JP4096730B2 - 放電灯始動装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として自動車の前照灯に用いる放電灯に対応した放電灯始動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、自動車用の前照灯において放電灯が利用されるようになってきている。この種の用途では、図17に示すように、エンジンルームの容積を確保するために、前照灯3は自動車Vの隅部分に配置される。前照灯3は図18のようにユニット化されており、ユニットハウジング30の中には、光源を収納した灯体4が配設され、灯体4の中には、光源としての放電灯2と、放電灯2を着脱自在に装着するソケット部11を備えた放電灯始動装置1とが収納される。灯体4は放電灯2からの光の投射方向を制御するようにレンズなどを備える。また、放電灯2にはHIDランプが用いられる。
【0003】
この種の用途では放電灯2に始動用の高電圧を印加するための始動回路が必要であって、放電灯始動装置1は、図19のように、放電灯2を着脱可能に装着するソケット部11を備える器体10に始動回路(図示せず)を組み込んで構成されている(たとえば、特許文献1参照)。始動回路を組み込んだ器体10は、放電灯2を点灯させるための電力を供給する点灯装置6(図20参照)とは分離されており、点灯装置6とは接続線5を介して接続される。接続線5は、図20のようにハーネスとして器体10に接続される構成と、器体10の内部から直接引き出される構成とが知られている。ただし、従来の放電灯始動装置1では、図18に示すように、接続線5は器体10から下向きに(つまり、器体10の下面に直交する向き)に引き出され、ユニットハウジング30の壁を通過して点灯装置6に接続される。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−216534号公報(第5−6頁、図10、12)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述のようにエンジンルームの容積を確保するには、ユニットハウジング30を小型化することが望ましいが、ユニットハウジング30の内部において放電灯2の交換作業に必要となるユニットハウジング30の前側部分のスペースはあまり小さくすることができない。したがって、ユニットハウジング30を小型化しようとすれば後側部分のスペースを低減することが必要になる。つまり、ユニットハウジング30の内部において接続線5の収納スペースを低減することが必要である。
【0006】
しかしながら、上述した構成の放電灯始動装置1では接続線5が下向きに引き出されているものであるから、図20に二点鎖線で示すように、接続線5を引き回す向きを変えようとすれば接続線5を曲げなければならない。この種の接続線5には絶縁耐圧の高いものを用いる必要があり、とくに接続線5をハーネスとする場合には複数本の電線を束ねた1本のケーブルを接続線5に用いるのであって、この種の接続線5は硬いものであるから、接続線5を引き回す向きを変えるには接続線5を湾曲させなければならず、結果的に接続線5の占有スペースを十分に小さくすることができないという問題がある。
【0007】
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、放電灯よりも後方において接続線の引き回しのための占有スペースを小さくすることができる放電灯始動装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、放電灯が着脱可能に装着されるソケット部を前面に備えた器体と、ソケット部に臨んで設けられ放電灯を接続する電極と、電極を通して放電灯に始動用の高電圧を印加する始動回路と、始動回路を構成する電子部品間の配線路および前記電極を形成するリードフレームからなる配線路と前記器体とは別に設けられ放電灯に電力を供給して点灯させる点灯装置を接続する接続線に接続されるとともに、配線路に結合される端子板とを有し、端子板が、接続線の引出方向が前方となるように、器体に対して前後方向に沿って配置された接続線の後端部を保持することを特徴とする。
【0009】
求項の発明は、請求項1の発明において、前記ソケット部は円筒状であって、放電灯の口金部の周面に突設したランプピンに係合して放電灯を保持する結合用溝がソケット部の周壁に形成され、結合用溝はソケット部の周方向において120度間隔の3個1組と180度間隔の2個1組とを少なくとも1組ずつ備えることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
参考例1)
構成例において説明する放電灯始動装置1は、自動車の前照灯に用いるものであって、図2に示すように、灯体4の中に放電灯2とともに収納される。灯体4には放電灯2からの光の投射方向を制御する反射器31が設けられる。放電灯始動装置1は、放電灯2が着脱自在に装着されるソケット部を備えるとともに放電灯2に始動用の高電圧を印加するための始動回路を内蔵している。ここに、放電灯2にはメタルハライドランプのようなHIDランプが用いられる。放電灯2に電源を供給するために設けた点灯装置6は、3本の単線である接続線5を介して放電灯始動装置1に接続される。また、点灯装置6はカーバッテリのような直流電源Bを電源とし、点灯装置6には直流電源Bの電圧を変換するDC−DCコンバータおよび点灯装置6の出力を交番させる極性反転回路(インバータ回路)が設けられる。
【0011】
放電灯始動装置1に内蔵される始動回路12は、たとえば、図3に示すように構成される。図示例では、2次巻線n2の一端を放電灯2に接続するパルストランスPTを備え、パルストランスPTの2次巻線n2の他端はインダクタL1を介して接続線5(0V)に接続される。また、パルストランスPTの1次巻線n1の一端にはスパークギャップSGの一端が接続され、1次巻線n1の他端は接続線5(800V)に接続される。パルストランスPTの1次巻線n1とスパークギャップSGとの直列回路には、抵抗R1およびコンデンサC1が並列接続される。さらに、放電灯2の他端と接続線5(−380V)との間にはインダクタL2が挿入され、パルストランスPTの2次巻線n2と放電灯2との直列回路にはコンデンサC2が並列接続される。
【0012】
この始動回路12では、コンデンサC1が充電されスパークギャップSGが導通すると、パルストランスPTの1次巻線n1に電流が流れ、このときパルストランスPTの2次巻線n2に誘起されるパルス状の高電圧が放電灯2に印加されることによって、放電灯2を始動することができる。なお、インダクタL1,L2およびコンデンサC2はフィルタを構成する。
【0013】
ところで、本構成例の器体10は、図1に示すように、全体としては箱状に形成され、放電灯2が接続されるソケット部11が厚み方向の一面に一体に突設されている。以下では、器体10においてソケット部11が突出している面を前面と呼ぶ。ソケット部11は適合する放電灯2の形状に合わせて内筒11aと外筒11bとからなる二重円筒状に形成されている。また、器体10は前方から見ると矩形の一辺を弧状に形成した形状を有し、器体10の前面において弧状となった一辺側の近傍にソケット部11が設けられている。以下では、ソケット部11に向かって器体10が弧状になっている側を上側として説明する。
【0014】
器体10は合成樹脂成形品であって、リードフレームを用いて形成した金属板からなる配線路13をインサート成形によって同時一体に成形したベース10aと、ベース10aの前面に結合されるカバー10bとを備える。ここに、ソケット部11の外筒11bはベース10aとカバー10bとに分離された形で形成されているが、以下の説明ではとくに必要がないかぎり、外筒11bをベース10a側とカバー10b側とに分けた説明はしない。ベース10aに設けた配線路13には上述した始動回路12を構成する電子部品を配線路13に実装してある。また、配線路13の一部はソケット部11に臨んでおり放電灯2を接続するための電極14として機能する。電極14としては、内筒11aの内側に配置した内側電極14aと、外筒11bの内側に配置した複数個の外側電極14bとが設けられている。ここに、内側電極14aは2個設けられ、外側電極14bは2個ずつ隣接させて2箇所に設けられている。
【0015】
カバー10b側の外筒11b(つまり、ソケット部11の周壁)にはソケット部11に接続される放電灯2を機械的に保持するための結合用溝15が設けられる。結合用溝15は外筒11bの前面と内側面とに開放され、外筒11bの前端から後方に延長された部位と、外筒11bの周方向に延長された部位とを有したL字状に形成されている。したがって、放電灯2の口金部21(図15参照)に突設されたランプピン22を結合用溝15に挿入して放電灯2を回転させるとランプピン22が結合用溝15の奥に導入され、放電灯2がソケット部11に保持されるようにしてある。この種のバヨネット方式の結合様式は周知技術であるから説明を省略する。結合用溝15は外筒11bの周方向において等間隔(等角度間隔)で4箇所に設けられている。つまり、ソケット部11の周方向において90度ずつ4個の結合用溝15が形成される。一般に販売されている前照灯用の放電灯2は口金部21の周面に互いに反対向きになる2本のランプピン22が突設されているから、4個の結合用溝15を備えるソケット部11に対して放電灯2を90度ずつ異なる4位置で保持することが可能になる。
【0016】
ところで、上述した配線路13に器体10とは別に設けた点灯装置6を接続するための接続線5は、器体10の下面に突設された突台部16から前方に引き出される。本構成例では接続線5の端部がL字状に折曲されることによって、接続線5の端部が器体10の内部において配線路13に接続されるとともに、接続線5が器体10の下面に突設した突台部16から前方に引き出されるようにしてある。要するに、接続線5はソケット部11への放電灯2の差込方向に沿った器体10の周面(ここでは、下面)から引き出されており、接続線5には、下面に直交する部位(器体10の内部で上下方向に沿う部位)と、引出方向である前方向に沿った部位とが設けられ、両部位の間に曲げ部位が形成されていることになる。
【0017】
接続線5には、それぞれ芯線が単線である3本の電線が用いられる。製造工程においては接続線5は器体10から下向きに引き出される形で配線路13に接続され、製造工程における最終段階で前方に引き出されるように折曲される。すなわち、図4に示すように、ベース10aに設けた配線路13において点灯装置6と接続する部位に端子板18の一端部を溶接により接続し、端子板18の他端部に接続線5をかしめ固定するのであって、端子板18への接続線5の接続後に接続線5をL字状に折曲する。なお、端子板18における接続線5との接続部位は接続線5を囲む筒状などに形成しておき、接続線5を筒状部分に通した後に筒状部分をかしめるようにすればよい。この種の構造は各種端子と電線との機械的結合に用いられる周知構造を採用すればよい。
【0018】
ところで、スプリングバックによって接続線5の引出方向が変化することのないように、器体10には突台部16の下面に対向する形で板状の規制部材17が設けられる。規制部材17は、ヒンジを介して器体10と一体に設けておき、接続線5を折曲した後に突台部16に固定するか、または器体10とは別部材として用意しておき、接続線5の折曲後に突台部16に嵌着する。このような構成により、規制部材17が接続線5の引出方向を器体10の外部で器体10に対して固定することになる。
【0019】
上述した構成によって、本構成例では器体10の直下で接続線5の引出方向が前方向になるから、従来構成のように器体10の下方において緩やかに曲げる必要がなく、接続線5の占有スペースを低減することができる。つまり、自動車の前照灯に用いるユニットハウジング30の内部に放電灯始動装置1を収納するとすれば、接続線5を収納するためにユニットハウジング30の後端部において下側に大きな空間を確保する必要がなく、それだけエンジンルームの容積を大きくとることが可能になる。
【0020】
なお、規制部材17としては、上述のような板状の部材のほか接着剤を用いることも可能である。つまり、接続線5の端部をL字状に折曲した後に突台部16に対して接続線5を接着剤で固定することによって、接続線5の引出方向を前方向に固定するようにしてもよい。接着剤としては硬化時間の長いものは生産性が低くなるから、いわゆるホットメルトと称する接着剤を用いるのが望ましい。
【0021】
参考例2)
構成例は、参考例1と同様の構成であるが、参考例1において用いた規制部材17を省略したものである。ただし、接続線5を単にL字状に折曲しただけでは接続線5にスプリングバックが生じて接続線5をL字状に保つことができないから、本構成例では接続線5を加熱した状態でL字状に折曲する曲げ加工(つまり、くせ付け)を施すことで接続線5をL字状に保つようにしてある。
【0022】
接続線5をL字状に折曲する時点は参考例1と同様に製造工程の最終段階であり、図6のように配線路13に溶接した端子板18に端部を接合した接続線5を加熱しつつL字状に折曲する曲げ加工を施した後に、図5のようにベース10aにカバー10bを装着すればよい。また、カバー10bの装着後に接続線5に曲げ加工を施すことも可能である。接続線5に曲げ加工を施すまでの形状は、器体10から接続線5を引き出した形式である従来構成と同様になる。接続線5の曲げ部位は略直角になるように(つまり、湾曲部分がほぼなくなるように)折曲する。なお、接続線5を加熱しつつ折曲することで、接続線5は冷却後にはスプリングバックをほとんど生じることがなくL字状に保たれるが、必要であればL字状に保たれるように接着剤を併用して、接続線5を突台部16に固着してもよい。他の構成および機能は参考例1と同様である。
【0023】
(実施形態
上述した構成例では接続線5を折曲する構成を採用していたが、本実施形態では接続線5を折曲せずに、器体10に対して所望の引出方向に沿って配置された接続線5の端部を引出方向のまま保持する構成を器体10に設けている。すなわち、図8に示すように、器体10に設けた配線路13に溶接される端子板18によって接続線5をあらかじめ保持しておき、接続線5を保持した端子板18を図7のように配線路13に溶接するのである。
【0024】
接続線5は端子板18に対してかしめ固定する。つまり、端子板18の一端部をL字状に形成するとともに端子板18に筒状部分(図示せず)を形成しておき、参考例1と同様に接続線5の一端部を筒状部分に挿入した後にかしめればよい。他の構成および機能は参考例1と同様である。
【0025】
参考例1、2および実施形態1においては、接続線5の引出方向を器体10に対して前方向としているから、図9に示すように、ユニットハウジング30に対して後方に張り出す部分がなく、エンジンルームの容積を比較的大きくとることが可能になる。なお、図に示すユニットハウジング30は、後端が開口するユニット本体32と、ユニット本体32の後端の開口部分を閉塞するユニットカバー33とを結合してある。
【0026】
接続線5の引出方向はソケット部11に向かって器体10の縦方向(上下方向)に直交する面に沿っていれば前方向に限定されるものではない。つまり、器体10に対してソケット部10が開口している向きを引出方向とすれば上述した各構成例と同様に、前方向に接続線5が引き出され、図10のようにソケット部10が開口している向きとは反対向きにすれば後方向に接続線5が引き出される。この構成は、図10に斜線部Aで示す部位に他の部材が配置されるような場合に有効であって、接続線5が斜線部Aの部位の部材に干渉するのを防止することができる。また、必要に応じて、図11のようにソケット部11に向かって右向きに接続線5を引き出したり、図12のようにソケット部11に向かって左向きに接続線5を引き出すことも可能である。いずれの場合についても、接続線5は突台部16から引き出すのが望ましく、器体10の下面に対して突台部16が突出していることにより、突台部16の側面から接続線5を引き出すことで接続線5の配線スペースを確保しやすくなる。
【0027】
参考例3
上述した各構成例では、接続線5の引出方向が固定であったが、本構成例では接続線5の引出方向を可変にしたものである。つまり、図13に示すように、器体10に対してスイング可能な可動体19を設けているのであって、図示例では可動体19が前後方向にスイング可能となるように器体10に対して軸着されている例を示している。可動体19には一端面から接続線5の端部が挿入され、可動体19は、接続線5の引出方向がソケット部11に向かって器体10の縦方向(上下方向に)に直交する面に沿う向き(つまり、図示例では前向きまたは後向き)と、ソケット部11に向かって器体10の縦方向に沿う向き(つまり、図示例では下向き)との間で可動になるように器体10に取り付けられる。
【0028】
器体10に可動体19を軸着する構造は、電源プラグにおいて栓刃の差込方向と電線の引出方向とをスイングさせる構成と類似した構成を採用することができる。つまり、可動体19の両側に突設した回転軸を器体10により保持し、さらに可動体19において接続線5に接続される接触板を、器体10に設けた摺接板に摺接させることによって、可動体19が回動しても接触板と摺接板との接触によって電気的接続が保たれるようにする。器体10に対する可動体19の回転角度は適宜に設定することができる。
【0029】
構成例のように接続線5の引出方向を可変にすることによって、種々の形態の前照灯に対応することが可能になる。つまり、種々形状の前照灯において同品種の放電灯始動装置1を採用することが可能になり、部品品種の低減になる。他の構成および機能は参考例1と同様である。
【0030】
(実施形態
上述した各構成例では、放電灯2として現行のHIDランプを適合ランプとするものを示した。すなわち、図15に示すように、この種の放電灯2は、発光管20を支持する口金部21の周面にランプピン22が突設された形状であって、図16(a)に示すように、ランプピン22は口金部21の周面の2箇所に突設されている。口金部21は断面円形であり、ランプピン22は180度間隔で2箇所に突設されているのである。一方、将来においては、水銀レス(無水銀)ランプと称する放電灯2が自動車の前照灯に採用される可能性があり、この種の放電灯2は図16(b)のように口金部21の周面の3箇所において120度間隔でランプピン22が突設される。
【0031】
したがって、今後はどちらの放電灯2も適合ランプとする構成が必要になると考えられる。点灯装置6や始動回路12については回路設計によって両種の放電灯2に対応可能となるが、上述した放電灯始動装置1はランプピン22に対応する結合用溝15が90度の角度間隔で4箇所に設けられているから、120度の角度間隔で3箇所に設けたランプピン22には適合させることができない。そこで、本実施形態では、図14に示すように、結合用溝15を60度間隔で6箇所に設けているのであって、この構成を採用することによって、180度間隔で2箇所にランプピン22が突設されている現行の放電灯2と、120度間隔で3箇所にランプピン22が突設される水銀レスランプと称する放電灯2との両者に結合用溝15が対応可能になる。この構成は180度間隔の2個1組で3組の結合用溝15と、120度間隔の3個1組で2組の結合用溝15とを備えているのであって、両組で結合用溝15を共用することによって合計6組の結合用溝15になっている。
【0032】
なお、各形式の放電灯2にそれぞれ適合するように180度の角度間隔で2個の結合用溝15を形成するとともに、120度の角度間隔で3個の結合用溝15を形成することによって、合計5個の結合用溝15で2種類の放電灯に対応可能としたり、あるいは5個の結合用溝15のうちの1個については共用して4個の結合用溝15で2種類の放電灯2に対応することも可能である。なお、いずれの場合も電極14(とくに、外側電極14b)の位置は適宜に設定する。他の構成および機能は実施形態1と同様である。また、本実施形態の構成は始動回路12を内蔵していないランプソケットにも適用可能であって、2種類の放電灯2を適合ランプとするランプソケットを提供することが可能である。
【0033】
【発明の効果】
請求項1の発明は、放電灯が着脱可能に装着されるソケット部を前面に備えた器体と、ソケット部に臨んで設けられ放電灯を接続する電極と、電極を通して放電灯に始動用の高電圧を印加する始動回路と、始動回路を構成する電子部品間の配線路および前記電極を形成するリードフレームからなる配線路と前記器体とは別に設けられ放電灯に電力を供給して点灯させる点灯装置を接続する接続線に接続されるとともに、配線路に結合される端子板とを有し、端子板が、接続線の引出方向が前方となるように、器体に対して前後方向に沿って配置された接続線の後端部を保持するものであり、器体の周面から直交する方向に接続線が引き出される従来構成に比較すると、放電灯よりも後方での接続線の引き回しのための占有スペースが小さくなり、結果的に放電灯始動装置を収納する器具の全体としての容積を小さくすることが可能になる。つまり、本発明の放電灯始動装置を自動車の前照灯に用いるときに、放電灯始動装置および放電灯を収納するユニットハウジングのエンジンルームへの張り出しを小さくすることができ、特に器体の後方(背面側)の省スペース化になる。しかも、放電灯の前部分については従来通りのスペースを確保することができるから、放電灯の交換などのメンテナンス性を損なうことがない。また、端子板は、器体に対して前後方向に沿って配置された接続線の後端部を保持するので、接続線を曲げる必要がなく、接続線の引出方向を前方としながらも、曲げ用のスペースが不要になり省ス ペースになる。
【0034】
求項の発明は、請求項1の発明において、ソケット部は円筒状であって、放電灯の口金部の周面に突設したランプピンに係合して放電灯を保持する結合用溝がソケット部の周壁に形成され、結合用溝はソケット部の周方向において120度間隔の3個1組と180度間隔の2個1組とを少なくとも1組ずつ備えるものであり、口金部の周面においてランプピンが180度間隔で2本突設されている放電灯と120度間隔で3本突設されている放電灯とのどちらも保持することが可能になり、ランプピンの仕様が異なる放電灯を適合ランプとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の参考例1を示す斜視図である。
【図2】 同上のブロック図である。
【図3】 同上の内部回路図である。
【図4】 同上の製造途中における斜視図である。
【図5】 本発明の参考例2を示す斜視図である。
【図6】 同上の製造途中における斜視である。
【図7】 本発明の実施形態を示す製造途中における斜視図である。
【図8】 同上の要部斜視図である。
【図9】 本発明の使用例を示す側面図である。
【図10】 本発明の他の構成例を示す側面図である。
【図11】 本発明の別の構成例を示す正面図である。
【図12】 本発明のさらに別の構成例を示す正面図である。
【図13】 本発明の参考例3を示す概略側面図である。
【図14】 本発明の実施形態を示す正面図である。
【図15】 同上に用いる放電灯を示す斜視図である。
【図16】 同上に用いる放電灯のランプピンの配置を示す図である。
【図17】 自動車の斜視図である。
【図18】 放電灯始動装置を用いた前照灯の一部切欠斜視図である。
【図19】 従来例を示す斜視図である。
【図20】 従来例の使用形態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 放電灯始動装置
2 放電灯
5 接続線
6 点灯装置
10 器体
11 ソケット部
12 始動回路
13 配線路
14 電極
15 結合用溝
17 規制部材
18 端子板
19 可動体

Claims (2)

  1. 放電灯が着脱可能に装着されるソケット部を前面に備えた器体と、ソケット部に臨んで設けられ放電灯を接続する電極と、電極を通して放電灯に始動用の高電圧を印加する始動回路と、始動回路を構成する電子部品間の配線路および前記電極を形成するリードフレームからなる配線路と前記器体とは別に設けられ放電灯に電力を供給して点灯させる点灯装置を接続する接続線に接続されるとともに、配線路に結合される端子板とを有し、端子板は、接続線の引出方向が前方となるように、器体に対して前後方向に沿って配置された接続線の後端部を保持することを特徴とする放電灯始動装置。
  2. 前記ソケット部は円筒状であって、放電灯の口金部の周面に突設したランプピンに係合して放電灯を保持する結合用溝がソケット部の周壁に形成され、結合用溝はソケット部の周方向において120度間隔の3個1組と180度間隔の2個1組とを少なくとも1組ずつ備えることを特徴とする請求項1記載の放電灯始動装置。
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