様に、簡易にして短絡事故を生じたダイオードを特定し、その対策を講じることが可能となる。
【0034】
尚、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。例えばここでは6個。12個のユニットをグループ分けして選択的に駆動する例について説明したが、制御対象とするユニットの数や、グループの数および1つのグループを構成するユニットの数は、その仕様に応じて定めれば良いものである。また各ユニットの駆動機構としては、前述した駆動モータMに限らずプランジャのようなものであっても良い。その他、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、択一的に駆動される複数のユニットにそれぞれ組み込まれて各ユニットの作動を検出するスイッチを、前記複数のユニットを所定数ずつ分けた第1のグループ毎に前記各スイッチの一端側をそれぞれ共通接続すると共に、前記第1のグループに対してマトリックスをなして上記各グループ内のユニットをそれぞれ1つずつ指定する第2のグループ毎に前記各スイッチの他端側を逆流防止用のダイオードをそれぞれ介してそれぞれ共通接続した並列ユニットの選択駆動装置において、前記第1および第2のグループをそれぞれ選択的に駆動して前記各スイッチに前記ダイオードを介して正極性のスイッチ駆動信号を選択的に印加するスイッチ駆動手段(ドライバ)と、前記各スイッチに選択的に加えられたスイッチ駆動信号の有無を検出する信号検出手段と、前記各スイッチに前記ダイオードを介して逆極性(逆向き)のスイッチ駆動信号を選択的に印加して前記信号検出手段による信号検出を実行させるチェック手段とを備えているので、特に前記各ダイオードを逆向きに駆動するドライバを備えているので、故障(短絡)したダイオードを速やかに、且つ簡単に検出することができる。この結果、簡易にして効果的にダイオードの故障(短絡)に起因する誤動作を未然に防止することができる等の実用上多大なる効果が奏せられる。
【0036】
特に自動販売機に適用して複数の商品払出装置の故障の検出を容易化し、故障に起因する誤動作を効果的に防ぐことができる等の多大なる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る並列ユニットの選択駆動装置の概略的な構成例を示す図。
【図2】図1に示す選択駆動装置における概略的な処理手順の流れを示す図。
【図3】本発明の別の実施形態に係る並列ユニットの選択駆動装置の概略的な構成例を示す図。
【図4】従来の並列ユニットの選択駆動装置の概略的な構成例を示す図。
【符号の説明】
M(M1,M2,〜M12) 駆動モータ(ユニット)
S1,S2,〜S12 停止スイッチ
D1,D2,〜D12 ダイオード
D21,D22,〜D26 ダイオード
R1,R2,R3,R4 負荷抵抗
Ra,Rb,Rc 電流制限用抵抗
2 制御装置
11,12,13,14 ドライバ(スイッチ駆動用)
21,22,23 入力バッファ(検出アンプ)
24,25,26,27 入力バッファ(検出アンプ)
31,32,33 ドライバ(チェック用)
41,42,43,44 ドライバ(駆動モータ駆動用)
45,46,47 反転ドライバ(駆動モータ駆動用)
60 ドライバ(スイッチ駆動用)
61,62,63,64 入力バッファ(検出アンプ)
Claims (3)
- 並列に設けられた複数のユニットを備え、各ユニットにそれぞれ組み込まれたスイッチの作動を検出して前記各ユニットの択一的な駆動を制御する選択駆動装置であって、
前記複数のユニットを所定数ずつ分けた第1のグループ毎に前記各スイッチの一端側をそれぞれ共通接続すると共に、前記第1のグループに対してマトリックスをなして上記各グループ内のユニットをそれぞれ1つずつ指定する第2のグループ毎に前記各スイッチの他端側を逆流防止用のダイオードをそれぞれ介して共通接続してなり、前記第1および第2のグループをそれぞれ選択的に駆動して前記各スイッチに前記ダイオードを介して正極性のスイッチ駆動信号を選択的に印加するスイッチ駆動手段と、
前記各スイッチに選択的に加えられたスイッチ駆動信号の有無を検出する信号検出手段と、
前記各スイッチに前記ダイオードを介して逆極性のスイッチ駆動信号を選択的に印加して前記信号検出手段による信号検出を実行させるチェック手段と
を具備したことを特徴とする並列ユニットの選択駆動装置。 - 前記各スイッチは、常閉型のスイッチからなることを特徴とする請求項1に記載の並列ユニットの選択駆動装置。
- 前記チェック手段は、前記スイッチ駆動手段により選択的に駆動されたグループ以外のスイッチにおいてスイッチ駆動信号が検出されたときに起動されるものである請求項1に記載の並列ユニットの選択駆動装置。
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