JP4095759B2 - 光ディスク原盤露光装置および露光方法 - Google Patents

光ディスク原盤露光装置および露光方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ディスク原盤露光装置および露光方法に関し、詳細には、光ディスク原盤の回転に伴う送り方向の振動をうち消す加振を行って、光ディスク原盤の隣接するトラックの溝間隔を高精度に露光する光ディスク原盤露光装置および露光方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近時、光学的に情報の再生を行ったり、光学的に情報の再生と記録を行う光ディスクが出現しており、このような光ディスクとしては、例えば、CD(コンパクトディスク:Compact Disc)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory )、CD−R(Compact Disc Recordable )、CD−RW(Compact Disc Rewritable )等がある。
【0003】
このような光ディスク原盤の露光は、一般に、例えば、特開平10−293928号公報に記載されているように、微小移動手段を介して装置本体に固定されている光を照射するヘッドと、ディスク原盤を支持するターンテーブルが搭載されている移動ステージとを有し、該移動ステージを、装置本体に固定されている移動手段によってターンテーブルの直径方向に移動し、この移動ステージの移動位置に対して微小移動手段によりヘッドの位置を補正して、隣接するトラックの溝間隔を高精度に露光しようとしている。
【0004】
また、従来、光ディスク原盤のトラックピッチの高精度化を実現するため、マスタリング装置における記録ヘッドを搭載しているスライダー送り系にレーザー干渉系または、高分解能レーザーホロスケールを設置し、それらにより該マスタリング装置のスライダー送りムラを検出し、音響光学偏向器によりレーザー光を偏向することで光学的に送りムラを補正する光ディスク原盤加工方法が提案されている(特開平10−261245号公報参照)。
【0005】
さらに、従来、スライダ上に設けられた露光用光学系によって、露光ビームが対物レンズで集光され、対物レンズは、取り付けた第1微動テーブルの位置を微調整する圧電素子が第2微動テーブルに設けられる。対物レンズと対向する位置に光ディスク原盤が配置されており、光ディスク原盤を回転させるターンテーブルが配置されている。そして、スライダの振動と同じ距離だけ、第1微動テーブルを振動方向と逆向きに移動させることにより、スライダの振動を打ち消す構成としている(特開平8−329476号公報参照)。
【0006】
また、従来、ターンテーブルの回転中に、ターンテーブルがターンテーブル(光ディスク原盤)の半径方向に振れる現象のうち、ターンテーブルの回転角の位置とは無関係で不規則な量の非同期振れのトラックピッチへの影響を防止する技術として、光ディスク原盤に露光光を照射し前記光ディスク原盤に所定の情報を記録する光ディスク原盤露光装置において、前記光ディスク原盤を保持可能なターンテーブルの半径方向への非同期振れ量を算出する非同期振れ量算出手段と、前記非同期振れ量算出手段からの信号により前記光ディスク原盤に照射される前記露光光の照射位置を調整する調整手段とから構成される光ディスク原盤露光装置が提案されている(特開平9−190651号公報参照)。
【0007】
すなわち、この光ディスク原盤露光装置は、具体的には、ターンテーブルの半径方向に非接触にて変位センサーを設け、ターンテーブルの原点パルス信号をトリガとして、予めターンテーブルの各回転位置での振れ量を計測し、各回転角位置ごとの振れ量を平均した平均値をメモリに蓄積する。露光時には測定した振れ量から各回転角の位置に対応する平均値を減算して、非同期振れ量のみを出力し、この出力値で露光光の照射位置を調整手段で補正する。この場合、光ディスク原盤露光装置では、ターンテーブルの各回転角の位置に無関係な非同期振れがリアルタイムに出力できることから、露光中でもトラックピッチの精度に重大な悪影響を及ぼす非同期振れを作業中に直ちに把握でき露光作業を中止することができ、また、露光光の照射位置を補正することで、ターンテーブルの非同期振れによる影響を受けない送り機構としている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の光ディスク原盤露光装置にあっては、光ディスク原盤の隣接するトラックの溝間隔を高精度に露光する上で、なお、改良の必要があった。
【0009】
すなわち、上記特開平10−293928号公報記載の光ディスク原盤露光装置にあっては、微小移動手段を介して装置本体に固定されている光を照射するヘッドと、ディスク原盤を支持するターンテーブルが搭載されている移動ステージを、装置本体に固定されている移動手段によってターンテーブルの直径方向に移動し、この移動ステージの移動位置に対して、光を照射するヘッドの位置を微小移動手段により補正して、隣接するトラックの溝間隔を高精度に露光しようとしている。
【0010】
ところが、通常、光ディスク原盤は、外径に対して数十μm程度偏心しており、数十μm程度の偏重心でターンテーブル上に搭載されているため、回転時に働く遠心力により、回転部が振れ回り振動を発生する。したがって、ターンテーブル側面のレーザー照射位置が回転角とともに変化し、正確な送り方向の差分を計測することができず、この不正確な計測信号に基づいて微小移動手段を動作させると、正確な補正動作を行うことができないだけでなく、逆にピッチ変動が発生して露光品質を悪化させるおそれがあった。
【0011】
また、上記特開平10−261245号公報記載の光ディスク原盤加工方法にあっては、レーザー干渉計またはレーザーホロスケールを搭載して、送りスライダーの微量な送りムラを検出し、音響光学偏向器による記録レーザーの光偏向で送りスライダーの微量な送りムラを光学的に補正している。すなわち、この光ディスク原盤加工方法では、レーザー干渉計または、レーザーホロスケールを、送りスライダーの微量な送りムラを検出するために設けている。
【0012】
ところが、光ディスク原盤上に形成される記録溝のピッチ精度は、ターンテーブルと移動台との相対的な振れによって決定されるため、送りスライダーのみの検出量から送り補正を行っても補正精度が悪く、露光品質を向上させることができないという問題があった。
【0013】
さらに、特開平8−329476号公報記載の技術にあっては、摩擦駆動によるスライダの微少振動及び送り系の機械的共振周波数が低いことによる送りサーボゲイン不足によるスライダの微少振動をなくすために、対物レンズを取り付けた第1微動テーブルの位置を微調整する圧電素子を第2微動テーブルに設けて、スライダの振動と同じ距離だけ、第1微動テーブルを振動方向と逆向きに移動させることで、スライダの振動を打ち消すようにしている。
【0014】
ところが、この従来技術にあっては、上記特開平10−261245号公報記載の光ディスク原盤加工方法の場合と同様に、送りスライダーのみの検出量から送り補正を行っているため、補正精度が悪く、露光品質を向上させることができないという問題があった。
【0015】
また、特開平10−293928号公報、特開平10−261245号公報及び特開平8−329476号公報記載の技術にあっては、送り方向の補正機構として光学ヘッド先端あるいは光学ヘッド筐体にピエゾアクチュエータを取り付けているため、構造が複雑で、組立調整が困難であり、また、機械剛性が低下し、送り系のサーボゲインを高く設定することができず、制御上不都合が発生するという問題があった。
【0016】
そこで、請求項1記載の発明は、光源から出射されたレーザー光を集光手段を通して、基台に固定された回転機構に搭載されて回転される光ディスク原盤に照射し、当該光ディスク原盤に所定の情報を記録するに際して、回転機構の回転に伴う基台への送り方向伝達力を基台伝達力計測手段で計測し、制御手段により、当該基台伝達力計測手段の計測結果に基づいて基台の受ける送り方向伝達力をうち消す加振を加振手段に起こさせることにより、振動源となる回転機構上に光ディスク原盤が偏芯して吸着固定された場合に発生する回転時の振れ回り振動の送り方向成分を抑制し、送り精度を向上させて、露光品質を向上させる光ディスク原盤露光装置を提供することを目的としている。
【0017】
請求項2記載の発明は、光源から出射されたレーザー光を集光手段を通して、基台に固定された回転機構に搭載されて回転される光ディスク原盤に照射し、当該光ディスク原盤に所定の情報を記録するに際して、基台に移動可能に取り付けられ集光手段を搭載するスライダーの送り検出を行う光学式リニアエンコーダへの回転機構の回転に伴う送り方向伝達力をリニアエンコーダ伝達力計測手段で計測し、制御手段により、当該リニアエンコーダ伝達力計測手段の計測結果に基づいて光学式リニアエンコーダの受ける送り方向伝達力をうち消す加振を加振手段に起こさせることにより、振動源となる回転機構上に光ディスク原盤が偏芯して吸着固定された場合に発生する回転時の振れ回り振動の送り方向成分を抑制し、送り精度を向上させて、露光品質を向上させる光ディスク原盤露光装置を提供することを目的としている。
【0018】
請求項3記載の発明は、光源から出射されたレーザー光を集光手段を通して、基台に固定された回転機構に搭載されて回転される光ディスク原盤に照射し、当該光ディスク原盤に所定の情報を記録するに際して、回転機構の回転に伴う基台への送り方向伝達力を基台伝達力計測手段で計測するとともに、基台に移動可能に取り付けられ集光手段を搭載するスライダーの送り検出を行う光学式リニアエンコーダへの回転機構の回転に伴う送り方向伝達力をリニアエンコーダ伝達力計測手段で計測し、制御手段により、当該基台伝達力計測手段の計測結果及びリニアエンコーダ伝達力計測手段の計測結果に基づいて基台の受ける送り方向伝達力及び光学式リニアエンコーダの受ける送り方向伝達力をうち消す加振を加振手段に起こさせることにより、振動源となる回転機構上に光ディスク原盤が偏芯して吸着固定された場合に発生する回転時の振れ回り振動の基台を通じて伝達される送り方向振動成分、振動伝達経路の違いに起因する送り方向の振動成分(位相の異なる相対振動成分)及び外乱振動の送り方向成分を抑制し、送り精度をより一層向上させて、露光品質をより一層向上させる光ディスク原盤露光装置を提供することを目的としている。
【0019】
請求項4記載の発明は、制御手段が、制御量を力量とし、基台伝達力計測手段、リニアエンコーダ伝達力計測手段、あるいは、基台伝達力計測手段とリニアエンコーダ伝達力計測手段の双方の計測結果を見掛け上ゼロに収束させる加振を加振手段に起こさせるフィードバック制御を行うことにより、光ディスク原盤露光装置の組立調整や制御系の設計を容易なものとし、安価に送り精度を向上させて、安価に露光品質を向上させる光ディスク原盤露光装置を提供することを目的としている。
【0020】
請求項5記載の発明は、加振手段を、所定のバネ定数を有する支持バネに支持された可動部を備え、その動作軸が基台への固定面に対して直角の状態で基台に固定されたコイル移動型あるいは磁石移動型のボイスコイルモータとし、支持バネのバネ定数を、当該加振手段の固有角周波数ωcが使用回転角周波数ω/ωcの21/2の近傍となるバネ定数に設定することにより、加振手段を軽量化して、請求項4の場合よりも光ディスク原盤露光装置の組立調整を容易なものとし、安価に送り精度を向上させて、安価に露光品質を向上させる光ディスク原盤露光装置を提供することを目的としている。
【0021】
請求項6記載の発明は、加振手段を、その可動部の質量が回転機構に搭載される光ディスク原盤の質量と同じ質量に設定されたものとすることにより、光ディスク原盤露光装置の制振制御系の設計を容易なものとし、安価に送り精度を向上させて、安価に露光品質を向上させる光ディスク原盤露光装置を提供することを目的としている。
請求項7記載の発明は、光源から出射されたレーザー光を集光手段を通して、基台に固定された回転機構に搭載されて回転される光ディスク原盤に照射し、当該光ディスク原盤に所定の情報を記録するに際して、回転機構の回転に伴う基台への送り方向伝達力を計測し、当該計測結果に基づいて基台の受ける送り方向伝達力をうち消す加振を起こさせることにより、振動源となる回転機構上に光ディスク原盤が偏芯して吸着固定された場合に発生する回転時の振れ回り振動の送り方向成分を抑制し、送り精度を向上させて、露光品質を向上させる光ディスク原盤露光方法を提供することを目的としている。
【0022】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明の光ディスク原盤露光装置は、光源から出射されたレーザー光を露光用光学系及び集光手段を通して、基台に固定された回転機構に搭載されて回転される光ディスク原盤に照射し、当該光ディスク原盤に所定の情報を記録する光ディスク原盤露光装置において、前記集光手段を搭載し前記基台に移動可能に取り付けられたスライダーと、前記基台に固定され当該基台に対して前記集光手段の送り方向の加振を行う加振手段と、前記回転機構の回転に伴う前記基台への送り方向伝達力を計測する基台伝達力計測手段と、前記基台伝達力計測手段の計測結果に基づいて前記基台の受ける前記送り方向伝達力をうち消す加振を前記加振手段に起こさせる制御手段と、を備えることにより、上記目的を達成している。
【0023】
上記構成によれば、光源から出射されたレーザー光を集光手段を通して、基台に固定された回転機構に搭載されて回転される光ディスク原盤に照射し、当該光ディスク原盤に所定の情報を記録するに際して、回転機構の回転に伴う基台への送り方向伝達力を基台伝達力計測手段で計測し、制御手段により、当該基台伝達力計測手段の計測結果に基づいて基台の受ける送り方向伝達力をうち消す加振を加振手段に起こさせるので、振動源となる回転機構上に光ディスク原盤が偏芯して吸着固定された場合に発生する回転時の振れ回り振動の送り方向成分を抑制することができ、送り精度を向上させて、露光品質を向上させることができる。
【0024】
請求項2記載の発明の光ディスク原盤露光装置は、光源から出射されたレーザー光を露光用光学系及び集光手段を通して、基台に固定された回転機構に搭載されて回転される光ディスク原盤に照射し、当該光ディスク原盤に所定の情報を記録する光ディスク原盤露光装置において、前記集光手段を搭載し前記基台に移動可能に取り付けられたスライダーと、前記スライダーの送り検出を行う光学式リニアエンコーダと、前記基台に固定され当該基台に対して前記集光手段の送り方向の加振を行う加振手段と、前記回転機構の回転に伴う前記光学式リニアエンコーダへの送り方向伝達力を計測するリニアエンコーダ伝達力計測手段と、前記リニアエンコーダ伝達力計測手段の計測結果に基づいて前記光学式リニアエンコーダの受ける前記送り方向伝達力をうち消す加振を前記加振手段に起こさせる制御手段と、を備えることにより、上記目的を達成している。
【0025】
上記構成によれば、光源から出射されたレーザー光を集光手段を通して、基台に固定された回転機構に搭載されて回転される光ディスク原盤に照射し、当該光ディスク原盤に所定の情報を記録するに際して、基台に移動可能に取り付けられ集光手段を搭載するスライダーの送り検出を行う光学式リニアエンコーダへの回転機構の回転に伴う送り方向伝達力をリニアエンコーダ伝達力計測手段で計測し、制御手段により、当該リニアエンコーダ伝達力計測手段の計測結果に基づいて光学式リニアエンコーダの受ける送り方向伝達力をうち消す加振を加振手段に起こさせるので、振動源となる回転機構上に光ディスク原盤が偏芯して吸着固定された場合に発生する回転時の振れ回り振動の送り方向成分を抑制することができ、送り精度を向上させて、露光品質を向上させることができる。
【0026】
請求項3記載の発明の光ディスク原盤露光装置は、光源から出射されたレーザー光を露光用光学系及び集光手段を通して、基台に固定された回転機構に搭載されて回転される光ディスク原盤に照射し、当該光ディスク原盤に所定の情報を記録する光ディスク原盤露光装置において、前記集光手段を搭載し前記基台に移動可能に取り付けられたスライダーと、前記基台に固定され当該基台に対して前記集光手段の送り方向の加振を行う加振手段と、前記回転機構の回転に伴う前記基台への送り方向伝達力を計測する基台伝達力計測手段と、前記回転機構の回転に伴う前記光学式リニアエンコーダへの送り方向伝達力を計測するリニアエンコーダ伝達力計測手段と、前記基台伝達力計測手段の計測結果及び前記リニアエンコーダ伝達力計測手段の計測結果に基づいて前記基台の受ける送り方向伝達力及び前記光学式リニアエンコーダの受ける送り方向伝達力をうち消す加振を前記加振手段に起こさせる制御手段と、を備えることにより、上記目的を達成している。
【0027】
上記構成によれば、光源から出射されたレーザー光を集光手段を通して、基台に固定された回転機構に搭載されて回転される光ディスク原盤に照射し、当該光ディスク原盤に所定の情報を記録するに際して、回転機構の回転に伴う基台への送り方向伝達力を基台伝達力計測手段で計測するとともに、基台に移動可能に取り付けられ集光手段を搭載するスライダーの送り検出を行う光学式リニアエンコーダへの回転機構の回転に伴う送り方向伝達力をリニアエンコーダ伝達力計測手段で計測し、制御手段により、当該基台伝達力計測手段の計測結果及びリニアエンコーダ伝達力計測手段の計測結果に基づいて基台の受ける送り方向伝達力及び光学式リニアエンコーダの受ける送り方向伝達力をうち消す加振を加振手段に起こさせるので、振動源となる回転機構上に光ディスク原盤が偏芯して吸着固定された場合に発生する回転時の振れ回り振動の基台を通じて伝達される送り方向振動成分、振動伝達経路の違いに起因する送り方向の振動成分(位相の異なる相対振動成分)及び外乱振動の送り方向成分を抑制することができ、送り精度をより一層向上させて、露光品質をより一層向上させることができる。
【0028】
上記各場合において、例えば、請求項4に記載するように、前記制御手段は、制御量を力量とし、前記基台伝達力計測手段、前記リニアエンコーダ伝達力計測手段、あるいは、前記基台伝達力計測手段と前記リニアエンコーダ伝達力計測手段の双方の計測結果を見掛け上ゼロに収束させる加振を前記加振手段に起こさせるフィードバック制御を行うものであってもよい。
【0029】
上記構成によれば、制御手段が、制御量を力量とし、基台伝達力計測手段、リニアエンコーダ伝達力計測手段、あるいは、基台伝達力計測手段とリニアエンコーダ伝達力計測手段の双方の計測結果を見掛け上ゼロに収束させる加振を加振手段に起こさせるフィードバック制御を行うので、光ディスク原盤露光装置の組立調整や制御系の設計を容易なものとしすることができ、安価に送り精度を向上させて、安価に露光品質を向上させることができる。
【0030】
また、例えば、請求項5に記載するように、前記加振手段は、所定のバネ定数を有する支持バネに支持された可動部を備え、その動作軸が前記基台への固定面に対して直角の状態で前記基台に固定されたコイル移動型あるいは磁石移動型のボイスコイルモータであり、前記支持バネのバネ定数は、当該加振手段の固有角周波数ωcを使用回転角周波数ω/ωcが21/2の近傍となるバネ定数に設定されていてもよい。
【0031】
上記構成によれば、加振手段を、所定のバネ定数を有する支持バネに支持された可動部を備え、その動作軸が基台への固定面に対して直角の状態で基台に固定されたコイル移動型あるいは磁石移動型のボイスコイルモータとし、支持バネのバネ定数を、当該加振手段の固有角周波数ωcが使用回転角周波数ω/ωcの21/2の近傍となるバネ定数に設定しているので、加振手段を軽量化して光ディスク原盤露光装置の組立調整を容易なものとすることができ、安価に送り精度を向上させて、安価に露光品質を向上させることができる。
【0032】
さらに、例えば、請求項6に記載するように、前記加振手段は、前記可動部の質量が前記回転機構に搭載される前記光ディスク原盤の質量と同じ質量に設定されているものであってもよい。
【0033】
上記構成によれば、加振手段を、その可動部の質量が回転機構に搭載される光ディスク原盤の質量と同じ質量に設定されたものとしているので、光ディスク原盤露光装置の制振制御系の設計を容易なものとすることができ、より安価に送り精度を向上させて、より安価に露光品質を向上させることができる。
請求項7記載の発明の光ディスク原盤露光方法は、集光手段を搭載したスライダーを基台に移動可能に取り付け、光源から出射されたレーザー光を露光用光学系及び前記集光手段を通して、前記基台に固定された回転機構に搭載されて回転される光ディスク原盤に照射し、当該光ディスク原盤に所定の情報を記録する光ディスク原盤露光方法において前記回転機構の回転に伴う前記基台への送り方向伝達力を計測し、計測結果に基づいて前記基台の受ける前記送り方向伝達力をうち消す振動を前記基台に加えることにより、上記目的を達成している。
上記構成によれば、回転機構の回転に伴う基台への送り方向伝達力を計測し、制御手段により、当該計測結果に基づいて基台の受ける送り方向伝達力をうち消す振動を発生させるので、振動源となる回転機構上に光ディスク原盤が偏芯して吸着固定された場合に発生する回転時の振れ回り振動の送り方向成分を抑制することができ、送り精度を向上させて、露光品質を向上させることができる。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0035】
図1及び図2は、本発明の光ディスク原盤露光装置の第1の実施の形態を示す図であり、図1は、本発明の光ディスク原盤露光装置の第1の実施の形態を適用した光ディスク原盤露光装置の側面部分断面図である。
【0036】
図1において、光ディスク原盤露光装置1は、基台2上にスライダー3の固定部4が固着されており、基台2は、図示しない除振機構(例えば、空気圧によるサーボマウンタ)上に設けられている。スライダー3は、外部より供給される圧縮空気により静圧浮上し、スライダー3の上面には移動プレート5の一端部が固着されている。移動プレート5の他端部には、レーザー光源6、露光用光学系7、折り返しミラー8及び集光部(集光手段)9が配設されている。
【0037】
集光部9の下方には、回転機構10が配設されており、回転機構10は、ターンテーブル11、外部より供給される圧縮空気によりスラスト方向及びラジアル方向に静圧浮上して回転自在なスピンドル12、AC同期モータ13及び回転角度を検出する光学式ロータリーエンコーダ14を備えて、基台2に形成された凹部15内にAC同期モータ13及び光学式ロータリーエンコーダ14等が収納されている。ターンテーブル11上には、露光対象の光ディスク原盤16が載置され、ターンテーブル11は、光ディスク原盤16を上記集光部9に対向させる状態で吸着して、スピンドル12により回転される。回転機構10のAC同期モータ13部分には、計測部(基台伝達力計測手段)17が配設されており、計測部17は、例えば、ロードセル等で構成されて、送り方向伝達力を計測する。また、回転機構10は、そのAC同期モータ13部分が予圧ブロック18を介して固定ネジ19により基台2に固定されており、予圧ブロック18は、計測部17に対しても予圧を付与する。
【0038】
光学式ロータリーエンコーダ14は、AC同期モータ13の回転角度を検出し、一周を数千等分割したA相、 B相パルスと一周に1回発生するZ相パルスからなる回転角度検出信号S1を出力する。
【0039】
上記レーザー光源6は、露光用光学系7に向かって露光用のレーザー光を出射し、露光用光学系7は、レーザー光源6から出射されたレーザー光を折り返しミラー8に照射して、折り返しミラー8で集光部9に入射させる。集光部9は、例えば、高開口数(NA≧0.9)を有する対物レンズを搭載したボイスコイルアクチュエータで構成され、折り返しミラー8から入射されるレーザー光をターンテーブル11上で回転する光ディスク原盤16上に集光照射して、光ディスク原盤16を露光する。
【0040】
基台2の凹部15内には、その動作軸27(図2参照)が集光部9の送り方向と一致する状態で加振器(加振手段)20が固定されており、加振器20は、図2にその正面断面図を示すように、筐体21内に収納された可動部22、可動部22の周囲に配置された第1継鉄23、駆動コイル24、永久磁石25、第2継鉄26及び可動部22を筐体21に対してその動作軸27の方向に移動可能に支持する支持バネ28等を備えている。永久磁石25は、加振方向に磁極構成されたリング状に形成されており、この永久磁石25に中空フランジ状の第1継鉄23とリング状の第2継鉄26が、固定されているとともに、それぞれの軸心が一致する状態で筐体2に固定されている。中空フランジ状の第1継鉄23とリング状の第2継鉄26とによって形成される磁気ギャップには、可動部22の周囲を巻回する状態で駆動コイル24が配設されており、駆動コイル24は、コイル移動型のボイスコイルアクチュエータで、図示しない駆動コイルの端部からの通電により、動作軸27の方向に移動自在である。支持バネ28は、その内周部が可動部22の両端部に固着されており、支持バネ28の外周部は、筐体2に固定されている。すなわち、加振器20は、コイル移動型のボイスコイルモータである。なお、加振器としては、磁石移動型のボイスコイルモータであってもよい。
【0041】
そして、可動部22は、光ディスク原盤16の質量と同じ質量に設定されており、また、支持バネ28は、加振器20の基台2への振動伝達効率を大きくするために、加振器20の固有角周波数ωcを使用回転角周波数ω/ωcが21/2の近傍になるように、そのバネ定数が設定されている。このようにすることで、加振器20は、小型化されている。
【0042】
再び、図1において、スライダー3の下部には、光学式リニアエンコーダ30が配設されており、光学式リニアエンコーダ30は、受光部31とスケール32を備えている。光学式リニアエンコーダ30は、スライダー3の取り付けられた移動プレート5の移動を介して、当該移動プレート5の他端部に取り付けられた集光部9の送り方向の位置を計測する。
【0043】
そして、光ディスク原盤露光装置1は、スライダーコントローラ40、スピンドルコントローラ41、加振器制御部(制御手段)42及びコントローラ43等を備えており、コントローラ43は、スライダーコントローラ40、スピンドルコントローラ41及び加振器制御部42の動作を制御して光ディスク原盤露光装置1としての処理を行わせる。
【0044】
スライダーコントローラ40には、上記光学式リニアエンコーダ30の位置検出信号S2が入力されるとともに、スピンドルコントローラ41から光学式ロータリーエンコーダ14のZ相出力信号S1−Zが入力され、スライダーコントローラ40は、コントローラ43から入力される動作開始指令信号S3により制御動作を開始して、これら光学式リニアエンコーダ30の位置検出信号S2と光学式ロータリーエンコーダ14のZ相出力信号S1−Zに基づいて、スライダー3の駆動部、例えば、DCリニアモータ等の駆動を制御する。
【0045】
スピンドルコントローラ41には、上記光学式ロータリーエンコーダ14から回転角度検出信号S1が入力され、スピンドルコントローラ41は、コントローラ43からの動作開始信号S4により制御動作を開始して、この光学式ロータリーエンコーダ14からの回転角度検出信号S1に基づいて、AC同期モータ13の回転制御を行うとともに、光学式ロータリーエンコーダ14のZ相出力信号S1−Zをスライダーコントローラ40に出力する。スピンドルコントローラ41が光学式ロータリーエンコーダ14のZ相出力信号S1−Zをスライダーコントローラ40に出力することから、送り動作と回転動作の協調を図ることができる。
【0046】
加振器制御部42は、増幅器44、LPF(ローパスフィルタ)45、補償回路46、ゲイン調整器47、スイッチ48及び駆動回路49等を備えており、増幅器44に計測部17の検出した送り方向伝達力信号S5が入力される。増幅器44は、入力される送り方向伝達力信号S5を増幅してLPF45に出力し、LPF45は、所定のカットオフ周波数以上の周波数の送り方向伝達力信号S5をカットしてノイズを除去した当該カットオフ周波数よりも低い周波数の送り方向伝達力信号S5のみを補償回路46に出力する。補償回路46は、送り方向伝達力信号S5が見かけ上ゼロとなるように加振器20を動作させるための補償信号をゲイン調整器47に出力し、ゲイン調整器47は、補償回路46から入力される補償信号をゲイン調整した後、スイッチ48に出力する。スイッチ48は、コントローラ43からのオン/オフ信号S6に応じて開閉動作し、ゲイン調整器47と駆動回路49との接続/切り離しを行う。スイッチ48がオンしてゲイン調整器47を駆動回路49に接続すると、ゲイン調整器47からの補償信号が駆動回路49に入力され、駆動回路49は、この補償信号に基づいて駆動信号S7を加振器20に出力する。
【0047】
加振器20は、駆動回路49から入力される駆動信号S7に基づいて加振動作を行い、計測部17の出力する送り方向伝達信号S5が見掛け上ゼロに収束するように可動部22を加振動作させる。
【0048】
したがって、上記計測部17、加振器制御部42及び加振器20は、全体として、計測部17の出力を見掛け上ゼロに収束させる相対的なフィードバック系を構成している。
【0049】
次に、本実施の形態の作用を説明する。本実施の形態の光ディスク原盤露光装置1は、光ディスク原盤16の回転時に発生する振動の基台2への送り方向伝達力を計測して加振器制御部42で当該送り方向伝達力をうち消す加振を加振器20に起こさせて、振動源となる光ディスク原盤16が偏芯して吸着されている場合に発生する回転時の振れ回り振動の送り方向成分を抑制し、送り精度を向上させて、露光品質を向上させたところにその特徴がある。
【0050】
すなわち、光ディスク原盤露光装置1は、回転送り動作を開始する前に、コントローラ43からオンのオン/オフ信号S6を加振器制御部42のスイッチ48に出力し、スイッチ48をオンにする。
【0051】
スイッチ48がオンすると、加振器制御部42による加振器20のサーボ制御が開始され、加振器制御部42は、基台2に加わる外乱振動の送り方向成分に対して、計測部17の出力する送り方向伝達力信号S5が見掛け上ゼロになるように加振器20の加振動作を制御する。
【0052】
次に、コントローラ43は、スライダーコントローラ40及びスピンドルコントローラ41に動作開始信号S3、S4を出力し、スピンドルコントローラ41は、AC同期モータ13を回転駆動させて、ターンテーブル11上に偏重芯数十μm程度で吸着固定された光ディスク原盤16の回転を開始させるとともに、光学式ロータリーエンコーダ14の検出結果である回転角度検出信号S1に基づいてAC同期モータ13の回転制御を行う。また、このとき、スピンドルコントローラ41は、回転角度検出信号S1のうちZ相パルスをZ相出力信号S1−Zとしてスライダーコントローラ40に出力する。
【0053】
一方、スライダーコントローラ40は、コントローラ43から入力される動作開始指令信号S3により制御動作を開始して、光学式リニアエンコーダ30の位置検出信号S2と光学式ロータリーエンコーダ14のZ相出力信号S1−Zに基づいて、スライダー3の駆動部の駆動を制御する。
【0054】
そして、光ディスク原盤露光装置1は、レーザー光源6から出射されたレーザー光を露光光学系7、折り返しミラー8及び集光部9を介して光ディスク原盤16に照射して、光ディスク原盤16の露光を行う。
【0055】
このとき、上述のように、光ディスク原盤16が、ターンテーブル11上に偏重芯数十μm程度で吸着固定されると、回転機構10全体が振れ回り振動を起こし、計測部17のAC同期モータ13と接触している右端部には、送り方向の正弦波状の振動伝達力が加わる。このとき計測部17に加わる振動伝達力は、光ディスク原盤露光装置1が、回転数を一定としたスライダー3と回転機構10の協調送り動作であるCAV回転送り駆動と、線速度を一定とした協調送り動作であるCLV送り動作のいずれの露光動作を行っているかに応じて異なり、例えば、CAV送り駆動であると、一定回転であるため、その一定周波数の正弦波状の振動伝達力が加わり、CLV駆動であると、露光される半径位置が外周ほど周波数が下がっていく正弦波状の振動伝達力が加わる。そして、加振制御部42は、加振器20に駆動信号S7を出力して、上記サーボ制御により計測部17の出力が見掛け上ゼロになるように加振器20を制御、すなわち、正弦波状の振動伝達力と逆相の振動を基台2に対して加えるように加振器20を制御し、加振器20が加振制御部42からの駆動信号S7に応じて加振動作する。
【0056】
したがって、ターンテーブル11上に吸着固定される光ディスク原盤16の偏心に伴って発生する基台2の送り方向振動を、加振器20の振動でキャンセルすることができ、送り精度を向上させて、露光品質を向上させることができる。
【0057】
図3は、本発明の光ディスク原盤露光装置の第2の実施の形態を適用した光ディスク原盤露光装置50の側面部分断面図である。
【0058】
なお、本実施の形態は、上記第1の実施の形態と同様の光ディスク原盤露光装置に適用したもので、計測部を、スライダーの下部に配設された光学式リニアエンコーダの取付台に設けたものである。そこで、本実施の形態の説明においては、上記第1の実施の形態と同様の構成部分には、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0059】
図3において、光ディスク原盤露光装置50は、図示しない除振機構上に設けられた基台2上にスライダー3の固定部4が固着されており、スライダー3の下部には、光学式リニアエンコーダ30が配設されている。光学式リニアエンコーダ30は、受光部31とスケール32を備え、スライダー3の取り付けられた移動プレート5の移動を介して、当該移動プレート5の他端部に取り付けられた集光部9の送り方向の位置を計測する。
【0060】
光学式リニアエンコーダ30の受光部31は、取付台51に固定されており、取付台51は、計測部52と、計測部52に予圧を与える固定治具53とに挟まれた状態で配設されている。固定治具53は、固定ブロック54を介して基台2に固定されており、計測部52は、送り方向の振動伝達力を計測する。
【0061】
一方、回転機構10は、上記第1の実施の形態と同様に、ターンテーブル11、スピンドル12、AC同期モータ13及び光学式ロータリーエンコーダ14を備えているが、AC同期モータ13及び光学式ロータリーエンコーダ14等が基台2に形成された凹部15内に介在部品なしに直接固着収納されており、加振器20は、上記第1の実施の形態と同様に、凹部15内に配設されている。
【0062】
そして、加振器20は、上記第1の実施の形態とほぼ同様な動作をするが、基台2を伝達媒体としてその振動が伝達されるため、必ずしも振動位相と大きさが第1の実施の形態の場合とは、一致しない。
【0063】
そこで、加振制御部55は、スライダー3側に設けられた計測部52の検出信号である送り方向伝達力信号S11に適した増幅器56とLPF57を備えているとともに、上記第1の実施の形態の加振制御部42と同様の補償回路46、ゲイン調整器47、スイッチ48及び駆動回路49を備えており、補償回路46は、LPF57から入力される送り方向伝達力信号S11が見かけ上ゼロとなるように加振器20を動作させるための補償信号をゲイン調整器47に出力する。ゲイン調整器47は、補償回路46から入力される補償信号をゲイン調整した後、スイッチ48に出力し、スイッチ48は、コントローラ43からのオン/オフ信号S6に応じて開閉動作して、ゲイン調整器47と駆動回路49との接続/切り離しを行う。スイッチ48がオンしてゲイン調整器47を駆動回路49に接続すると、ゲイン調整器47からの補償信号が駆動回路49に入力され、駆動回路49は、この補償信号に基づいて駆動信号S7を加振器20に出力する。
【0064】
光ディスク原盤露光装置50は、上記以外は、第1の実施の形態の光ディスク原盤露光装置1と同様の構成である。
【0065】
本実施の形態の光ディスク原盤露光装置50は、回転機構10が回転することによって生じる送り方向伝達力によって基台2が加振されるが、この基台2を伝達媒体として、基台2の振動が計測部52及び取付台51を介して送り方向の位置を計測する受光部31に伝わる。
【0066】
このとき、受光部31と取付台51の合計質量と伝達された振動加速度の積で表される振動伝達力が計測部52の送り方向伝達出力として発生し、計測部52は、この送り方向伝達出力に対応する送り方向伝達信号S11を増幅器56に出力する。
【0067】
そして、加振制御部55は、計測部52から入力される送り方向伝達信号S11を増幅器56で増幅し、LPF57でローパスフィルタ処理した後、補償回路46で、入力される送り方向伝達力信号S11が見かけ上ゼロとなるように加振器20を動作させるための補償信号をゲイン調整器47に出力する。加振制御部55は、この補償信号をゲイン調整器47でゲイン調整させて、スイッチ48を介して駆動回路49に入力させ、駆動回路49から駆動信号S7として加振器20に出力させる。
【0068】
したがって、加振器20は、計測部52に伝達される送り方向振動伝達力がゼロになるように動作することになり、回転による送り方向の振動成分をキャンセルするように動作する。
【0069】
その結果、回転によって発生するスライダー3への振動を抑圧することができ、高精度な送り動作を行うことができ、露光精度を向上させることができる。
【0070】
図4は、本発明の光ディスク原盤露光装置の第3の実施の形態を適用した光ディスク原盤露光装置60の側面部分断面図である。
【0071】
なお、本実施の形態は、上記第1の実施の形態と上記第2の実施の形態とを組み合わせたもので、計測部を、回転機構部分及びスライダーの下部に設けたものである。そこで、本実施の形態の説明においては、上記第1の実施の形態及び台2の実施の形態と同様の構成部分には、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0072】
図4において、光ディスク原盤露光装置60は、スライダー3の下部に配設された光学式リニアエンコーダ30の受光部31が取付台51に固定されており、取付台51は、計測部52と計測部52に予圧を与える固定治具53とに挟まれた状態で配設されている。固定治具53は、固定ブロック54を介して基台2に固定されており、計測部52は、送り方向の振動伝達力を計測する。
【0073】
回転機構10は、上記第1の実施の形態と同様に、ターンテーブル11、スピンドル12、AC同期モータ13及び光学式ロータリーエンコーダ14を備えており、AC同期モータ13部分には、計測部17が配設されている。また、回転機構10は、そのAC同期モータ13部分が予圧ブロック18を介して固定ネジ19により基台2に固定されており、予圧ブロック18は、計測部17に対しても予圧を付与する。
【0074】
そして、基台2の凹部15内には、その動作軸が集光部9の送り方向と一致する状態で加振器20が固定されており、加振器20は、加振制御部61の駆動回路49から入力される駆動信号S7に基づいて加振動作を行って、計測部17の出力する送り方向伝達信号S5あるいはこの送り方向伝達信号S5と計測部52の出力する送り方向伝達信号S11の双方が見掛け上ゼロに収束するように加振可動する。
【0075】
加振制御部61は、上記第1の実施の形態の加振制御部42と同様の増幅器44、LPF45、補償回路46、ゲイン調整器47、スイッチ48及び駆動回路49を備えるとともに、上記第2の実施の形態の加振制御部55と同様の増幅器56及びLPF57を備え、さらに、スイッチ62及び加算器63を備えている。
【0076】
増幅器44は、計測部17から入力される送り方向伝達力信号S5を増幅して、LPF45に出力し、LPF45は、この増幅された送り方向伝達力信号S5にローパスフィルタ処理を施して、加算器63に出力する。増幅器56は、計測部52から入力される送り方向伝達力信号S11を増幅してLPF57に出力し、LPF57は、増幅された送り方向伝達力信号S11にローパスフィルタ処理を施して、スイッチ62を介して加算器63に出力する。
【0077】
スイッチ62は、コントローラ43からのオン/オフ信号S21に応じて開閉動作し、LPF57と加算器63との接続/切り離しを行う。
【0078】
加算器63は、LPF45からの送り方向伝達信号S5のみが入力されているときには、当該送り方向伝達信号S5をそのまま補償回路46に出力し、スイッチ62がオンして、LPF45からの送り方向伝達信号S5とLPF57からの送り方向伝達信号S11とが入力されているときには、これらの送り方向伝達信号S5と送り方向伝達信号S11を加算して補償回路46に出力する。
【0079】
補償回路46は、加算器63から送り方向伝達信号S5のみが入力されるときには、当該送り方向伝達力信号S5が見かけ上ゼロとなるように加振器20を動作させるための補償信号をゲイン調整器47に出力し、加算器63から送り方向伝達信号S5と送り方向伝達信号S11の加算した信号が入力されるときには、これらの加算した信号が見かけ上ゼロとなるように、すなわち、送り方向伝達信号S5と送り方向伝達信号S11の双方が見かけ上ゼロとなるように加振器20を動作させるための補償信号をゲイン調整器47に出力する。
【0080】
ゲイン調整器47は、補償回路46から入力される補償信号をゲイン調整した後、スイッチ48に出力し、スイッチ48は、コントローラ43からのオン/オフ信号S6に応じて開閉動作して、ゲイン調整器47と駆動回路49との接続/切り離しを行う。スイッチ48がオンしてゲイン調整器47を駆動回路49に接続すると、ゲイン調整器47からの補償信号が駆動回路49に入力され、駆動回路49は、この補償信号に基づいて駆動信号S7を加振器20に出力する。
【0081】
本実施の形態の光ディスク原盤露光装置60は、まず、コントローラ43から動作開始前にオンのオン/オフ信号S6をスイッチ48に出力して、スイッチ48をオンさせ、続いて、コントローラ43からオンのオン/オフ信号S21をスイッチ62に出力して、スイッチ62をオンさせる。このときには、加振制御部61は、外部からの振動伝達による送り方向振動成分をうち消す加振を生じさせる補償信号を補償回路46が出力して、加振器20が当該外部からの振動伝達による送り方向振動成分をキャンセルする加振動作を行う。
【0082】
次に、光ディスク原盤露光装置60は、コントローラ43から動作開始信号S3、S4をスライダーコントローラ40及びスピンドルコントローラ41に出力して回転動作が開始すると、加振制御部61が、計測部17から送り方向伝達信号S5に基づいて、回転機構10の触れ回り振動による送り方向伝達力を、上記第1の実施の形態と同様に打ち消すように駆動信号S7を加振器20に出力し、また、計測部52からの送り方向伝達信号S11に基づいて、基台2を伝達媒体とすることに起因する振動位相と大きさにゆがみを生じた光学式リニアエンコーダ30への送り方向伝達力(通常、これが回転機構10とスライダー3の相対振動原因である。)に対してもうち消すように駆動信号S7を加振器20に出力する。
【0083】
したがって、、回転機構10の振れ回り振動による送り方向振動成分と外乱振動による送り方向振動成分及び回転機構10とスライダー3の相対振動の全てをキャンセルすることができ、高精度な送り動作を行うことができる。その結果、高精度な露光を行うことができる。
【0084】
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0085】
【発明の効果】
請求項1記載の発明の光ディスク原盤露光装置によれば、光源から出射されたレーザー光を集光手段を通して、基台に固定された回転機構に搭載されて回転される光ディスク原盤に照射し、当該光ディスク原盤に所定の情報を記録するに際して、回転機構の回転に伴う基台への送り方向伝達力を基台伝達力計測手段で計測し、制御手段により、当該基台伝達力計測手段の計測結果に基づいて基台の受ける送り方向伝達力をうち消す加振を加振手段に起こさせるので、振動源となる回転機構上に光ディスク原盤が偏芯して吸着固定された場合に発生する回転時の振れ回り振動の送り方向成分を抑制することができ、送り精度を向上させて、露光品質を向上させることができる。
【0086】
請求項2記載の発明の光ディスク原盤露光装置によれば、光源から出射されたレーザー光を集光手段を通して、基台に固定された回転機構に搭載されて回転される光ディスク原盤に照射し、当該光ディスク原盤に所定の情報を記録するに際して、基台に移動可能に取り付けられ集光手段を搭載するスライダーの送り検出を行う光学式リニアエンコーダへの回転機構の回転に伴う送り方向伝達力をリニアエンコーダ伝達力計測手段で計測し、制御手段により、当該リニアエンコーダ伝達力計測手段の計測結果に基づいて光学式リニアエンコーダの受ける送り方向伝達力をうち消す加振を加振手段に起こさせるので、振動源となる回転機構上に光ディスク原盤が偏芯して吸着固定された場合に発生する回転時の振れ回り振動の送り方向成分を抑制することができ、送り精度を向上させて、露光品質を向上させることができる。
【0087】
請求項3記載の発明の光ディスク原盤露光装置によれば、光源から出射されたレーザー光を集光手段を通して、基台に固定された回転機構に搭載されて回転される光ディスク原盤に照射し、当該光ディスク原盤に所定の情報を記録するに際して、回転機構の回転に伴う基台への送り方向伝達力を基台伝達力計測手段で計測するとともに、基台に移動可能に取り付けられ集光手段を搭載するスライダーの送り検出を行う光学式リニアエンコーダへの回転機構の回転に伴う送り方向伝達力をリニアエンコーダ伝達力計測手段で計測し、制御手段により、当該基台伝達力計測手段の計測結果及びリニアエンコーダ伝達力計測手段の計測結果に基づいて基台の受ける送り方向伝達力及び光学式リニアエンコーダの受ける送り方向伝達力をうち消す加振を加振手段に起こさせるので、振動源となる回転機構上に光ディスク原盤が偏芯して吸着固定された場合に発生する回転時の振れ回り振動の基台を通じて伝達される送り方向振動成分、振動伝達経路の違いに起因する送り方向の振動成分(位相の異なる相対振動成分)及び外乱振動の送り方向成分を抑制することができ、送り精度をより一層向上させて、露光品質をより一層向上させることができる。
【0088】
請求項4記載の発明の光ディスク原盤露光装置によれば、制御手段が、制御量を力量とし、基台伝達力計測手段、リニアエンコーダ伝達力計測手段、あるいは、基台伝達力計測手段とリニアエンコーダ伝達力計測手段の双方の計測結果を見掛け上ゼロに収束させる加振を加振手段に起こさせるフィードバック制御を行うので、光ディスク原盤露光装置の組立調整や制御系の設計を容易なものとしすることができ、安価に送り精度を向上させて、安価に露光品質を向上させることができる。
【0089】
請求項5記載の発明の光ディスク原盤露光装置によれば、加振手段を、所定のバネ定数を有する支持バネに支持された可動部を備え、その動作軸が基台への固定面に対して直角の状態で基台に固定されたコイル移動型あるいは磁石移動型のボイスコイルモータとし、支持バネのバネ定数を、当該加振手段の固有角周波数ωcが使用回転角周波数ω/ωcの21/2の近傍となるバネ定数に設定しているので、加振手段を軽量化して、光ディスク原盤露光装置の組立調整を容易なものとすることができ、安価に送り精度を向上させて、安価に露光品質を向上させることができる。
【0090】
請求項6記載の発明の光ディスク原盤露光装置によれば、加振手段を、その可動部の質量が回転機構に搭載される光ディスク原盤の質量と同じ質量に設定されたものとしているので、光ディスク原盤露光装置の制振制御系の設計を容易なものとすることができ、より安価に送り精度を向上させて、より安価に露光品質を向上させることができる。
請求項7記載の発明の光ディスク原盤露光方法によれば、振動源となる回転機構上に光ディスク原盤が偏芯して吸着固定された場合に発生する回転時の振れ回り振動の送り方向成分を抑制することができ、送り精度を向上させて、露光品質を向上させることができる。
【0091】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ディスク原盤露光装置の第1の実施の形態を適用した光ディスク原盤露光装置の側面部分断面図。
【図2】図1の加振器の拡大正面断面図。
【図3】本発明の光ディスク原盤露光装置の第2の実施の形態を適用した光ディスク原盤露光装置の側面部分断面図。
【図4】本発明の光ディスク原盤露光装置の第3の実施の形態を適用した光ディスク原盤露光装置の側面部分断面図。
【符号の説明】
1 光ディスク原盤露光装置 2 基台
3 スライダー 4 固定部
5 移動プレート 6 レーザー光源
7 露光用光学系 8 折り返しミラー
9 集光部 10 回転機構
11 ターンテーブル 12 スピンドル
13 AC同期モータ 14 光学式ロータリーエンコーダ
15 凹部 16 光ディスク原盤
17 計測部 18 予圧ブロック
19 固定ネジ 20 加振器
21 筐体 22 可動部
23 第1継鉄 24 駆動コイル
25 永久磁石 26 第2継鉄
27 動作軸 28 支持バネ
30 光学式リニアエンコーダ 31 受光部
32 スケール 40 スライダーコントローラ
41 スピンドルコントローラ 42 加振器制御部
43 コントローラ 44 増幅器
45 LPF 46 補償回路
47 ゲイン調整器 48 スイッチ
49 駆動回路 50 光ディスク原盤露光装置
51 取付台 52 計測部
53 固定治具 54 固定ブロック
55 加振制御部 56 増幅器
57 LPF 60 光ディスク原盤露光装置
61 加振制御部 62 スイッチ
63 加算器

Claims (7)

  1. 光源から出射されたレーザー光を露光用光学系及び集光手段を通して、基台に固定された回転機構に搭載されて回転される光ディスク原盤に照射し、当該光ディスク原盤に所定の情報を記録する光ディスク原盤露光装置において、前記集光手段を搭載し前記基台に移動可能に取り付けられたスライダーと、前記基台に固定され当該基台に対して前記集光手段の送り方向の加振を行う加振手段と、前記回転機構の回転に伴う前記基台への送り方向伝達力を計測する基台伝達力計測手段と、前記基台伝達力計測手段の計測結果に基づいて前記基台の受ける前記送り方向伝達力をうち消す加振を前記加振手段に起こさせる制御手段と、を備えたことを特徴とする光ディスク原盤露光装置。
  2. 光源から出射されたレーザー光を露光用光学系及び集光手段を通して、基台に固定された回転機構に搭載されて回転される光ディスク原盤に照射し、当該光ディスク原盤に所定の情報を記録する光ディスク原盤露光装置において、前記集光手段を搭載し前記基台に移動可能に取り付けられたスライダーと、前記スライダーの送り検出を行う光学式リニアエンコーダと、前記基台に固定され当該基台に対して前記集光手段の送り方向の加振を行う加振手段と、前記回転機構の回転に伴う前記光学式リニアエンコーダへの送り方向伝達力を計測するリニアエンコーダ伝達力計測手段と、前記リニアエンコーダ伝達力計測手段の計測結果に基づいて前記光学式リニアエンコーダの受ける前記送り方向伝達力をうち消す加振を前記加振手段に起こさせる制御手段と、を備えたことを特徴とする光ディスク原盤露光装置。
  3. 光源から出射されたレーザー光を露光用光学系及び集光手段を通して、基台に固定された回転機構に搭載されて回転される光ディスク原盤に照射し、当該光ディスク原盤に所定の情報を記録する光ディスク原盤露光装置において、前記集光手段を搭載し前記基台に移動可能に取り付けられたスライダーと、前記基台に固定され当該基台に対して前記集光手段の送り方向の加振を行う加振手段と、前記回転機構の回転に伴う前記基台への送り方向伝達力を計測する基台伝達力計測手段と、前記回転機構の回転に伴う前記光学式リニアエンコーダへの送り方向伝達力を計測するリニアエンコーダ伝達力計測手段と、前記基台伝達力計測手段の計測結果及び前記リニアエンコーダ伝達力計測手段の計測結果に基づいて前記基台の受ける送り方向伝達力及び前記光学式リニアエンコーダの受ける送り方向伝達力をうち消す加振を前記加振手段に起こさせる制御手段と、を備えたことを特徴とする光ディスク原盤露光装置。
  4. 前記制御手段は、制御量を力量とし、前記基台伝達力計測手段、前記リニアエンコーダ伝達力計測手段、あるいは、前記基台伝達力計測手段と前記リニアエンコーダ伝達力計測手段の双方の計測結果を見掛け上ゼロに収束させる加振を前記加振手段に起こさせるフィードバック制御を行うことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の光ディスク原盤露光装置。
  5. 前記加振手段は、所定のバネ定数を有する支持バネに支持された可動部を備え、その動作軸が前記基台への固定面に対して直角の状態で前記基台に固定されたコイル移動型あるいは磁石移動型のボイスコイルモータであり、前記支持バネのバネ定数は、当該加振手段の固有角周波数ωcを使用回転角周波数ω/ωcが21/2の近傍となるバネ定数に設定されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の光ディスク原盤露光装置。
  6. 前記加振手段は、前記可動部の質量が前記回転機構に搭載される前記光ディスク原盤の質量と同じ質量に設定されていることを特徴とする請求項5記載の光ディスク原盤露光装置。
  7. 集光手段を搭載したスライダーを基台に移動可能に取り付け、光源から出射されたレーザー光を露光用光学系及び前記集光手段を通して、前記基台に固定された回転機構に搭載されて回転される光ディスク原盤に照射し、当該光ディスク原盤に所定の情報を記録する光ディスク原盤露光方法において前記回転機構の回転に伴う前記基台への送り方向伝達力を計測し、計測結果に基づいて前記基台の受ける前記送り方向伝達力をうち消す振動を前記基台に加えることを特徴とする光ディスク原盤露光方法。
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