JP4094871B2 - 電動チェーンブロック - Google Patents

電動チェーンブロック Download PDF

Info

Publication number
JP4094871B2
JP4094871B2 JP2002060821A JP2002060821A JP4094871B2 JP 4094871 B2 JP4094871 B2 JP 4094871B2 JP 2002060821 A JP2002060821 A JP 2002060821A JP 2002060821 A JP2002060821 A JP 2002060821A JP 4094871 B2 JP4094871 B2 JP 4094871B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
movement amount
load chain
lower limit
limit movement
chain
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2002060821A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003252575A (ja
Inventor
久嗣 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kito Corp
Original Assignee
Kito Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kito Corp filed Critical Kito Corp
Priority to JP2002060821A priority Critical patent/JP4094871B2/ja
Publication of JP2003252575A publication Critical patent/JP2003252575A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4094871B2 publication Critical patent/JP4094871B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control And Safety Of Cranes (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はロードチェーンの過巻上げ及び過巻下げを防止する過巻上下防止機能を具備する電動チェーンブロックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図1乃至図3はこの種の電動チェーンブロックの外観構成例を示す図である。電動チェーンブロックは、本体1と上フック2と下フック3を具備する。本体1は制御装置4、ギャボックス5、モータ6及びクサリバケット10を具備し、操作装置20の巻上下げを指示する巻上スイッチ21又は巻下スイッチ22を操作することにより、モータ6の正回転又は逆回転し、図示しない減速機構、フリクションクラッチ及びロードシーブを介してロードチェーン7を巻上下げる。これにより下フック3を上昇又は下降させ、巻上げられたロードチェーン7はクサリバケット10に収容される。ロードチェーン7の先端部、即ち下フック結合部には先端ストッパー8が固着され、末端には末端ストッパー9が固着されている。また、操作装置20には高速スイッチ23、低速スイッチ24が設けられ、低・高速に切換えて巻上下げ操作ができるようになっている。
【0003】
上記構成の電動チェーンブロックにおいて、操作装置20の巻上スイッチ21(押ボタンスイッチ)をONにすると、ロードチェーン7が巻上げられ、過巻上げになると図3に示すように、先端ストッパー8がチェーンガイド部材(図示せず)に衝突する。また操作装置20の巻下スイッチ22をONすると、ロードチェーン7が巻下げられ、過巻下げになると図2に示すように、末端ストッパー9がチェーンガイド部材(図示せず)に衝突する。
【0004】
上記のように過巻上げ過巻下げになると、ロードチェーン7に定格荷重以上の衝撃荷重が加わると共に、衝撃による不快音等が発生するという問題がある。この衝撃荷重を緩和する対策として、図4に示すように、ロードチェーン7の先端ストッパー8上に所定長さのバネ11を設けると共に、上限検出スイッチ12を設け、該バネ11で上限検出スイッチ12のレバー12aを押し上げ、該上限検出スイッチ12をONすることにより、巻上げ動作を停止させる信号を出力し、停止までのロードチェーン7の移動量をバネ11の撓みで吸収する方法が提案されている。
【0005】
しかしながら、この方法は、電動チェーンブロックの上方部のデッドスペースがバネ11の長さ分、大きくなる。即ち、図4の上方デッドスペースCの寸法が大きくなるという問題がある。
【0006】
また、図5に示すように、電動チェーンブロックのロードシーブ13の回転軸14に複数枚(図では4枚)の羽根15aを有する回転体15を取付け、回転体15の回転数をセンサ16で測定することによりロードチェーン7の移動量を検出し、下フック3の位置、即ち先端ストッパー8の位置を検出し、該先端ストッパー8の位置が予め設定した過巻上下げ位置に達したら過巻上下動作を停止、即ちモータ6の回転を停止することも考えられる。なお、センサ16は2個の光電センサ16−1、16−2を具備し、該光電センサ16−1と16−2の何れが先に羽根15aを検出するかにより、ロードチェーン7の移動方向、即ち巻上げ方向、巻下げ方向を検出できるようになっている。
【0007】
しかしながらこの方法は、ロードチェーン7の上限移動量及び下限移動量を制御装置4内に設定する必要がある。そのためデータを記憶するためのメモリを設け、更に設定したデータが停電等に際して消去されないようにするため、バックアップ電源が必要となる。そのためバックアップ電源(バッテリー)のメンテナンスを必要とする。また、ロードチェーン7を替えると上限移動量及び下限移動量の設定値を改めて設定しなければならないという問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、電動チェーンブロックの上方デッドスペースが小さくて済み、一度の巻上下げ動作の試行でロードチェーンの上限移動量及び下限移動量を設定でき、ロードチェーンの過巻上下げを防止できる電動チェーンブロックを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため請求項1に記載の発明は、フリクションクラッチ、ロードチェーンの移動量を検出するロードチェーン移動量検出手段、及び巻上下げの操作を行う操作手段を備えた電動チェーンブロックであって、操作手段の巻上下げ操作による巻上げ及び巻下げ動作を行い、フリクションクラッチがフリクション動作となった時のロードチェーン移動量検出手段が検出したロードチェーンの移動量を基に上限移動量及び下限移動量を設定する設定手段と、操作手段による巻上げ又は巻下げ動作時にロードチェーン移動量検出手段が検出するロードチェーンの移動量が設定手段に設定した上限移動量又は下限移動の所定量手前の減速開始位置で減速し、上限移動量又は下限移動量になったら巻上げ動作又は巻下げ動作を停止する停止手段を具備する制御手段を設けたことを特徴とする。
【0010】
上記のように、巻上げ及び巻下げ動作を行い、フリクションクラッチがフリクション動作となった時のロードチェーンの移動量を基に上限移動量及び下限移動量を設定するので、操作手段による一度の巻上下げ操作により、上限移動量及び下限移動量を自動的に設定できる。また、上限移動量及び下限移動量の設定値を、例えばフリクションクラッチがフリクション動作となった時のロードチェーンの移動量より若干小さくすることにより、フリクションクラッチがフリクション動作になる前に巻上げ及び巻下げ動作を停止できるから、ロードチェーンには過巻上下げによる衝撃荷重は加わらない。また、設定された上限移動量又は下限移動量の所定量手前で減速するから、高速の巻上下げの時でも正確に上限及び下限移動位置で停止できる。
【0011】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電動チェーンブロックにおいて、設定手段は前記操作手段により巻上げ動作及び巻下げ動作を行い、ロードチェーン移動量検出手段がロードチェーン移動を検出しなくなった時、フリクションクラッチのフリクション動作として、ロードチェーン移動量検出手段が検出したロードチェーンの移動量を基に上限移動量及び下限移動量を設定することを特徴とする。
【0012】
巻上げ動作及び巻下げ動作を行い、モータが回転しているのにロードチェーン移動量検出手段がロードチェーン移動を検出しなくなった時は、フリクションクラッチがフリクション動作しているときであるから、このロードチェーンの移動量を基に上限移動量及び下限移動量を設定することにより、フリクションクラッチのフリクション動作を検出するための格別な検出手段を用いることなく上限移動量及び下限移動量を設定することが可能となる。
【0013】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の電動チェーンブロックにおいて、制御手段への電源をOFFすることで、設定手段に設定された上限移動量及び下限移動量をリセットし、電源再投入後、巻上下げにより最初にフリクションクラッチがフリクション動作した時のロードチェーン移動量検出手段が検出したロードチェーンの移動量を基に上限移動量及び下限移動量として設定することを特徴とする。
【0014】
上記のように電源をOFFすることで、設定手段に設定されている上限移動量及び下限移動量をリセットし、電源再投入後、最初のフリクションクラッチがフリクション動作した時のロードチェーン移動を基に上限移動量及び下限移動量として設定することにより、設定手段の上限移動量及び下限移動量を設定するためのメモリにバックアップ電源等を用いることなく、例えば停電等で電源が遮断されても、電源再投入後の巻上げ及び巻下げにおける各最初のフリクションクラッチのフリクション動作により上限移動量及び下限移動量を自動的に設定できる。
【0017】
請求項に記載の発明は、請求項1乃至のいずれか1項に記載の電動チェーンブロックにおいて、制御手段は減速の開始位置を学習する機能を具備することを特徴とする。
【0018】
上記のように減速の開始位置を学習する機能を有するので、巻上下速度が可変速でも速度に応じて正確に上限移動及び下限移動位置で停止することができる。
【0019】
請求項に記載の発明は、請求項1乃至のいずれか1項に記載の電動チェーンブロックにおいて、ロードチェーン移動量検出手段はロードチェーンのリンクをカウントしてその移動量を検出することを特徴とする。
【0020】
上記のようにロードチェーン移動量検出手段はロードチェーンのリンクをカウントしてその移動量を検出するので、簡単な構成で正確にロードチェーン移動量を検出できる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態例を図面に基づいて説明する。本発明に係る電動チェーンブロックの基本構成は図1乃至図3に示すものと同一であるからその説明は省略する。図6は本発明に係る電動チェーンブロックの過巻上下防止制御装置の機能構成を示すブロック図である。
【0022】
過巻上下防止制御装置30は図示するように、設定手段31、メモリ32、停止手段33を具備する。ロードチェーン移動量検出器34の出力は設定手段31と停止手段33に入力され、操作装置20の巻上スイッチ21、巻下スイッチ22及び高速スイッチ23の出力が入力される。また、メモリ32にはロードチェーン7の上限移動量を設定する上限移動量設定部32−1及び下限移動量を設定する下限移動量設定部32−2が設けられ、更に後に詳述する上限減速位置設定部32−3、下限減速位置設定部32−4及び減速・停止時間設定部32−5が設けられている。
【0023】
ロードチェーン移動量検出器34は図5に示すような構成のものでも、また後に詳述する通過するロードチェーン7のリンクをカウントしてその移動量を検出するものでもよい。
【0024】
上記過巻上下防止制御装置30において、電源がONされたら設定手段31は、先ずメモリ32の上限移動量設定部32−1と下限移動量設定部32−2等の各部に格納しているデータをクリア(初期状態)する。この状態で巻上スイッチ21をONすると、ロードチェーン7は巻上げられるのと同時にロードチェーン移動量検出器34はロードチェーン7の移動を検出し、設定手段31及び停止手段33に出力する。巻上スイッチ21をONし続けると、図3に示すように、先端ストッパー8がチェーンガイド部材(図示せず)に衝突し、ロードチェーン7の移動は停止する。
【0025】
設定手段31は、このロードチェーン移動量検出器34が移動量を検出しなくなったときフリクションクラッチがフリクション動作となったとし、即ちロードチェーン7が過巻状態となったとして、それまでの設定手段31が検出したロードチェーン7の移動量を上限移動量として上限移動量設定部32−1に格納する。また、同様に巻下スイッチ22をONし続け、ロードチェーン移動量検出器34が移動量を検出しなくなったときのロードチェーン7の移動量を下限移動量として下限移動量設定部32−2に格納する。これによりロードチェーン7の上下限移動量の設定は終了する。
【0026】
電動チェーンブロックの通常の巻上下動作では、停止手段33はロードチェーン移動量検出器34の出力から、ロードチェーン7の移動方向、即ち巻上げ方向及び巻下げ方向を判別し、例えば巻上げの場合は、停止手段33はロードチェーン移動量検出器34の検出したロードチェーン移動量が上限移動量設定部32−1に格納された上限移動量に達したら停止指令S1を制御装置4(図2及び図3参照)に出力し、モータ6を停止する。
【0027】
巻下げの場合は、停止手段33はロードチェーン移動量検出器34の検出したロードチェーン移動量が下限移動量設定部32−2に格納された下限移動量に達したら停止指令S1を制御装置4に出力し、モータ6を停止する。停止指令S1の出すタイミングはモータ6が停止してからロードチェーン7の移動が実際に止るまでを考慮して、上記上下限移動量に達する若干手前で出す。これにより、先端ストッパー8及び末端ストッパー9をチェーンガイド部材に衝突させないようにすることが可能となる。また、設定手段31が上限移動量設定部32−1及び下限移動量設定部32−2に上限移動量及び下限移動量を設定する際に、上記の点を考慮して、ロードチェーン移動量検出器34が実際に検出した上限移動量及び下限移動量より小さい値を設定するようにしてもよい。
【0028】
なお、上記例では設定手段31がロードチェーン移動量検出器34がロードチェーン7の移動を検出しなくなったら、フリクションクラッチがフリクション動作となったものとしているが、例えば電動チェーンブロックの本体1内の所定位置にフリクションクラッチのフリクション動作を検出するフリクション動作検出手段を設け、その出力でフリクションクラッチのフリクション動作を検出するようにしてもよいことは当然である。この場合は設定手段31は該フリクション動作検出手段のフリクション動作検出出力を受けて、ロードチェーン移動量検出器34で検出したロードチェーン7の移動量を基に、上限移動量及び下限移動量を設定する。
【0029】
上記過巻上下防止制御装置30において、電源がOFFになった際、メモリ32の上限移動量設定部32−1及び下限移動量設定部32−2にデータが消去されるようにし、電源が再びONとなり、巻上げ動作及び巻下げ動作となった際に、設定手段31はロードチェーン移動量検出器34の出力から巻上下げ方向を判別し、フリクションクラッチがフリクション動作となった場合の、ロードチェーン移動量検出器34が検出したロードチェーン7の移動量を上限移動量及び下限移動量を設定するようにしてもよい。これにより、通常の巻上げ操作において、フリクションクラッチがフリクション動作した時に自動的に上限移動量及び下限移動量を設定できる。又は、電源がONになった際、上限移動量設定完了フラグ及び下限移動量設定完了フラグをリセットして新たに設定可能状態とし、設定が完了したら各完了フラグを立てるようにしてもよい。
【0030】
また、高速で巻上げ及び巻下げを行う場合、上記上限移動量設定部32−1及び下限移動量設定部32−2に設定された上限移動量及び下限移動量の所定量手前の減速位置で減速させることにより、高速でも所定の上限下限位置に正確に下フック3を停止させることができる。このため、図6に示すように上下限の減速位置を設定する上下限減速位置設定器35を設け、停止手段33が該上下限減速位置設定器35に設定された上下限の減速位置を参照しながら、ロードチェーン移動量検出器34で検出されたロードチェーン7の移動量が該減速位置に達したら減速を開始、設定上下限移動量に達したら停止指令S1を発するようにすることもできる。又、上限移動量及び下限移動量の設定が完了するまでは、高速で巻上下げしないように、インターロックを付加することもできる。
【0031】
上記上下限の減速位置は、電動チェーンブロックの機種により異なるから、機種毎に減速位置を設定する必要がある。そのため、例えば機種を決める複数のディップスイッチを設け、各ディップスイッチに対応して減速位置データを設定し、機種に応じてディップスイッチを選択するという手法を採用することもできるが、この手法はその都度誰かがそれを設定する必要があり、設定が面倒であると共に、設定ミスが起る惧れもある。そこで、ここでは下記のように他の方法で上下限の減速位置を設定する方法を採用した。
【0032】
図6に示すように、設定手段31には、ロードチェーン移動量検出器34で検出したロードチェーン7の移動量L(L=パルス数P×ピッチ距離ΔL)が入力されている。この移動距離Lと時間Tから速度vが解る(v=L/T)。従って、減速したい減速度αが決まっていれば、減速位置から停止位置の時間である減速・停止時間TS(TS=v/α)が解るから、該減速・停止時間TSから減速距離LDがLD=(1/2)αTS 2として算出できる。
【0033】
設定手段31は、ロードチェーン移動量検出器34の出力から上記減速距離LD及び減速・停止時間TSを算出し、メモリ32の上限減速位置設定部32−3、下限減速位置設定部32−4及び減速・停止時間設定部32−5にそれぞれ上限減速位置データ、下限減速位置データを格納しておく。停止手段33は高速スイッチ23がONとなっている場合、この上下限減速位置設定部32−3、32−4に格納されている上下限減速位置データを参照し、ロードチェーン移動量検出器34の出力から、ロードチェーン7の移動量がこの上下限減速位置に達したら、減速度αで減速し、減速・停止時間TS後に停止指令S1を出力すればよい。
【0034】
上記のように構成することにより、人手で上下限の減速位置を設定することが必要ないばかりではなく、巻上下時の減速度を適正に決めておくことにより、実際の巻上下げ速度に応じて、上下限の減速位置を自動的に設定できる。
【0035】
なお、図示は省略するが、過巻上下防止制御装置30に学習機能を持たせ、上下限の減速開始位置を学習できるようにする。これにより、巻上下速度が可変速でも速度に応じて適正な減速開始位置で減速ができるから、下フック3を正確に上限移動位置及び下限移動位置で停止することができる。
【0036】
また、ロードチェーン移動量検出器34としては、図5に示す以外に図7に示すように、ロードチェーン7のリンク7aを検出する2個の近接スイッチ41、42を具備する簡単な構成とし、ロードチェーン7のリンク7aをカウントして移動量を検出するようにしてもよい。
【0037】
図7に示す構成のロードチェーン移動量検出器34(図6参照)では、ロードチェーン7が巻上げ方向に移動するときは、近接スイッチ41、42の出力P41、P42は図8(a)のようになり、巻下げ方向に移動するときは図8(b)のようになる。図6の設定手段31及び停止手段33は近接スイッチ41、42からの出力P41、P42により、ロードチェーン7の巻上下げ方向を検出できる。
【0038】
なお、図6は過巻上下防止制御装置30の機能構成を示したが、このような機能はデータを記憶するメモリを具備するマイクロコンピュータを用い、該マイクロコンピュータにロードチェーン移動量検出器34、巻上スイッチ21、巻下スイッチ22及び高速スイッチ23の出力を入力するように構成し、所定のプログラムを実行することにより、容易に実現することが可能である。また、電動チェーンブロックの設置環境によっては、一度も上・下限位置に到るまで巻上下げしない場合があるが、その場合は上下限移動量は設定されず過巻上下防止制御装置は作動しないが、作動する必要もない。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように各請求項に記載の発明によれば、下記のような優れた効果が得られる。
【0040】
請求項1に記載の発明によれば、巻上げ及び巻下げ動作を行い、フリクションクラッチがフリクション動作となった時のロードチェーンの移動量を基に上限移動量及び下限移動量を設定するので、操作手段による一度の巻上下げ操作により、上限移動量及び下限移動量を自動的に設定できる。また、上限移動量及び下限移動量の設定値を、例えばフリクションクラッチがフリクション動作となった時のロードチェーンの移動量より若干小さくすることにより、フリクションクラッチがフリクション動作になる前に巻上げ及び巻下げ動作を停止できるから、ロードチェーンには過巻上下げによる衝撃荷重は加わらず又不快音も発生しない。また、設定された上限移動量又は下限移動量の所定量手前で減速するから、高速の巻上下げの時でも正確に上限及び下限移動位置で停止できる。
【0041】
請求項2に記載の発明によれば、ロードチェーン移動量検出手段がロードチェーン移動を検出しなくなった時、ロードチェーンの移動量を基に上限移動量及び下限移動量を設定するから、フリクションクラッチのフリクション動作を検出するための格別な検出手段を用いることなく上限移動量及び下限移動量を設定することが可能となる。
【0042】
請求項3に記載の発明によれば、電源をOFFすることで、設定手段に設定されている上限移動量及び下限移動量をリセットし、電源再投入後、最初にフリクションクラッチがフリクション動作した時のロードチェーン移動を基に上限移動量及び下限移動量として設定することにより、設定手段の上限移動量及び下限移動量を設定するためのメモリにバックアップ電源等を用いることなく、例えば停電等で電源が遮断されても、電源再投入後の最初のフリクションクラッチのフリクション動作により上限移動量及び下限移動量を自動的に設定できるから、メモリバックアップ電源は必要なく、そのメンテナンス作業もなくなる。
【0044】
請求項に記載の発明によれば、減速の開始位置を学習する機能を有するので、巻上下速度が可変速でも速度に応じて正確に上限移動及び下限移動位置で停止することができる。
【0045】
請求項に記載の発明によれば、ロードチェーン移動量検出手段はロードチェーンのリンクをカウントしてその移動量を検出するので、簡単な構成で正確にロードチェーン移動量を検出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電動チェーンブロックの外観構成例を示す図である。
【図2】電動チェーンブロックが過巻下げした状態を示す図である。
【図3】電動チェーンブロックが過巻上げした状態を示す図である。
【図4】電動チェーンブロックの従来の過巻上防止装置の外観構成例を示す図である。
【図5】ロードチェーン移動量検出手段の構成例を示す図である。
【図6】本発明に係る電動チェーンブロックの過巻上下防止制御装置の機能構成を示すブロック図である。
【図7】ロードチェーン移動量検出手段の他の構成例を示す図である。
【図8】図7のロードチェーン移動量検出手段の検出出力を示す図である。
【符号の説明】
1 本体
2 上フック
3 下フック
4 制御装置
5 ギャボックス
6 モータ
7 ロードチェーン
8 先端ストッパー
9 末端ストッパー
10 クサリバケット
11 バネ
12 上限検出スイッチ
13 ロードシーブ
14 回転軸
15 回転体
16 センサ
20 操作装置
21 巻上スイッチ
22 巻下スイッチ
23 高速スイッチ
24 低速スイッチ
30 過巻上下防止制御装置
31 設定手段
32 メモリ
33 停止手段
34 ロードチェーン移動量検出器
35 上下限減速位置設定器
41 近接スイッチ
42 近接スイッチ

Claims (5)

  1. フリクションクラッチ、ロードチェーンの移動量を検出するロードチェーン移動量検出手段、及び巻上下げの操作を行う操作手段を備えた電動チェーンブロックであって、
    前記操作手段の巻上下げ操作による巻上げ及び巻下げ動作を行い、前記フリクションクラッチがフリクション動作となった時の前記ロードチェーン移動量検出手段が検出したロードチェーンの移動量を基に上限移動量及び下限移動量を設定する設定手段と、前記操作手段による巻上げ又は巻下げ動作時に前記ロードチェーン移動量検出手段が検出する前記ロードチェーンの移動量が前記設定手段に設定した上限移動量又は下限移動量の所定量手前の減速開始位置で減速し、前記上限移動量又は下限移動量になったら巻上げ動作又は巻下げ動作を停止する停止手段を具備する制御手段を設けたことを特徴とする電動チェーンブロック。
  2. 請求項1に記載の電動チェーンブロックにおいて、
    前記設定手段は前記操作手段により巻上げ動作及び巻下げ動作を行い、前記ロードチェーン移動量検出手段がロードチェーン移動を検出しなくなった時、前記フリクションクラッチのフリクション動作として、前記ロードチェーン移動量検出手段が検出したロードチェーンの移動量を基に前記上限移動量及び下限移動量を設定することを特徴とする電動チェーンブロック。
  3. 請求項1又は2に記載の電動チェーンブロックにおいて、
    前記制御手段への電源をOFFすることで、前記設定手段に設定された上限移動量及び下限移動量をリセットし、電源再投入後、巻上下げにより最初に前記フリクションクラッチがフリクション動作した時の前記ロードチェーン移動量検出手段が検出したロードチェーンの移動量を基に上限移動量及び下限移動量を設定することを特徴とする電動チェーンブロック。
  4. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の電動チェーンブロックにおいて、
    前記制御手段は前記減速の開始位置を学習する機能を具備することを特徴とする電動チェーンブロック。
  5. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の電動チェーンブロックにおいて、
    前記ロードチェーン移動量検出手段は前記ロードチェーンのリンクをカウントしてその移動量を検出することを特徴とする電動チェーンブロック。
JP2002060821A 2002-03-06 2002-03-06 電動チェーンブロック Expired - Lifetime JP4094871B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002060821A JP4094871B2 (ja) 2002-03-06 2002-03-06 電動チェーンブロック

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002060821A JP4094871B2 (ja) 2002-03-06 2002-03-06 電動チェーンブロック

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003252575A JP2003252575A (ja) 2003-09-10
JP4094871B2 true JP4094871B2 (ja) 2008-06-04

Family

ID=28670038

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002060821A Expired - Lifetime JP4094871B2 (ja) 2002-03-06 2002-03-06 電動チェーンブロック

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4094871B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102807171B (zh) * 2011-05-31 2016-06-29 株式会社日立产机系统 链式电动葫芦
JP6082685B2 (ja) * 2013-10-21 2017-02-15 株式会社日立産機システム 電気チェーンブロック
CN116547228A (zh) * 2020-12-11 2023-08-04 株式会社开道 电动链滑车的上限下限检测装置及上限下限检测方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003252575A (ja) 2003-09-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10115163A (ja) シャッターまたはローラブラインドのための非同期型モータの制御装置
JP3897909B2 (ja) 電動シャッターにおける停止制御装置
US8401814B1 (en) Hoist system with an electronic programmable limit switch
CN112093672A (zh) 基于速度控制的行程限位控制系统、方法及塔式起重机
JP4094871B2 (ja) 電動チェーンブロック
KR20010022930A (ko) 썬루프 조정 방법 및 장치
JP2619746B2 (ja) 自動ドアの扉開閉ストローク値の記憶方法
JP6129808B2 (ja) 開閉装置
JP5027561B2 (ja) 電動シャッターにおける急降下停止装置
JP2011132015A (ja) エレベータのドア装置
JP5721502B2 (ja) 電動シャッターの過負荷検知装置
JP4524781B2 (ja) 電動シャッターの制御方法及び装置
JPH08199950A (ja) 自動シャッター装置
JPH0730654B2 (ja) 自動ドアの制御装置
CN112645217B (zh) 起重小车的控制方法、控制装置及塔式起重机
JPH0528897U (ja) 電動シヤツターの制御装置
JP2543457Y2 (ja) 電動シャッターの制御装置
JP2011080234A (ja) 開閉装置及び開閉装置の原点補正方法
JP7165988B2 (ja) 延縄漁用枝縄巻取機
KR100365316B1 (ko) 엘리베이터의 제동력 및 견인력 검출장치
JP2002188383A (ja) シャッター構造
JPH11222386A (ja) 電気ホイストおよび電気ホイスト装置
KR0179748B1 (ko) 엘리베이터의 운전제어장치 및 제어방법
JP2745651B2 (ja) 粗紡機の粗糸巻取り装置
JP5919007B2 (ja) 電動シャッターの制御方法及び装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20041227

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041227

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071003

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071023

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20071219

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071219

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080304

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080306

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110314

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4094871

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120314

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120314

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130314

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140314

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term