JP4099255B2 - 乾電池収容構造及びこれを有する電子機器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は乾電池収容構造に係り、特に一般家庭に置かれる電子機器に適用される乾電池収容構造に関する。
一般家庭に置かれる電子機器については、操作する人がお年寄りの方の場合もあることを考慮して、乾電池収容構造は、乾電池を交換する作業、即ち、乾電池を取り外す作業及び乾電池を装着する作業が出来るだけし易い構造であることが必要である。
【0002】
【従来の技術】
図11(A)乃至(C)は従来の電子機器の乾電池収容構造を示す。乾電池収容構造は、電子機器筐体10内に乾電池収容空間部11を有し、この乾電池収容空間部11内に対向する位置関係で負電極端子板12と正電極端子板13とを設けた関係にある。負電極端子板12は皿状の乾電池受け部材14に固定してあり、正電極端子板13は皿状の乾電池受け部材15に固定してある。乾電池受け部材14は、電子機器筐体10に固定してある。乾電池受け部材15はA1,A2方向に移動可能に設けてある。乾電池受け部材14及び15は、それぞれ単1乾電池支持部14a,15a及び単2乾電池支持部14b,15bを有する。乾電池受け部材15は、A2方向に突き出たガイドロッド15cを有し、このガイドロッド15cが、コイルばね16が嵌合した状態で、電子機器筐体10の仕切り壁17の穴を貫通している。乾電池受け部材15はコイルばね16によってA1方向に付勢されている。
【0003】
単1乾電池20は、乾電池受け部材14の単1乾電池支持部14aと乾電池受け部材15の単1乾電池支持部15aとによって支持されて、負電極20aを負電極端子板12に押し付けられ、正電極端子板13が正電極20bに押し付けられ、蓋19が乾電池収容空間部11を覆った状態で、乾電池収容空間部11内に収容されている。
【0004】
単1乾電池20を新たらしい単1乾電池20と交換する場合には、先ずは、古くなった単1乾電池20を乾電池収容空間部11から取り外す作業を以下のように行う。
▲1▼蓋19を開ける。
▲2▼一方の手の指で乾電池受け部材15をA2方向に少し押して押さえ、単1乾電池20をフリーとし、図11(B)に二点鎖線で示すように他方の手の指25を乾電池収容空間部11内に差し込んで、単1乾電池20の正電極20b側の上端部20cに当てて単1乾電池20を引き上げるようにする。
【0005】
▲3▼単1乾電池20の正電極20b側が引き上げられた後に、乾電池受け部材15を押さえていた指を離す。
新たらしい単1乾電池20を装着する作業は、以下のように行う。
▲1▼一方の手の指で乾電池受け部材15をX2方向に押して、乾電池受け部材14と乾電池受け部材15との間の距離を拡げ、乾電池受け部材15をこの状態に押さえる。
【0006】
▲2▼単1乾電池20を、その負電極20a側については、乾電池受け部材14の単1乾電池支持部14aに支持させ、その正電極20b側については、乾電池受け部材15の単1乾電池支持部15aに支持させる。
▲3▼乾電池受け部材15を押さえていた指を離す。
乾電池収容構造は単2乾電池21も収容可能である。単2乾電池21については、負電極側を、乾電池受け部材14の単2乾電池支持部14bに支持させ、その正電極側を、乾電池受け部材15の単2乾電池支持部15bに支持させる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、乾電池の取り外し、装着のための作業には、両手を必要とし、一方の手で乾電池受け部材15を押さえながら行うため、作業がしにくかった。
また、単1乾電池20と単2乾電池21とでは、乾電池受け部材14、15のうち嵌合させる位置が異なるため、作業を間違う虞れがある。
【0008】
そこで、本発明は、上記課題を解決した乾電池収容構造及びこれを有する電子機器を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、乾電池が収容される乾電池収容空間部と、
該乾電池収容空間部の上面を塞いだ状態で、該乾電池収容空間部内の乾電池の上端を押さえ、乾電池を取り外す場合に開かれる蓋と、
上記乾電池収容空間部内に対向して設けてある固定の電極端子部材及びばね付勢されている電極端子部材と、
上記乾電池収容空間部のうち上記の固定の電極端子部材側に、該乾電池収容空間部内に廂状に突き出て設けてある廂状突き出し部と、
上記乾電池収容空間部内に設けてある押上げ板と、
該押上げ板を押し上げる方向に付勢するばねとよりなり、
上記乾電池が上記乾電池収容空間部内に収容されており上記蓋が閉じられている状態で上記蓋を開くと、該乾電池が、その固定の電極端子部材側を上記廂状突き出し部と上記押上げ板との間に挾まれて保持され、且つ、ばね付勢されている電極端子部材側が上記押上げ板によって上記乾電池収容空間部より突き出た状態となるようにしたものである。
【0010】
乾電池の固定の電極端子部材側が廂状突き出し部と押上げ板との間に挾まれて保持されるため、乾電池のばね付勢されている電極端子部材側が乾電池収容空間部より突き出た状態となっても、乾電池が乾電池収容空間部から飛び出して落ちてしまうようなことが起きないようにできる。
また、乾電池のばね付勢されている電極端子部材側が乾電池収容空間部より突き出た状態となるため、この部分を指をかける部分に利用出来、乾電池の取り出し操作がし易くなる。
【0011】
請求項2の発明は、上記押上げ板を押し上げる方向に付勢するばねは、該押上げ板のうち固定の電極端子部材側を付勢する第1のコイルばねと、該押上げ板のうちばね付勢されている電極端子部材側を付勢する第2のコイルばねとよりなり、該第2のコイルばねのばね定数が第1のコイルばねのばね定数より大きい構成としたものである。
【0012】
第2のコイルばねのばね定数が第1のコイルばねのばね定数より大きいため、押上げ板が乾電池のうちばね付勢されている電極端子部材側を乾電池収容空間部の外まで押し上げる動作が確実になされるようになる。
請求項3の発明は、上記ばね付勢されている電極端子部材をばね付勢するばねは、円錐コイルばねである構成としたものである。
【0013】
円錐コイルばねは、通常のコイルばねに比べて安定に圧縮変形されるため、ばね付勢されている電極端子部材の動きが安定となる。
請求項4の発明は、上記乾電池収容空間部は、単1乾電池を収容可能な大きさを有し、
上記押上げ板は、中央に、単3乾電池の外形に倣った円弧形状を有し、単3乾電池に当たって単3乾電池を押し上げる単3乾電池押上げ部を有し、この単3乾電池押上げ部の両側に、単2乾電池の外形に倣った円弧形状を有し、単2乾電池に当たって単2乾電池を押し上げる単2乾電池押上げ部を有し、且つ、この単2乾電池押上げ部の両側に、単1乾電池を押し上げる単1乾電池押上げ部を有する構成としたものである。
【0014】
この構成によって、単1乾電池に限らず、単2乾電池も、単3乾電池も収容可能となる。しかも、単2乾電池及び単3乾電池は、乾電池収容構造部の中央に置けば、単2乾電池は単2乾電池押上げ部によって位置規制され、単3乾電池は単3乾電池押上げ部によって位置規制されるため、単2乾電池及び単3乾電池についても略中央に押し込むと正常に装着され、単2乾電池及び単3乾電池について装着する位置を変える必要はなく、よって装着を間違う虞れはない。
【0015】
請求項5の発明は、請求項1乃至請求項5のうちいずれか一項記載の乾電池収容構造を備えた構成としたものである。
乾電池の取り出しがし易く、お年寄りの方でも乾電池の交換を行うことが可能である電子機器が実現出来る。
【0016】
【発明の実施の形態】
図2(A)乃至(D)は、本発明の一実施例になる乾電池収容構造が適用してある受信装置30を示す。受信装置30は、防災無線システムを構築する設備の一つであり、各家庭に置かれるものであり、符号31で示す側を上側、符号32で示す側を下側にした姿勢で、壁に取付けられる。Y1,Y2方向が高さ方向、X1,X2方向が幅方向、Z1が受信装置30より手前に突き出る方向、Z2は受信装置30が取付けられた壁に向かう方向である。
【0017】
受信装置30は、ロッドアンテナ33を有し、且つ、乾電池群収容構造部34を有する。乾電池群収容構造部34は、受信装置30が壁に取付けられた状態で、下寄りの部分に設けてあり、Y2方向にスライド可能な蓋35でもって覆われている。36は受信装置30の筐体である。
乾電池群収容構造部34は、図1、図3、図4、及び図5に示す構造を有する。乾電池群収容構造部34は、一つの乾電池がその負電極が下、正電極が上となる向きで収容される4つの乾電池収容構造部37−1〜37−4がX1、X2方向に密に並んでいる構成であり、全体で4つの乾電池が並んで収容される。各乾電池収容構造部37−1〜37−4は同じ構成であり、いずれか1つの乾電池収容構造部について説明する。特定されないいずれか1つの乾電池収容構造部は、符号37で表す。
【0018】
乾電池収容構造部37は、単1乾電池を収容可能な大きさであり、フレーム40と、押上げ板41と、負電極端子部材42と、正電極端子部材43等を有する。
フレーム40は、筐体36に取り付けてあり、Y1方向端側にU字状のフレーム部40aを有し、Y2方向端側にU字状のフレーム部40b、塞ぎ部40c、及び廂状突き出し部40dを有し、内側に乾電池収容空間部45が形成してある。廂状突き出し部40dは、Z1方向端よりY1方向に寸法a突き出ている。寸法aは短い。後述する乾電池の装着及び取り出しが円滑になされるようにするためである。
【0019】
押上げ板41は、図3中、横長の矩形状を有しており、U字状のフレーム部40aとU字状のフレーム部40bとの間をX1、X2方向に横切るように設けてある。押上げ板41は、4つの乾電池収容構造部37−1〜37−4の全幅に亘っている。押上げ板41は、X1、X2方向の中央に、単3乾電池の外形に倣った円弧形状の単3乾電池押上げ部41aを有し、この単3乾電池押上げ部41aの両側に単2乾電池の外形に倣った円弧形状の単2乾電池押上げ部41bを有し、この単2乾電池押上げ部41bの両側に単1乾電池押上げ部41cを有する。
【0020】
廂状突き出し部40dと押上げ板41とは、廂状突き出し部40dの先端の略Z2方向に押上げ板41のY2方向端が存在する位置関係にある。廂状突き出し部40dの先端と押上げ板41のY2方向端との間のY1、Y2方向の寸法bは短い。図7(A)に示すように、乾電池を押上げ板41と廂状突き出し部40dとの間に安定に挟み込むことが可能なようにするためである。
【0021】
この押上げ板41は、四隅部の開口をガイド柱46、47に嵌合させて、Z1,Z2方向に移動可能に設けてあり、ガイド柱46、47に嵌合して第1、第2のコイルばね48、49によってZ1方向に、即ち、乾電池を押上げる方向に付勢されている。ガイド柱46、47は、上端を上記のフレーム40に固定してあり、下端がねじ止めされたプレート46aによって連結してある。負電極端子部材42寄りのガイド柱46に嵌合してある第1コイルばね48はばね定数をk1を有する。正電極端子部材43寄りのガイド柱47に嵌合してある第2コイルばね49はばね定数をk2を有する。第1コイルばね48のばね定数k1は、後述するように乾電池を押上げ板41と廂状突き出し部40dとの間にしっかりと挟み込むことが可能である値である。第2コイルばね48のばね定数k2は、第1コイルばね48のばね定数k1より大きい値である。図8(A)に示すように、乾電池の正電極側が乾電池収容空間部45からZ1方向に突き出るようにするためである。
【0022】
負電極端子部材42は、塞ぎ部40cに取り付けてある。負電極端子部材42は、単1乾電池及び単2乾電池用の凸部42aと単3乾電池用の凸部42bとを有する。
正電極端子部材43は、U字状支持部材50に固定してある。U字状支持部材50は、U字状のフレーム部40aにY1、Y2方向に移動可能に嵌合している。U字状支持部材50の下端部50aはフレーム40の切り欠き部40dと嵌合している。正電極端子部材43は、上端側(Z1方向端側)に、Y1方向に傾斜した傾斜部43aを有する。図6(A)に示すように、乾電池を装着するときにU字状支持部材50が過度に押されないようにするためである。
【0023】
51はばね固定板であり、フレーム40のY1方向端にX1、X2方向に延在して固定してある。
このばね固定板51と上記のU字状支持部材50との間に、円錐コイルばね52が設けてあり、U字状支持部材50(正電極端子部材43)がY2方向に付勢されている。
【0024】
円錐コイルばね52のうち大きい径側がU字状支持部材50の凸部50aに嵌合して固定してあり、小さい径側がばね固定板51に当たっている。
蓋35は、X1、X2方向の両側の溝部35eを受信装置30の筐体36のレール部36bに嵌合させて設けてあり、Y2方向に引くことによって乾電池収容空間部45が開放され、Y1方向に押すことによって乾電池収容空間部45が閉じられ、爪部35aを筐体36の内部の凹部36aと嵌合されてロックされる。
【0025】
この蓋35の下面には、各乾電池収容空間部45の中央に対向して、Y1、Y2方向に延在するリブ35bが形成してある。このリブ35bのY1方向端は、傾斜した傾斜部35cを有する。このリブ35bは、収容された乾電池の頂部を押さえる役割を有する。
次に、上記構成になる乾電池収容構造部37に単1乾電池20を装着する操作及び動作、単1乾電池20が装着された状態、及び単1乾電池20を取り外す操作及び動作について説明する。
(1)単1乾電池20の装着
▲1▼ 蓋35をY2方向に引き抜いて乾電池収容空間部45を開く。
【0026】
この状態では、押し上げ板41はZ1方向に移動しており乾電池収容空間部45の開口45aの近くに位置しており、正電極端子部材43はY2方向に移動して乾電池収容空間部45内に位置している。
▲2▼ 図6(A)に示すように、操作者は、単1乾電池20をその正電極20bが先頭で乾電池収容空間部45に入るように斜めにした向きで、矢印C方向に押して乾電池収容空間部45に入れる。
【0027】
この操作によって、単1乾電池20の正電極20b側のうちの上端部20cが、U字状支持部材50(正電極端子部材43)を矢印D方向に押して、U字状支持部材50(正電極端子部材43)が、円錐コイルばね52の圧縮を伴ってそのZ1方向端がY1方向に倒れる斜めの姿勢とされてY1方向に押しやられる。単1乾電池20の正電極20b側のうちの下端部20dが、押し上げ板41を矢印Eで示すように押し下げる。
【0028】
単1乾電池20はその負電極20a側のうちの下端部20dが廂状突き出し部40dの上面の凹部40daに当たって、安定に支持された状態で矢印C方向に押し込まれる。
▲3▼ 操作者は、単1乾電池20の負電極20a側を矢印Fで示すように押し下げる。
【0029】
単1乾電池20の負電極20a側のうちの下端部20dが廂状突き出し部40dを越えた段階で、図6(B)に示すように、単1乾電池20の負電極20a側が乾電池収容空間部45内に沈み込む。
▲4▼ 操作者は、単1乾電池20の負電極20a側が完全に乾電池収容空間部45内に沈み込むまで押し、単1乾電池20の負電極20a側の上端部20fが廂状突き出し部40dを越えた段階で、指を離して押すのをやめる。
【0030】
この後、単1乾電池20は以下の3つの動作を行って、図7(A)に示す状態となる。
i 単1乾電池20は、最初に、円錐コイルばね52によって押されてY2方向に移動されて、負電極20a側の上端部20fが廂状突き出し部40dの下側に潜り込む。
【0031】
ii 単1乾電池20は、主に第1コイルばね48のばね力によって押上げ板41のうちY2方向端寄りの部分によってZ1方向に押し上げられ、負電極20a側が、第1コイルばね48のばね力によって廂状突き出し部40dと押上げ板41との間に挟まれて保持される。
iii 第2コイルばね49のばね力によって押上げ板41のうちY1方向端寄りの部分がY2方向端寄りの部分よりもZ1方向に押し上げられて斜めにせりあがり、単1乾電池20の正電極20b側が押し上げられて、単1乾電池20が斜めとなり、上端部20cが乾電池収容空間部45より突き出る。
【0032】
単1乾電池20は負電極20a側を保持されており、乾電池収容空間部45より飛び出して落ちることは起きず、安全である。
▲5▼ 残りの乾電池収容空間部45にも単1乾電池20を上記のように装着した後に、蓋35をY1方向に押してスライドさせ、最終位置でロックさせて、乾電池収容空間部45を塞ぐ。
【0033】
蓋35のスライドによって、リブ35bがその傾斜部35cから単1乾電池20の乾電池収容空間部45より突き出ている部分を押し、単1乾電池20の正電極20b側が乾電池収容空間部45内に押し込まれる。これによって、図7(B),(C)に示すように、単1乾電池20は、その上端をリブ35bによって押さえられて、乾電池収容空間部45内に完全に収容され、押上げ板41のうちの単1乾電池押上げ部41cによって支持され、負電極20aが負電極端子部材42に押し当たり、正電極20bが正電極端子部材43に押し当たった状態となる。
【0034】
(2)単1乾電池20の取り外し
▲1▼ 図8(A)に示すように、蓋35をY2方向に引き抜いて乾電池収容空間部45を開く。
蓋35を引き抜くと、単1乾電池20は、リブ35bによる押さえを開放され、図8(A)に示すように、負電極20a側については、主に第1コイルばね48のばね力によって廂状突き出し部40dと押上げ板41との間に挟まれて保持され、正電極20b側については、第2コイルばね49のばね力によって押上げ板41のうちY1方向端寄りの部分によってZ1方向に押し上げられてせりあがり、斜めとなって正電極20b側が乾電池収容空間部45より突き出て、指をかけることが可能である指かけ可能部分20gが形成された状態となる。
【0035】
単1乾電池20は、取外し易い状態となるも、乾電池収容空間部45から飛び出して落ちることにはならず、安全である。
▲2▼ 操作者は、図8(B)に示すように、一方の手の指25を指かけ可能部分20gに掛け、矢印Gで示す手前の方向に引く。
これによって、単1乾電池20は、図8(C)に示すように、起き上げられ、、廂状突き出し部40dと押上げ板41とによる挟み保持が解除される。
【0036】
▲3▼ 操作者は、指かけ可能部分20gに掛けている指25の手の残りの指で単1乾電池20を掴んで、取り出す。
残りの乾電池収容空間部45に装着されている単1乾電池20も、上記のように取り出す。
また、上記構成になる乾電池収容構造部37は、単2乾電池21又は単3乾電池22を装着することが可能となっている。
【0037】
単2乾電池21は、図9(A),(B)に示すように、その上端をリブ35bによって押さえられ、下部を、押上げ板41のうちの単2乾電池押上げ部41bによって位置規制されて支持された状態で、装着される。
単3乾電池22は、図10(A),(B)に示すように、その上端をリブ35bによって押さえられ、下部を、押上げ板41のうちの単3乾電池押上げ部41aによって位置規制されて支持された状態で、装着される。
【0038】
単2乾電池21及び単3乾電池22の装着及び取り出しは、上記の単1乾電池20の場合と同様に行われる。
また、押上げ板41についてみると、単3乾電池押上げ部41aは、押上げ板41のX1、X2方向の中央に単3乾電池の外形に倣った円弧形状を有しており、単2乾電池押上げ部41bは単3乾電池押上げ部41aの両側に位置して単2乾電池の外形に倣った円弧形状を有している。よって、単2乾電池21及び単3乾電池22は、乾電池収容構造部37の中央に置けば、単2乾電池21は単2乾電池押上げ部41bによって位置規制され、単3乾電池22は単3乾電池押上げ部41aによって位置規制される。このため、単2乾電池21及び単3乾電池22についても略中央に押し込むと正常に装着され、単2乾電池21及び単3乾電池22について装着する位置を変える必要はなく、よって装着を間違うことは起きない。
【0039】
また、上記の乾電池収容構造は、上記の受信機器の他に、送信機器等の電子機器に適用が可能である。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、乾電池の固定の電極端子部材側が廂状突き出し部と押上げ板との間に挾まれて保持されるため、乾電池のばね付勢されている電極端子部材側が乾電池収容空間部より突き出た状態となっても、乾電池が乾電池収容空間部から飛び出して脱落してしまうようなことが起きないようにすることが出来る。また、乾電池のばね付勢されている電極端子部材側が乾電池収容空間部より突き出た状態となるため、この突き出た部分を指をかける部分に利用出来、このようにすることによって、乾電池の取り出し操作を容易に行うことが出来る。
【0041】
請求項2の発明は、押上げ板を押し上げる方向に付勢するばねを、押上げ板のうち固定の電極端子部材側を付勢する第1のコイルばねと、押上げ板のうちばね付勢されている電極端子部材側を付勢する第2のコイルばねとよりなり、該第2のコイルばねのばね定数が第1のコイルばねのばね定数より大きい構成としたものであるため、押上げ板が乾電池のうちばね付勢されている電極端子部材側を乾電池収容空間部の外まで押し上げる動作が確実になされるようにすることが出来る。
【0042】
請求項3の発明は、ばね付勢されている電極端子部材をばね付勢するばねが、円錐コイルばねである構成としたものであり、一般に、円錐コイルばねは、通常のコイルばねに比べて安定に圧縮変形されるため、ばね付勢されている電極端子部材の動きが安定となるように出来る。
請求項4の発明は、上記乾電池収容空間部は、単1乾電池を収容可能な大きさを有し、上記押上げ板は、中央に、単3乾電池の外形に倣った円弧形状を有し、単3乾電池に当たって単3乾電池を押し上げる単3乾電池押上げ部を有し、この単3乾電池押上げ部の両側に、単2乾電池の外形に倣った円弧形状を有し、単2乾電池に当たって単2乾電池を押し上げる単2乾電池押上げ部を有し、且つ、この単2乾電池押上げ部の両側に、単1乾電池を押し上げる単1乾電池押上げ部を有する構成としたものであるため、単1乾電池に限らず、単2乾電池も、単3乾電池も収容可能となる。しかも、単2乾電池及び単3乾電池は、乾電池収容構造部の中央に置けば、単2乾電池は単2乾電池押上げ部によって位置規制され、単3乾電池は単3乾電池押上げ部によって位置規制されるため、単2乾電池及び単3乾電池についても略中央に押し込むと正常に装着され、単2乾電池及び単3乾電池について装着する位置を変える必要はなく、よって装着を間違うことが起きないように出来る。即ち、単2乾電池及び単3乾電池についても誤りなく確実に装着することが出来る。
【0043】
請求項5の発明は、請求項1乃至請求項5のうちいずれか一項記載の乾電池収容構造を備えた構成としたものであるため、乾電池の取り出しがし易く、お年寄りの方でも乾電池の交換を行うことが可能である電子機器を実現出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の乾電池収容構造の一部切截斜視図である。
【図2】図1の乾電池収容構造が適用してある受信装置を示す図である。
【図3】乾電池収容構造の平面図である。
【図4】図3中、IV-IV 線に沿う断面図である。
【図5】図3中、V−V線に沿う断面図である。
【図6】単1乾電池の装着の手順を説明する図である。
【図7】図6に続く装着手順を説明する図である。
【図8】単1乾電池の取り出しの手順を説明する図である。
【図9】単2乾電池が装着された状態を示す図である。
【図10】単3乾電池が装着された状態を示す図である。
【図11】従来の乾電池収容構造を示す図である。
【符号の説明】
20 単1乾電池
21 単2乾電池
22 単3乾電池
30 受信装置
35 蓋
35b リブ
37 乾電池収容構造部
40 フレーム
40d 廂状突き出し部
41 押上げ板
41a 単3乾電池押上げ部
41b 単2乾電池押上げ部
41c 単1乾電池押上げ部
42 負電極端子部材
43 正電極端子部材
45 乾電池収容空間部
48 第1コイルばね
49 第4コイルばね
52 円錐コイルばね
Claims (5)
- 乾電池が収容される乾電池収容空間部と、
該乾電池収容空間部の上面を塞いだ状態で、該乾電池収容空間部内の乾電池の上端を押さえ、乾電池を取り外す場合に開かれる蓋と、
上記乾電池収容空間部内に対向して設けてある固定の電極端子部材及びばね付勢されている電極端子部材と、
上記乾電池収容空間部のうち上記の固定の電極端子部材側に、該乾電池収容空間部内に廂状に突き出て設けてある廂状突き出し部と、
上記乾電池収容空間部内に設けてある押上げ板と、
該押上げ板を押し上げる方向に付勢するばねとよりなり、
上記乾電池が上記乾電池収容空間部内に収容されており上記蓋が閉じられている状態で上記蓋を開くと、該乾電池が、その固定の電極端子部材側を上記廂状突き出し部と上記押上げ板との間に挾まれて保持され、且つ、ばね付勢されている電極端子部材側が上記押上げ板によって上記乾電池収容空間部より突き出た状態となるようにしたことを特徴とする乾電池収容構造。 - 上記押上げ板を押し上げる方向に付勢するばねは、該押上げ板のうち固定の電極端子部材側を付勢する第1のコイルばねと、該押上げ板のうちばね付勢されている電極端子部材側を付勢する第2のコイルばねとよりなり、該第2のコイルばねのばね定数が第1のコイルばねのばね定数より大きい構成としたことを特徴とする請求項1記載の乾電池収容構造。
- 上記ばね付勢されている電極端子部材をばね付勢するばねは、円錐コイルばねである構成としたことを特徴とする請求項1記載の乾電池収容構造。
- 上記乾電池収容空間部は、単1乾電池を収容可能な大きさを有し、
上記押上げ板は、中央に、単3乾電池の外形に倣った円弧形状を有し、単3乾電池に当たって単3乾電池を押し上げる単3乾電池押上げ部を有し、この単3乾電池押上げ部の両側に、単2乾電池の外形に倣った円弧形状を有し、単2乾電池に当たって単2乾電池を押し上げる単2乾電池押上げ部を有し、且つ、この単2乾電池押上げ部の両側に、単1乾電池を押し上げる単1乾電池押上げ部を有する構成としたことを特徴とする請求項1記載の乾電池収容構造。 - 請求項1乃至請求項5のうちいずれか一項記載の乾電池収容構造を備えた構成としたことを特徴とする電子機器。
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