JP2927385B2 - 自動販売機の商品選択制御装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、商品の販売時にアクチ
ュエータを選択して制御し、商品を払い出す商品選択制
御装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】商品選択制御装置は図６に示すように構
成されている。商品選択ボタン１などが接続された制御
部２が商品選択ボタン１の出力に基づいてマトリクス回
路３を制御し、商品を収納および搬送する商品搬送部４
に設けられマトリトクス回路３の各交点に接続されたモ
ータ５とこのモータ５で動作するスイッチ６とを各商品
選択ボタン１と対応設定し、押された商品選択ボタン１
に対応設定されたモータ５を運転して商品を払い出す。

【０００３】従来の制御部２は図７に示すように構成さ
れている。利用客によって商品選択ボタン１が押された
場合、＃１で、商品選択ボタン１で選択された商品が売
り可と判定し、＃２で、押された商品選択ボタン１に対
応設定し選択したモータ５の運転を開始して商品の搬送
を開始し、＃３で、＃２において運転を開始したモータ
５でオンするスイッチ６がオフした時にこのスイッチ６
の動作に対応してマトリクス回路３から出力される波形
の変化を検知してモータ５の運転終了と判定し、＃４
で、＃２において選択したモータ５の運転を終了して商
品の搬送を終了し商品の払い出しを行ない販売動作を完
了する。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】このような構成では、
マトリクス回路３の内部に、線間のショートなどによる
回路間のブリッジやハーネスの接続ミスなどによる回路
の誤配線などの不良がある場合、選択したモータ５だけ
でなく非選択のモータ５にも通電され非選択のモータ５
まで動作し、この非選択のモータ５に連動したスイッチ
６の動作に基づく信号により制御ミスを起こすととも
に、これらの制御ミスの原因となる不良箇所の特定が難
しいという問題点がある。

【０００５】本発明は、上記のようなブリッジや誤配線
などの不良があった場合に、制御ミスを起こす前に制御
を停止するとともに容易に不良箇所の特定ができる商品
選択制御装置を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】請求項１に記載の商品選
択制御装置は、アクチュエータとこのアクチュエータに
連動するスイッチとをマトリクス回路の交点に接続し、
前記スイッチの信号を入力する複数の入力部を有し、前
記各アクチュエータで動作するスイッチで自己のアクチ
ュエータを運転終了させる商品選択制御装置において、
選択された商品の払い出しが指示された際に、選択中の
アクチュエータだけを駆動するように前記マトリクス回
路を駆動してアクチュエータの運転を制御するととも
に、選択中の既知のアクチュエータに連動した前記スイ
ッチに対応する入力部と一部の非選択のアクチュエータ
に連動した前記スイッチに対応する入力部の波形情報を
解析して、非選択のアクチュエータに連動する前記スイ
ッチの波形情報の変化を前記マトリクス回路の異常状態
と識別することにより、異常状態としての不良内容や不
良箇所を特定する制御部を設けたことを特徴とする。

【０００７】請求項３に記載の商品選択制御装置は、ア
クチュエータとこのアクチュエータに連動するスイッチ
とをマトリクス回路の交点に接続し、前記スイッチの信
号を入力する複数の入力部と記憶部とを有し、前記各ア
クチュエータで動作するスイッチで自己のアクチュエー
タを運転終了させる商品選択制御装置において、選択さ
れた商品の払い出しが指示された際に、選択中の特定の
アクチュエータを駆動するように前記マトリクス回路を
駆動してアクチュエータの運転を制御するとともに、選
択した特定のアクチュエータの運転区間中にこの特定ア
クチュエータを一時的に非選択状態に反転させるととも
に、この反転期間中に前記マトリクス回路の非選択状態
のアクチュエータに連動した前記スイッチに対応する入
力部の波形情報を記憶部に記憶し、既知のアクチュエー
タに連動した前記スイッチに対応する入力部の波形情報
と記憶部の波形情報とを解析して、非選択のアクチュエ
ータに連動する前記スイッチの波形情報の変化を前記マ
トリクス回路の異常状態と識別することにより、異常状
態としての不良内容や不良箇所を特定する制御部を設け
たことを特徴とする。

【０００８】請求項１記載の構成によると、制御部は、
選択された商品の払い出しが指示された際に、選択中の
アクチュエータだけを駆動するようにマトリクス回路を
駆動してアクチュエータの運転を制御するとともに、選
択中の既知のアクチュエータに連動したスイッチに対応
する入力部と一部の非選択のアクチュエータに連動した
前記スイッチに対応する入力部の波形情報を解析して、
非選択のアクチュエータに連動する前記スイッチの波形
情報の変化を前記マトリクス回路の異常状態と識別する
ことにより、異常状態としての不良内容や不良箇所を特
定する。

【０００９】請求項３記載の構成によると、制御部は、
選択された商品の払い出しが指示された際に、選択中の
特定のアクチュエータを駆動するように前記マトリクス
回路を駆動してアクチュエータの運転を制御するととも
に、選択した特定のアクチュエータの運転区間中にこの
特定アクチュエータを一時的に非選択状態に反転させる
とともに、この反転期間中に前記マトリクス回路の非選
択状態のアクチュエータに連動した前記スイッチに対応
する入力部の波形情報を記憶部に記憶し、既知のアクチ
ュエータに連動した前記スイッチに対応する入力部の波
形情報と記憶部の波形情報とを解析して、非選択のアク
チュエータに連動する前記スイッチの波形情報の変化を
前記マトリクス回路の異常状態と識別することにより、
異常状態としての不良内容や不良箇所を特定する。

【００１０】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図１〜図５に基づ
いて説明する。なお、従来例を示す図６および図７と同
様の作用をなすものは同一の符号をつけて説明する。

【００１１】本発明の商品選択制御装置の制御部２は、
次のように構成されている。制御部２は、制御部２が選
択して運転中のアクチュエータとしてのモータ５に連動
したスイッチ６と非選択のモータ５に連動したスイッチ
６の状態に基づいてマトリクス回路３から出力される信
号波形の変化からマトリクス回路３の異常を検知して各
モータ５の運転を制御するとともにマトリクス回路３の
異常状態としての不良内容やその不良箇所を特定する。

【００１２】具体的には図１に示すように、マトリクス
回路３に異常がない場合は、非選択のモータ５は動作せ
ずこのモータ５に連動して動作するスイッチ６もオンし
ないので＃５と＃６を介して従来と同様の＃１〜＃４の
動作を実行し、選択したモータ５の運転を終了して商品
の払い出しを行ない商品の販売を完了する。マトリクス
回路３に異常がある場合は、非選択のモータ５も動作し
このモータ５に連動して動作するスイッチ６もオンする
ので、＃５と＃６で、非選択のスイッチ６の動作に対応
してマトリクス回路３から出力される信号の波形の変化
から非選択のスイッチ６がオン状態であると判定し、＃
７で、＃２において運転を開始した選択中のモータ５へ
の通電を中止してこのモータ５の運転を停止し、＃８
で、非選択のスイッチ６の状態をこのスイッチ６の動作
に対応してマトリクス回路３から出力される信号の波形
情報として記憶し、＃９で、＃８において記憶した非選
択のスイッチ６に対応する波形情報を解析し、マトリク
ス回路３の異常状態としての不良内容や不良箇所を特定
し、この制御を完了する。

【００１３】上記構成において、マトリクス回路３に不
良がある場合の制御部２の動作の一例を図２を用いて説
明する。通常マトリクス回路３としては、モータ５とス
イッチ６を縦方向および横方向ともそれぞれ２箇所以上
の交点に接続するが、ここでは、モータ５とスイッチ６
をそれぞれ縦，横方向各２箇所の交点に接続した場合に
ついて説明する。

【００１４】図２において、Ｍ１〜Ｍ４は商品の払い出
しをするモータ，ＳＷ１〜ＳＷ４はそれぞれモータＭ１
〜Ｍ４で動作するスイッチ，Ｘ１とＸ２はモータＭ１〜
Ｍ４を駆動するため制御部２と接続されるモータ端子，
Ｙ１とＹ２はモータＭ１〜Ｍ４を駆動するため制御部２
と接続されるコモン端子，Ｓ１とＳ２はスイッチＳＷ１
〜ＳＷ４の状態に基づいて信号を出力するスイッチ端子
である。

【００１５】押された商品選択ボタン１に対応して選択
したモータＭ１の制御を行う場合、制御部２はモータ端
子Ｘ１，コモン端子Ｙ１，スイッチ端子Ｓ１とモータＭ
１，スイッチＳＷ１を選択して制御する。この制御の際
に、たとえばモータ端子Ｘ１とモータ端子Ｘ２がショー
トしている場合には、モータ端子Ｘ２とコモン端子Ｙ１
の間に接続されたモータＭ２とスイッチＳＷ２も選択
し、モータＭ２にも通電してモータＭ１と同時に非選択
のモータＭ２も制御する。この制御によってモータＭ２
が回転し、このモータＭ２で動作するスイッチＳＷ２が
オンされその後オフした時にこのスイッチＳＷ２の動作
に対応した波形がスイッチ端子Ｓ２に出力されるので、
この波形を制御部２が確認して非選択のスイッチＳＷ２
がオンしたと判定し、選択中のモータＭ１への通電を中
止し運転を停止して非選択の商品の払い出しを中止する
とともにスイッチ端子Ｓ２から出力された波形情報を記
憶した上、この情報を解析することによってモータ端子
Ｘ１とモータ端子Ｘ２のショートを特定する。ここで
は、マトリクス回路３として縦，横方向の各２箇所の交
点に各モータ５とスイッチ６を接続した場合について説
明したが、２箇所以上の交点に各モータ５とスイッチ６
を接続した場合も同様に、マトリクス回路３の不良内容
および不良箇所の特定ができる。

【００１６】この構成により、マトリクス回路３の異常
を検知した直後に各モータ５の運転停止の制御ができ、
マトリクス回路３の異常状態が特定できる。そのため、
マトリクス回路３の異常による制御ミスを防止し、各モ
ータ５への通電を停止して、これらの異常から発生する
被害を軽減できるうえ、故障箇所の特定が容易にできる
ようになる。

【００１７】上記の実施例では、制御部２は利用客が押
した商品選択ボタン１に対応するモータ５とスイッチ６
のみを選択して制御しマトリクス回路３の異常を特定し
たが、マトリクス回路３の入力回路あるいはモータ５に
冗長性がある場合には、制御部２は、選択した特定のモ
ータ５とスイッチ６の運転区間中でこの特定のモータ５
の回転に影響を与えない程度の一時的な区間にこの特定
のモータ５を非選択状態に反転させ、この反転期間中に
特定のモータ５でない非選択状態のモータ５を選択状態
に反転させて、特定のモータ５とは別のモータ５に連動
するスイッチ６の状態に基づいてマトリクス回路３から
出力される信号波形の変化を検知するよう構成しても同
様の効果が得られるうえ、運転中の特定のモータ５に連
動するスイッチ６と同じスイッチ端子Ｓに接続された特
定のモータ５およびスイッチ６とは別のモータ５および
スイッチ６の異常状態も検知でき不良箇所の特定がさら
に容易になる。

【００１８】上記の各実施例では、マトリクス回路３の
各交点に接続されたモータ５に対応して、それぞれ１個
のスイッチ６を配置して連動させ、モータ５の運転を開
始した後スイッチ６の動作に基づく信号でモータ５の運
転を停止して商品の搬送を終了するよう構成したが、図
３に示すように、たとえば、マトリクス回路３の一交点
のモータＭ１に対応して、２個のスイッチＳＷ１１，Ｓ
Ｗ１２を連動させ、モータ端子Ｘ１とコモン端子Ｙ１の
みをオンしてモータＭ１を運転開始した後、スイッチＳ
Ｗ１１，ＳＷ１２の動作に基づくスイッチ端子Ｓ１１，
Ｓ１２の信号を検出し、スイッチ端子Ｓ１１の信号でモ
ータＭ１を一時停止（ポーズ状態）し、タイマなどのカ
ウンタで一定時間をカウントした後、運転を再開し、そ
の後、スイッチ端子Ｓ１２の信号でモータＭ１の運転を
停止して商品の搬送を終了するよう構成することもで
き、同様の効果が得られる。

【００１９】また、この実施例では、たとえば、マトリ
クス回路３の一交点のモータＭ１に対応して２個のスイ
ッチＳＷ１１，ＳＷ１２を連動させて、モータＭ１の運
転中に一時停止するよう構成したが、図４に示すよう
に、たとえば、マトリクス回路３の一交点のモータＭ１
にモータ端子Ｘ１１，Ｘ１２とコモン端子Ｙ１１，Ｙ１
２をダイオードＤ１，Ｄ２，Ｄ３，Ｄ４を介して接続
し、さらに、モータＭ１に対応して、１個のスイッチＳ
Ｗ１を連動させ、モータ端子Ｘ１１とコモン端子Ｙ１１
をオンしてモータＭ１の正転運転を開始した後、スイッ
チＳＷ１の動作に基づくスイッチ端子Ｓ１の信号を検出
し、スイッチ端子Ｓ１の信号でモータＭ１を一時停止
し、タイマなどのカウンタで一定時間をカウントした
後、モータ端子Ｘ１２とコモン端子Ｙ１２をオンしてモ
ータＭ１を逆転運転に切り替え、その後、再度スイッチ
端子Ｓ１の信号を検出して、この信号でモータＭ１の運
転を停止して商品の搬送を終了するよう構成することも
でき、同様の効果が得られる。ここで、ダイオードＤ１
〜Ｄ４は、モータＭ１の正転および逆転を同一のスイッ
チＳＷ１で制御するため、２つのコモン端子Ｙ１１，Ｙ
１２に接続されている。

【００２０】さらに、この実施例では、たとえば、マト
リクス回路３の一交点のモータＭ１に対応して、１個の
スイッチＳＷ１を連動させて、このスイッチＳＷ１のみ
でモータＭ１の正転および逆転の運転開始および終了を
制御するよう構成したが、図５に示すように、たとえ
ば、マトリクス回路３の一交点のモータＭ１にモータ端
子Ｘ１１，Ｘ１２とコモン端子Ｙ１１，Ｙ１２をダイオ
ードＤ１，Ｄ２，Ｄ３，Ｄ４，Ｄ５，Ｄ６を介して接続
し、さらに、モータＭ１に対応して、２個のスイッチＳ
Ｗ１１，ＳＷ１２を連動させ、モータ端子Ｘ１１とコモ
ン端子Ｙ１１をオンしてモータＭ１の正転運転を開始し
た後、スイッチＳＷ１１の動作に基づくスイッチ端子Ｓ
１１の信号を検出し、スイッチ端子Ｓ１１の信号でモー
タＭ１を一時停止し、タイマなどのカウンタで一定時間
をカウントした後、モータ端子Ｘ１２とコモン端子Ｙ１
２をオンしてモータＭ１を逆転運転に切り替え、その
後、スイッチＳＷ１２の動作に基づくスイッチ端子Ｓ１
２の信号を検出し、スイッチ端子Ｓ１２の信号でモータ
Ｍ１の運転を停止して商品の搬送を終了するよう構成す
ることもでき、同様の効果が得られる。ここでも、ダイ
オードＤ１〜Ｄ６は、上記と同様に２つのコモン端子Ｙ
１１，Ｙ１２に接続されている。

【００２１】上記の各実施例では、モータ５に対応し
て、１個または２個のスイッチ６を連動させてモータ５
の運転を制御したが、スイッチ６を３個以上を使用して
同様に実施してもよく、これにより、モータＭ１あるい
は、その他の機器の運転をより細かに制御できるととも
にマトリクス回路の状態がより細かく特定できる。

【００２２】

【発明の効果】請求項１記載の構成によれば、制御部
は、選択された商品の払い出しが指示された際に、選択
中のアクチュエータだけを駆動するようにマトリクス回
路を駆動してアクチュエータの運転を制御するととも
に、選択中の既知のアクチュエータに連動したスイッチ
に対応する入力部と一部の非選択のアクチュエータに連
動した前記スイッチに対応する入力部の波形情報を解析
して、非選択のアクチュエータに連動する前記スイッチ
の波形情報の変化を前記マトリクス回路の異常状態と識
別することにより、異常状態としての不良内容や不良箇
所を特定する。そのため、マトリクス回路の異常による
制御ミスを防止することができ、各アクチュエータへの
通電を停止して、これらの異常から発生する被害を軽減
することも可能となる。

【００２３】請求項３記載の構成によれば、制御部は、
選択された商品の払い出しが指示された際に、選択中の
特定のアクチュエータを駆動するように前記マトリクス
回路を駆動してアクチュエータの運転を制御するととも
に、選択した特定のアクチュエータの運転区間中にこの
特定アクチュエータを一時的に非選択状態に反転させる
とともに、この反転期間中に前記マトリクス回路の非選
択状態のアクチュエータに連動した前記スイッチに対応
する入力部の波形情報を記憶部に記憶し、既知のアクチ
ュエータに連動した前記スイッチに対応する入力部の波
形情報と記憶部の波形情報とを解析して、非選択のアク
チュエータに連動する前記スイッチの波形情報の変化を
前記マトリクス回路の異常状態と識別することにより、
異常状態としての不良内容や不良箇所を特定する。その
ため、マトリクス回路の異常による制御ミスを防止する
ことができ、各アクチュエータへの通電を停止して、こ
れらの異常から発生する被害を軽減することも可能とな
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の商品選択制御装置の一実施例の制御部
のフローチャート図

【図２】同実施例のマトリクス回路の構成図

【図３】同実施例の各モータに２個のスイッチを設けた
場合の構成図

【図４】同実施例の各モータを正逆回転させる場合の構
成図

【図５】同実施例の各モータを正逆回転させ２個のスイ
ッチを設けた場合の構成図

【図６】商品選択制御装置の構成を示すブロック図

【図７】従来例の商品選択制御装置の制御部のフローチ
ャート図

【符号の説明】

２ 制御部 ３ マトリクス回路 ５ モータ（アクチュエータ） ６ スイッチ

Claims (4)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 アクチュエータとこのアクチュエータに
   連動するスイッチとをマトリクス回路の交点に接続し、
   前記スイッチの信号を入力する複数の入力部を有し、前
   記各アクチュエータで動作するスイッチで自己のアクチ
   ュエータを運転終了させる商品選択制御装置において、
   選択された商品の払い出しが指示された際に、選択中の
   アクチュエータだけを駆動するように前記マトリクス回
   路を駆動してアクチュエータの運転を制御するととも
   に、選択中の既知のアクチュエータに連動した前記スイ
   ッチに対応する入力部と一部の非選択のアクチュエータ
   に連動した前記スイッチに対応する入力部の波形情報を
   解析して、非選択のアクチュエータに連動する前記スイ
   ッチの波形情報の変化を前記マトリクス回路の異常状態
   と識別することにより、異常状態としての不良内容や不
   良箇所を特定する制御部を設けた自動販売機の商品選択
   制御装置。
2. 【請求項２】 アクチュエータとこのアクチュエータに
   連動するスイッチとをマトリクス回路の交点に接続し、
   前記スイッチの信号を入力する複数の入力部を有し、前
   記各アクチュエータで動作するスイッチで自己のアクチ
   ュエータを運転終了させる商品選択制御装置において、
   選択された商品の払い出しが指示された際に、選択中の
   アクチュエータだけを駆動するように前記マトリクス回
   路を駆動してアクチュエータの運転を制御するととも
   に、選択中の既知のアクチュエータに連動した前記スイ
   ッチに対応する入力部と一部の非選択のアクチュエータ
   に連動した前記スイッチに対応する入力部の波形情報を
   解析して、前記マトリクス回路の異常状態を検出した場
   合には選択中のアクチュエータの運転を停止する制御部
   を設けた自動販売機の商品選択制御装置。
3. 【請求項３】 アクチュエータとこのアクチュエータに
   連動するスイッチとをマトリクス回路の交点に接続し、
   前記スイッチの信号を入力する複数の入力部と記憶部と
   を有し、前記各アクチュエータで動作するスイッチで自
   己のアクチュエータを運転終了させる商品選択制御装置
   において、選択された商品の払い出しが指示された際
   に、選択中の特定のアクチュエータを駆動するように前
   記マトリクス回路を駆動してアクチュエータの運転を制
   御するとともに、選択した特定のアクチュエータの運転
   区間中にこの特定アクチュエータを一時的に非選択状態
   に反転させるとともに、この反転期間中に前記マトリク
   ス回路の非選択状態のアクチュエータに連動した前記ス
   イッチに対応する入力部の波形情報を記憶部に記憶し、
   既知のアクチュエータに連動した前記スイッチに対応す
   る入力部の波形情報と記憶部の波形情報とを解析して、
   非選択のアクチュエータに連動する前記スイッチの波形
   情報の変化を前記マトリクス回路の異常状態と識別する
   ことにより、異常状態としての不良内容や不良箇所を特
   定する制御部を設けた自動販売機の商品選択制御装置。
4. 【請求項４】 アクチュエータとこのアクチュエータに
   連動するスイッチとをマトリクス回路の交点に接続し、
   前記スイッチの信号を入力する複数の入力部と記憶部と
   を有し、前記各アクチュエータで動作するスイッチで自
   己のアクチュエータを運転終了させる商品選択制御装置
   において、選択された商品の払い出しが指示された際
   に、選択中の特定のアクチュエータを駆動するように前
   記マトリクス回路を駆動してアクチュエータの運転を制
   御するとともに、選択した特定のアクチュエータの運転
   区間中にこの特定アクチュエータを一時的に非選択状態
   に反転させるとともに、この反転期間中に前記マトリク
   ス回路の非選択状態のアクチュエータに連動した前記ス
   イッチに対応する入力部の波形情報を記憶部に記憶し、
   既知のアクチュエータに連動した前記スイッチに対応す
   る入力部の波形情報と記憶部の波形情報とを解析して、
   非選択のアクチュエータに連動する前記スイッチの波形
   情報の変化を前記マトリクス回路の異常状態と識別する
   ことにより、前記マトリクス回路の異常状態を検出した
   場合には選択中のアクチュエータの運転を停止する制御
   部を設けた自動販売機の商品選択制御装置。