JP4094744B2 - 印刷装置及び印刷方法 - Google Patents
印刷装置及び印刷方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4094744B2 JP4094744B2 JP27482798A JP27482798A JP4094744B2 JP 4094744 B2 JP4094744 B2 JP 4094744B2 JP 27482798 A JP27482798 A JP 27482798A JP 27482798 A JP27482798 A JP 27482798A JP 4094744 B2 JP4094744 B2 JP 4094744B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotating body
- ink
- cam
- adhering
- printing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Rotary Presses (AREA)
- Printing Methods (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、版胴の外周面に付着したインキを印刷対象物に転写する印刷装置及び印刷方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図7は、従来の印刷装置を概略的に示す図である。図8は、従来の印刷装置によって印刷されたウェブの断面図である。
従来の印刷装置は、給紙装置101と、1色目印刷ユニット102と、2色目印刷ユニット103と、3色目印刷ユニット104と、4色目印刷ユニット105と、見当合わせ装置106a,106b,106cと、巻取り装置107と、第1駆動モータ108と、第2駆動モータ109とを備えている。2色目印刷ユニット103は、版胴130と、圧胴131と、インキ供給装置132と、ドクター装置133と、乾燥装置138とを備えている。1色目印刷ユニット102、2色目印刷ユニット103、3色目印刷ユニット104及び4色目印刷ユニット105は、図8に示すように、ウェブWの流れ方向に沿ってインキIY ,IM ,IC ,IB を順次塗布して、ウェブW上に間隔を開けてインキIY ,IM ,IC ,IB による領域を形成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
2色目印刷ユニット103は、ドクター装置133によって、画線部130aに付着したインキIM を残し、非画線部130bに付着した余分なインキIM をかき取っている。しかし、ドクター装置133は、非画線部130bに付着した余分なインキIM を完全にかき取れない場合があった。このために、例えば、1色目印刷ユニット102においてウェブWに転移したインキIY 上に、2色目印刷ユニット103においてかき漏らしインキIM が転移すると、いわゆるかぶりが発生して印刷品質が低下していた。図8に示すように、昇華性染料からなるインキIY ,IM ,IC ,IB をウェブ(基材フィルム)Wに塗布してインクリボンフィルムを製造する場合には、フィルム面上では発見できない微量のかぶりであっても、印刷すると印画むらを生じてしまうという問題点があった。このような印画むらは、発見や処置が遅れるために、良品率を低下させる主要因になっていた。
【0004】
本発明の課題は、印刷品質を向上させることができる印刷装置及び印刷方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定するものではない。すなわち、請求項1の発明は、インキ(I M )が付着する付着部(30a)とインキが付着しない非付着部(30b)とを外周面に連続して設けた第1の回転体(30)と、前記第1の回転体との間で印刷対象物(W)を加圧し、前記付着部に付着したインキをこの印刷対象物に転写させる第2の回転体(31)と、前記第1の回転体が回転して、前記印刷対象物と前記第1の回転体との接触部分が、前記付着部から前記非付着部に変わるときに、前記第1の回転体と前記印刷対象物とを離間させ、前記非付着部に付着した余分なインキが前記印刷対象物に転写するのを防止する転写防止手段(35;135)と、を含み、前記転写防止手段は、カム曲線部(350a,350b,350c,350d;352a,352b,352c,352d)を備えるカム(350;352)と、前記カム曲線部に沿って相対移動して、前記第1の回転体と前記印刷対象物とを接触及び離間させるカムフォロア(351;353,354)とを含み、前記カム曲線部は、前記第1の回転体と前記印刷対象物とを、前記印刷対象物に転写したインキの後端側エッジの切れを向上する程度に急速に離間させる急勾配曲線部(350b;352b)と、前記第1の回転体と前記印刷対象物とを接触させるときに生ずる衝撃を緩和する緩勾配曲線部(350d;352d)とを含むこと、を特徴とする印刷装置である。
請求項2の発明は、インキ(I M )が付着する付着部(30a)とインキが付着しない非付着部(30b)とを外周面に連続して設けた第1の回転体(30)と、前記第1の回転体との間で印刷対象物(W)を加圧し、前記付着部に付着したインキをこの印刷対象物に転写させる第2の回転体(31)と、前記第1の回転体が回転して、前記印刷対象物と前記第1の回転体との接触部分が、前記付着部から前記非付着部に変わるときに、前記第1の回転体と前記印刷対象物とを離間させ、前記非付着部に付着した余分なインキが前記印刷対象物に転写するのを防止する転写防止手段(35;135)と、を含み、前記転写防止手段は、外周部にカム曲線部(352a,352b,352c,352d)を備える板カム(352)と、前記板カムを挟み対向して配置され、かつ、前記カム曲線部に沿って相対移動し、前記第1の回転体と前記印刷対象物とを接触及び離間させる第1(353)及び第2のカムフォロア(354)とを含み、前記カム曲線部は、前記第1のカムフォロアと接触したときに、前記第1の回転体と前記印刷対象物とを離間させる第1の曲線部(352b)と、前記第1のカムフォロアと接触したときに、前記第1の回転体と前記印刷対象物とを接触させる第2の曲線部(352d)とを含み、前記第1及び前記第2の曲線部は、前記板カムの回転軸を通り前記回転軸に直交する軸線を挟んで略線対称に設けられ、前記第2のカムフォロアは、前記第1のカムフォロアが前記第1の曲線部と接触しつつ相対移動するときに、前記第2の曲線部と接触しつつ相対移動して、前記第1のカムフォロアがこの第1の曲線部から跳ね上がるのを防止すること、を特徴とする印刷装置である。
請求項3の発明は、インキ(I M )が付着する付着部(30a)とインキが付着しない非付着部(30b)とを外周面に連続して設けた第1の回転体(30)と、前記第1の回転体との間で印刷対象物(W)を加圧し、前記付着部に付着したインキをこの印刷対象物に転写させる第2の回転体(31)と、前記第1の回転体が回転して、前記印刷対象物と前記第1の回転体との接触部分が、前記付着部から前記非付着部に変わるときに、前記第1の回転体と前記印刷対象物とを離間させ、前記非付着部に付着した余分なインキが前記印刷対象物に転写するのを防止する転写防止手段(35;135)と、を含み、前記第2の回転体の位置を調節する位置調節手段(39)を備え、前記位置調節手段は、前記第2の回転体を移動自在に支持し、かつ、容器(390a)内に移動自在に設けられ、この容器内を第1(390h)及び第2の空間(390i)に区画する移動部材(390b)と、前記第1及び前記第2の空間内に封入された流体と、前記第1の空間と前記第2の空間との間で前記流体を流通状態及び遮断状態に切り替える切替部材(391)とを含み、前記移動部材は、前記切替部材が流通状態に切り替わったときには、前記容器内で移動可能であり、前記切替部材が遮断状態に切り替わったときには、前記容器内で停止することを特徴とする印刷装置である。
請求項4の発明は、請求項3に記載の印刷装置において、前記流体の漏れを検出する漏れ検出手段(393)と、前記漏れ検出部の検出結果に応じて、前記第1及び前記第2の空間内に前記流体を補給する補給手段(394)とを含むことを特徴とする印刷装置である。
【0006】
請求項5の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の印刷装置において、前記第1の回転体は、画線部(30a)と非画線部(30b)とを有する版胴(30)であり、前記第2の回転体は、前記画線部に付着したインキをこの印刷対象物に転写させる圧胴(31)であり、前記転写防止手段は、前記非画線部に付着した余分なインキが前記印刷対象物に転写するのを防止することを特徴とする印刷装置である。
【0014】
請求項6の発明は、インキ(I M )が付着する付着部(30a)とインキが付着しない非付着部(30b)とを外周面に連続して設けた第1の回転体(30)にインキを付着させるインキ付着工程と、前記第1の回転体と第2の回転体(31)との間で印刷対象物(W)を加圧して、前記付着部に付着したインキをこの印刷対象物に転写させる転写工程と、前記第1の回転体が回転して、前記印刷対象物と前記第1の回転体との接触部分が、前記付着部から前記非付着部に変わるときに、前記第1の回転体と前記印刷対象物とを離間させて、前記非付着部に付着した余分なインキが前記印刷対象物に転写するのを防止する転写防止工程とを含み、前記転写防止工程は、前記第1の回転体と前記印刷対象物とを離間させる離間工程を含み、前記転写工程は、前記第1の回転体と前記印刷対象物とを接触させる接触工程を含み、前記離間工程は、前記第1の回転体と前記印刷対象物とを、前記印刷対象物に転写したインキの後端側エッジの切れを向上する程度に急速に離間させる工程であり、前記接触工程は、前記第1の回転体と前記印刷対象物とを接触させるときに生ずる衝撃を緩和する程度に緩やかに接触させる工程であること、を特徴とする印刷方法である。
請求項7の発明は、請求項6に記載の印刷方法において、インキ付着工程は、画線部(30a)と非画線部(30b)とを有する版胴(30)の画線部にインキを付着させる工程であり、前記転写工程は、前記版胴と圧胴(31)との間で前記印刷対象物を加圧して、前記画線部に付着したインキをこの印刷対象物に転写させる工程であり、前記転写防止工程は、前記非画線部に付着したインキが前記印刷対象物に転写するのを防止する工程であることを特徴とする印刷方法である。
【0016】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、図面を参照して、本発明の第1実施形態について、さらに詳しく説明する。
以下では、ユニット型4色巻取輪転印刷機に本発明を適用した場合を例に挙げて説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る印刷装置を概略的に示す図である。
なお、図7に示した従来の印刷装置と同一の部材は、対応する番号を付す。
【0017】
本発明の第1実施形態に係る印刷装置は、給紙装置1と、1色目印刷ユニット2と、2色目印刷ユニット3と、3色目印刷ユニット4と、4色目印刷ユニット5と、見当合わせ装置6a,6b,6cと、巻取り装置7と、第1駆動モータ8と、第2駆動モータ9と、制御装置10とを備えている。
【0018】
給紙装置1は、巻取りRからウェブWを巻き出して、1色目印刷ユニット2にウェブWを供給する装置である。給紙装置1は、巻取りRの巻き心を支持する。給紙装置1は、つぎの巻取りRを待機させており、図示しない自動紙継ぎ装置によって、現在供給している巻取りRが終了する直前に、印刷を中断しないでつぎの巻取りRにつなげる。
【0019】
1色目印刷ユニット2は、第1色目のインキ(イエロー)IY をウェブWに塗布する印刷装置である。2色目印刷ユニット3は、第2色目のインキ(マゼンタ)IM をウェブWに塗布する印刷装置である。3色目印刷ユニット4は、第3色目のインキ(シアン)IC をウェブWに塗布する印刷装置である。4色目印刷ユニット5は、第4色目のインキ(ブラック)IB をウェブWに塗布する印刷装置である。1色目印刷ユニット2、2色目印刷ユニット3、3色目印刷ユニット4及び4色目印刷ユニット5は、いずれも略同一構造である。以下では、2色目印刷ユニット3を中心に説明し、2色目印刷ユニット2と対応する部材は、図1に示すように、対応する番号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0020】
図2は、本発明の第1実施形態に係る印刷装置の2色目印刷ユニットを概略的に示す図である。
2色目印刷ユニット3は、版胴30と、圧胴31と、インキ供給装置32と、ドクター装置33と、アーム部材34と、カム装置35と、カム駆動用モータ36と、加圧用エアシリンダ37と、乾燥装置38とを備えている。
【0021】
版胴30は、インキIM が付着する画線部(セル)30aと、インキIM が付着しない非画線部30bとを外周面に有する回転体である。版胴30は、その外周面の一部をインキパン32a内に浸しつつ、A方向に回転する。
【0022】
圧胴31は、版胴30との間でウェブWを加圧して、画線部30aに付着したインキIM をウェブWに転写させる回転体である。圧胴31は、B方向に回転しつつ、C方向に移動するウェブWを加圧(ニップ)して、画線部30a内に詰まったインキIM をウェブWに転写させる。
【0023】
インキ供給装置32は、版胴30の外周面にインキIM を供給する装置である。インキ供給装置32は、インキIM を溜めておくインキパン32aを備えている。インキ供給装置32は、版胴30の外周面にインキIM を付着させる。
【0024】
ドクター装置33は、版胴30の外周面に付着した余分なインキIM をかき取る装置である。ドクター装置33は、版胴30の外周面にドクターブレードを加圧接触させる。ドクター装置33は、画線部30a内のインキIM を残して、非画線部30b上の余分なインキIM をかき取る。
【0025】
アーム部材34は、圧胴31を支持する支持部材である。アーム部材34は、その略中央部で圧胴31を回転自在に支持し、一方の端部でころ351を回転自在に支持する。アーム部材34は、他方の端部が支点34aに回転自在に連結され、圧胴31ところ351との間に加圧用エアシリンダ37のピストンロッド37aが連結されている。アーム部材34は、圧胴31と一体となって、支点34aを中心にD方向に回転し、版胴30とウェブWとを接触及び離間させる。
【0026】
カム装置35は、版胴30とウェブWとを離間させて、ドクター装置33によって完全にかき取られずに非画線部30bに残留するインキIM がウェブWに転移するのを防止する転写防止装置である。カム装置35は、板カム350と、ころ351とを備えている。
【0027】
板カム350は、カム曲線部350a,350b,350c,350dを外周部に有する円盤状のカムである。板カム350は、E方向に回転して、カム曲線部350a,350b,350c,350dに沿って接触移動するころ351に所定の運動をさせる。カム曲線部350aは、ウェブWと版胴30とを接触させて、画線部30aのインキIM をウェブWに転移させる部分である。カム曲線部350bは、版胴30からウェブWを急速に離間させる急勾配部分である。カム曲線部350cは、版胴30とウェブWとを離間させて、非画線部30bに付着したかき漏らしインキIM がウェブWに転移するのを防止する部分である。カム曲線部350dは、ウェブWを版胴30に緩やかに接触させて、ウェブWと版胴30とが接触するときに生ずる衝撃を緩和させる緩勾配部分である。カム曲線部350a,350b,350c,350dは、板カム350の回転軸Oを中心にそれぞれ角度θ1 ,θ2 ,θ3 ,θ4 の範囲に設けられている。
【0028】
ころ351は、カム曲線部350a,350b,350c,350dに沿って相対移動して、版胴30とウェブWとを接触及び離間させるカムフォロアである。ころ351は、カム曲線部350a,350b,350c,350dに沿って接触しつつ相対移動して、支点34aを中心にアーム部材34を回転させる。
【0029】
カム駆動用モータ36は、板カム350を回転する駆動力発生装置である。カム駆動用モータ36は、板カム350を一定方向(E方向)に回転するサーボモータである。カム駆動用モータ36は、画線部30aとウェブWとが接触を開始してから、次の画線部30aとウェブWとが接触を開始する直前までの1サイクルと、板カム350の1回転とが同期するように板カム350を回転する。
【0030】
加圧用エアシリンダ37は、版胴30に向けて圧胴31を付勢して、版胴30にウェブWを加圧させるアクチュエータである。加圧用エアシリンダ37は、ピストンロッド37aの繰り出し量を可変して、版胴30に対する圧胴31の押し付け力(加圧力)を調節する。
【0031】
乾燥装置38は、ウェブWの表面に印刷されたインキIM を乾燥する装置である。乾燥装置38は、その内部を通過するウェブWに熱風を吹き付けたり赤外線を照射して、インキIM からインキ溶剤を蒸発させる。乾燥装置38は、加熱されたウェブWを冷却する冷却ロール38aを備えている。
【0032】
図1に示す見当合わせ装置6a,6b,6cは、インキIM ,IC ,IB がウェブWに転写する位置を一致させる装置である。見当合わせ装置6aは、1色目印刷ユニット2と2色目印刷ユニット3との間に設けられており、見当合わせ装置6bは、2色目印刷ユニット3と3色目印刷ユニット4との間に設けられており、見当合わせ装置6cは、3色目印刷ユニット4と4色目印刷ユニット5との間に設けられている。見当合わせ装置6a,6b,6cは、いずれも略同一構造である。以下では、図2に示す見当合わせ装置6aを中心に説明する。
見当合わせ装置6aは、ウェブWをガイドするガイドローラ60a,61aと、ウェブWの流れ方向と交差する方向にウェブWを移動する見当合わせローラ62aと、この見当合わせローラ62aに連結された送りねじ63aと、この送りねじ63aを回転するローラ駆動用モータ64aとを備えている。
【0033】
図1に示す巻取り装置7は、印刷後のウェブWを巻取る装置である。巻取り装置7は、巻き心を回転させながらウェブWを巻き取る。第1駆動モータ8は、版胴20,30,40,50を回転する駆動装置である。第1駆動モータ8は、駆動軸80を介して、版胴20,30,40,50の回転軸に接続されている。
【0034】
第2駆動モータ9は、版胴50を回転する駆動装置である。第2駆動モータ9は、駆動軸90を介して版胴50の回転軸に接続されている。第2駆動モータ90は、版胴20,30,40の外径と版胴50の外径とが異なるときに、クラッチ80aによって駆動軸80との接続を絶ち、駆動軸90を介して版胴50を回転する。
【0035】
制御装置10は、第1駆動モータ8、第2駆動モータ9、カム駆動用モータ26,36,46,56及びローラ駆動用モータ64a,64b,64cを駆動制御する中央処理部である。制御装置10は、ウェブWに印刷されたレジスターマークを検出する図示しない光電センサの検出結果に応じて、ローラ駆動用モータ64a,64b,64cを駆動制御する。制御装置10には、第1駆動モータ8、第2駆動モータ9、カム駆動用モータ26,36,46,56及びローラ駆動用モータ64a,64b,64cとが接続されている。
【0036】
つぎに、本発明の第1実施形態に係る印刷装置の動作を説明する。
給紙装置1は、巻取りRからウェブWを巻き出して、1色目印刷ユニット2にウェブWを送り出す。1色目印刷ユニット2は、ウェブWの表面にインキIY を転移させる。同様に、2色目印刷ユニット3は、インキIY と所定の間隔を開けてインキIM をウェブWに付着させ、3色目印刷ユニット4は、インキIM と所定の間隔を開けてインキIC をウェブWに転移させ、4色目印刷ユニット5は、インキIc と所定の間隔を開けてインキIB をウェブWに転移させる。巻取り装置7は、インキIY ,IM ,IC ,IB が転移したウェブWを巻取る。なお、見当合わせ装置6a,6b,6cは、ウェブW上の適切な位置にインキIM ,IC ,IB が転移するように、見当合わせローラ62a,62b,62cを上下移動させて、各印刷ユニット間のウェブパスの長さを増減する。
【0037】
つぎに、本発明の第1実施形態に係る印刷装置の2色目印刷ユニットの動作を説明する。
図2に示すように、インキ供給装置32は、版胴30の外周面にインキIM を付着し、ドクター装置33は、画線部30a内に詰まったインキIM を残して、非画線部30b上の余分なインキIM をかき取る。図2に示す状態において、ころ351は、カム曲線部350dとカム曲線部350aとの接続部に位置する。この状態では、圧胴31は、版胴30との間でウェブWを加圧しており、ウェブWは、画線部30aの先端側エッジと接触する。カム駆動用モータ36は、板カム350をE方向に回転しているために、ころ351は、カム曲線部350aに沿って移動する。カム曲線部350aは、板カム350の回転軸Oを中心とする半径が一定の円弧であるために、圧胴31は、ウェブWを版胴30に一定の加圧力で押し付ける。カム曲線部350aとカム曲線部350bとの接続部にころ351が位置すると、ウェブWは、画線部30aの後端側エッジと接触する。その結果、カム曲線部350aに沿ってころ351が移動する間に、画線部30a内のインキIM がウェブWに転移する。
【0038】
カム曲線部350aからカム曲線部350bに沿って、ころ351が移動すると、アーム部材34は、支点34aを中心に時計回りに回転する。カム曲線部350bは、急勾配部分であるために、ウェブWは、圧胴31とともに画線部30aの後端側エッジから急速に離間する。このために、ウェブWに転移するインキIM は、後端側エッジにおける切れが向上する。つぎに、ころ351は、カム曲線部350bからカム曲線部350cに沿って移動する。カム曲線部350cは、回転軸Oを中心とする半径が一定の円弧であるために、圧胴31及びウェブWは、非画線部30bから一定の間隔を開けて離間する。その結果、非画線部30b上に付着したかき漏らしインキIM は、ウェブWに転移しない。
【0039】
カム曲線部350cからカム曲線部350dに沿って、ころ351が移動すると、アーム部材34は、支点34aを中心に反時計回りに回転する。カム曲線部350dとカム曲線部350aとの接続部に、ころ351が達すると、ウェブWは、次の画線部30aの先端側エッジと接触する。カム曲線部350dは、緩勾配部分であるために、ウェブWは、次の画線部30aに緩やかに接触する。その結果、ウェブWが版胴30と接触するときに生ずる衝撃が緩和されて、ウェブWと版胴30との間の加圧力が安定する。乾燥装置38は、インキIM からインキ溶剤を蒸発させて、冷却ロール38aによってウェブWを冷却する。
【0040】
なお、カム曲線部350bからカム曲線部350dまでころ351が移動すると、圧胴31がD方向に移動して、1色目印刷ユニット2と2色目印刷ユニット3との間のウェブパスの長さが変動する。見当合わせ装置6aは、ローラ駆動用モータ64aによって見当合わせローラ62aを駆動して、1色目印刷ユニット2と2色目印刷ユニット3とのウェブパスの長さを調節する。
【0041】
本発明の第1実施形態に係る印刷装置は、以下に記載する効果を有する。
(1) 本発明の第1実施形態は、版胴30とウェブWとを離間させ、非画線部30bに付着したかき漏らしインキIM がウェブWに転移するのを防止するカム装置35を備えている。
このために、例えば、1色目印刷ユニット2においてウェブWに転移したインキIY 上に、2色目印刷ユニット3においてインキIM が転移するのを確実に防止して、ウェブWの印刷品質を向上させることができる。
【0042】
(2) 本発明の第1実施形態は、版胴30からウェブWを急速に離間させるカム曲線部350bを板カム350に形成している。
このために、画線部30a内のインキIM がウェブWに転移するときに、インキIM が糸を引いたり、噴霧状に飛散するミスチングを防止することができる。その結果、ウェブWに転移するインキIM の後端側エッジの切れを向上させることができる。
【0043】
(3) 本発明の第1実施形態は、版胴30にウェブWが接触するときに生ずる衝撃を緩和するためのカム曲線部350dを板カム350に形成している。
このために、画線部30aの先端側エッジにウェブWを緩やかに接触させることができる。その結果、版胴30に対して圧胴31がバウンドして、画線部30aの先端側エッジがかすれたり欠けたりするのを防止することができる。
また、画線部30aの先端側エッジにウェブWが接触を開始する当初から、ウェブWと版胴30との間の加圧力が安定するために、ウェブWの印刷品質を向上させることができる。
【0044】
(4) 本発明の第1実施形態は、1色目印刷ユニット2と2色目印刷ユニット3との間に、ウェブパスの長さを調節する見当合わせ装置6aを備えている。
このために、圧胴31がD方向に上下移動して、1色目印刷ユニット2と2色目印刷ユニット3との間のウェブパスの長さが変動しても、この見当合わせ装置6aによってこのウェブパスの長さを調節することができる。
【0045】
(5) 本発明の第1実施形態は、板カム350を回転するカム駆動用モータ36としてサーボモータを使用している。
このために、電磁石やエアシリンダなどによって圧胴31を駆動する場合に比べて、サーボモータによって板カム350を高速で回転することができる。その結果、版胴30からウェブWを高速で離間させて、インキIM の後端側エッジの切れを向上させることができる。
また、印加電圧や印加時間で制御する電磁石や制御が困難なエアシリンダなどに比べて、板カム350の回転速度及び回転位置を安定して制御することができるとともに、版胴30の回転動作に対して、圧胴31の上下移動を確実に同期させることができる。
また、電磁石やエアシリンダなどによって圧胴31を駆動する場合には、新たにセンサを設置して高速動作を確認する必要があるが、サーボモータの場合には、カム駆動用モータ36の回転を直接モニタして、板カム350の回転を簡単に確認することができる。
また、印刷条件や印刷速度に関わらず、サーボモータによってカム曲線部350dをころ351が通過する時間を遅くしたり、通過する速度を一定にすることができるために、高速印刷時であっても圧胴31の降下速度を抑えることができる。
さらに、低速印刷時であっても、サーボモータによってカム曲線部350bをころ351が高速で通過するために、版胴30から圧胴31が高速で離間して、インキIM の切れを良好なものにすることができる。
【0046】
(第2実施形態)
図3は、本発明の第2実施形態に係る印刷装置の2色目印刷ユニットを概略的に示す図である。図4は、本発明の第2実施形態に係る印刷装置のカム装置を概略的に示す図である。
以下では、図1及び図2に示す部材と同一の部材は、同一の番号を付して、その詳細な説明は省略する。
本発明の第2実施形態は、板カム352からころ353が跳ね上がるのを防止する他の実施形態である。カム装置135は、図3に示すように、板カム352と、ころ353,354と、固定部材355とを備えている。
【0047】
板カム352は、図3及び図4に示すように、カム曲線部352a,352b,352c,352dを外周部に有する円盤状のカムである。板カム352は、一対のころ353,354によって挟まれており、ころ353,354と接触しつつ回転可能である。カム曲線部352a,352cは、図2に示すカム曲線部350a,350cに対応する部分であり、これらの詳細な説明は省略する。以下では、カム曲線部352b,352dについて説明する。
【0048】
カム曲線部352dは、カム曲線部352bからころ353が跳ね上がるのを防止する跳ね上げ防止曲線部である。カム曲線部352dは、板カム352の回転軸Oを通過する仮想軸線Lを挟みカム曲線部352bと略対称であり、かつ、このカム曲線部352bと略相似形の曲線である。カム曲線部352dは、カム曲線部352bと略同一勾配である。ころ353,354がカム曲線部352b,352dに沿って移動するときに、ころ353,354の中心が描く軌跡は、仮想軸線Lを挟み略180度対称である。カム曲線部352dは、板カム352を溝カムと仮定した場合に、この溝カム内をころ353が移動するときに、カム曲線部352b(溝カムの内側の曲線)と対になる外側の曲線352b’を縮小したものに略等しい。カム曲線部352a,352b,352c,352dは、ころ353,354と接触した状態で板カム352が回転するように、ころ353,354の軸間距離P1 P1',P2 P2',P3 P3',P4 P4',P5 P5',・・・,Pn Pn ' が全て等しくなるように形成されている。
【0049】
ころ354は、カム曲線部352bに沿ってころ353が移動するときに、カム曲線部352dに沿って移動して、カム曲線部352bからころ353が跳ね上がるのを防止するカムフォロアである。ころ354は、回転軸Oを挟みころ353と対向する位置に配置されている。固定部材355は、ころ353,354を回転自在に固定する部材である。固定部材355は、その上端部がアーム部材34に回転自在に取り付けられている。
【0050】
つぎに、本発明の第2実施形態に係る印刷装置におけるカム装置の動作を説明する。
図4に示す状態では、ころ353は、カム曲線部352aとカム曲線部352bとの接続部に位置する。カム駆動用モータ36が板カム352をE方向に回転すると、ころ353は、カム曲線部352aからカム曲線部352bを経由してカム曲線部352cまで移動し、位置P1 から位置P5 まで移動する。一方、図4に示す状態では、ころ354は、カム曲線部352dとカム曲線部352aとの接続部に位置する。ころ354は、カム曲線部352cからカム曲線部352dを経由してカム曲線部352aまで移動し、位置P1'から位置P5'まで移動する。このときに、カム曲線部352bは、急勾配部分であるために、ころ353は、カム曲線部352bから跳ね上がろうとするが、ころ354は、カム曲線部352dに沿って移動して、ころ353の跳ね上がりを抑える。
【0051】
板カム352がさらに回転すると、カム曲線部352dをころ353が通過する。このときに、カム駆動用モータ36は、板カム352の回転速度を低下させる。その結果、カム曲線部352dをころ353が低速で通過するために、ウェブWが版胴30に緩やかに接触する。
【0052】
本発明の第2実施形態に係る印刷装置は、第1実施形態の効果に加えて、以下に記載するような効果を有する。
(1) 本発明の第2実施形態は、板カム352を挟み対向して配置された一対のころ353,354を備えている。
このために、カム曲線部352bをころ353が通過するときに、カム曲線部352dをころ354が通過するために、カム曲線部352bからころ353が跳ね上がるのを確実に防止することができる。
また、板の表面に形成したカム溝と、このカム溝に沿って移動するころとを備える溝カム装置は、板の外径が大きくなって装置が大型化するとともに、カム溝ところとの間に若干のガタが必要であった。同様に、板カムと、板カムに沿って移動するころと、板カムと一体となって回転する跳ね上げ防止用板カムと、跳ね上げ防止用板カムに沿って移動する跳ね上げ防止用ころとを備えるカム装置は、装置が複雑になり大型化する。カム装置135は、1枚の板カム352を備えるために、板カム352の慣性モーメントが小さくなって、サーボモータの加減速が有利になるとともに、装置をコンパクトにすることができる。また、板カム352ところ353,354との間のガタを解消することができる。
【0053】
(2) 本発明の第2実施形態は、仮想軸線Lを挟みカム曲線部352bと略対称であり、かつ、カム曲線部352bと略相似形のカム曲線部352dを備えている。
このカム曲線部352dは、ころ353が通過するときに、ウェブWを版胴30に緩やかに接触させるための緩曲線部分として利用することができる。特に、図4に示す曲線352b’を縮小した曲線に、カム曲線部352dが略等しいときには、このカム曲線部352dは、カム曲線部352bよりも緩やかな曲線となるために、ウェブWを版胴30に緩やかに接触させることができる。
【0054】
(第3実施形態)
図5は、本発明の第3実施形態に係る印刷装置の2色目印刷ユニットを概略的に示す図である。図6は、本発明の第3実施形態に係る印刷装置の位置調節装置を概略的に示す図である。
以下では、図1〜図4に示す部材と同一の部材は、同一の番号を付して、その詳細な説明は省略する。
本発明の第3実施形態は、版胴30に対する圧胴31の位置を調節する他の実施形態である。位置調節装置39は、版胴30に対する圧胴31の位置を調節する装置である。位置調節装置39は、図6に示すように、油圧シリンダ390と、電磁弁391,392と、油漏れ検出自動復元装置393と、油供給装置394とを備えている。
【0055】
油圧シリンダ390は、複動型両ロッド油圧シリンダである。油圧シリンダ390は、シリンダ390aと、ピストン390bと、ピストンロッド390c,390dとを備えている。
【0056】
シリンダ390aは、内部に油を封入する円筒状の部材である。シリンダ390aは、油室390h内の油を密封するロッドパッキン390eと、油室390i内の油を密封するロッドパッキン390fとを備えている。シリンダ390aは、フレーム11に固定されている。ピストン390bは、シリンダ390a内に移動自在に設けられた移動部材である。ピストン390bは、シリンダ390a内を油室390hと油室390iとに区画する。ピストン390bは、シリンダ390aの内周部との間で油を密封するピストンパッキン390gを備えている。ピストンロッド390c,ピストンロッド390dは、ピストン390bの両側に固定された軸部材である。ピストンロッド390dは、その先端部がカム駆動用モータ36に連結されている。
【0057】
電磁弁391は、油室390hと油室390iとの間で油を流通状態及び遮断状態に切り替える切替部材である。電磁弁391は、油室390hと油室390iとを接続する管路391aに設けられている。電磁弁391は、「開」状態のときには、油室390hと油室390iとの間で油を流通させて、ピストン390bを移動自在にする。電磁弁391は、「閉」状態のときには、油室390hと油室390iとの間で油の流通を遮断して、ピストン390bを停止させる。電磁弁391は、制御装置10に接続されている。
【0058】
電磁弁392は、電磁弁391と同時に開閉動作して、油圧シリンダ393aと油室390h,390iとの間を接続状態及び遮断状態に切り替える切替部材である。電磁弁392は、管路391aと油圧シリンダ393aとを接続する管路392aに設けられている。電磁弁392は、「開」状態のときには、油圧シリンダ393aによって、油室390h,390i内を加圧し、「閉」状態のときには、油室390h,390i内を所定の圧力に保持する。電磁弁392は、制御装置10に接続されている。
【0059】
油漏れ検出自動復元装置393は、シリンダロッド390c,390dとロッドパッキン390e,390fとの間の油漏れを検出し、圧縮空気の圧力を自動的に増圧して油を供給及び復元させる装置である。油漏れ検出自動復元装置393は、油圧シリンダ393aと、ピストン393bと、ピストンロッド393cと、検出スイッチ393d,393gと、エアシリンダ393eと,ピストン393fとを備えている。
【0060】
油圧シリンダ393aは、油室390e,390f内の油を加圧するアクチュエータである。検出スイッチ393dは、油圧シリンダ393a内を移動するピストン390bを検出するスイッチである。検出スイッチ393dは、ピストン393bが接近すると、制御装置10に検出信号を出力するリードスイッチである。エアシリンダ393eは、ピストン393bに予圧を加えるアクチュエータである。エアシリンダ393eは、ピストン393bよりも受圧面積が大きいピストン393fと、検出スイッチ393gとを備えている。エアシリンダ393eは、その内部に一定圧力の圧縮空気が供給されており、ピストン393bを加圧している。検出スイッチ393gは、検出スイッチ393dと同一構造のリードスイッチであり、エアシリンダ393e内を移動するピストン393fを検出する。
【0061】
油供給装置394は、検出スイッチ393c,393gが出力する検出信号に基づいて、電磁弁392が「閉」のタイミングで油圧シリンダ393a内に油を供給する装置である。油供給装置394は、油室390h,390i内の油が減少したときに、油圧シリンダ393aを介して油室390h,390i内に油を供給する油圧ポンプである。油供給装置394は、制御装置10に接続されている。
【0062】
つぎに、本発明の第3実施形態に係る印刷装置における位置調節装置の動作を説明する。
図5に示す状態では、圧胴31は、版胴30との間でウェブWを加圧している。圧胴31と版胴30との間の加圧力を変更するとき、圧胴31の外周部に取り付けたゴムが摩耗したとき、又は、このゴムが摩擦によって膨張したときには、版胴30に対する圧胴31の位置を変更する必要がある。図6に示す制御装置10は、電磁弁391を「開」状態に切り替えて、油室390hと油室390iとの間で油が流通可能になる。同時に、制御装置10は、電磁弁392を「開」状態に切り替えて、油圧シリンダ393aは、油室390h,390i内を加圧する。ピストン390bは、油室390h側と油室390i側の受圧面積が等しいために、油室390h,390i内の圧力が等しく。このために、ピストン390bは、シリンダ390a内を移動可能になる。図5に示すエアシリンダ37が版胴30に向けて圧胴31を付勢すると、圧胴31、アーム部材34及びカム装置351は、一体となってD方向に移動する。また、ピストン390bがF方向に移動して、油室390i内の油は、管路391j内を通過して油室390h内に流入する。
【0063】
このときに、シリンダロッド390c,390dとロッドパッキン390e,390fとの間から油が漏れると、ピストン393b,393fが移動して、油圧シリンダ390に圧縮空気の圧力で自動的に油を補給する。油の補給を繰り返した結果として、油漏れ検出自動復元装置393の油量が減少すると、検出スイッチ393d,393gが検出信号を出力する。制御装置10は、この検出信号に基づいて、電磁弁392の「閉」のタイミングで油供給装置394を駆動制御する。油供給装置394は、検出スイッチ393d,393gがOFF動作するまで油圧シリンダ393a内に油を供給し、油圧シリンダ393aは、電磁弁392の「閉」のタイミングで油室390h,390i内に油を補給する。
【0064】
圧胴31と版胴30との間の加圧力をエアシリンダ37が所定の圧力に調節した後に、制御装置10は、電磁弁391,392を「閉」状態に切り替える。その結果、油室390hと油室390iとの間で油の流通が遮断されて、ピストン390bがシリンダ390a内で停止し、圧胴31の位置が固定される。
【0065】
本発明の第3実施形態に係る印刷装置は、第1実施形態及び第2実施形態の効果に加えて、以下に記載するような効果を有する。
(1) 本発明の第3実施形態は、油室390hと油室390iとの間で油を流通状態及び遮断状態に切り替える電磁弁391を備えている。
このために、電磁弁391が「開」状態であるときには、シリンダ390a内でピストン390bが移動可能であり、電磁弁391が「閉」状態であるときには、シリンダ390a内でピストン390bが停止する。
その結果、圧胴31の外周部に取り付けられたゴムが摩耗したり、このゴムが摩擦によって膨張したときなどに、版胴30に対する圧胴31の位置を任意の位置に調節することができる。
また、制御装置10によって電磁弁391,392を遠隔操作することができるために、圧胴31の位置を簡単に調節することができる。
このために、カム装置135とアーム部材34との間にターンバックルを設け、このターンバックルのねじの噛み合い量を可変して、圧胴31の位置を調節する位置調節装置に比べて、圧胴31の位置を短時間で調節することができる。
さらに、ピストンロッドの外周面に設けた3〜4本の爪部材を油圧で駆動して、ピストンロッドをこの爪部材で固定する位置調節装置に比べて、ピストンロッドを強く固定することができるとともに、装置を軽量にすることができる。
【0066】
(2) 本発明の第3実施形態は、油室390h側と油室390i側の受圧面積が等しいピストン390bを備えている。
このために、シリンダロッド390c,390dの伸縮動作による体積変化がなくなって、油室390h,390i内に油を高圧で密封することができる。
【0067】
(3) 本発明の第3実施形態は、油圧シリンダ393aによって油室390h,390i内の油を加圧した状態で、油室390hと油室390iとの間を電磁弁391によって遮断している。
その結果、油室390h,390i側からピストン390bが同一圧力で加圧され固定されるために、圧胴31を任意の位置で固定することができる。
【0068】
(4) 本発明の第3実施形態は、油圧シリンダ393aによって油室390h,390i内の油を加圧した状態で、油室390hと油室390iとの間を電磁弁391によって流通状態にしている。
その結果、ピストン390dを僅かな外力で移動させて、圧胴31を任意の位置に調節することができる。
【0069】
(5) 本発明の第3実施形態は、シリンダ390a内の油漏れを検出し、油を供給及び復元する油漏れ検出自動復元装置393と、この油漏れ検出自動復元装置393の中の油量減少の検出結果に応じて、油漏れ検出自動復元装置393に油を供給する油供給装置394とを備えている。
このために、漏れた油を自動的に補給することができる。
【0070】
(6) 本発明の第3実施形態は、エアシリンダ393e内の圧縮空気によってピストン393bを加圧し、このピストン393bによって油室393h,393i内の圧力を一定に保っている。
その結果、油漏れ検出自動復元装置393内の油量減少の警報に対して、適宜手動で油を注入することによって、油供給装置394などの圧力源を省略するとともに、消費電力の低減を図り、装置をコンパクトにすることができる。
【0071】
(他の実施形態)
本発明は、以上説明した実施形態に限定するものではなく、以下に記載するように、種々の変形又は変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。
(1) 本発明の実施形態は、ユニット型4色巻取輪転印刷機に本発明を適用した場合を例に挙げて説明したが、グラビア印刷機に限定するものではなく、オフセット印刷機やフレキソ印刷機などについても適用することができる。
例えば、オフセット印刷機に適用する場合には、ブランケット胴と印刷対象物とを離間させて、ブランケット胴に付着した余分なインキが印刷対象物に転写するのを防止することができる。
【0072】
(2) 本発明の実施形態は、印刷装置に適用した場合を例に挙げて説明したが、印刷対象物に塗工液を塗布するコーティング装置についても適用することができる。
この場合には、塗工液が付着する付着部と塗工液が付着しない非付着部とを外周面に有するコーティングロールと印刷対象物とを離間させて、非付着部に付着した余分な塗工液が印刷対象物に付着するのを防止することができる。
また、外周面の全周に塗工液が塗布されたコーティングロールと印刷対象物とを接触及び離間させて、任意の長さのインキ転写層を印刷対象物に形成することができる。
【0073】
(3) 本発明の実施形態は、巻取紙又はプラスチック、繊維、金属箔などのテープ若しくはフィルムなどからなるウェブWを例に挙げて説明したが、枚葉紙などのシートについても適用することができる。
【0074】
(4) 本発明の実施形態は、画線部30a及び非画線部30bを版胴30の外周面にそれぞれ3つ形成し、版胴30が1回転したときに、板カム350,352が3回転する場合を例に挙げて説明したが、これに限定するものではない。
また、版胴50は、画線部50a及び非画線部50bを版胴50の外周面にそれぞれ2つ備えているが、画線部50a及び非画線部50bは、画線部30a及び非画線部30bと同じ数であってもよい。この場合には、第2駆動モータ9及びクラッチ80aを省略して、全ての版胴20,30,40,50を1つの第1駆動モータ8で駆動することができる。
【0075】
(5) 本発明の実施形態は、インキパン32aから版胴30にインキIM を直接供給するインキ供給装置32を例に挙げて説明したが、ファニシャーロールなどを介して版胴30にインキIM を間接的に供給するインキ供給装置についても適用することもできる。
【0076】
(6) 本発明の実施形態は、転写防止装置としてカム装置35,135を例に挙げて説明したが、これに限定するものではなく、リンク機構などによって転写防止装置を構成することもできる。
【0077】
(7) 本発明の実施形態は、カム曲線部350a,350b,350c,350d,352a,352b,352c,352dを外周面に有する板カム350,352を例に挙げて説明したが、これらの曲線は、ころ351,353,354の運動をシミュレーションしたり、試行錯誤によって任意の形状に設定することができる。
【0078】
(8) 本発明の実施形態は、油圧シリンダ393a及びエアシリンダ393eに検出スイッチ393d,393gを設けているが、いずれか一方を省略してもよい。また、検出スイッチ393d,393gの検出結果に応じて、制御装置10によって警報音を発したり所定の表示をしてもよい。さらに、空気、水などの油以外の流体をシリンダ390a内に封入してもよい。
【0079】
【発明の効果】
以上詳しく説明したように、本発明によれば、余分なインキが印刷対象物に転写するのを防止するので、印刷品質を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る印刷装置を概略的に示す図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る印刷装置の2色目印刷ユニットを概略的に示す図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係る印刷装置の2色目印刷ユニットを概略的に示す図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係る印刷装置におけるカム装置を概略的に示す図である。
【図5】本発明の第3実施形態に係る印刷装置の2色目印刷ユニットを概略的に示す図である。
【図6】本発明の第3実施形態に係る印刷装置における位置調節装置を概略的に示す図である。
【図7】従来の印刷装置を概略的に示す図である。
【図8】従来の印刷装置によって印刷されたウェブの断面図である。
【符号の説明】
1 給紙装置
2 1色目印刷ユニット
3 2色目印刷ユニット
4 3色目印刷ユニット
5 4色目印刷ユニット
6a,6b,6c 見当合わせ装置
7 巻取り装置
8 第1駆動モータ
9 第2駆動モータ
10 制御装置
30 版胴
30a 画線部
30b 非画線部
31 圧胴
35,135 カム装置
39 位置調節装置
350,352 板カム
351,353,354 ころ
350a,350b,350c,350d,352a,352b,352c,352d カム曲線部
390 油圧シリンダ
390a シリンダ
390b ピストン
390h,390i 油室
391,392 電磁弁
393 漏れ検出自動復元装置
394 油供給装置
IY ,IM ,IC ,IK インキ
L 仮想軸線
O 回転軸
W ウェブ
Claims (7)
- インキが付着する付着部とインキが付着しない非付着部とを外周面に連続して設けた第1の回転体と、
前記第1の回転体との間で印刷対象物を加圧し、前記付着部に付着したインキをこの印刷対象物に転写させる第2の回転体と、
前記第1の回転体が回転して、前記印刷対象物と前記第1の回転体との接触部分が、前記付着部から前記非付着部に変わるときに、前記第1の回転体と前記印刷対象物とを離間させ、前記非付着部に付着した余分なインキが前記印刷対象物に転写するのを防止する転写防止手段と、を含み、
前記転写防止手段は、
カム曲線部を備えるカムと、
前記カム曲線部に沿って相対移動して、前記第1の回転体と前記印刷対象物とを接触及び離間させるカムフォロアとを含み、
前記カム曲線部は、
前記第1の回転体と前記印刷対象物とを、前記印刷対象物に転写したインキの後端側エッジの切れを向上する程度に急速に離間させる急勾配曲線部と、
前記第1の回転体と前記印刷対象物とを接触させるときに生ずる衝撃を緩和する緩勾配曲線部とを含むこと、
を特徴とする印刷装置。 - インキが付着する付着部とインキが付着しない非付着部とを外周面に連続して設けた第1の回転体と、
前記第1の回転体との間で印刷対象物を加圧し、前記付着部に付着したインキをこの印刷対象物に転写させる第2の回転体と、
前記第1の回転体が回転して、前記印刷対象物と前記第1の回転体との接触部分が、前記付着部から前記非付着部に変わるときに、前記第1の回転体と前記印刷対象物とを離間させ、前記非付着部に付着した余分なインキが前記印刷対象物に転写するのを防止する転写防止手段と、を含み、
前記転写防止手段は、
外周部にカム曲線部を備える板カムと、
前記板カムを挟み対向して配置され、かつ、前記カム曲線部に沿って相対移動し、前記第1の回転体と前記印刷対象物とを接触及び離間させる第1及び第2のカムフォロアとを含み、
前記カム曲線部は、
前記第1のカムフォロアと接触したときに、前記第1の回転体と前記印刷対象物とを離間させる第1の曲線部と、
前記第1のカムフォロアと接触したときに、前記第1の回転体と前記印刷対象物とを接触させる第2の曲線部とを含み、
前記第1及び前記第2の曲線部は、
前記板カムの回転軸を通り前記回転軸に直交する軸線を挟んで略線対称に設けられ、
前記第2のカムフォロアは、前記第1のカムフォロアが前記第1の曲線部と接触しつつ相対移動するときに、前記第2の曲線部と接触しつつ相対移動して、前記第1のカムフォロアがこの第1の曲線部から跳ね上がるのを防止すること、
を特徴とする印刷装置。 - インキが付着する付着部とインキが付着しない非付着部とを外周面に連続して設けた第1の回転体と、
前記第1の回転体との間で印刷対象物を加圧し、前記付着部に付着したインキをこの印刷対象物に転写させる第2の回転体と、
前記第1の回転体が回転して、前記印刷対象物と前記第1の回転体との接触部分が、前記付着部から前記非付着部に変わるときに、前記第1の回転体と前記印刷対象物とを離間させ、前記非付着部に付着した余分なインキが前記印刷対象物に転写するのを防止する転写防止手段と、を含み、
前記第2の回転体の位置を調節する位置調節手段を備え、
前記位置調節手段は、
前記第2の回転体を移動自在に支持し、かつ、容器内に移動自在に設けられ、この容器内を第1及び第2の空間に区画する移動部材と、
前記第1及び前記第2の空間内に封入された流体と、
前記第1の空間と前記第2の空間との間で前記流体を流通状態及び遮断状態に切り替える切替部材とを含み、
前記移動部材は、前記切替部材が流通状態に切り替わったときには、前記容器内で移動可能であり、前記切替部材が遮断状態に切り替わったときには、前記容器内で停止すること、
を特徴とする印刷装置。 - 請求項3に記載の印刷装置において、
前記流体の漏れを検出する漏れ検出手段と、
前記漏れ検出部の検出結果に応じて、前記第1及び前記第2の空間内に前記流体を補給する補給手段と、
を含むことを特徴とする印刷装置。 - 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の印刷装置において、
前記第1の回転体は、画線部と非画線部とを有する版胴であり、
前記第2の回転体は、前記画線部に付着したインキをこの印刷対象物に転写させる圧胴であり、
前記転写防止手段は、前記非画線部に付着した余分なインキが前記印刷対象物に転写するのを防止すること、
を特徴とする印刷装置。 - インキが付着する付着部とインキが付着しない非付着部とを外周面に連続して設けた第1の回転体にインキを付着させるインキ付着工程と、
前記第1の回転体と第2の回転体との間で印刷対象物を加圧して、前記付着部に付着したインキをこの印刷対象物に転写させる転写工程と、
前記第1の回転体が回転して、前記印刷対象物と前記第1の回転体との接触部分が、前記付着部から前記非付着部に変わるときに、前記第1の回転体と前記印刷対象物とを離間させて、前記非付着部に付着した余分なインキが前記印刷対象物に転写するのを防止する転写防止工程と、を含み、
前記転写防止工程は、前記第1の回転体と前記印刷対象物とを離間させる離間工程を含み、
前記転写工程は、前記第1の回転体と前記印刷対象物とを接触させる接触工程を含み、
前記離間工程は、前記第1の回転体と前記印刷対象物とを、前記印刷対象物に転写したインキの後端側エッジの切れを向上する程度に急速に離間させる工程であり、
前記接触工程は、前記第1の回転体と前記印刷対象物とを接触させるときに生ずる衝撃を緩和する程度に緩やかに接触させる工程であること、
を特徴とする印刷方法。 - 請求項6に記載の印刷方法において、
インキ付着工程は、画線部と非画線部とを有する版胴の画線部にインキを付着させる工程であり、
前記転写工程は、前記版胴と圧胴との間で前記印刷対象物を加圧して、前記画線部に付着したインキをこの印刷対象物に転写させる工程であり、
前記転写防止工程は、前記非画線部に付着したインキが前記印刷対象物に転写するのを防止する工程であること、
を特徴とする印刷方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27482798A JP4094744B2 (ja) | 1998-09-29 | 1998-09-29 | 印刷装置及び印刷方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27482798A JP4094744B2 (ja) | 1998-09-29 | 1998-09-29 | 印刷装置及び印刷方法 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007239473A Division JP2008055912A (ja) | 2007-09-14 | 2007-09-14 | 印刷方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000103029A JP2000103029A (ja) | 2000-04-11 |
JP4094744B2 true JP4094744B2 (ja) | 2008-06-04 |
Family
ID=17547135
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27482798A Expired - Fee Related JP4094744B2 (ja) | 1998-09-29 | 1998-09-29 | 印刷装置及び印刷方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4094744B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102155442B (zh) * | 2011-03-18 | 2013-07-31 | 湖南工程学院 | 一种可调液压加载器控制回路 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002166667A (ja) * | 2000-11-29 | 2002-06-11 | Dainippon Printing Co Ltd | 印刷方法及びそれに使用する印刷装置 |
-
1998
- 1998-09-29 JP JP27482798A patent/JP4094744B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102155442B (zh) * | 2011-03-18 | 2013-07-31 | 湖南工程学院 | 一种可调液压加载器控制回路 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000103029A (ja) | 2000-04-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2019081368A (ja) | ディジタル印刷システム | |
US7124683B2 (en) | Device for regulating cylinders in a printing machine | |
FI124967B (fi) | Puhdistusjärjestely ja menetelmä fleksografisen päällystysyksikön puhdistamiseksi | |
JPH0462864B2 (ja) | ||
JP4094744B2 (ja) | 印刷装置及び印刷方法 | |
JPH1044377A (ja) | 印刷機用のインキ装置 | |
JP3267334B2 (ja) | 孔版転写印刷方法及び孔版転写印刷装置 | |
JP3655358B2 (ja) | 印刷機のシリンダ洗浄装置 | |
US5117752A (en) | Ultrasonic ink seal for use in multicolor printing press | |
JP2006247869A (ja) | バリアブル印刷機 | |
JP2008055912A (ja) | 印刷方法 | |
CA2337396C (en) | Operating a sheet fed offset press having an oscillating roller | |
US6219500B1 (en) | Developer liquid squeegee apparatus for liquid electrophotographic printer | |
JP2004042632A (ja) | シートを加工する機械、特に輪転印刷機におけるモーメントを補償するための装置 | |
US5355798A (en) | Intermittent motion rotary printing press | |
JP2598273B2 (ja) | 印刷機のインキ装置 | |
CA2607411A1 (en) | Method for operating an inking system of a printing press | |
JPH03189156A (ja) | 印刷機のシリンダ洗浄装置 | |
JP2004025526A (ja) | 印刷装置 | |
EP1266752A1 (en) | Offset press | |
JPH1142844A (ja) | 孔版印刷機及び印刷方法 | |
JPH0452141A (ja) | 振りライダーの駆動装置 | |
JPS63288754A (ja) | 印刷機のシリンダ洗滌装置 | |
JP2001026097A (ja) | 印刷装置 | |
JPS61108557A (ja) | 印刷装置のインキ供給装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050922 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20061115 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070704 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070717 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070914 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20071204 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080201 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080304 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080306 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110314 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110314 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120314 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |