JPH11222386A - 電気ホイストおよび電気ホイスト装置 - Google Patents

電気ホイストおよび電気ホイスト装置

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JPH11222386A
JPH11222386A JP10024698A JP2469898A JPH11222386A JP H11222386 A JPH11222386 A JP H11222386A JP 10024698 A JP10024698 A JP 10024698A JP 2469898 A JP2469898 A JP 2469898A JP H11222386 A JPH11222386 A JP H11222386A
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JP
Japan
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load
value
wire rope
hanging
accumulation
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JP10024698A
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English (en)
Inventor
Yoji Nakamura
洋二 中村
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
  • A Measuring Device Byusing Mechanical Method (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気ホイストの吊りフックを吊り上げるワイ
ヤロープの長期間使用することによる伸び量を簡単な操
作で容易に検出する構成を得る。 【解決手段】 電気ホイストの巻き上げ部分と吊りフッ
クの位置を巻ドラムの回転方向と回転量を二相信号にし
てパルスに変換し、パルスを累積して累積量により吊り
フックの位置を検出する構成とし、初期段階において、
吊りフックの上限のリミットスイッチが動作する位置の
累積値を累積初期値として記憶し、所定の期間使用後に
初期段階と同様に、吊りフックを上昇させて上限のリミ
ットスイッチが動作する位置の累積値を記憶し、この累
積値と累積初期値とワイヤロープの単位長さ当たり・単
位重量当たりの伸び量からワイヤロープの伸び量を算出
し、出力する構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電気ホイストお
よび電気ホイスト装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は、例えば特公平4−29005号
公報に開示された従来の移動体の位置検出装置および位
置検出装置を備えた電気ホイストの構成図であり、図7
は図6の位置検出装置の組立図、図8は図6の二相信号
発生手段の構成図、図9は図6の位置検出装置が組み込
まれたマイコン部分の構成図、図10は位置検出装置の
動作を示したフローチャート、図11は吊りフックの位
置と巻ドラムの回転数に応じたパルス累積値との関係を
示すグラフである。
【0003】図6〜図11において、1はホイスト部分
のフレーム、2は電動機、3は電磁ブレーキ、4は減速
機、5はワイヤロープ、6はワイヤロープ5が巻き付け
られる巻ドラム、7は吊りフック、8はリミットスイッ
チ、10は位置検出装置、11は減速機4より突出した
電動機2の軸に直結された回転軸、12は位置検出装置
10を組み付ける取付板、13は取付板12を減速機4
のフレームに固定するボルト、14は巻ドラム6の回転
方向と回転量に応じた二相信号を発生する二相信号発生
手段、15aは回転軸11の先端にボルト17で固定さ
れた回転円板、15bはドーナツ板状に形成され180
度の対称位置にN極とS極が着磁され、回転円板15a
に接着された磁石円板であり、回転円板15aと磁石円
板15bとで回転体を形成している。16は磁石円板1
5bのN極、S極の回転半径の位置に対向し、回転の中
心に対して90度の角度で後述の基盤組立体に固定され
た一対のホールICであり、回転円板15a、磁石円板
15bおよびホールIC16とで二相信号発生手段14
が構成されている。18は位置検出装置10の各部材を
組み付けた基盤組立体、19は基盤組立体18を取付板
12に支持するサポータ、20は位置検出装置10の各
部材を覆うカバーであり、ボルト21で取付板12に固
定されている。
【0004】22は二相信号検出手段14からの二相信
号を正転パルスまたは逆転パルスに変換するパルス変換
手段、23はこのパルス変換手段22の出力パルスを累
積する累積手段、24は累積手段23の累積値を補正す
る補正指令を出力させる補正指令手段であり補正正転パ
ルス指令を与える押しボタンスイッチ24aと補正逆転
パルス指令を与える押しボタンスイッチ24bとで構成
されている。25は補正正転パルス及び補正逆転パルス
を累積手段23に出力して累積値を補正する累積値補正
手段であり、累積値を+1又は−1する。26は吊りフ
ック7の任意の位置において補正正転パルス指令を与え
る押しボタンスイッチ24aと補正逆転パルス指令を与
える押しボタンスイッチ24bがともに信号を出力した
時、累積手段23の累積値を初期値として設定する初期
設定手段である。27は累積手段23の累積値と予め設
定した基準値とを比較し、累積値が基準値より大の時に
指令信号を出力する出力指令手段、28は出力指令手段
27の指令信号に応じて位置信号を出力する位置信号出
力手段、29は巻上げ位置検出装置10の初期設定モー
ド中に位置信号出力手段28の出力を無効にし得るスイ
ッチで構成された設定モード切換手段、30は電動機2
を制御するホイスト制御回路である。
【0005】31は、図6の位置検出装置10のパルス
変換手段22、累積手段23、累積値補正手段25、初
期設定手段26、出力指令手段27が組み込まれたマイ
コンであり、CPU32、メモリ33、入力回路34、
出力回路35で構成されている。37は出力回路35の
出力側にトランジスタ36を直列に挿入して接続された
リレーコイル、37aはその常開接点、38は常開接点
37aに並列接続されたスイッチ、39はリレーコイル
37の常開接点37aの出力端子とホイスト制御回路3
0の間に挿入された巻上げ用押しボタンスイッチであ
る。入力回路34には補正指令手段24の補正正転パル
ス指令を与える押しボタンスイッチ24aと補正逆転パ
ルス指令を与える押しボタンスイッチ24bおよび二相
信号発生手段14のホールIC16の出力が入力される
ように接続されている。
【0006】次に動作について図10のフローチャート
を用いて説明する。まず、位置検出装置10により初期
値を設定する場合には、設定モード切換手段29を形成
するスイッチ38を閉成し、巻上げ用押しボタンスイッ
チ39でホイスト制御回路30を通電制御し、吊りフッ
ク7の巻上げ位置を確認しながら、吊りフック7が所定
位置に達した時に電動機2を停止させる。ここで、補正
正転パルスを出力させる押ボタンスイッチ24aおよび
補正逆転パルスを出力させる押しボタンスイッチ24b
の双方をオンさせると、図10のフローチャートのステ
ップ50で正転補正指令か否かが判断され、更にステッ
プ51で逆転補正指令か否かが判断され、この時、押ボ
タンスイッチ24a、24bの双方がオンであることが
判断され、累積手段23の累積値がステップ52で初期
値としてセットされる。
【0007】二相信号発生手段14からの二相信号はパ
ルス変換手段22に入力され、パルス変換手段22から
正転パルスまたは逆転パルスが累積手段23に入力され
るため、設定モード切換手段29のスイッチを開放して
押ボタン39でホイストを巻上げ動作させると、パルス
変換手段22ではステップ53で正転か否かが判断さ
れ、正転であれば正転パルスをステップ54で出力さ
せ、次にステップ55で逆転か否かが判断され、逆転で
あればステップ56で逆転パルスを出力させる。
【0008】これら、正転パルス又は逆転パルスは累積
手段23に入力され、ステップ57にて正転パルスか否
かが判断され、正転パルスであればステップ58にて累
積値を+1し、またステップ59で逆転パルスか否かが
判断され、逆転パルスであればステップ60で累積値を
−1する。更に、ステップ61では予めメモリ33に設
定された基準値より累積値が大か否かが判断され、等し
いか小さい場合にはステップ62にて位置信号出力手段
28を構成するトランジスタ36のベースに指令信号を
出力し、トランジスタ36がオンされ、リレーコイル3
7は付勢され、常開接点37aがオン状態となり、ホイ
ストの電動機2は制御回路30で巻上げ制御され得る状
態になる。
【0009】次に、累積値が基準値より大であればステ
ップ63でトランジスタ36がオフされ、リレーコイル
37が消勢され、常開接点37aがオフされ、押ボタン
38の操作を不能とし、電動機2が停止される。つま
り、押ボタンスイッチ24a、24bをオンした場合、
図6のブロック図では、そのオン信号が初期設定手段2
6へ出力されることになり、CPU32は初期設定ステ
ップと判断し、累積手段23では累積値が初期値に設定
され、例えば図11のA0の値が初期値としてメモリ3
3に記憶される。
【0010】一方、出力指令手段27では、A0の値が
初期値に設定された時に、A0−1が基準値として設定
されることになる。従って、ホイストの電動機2が巻上
げ駆動された場合、例えば、図11中、P5の位置で
は、その累積値A5が図10のフローチャートのステッ
プ61で基準値A0−1より大かどうか判断された時、
A0−1>A5であるため、ステップ62でトランジス
タ36はオンのままとなり、リレーコイル37は付勢さ
れ、常開接点37aはオンで、ホイストは巻上げ運転が
継続される。次に、図11でP0の位置に達すると、図
10のフローチャートのステップ61でその累積値A0
が基準値A0−1より大きいと判断され、出力指令手段
27からは、フローチャートのステップ63のようにト
ランジスタ36をオフすべく指令信号が出力され、常開
接点37aが開放され、電動機2が停止し、吊りフック
7はP0の位置に停止する。
【0011】ところで、巻上げ運転時に基準値A0−1
より累積値が大きくなる位置P0にて、電動機2がオフ
されるが、吊りフック7が惰性にてP1の位置まで上昇
したとすると、電動機2のオフ時での位置と実際の停止
時の位置とが異なることになる。そこで、累積値A1と
A0の差のカウント回数分だけ、押ボタンスイッチ24
aを押圧すると、累積手段23の累積値がアップカウン
トされ、A0の位置はP0からP2の位置に補正される
ことになり、P2の位置で電動機2が電磁ブレーキ3に
より制動停止され、実際のフック7の停止位置はP0の
位置に維持される。
【0012】次に、巻下げ運転の場合、P0の位置で電
動機2を停止させた場合、同様にフックが例えばP3の
位置にて停止することがある。この場合には、押ボタン
スイッチ24bをA0とA3の差のカウント回数分だけ
押圧すると、累積手段23の累積値がダウンカウントさ
れ、A0の位置はP0の位置からP4の位置へ補正さ
れ、実際のフックの停止位置はP3の位置からP0の位
置に補正される。これを図10のフローチャートで説明
する。まず、ステップ64にて補正正転パルス指令を出
力する押しボタンスイッチ24aがオンされているか否
か、つまり正転補正指令か否かが判断され、正転補正指
令であれば、ステップ65にて累積手段23の累積値が
+1され、以下、正転補正指令信号が出た回数だけ、こ
れを繰り返すことになる。
【0013】正転補正指令パルスが出ていない場合には
ステップ66にて補正逆転パルス指令を出力する押しボ
タンスイッチ24bがオンされているか否か、つまり逆
転補正指令か否かが判断され、逆転補正指令であれば、
ステップ67にて累積手段23の累積値が−1され、同
様に逆転補正指令信号が出た回数だけ、これを繰り返す
ことになる。初期設定された累積値A0の位置が、押ボ
タンスイッチ24aあるいは24bを必要回数押圧する
することによりP0の位置からP2の位置又はP4の位
置に修正される。なお、押ボタンスイッチ24aと、押
ボタンスイッチ24bの双方がオンされている場合に
は、初期設定手段26は累積手段23に対し、初期設定
値を設定させる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】電気ホイストは長期間
使用されるとワイヤロープ5は疲労して徐々に伸びてく
るものであり、伸び量が所定の値になると取り替えが必
要となるが、従来の電気ホイストにおいては、ワイヤロ
ープ5の伸び量を簡単に測定することは困難であった。
また、従来の電気ホイストは、巻ドラム6の回転方向と
回転量に応じた二相信号をパルスに変換し、パルス数を
累積する累積手段23の累積値から吊りフック7の位置
を検出する位置検出装置の所定の上限停止位置における
累積値を初期設定値として設定した構成であり、長期間
使用されてワイヤロープ5は延びてくると、初期状態で
設定した上限停止位置がワイヤロープ5が伸びるにした
がい、上限停止位置が伸びた分だけ下方に移ってしまう
という問題点もあった。
【0015】この発明は、上記の課題点を解決するため
になされたものであり、使用中のワイヤロープの伸び量
が簡単に検出できる電気ホイスト、あるいは吊り荷重量
が簡単に検出できる電気ホイスト装置を得ることを目的
とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る電気ホイストは、吊りフック、ワイヤロープ、巻ドラ
ム、電動機、減速機、電磁ブレーキ、リミットスイッチ
で構成される巻上げ部分と、少なくとも、巻ドラムの回
転方向および回転量を二相信号として検出する二相信号
発生手段と、二相信号を正転パルスまたは逆転パルスに
変換するパルス変換手段と、パルス変換手段の出力パル
スを累積する累積手段と、吊りフックの所定の位置にお
ける累積手段の累積値を記憶する記憶手段を有する位置
検出装置を備え、初期段階において、巻上げ運転をして
吊りフックを上昇させてリミットスイッチが動作したと
きの累積手段の累積値を累積初期値として記憶手段に記
憶し、所定期間使用後に初期段階と同様に、巻上げ運転
をして吊りフックを上昇させ、リミットスイッチがオフ
動作したときの累積手段の累積値と、記憶手段に記憶さ
れた初期累積値を読み込み、読み込んだ2つの累積値か
らワイヤロープの伸び量を算出して出力するワイヤロー
プ伸び量検出手段を備えた構成としたものである。
【0017】この発明の請求項2に係る電気ホイスト
は、請求項1の構成の上限減速位置の設定を吊りフック
がリミットスイッチに接しない位置に停止するように設
定された場合の構成であり、初期段階において巻上げ運
転をして吊りフックを上昇させて上限減速位置で減速し
て停止位置に一旦停止させた後、再度巻上げボタンスイ
ッチを押し、吊りフックを低速状態で巻上げ、リミット
スイッチがオフ動作したときの累積手段の累積値を累積
初期値として記憶手段に記憶し、所定期間使用後に初期
段階と同様に、巻上げ運転をして吊りフックを上昇させ
て一旦停止させた後、再度低速運転で吊りフックを巻上
げてリミットスイッチがオフ動作したときの累積手段の
累積値と上記記憶手段に記憶された累積初期値を読み込
み、読み込んだ2つの累積値からワイヤロープの伸び量
を算出して出力するワイヤロープ伸び量検出手段を備え
た構成としたものである。
【0018】この発明の請求項3に係る電気ホイスト装
置は、吊りフック、ワイヤロープ、巻ドラム、電動機、
減速機、電磁ブレーキ、リミットスイッチ、および少な
くとも、巻ドラムの回転方向および回転量を二相信号と
して検出する二相信号発生手段と、二相信号を正転パル
スまたは逆転パルスに変換するパルス変換手段と、パル
ス変換手段の出力パルスを累積する累積手段と、吊りフ
ックの所定の位置における累積手段の累積値を記憶する
記憶手段を有する位置検出装置を備え、設置された初期
段階において、巻上げ運転をして吊りフックを上昇させ
てリミットスイッチがオフ動作したときの累積手段の累
積値を累積初期値として記憶手段に記憶した電気ホイス
トと、吊り荷を積載する吊り箱と、吊り箱を案内するガ
イドと、吊り箱が床面近くまで下降したときに、吊り箱
に当接してオン動作する吊り箱検出スイッチとからな
り、吊り箱に吊り荷を積載しない状態で下降し、下限停
止位置まで下降した後、吊り箱を上昇させて吊り箱検出
スイッチがオフ動作する位置における累積手段の累積値
を無荷重累積値として記憶手段に記憶し、吊り箱に任意
の重量の吊り荷を積載した状態で下降し、下限停止位置
まで下降した後、吊り箱を上昇させて吊り箱検出スイッ
チがオフ動作する位置における累積手段の累積値を積載
累積値として記憶手段に記憶し、累積初期値と無荷重累
積値と積載累積値の3つの累積値を読み込み、この3つ
累積値とワイヤロープの単位長さ・単位重量当たりの伸
び量から積載した吊り荷の重量を算出し出力する吊り荷
重量検出手段を備えた構成としたものである。
【0019】この発明の請求項4に係る電気ホイスト装
置は、請求項3の構成に、吊り箱に定格重量の吊り荷を
積載した状態で下降し吊り箱検出スイッチがオン動作し
て下限停止位置まで下降した後、低速で吊り箱を吊り上
げ吊り箱検出スイッチがオフ動作する位置の累積手段の
累積値の定格荷重累積値を記憶手段に記憶し、任意の重
量の吊り荷を積載して下降し、吊り箱検出スイッチがオ
ン動作して下限停止位置まで下降した後、上昇させて吊
り箱検出スイッチがオフ動作する位置における累積手段
の累積値の積載累積値を記憶手段に記憶することを付加
し、無荷重累積値、定格荷重累積値および積載累積値を
読み込み、無荷重累積値と定格荷重累積値の差より単位
重量当たりのワイヤロープの伸び量を求め、無荷重累積
値と積載累積値の差を前記の通り求めたワイヤロープの
単位重量当たりの伸び量で除すことにより、積載した任
意の重量の吊り荷の重量を求めて出力する吊り荷重量検
出手段としたものである。
【0020】この発明の請求項5に係る電気ホイスト装
置は、請求項4の構成の吊り荷重量検出手段を積載累積
値と定格荷重累積値とを比較して積載累積値が大きい場
合に過荷重と判断して警報を出力するかまたは吊り上げ
を中止する指令を出力するように構成したものである。
【0021】
【発明の実施の形態】実施の形態1.電気ホイストは、
使用頻度に応じてワイヤロープが徐々に伸びてくるもの
であるが、実施の形態1は長期間使用することによりワ
イヤロープが伸びたことを吊りフックの位置から検出す
るようにしたものである。図1は実施の形態1の電気ホ
イストの構成図であり、図2は図1における電気ホイス
トの吊りフック7の位置検出装置のブロック図である。
図において、フレーム1、電動機2、電磁ブレーキ3、
減速機4、ワイヤロープ5、巻ドラム6、吊りフック
7、リミットスイッチ8は電気ホイストの巻上げ部分、
14は二相信号発生手段であり、図6の従来の構成と同
一である。40は巻上げ位置検出設定手段であり、設定
した位置に吊りフック7が巻き上げられるとその位置信
号をホイスト制御回路30に出力するものであり、内部
構成は図2の通りである。43はワイヤロープ伸び量検
出手段である。図2のパルス変換手段22、補正指令手
段24、累積値補正手段25、初期設定手段26、出力
指令手段27、位置信号出力手段28、設定モード切換
手段29、ホイスト制御回路30は従来の図6の構成と
同一である。41はパルス変換手段22の出力パルスを
累積するとともに吊りフック7の任意の位置における累
積値を記憶する記憶手段を備えた累積手段である。ワイ
ヤロープ伸び量検出手段43は累積手段41の記憶手段
に記憶された累積値を読み込みワイヤロープ5の伸び量
を算出して出力する。
【0022】図1の電気ホイストは、巻上げ用ボタンを
押すと電動機2が回転し、ドラム6がワイヤロープ5を
巻き取る方向に回転し、吊りフック7が上昇する。吊り
フック7が上昇しリミットスイッチ8を突き上げると電
動機2の巻上げ運転が停止し、再度巻上げボタンを押し
ても吊りフック7はそれ以上に巻き上げられないように
設定されている。また、巻上げまたは巻下げ中に巻上げ
または巻下げボタンをオフすると電動機は減速されて停
止し、一度ボタンから手を離し再度ボタンを押すと低速
より加速した後高速運転が継続するように構成されてい
る。
【0023】電気ホイストの吊りフックの各位置は次の
とおりに初期設定されている。P10は低速運転で吊り
フック7を上昇させてリミットスイッチ8が動作して停
止するリミットスイッチ8のレバーに少し食い込んだ位
置であり、この位置における累積手段41の累積値を累
積初期値として設定する。P11は上限停止位置であ
り、高速巻上げでリミットスイッチ8のレバーに衝突し
て停止する吊りフック7の上端の位置、P12は高速巻
上げでこの位置に到達すると減速を開始する上限減速位
置であり、吊りフック7の上端がリミットスイッチ8の
位置に到達する以前に確実に低速になる位置である。P
13は下限減速位置、P14は下限停止位置であり、高
速巻下げでP13の位置に到達したときに減速を開始す
れば、下限停止位置P14に到達するまでに確実に低速
になる吊りフック7の上端の位置である。下限停止位置
P14は吊りフック7が床面(FL)に当るより少し上で
停止する吊りフックの上端の位置である。P15は吊り
フック7の上端の現在位置である。
【0024】このように各減速位置、停止位置が設定さ
れた電気ホイストにおいて、一定の期間使用された後
に、現在位置P15より高速巻上げすると、上限減速位
置P12に達すると自動的に低速運転に切替り、低速運
転で上昇を続けた後、リミットスイッチ8のレバーを突
き上げてリミットスイッチ8がオフ動作し、リミットス
イッチ8のレバーに少し食い込んだ位置P10で運転停
止する。この位置における累積手段41の累積値と、初
期段階において設定された累積初期値をワイヤロープ伸
び量検出手段43に読み込み、前記累積値と初期累積値
との差を求め、二相信号発生手段の二相信号により発生
したパルスの1周期当たりのワイヤロープ5の長さを掛
け合わせてワイヤロープ5の伸び量を検出する。
【0025】このようにワイヤロープ伸び量検出手段4
3を設けると、定期点検等の一定期間毎に吊りフック7
を巻き上げるのみの簡単な操作でワイヤロープ5の伸び
量を求めることができる。伸び量は、取り替え等の判断
資料に供せられる。
【0026】また、ワイヤロープ伸び量検出手段43を
備えた構成は、簡単に伸び量の検出ができるので、伸び
量が大きくなるにしたがって上限減速位置P12を常に
適正位置に設定変更することも容易である。さらにワイ
ヤロープを新品に交換したときの上限減速位置も簡単に
設定できる。
【0027】実施の形態2.実施の形態1では、上限停
止位置P11の設定をリミットスイッチが動作した位置
としたが、この実施の形態2では、上限停止位置P11
がリミットスイッチの下方に設定されている場合のワイ
ヤロープ5の伸び量を検出する方法を示すものである。
図3にその構成を示す。図3の装置の構成は図1の構成
と全く同一の構成である。図1との相違点は上限停止位
置P11がリミットスイッチ8の下方に設定されている
点のみである。この場合の位置検出の各位置は次のとお
り初期設定されている。上限停止位置P11、上限減速
位置P12は、吊りフック7の現在位置P15より高速
で巻き上げて吊りフック7の上端の位置がリミットスイ
ッチ8に当るより少し下である。上限減速位置P12
は、高速巻上げでこの位置に到達して減速を開始すれ
ば、吊りフック7の上端が上限停止位置P11に到達す
る以前に確実に低速になる位置である。P13、P14
の設定は実施の形態1と同様に設定されている。
【0028】このように位置検出の各位置が設定された
電気ホイストにおいては、現在位置P15より高速巻上
げ運転すると上限減速位置P12に達すると低速運転に
自動的に切換り、低速運転で上昇を続けた後、上限停止
位置P11の位置で停止する。ここで一度押ボタンから
手を離し、再度押しボタンを押すと低速運転で上昇を続
けてリミットスイッチ8のレバーを突き上げて動作さ
せ、リミットスイッチ5のレバーに少し食い込んだ位置
P10の位置で運転停止する。この位置における累積手
段41の累積値を累積初期値として設定する。
【0029】所定期間使用後に、吊りフック7の現在位
置P15より巻上げ、P12の位置で低速運転になり上
限停止位置P11に停止させて一旦押しボタンを放して
から再度押して吊りフック7を低速で巻き上げてリミッ
トスイッチ8を突き上げて動作させ、リミットスイッチ
8のレバーに少し食い込んだ位置P10で運転停止させ
る。この位置における累積手段41の累積値と初期段階
において設定された累積初期値をワイヤロープ伸び量検
出手段43に読み込み、累積値と累積初期値との差を求
め、二相信号発生手段の二相信号により発生したパルス
の1周期当たりのワイヤロープ5の長さを掛け合わせる
ことによりワイヤロープ5の伸び量が検出できるもので
ある。
【0030】このように巻上げ時の上限停止位置11が
リミットスイッチ8の下方に設定されている場合におい
ても、リミットスイッチ8が動作する位置まで巻き上げ
ることにより、実施の形態1と同様にワイヤロープ伸び
量検出手段43により、ワイヤロープ5の伸び量を求め
ることができるものであり、定期点検時等の一定期間使
用後のワイヤロープ5の伸び量が簡単な操作で求めるこ
とができる。
【0031】実施の形態3.実施の形態3は、電気ホイ
ストが吊り荷を吊り上げたときワイヤロープ5が伸びる
伸び量を吊りフックの各位置における位置検出装置の累
積手段の累積値から吊り荷の重量を検出する実施の形態
である。図4、図5にその構成を示す。図において、1
〜8の電気ホイストの巻上げ部分、ホイスト制御手段3
0および位置検出装置40は実施の形態1の図1と同一
の構成である。44は吊り荷重量検出手段である。45
は吊り荷を積載する吊り箱、46は吊り箱45の回転、
傾きが生じないように案内するガイド、47は吊り箱4
5が床面近くまで吊り下げられたときに吊り箱45の下
面に押圧されて動作する吊り箱検出スイッチである。
【0032】低速運転でリミットスイッチ8を動作させ
て停止する位置P10、高速運転から低速運転に切り替
わって停止する上限停止位置P11、高速巻上げ中に低
速運転に切り替える上限減速位置P12の各位置は実施
の形態1と同様に設定されている。下限減速位置P13
は吊り箱45が吊りフック7に吊り下げられた状態で、
床面より少し高い位置の下限停止位置P14までに停止
するように設定されている。吊り箱検出スイッチ47は
下限停止位置P14より少し高い位置で動作する位置に
取り付けられている。
【0033】このように位置設定した初期状態で、まず
実施の形態1と同様に吊りフック7を低速運転で巻き上
げリミットスイッチ8を動作させて停止した位置の累積
手段23の累積値を累積初期値として記憶手段に記憶し
ておく。この状態において、高速運転で巻下げすると、
下限減速位置P13で減速運転に切り替り、下降を続け
て荷箱40が床面に到達する直前に吊り箱検出スイッチ
47が動作して下限停止位置P14で停止するようにな
っている。
【0034】このように構成された電気ホイスト装置の
吊り荷の重量検出は次のようにして行う。下限停止位置
P14に停止した状態より吊り箱45に吊り荷を積載し
ない状態で巻き上げボタン39を押すと低速運転で上昇
し、ある程度上昇させて吊り箱検出スイッチ47がオフ
動作した瞬間から高速運転に切り替わって巻き上げられ
るが、この巻上げ時の吊り箱検出スイッチ47がオフ動
作した瞬間の位置検出装置40の累積手段41の累積値
を無荷重累積値として記憶する。
【0035】次に吊り箱45に重量不明の任意の重量の
吊り荷を積載し、下限停止位置P14に停止した状態よ
り、低速運転で巻上げ運転し、吊り箱スイッチ47がオ
フ動作した瞬間の累積手段41の累積値を積載累積値と
して記憶する。
【0036】吊り荷重量検出手段44は、上記累積手段
41の記憶手段に記憶された累積初期値、無荷重累積
値、荷重累積値の3つの累積値を読み込み、累積初期値
と無荷重累積値よりワイヤロープ5の長さを算出し、無
荷重累積値と荷重累積値からワイヤロープ5の伸び量を
検出し、ワイヤロープ5の伸び量をワイヤロープ5の固
有の単位長さ・単位重量当たりの伸び量とワイヤロープ
5の長さの積で除すことによって吊り荷の重量を算出し
表示する。
【0037】このようにワイヤの伸び量から吊り荷重量
を検出するように構成したので、つり上げのつど吊り荷
の重量が表示されるので無理な吊り上げ動作がなくな
り、安全な電気ホイストが得られる。
【0038】実施の形態4.実施の形態3においては、
吊り荷重量の算出を累積初期値と無荷重累積値と荷重累
積値とワイヤロープの単位長さ・単位重量当たりの伸び
量により算出したが、実施の形態4は、定格荷重の吊り
荷を積載して定格荷重累積値を累積手段41の記憶手段
に記憶し、この定格荷重累積値と無荷重累積値により任
意の重量の吊り荷の重量を算出するようにしたものであ
る。
【0039】電気ホイスト装置の構成は実施の形態3と
同一の構成とし、装置として必要な累積初期値および無
荷重累積値の記憶操作は実施の形態3と同様に行い、こ
れに加えて、電気ホイストの定格荷重の吊り荷を吊り箱
に積載し、下限停止位置より低速運転で巻き上げ運転
し、吊り箱検出スイッチ47がオフ動作した瞬間の累積
手段41の累積値を定格荷重累積値として記憶する。
【0040】吊り荷重量検出手段44は、累積手段41
の記憶手段に記憶された無荷重累積値と定格荷重累積値
および荷重累積値を読み込み、無荷重累積値と定格荷重
累積値によりワイヤロープ5の伸び量を算出し、その伸
び量を定格荷重値で除して単位重量当たりの伸び量を算
出し、無荷重累積値と荷重累積値により算出した伸び量
を単位重量当たりの伸び量で除すことにより任意の重量
の吊り荷の重量を算出することができる。
【0041】このように定格荷重吊り下げ時と任意の荷
重の吊り荷の吊り下げ時のそれぞれのワイヤロープ5の
伸び量から任意の吊り荷の重量を検出するように構成し
たので、吊り上げのつど吊り荷の重量が表示され、無理
な吊り上げ動作がなくなる安全な電気ホイストが得られ
る。この場合は実施の形態3に比較して、既知の重量の
吊り荷により単位重量当たりの伸び量を求めるので、実
施の形態3の場合よりも正確に重量の検出ができる。
【0042】実施の形態5.実施の形態5は、実施の形
態3、実施の形態4の構成の吊り荷重量検出手段44の
吊り荷重量の検出し、吊り荷重量が定格荷重を越えてい
る場合に警報を出力するかまたは吊り上げを中止するよ
うに構成したものである。その構成は図示しないが、吊
り荷重量検出手段44に、検出した吊り荷重量を定格荷
重と比較して定格荷重より大きい場合に荷重超過の警報
を出力するか、または吊り上げを中止するように構成し
たものである。
【0043】この構成では、吊り荷重量が定格荷重を超
過している場合に吊り上げられないようにすることによ
り無理な吊り上げのない安全な電気ホイストが得られ
る。
【0044】
【発明の効果】この発明の請求項1に係る電気ホイスト
は、巻き上げ部分と、少なくとも、巻ドラムの回転方向
および回転量を二相信号として検出する二相信号発生手
段と、二相信号を正転パルスまたは逆転パルスに変換す
るパルス変換手段と、パルス変換手段の出力パルスを累
積する累積手段と、吊りフックの所定の位置における累
積手段の累積値を記憶する記憶手段を有する位置検出装
置を備えた構成とし、初期段階において、巻上げ運転を
して吊りフックを上昇させてリミットスイッチが動作し
たときの累積手段の累積値を累積初期値として記憶し、
所定期間使用後に、巻上げ運転をして吊りフックを上昇
させ、リミットスイッチがオフ動作したときの累積手段
の累積値と、記憶手段に記憶された初期累積値を読み込
み、読み込んだ2つの累積値からワイヤロープの伸び量
を算出して出力するワイヤロープ伸び量検出手段を備え
た構成としたので、定期点検等の一定期間毎に吊りフッ
クを巻き上げるのみの簡単な操作でワイヤロープの伸び
量を容易に求めることができる。また、簡単に伸び量の
検出ができるので、伸び量が大きくなるにしたがって上
限停止位置を常に適正位置に設定変更することも容易で
ある。さらにワイヤロープを新品に交換したときの上限
停止位置も簡単に設定できる。
【0045】この発明の請求項2に係る電気ホイスト
は、請求項1の構成の上限減速位置の設定を吊りフック
がリミットスイッチに接しない位置に停止するように設
定された場合の構成であり、初期段階において巻上げ運
転をして吊りフックを上限減速位置に一旦停止させた
後、再度巻上げボタンスイッチを押し、吊りフックを低
速状態で巻上げ、リミットスイッチがオフ動作したとき
の累積手段の累積値を累積初期値として記憶し、所定期
間使用後に初期段階と同様に、吊りフックを巻上げてリ
ミットスイッチがオフ動作したときの累積手段の累積値
と累積初期値を読み込み、読み込んだ2つの累積値から
ワイヤロープの伸び量を算出して出力するワイヤロープ
伸び量検出手段を備えた構成としたので、通常の運転で
はリミットスイッチを動作させないのでリミットスイッ
チの消耗がなく長期間取り換える必要がなく、また低速
でリミットスイッチを動作させるので正確に検出でき、
高精度の検出ができる構成となり、請求項1と同様に、
定期点検等の一定期間毎に吊りフックを巻き上げるのみ
の簡単な操作でワイヤロープの伸び量を容易に求めるこ
とができる。容易にワイヤロープ5の伸び量が検出でき
ることは、伸び量に応じて上限停止位置P11を常に適
正位置に設定変更することも容易であり、さらにワイヤ
ロープを新品に交換したときの上限停止位置も簡単に設
定できる。
【0046】この発明の請求項3に係る電気ホイスト装
置は、巻き上げ部分と、少なくとも、巻ドラムの回転方
向および回転量を二相信号として検出する二相信号発生
手段と、二相信号を正転パルスまたは逆転パルスに変換
するパルス変換手段と、パルス変換手段の出力パルスを
累積する累積手段と、吊りフックの所定の位置における
累積手段の累積値を記憶する記憶手段を有する位置検出
装置を備え、初期段階において、巻上げ運転をして吊り
フックを上昇させてリミットスイッチがオフ動作したと
きの累積手段の累積値を累積初期値として記憶手段に記
憶した電気ホイストと、吊り荷を積載する吊り箱と、吊
り箱を案内するガイドと、吊り箱が床面近くまで下降し
たときに、吊り箱に当接してオン動作する吊り箱検出ス
イッチとで構成し、吊り箱に吊り荷を積載しない状態で
下限停止位置まで下降した後、上昇させて吊り箱検出ス
イッチがオフ動作する位置における無荷重累積値と、吊
り箱に任意の重量の吊り荷を積載した状態で下降し、上
昇させて吊り箱検出スイッチがオフする位置における積
載累積値との3つの累積値とワイヤロープの単位長さ・
単位重量当たりの伸び量から積載した吊り荷の重量を算
出し出力する吊り荷重量検出手段を備えた構成としたの
で、吊り荷重量を容易に出力することができる。
【0047】この発明の請求項4に係る電気ホイスト装
置は、請求項3と同様の構成とし、無荷重の状態での吊
り箱の下限停止位置から上昇して吊り箱検出スイッチが
動作するときの累積値の無荷重累積値と、吊り箱に定格
重量の吊り荷を積載した状態の下限停止位置から上昇し
て吊り箱検出スイッチがオフ動作するときの累積値の定
格荷重累積値とから、任意の重量の吊り荷を積載して下
限停止位置から上昇して吊り箱検出スイッチがオフ動作
する位置の累積値から任意の吊り荷の重量を算出する吊
り荷重量検出手段を備えたものとしたので、吊り荷重量
が常時表示することができ、無理な吊り上げをしない安
全な電気ホイストが得あられる。
【0048】この発明の請求項5に係る電気ホイスト装
置は、請求項3または請求項4の構成の吊り荷重量検出
手段の検出した吊り荷重量が定格吊り重量を超過してい
る場合に過荷重と判断して警報を出力するかまたは吊り
上げを中止するように構成したので、無理な吊り上げの
ない安全な電気ホイストが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1の電気ホイストの構
成図である。
【図2】 図1の電気ホイストに装備された位置検出装
置の構成を示すブロック図である。
【図3】 この発明の実施の形態2の電気ホイストの構
造図である。
【図4】 この発明の実施の形態3の電気ホイスト装置
の構造図である。
【図5】 図4の電気ホイスト装置に装備された位置検
出装置の構成を示すブロック図である。
【図6】 従来の電気ホイストに装備された位置検出装
置の構成を示すブロック図である。
【図7】 図6の位置検出装置の組立図である。
【図8】 図7の位置検出装置の二相信号発生手段の構
成図である。
【図9】 図7の位置検出装置のマイコン部分の構成図
である。
【図10】 図7の位相検出装置の動作を示すフローチ
ャートである。
【図11】 吊りフックの位置と巻ドラムの回転数に応
じたパルス累積値との関係を示すグラフである。
【符号の説明】 1 フレーム、2 電動機、3 電磁ブレーキ、4 減
速機、5 ワイヤロープ、6 巻ドラム、7 吊りフッ
ク、8 リミットスイッチ、11 回転軸、12 取付
板、14 二相信号発生手段、15a 回転円板、15
b 磁石円板、16 ホールIC、22 パルス変換手
段、23 累積手段、24 補正指令手段、25 累積
値補正手段、26 初期設定手段、27 出力指令手
段、28 位置信号出力手段、29 設定モード切換手
段、30 ホイスト制御回路、31 マイコン、32
CPU、33 メモリ、34 入力回路、35 出力回
路、36 トランジスタ、37 リレーコイル、37a
リレー接点、38 スイッチ、39 押しボタンスイ
ッチ、40 位置検出装置、41 累積手段、43 ワ
イヤロープ伸び量検出手段、44 吊り荷重量検出手
段、45 吊り箱、46 ガイド、47 吊り箱位置検
出スイッチ。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G01D 5/54 G01D 5/54

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吊りフック、該吊りフックを上下させる
    ワイヤロープ、該ワイヤロープを巻き付ける巻ドラム、
    巻上げまたは巻下げ中に運転指令がなくなると一定時間
    減速運転されて停止するように制御される電動機、該電
    動機の回転を減速する減速機、停止するときに前記巻ド
    ラムを制動し、停止時に前記巻ドラムをロックする電磁
    ブレーキ、巻上げ上限位置を検出し、前記電動機を停止
    させるリミットスイッチ、および少なくとも前記巻ドラ
    ムの回転方向および回転量を二相信号として検出する二
    相信号発生手段と、前記二相信号を正転パルスまたは逆
    転パルスに変換するパルス変換手段と、該パルス変換手
    段の出力パルスを累積する累積手段と、前記吊りフック
    の所定の位置における前記累積手段の累積値を記憶する
    記憶手段を有する位置検出装置を備え、設置された初期
    段階において、巻上げ運転をして前記吊りフックを上昇
    させて前記リミットスイッチが動作したときの前記累積
    手段の累積値を累積初期値として前記記憶手段に記憶
    し、所定期間使用後に初期段階と同様に、巻上げ運転を
    して前記吊りフックを上昇させ、前記リミットスイッチ
    がオフ動作したときの前記累積手段の累積値を前記記憶
    手段に記憶し、この累積値と前記記憶手段に記憶された
    初期累積値を読み込み、読み込んだ2つの累積値から前
    記ワイヤロープの伸び量を算出して出力するワイヤロー
    プ伸び量検出手段を備えたことを特徴とする電気ホイス
    ト。
  2. 【請求項2】 吊りフックがリミットスイッチに接しな
    い位置に停止するように上限減速位置が設定され、初期
    段階において巻上げ運転をして吊りフックを上昇させて
    上限減速位置で減速して停止位置に一旦停止させた後、
    再度巻上げボタンを押し、吊りフックを低速運転で巻上
    げ、リミットスイッチが動作したときの累積手段の累積
    値を累積初期値として記憶手段に記憶し、所定期間使用
    後に初期段階と同様に、巻上げ運転をして吊りフックを
    上昇させて一旦停止させた後、再度低速運転で吊りフッ
    クを巻上げてリミットスイッチが動作したときの累積手
    段の累積値を記憶手段に記憶し、この累積値と上記記憶
    手段に記憶された累積初期値を読み込み、読み込んだ2
    つの累積値からワイヤロープの伸び量を算出して出力す
    るワイヤロープ伸び量検出手段を備えたことを特徴とす
    る請求項1記載の電気ホイスト。
  3. 【請求項3】 吊りフック、該吊りフックを上下させる
    ワイヤロープ、該ワイヤロープを巻き付ける巻ドラム、
    巻上げまたは巻下げ中に運転指令がなくなると一定時間
    減速運転されて停止するように制御される電動機、該電
    動機の回転を減速する減速機、停止するときに前記巻ド
    ラムを制動し、停止時に前記巻ドラムをロックする電磁
    ブレーキ、巻上げ上限位置を検出し前記電動機を停止さ
    せるリミットスイッチ、および少なくとも、前記巻ドラ
    ムの回転方向および回転量を二相信号として検出する二
    相信号発生手段と、前記二相信号を正転パルスまたは逆
    転パルスに変換するパルス変換手段と、該パルス変換手
    段の出力パルスを累積する累積手段と、前記吊りフック
    の所定の位置における前記累積手段の累積値を記憶する
    記憶手段を有する位置検出装置を備え、設置された初期
    段階において、巻上げ運転をして前記吊りフックを上昇
    させて前記リミットスイッチが動作したときの前記累積
    手段の累積値を累積初期値として前記記憶手段に記憶し
    た電気ホイストと、吊り荷を積載する吊り箱と、該吊り
    箱の回転、傾きが生じないように案内するガイドと、前
    記吊り箱が床面近くまで下降したときに、前記吊り箱に
    当接してオン動作する吊り箱検出スイッチとからなり、
    前記吊り箱に吊り荷を積載しない状態で下降し、前記吊
    り箱検出スイッチがオン動作して停止する下限停止位置
    まで下降した後、前記吊り箱を上昇させて前記吊り箱検
    出スイッチがオフ動作する位置における前記累積手段の
    累積値を無荷重累積値として前記記憶手段に記憶し、前
    記吊り箱に任意の重量の吊り荷を積載した状態で、前記
    吊り箱検出スイッチがオン動作して停止する下限停止位
    置まで下降した後、前記吊り箱を上昇させ、前記吊り箱
    検出スイッチがオフ動作する位置における前記累積手段
    の累積値を積載累積値として前記記憶手段に記憶し、前
    記累積初期値と前記無荷重累積値と前記積載累積値の3
    つの累積値を読み込み、この3つ累積値から積載した前
    記吊り荷の荷重を算出し出力する吊り荷重量検出手段を
    備えたことを特徴とする電気ホイスト装置。
  4. 【請求項4】 吊り箱に定格吊り重量の吊り荷を積載し
    た状態で下降し、吊り箱検出スイッチがオン動作して下
    限停止位置まで下降した後、吊り箱検出スイッチがオフ
    動作する位置の累積手段の累積値を定格荷重累積値とし
    て記憶手段に記憶し、任意の重量の吊り荷を積載して下
    降し、吊り箱検出スイッチがオン動作して下限停止位置
    まで下降した後、上昇させて吊り箱検出スイッチがオフ
    動作する位置における累積手段の累積値を積載累積値と
    して記憶手段に記憶し、無荷重累積値と定格荷重累積値
    の2つの累積値と積載累積値を読み込み、無荷重累積値
    と定格荷重累積値の差より単位重量当たりのワイヤロー
    プの伸び量を求め、無荷重累積値と積載累積値の差をワ
    イヤロープの単位重量当たりの伸び量で除すことによ
    り、積載した任意の重量の吊り荷の重量を算出して出力
    する吊り荷重量検出手段を備えたことを特徴とする請求
    項3記載の電気ホイスト装置。
  5. 【請求項5】 吊り荷重量検出手段は、無荷重累積値と
    積載累積値から吊り荷重量を算出し、吊り荷重と定格吊
    り重量とを比較し、積載累積値と定格荷重累積値とを比
    較して積載累積値が大きい場合に過荷重と判断して警報
    を出力するかまたは吊り上げを中止する指令を出力する
    ように構成したことを特徴とする請求項3または請求項
    4記載の電気ホイスト装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105004564A (zh) * 2015-08-03 2015-10-28 河南省三马起重机械有限公司 一种多功能起重机试验平台
CN110550565A (zh) * 2019-09-06 2019-12-10 温州推前浪网络科技有限公司 一种基于磁生电原理现代物流用手动葫芦防过载装置

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