JP2004220813A - ランプソケット - Google Patents
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Abstract
【課題】従来よりも小型化及び薄型化が可能なランプソケットを提供する。
【解決手段】ソケット本体10の前面に一対の挿入溝部12a,12bを設けるとともに挿入溝部12a,12bに挿入された放電ランプLA1の端子ピン7a,7bを受ける一対の端子受け具13が挿入溝部12a,12b内に配設されている。このため、ソケット本体10の外形寸法を放電ランプLA1のホルダ部4の外形寸法よりも小さくすることができる。故に、端子受け金具206をホルダ部101の周面に対向する位置に設けなければならなかった従来例に比較してソケット本体10の小型化及び薄型化が可能となる。
【選択図】 図1
【解決手段】ソケット本体10の前面に一対の挿入溝部12a,12bを設けるとともに挿入溝部12a,12bに挿入された放電ランプLA1の端子ピン7a,7bを受ける一対の端子受け具13が挿入溝部12a,12b内に配設されている。このため、ソケット本体10の外形寸法を放電ランプLA1のホルダ部4の外形寸法よりも小さくすることができる。故に、端子受け金具206をホルダ部101の周面に対向する位置に設けなければならなかった従来例に比較してソケット本体10の小型化及び薄型化が可能となる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の前照灯や補助灯に利用される放電ランプが着脱自在に装着されるランプソケットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、自動車の前照灯(ヘッドライト)や補助灯(フォグランプ)にHIDランプ(高輝度放電ランプ)が使用されており、例えば、図35に示すような構造の放電ランプLA’と、図36及び図37に示すようなランプソケットS’が提供されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この放電ランプLA’は、放電管100と、放電管100を支持するホルダ部101とを備え、前面に放電管100が取り付けられた円筒形の主部102と、主部102よりも外形寸法の小さい円筒形であって主部102の背面より突設された嵌合部103とでホルダ部101が構成されている。また、主部102の周面には一対の係合ピン104が径方向に突設され、嵌合部103の底面には円形凹部103aが形成されている。
【0004】
ホルダ部101の中心部には棒状の導電部材が挿着されており、この導電部材の一端が放電管100内に配設された一対の電極106a,106bの一方(電極106a)に電気的に接続され、他端が円形凹部103aの底面より突出されて端子105を形成している。また、嵌合部103の周面には他方の電極106bと電気的に接続された円環状の端子107が設けられている。すなわち、ホルダ部101並びに2つの端子105,107によって放電ランプLA’の口金部が構成されている。なお、このような構造の口金部はECE Reg.No.99やIEC 60061等の規格においてP32d−2の口金として規定されている。
【0005】
一方、ランプソケットS’は合成樹脂成形品からなるソケット本体200を備えている。このソケット本体200は、図36に示すように前面に開口する有底円筒形状の筒状部201を有しており、この筒状部201には放電ランプLA’の嵌合部103と嵌合するソケット側嵌合部202と、主部102の周面に突設されている一対の係合ピン104が係合するピン係合部203とが形成されている。また、筒状部201の内底面中央には前面が開口する有底円筒形状の円筒部204が突設されており、この円筒部204と筒状部201の内周面との間の空間がソケット側嵌合部202となる。さらに、円筒部204の底部には嵌合部103の底面に突出する端子105を受けて接触導通する端子受け金具205が配設され、筒状部201の内底面における周部には嵌合部103の周面に露出する円環状の端子107と接触導通する2つの端子受け金具206,206が配設されている。なお、これら3つの端子受け金具205,206,206はソケット本体200内においてそれぞれ電線220,221,222に接続されており、ソケット本体200の一端部からこれら3本の電線220〜222が引き出されて放電灯点灯装置に接続されている。
【0006】
ピン係合部203は、筒状部201の周方向に所定の間隔をおいて形成された複数(4つ)の係合孔部203aと、筒状部201の内周面に形成されて係合孔部203aの端部に連なる挿入用溝203bと、係合孔部203aの端部であって、挿入用溝203bに連なる部位とは反対側の端部に設けられて係合孔部203aに連なる切欠き部203cとで構成される。
【0007】
而して、嵌合部103をソケット本体200のソケット側嵌合部202に嵌合し、係合ピン104を挿入用溝203bに挿入した後、放電ランプLA’を回転させて係合ピン104を係合孔部203aに係合することで放電ランプLA’がランプソケットS’に装着され、一方の端子105が円筒部204の内底面に配設された端子受け金具205に接続されて接触導通するとともに他方の端子107がソケット側嵌合部202の周部に配設された端子受け金具206,206と接触導通することになる(図38参照)。
【0008】
【特許文献1】
特開平10−69953号公報(段落0012−段落0026、第1図、第2図及び第7図)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来のランプソケットS’では放電ランプLA’の口金(R32d−2)に適合した受金(筒状部201、端子受け金具205,206)を有しているが、放電ランプLA’の一方の端子107が嵌合部103の周面に露出させて設けられている関係上、端子受け金具206を嵌合部103の周面に対向する位置に設けなければならず、しかも放電ランプLA’の始動時に始動用の高圧パルス電圧が印加されることから端子受け金具205,206と周囲との絶縁距離を確保しなければならないために少なくとも嵌合部103よりも寸法の大きなソケット側嵌合部202をソケット本体200に設ける必要がある。一方、近年の自動車デザインの多様化に伴い、前照灯や補助灯の小型化・薄型化の要求がますます高まっているが、上述のように従来のランプソケットS’では放電ランプLA’のR32d−2の口金形状よりもソケット本体200を小型化や薄型化することが困難であった。
【0010】
本発明は上記事情に鑑みて為されたものであり、その目的は、従来よりも小型化及び薄型化が可能なランプソケットを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、上記目的を達成するために、放電管と、ランプソケットの受金部と接続される口金部を有し放電管を支持するホルダ部とを具備し、前記口金部が前記ホルダ部の一面から同一方向に突出する一対の端子ピンからなる放電ランプが着脱自在に装着されるランプソケットであって、一対の前記端子ピンがそれぞれ挿入される一対の挿入溝部が一面に設けられたソケット本体と、該ソケット本体内に収納されて前記挿入溝部に挿入された前記端子ピンに接触導通する一対の端子受け具からなる前記受金部とを備えたことを特徴とする。
【0012】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記挿入溝部が開口する前記ソケット本体の装着面より突出して前記ホルダ部の少なくとも一部を覆う周壁部と、該周壁部の内周面に設けられて前記ホルダ部の周面に形成された係止溝に係止する係止爪とを備えたことを特徴とする。
【0013】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記挿入溝部が開口する前記ソケット本体の装着面より突出して前記ホルダ部の少なくとも一部を覆う周壁部と、該周壁部の先端に設けられて前記ホルダ部より外側に突出する外鍔部に当接するフランジ部とを備えたことを特徴とする。
【0014】
請求項4の発明は、請求項1の発明において、前記放電ランプは、略円筒形に形成された前記ホルダ部の底面より突出する前記端子の基端部分を覆って保護する保護部が突設されてなり、前記ソケット本体の装着面における少なくとも何れか一方の前記挿入溝部の周囲に形成されて該保護部が挿入される略円弧状の凹所と、該凹所の一端側に設けられて前記保護部より突出する係合突起が挿入される係合突起挿入口と、前記凹所内に設けられて前記ホルダ部を前記ソケット本体に対して回動させたときに該係合突起挿入口より前記凹所内に挿入された前記係合突起と係合する係合溝とを備えたことを特徴とする。
【0015】
請求項5の発明は、請求項1〜4の何れかの発明において、前記放電ランプは、略円筒形に形成された前記ホルダ部の底面より突出する前記端子の基端部分を覆って保護する保護部が突設されてなり、前記ソケット本体の装着面における前記挿入溝部の周囲に形成されて該保護部が挿入される一対の凹所と、絶縁材料によりリング状に形成され、該凹所のうちで少なくとも前記放電ランプの始動時に始動用の高圧パルス電圧が印加される方の前記端子ピンの前記保護部が挿入される方の凹所内に収納されて当該保護部の周面に当接する絶縁部材とを備えたことを特徴とする。
【0016】
請求項6の発明は、請求項1〜4の何れかの発明において、前記放電ランプは、略円筒形に形成された前記ホルダ部の底面より突出する前記端子の基端部分を覆って保護する保護部が突設されてなり、前記ソケット本体の装着面における前記挿入溝部の周囲に形成されて該保護部が挿入される一対の凹所と、絶縁材料によりリング状に形成され、該凹所のうちで少なくとも前記放電ランプの始動時に始動用の高圧パルス電圧が印加される方の前記端子ピンの前記保護部が挿入される方の凹所内に収納されて当該保護部の先端面に当接する絶縁部材とを備えたことを特徴とする。
【0017】
請求項7の発明は、請求項1又は4又は5又は6の発明において、前記放電ランプは、前記ホルダ部が略円形の凹部を底面に有する略円筒形に形成され、該凹部の底面より一対の前記端子ピンが突出してなり、前記凹部と嵌合する略円筒形に形成された前記ソケット本体と、前記ソケット本体の外周面と前記凹部の内周面の間に介在して該凹部内への水分の侵入を防ぐ防水部材とを備えたことを特徴とする。
【0018】
請求項8の発明は、請求項1〜7の何れかの発明において、一対の前記端子ピンのうちで前記放電ランプの始動時に始動用の高圧パルス電圧が印加されない低圧側の前記端子ピンを受ける前記端子受け具は、当該端子ピンを介してのみ互いに導通する一対の端子板からなることを特徴とする。
【0019】
請求項9の発明は、請求項1〜8の何れかの発明において、前記放電ランプを始動させるための始動用の高圧パルス電圧を発生する高圧パルス電圧発生部を前記ソケット本体内に収納したことを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明を実施形態により詳細に説明する。
【0021】
(実施形態1)
まず、本実施形態のランプソケットS1に着脱自在に接続される放電ランプLA1について図4を参照して簡単に説明する。
【0022】
この放電ランプLA1は、放電管1及び一対の電極3a,3bが内部に収納された紫外線抑止用のガラス管2を一端側で支持するホルダ部4を備えている。ホルダ部4は絶縁性の高い合成樹脂により全体が略円筒形に形成されており、前面中央部においてガラス管2の一端部を支持するとともに周面前方には径方向に突出する円形の外鍔部5が一体に形成されている。また、ホルダ部4の底面中央部並びに底面周部には円筒形の保護部6a,6bが後方(図4(a)における下方)へ突設されており、これら一対の保護部6a,6bの先端からそれぞれ端子ピン7a,7bが突出させてある。以下、説明を簡単にするために一方の保護部6a及び端子ピン7aをそれぞれ中心側保護部6a並びに中心側端子ピン7aと呼び、他方の保護部6b及び端子ピン7bをそれぞれ周辺側保護部6b並びに周辺側端子ピン7bと呼ぶことにする。
【0023】
中心側並びに周辺側の各端子ピン7a,7bはステンレス等の金属材料により先端部を略球面とする円柱状に形成されるとともにホルダ部4の内部でそれぞれ電極3a,3bと電気的に接続されており、中心側及び周辺側の保護部6a,6bによって各々基端部分が覆われて互いの絶縁距離の確保と外力による折れや曲がりから保護されている。つまり、この放電ランプLA1では中心側及び周辺側の保護部6a,6bと中心側及び周辺側の端子ピン7a,7bによって口金部が構成されている。なお、ランプソケットS1に対する誤装着を防止するため、中心側保護部6aの外形寸法を周辺側保護部6bの外形寸法よりも大きくしてある。
【0024】
上述のように構成される放電ランプLA1が着脱自在に装着される本実施形態のランプソケットS1は、図2及び図3に示すように絶縁性の高い合成樹脂に略円筒形に形成されたソケット本体10を備える。ソケット本体10の前面には中心側及び周辺側の各保護部6a,6bが挿入される円形の凹所11a,11bと、凹所11a,11bよりも内径寸法の小さい円形であって中心側及び周辺側の端子ピン7a,7bが挿入される挿入溝部12a,12bとが連続一体に形成されている。そして、各挿入溝部12a,12b内には中心側及び周辺側の端子ピン7a,7bに各々接触導通する端子受け具13,13が配設されている。なお、中心側保護部6aが挿入される凹所11aの内径寸法が周辺側保護部6bが挿入される凹所11bの内径寸法よりも大きくなっている。
【0025】
端子受け具13は金属板を折り曲げるなどして略コ字型に形成されており、挿入溝部12a,12bの径方向に対向する一対のばね片13aで端子ピン7a,7bを狭持するものである。なお、これらの端子受け具13はソケット本体10の内部において電線14a,14bと接続されており、これらの電線14a,14bがソケット本体10の周面後端側から突設された保持部15よりソケット本体10の外に引き出されている。なお、2つの電線14a,14bは放電ランプLA1の始動時に高圧パルス電圧が印加される側(高圧側)の電線(中心側端子ピン7aと接続されている電線)14aの方が線径を太くしてある。
【0026】
図1に示すように、上述のように構成される放電ランプLA1の中心側及び周辺側の端子ピン7a,7bをそれぞれランプソケットS1の挿入溝部12a,12bに挿入して端子受け具13に接続すれば、中心側及び周辺側の保護部6a,6bもそれぞれ凹所11a,11bに挿入されてランプソケットS1に放電ランプLA1が装着される。このとき、凹所11a,11bの内径寸法が保護部6a,6bの外形寸法に対応して互いに異ならせてあるので、中心側及び周辺側の端子ピン7a,7bが挿入溝部12b,12aに誤挿入されることがないものである。
【0027】
而して、本実施形態のランプソケットS1では、ソケット本体10の前面に一対の挿入溝部12a,12bを設けるとともに挿入溝部12a,12bに挿入された放電ランプLA1の端子ピン7a,7bを一対の端子受け具13で受ける構成としたため、図1に示すようにソケット本体10の外形寸法をホルダ部4の外形寸法よりも小さくすることができ、端子受け金具206をホルダ部101の周面に対向する位置に設けなければならなかった従来例に比較してソケット本体10の小型化及び薄型化が可能となる。
【0028】
ところで、本実施形態のランプソケットS1を通じて放電ランプLA1の始動及び点灯を行う放電灯点灯装置は、例えば図5に示すように自動車のバッテリ等の直流電源230から放電ランプLA1への供給電力を調整する電力調整部231と、調整された直流電力を低周波矩形波電圧・電流に変換する直流−矩形波変換部232と、始動用の高圧パルス電圧を発生する高圧パルス電圧発生部233と、電力調整部231並びに直流−矩形波変換部232を制御する制御回路部234とで構成される。ここで電力調整部231は通常昇降圧チョッパ回路で構成され、直流−矩形波変換部232は通常4つのスイッチング素子のブリッジ回路からなるインバータ回路で構成される。そして、電力調整部231では、昇降圧チョッパ回路を構成するスイッチング素子のスイッチング周波数やオンデューティ比を制御回路部234により変化させることで直流電源230の電源電圧から放電ランプLA1の点灯に必要な直流電圧に変換し、直流−矩形波変換部232では、ブリッジ回路の対角辺の位置にある2組のスイッチング素子を制御回路部234により数百kHzの低周波で交互にオン・オフすることで放電ランプLA1に低周波矩形波電圧を印加することができる。
【0029】
一方、高圧パルス電圧発生部233は、例えば放電ギャップやコンデンサ並びにパルストランス等で構成される従来周知のものであって、コンデンサの両端電圧の上昇により放電ギャップが導通したときにコンデンサの放電電流をパルストランスの1次側に流すことで2次側に接続された放電ランプLA1に高圧パルス電圧を印加するものである。なお、放電ギャップの代わりにサイリスタ等の半導体スイッチング素子を用いる場合には直流−矩形波変換部232と高圧パルス電圧発生部233との間が2線で接続されて図6のように構成される。
【0030】
而して、高圧パルス電圧発生部233から出力される高圧パルス電圧により両電極3a,3b間の絶縁が破壊され、放電管1内にアークが発生して放電ランプLA1が始動し、制御回路部234により電力調整部231並びに直流−矩形波変換部232を制御して供給電力を調整することで放電ランプLA1を安定点灯状態に移行させることができる。
【0031】
(実施形態2)
本実施形態のランプソケットS2は、図7及び図8に示すようにソケット本体10の装着面(前面)より前方へ突出して放電ランプLA2のホルダ部4の一部を覆う複数の周壁部16と、各周壁部16の内周面先端部に設けられてホルダ部4の周面に形成された係止溝4aに係止する係止爪16aとを備えた点に特徴がある。但し、本実施形態のランプソケットS2の基本構成は寸法の違いを除いて実施形態1のランプソケットS1とほぼ共通であるから、共通の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0032】
本実施形態におけるソケット本体10は、放電ランプLA2のホルダ部4の外形寸法よりも若干大きい外形寸法に形成されており、その前面周縁には4つの周壁部16が円周方向において互いに等間隔に設けてある。これらの周壁部16は短冊状であってソケット本体10と一体に形成されており、先端部には内側に向けて係止爪16aが突設されている。
【0033】
一方、本実施形態における放電ランプLA2は、図9に示すようにホルダ部4の周面に円周方向に沿って係止溝4aが形成されており、これ以外の構成は実施形態1における放電ランプLA1と同一であるから説明は省略する。
【0034】
図10に示すように放電ランプLA2の中心側及び周辺側の端子ピン7a,7bをそれぞれランプソケットS2の挿入溝部12a,12bに挿入すると、ホルダ部4の周面に係止爪16aの先端が摺接して周壁部16が外側へ撓み、端子ピン7a,7bが端子受け具13に接続される位置まで挿入すれば、係止爪16aがホルダ部4の係止溝4aに係止されるとともに中心側及び周辺側の保護部6a,6bもそれぞれ凹所11a,11bに挿入されてランプソケットS2に放電ランプLA2が装着される。このとき、係止溝4aに係止爪16aを係止することでホルダ部4がソケット本体10から脱落するのを防ぐことができる。なお、実施形態1の放電ランプLA2及びランプソケットS1ではホルダ部4のソケット本体10からの脱落を防止するために別途部材が必要であるが、本実施形態においては脱落防止構造をソケット本体10並びにホルダ部4と一体に設けているから脱落防止用に他の部材が不要である。
【0035】
なお、本実施形態では周壁部16の個数を4つとしたが、これに限定する趣旨ではなく4つより多くても少なくても構わない。また、周壁部16をホルダ部4全体を覆うように形成しても構わない。
【0036】
(実施形態3)
本実施形態のランプソケットS3は、図11及び図12に示すようにソケット本体10の前面より前方へ突出して放電ランプLA1のホルダ部4を覆う周壁部17と、周壁部17の先端に設けられてホルダ部4より外側に突出する外鍔部5に当接するフランジ部17aとを備えた点に特徴がある。但し、本実施形態のランプソケットS3の基本構成は寸法の違いを除いて実施形態1のランプソケットS1とほぼ共通であるから、共通の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0037】
本実施形態におけるソケット本体10は、放電ランプLA1のホルダ部4の外形寸法よりも若干大きい外形寸法に形成されており、その前面周縁から前方に向かってホルダ部4全体を覆う円筒形の周壁部17が突設されている。また、周壁部17の先端には外側に突出する円環状のフランジ部17aが周壁部17と一体に形成されている。なお、放電ランプLA1は実施形態1と同一であるから図示並びに説明は省略する。
【0038】
図13に示すように放電ランプLA1の中心側及び周辺側の端子ピン7a,7bをそれぞれランプソケットS3の挿入溝部12a,12bに挿入して端子受け具13に接続すれば、中心側及び周辺側の保護部6a,6bもそれぞれ凹所11a,11bに挿入されてランプソケットS3に放電ランプLA1が装着される。このとき、放電ランプLA1のホルダ部4における外鍔部5から後方の部位が周壁部17で囲まれた凹所内に収納されるとともに周壁部17の先端に設けられたフランジ部17aが外鍔部5に当接することになる。
【0039】
ここで、前照灯や補助灯の灯体に設けられた固定手段(図示せず)により互いに当接させた外鍔部5及びフランジ部17aを挟み込むようにすれば、放電ランプLA1と同時にランプソケットS3も灯体に固定することができ、灯体へのランプソケットS3の固定作業が簡略化できる。なお、このような固定手段や灯体については従来周知であるから図示並びに説明は省略する。
【0040】
(実施形態4)
本実施形態のランプソケットS4の基本構成は寸法の違いを除いて実施形態1のランプソケットS1とほぼ共通であるから、共通の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0041】
本実施形態のランプソケットS4では、図14及び図15に示すように周辺側凹所11b’並びに周辺側挿入溝部12b’がそれぞれソケット本体10の中心部と同心の略円弧状に形成されており、周辺側挿入溝部12b’の一端部に端子受け具13’が配設されている。この端子受け具13’は中心側挿入溝部12a内に配設されている端子受け具13を横に倒した形状に形成されている(図14参照)。
【0042】
また、周辺側凹所11b’の他端部には周辺側保護部6bの周面より突出する係合突起6cが挿入される係合突起挿入口18が設けられ、周辺側凹所11b’の内周面には一端側で係合突起挿入口18と連通し且つ他端側で係合突起6cと係合する係合溝19が設けてある(図15参照)。
【0043】
一方、本実施形態における放電ランプLA3は、図16に示すように周辺側保護部6bの周面に円筒形の係合突起6cが突設されており、これ以外の構成は実施形態1における放電ランプLA1と同一であるから説明は省略する。
【0044】
上述のように構成される本実施形態のランプソケットS4では、放電ランプLA3の中心側端子ピン7a並びに中心側保護部6aをそれぞれ中心側挿入溝部12a並びに中心側凹所11aに挿入し、係合突起6cを係合突起挿入口18に挿入すると同時に周辺側端子ピン7b並びに周辺側保護部6bを周辺側挿入溝部12b’並びに周辺側凹所11b’の各端部に挿入した後、放電ランプLA3(又はランプソケットS4)を中心側保護部6a並びに中心側端子ピン7aを支点として回動させ、周辺側の保護部6b及び端子ピン7bをそれぞれ周辺側凹所11b’並びに周辺側挿入溝部12b’の他端側まで移動させれば、周辺側端子ピン7bが端子受け具13’のばね片13a’間に挿入されて接続されるとともに、係合突起挿入口18から挿入された係合突起6cも同様に移動して係合溝19に係合することとなる。つまり、係合突起6cが係合溝19に係合することで放電ランプLA3のランプソケットS4からの脱落が防止できる。なお、実施形態1の放電ランプLA2及びランプソケットS1ではホルダ部4のソケット本体10からの脱落を防止するために別途部材が必要であるが、本実施形態においては、実施形態2と同様に脱落防止構造をソケット本体10並びにホルダ部4と一体に設けているから脱落防止用に他の部材が不要である。
【0045】
(実施形態5)
本実施形態のランプソケットS2’の基本構成は実施形態2のランプソケットS2と共通であるから、共通の構成要素には同一の符号を付して説明を省略し、本実施形態の特徴となる構成についてのみ説明する。
【0046】
本実施形態のランプソケットS2’では、図18に示すように始動用の高圧パルス電圧が印加される中心側端子ピン7aから高電圧がリークするのを防止するため、中心側保護部6aの周面に当接する絶縁部材20を中心側凹所11a内に収納しており、この点が本実施形態の特徴となる。
【0047】
絶縁部材20は、図19に示すように合成ゴムのような弾性を有する絶縁材料によりリング状に形成され、外周面並びに内周面には周方向に沿った突条20a,20bがそれぞれ軸方向に並べて2つずつ突設されている。なお、絶縁部材20の中央に開口する軸孔20cの内径寸法を中心側保護部6aの外形寸法よりも僅かに小さくしてある。
【0048】
一方、中心側凹所11aの内周面には周方向に沿った凹溝からなる固定溝21が形成されており、図18に示すように固定溝21に嵌合することで絶縁部材20を中心側凹所11a内に収納して固定するようにしている。なお、本実施形態のランプソケットS2’に装着される放電ランプLA2は実施形態2で説明したものと同一であるから説明は省略する。
【0049】
而して、図20に示すように放電ランプLA2の中心側及び周辺側の端子ピン7a,7bをそれぞれランプソケットS2’の挿入溝部12a,12bに挿入していくと、中心側凹所11a内に収納されている絶縁部材20の軸孔20cに中心側保護部6aが圧入され、中心側及び周辺側の端子ピン7a,7bがそれぞれ端子受け具13に接続される位置まで挿入すれば、係止爪16aがホルダ部4の係止溝4aに係止されてランプソケットS2’に放電ランプLA2が装着される。このとき、中心側保護部6aと絶縁部材20並びに絶縁部材20と固定溝21の間が絶縁部材20の外側並びに内側の突条20a,20bによってそれぞれ全周に亘って密着することになるから、中心側保護部6a並びに中心側凹所11aの表面(沿面)を絶縁部材20で遮断することによって中心側端子ピン7aに印加される高圧パルス電圧が沿面を伝ってリークするのを防ぐことができる。
【0050】
なお、本実施形態では実施形態2のランプソケットS2に絶縁部材20を用いる構成としたが、実施形態1,3,4の何れのランプソケットS1,S3,S4についても絶縁部材20を用いて本実施形態と同様の作用効果を奏することは可能である。
【0051】
(実施形態6)
本実施形態のランプソケットS2”の基本構成は実施形態2のランプソケットS2と共通であるから、共通の構成要素には同一の符号を付して説明を省略し、本実施形態の特徴となる構成についてのみ説明する。
【0052】
本実施形態のランプソケットS2”では、図21に示すように始動用の高圧パルス電圧が印加される中心側端子ピン7aから高電圧がリークするのを防止するため、中心側保護部6aの先端面に当接する絶縁部材22を中心側凹所11a内に収納しており、この点が本実施形態の特徴となる。
【0053】
絶縁部材22は、図22に示すように合成ゴムのような弾性を有する絶縁材料によりリング状に形成され、外周面並びに中心側保護部6aの先端面と対向する面(図22(b)における上面)には周方向に沿った突条22a,22bがそれぞれ突設されている。なお、絶縁部材22の中央に開口する軸孔22cの内径寸法は中心側保護部6aの外形寸法よりも小さく且つ中心側端子ピン7aの外形寸法よりも大きくしてある。
【0054】
一方、中心側凹所11aにおける中心側挿入溝部12aとの境界部分の内周面には周方向に沿った凹溝からなる固定溝23が形成されており、図21に示すように固定溝23に嵌合することで絶縁部材23を中心側凹所11a内に収納して固定するようにしている。なお、本実施形態のランプソケットS2”に装着される放電ランプLA2は実施形態2で説明したものと同一であるから説明は省略する。
【0055】
而して、図23に示すように放電ランプLA2の中心側及び周辺側の端子ピン7a,7bをそれぞれランプソケットS2”の挿入溝部12a,12bに挿入すると中心側及び周辺側の端子ピン7a,7bがそれぞれ端子受け具13に接続され、係止爪16aがホルダ部4の係止溝4aに係止されてランプソケットS2”に放電ランプLA2が装着される。このとき、中心側凹所11a内に収納されている絶縁部材22は、上面に突設されている突条22bによって中心側保護部6aの先端面に圧接し、中心側保護部6aと絶縁部材22並びに絶縁部材22と固定溝23の間が絶縁部材22の外周面並びに上面の突条22a,22bによってそれぞれ全周に亘って密着することになるから、中心側保護部6a並びに中心側凹所11aの表面(沿面)を絶縁部材22で遮断することによって中心側端子ピン7aに印加される高圧パルス電圧が沿面を伝ってリークするのを防ぐことができる。
【0056】
なお、本実施形態では実施形態2のランプソケットS2に絶縁部材22を用いる構成としたが、実施形態1,3,4の何れのランプソケットS1,S3,S4についても絶縁部材22を用いて本実施形態と同様の作用効果を奏することは可能である。
【0057】
(実施形態7)
本実施形態のランプソケットS5の基本構成は実施形態1のランプソケットS1と共通であるから、共通の構成要素には同一の符号を付して説明を省略し、本実施形態の特徴となる構成についてのみ説明する。
【0058】
図26は本実施形態のランプソケットS5に装着される放電ランプLA4を示している。この放電ランプLA4は基本的に実施形態1における放電ランプLA1と共通の構成を有しているが、ホルダ部4の底面に円形の嵌合凹部4bが形成され、2つの保護部6a,6b並びに端子ピン7a,7bが嵌合凹部4bの底面における中心からそれぞれずらした位置より突出させてある点が異なる。
【0059】
そして、本実施形態のランプソケットS5では、図24及び図25に示すように実施形態6で説明した絶縁部材22を一方(端子ピン7aに対応する方)の凹所11a内に収納するとともに、ソケット本体10の外周面に防水部材24を配設しており、この点が本実施形態の特徴となる。
【0060】
絶縁部材22は実施形態6と同一のものであって、凹所11aにおける中心側挿入溝部12aとの境界部分の内周面に形成された固定溝23に嵌合されて凹所11a内に収納且つ固定される。
【0061】
またソケット本体10の外周面における先端部には、合成ゴムによって円環状に形成された所謂Oリングからなる防水部材24を嵌着するための嵌着溝25が周方向の全周に亘って形成されている。
【0062】
而して、図27に示すように放電ランプLA4の端子ピン7a,7bをそれぞれランプソケットS5の挿入溝部12a,12bに挿入すると端子ピン7a,7bがそれぞれ端子受け具13に接続され、ソケット本体10がホルダ部4の底面に開口する嵌合凹部4bに嵌合してランプソケットS5に放電ランプLA4が装着される。このとき、ソケット本体10の嵌着溝25に嵌着されている防水部材24がホルダ部4の嵌合凹部4bの内周面に密着するため、嵌合凹部4bとソケット本体10との隙間からソケット本体10の内部やホルダ部4の内部に水分が侵入するのを防ぐことができる。ここで、保護部6a並びに凹所11aの表面(沿面)を絶縁部材22で遮断することによって端子ピン7aに印加される高圧パルス電圧が沿面を伝ってリークするのを防ぐことができる点は実施形態6と同一である。
【0063】
なお、本実施形態では実施形態1及び6に防水部材24を用いる構成としたが、実施形態3〜5の何れについても防水部材24を用いて本実施形態と同様の作用効果を奏することは可能である。
【0064】
(実施形態8)
本実施形態のランプソケットS6の基本構成は実施形態2のランプソケットS2と共通であるから、共通の構成要素には同一の符号を付して説明を省略し、本実施形態の特徴となる構成についてのみ説明する。
【0065】
本実施形態のランプソケットS6は、図28に示すように周辺側挿入溝12b内に配設されて周辺側端子ピン7bを受ける端子受け具13”を、互いに分離して形成され、周辺側端子ピン7bを介してのみ互いに導通する一対の端子板13a”,13a”で構成した点に特徴がある。
【0066】
端子板13a”,13a”は他方の端子受け具13を構成するばね片13a,13aと同一の形状に形成されており、互いにソケット本体10の周辺側挿入溝部12b内で対向させて配設されている。また、これら2つの端子板13a”,13a”は、それぞれ電線により高圧パルス電圧発生部233に接続されている。
【0067】
高圧パルス電圧発生部233は、図29に示すようにパルストランスPT、コンデンサC並びに放電ギャップGを具備しており、パルストランスPTの1次側にコンデンサCと放電ギャップGの直列回路が並列に接続され、放電ギャップGとコンデンサCの接続点がランプソケットS6の一方の端子板13a”に接続されるとともに、パルストランスPTの2次側の両端がランプソケットS6の中心側挿入溝部12a内に配設された一方の端子受け具13と直流−矩形波変換部232の一方の出力端とに各々接続されて構成される。
【0068】
ここで、ランプソケットS6の他方の端子板13a”は直流−矩形波変換部232の他方の出力端に接続されており、放電ランプLA2の周辺側端子ピン7bが端子受け具13”に接続されない限りは端子板13a”,13a”間が開放されているために高圧パルス電圧発生部233が動作しない。そして、図30に示すように放電ランプLA2の周辺側端子ピン7bが端子受け具13”に接続されて端子板13a”,13a”間が導通するようになれば、直流−矩形波変換部232の出力によってコンデンサCが充電されて高圧パルス電圧発生部233が動作可能となる。
【0069】
本実施形態のランプソケットS6は上述のように構成されたものであり、一対の端子ピン7a,7bのうちで放電ランプLA2の始動時に始動用の高圧パルス電圧が印加されない低圧側の周辺側端子ピン7bを受ける端子受け具13”を、周辺側端子ピン7bを介してのみ互いに導通する一対の端子板13a”,13a”で構成しているので、端子受け具13”で周辺側端子ピン7bを受けていない状態ではランプソケットS6の受金部が放電ランプLA2の口金部と接続されず、放電ランプLA2に対して始動用の高圧パルス電圧が印加されることがないために安全性の向上が図れる。
【0070】
また、プリント配線板に上記パルストランスPT、コンデンサC並びに放電ギャップG等の回路部品を実装して構成された高圧パルス電圧発生部233をソケット本体10の内部に収納すれば、放電ランプLA2を点灯する放電灯点灯装置の小型化が図れる。
【0071】
なお、本実施形態では実施形態2のランプソケットS2に端子受け具13”を用いる構成としたが、実施形態1又は3〜7の何れのランプソケットS1,…についても端子受け具13”を用いて本実施形態と同様の作用効果を奏することが可能である。
【0072】
(実施形態9)
本実施形態のランプソケットS7は、所謂H4ハロゲンランプを備えた自動車に対して、H4ハロゲンランプに置き換えて用いられる放電ランプLA5が着脱自在に装着されるランプソケットである。
【0073】
従来の置き換え用の放電ランプLA5’は、図39に示すように灯体に取り付けるための外鍔部111を前方に有して有底筒状に形成されたランプ本体110と、内部に放電管112aが収納されたガラス管112と、ガラス管112を支持するホルダ部113とを備えている。ホルダ部113の後方には胴部114が突設されており、この胴部114を外鍔部111の前面中央の開口部(図示せず)からランプ本体110内に挿入し、ランプ本体110に対してホルダ部113を放電管112の軸方向に沿って移動自在に支持させてある。
【0074】
ランプ本体110内には胴部114と連結されたアクチュエータ115と、アクチュエータ115を駆動する電磁ソレノイド116と、胴部114を前方(図39における右方)に弾性付勢する圧縮コイルばねからなる復帰ばね117とが内蔵されている。また、放電管112a内に配設されている一対の電極112b,112cに接続された電線118,118がランプ本体110の周部から引き出され、その先端には放電灯点灯装置に接続するためのカプラ119がそれぞれ付設されている。なお、ランプ本体110周部の電線118,118が引き出されている部位には、防水用のゴムキャップ121が取り付けられている。
【0075】
さらに、外鍔部111の前面にはランプフード120が取り付けられている。このランプフード120は、所定の形状に打ち抜いた金属板が絞り加工や曲げ加工等によって成形されたものであり、放電管112aから放射される光の一部を遮光して所望の配光特性を得るための容器状のフード本体120aと、フード本体120aから後方に延出されて外鍔部111に固定される固定片120bとで構成される。
【0076】
そして、電磁ソレノイド116によってアクチュエータ115を駆動することでホルダ部113に支持されたガラス管112をその軸方向において前後に移動させれば、すれ違いビーム(所謂ロービーム)と走行ビーム(所謂ハイビーム)を択一的に切り換えて形成することができる。
【0077】
ところで、従来の置き換え用の放電ランプLA5’では電極112b,112cに接続した電線118,118をランプ本体110の外に引き出す構造であったため、放電灯点灯装置との接続用に電線118,118の先端にカプラ119を設ける必要があり、放電灯点灯装置とカプラ119の接続のためにある程度のスペースを確保しなければならなかった。
【0078】
これに対して本実施形態の放電ランプLA5では、図33に示すようにランプ本体110の周面より突出する円筒形の筒部122を形成し、筒部122の底面に円形の嵌合凹部123を形成するとともに、嵌合凹部123の底面から円筒形の一対の保護部124a,124bを突設し、各電極112b,112cと接続された金属製の端子ピン125a,125bが保護部124a,124bから突出させてある。なお、後述するようにランプソケットS7に対する誤装着を防止するため、一方の保護部124aの外形寸法を他方の保護部124bの外形寸法よりも大きくすることが望ましい。
【0079】
上述のように構成される放電ランプLA5が着脱自在に装着される本実施形態のランプソケットS7は、基本的に実施形態7のランプソケットS5と共通の構成を有するものであって、図31及び図32に示すように略円筒形のソケット本体10の前面に保護部124a,124bが挿入される円形の凹所11a,11bと、端子ピン125a,125bが挿入される挿入溝部12a,12bとが連続一体に形成されている。そして、各挿入溝部12a,12b内には端子ピン125a,125bに各々接触導通する端子受け具13,13”が配設されている。なお、一方の端子ピン7bと接触導通する端子受け具13”は、実施形態8における端子受け具13”と同一のものであって、互いに分離して形成され、端子ピン125bを介してのみ互いに導通する一対の端子板13a”,13a”で構成されている。
【0080】
ここで、凹所11aにおける挿入溝部12aとの境界部分の内周面には、実施形態6と同一の絶縁部材22が嵌合して収納固定される固定溝23が形成されている。また、ソケット本体10の外周面における先端部には、Oリングからなる防水部材24を嵌着するための嵌着溝25が周方向の全周に亘って形成されている。さらに、実施形態8と同様にパルストランス、コンデンサ並びに放電ギャップ等の回路部品をプリント配線板に実装して構成された高圧パルス電圧発生部(図示せず)がソケット本体10の内部に収納されている。
【0081】
而して、図34に示すように放電ランプLA5の端子ピン125a,125bをそれぞれランプソケットS7の挿入溝部12a,12bに挿入すると端子ピン125a,125bがそれぞれ端子受け具13,13”に接続され、ソケット本体10が筒部122の底面に開口する嵌合凹部123に嵌合してランプソケットS7に放電ランプLA5が装着される。このとき、ソケット本体10の嵌着溝25に嵌着されている防水部材24が筒部122の嵌合凹部123の内周面に密着するため、嵌合凹部123とソケット本体10との隙間からソケット本体10の内部やランプ本体110の内部に水分が侵入するのを防ぐことができる点は実施形態7と同一である。また、保護部124a並びに凹所11aの表面(沿面)を絶縁部材22で遮断することによって端子ピン125aに印加される高圧パルス電圧が沿面を伝ってリークするのを防ぐことができる点は実施形態6と同一である。
【0082】
【発明の効果】
請求項1の発明は、放電管と、ランプソケットの受金部と接続される口金部を有し放電管を支持するホルダ部とを具備し、前記口金部が前記ホルダ部の一面から同一方向に突出する一対の端子ピンからなる放電ランプが着脱自在に装着されるランプソケットであって、一対の前記端子ピンがそれぞれ挿入される一対の挿入溝部が一面に設けられたソケット本体と、該ソケット本体内に収納されて前記挿入溝部に挿入された前記端子ピンに接触導通する一対の端子受け具からなる前記受金部とを備えたことを特徴とし、ソケット本体の一面に一対の挿入溝部を設けるとともに挿入溝部に挿入された端子ピンを一対の端子受け具で受ける構成としたため、端子受け具をホルダ部の周面に対向する位置に設けなければならなかった従来例に比較してソケット本体の小型化及び薄型化が可能となる。
【0083】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記挿入溝部が開口する前記ソケット本体の装着面より突出して前記ホルダ部の少なくとも一部を覆う周壁部と、該周壁部の内周面に設けられて前記ホルダ部の周面に形成された係止溝に係止する係止爪とを備えたことを特徴とし、係止溝に係止爪を係止することで他の部材を使わずにホルダ部がソケット本体から脱落するのを防ぐことができる。
【0084】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記挿入溝部が開口する前記ソケット本体の装着面より突出して前記ホルダ部の少なくとも一部を覆う周壁部と、該周壁部の先端に設けられて前記ホルダ部より外側に突出する外鍔部に当接するフランジ部とを備えたことを特徴とし、ホルダ部の外鍔部にフランジ部を当接させた状態で前照灯や補助灯の灯体に放電ランプを固定すれば、放電ランプと同時にランプソケットも灯体に固定することができる。
【0085】
請求項4の発明は、請求項1の発明において、前記放電ランプは、略円筒形に形成された前記ホルダ部の底面より突出する前記端子の基端部分を覆って保護する保護部が突設されてなり、前記ソケット本体の装着面における少なくとも何れか一方の前記挿入溝部の周囲に形成されて該保護部が挿入される略円弧状の凹所と、該凹所の一端側に設けられて前記保護部より突出する係合突起が挿入される係合突起挿入口と、前記凹所内に設けられて前記ホルダ部を前記ソケット本体に対して回動させたときに該係合突起挿入口より前記凹所内に挿入された前記係合突起と係合する係合溝とを備えたことを特徴とし、係合突起を係合溝に係合させることで他の部材を使わずにホルダ部がソケット本体から脱落するのを防ぐことができる。
【0086】
請求項5の発明は、請求項1〜4の何れかの発明において、前記放電ランプは、略円筒形に形成された前記ホルダ部の底面より突出する前記端子の基端部分を覆って保護する保護部が突設されてなり、前記ソケット本体の装着面における前記挿入溝部の周囲に形成されて該保護部が挿入される一対の凹所と、絶縁材料によりリング状に形成され、該凹所のうちで少なくとも前記放電ランプの始動時に始動用の高圧パルス電圧が印加される方の前記端子ピンの前記保護部が挿入される方の凹所内に収納されて当該保護部の周面に当接する絶縁部材とを備えたことを特徴とし、ソケット本体の小型化及び薄型化を可能としつつ絶縁部材により保護部の沿面を通って高電圧が外部に漏れ出すのを防ぐことができる。
【0087】
請求項6の発明は、請求項1〜4の何れかの発明において、前記放電ランプは、略円筒形に形成された前記ホルダ部の底面より突出する前記端子の基端部分を覆って保護する保護部が突設されてなり、前記ソケット本体の装着面における前記挿入溝部の周囲に形成されて該保護部が挿入される一対の凹所と、絶縁材料によりリング状に形成され、該凹所のうちで少なくとも前記放電ランプの始動時に始動用の高圧パルス電圧が印加される方の前記端子ピンの前記保護部が挿入される方の凹所内に収納されて当該保護部の先端面に当接する絶縁部材とを備えたことを特徴とし、ソケット本体の小型化及び薄型化を可能としつつ絶縁部材により保護部の沿面を通って高電圧が外部に漏れ出すのを防ぐことができる。
【0088】
請求項7の発明は、請求項1又は4又は5又は6の発明において、前記放電ランプは、前記ホルダ部が略円形の凹部を底面に有する略円筒形に形成され、該凹部の底面より一対の前記端子ピンが突出してなり、前記凹部と嵌合する略円筒形に形成された前記ソケット本体と、前記ソケット本体の外周面と前記凹部の内周面の間に介在して該凹部内への水分の侵入を防ぐ防水部材とを備えたことを特徴とし、ソケット本体の小型化及び薄型化を可能としつつ防水部材によりソケット本体やホルダ部内部への水分の侵入を防ぐことができる。
【0089】
請求項8の発明は、請求項1〜7の何れかの発明において、一対の前記端子ピンのうちで前記放電ランプの始動時に始動用の高圧パルス電圧が印加されない低圧側の前記端子ピンを受ける前記端子受け具は、当該端子ピンを介してのみ互いに導通する一対の端子板からなることを特徴とし、端子受け具で端子ピンを受けていない状態ではランプソケットの受金部が放電ランプの口金部と接続されず、放電ランプに対して始動用の高圧パルス電圧が印加されることがないために安全性の向上が図れる。
【0090】
請求項9の発明は、請求項1〜8の何れかの発明において、前記放電ランプを始動させるための始動用の高圧パルス電圧を発生する高圧パルス電圧発生部を前記ソケット本体内に収納したことを特徴とし、高圧パルス電圧発生部をソケット本体内に収納することで放電ランプを点灯する放電灯点灯装置の小型化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1のランプソケットに放電ランプを装着した状態を示す一部省略した断面図である。
【図2】同上のランプソケットの正面図である。
【図3】同上のランプソケットの断面図である。
【図4】同上における放電ランプを示し、(a)は正面図、(b)は底面図である。
【図5】同上のランプソケットが接続される放電灯点灯装置の回路部ロック図である。
【図6】同上のランプソケットが接続される放電灯点灯装置の別の回路部ロック図である。
【図7】実施形態2のランプソケットの正面図である。
【図8】同上のランプソケットの断面図である。
【図9】同上における放電ランプを示し、(a)は正面図、(b)は底面図である。
【図10】同上のランプソケットに放電ランプを装着した状態を示す一部省略した断面図である。
【図11】実施形態3のランプソケットの正面図である。
【図12】同上のランプソケットの断面図である。
【図13】同上のランプソケットに放電ランプを装着した状態を示す一部省略した断面図である。
【図14】実施形態4のランプソケットの正面図である。
【図15】同上のランプソケットの断面図である。
【図16】同上における放電ランプを示し、(a)は正面図、(b)は底面図である。
【図17】同上のランプソケットに放電ランプを装着した状態を示す一部省略した断面図である。
【図18】実施形態5のランプソケットの断面図である。
【図19】同上における絶縁部材を示し、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は斜視図である。
【図20】同上のランプソケットに放電ランプを装着した状態を示す一部省略した断面図である。
【図21】実施形態6のランプソケットの断面図である。
【図22】同上における絶縁部材を示し、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は斜視図である。
【図23】同上のランプソケットに放電ランプを装着した状態を示す一部省略した断面図である。
【図24】実施形態7のランプソケットの正面図である。
【図25】同上のランプソケットの断面図である。
【図26】同上における放電ランプを示し、(a)は正面図、(b)は断面図、(c)は底面図である。
【図27】同上のランプソケットに放電ランプを装着した状態を示す一部省略した断面図である。
【図28】実施形態8のランプソケットの断面図である。
【図29】同上における高圧パルス電圧発生部の回路図である。
【図30】同上のランプソケットに放電ランプを装着した状態を示す一部省略した断面図である。
【図31】実施形態9のランプソケットの正面図である。
【図32】同上のランプソケットの断面図である。
【図33】同上における放電ランプを示し、(a)は断面図、(b)は一部省略した底面図である。
【図34】同上のランプソケットに放電ランプを装着した状態を示す一部省略した断面図である。
【図35】従来の放電ランプを示し、(a)は正面図、(b)は底面図である。
【図36】従来のランプソケットの正面図である。
【図37】同上のランプソケットの断面図である。
【図38】同上のランプソケットに放電ランプを装着した状態を示す一部省略した断面図である。
【図39】従来の他の放電ランプを示す断面図である。
【符号の説明】
10 ソケット本体
12 挿入溝部
13 端子受け具
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の前照灯や補助灯に利用される放電ランプが着脱自在に装着されるランプソケットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、自動車の前照灯(ヘッドライト)や補助灯(フォグランプ)にHIDランプ(高輝度放電ランプ)が使用されており、例えば、図35に示すような構造の放電ランプLA’と、図36及び図37に示すようなランプソケットS’が提供されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この放電ランプLA’は、放電管100と、放電管100を支持するホルダ部101とを備え、前面に放電管100が取り付けられた円筒形の主部102と、主部102よりも外形寸法の小さい円筒形であって主部102の背面より突設された嵌合部103とでホルダ部101が構成されている。また、主部102の周面には一対の係合ピン104が径方向に突設され、嵌合部103の底面には円形凹部103aが形成されている。
【0004】
ホルダ部101の中心部には棒状の導電部材が挿着されており、この導電部材の一端が放電管100内に配設された一対の電極106a,106bの一方(電極106a)に電気的に接続され、他端が円形凹部103aの底面より突出されて端子105を形成している。また、嵌合部103の周面には他方の電極106bと電気的に接続された円環状の端子107が設けられている。すなわち、ホルダ部101並びに2つの端子105,107によって放電ランプLA’の口金部が構成されている。なお、このような構造の口金部はECE Reg.No.99やIEC 60061等の規格においてP32d−2の口金として規定されている。
【0005】
一方、ランプソケットS’は合成樹脂成形品からなるソケット本体200を備えている。このソケット本体200は、図36に示すように前面に開口する有底円筒形状の筒状部201を有しており、この筒状部201には放電ランプLA’の嵌合部103と嵌合するソケット側嵌合部202と、主部102の周面に突設されている一対の係合ピン104が係合するピン係合部203とが形成されている。また、筒状部201の内底面中央には前面が開口する有底円筒形状の円筒部204が突設されており、この円筒部204と筒状部201の内周面との間の空間がソケット側嵌合部202となる。さらに、円筒部204の底部には嵌合部103の底面に突出する端子105を受けて接触導通する端子受け金具205が配設され、筒状部201の内底面における周部には嵌合部103の周面に露出する円環状の端子107と接触導通する2つの端子受け金具206,206が配設されている。なお、これら3つの端子受け金具205,206,206はソケット本体200内においてそれぞれ電線220,221,222に接続されており、ソケット本体200の一端部からこれら3本の電線220〜222が引き出されて放電灯点灯装置に接続されている。
【0006】
ピン係合部203は、筒状部201の周方向に所定の間隔をおいて形成された複数(4つ)の係合孔部203aと、筒状部201の内周面に形成されて係合孔部203aの端部に連なる挿入用溝203bと、係合孔部203aの端部であって、挿入用溝203bに連なる部位とは反対側の端部に設けられて係合孔部203aに連なる切欠き部203cとで構成される。
【0007】
而して、嵌合部103をソケット本体200のソケット側嵌合部202に嵌合し、係合ピン104を挿入用溝203bに挿入した後、放電ランプLA’を回転させて係合ピン104を係合孔部203aに係合することで放電ランプLA’がランプソケットS’に装着され、一方の端子105が円筒部204の内底面に配設された端子受け金具205に接続されて接触導通するとともに他方の端子107がソケット側嵌合部202の周部に配設された端子受け金具206,206と接触導通することになる(図38参照)。
【0008】
【特許文献1】
特開平10−69953号公報(段落0012−段落0026、第1図、第2図及び第7図)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来のランプソケットS’では放電ランプLA’の口金(R32d−2)に適合した受金(筒状部201、端子受け金具205,206)を有しているが、放電ランプLA’の一方の端子107が嵌合部103の周面に露出させて設けられている関係上、端子受け金具206を嵌合部103の周面に対向する位置に設けなければならず、しかも放電ランプLA’の始動時に始動用の高圧パルス電圧が印加されることから端子受け金具205,206と周囲との絶縁距離を確保しなければならないために少なくとも嵌合部103よりも寸法の大きなソケット側嵌合部202をソケット本体200に設ける必要がある。一方、近年の自動車デザインの多様化に伴い、前照灯や補助灯の小型化・薄型化の要求がますます高まっているが、上述のように従来のランプソケットS’では放電ランプLA’のR32d−2の口金形状よりもソケット本体200を小型化や薄型化することが困難であった。
【0010】
本発明は上記事情に鑑みて為されたものであり、その目的は、従来よりも小型化及び薄型化が可能なランプソケットを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、上記目的を達成するために、放電管と、ランプソケットの受金部と接続される口金部を有し放電管を支持するホルダ部とを具備し、前記口金部が前記ホルダ部の一面から同一方向に突出する一対の端子ピンからなる放電ランプが着脱自在に装着されるランプソケットであって、一対の前記端子ピンがそれぞれ挿入される一対の挿入溝部が一面に設けられたソケット本体と、該ソケット本体内に収納されて前記挿入溝部に挿入された前記端子ピンに接触導通する一対の端子受け具からなる前記受金部とを備えたことを特徴とする。
【0012】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記挿入溝部が開口する前記ソケット本体の装着面より突出して前記ホルダ部の少なくとも一部を覆う周壁部と、該周壁部の内周面に設けられて前記ホルダ部の周面に形成された係止溝に係止する係止爪とを備えたことを特徴とする。
【0013】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記挿入溝部が開口する前記ソケット本体の装着面より突出して前記ホルダ部の少なくとも一部を覆う周壁部と、該周壁部の先端に設けられて前記ホルダ部より外側に突出する外鍔部に当接するフランジ部とを備えたことを特徴とする。
【0014】
請求項4の発明は、請求項1の発明において、前記放電ランプは、略円筒形に形成された前記ホルダ部の底面より突出する前記端子の基端部分を覆って保護する保護部が突設されてなり、前記ソケット本体の装着面における少なくとも何れか一方の前記挿入溝部の周囲に形成されて該保護部が挿入される略円弧状の凹所と、該凹所の一端側に設けられて前記保護部より突出する係合突起が挿入される係合突起挿入口と、前記凹所内に設けられて前記ホルダ部を前記ソケット本体に対して回動させたときに該係合突起挿入口より前記凹所内に挿入された前記係合突起と係合する係合溝とを備えたことを特徴とする。
【0015】
請求項5の発明は、請求項1〜4の何れかの発明において、前記放電ランプは、略円筒形に形成された前記ホルダ部の底面より突出する前記端子の基端部分を覆って保護する保護部が突設されてなり、前記ソケット本体の装着面における前記挿入溝部の周囲に形成されて該保護部が挿入される一対の凹所と、絶縁材料によりリング状に形成され、該凹所のうちで少なくとも前記放電ランプの始動時に始動用の高圧パルス電圧が印加される方の前記端子ピンの前記保護部が挿入される方の凹所内に収納されて当該保護部の周面に当接する絶縁部材とを備えたことを特徴とする。
【0016】
請求項6の発明は、請求項1〜4の何れかの発明において、前記放電ランプは、略円筒形に形成された前記ホルダ部の底面より突出する前記端子の基端部分を覆って保護する保護部が突設されてなり、前記ソケット本体の装着面における前記挿入溝部の周囲に形成されて該保護部が挿入される一対の凹所と、絶縁材料によりリング状に形成され、該凹所のうちで少なくとも前記放電ランプの始動時に始動用の高圧パルス電圧が印加される方の前記端子ピンの前記保護部が挿入される方の凹所内に収納されて当該保護部の先端面に当接する絶縁部材とを備えたことを特徴とする。
【0017】
請求項7の発明は、請求項1又は4又は5又は6の発明において、前記放電ランプは、前記ホルダ部が略円形の凹部を底面に有する略円筒形に形成され、該凹部の底面より一対の前記端子ピンが突出してなり、前記凹部と嵌合する略円筒形に形成された前記ソケット本体と、前記ソケット本体の外周面と前記凹部の内周面の間に介在して該凹部内への水分の侵入を防ぐ防水部材とを備えたことを特徴とする。
【0018】
請求項8の発明は、請求項1〜7の何れかの発明において、一対の前記端子ピンのうちで前記放電ランプの始動時に始動用の高圧パルス電圧が印加されない低圧側の前記端子ピンを受ける前記端子受け具は、当該端子ピンを介してのみ互いに導通する一対の端子板からなることを特徴とする。
【0019】
請求項9の発明は、請求項1〜8の何れかの発明において、前記放電ランプを始動させるための始動用の高圧パルス電圧を発生する高圧パルス電圧発生部を前記ソケット本体内に収納したことを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明を実施形態により詳細に説明する。
【0021】
(実施形態1)
まず、本実施形態のランプソケットS1に着脱自在に接続される放電ランプLA1について図4を参照して簡単に説明する。
【0022】
この放電ランプLA1は、放電管1及び一対の電極3a,3bが内部に収納された紫外線抑止用のガラス管2を一端側で支持するホルダ部4を備えている。ホルダ部4は絶縁性の高い合成樹脂により全体が略円筒形に形成されており、前面中央部においてガラス管2の一端部を支持するとともに周面前方には径方向に突出する円形の外鍔部5が一体に形成されている。また、ホルダ部4の底面中央部並びに底面周部には円筒形の保護部6a,6bが後方(図4(a)における下方)へ突設されており、これら一対の保護部6a,6bの先端からそれぞれ端子ピン7a,7bが突出させてある。以下、説明を簡単にするために一方の保護部6a及び端子ピン7aをそれぞれ中心側保護部6a並びに中心側端子ピン7aと呼び、他方の保護部6b及び端子ピン7bをそれぞれ周辺側保護部6b並びに周辺側端子ピン7bと呼ぶことにする。
【0023】
中心側並びに周辺側の各端子ピン7a,7bはステンレス等の金属材料により先端部を略球面とする円柱状に形成されるとともにホルダ部4の内部でそれぞれ電極3a,3bと電気的に接続されており、中心側及び周辺側の保護部6a,6bによって各々基端部分が覆われて互いの絶縁距離の確保と外力による折れや曲がりから保護されている。つまり、この放電ランプLA1では中心側及び周辺側の保護部6a,6bと中心側及び周辺側の端子ピン7a,7bによって口金部が構成されている。なお、ランプソケットS1に対する誤装着を防止するため、中心側保護部6aの外形寸法を周辺側保護部6bの外形寸法よりも大きくしてある。
【0024】
上述のように構成される放電ランプLA1が着脱自在に装着される本実施形態のランプソケットS1は、図2及び図3に示すように絶縁性の高い合成樹脂に略円筒形に形成されたソケット本体10を備える。ソケット本体10の前面には中心側及び周辺側の各保護部6a,6bが挿入される円形の凹所11a,11bと、凹所11a,11bよりも内径寸法の小さい円形であって中心側及び周辺側の端子ピン7a,7bが挿入される挿入溝部12a,12bとが連続一体に形成されている。そして、各挿入溝部12a,12b内には中心側及び周辺側の端子ピン7a,7bに各々接触導通する端子受け具13,13が配設されている。なお、中心側保護部6aが挿入される凹所11aの内径寸法が周辺側保護部6bが挿入される凹所11bの内径寸法よりも大きくなっている。
【0025】
端子受け具13は金属板を折り曲げるなどして略コ字型に形成されており、挿入溝部12a,12bの径方向に対向する一対のばね片13aで端子ピン7a,7bを狭持するものである。なお、これらの端子受け具13はソケット本体10の内部において電線14a,14bと接続されており、これらの電線14a,14bがソケット本体10の周面後端側から突設された保持部15よりソケット本体10の外に引き出されている。なお、2つの電線14a,14bは放電ランプLA1の始動時に高圧パルス電圧が印加される側(高圧側)の電線(中心側端子ピン7aと接続されている電線)14aの方が線径を太くしてある。
【0026】
図1に示すように、上述のように構成される放電ランプLA1の中心側及び周辺側の端子ピン7a,7bをそれぞれランプソケットS1の挿入溝部12a,12bに挿入して端子受け具13に接続すれば、中心側及び周辺側の保護部6a,6bもそれぞれ凹所11a,11bに挿入されてランプソケットS1に放電ランプLA1が装着される。このとき、凹所11a,11bの内径寸法が保護部6a,6bの外形寸法に対応して互いに異ならせてあるので、中心側及び周辺側の端子ピン7a,7bが挿入溝部12b,12aに誤挿入されることがないものである。
【0027】
而して、本実施形態のランプソケットS1では、ソケット本体10の前面に一対の挿入溝部12a,12bを設けるとともに挿入溝部12a,12bに挿入された放電ランプLA1の端子ピン7a,7bを一対の端子受け具13で受ける構成としたため、図1に示すようにソケット本体10の外形寸法をホルダ部4の外形寸法よりも小さくすることができ、端子受け金具206をホルダ部101の周面に対向する位置に設けなければならなかった従来例に比較してソケット本体10の小型化及び薄型化が可能となる。
【0028】
ところで、本実施形態のランプソケットS1を通じて放電ランプLA1の始動及び点灯を行う放電灯点灯装置は、例えば図5に示すように自動車のバッテリ等の直流電源230から放電ランプLA1への供給電力を調整する電力調整部231と、調整された直流電力を低周波矩形波電圧・電流に変換する直流−矩形波変換部232と、始動用の高圧パルス電圧を発生する高圧パルス電圧発生部233と、電力調整部231並びに直流−矩形波変換部232を制御する制御回路部234とで構成される。ここで電力調整部231は通常昇降圧チョッパ回路で構成され、直流−矩形波変換部232は通常4つのスイッチング素子のブリッジ回路からなるインバータ回路で構成される。そして、電力調整部231では、昇降圧チョッパ回路を構成するスイッチング素子のスイッチング周波数やオンデューティ比を制御回路部234により変化させることで直流電源230の電源電圧から放電ランプLA1の点灯に必要な直流電圧に変換し、直流−矩形波変換部232では、ブリッジ回路の対角辺の位置にある2組のスイッチング素子を制御回路部234により数百kHzの低周波で交互にオン・オフすることで放電ランプLA1に低周波矩形波電圧を印加することができる。
【0029】
一方、高圧パルス電圧発生部233は、例えば放電ギャップやコンデンサ並びにパルストランス等で構成される従来周知のものであって、コンデンサの両端電圧の上昇により放電ギャップが導通したときにコンデンサの放電電流をパルストランスの1次側に流すことで2次側に接続された放電ランプLA1に高圧パルス電圧を印加するものである。なお、放電ギャップの代わりにサイリスタ等の半導体スイッチング素子を用いる場合には直流−矩形波変換部232と高圧パルス電圧発生部233との間が2線で接続されて図6のように構成される。
【0030】
而して、高圧パルス電圧発生部233から出力される高圧パルス電圧により両電極3a,3b間の絶縁が破壊され、放電管1内にアークが発生して放電ランプLA1が始動し、制御回路部234により電力調整部231並びに直流−矩形波変換部232を制御して供給電力を調整することで放電ランプLA1を安定点灯状態に移行させることができる。
【0031】
(実施形態2)
本実施形態のランプソケットS2は、図7及び図8に示すようにソケット本体10の装着面(前面)より前方へ突出して放電ランプLA2のホルダ部4の一部を覆う複数の周壁部16と、各周壁部16の内周面先端部に設けられてホルダ部4の周面に形成された係止溝4aに係止する係止爪16aとを備えた点に特徴がある。但し、本実施形態のランプソケットS2の基本構成は寸法の違いを除いて実施形態1のランプソケットS1とほぼ共通であるから、共通の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0032】
本実施形態におけるソケット本体10は、放電ランプLA2のホルダ部4の外形寸法よりも若干大きい外形寸法に形成されており、その前面周縁には4つの周壁部16が円周方向において互いに等間隔に設けてある。これらの周壁部16は短冊状であってソケット本体10と一体に形成されており、先端部には内側に向けて係止爪16aが突設されている。
【0033】
一方、本実施形態における放電ランプLA2は、図9に示すようにホルダ部4の周面に円周方向に沿って係止溝4aが形成されており、これ以外の構成は実施形態1における放電ランプLA1と同一であるから説明は省略する。
【0034】
図10に示すように放電ランプLA2の中心側及び周辺側の端子ピン7a,7bをそれぞれランプソケットS2の挿入溝部12a,12bに挿入すると、ホルダ部4の周面に係止爪16aの先端が摺接して周壁部16が外側へ撓み、端子ピン7a,7bが端子受け具13に接続される位置まで挿入すれば、係止爪16aがホルダ部4の係止溝4aに係止されるとともに中心側及び周辺側の保護部6a,6bもそれぞれ凹所11a,11bに挿入されてランプソケットS2に放電ランプLA2が装着される。このとき、係止溝4aに係止爪16aを係止することでホルダ部4がソケット本体10から脱落するのを防ぐことができる。なお、実施形態1の放電ランプLA2及びランプソケットS1ではホルダ部4のソケット本体10からの脱落を防止するために別途部材が必要であるが、本実施形態においては脱落防止構造をソケット本体10並びにホルダ部4と一体に設けているから脱落防止用に他の部材が不要である。
【0035】
なお、本実施形態では周壁部16の個数を4つとしたが、これに限定する趣旨ではなく4つより多くても少なくても構わない。また、周壁部16をホルダ部4全体を覆うように形成しても構わない。
【0036】
(実施形態3)
本実施形態のランプソケットS3は、図11及び図12に示すようにソケット本体10の前面より前方へ突出して放電ランプLA1のホルダ部4を覆う周壁部17と、周壁部17の先端に設けられてホルダ部4より外側に突出する外鍔部5に当接するフランジ部17aとを備えた点に特徴がある。但し、本実施形態のランプソケットS3の基本構成は寸法の違いを除いて実施形態1のランプソケットS1とほぼ共通であるから、共通の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0037】
本実施形態におけるソケット本体10は、放電ランプLA1のホルダ部4の外形寸法よりも若干大きい外形寸法に形成されており、その前面周縁から前方に向かってホルダ部4全体を覆う円筒形の周壁部17が突設されている。また、周壁部17の先端には外側に突出する円環状のフランジ部17aが周壁部17と一体に形成されている。なお、放電ランプLA1は実施形態1と同一であるから図示並びに説明は省略する。
【0038】
図13に示すように放電ランプLA1の中心側及び周辺側の端子ピン7a,7bをそれぞれランプソケットS3の挿入溝部12a,12bに挿入して端子受け具13に接続すれば、中心側及び周辺側の保護部6a,6bもそれぞれ凹所11a,11bに挿入されてランプソケットS3に放電ランプLA1が装着される。このとき、放電ランプLA1のホルダ部4における外鍔部5から後方の部位が周壁部17で囲まれた凹所内に収納されるとともに周壁部17の先端に設けられたフランジ部17aが外鍔部5に当接することになる。
【0039】
ここで、前照灯や補助灯の灯体に設けられた固定手段(図示せず)により互いに当接させた外鍔部5及びフランジ部17aを挟み込むようにすれば、放電ランプLA1と同時にランプソケットS3も灯体に固定することができ、灯体へのランプソケットS3の固定作業が簡略化できる。なお、このような固定手段や灯体については従来周知であるから図示並びに説明は省略する。
【0040】
(実施形態4)
本実施形態のランプソケットS4の基本構成は寸法の違いを除いて実施形態1のランプソケットS1とほぼ共通であるから、共通の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0041】
本実施形態のランプソケットS4では、図14及び図15に示すように周辺側凹所11b’並びに周辺側挿入溝部12b’がそれぞれソケット本体10の中心部と同心の略円弧状に形成されており、周辺側挿入溝部12b’の一端部に端子受け具13’が配設されている。この端子受け具13’は中心側挿入溝部12a内に配設されている端子受け具13を横に倒した形状に形成されている(図14参照)。
【0042】
また、周辺側凹所11b’の他端部には周辺側保護部6bの周面より突出する係合突起6cが挿入される係合突起挿入口18が設けられ、周辺側凹所11b’の内周面には一端側で係合突起挿入口18と連通し且つ他端側で係合突起6cと係合する係合溝19が設けてある(図15参照)。
【0043】
一方、本実施形態における放電ランプLA3は、図16に示すように周辺側保護部6bの周面に円筒形の係合突起6cが突設されており、これ以外の構成は実施形態1における放電ランプLA1と同一であるから説明は省略する。
【0044】
上述のように構成される本実施形態のランプソケットS4では、放電ランプLA3の中心側端子ピン7a並びに中心側保護部6aをそれぞれ中心側挿入溝部12a並びに中心側凹所11aに挿入し、係合突起6cを係合突起挿入口18に挿入すると同時に周辺側端子ピン7b並びに周辺側保護部6bを周辺側挿入溝部12b’並びに周辺側凹所11b’の各端部に挿入した後、放電ランプLA3(又はランプソケットS4)を中心側保護部6a並びに中心側端子ピン7aを支点として回動させ、周辺側の保護部6b及び端子ピン7bをそれぞれ周辺側凹所11b’並びに周辺側挿入溝部12b’の他端側まで移動させれば、周辺側端子ピン7bが端子受け具13’のばね片13a’間に挿入されて接続されるとともに、係合突起挿入口18から挿入された係合突起6cも同様に移動して係合溝19に係合することとなる。つまり、係合突起6cが係合溝19に係合することで放電ランプLA3のランプソケットS4からの脱落が防止できる。なお、実施形態1の放電ランプLA2及びランプソケットS1ではホルダ部4のソケット本体10からの脱落を防止するために別途部材が必要であるが、本実施形態においては、実施形態2と同様に脱落防止構造をソケット本体10並びにホルダ部4と一体に設けているから脱落防止用に他の部材が不要である。
【0045】
(実施形態5)
本実施形態のランプソケットS2’の基本構成は実施形態2のランプソケットS2と共通であるから、共通の構成要素には同一の符号を付して説明を省略し、本実施形態の特徴となる構成についてのみ説明する。
【0046】
本実施形態のランプソケットS2’では、図18に示すように始動用の高圧パルス電圧が印加される中心側端子ピン7aから高電圧がリークするのを防止するため、中心側保護部6aの周面に当接する絶縁部材20を中心側凹所11a内に収納しており、この点が本実施形態の特徴となる。
【0047】
絶縁部材20は、図19に示すように合成ゴムのような弾性を有する絶縁材料によりリング状に形成され、外周面並びに内周面には周方向に沿った突条20a,20bがそれぞれ軸方向に並べて2つずつ突設されている。なお、絶縁部材20の中央に開口する軸孔20cの内径寸法を中心側保護部6aの外形寸法よりも僅かに小さくしてある。
【0048】
一方、中心側凹所11aの内周面には周方向に沿った凹溝からなる固定溝21が形成されており、図18に示すように固定溝21に嵌合することで絶縁部材20を中心側凹所11a内に収納して固定するようにしている。なお、本実施形態のランプソケットS2’に装着される放電ランプLA2は実施形態2で説明したものと同一であるから説明は省略する。
【0049】
而して、図20に示すように放電ランプLA2の中心側及び周辺側の端子ピン7a,7bをそれぞれランプソケットS2’の挿入溝部12a,12bに挿入していくと、中心側凹所11a内に収納されている絶縁部材20の軸孔20cに中心側保護部6aが圧入され、中心側及び周辺側の端子ピン7a,7bがそれぞれ端子受け具13に接続される位置まで挿入すれば、係止爪16aがホルダ部4の係止溝4aに係止されてランプソケットS2’に放電ランプLA2が装着される。このとき、中心側保護部6aと絶縁部材20並びに絶縁部材20と固定溝21の間が絶縁部材20の外側並びに内側の突条20a,20bによってそれぞれ全周に亘って密着することになるから、中心側保護部6a並びに中心側凹所11aの表面(沿面)を絶縁部材20で遮断することによって中心側端子ピン7aに印加される高圧パルス電圧が沿面を伝ってリークするのを防ぐことができる。
【0050】
なお、本実施形態では実施形態2のランプソケットS2に絶縁部材20を用いる構成としたが、実施形態1,3,4の何れのランプソケットS1,S3,S4についても絶縁部材20を用いて本実施形態と同様の作用効果を奏することは可能である。
【0051】
(実施形態6)
本実施形態のランプソケットS2”の基本構成は実施形態2のランプソケットS2と共通であるから、共通の構成要素には同一の符号を付して説明を省略し、本実施形態の特徴となる構成についてのみ説明する。
【0052】
本実施形態のランプソケットS2”では、図21に示すように始動用の高圧パルス電圧が印加される中心側端子ピン7aから高電圧がリークするのを防止するため、中心側保護部6aの先端面に当接する絶縁部材22を中心側凹所11a内に収納しており、この点が本実施形態の特徴となる。
【0053】
絶縁部材22は、図22に示すように合成ゴムのような弾性を有する絶縁材料によりリング状に形成され、外周面並びに中心側保護部6aの先端面と対向する面(図22(b)における上面)には周方向に沿った突条22a,22bがそれぞれ突設されている。なお、絶縁部材22の中央に開口する軸孔22cの内径寸法は中心側保護部6aの外形寸法よりも小さく且つ中心側端子ピン7aの外形寸法よりも大きくしてある。
【0054】
一方、中心側凹所11aにおける中心側挿入溝部12aとの境界部分の内周面には周方向に沿った凹溝からなる固定溝23が形成されており、図21に示すように固定溝23に嵌合することで絶縁部材23を中心側凹所11a内に収納して固定するようにしている。なお、本実施形態のランプソケットS2”に装着される放電ランプLA2は実施形態2で説明したものと同一であるから説明は省略する。
【0055】
而して、図23に示すように放電ランプLA2の中心側及び周辺側の端子ピン7a,7bをそれぞれランプソケットS2”の挿入溝部12a,12bに挿入すると中心側及び周辺側の端子ピン7a,7bがそれぞれ端子受け具13に接続され、係止爪16aがホルダ部4の係止溝4aに係止されてランプソケットS2”に放電ランプLA2が装着される。このとき、中心側凹所11a内に収納されている絶縁部材22は、上面に突設されている突条22bによって中心側保護部6aの先端面に圧接し、中心側保護部6aと絶縁部材22並びに絶縁部材22と固定溝23の間が絶縁部材22の外周面並びに上面の突条22a,22bによってそれぞれ全周に亘って密着することになるから、中心側保護部6a並びに中心側凹所11aの表面(沿面)を絶縁部材22で遮断することによって中心側端子ピン7aに印加される高圧パルス電圧が沿面を伝ってリークするのを防ぐことができる。
【0056】
なお、本実施形態では実施形態2のランプソケットS2に絶縁部材22を用いる構成としたが、実施形態1,3,4の何れのランプソケットS1,S3,S4についても絶縁部材22を用いて本実施形態と同様の作用効果を奏することは可能である。
【0057】
(実施形態7)
本実施形態のランプソケットS5の基本構成は実施形態1のランプソケットS1と共通であるから、共通の構成要素には同一の符号を付して説明を省略し、本実施形態の特徴となる構成についてのみ説明する。
【0058】
図26は本実施形態のランプソケットS5に装着される放電ランプLA4を示している。この放電ランプLA4は基本的に実施形態1における放電ランプLA1と共通の構成を有しているが、ホルダ部4の底面に円形の嵌合凹部4bが形成され、2つの保護部6a,6b並びに端子ピン7a,7bが嵌合凹部4bの底面における中心からそれぞれずらした位置より突出させてある点が異なる。
【0059】
そして、本実施形態のランプソケットS5では、図24及び図25に示すように実施形態6で説明した絶縁部材22を一方(端子ピン7aに対応する方)の凹所11a内に収納するとともに、ソケット本体10の外周面に防水部材24を配設しており、この点が本実施形態の特徴となる。
【0060】
絶縁部材22は実施形態6と同一のものであって、凹所11aにおける中心側挿入溝部12aとの境界部分の内周面に形成された固定溝23に嵌合されて凹所11a内に収納且つ固定される。
【0061】
またソケット本体10の外周面における先端部には、合成ゴムによって円環状に形成された所謂Oリングからなる防水部材24を嵌着するための嵌着溝25が周方向の全周に亘って形成されている。
【0062】
而して、図27に示すように放電ランプLA4の端子ピン7a,7bをそれぞれランプソケットS5の挿入溝部12a,12bに挿入すると端子ピン7a,7bがそれぞれ端子受け具13に接続され、ソケット本体10がホルダ部4の底面に開口する嵌合凹部4bに嵌合してランプソケットS5に放電ランプLA4が装着される。このとき、ソケット本体10の嵌着溝25に嵌着されている防水部材24がホルダ部4の嵌合凹部4bの内周面に密着するため、嵌合凹部4bとソケット本体10との隙間からソケット本体10の内部やホルダ部4の内部に水分が侵入するのを防ぐことができる。ここで、保護部6a並びに凹所11aの表面(沿面)を絶縁部材22で遮断することによって端子ピン7aに印加される高圧パルス電圧が沿面を伝ってリークするのを防ぐことができる点は実施形態6と同一である。
【0063】
なお、本実施形態では実施形態1及び6に防水部材24を用いる構成としたが、実施形態3〜5の何れについても防水部材24を用いて本実施形態と同様の作用効果を奏することは可能である。
【0064】
(実施形態8)
本実施形態のランプソケットS6の基本構成は実施形態2のランプソケットS2と共通であるから、共通の構成要素には同一の符号を付して説明を省略し、本実施形態の特徴となる構成についてのみ説明する。
【0065】
本実施形態のランプソケットS6は、図28に示すように周辺側挿入溝12b内に配設されて周辺側端子ピン7bを受ける端子受け具13”を、互いに分離して形成され、周辺側端子ピン7bを介してのみ互いに導通する一対の端子板13a”,13a”で構成した点に特徴がある。
【0066】
端子板13a”,13a”は他方の端子受け具13を構成するばね片13a,13aと同一の形状に形成されており、互いにソケット本体10の周辺側挿入溝部12b内で対向させて配設されている。また、これら2つの端子板13a”,13a”は、それぞれ電線により高圧パルス電圧発生部233に接続されている。
【0067】
高圧パルス電圧発生部233は、図29に示すようにパルストランスPT、コンデンサC並びに放電ギャップGを具備しており、パルストランスPTの1次側にコンデンサCと放電ギャップGの直列回路が並列に接続され、放電ギャップGとコンデンサCの接続点がランプソケットS6の一方の端子板13a”に接続されるとともに、パルストランスPTの2次側の両端がランプソケットS6の中心側挿入溝部12a内に配設された一方の端子受け具13と直流−矩形波変換部232の一方の出力端とに各々接続されて構成される。
【0068】
ここで、ランプソケットS6の他方の端子板13a”は直流−矩形波変換部232の他方の出力端に接続されており、放電ランプLA2の周辺側端子ピン7bが端子受け具13”に接続されない限りは端子板13a”,13a”間が開放されているために高圧パルス電圧発生部233が動作しない。そして、図30に示すように放電ランプLA2の周辺側端子ピン7bが端子受け具13”に接続されて端子板13a”,13a”間が導通するようになれば、直流−矩形波変換部232の出力によってコンデンサCが充電されて高圧パルス電圧発生部233が動作可能となる。
【0069】
本実施形態のランプソケットS6は上述のように構成されたものであり、一対の端子ピン7a,7bのうちで放電ランプLA2の始動時に始動用の高圧パルス電圧が印加されない低圧側の周辺側端子ピン7bを受ける端子受け具13”を、周辺側端子ピン7bを介してのみ互いに導通する一対の端子板13a”,13a”で構成しているので、端子受け具13”で周辺側端子ピン7bを受けていない状態ではランプソケットS6の受金部が放電ランプLA2の口金部と接続されず、放電ランプLA2に対して始動用の高圧パルス電圧が印加されることがないために安全性の向上が図れる。
【0070】
また、プリント配線板に上記パルストランスPT、コンデンサC並びに放電ギャップG等の回路部品を実装して構成された高圧パルス電圧発生部233をソケット本体10の内部に収納すれば、放電ランプLA2を点灯する放電灯点灯装置の小型化が図れる。
【0071】
なお、本実施形態では実施形態2のランプソケットS2に端子受け具13”を用いる構成としたが、実施形態1又は3〜7の何れのランプソケットS1,…についても端子受け具13”を用いて本実施形態と同様の作用効果を奏することが可能である。
【0072】
(実施形態9)
本実施形態のランプソケットS7は、所謂H4ハロゲンランプを備えた自動車に対して、H4ハロゲンランプに置き換えて用いられる放電ランプLA5が着脱自在に装着されるランプソケットである。
【0073】
従来の置き換え用の放電ランプLA5’は、図39に示すように灯体に取り付けるための外鍔部111を前方に有して有底筒状に形成されたランプ本体110と、内部に放電管112aが収納されたガラス管112と、ガラス管112を支持するホルダ部113とを備えている。ホルダ部113の後方には胴部114が突設されており、この胴部114を外鍔部111の前面中央の開口部(図示せず)からランプ本体110内に挿入し、ランプ本体110に対してホルダ部113を放電管112の軸方向に沿って移動自在に支持させてある。
【0074】
ランプ本体110内には胴部114と連結されたアクチュエータ115と、アクチュエータ115を駆動する電磁ソレノイド116と、胴部114を前方(図39における右方)に弾性付勢する圧縮コイルばねからなる復帰ばね117とが内蔵されている。また、放電管112a内に配設されている一対の電極112b,112cに接続された電線118,118がランプ本体110の周部から引き出され、その先端には放電灯点灯装置に接続するためのカプラ119がそれぞれ付設されている。なお、ランプ本体110周部の電線118,118が引き出されている部位には、防水用のゴムキャップ121が取り付けられている。
【0075】
さらに、外鍔部111の前面にはランプフード120が取り付けられている。このランプフード120は、所定の形状に打ち抜いた金属板が絞り加工や曲げ加工等によって成形されたものであり、放電管112aから放射される光の一部を遮光して所望の配光特性を得るための容器状のフード本体120aと、フード本体120aから後方に延出されて外鍔部111に固定される固定片120bとで構成される。
【0076】
そして、電磁ソレノイド116によってアクチュエータ115を駆動することでホルダ部113に支持されたガラス管112をその軸方向において前後に移動させれば、すれ違いビーム(所謂ロービーム)と走行ビーム(所謂ハイビーム)を択一的に切り換えて形成することができる。
【0077】
ところで、従来の置き換え用の放電ランプLA5’では電極112b,112cに接続した電線118,118をランプ本体110の外に引き出す構造であったため、放電灯点灯装置との接続用に電線118,118の先端にカプラ119を設ける必要があり、放電灯点灯装置とカプラ119の接続のためにある程度のスペースを確保しなければならなかった。
【0078】
これに対して本実施形態の放電ランプLA5では、図33に示すようにランプ本体110の周面より突出する円筒形の筒部122を形成し、筒部122の底面に円形の嵌合凹部123を形成するとともに、嵌合凹部123の底面から円筒形の一対の保護部124a,124bを突設し、各電極112b,112cと接続された金属製の端子ピン125a,125bが保護部124a,124bから突出させてある。なお、後述するようにランプソケットS7に対する誤装着を防止するため、一方の保護部124aの外形寸法を他方の保護部124bの外形寸法よりも大きくすることが望ましい。
【0079】
上述のように構成される放電ランプLA5が着脱自在に装着される本実施形態のランプソケットS7は、基本的に実施形態7のランプソケットS5と共通の構成を有するものであって、図31及び図32に示すように略円筒形のソケット本体10の前面に保護部124a,124bが挿入される円形の凹所11a,11bと、端子ピン125a,125bが挿入される挿入溝部12a,12bとが連続一体に形成されている。そして、各挿入溝部12a,12b内には端子ピン125a,125bに各々接触導通する端子受け具13,13”が配設されている。なお、一方の端子ピン7bと接触導通する端子受け具13”は、実施形態8における端子受け具13”と同一のものであって、互いに分離して形成され、端子ピン125bを介してのみ互いに導通する一対の端子板13a”,13a”で構成されている。
【0080】
ここで、凹所11aにおける挿入溝部12aとの境界部分の内周面には、実施形態6と同一の絶縁部材22が嵌合して収納固定される固定溝23が形成されている。また、ソケット本体10の外周面における先端部には、Oリングからなる防水部材24を嵌着するための嵌着溝25が周方向の全周に亘って形成されている。さらに、実施形態8と同様にパルストランス、コンデンサ並びに放電ギャップ等の回路部品をプリント配線板に実装して構成された高圧パルス電圧発生部(図示せず)がソケット本体10の内部に収納されている。
【0081】
而して、図34に示すように放電ランプLA5の端子ピン125a,125bをそれぞれランプソケットS7の挿入溝部12a,12bに挿入すると端子ピン125a,125bがそれぞれ端子受け具13,13”に接続され、ソケット本体10が筒部122の底面に開口する嵌合凹部123に嵌合してランプソケットS7に放電ランプLA5が装着される。このとき、ソケット本体10の嵌着溝25に嵌着されている防水部材24が筒部122の嵌合凹部123の内周面に密着するため、嵌合凹部123とソケット本体10との隙間からソケット本体10の内部やランプ本体110の内部に水分が侵入するのを防ぐことができる点は実施形態7と同一である。また、保護部124a並びに凹所11aの表面(沿面)を絶縁部材22で遮断することによって端子ピン125aに印加される高圧パルス電圧が沿面を伝ってリークするのを防ぐことができる点は実施形態6と同一である。
【0082】
【発明の効果】
請求項1の発明は、放電管と、ランプソケットの受金部と接続される口金部を有し放電管を支持するホルダ部とを具備し、前記口金部が前記ホルダ部の一面から同一方向に突出する一対の端子ピンからなる放電ランプが着脱自在に装着されるランプソケットであって、一対の前記端子ピンがそれぞれ挿入される一対の挿入溝部が一面に設けられたソケット本体と、該ソケット本体内に収納されて前記挿入溝部に挿入された前記端子ピンに接触導通する一対の端子受け具からなる前記受金部とを備えたことを特徴とし、ソケット本体の一面に一対の挿入溝部を設けるとともに挿入溝部に挿入された端子ピンを一対の端子受け具で受ける構成としたため、端子受け具をホルダ部の周面に対向する位置に設けなければならなかった従来例に比較してソケット本体の小型化及び薄型化が可能となる。
【0083】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記挿入溝部が開口する前記ソケット本体の装着面より突出して前記ホルダ部の少なくとも一部を覆う周壁部と、該周壁部の内周面に設けられて前記ホルダ部の周面に形成された係止溝に係止する係止爪とを備えたことを特徴とし、係止溝に係止爪を係止することで他の部材を使わずにホルダ部がソケット本体から脱落するのを防ぐことができる。
【0084】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記挿入溝部が開口する前記ソケット本体の装着面より突出して前記ホルダ部の少なくとも一部を覆う周壁部と、該周壁部の先端に設けられて前記ホルダ部より外側に突出する外鍔部に当接するフランジ部とを備えたことを特徴とし、ホルダ部の外鍔部にフランジ部を当接させた状態で前照灯や補助灯の灯体に放電ランプを固定すれば、放電ランプと同時にランプソケットも灯体に固定することができる。
【0085】
請求項4の発明は、請求項1の発明において、前記放電ランプは、略円筒形に形成された前記ホルダ部の底面より突出する前記端子の基端部分を覆って保護する保護部が突設されてなり、前記ソケット本体の装着面における少なくとも何れか一方の前記挿入溝部の周囲に形成されて該保護部が挿入される略円弧状の凹所と、該凹所の一端側に設けられて前記保護部より突出する係合突起が挿入される係合突起挿入口と、前記凹所内に設けられて前記ホルダ部を前記ソケット本体に対して回動させたときに該係合突起挿入口より前記凹所内に挿入された前記係合突起と係合する係合溝とを備えたことを特徴とし、係合突起を係合溝に係合させることで他の部材を使わずにホルダ部がソケット本体から脱落するのを防ぐことができる。
【0086】
請求項5の発明は、請求項1〜4の何れかの発明において、前記放電ランプは、略円筒形に形成された前記ホルダ部の底面より突出する前記端子の基端部分を覆って保護する保護部が突設されてなり、前記ソケット本体の装着面における前記挿入溝部の周囲に形成されて該保護部が挿入される一対の凹所と、絶縁材料によりリング状に形成され、該凹所のうちで少なくとも前記放電ランプの始動時に始動用の高圧パルス電圧が印加される方の前記端子ピンの前記保護部が挿入される方の凹所内に収納されて当該保護部の周面に当接する絶縁部材とを備えたことを特徴とし、ソケット本体の小型化及び薄型化を可能としつつ絶縁部材により保護部の沿面を通って高電圧が外部に漏れ出すのを防ぐことができる。
【0087】
請求項6の発明は、請求項1〜4の何れかの発明において、前記放電ランプは、略円筒形に形成された前記ホルダ部の底面より突出する前記端子の基端部分を覆って保護する保護部が突設されてなり、前記ソケット本体の装着面における前記挿入溝部の周囲に形成されて該保護部が挿入される一対の凹所と、絶縁材料によりリング状に形成され、該凹所のうちで少なくとも前記放電ランプの始動時に始動用の高圧パルス電圧が印加される方の前記端子ピンの前記保護部が挿入される方の凹所内に収納されて当該保護部の先端面に当接する絶縁部材とを備えたことを特徴とし、ソケット本体の小型化及び薄型化を可能としつつ絶縁部材により保護部の沿面を通って高電圧が外部に漏れ出すのを防ぐことができる。
【0088】
請求項7の発明は、請求項1又は4又は5又は6の発明において、前記放電ランプは、前記ホルダ部が略円形の凹部を底面に有する略円筒形に形成され、該凹部の底面より一対の前記端子ピンが突出してなり、前記凹部と嵌合する略円筒形に形成された前記ソケット本体と、前記ソケット本体の外周面と前記凹部の内周面の間に介在して該凹部内への水分の侵入を防ぐ防水部材とを備えたことを特徴とし、ソケット本体の小型化及び薄型化を可能としつつ防水部材によりソケット本体やホルダ部内部への水分の侵入を防ぐことができる。
【0089】
請求項8の発明は、請求項1〜7の何れかの発明において、一対の前記端子ピンのうちで前記放電ランプの始動時に始動用の高圧パルス電圧が印加されない低圧側の前記端子ピンを受ける前記端子受け具は、当該端子ピンを介してのみ互いに導通する一対の端子板からなることを特徴とし、端子受け具で端子ピンを受けていない状態ではランプソケットの受金部が放電ランプの口金部と接続されず、放電ランプに対して始動用の高圧パルス電圧が印加されることがないために安全性の向上が図れる。
【0090】
請求項9の発明は、請求項1〜8の何れかの発明において、前記放電ランプを始動させるための始動用の高圧パルス電圧を発生する高圧パルス電圧発生部を前記ソケット本体内に収納したことを特徴とし、高圧パルス電圧発生部をソケット本体内に収納することで放電ランプを点灯する放電灯点灯装置の小型化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1のランプソケットに放電ランプを装着した状態を示す一部省略した断面図である。
【図2】同上のランプソケットの正面図である。
【図3】同上のランプソケットの断面図である。
【図4】同上における放電ランプを示し、(a)は正面図、(b)は底面図である。
【図5】同上のランプソケットが接続される放電灯点灯装置の回路部ロック図である。
【図6】同上のランプソケットが接続される放電灯点灯装置の別の回路部ロック図である。
【図7】実施形態2のランプソケットの正面図である。
【図8】同上のランプソケットの断面図である。
【図9】同上における放電ランプを示し、(a)は正面図、(b)は底面図である。
【図10】同上のランプソケットに放電ランプを装着した状態を示す一部省略した断面図である。
【図11】実施形態3のランプソケットの正面図である。
【図12】同上のランプソケットの断面図である。
【図13】同上のランプソケットに放電ランプを装着した状態を示す一部省略した断面図である。
【図14】実施形態4のランプソケットの正面図である。
【図15】同上のランプソケットの断面図である。
【図16】同上における放電ランプを示し、(a)は正面図、(b)は底面図である。
【図17】同上のランプソケットに放電ランプを装着した状態を示す一部省略した断面図である。
【図18】実施形態5のランプソケットの断面図である。
【図19】同上における絶縁部材を示し、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は斜視図である。
【図20】同上のランプソケットに放電ランプを装着した状態を示す一部省略した断面図である。
【図21】実施形態6のランプソケットの断面図である。
【図22】同上における絶縁部材を示し、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は斜視図である。
【図23】同上のランプソケットに放電ランプを装着した状態を示す一部省略した断面図である。
【図24】実施形態7のランプソケットの正面図である。
【図25】同上のランプソケットの断面図である。
【図26】同上における放電ランプを示し、(a)は正面図、(b)は断面図、(c)は底面図である。
【図27】同上のランプソケットに放電ランプを装着した状態を示す一部省略した断面図である。
【図28】実施形態8のランプソケットの断面図である。
【図29】同上における高圧パルス電圧発生部の回路図である。
【図30】同上のランプソケットに放電ランプを装着した状態を示す一部省略した断面図である。
【図31】実施形態9のランプソケットの正面図である。
【図32】同上のランプソケットの断面図である。
【図33】同上における放電ランプを示し、(a)は断面図、(b)は一部省略した底面図である。
【図34】同上のランプソケットに放電ランプを装着した状態を示す一部省略した断面図である。
【図35】従来の放電ランプを示し、(a)は正面図、(b)は底面図である。
【図36】従来のランプソケットの正面図である。
【図37】同上のランプソケットの断面図である。
【図38】同上のランプソケットに放電ランプを装着した状態を示す一部省略した断面図である。
【図39】従来の他の放電ランプを示す断面図である。
【符号の説明】
10 ソケット本体
12 挿入溝部
13 端子受け具
Claims (9)
- 放電管と、ランプソケットの受金部と接続される口金部を有し放電管を支持するホルダ部とを具備し、前記口金部が前記ホルダ部の一面から同一方向に突出する一対の端子ピンからなる放電ランプが着脱自在に装着されるランプソケットであって、一対の前記端子ピンがそれぞれ挿入される一対の挿入溝部が一面に設けられたソケット本体と、該ソケット本体内に収納されて前記挿入溝部に挿入された前記端子ピンに接触導通する一対の端子受け具からなる前記受金部とを備えたことを特徴とするランプソケット。
- 前記挿入溝部が開口する前記ソケット本体の装着面より突出して前記ホルダ部の少なくとも一部を覆う周壁部と、該周壁部の内周面に設けられて前記ホルダ部の周面に形成された係止溝に係止する係止爪とを備えたことを特徴とする請求項1記載のランプソケット。
- 前記挿入溝部が開口する前記ソケット本体の装着面より突出して前記ホルダ部の少なくとも一部を覆う周壁部と、該周壁部の先端に設けられて前記ホルダ部より外側に突出する外鍔部に当接するフランジ部とを備えたことを特徴とする請求項1記載のランプソケット。
- 前記放電ランプは、略円筒形に形成された前記ホルダ部の底面より突出する前記端子の基端部分を覆って保護する保護部が突設されてなり、前記ソケット本体の装着面における少なくとも何れか一方の前記挿入溝部の周囲に形成されて該保護部が挿入される略円弧状の凹所と、該凹所の一端側に設けられて前記保護部より突出する係合突起が挿入される係合突起挿入口と、前記凹所内に設けられて前記ホルダ部を前記ソケット本体に対して回動させたときに該係合突起挿入口より前記凹所内に挿入された前記係合突起と係合する係合溝とを備えたことを特徴とする請求項1記載のランプソケット。
- 前記放電ランプは、略円筒形に形成された前記ホルダ部の底面より突出する前記端子の基端部分を覆って保護する保護部が突設されてなり、前記ソケット本体の装着面における前記挿入溝部の周囲に形成されて該保護部が挿入される一対の凹所と、絶縁材料によりリング状に形成され、該凹所のうちで少なくとも前記放電ランプの始動時に始動用の高圧パルス電圧が印加される方の前記端子ピンの前記保護部が挿入される方の凹所内に収納されて当該保護部の周面に当接する絶縁部材とを備えたことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のランプソケット。
- 前記放電ランプは、略円筒形に形成された前記ホルダ部の底面より突出する前記端子の基端部分を覆って保護する保護部が突設されてなり、前記ソケット本体の装着面における前記挿入溝部の周囲に形成されて該保護部が挿入される一対の凹所と、絶縁材料によりリング状に形成され、該凹所のうちで少なくとも前記放電ランプの始動時に始動用の高圧パルス電圧が印加される方の前記端子ピンの前記保護部が挿入される方の凹所内に収納されて当該保護部の先端面に当接する絶縁部材とを備えたことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のランプソケット。
- 前記放電ランプは、前記ホルダ部が略円形の凹部を底面に有する略円筒形に形成され、該凹部の底面より一対の前記端子ピンが突出してなり、前記凹部と嵌合する略円筒形に形成された前記ソケット本体と、前記ソケット本体の外周面と前記凹部の内周面の間に介在して該凹部内への水分の侵入を防ぐ防水部材とを備えたことを特徴とする請求項1又は4又は5又は6記載のランプソケット。
- 一対の前記端子ピンのうちで前記放電ランプの始動時に始動用の高圧パルス電圧が印加されない低圧側の前記端子ピンを受ける前記端子受け具は、当該端子ピンを介してのみ互いに導通する一対の端子板からなることを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載のランプソケット。
- 前記放電ランプを始動させるための始動用の高圧パルス電圧を発生する高圧パルス電圧発生部を前記ソケット本体内に収納したことを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載のランプソケット。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007305350A (ja) * | 2006-05-09 | 2007-11-22 | Ssec Kk | メタルハライドランプ用のソケット |
JP2007305432A (ja) * | 2006-05-11 | 2007-11-22 | Kyouwa Device:Kk | 片口金ランプ用ソケット |
JP2008004450A (ja) * | 2006-06-23 | 2008-01-10 | Matsushita Electric Works Ltd | Hidランプ用ソケット及び照明器具 |
JP2013152790A (ja) * | 2012-01-24 | 2013-08-08 | Z Co Ltd | 照明装置 |
-
2003
- 2003-01-09 JP JP2003003706A patent/JP2004220813A/ja not_active Withdrawn
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