JP4094654B1 - アゾジカルボン酸ビス(2−アルコキシエチル)エステル化合物、その製造中間体 - Google Patents

アゾジカルボン酸ビス(2−アルコキシエチル)エステル化合物、その製造中間体 Download PDF

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    • C07C281/02Compounds containing any of the groups, e.g. carbazates

Abstract

【課題】リン化合物と併用して脱水縮合反応を行う光延反応、酸化剤、および種々合成原料として有用な工業的に安全且つ有用なアゾジカルボン酸ビス(2−アルコシキエチル)エステル化合物、その製造中間体と、それらの製造方法を提供することにある。
【解決手段】一般式(1);
【化1】
Figure 0004094654
(式中、Aは炭素数1〜10のアルキル基を示す。)で表されるアゾジカルボン酸ビス(2−アルコキシエチル)エステル化合物。
【選択図】なし

Description

本発明は、工業的に安全且つ有用な新規なアゾジカルボン酸ビス(2−アルコキシエチル)エステル化合物、その製造中間体と、それらの製造方法に関する。
従来、リン化合物とアゾジカルボン酸ジエステルを用いて脱水縮合を行う光延反応は、有用な合成反応として医薬品などの製造に利用されている。光延反応は、カルボン酸化合物、フェノール化合物、イミド化合物、リン酸化合物、およびアジ化水素など多種多様の酸性化合物とアルコールの脱水縮合反応として知られており、光学活性なアルコールを原料として用いると完全な立体反転のもとに目的生成物が得られることも知られている(非特許文献1参照)。
しかしながら、公知のアゾジカルボン酸ジメチルエステル、アゾジカルボン酸ジエチルエステルおよびアゾジカルボン酸ジイソプロピルエステルにおいては以下の不都合がある。
(1) 常温で液体であることから、蒸留による精製が必須となる。しかし、一般的にアゾ化合物は熱に対して不安定であり、加熱するのは危険である。実際、アゾジカルボン酸ジメチルエステルおよびアゾジカルボン酸ジエチルエステルを合成する際には注意が必要であることが示されている(非特許文献2参照)。
(2) 例えば、リン化合物と併用して脱水縮合を行う光延反応または酸化反応などを行うと、副生成物として1,2−ヒドラジンジカルボン酸ジエステルが生成するが、水に不溶であり有機溶媒にも適度に溶解するため、生成物と除去・分離するのに多くの工程を必要とする。
従って、現状では従来のアゾジカルボン酸ジエステル化合物は上記の不都合があることから、工業的な見地から必ずしも優れた化合物ではない。
Synthesis,1,1(1981)= シンセシス、第1版、p1、1981年 Org.Synth.Coll.Vol.IV,411(1963)=オーガニック・シンセシス・コレクティブ・ボリューム、第4版、p411、1963年
本発明は、上記の従来技術の課題を解決し、リン化合物と併用して脱水縮合を行う光延反応、酸化剤、および種々合成原料として有用な工業的に安全且つ有用なアゾジカルボン酸ビス(2−アルコキシエチル)エステル化合物、その製造中間体と、それらの製造方法を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明者らは鋭意研究したところ、蒸留精製の必要がない結晶性のアゾジカルボン酸ビス(2−アルコキシエチル)エステル化合物およびその製造方法を見出し、更にリン化合物と併用して脱水縮合を行う光延反応、または酸化反応などに用いた場合に副生する1,2−ヒドラジンジカルボン酸ビス(2−アルコキシエチル)エステル化合物が水に溶解し除去が容易であること見出し本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、下記に示す通りのアゾジカルボン酸ビス(2−アルコキシエチル)エステル化合物、その製造中間体と、それらの製造方法を提供するものである。
項1. 一般式(1)
Figure 0004094654
(式中、Aは炭素数1〜3,5〜10のアルキル基を示す。)で表されるアゾジカルボン酸ビス(2−アルコキシエチル)エステル化合物。
項2.アルキル基がメチル基であることを特徴とする項1に記載の化合物。
項3. 工程(a):ヒドラジンと一般式(2);
Figure 0004094654
(式中、Aは炭素数1〜10のアルキル基であり、Bはハロゲン原子を示す。)で表されるハロ炭酸(2−アルコキシエチル)エステル化合物とを反応させ、一般式(3);
Figure 0004094654
(式中、Aは前記と同義である。)で表される、1,2−ヒドラジンジカルボン酸ビス(2−アルコキシエチル)エステル化合物を得る工程、
工程(b):一般式(3);
Figure 0004094654
(式中、Aは前記と同義である。)で表される1,2−ヒドラジンジカルボン酸ビス(2−アルコキシエチル)エステル化合物を酸化することにより一般式(1);
Figure 0004094654
(式中、Aは炭素数1〜10のアルキル基を示す。)で表されるアゾジカルボン酸ビス(2−アルコキシエチル)エステル化合物を得る工程、
を含有するアゾジカルボン酸ビス(2−アルコキシエチル)エステル化合物の製造方法。
項4.一般式(3);
Figure 0004094654
(式中、Aは炭素数1〜10のアルキル基を示す。)で表される1,2−ヒドラジンジカルボン酸ビス(2−アルコキシエチル)エステル化合物。
項5.アルキル基がメチル基であることを特徴とする項4に記載の化合物。
項6.工程(a):ヒドラジンと一般式(2);
Figure 0004094654
(式中、式中、Aは炭素数1〜10のアルキル基であり、Bはハロゲン原子を示す。)
で表されるハロ炭酸(2−アルコキシエチル)エステル化合物とを反応させ、一般式(3);
Figure 0004094654
(式中、Aは前記と同義である。)で表される1,2−ヒドラジンジカルボン酸ビス(2−アルコキシエチル)エステル化合物の製造方法。
本発明によると、上記一般式(1)で表される、アゾジカルボン酸ビス(2−アルコキシエチル)エチルエステル化合物は、従来のアゾジカルボン酸エステルよりも安全に製造でき、後処理も容易であり、且つ同等の反応性を有する工業的に非常に有利な化合物である。
以下に本発明を詳細に説明する。
まず、上記一般式(1)、(2)、(3)におけるAについて説明する。
Aはアルキル基であるが、直鎖状でも分岐鎖状でも良い。分岐状の場合、分岐位置や分岐数は特に限定されず、炭素数1〜10のものが好ましく、炭素数1〜4のものがより好ましい。アルキル基の好適な具体例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、ブト−2−イル基、2−メチルプロプ−1−イル基、2−メチルプロプ−2−イル基などが挙げられ、メチル基、エチル基が好ましく、メチル基が特に好ましい。上記一般式(1)’におけるAは、炭素数1〜3,5〜10となる以外は上記と同様である。
次いで、上記一般式(2)におけるBについて説明する。
Bはハロゲン原子であるが、特に制限はない。具体的には、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素などが挙げられ、汎用性などから塩素、臭素が特に好ましい。
以下に、上記項3.および項6.に示されている工程(a)および(b)を詳細に説明する。
[工程(a)]
この工程は、ヒドラジンと上記一般式(2)で表されるハロ炭酸(2−アルコキシエチル)エステル化合物を反応させることにより、上記一般式(3)で表される1,2−ヒドラジンジカルボン酸ビス(2−アルコキシエチル)エステル化合物を得る工程である。
ヒドラジンおよび上記一般式(2)で表されるハロ炭酸(2−アルコキシエチル)エステル化合物は、どのような方法で製造されたものでも良い。上記一般式(2)で表されるハロ炭酸(2−アルコキシエチル)エステル化合物の具体例としては、フルオロ炭酸(2−アルコキシエチル)エステル、クロロ炭酸(2−アルコキシエチル)エステル、ブロモ炭酸(2−アルコキシエチル)エステル、ヨード炭酸(2−アルコキシエチル)エステルが挙げられ、これらの中でクロロ炭酸(2−アルコキシエチル)エステル、ブロモ炭酸(2−アルコキシエチル)エステルが好適である。
この反応には塩基が必要であるが、塩基の種類に制限はない。好適な具体例としては、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化セシウム、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウムなどのアルカリ金属塩、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化バリウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸バリウムなどのアルカリ土類金属塩、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、トリブチルアミン、トリペンチルアミン、トリヘキシルアミン、トリオクチルアミン、トリアリルアミン、ピリジン、2−メチルピリジン、3−メチルピリジン、4−メチルピリジン、N−メチルモルホリン、N,N−ジメチルシクロヘキシルアミン、N,N−ジメチルアニリン、N−メチルイミダゾール、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ−7−エンなどの3級アミンが挙げられ、これらの中で炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、トリエチルアミンが特に好ましい。当該塩基の使用量は、ヒドラジン1モルに対して1.0〜3.0モルが好ましく、1.0〜2.0モルがより好ましい。
上記一般式(2)で表されるハロ炭酸(2−アルコキシエチル)エステル化合物の使用量は、ヒドラジン1モルに対して2.0〜5.0モルが好ましく、2.0〜3.0モルがより好ましい。
反応溶媒は、反応を阻害するものでなければ特に制限はない。好適な具体例としては、n−ペンタン、n−ヘキサン、シクロヘキサン、n−ヘプタン、n−オクタンなどの炭化水素溶媒、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン、シクロペンチルメチルエーテル、t−ブチルメチルエーテル、アニソールなどのエーテル溶媒、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族溶媒、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、ジクロロプロパンなどのハロゲン化溶媒、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、イソブタノール、t−ブタノールなどのアルコール溶媒、および水溶媒が挙げられる。これらの中で特に、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、メタノール、エタノール、水が好ましい。また、溶媒は単一で使用しても混合しても問題ない。当該溶媒の使用量は、ヒドラジン1gに対して、0.5mL〜50mLが好ましく、2mL〜20mLがより好ましい。
この反応は、ヒドラジン、塩基、および上記一般式(2)で表されるハロ炭酸(2−アルコキシエチル)エステル化合物を、反応溶媒中で混合することにより行われる。反応温度は、低すぎると反応速度が小さくなり、高すぎると副生成物が多くなるため、−20℃〜60℃が好ましく0℃〜30℃程度がより好ましい。反応時間は、0.1時間〜24時間が好ましく、0.5時間〜3時間程度がより好ましい。
反応終了時に、上記一般式(3)で表される1,2−ヒドラジンジカルボン酸ビス(2−アルコキシエチル)エステル化合物が晶析している場合には、ろ取を行い必要に応じて再結晶または懸濁洗浄による精製を行う。晶析していない場合、水以外の溶媒を用いている場合は、水を加え反応を停止させる。次いで、抽出、洗浄、脱湿、溶媒留去などの常法により粗生成物を得た後に、晶析、再結晶、カラムクロマトグラフィー等の精製により、上記一般式(3)で表される1,2−ヒドラジンジカルボン酸ビス(2−アルコキシエチル)エステル化合物が得られる。
[工程(b)]
この工程は、上記一般式(3)で表される1,2−ヒドラジンジカルボン酸ビス(2−アルコキシエチル)エステル化合物の酸化により、上記一般式(1)で表される、1,2−ヒドラジンジカルボン酸ビス(2−アルコキシエチル)エチルエステル化合物を得る工程である。
上記一般式(3)で表される1,2−ヒドラジンジカルボン酸ビス(2−アルコキシエチル)エチルエステル化合物は、どのような方法で製造されたものでも良い。上記一般式(3)で表される1,2−ヒドラジンジカルボン酸ビス(2−アルコキシエチル)エチルエステル化合物の具体例としては、1,2−ヒドラジンジカルボン酸ビス(2−メトキシエチル)エチルエステル、1,2−ヒドラジンジカルボン酸ビス(2−エトキシエチル)エチルエステル、1,2−ヒドラジンジカルボン酸ビス(2−プロポキシエチル)エチルエステル、1,2−ヒドラジンジカルボン酸ビス(2−ブトキシエチル)エチルエステル、1,2−ヒドラジンジカルボン酸ビス(2−(ブト−2−オキシ)エチル)エチルエステル、1,2−ヒドラジンジカルボン酸ビス(2−(2−メチルプロプ−1−オキシ)エチル)エチルエステル、1,2−ヒドラジンジカルボン酸ビス(2−(2−メチルプロプ−2−オキシ)エチル)エチルエステルなどが挙げられ、1,2−ヒドラジンジカルボン酸ビス(2−メトキシエチル)エチルエステル、1,2−ヒドラジンジカルボン酸ビス(2−エトキシエチル)エチルエステルが好ましく、1,2−ヒドラジンジカルボン酸ビス(2−メトキシエチル)エチルエステルが特に好ましい。
この反応で用いる酸化剤の制限は特にない。好適な具体例としては、塩素、臭素、ヨウ素、次亜塩素酸ナトリウム、次亜臭素酸ナトリウム、次亜ヨウ素酸ナトリウム、N−クロロコハク酸イミド、N−ブロモコハク酸イミド、N−ヨードコハク酸イミド、過酸化水素、過酸化水素−尿素錯体などが挙げられる。これらの中で特に塩素、臭素、N−ブロモコハク酸イミドが好ましい。当該酸化剤の使用量は上記一般式(3)で表される1,2−ヒドラジンジカルボン酸ビス(2−アルコキシエチル)エチルエステル化合物1モルに対して、1.0モル〜2.0モルが好ましく、1.0モル〜1.5モルがより好ましい。
この反応では塩基を用いる場合があるが、特に制限はない。好適な具体例としては、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化セシウム、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウムなどのアルカリ金属塩、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化バリウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸バリウムなどのアルカリ土類金属塩、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、トリブチルアミン、トリペンチルアミン、トリヘキシルアミン、トリオクチルアミン、トリアリルアミン、ピリジン、2−メチルピリジン、3−メチルピリジン、4−メチルピリジン、N−メチルモルホリン、N,N−ジメチルシクロヘキシルアミン、N,N−ジメチルアニリン、N−メチルイミダゾール、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ−7−エンなどの3級アミンが挙げられ、これらの中でトリエチルアミン、ピリジンが特に好ましい。当該塩基の使用量は、上記一般式(3)で表されるヒドラゾジカルボン酸ビス(2−アルコキシエチル)エチルエステル化合物1モルに対して、0.5モル〜5.0モルが好ましく、1.0モル〜3.0モルがより好ましい。
反応溶媒は、反応に使用する試剤と反応しない限り特に制限はない。好適な具体例としては、n−ペンタン、n−ヘキサン、シクロヘキサン、n−ヘプタン、n−オクタンなどの炭化水素溶媒、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン、シクロペンチルメチルエーテル、t−ブチルメチルエーテル、アニソールなどのエーテル溶媒、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族溶媒、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、ジクロロプロパンなどのハロゲン化溶媒、水溶媒が挙げられる。これらの中で特に、テトラヒドロフラン、トルエン、ジクロロメタン、水が好ましい。当該溶媒の使用量は、上記一般式(3)で表される1,2−ヒドラジンジカルボン酸ビス(2−アルコキシエチル)エチルエステル化合物1gに対して、0.5mL〜50mLが好ましく、2mL〜20mLがより好ましい。
この反応は、上記一般式(3)で表される1,2−ヒドラジンジカルボン酸ビス(2−アルコキシエチル)エチルエステル化合物と酸化剤と必要に応じて塩基を、反応溶媒中で混合することにより行われる。反応温度は、低すぎると反応速度が小さくなり、高すぎると副生成物が多くなるため、0℃〜60℃が好ましく、0℃〜30℃程度がより好ましい。また、反応時間は0.5時間〜24時間が好ましく0.5時間〜12時間程度がより好ましい。
反応終了後、水以外の溶媒を用いている場合は水を加えて反応を停止させる。次いで、抽出、洗浄、脱湿、溶媒留去などの常法により粗生成物得た後に、晶析、再結晶、カラムクロマトグラフィー等の精製により、上記一般式(1)で表される、アゾジカルボン酸ビス(2−アルコキシエチル)エチルエステル化合物が得られる。
従来のアゾジカルボン酸ジエステル、例えばアゾジカルボン酸ジエチル、アゾジカルボン酸ジイソプロピルは液体であることから蒸留精製が必須となる。蒸留時に加熱することから、熱分解による爆発などの危険が存在する。これに対して上記一般式(1)で表される、アゾジカルボン酸ビス(2−アルコキシエチル)エチルエステル化合物は結晶であることから、蒸留精製を必要せず工業的に安全に製造できる。
また、上記一般式(1)で表される、アゾジカルボン酸ビス(2−アルコキシエチル)エチルエステル化合物は、消防法危険物第5類(自己反応性物質)に該当するので、搬送時には、品質を低下させない程度の割合で、有機溶剤に溶解させて消防法危険物第4類(引火性液体)に属する汎用の有機溶剤程度まで安全性を高めた状態にしてもよい。この場合、有機溶剤としては、エーテル系溶剤、ケトン系溶剤、ニトリル系溶剤、脂肪族系溶剤、芳香族系溶剤、ハロゲン系溶媒が挙げられる。例えば、エーテル系溶剤ではジエチルエーテル、メチルターシャリーブチルエーテル、イソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、シクロペンチルメチルエーテルが、ケトン系溶剤では、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンが、ニトリル系溶剤ではアセトニトリルが、脂肪族系溶剤ではヘキサン、ヘプタン、シクロセキサン、オクタンが、芳香族系溶剤ではトルエン、シキレン、ベンゼン、メシチレン、ハロゲン系溶媒ではジクロロメタン、クロロホルムなどが挙げられるが、これに限定されるものではない。
上記一般式(1)で表される、アゾジカルボン酸ビス(2−アルコキシエチル)エチルエステル化合物には、下記式に示すようなシス体、トランス体の異性体が存在する。
Figure 0004094654
また、リン化合物と上記一般式(1)で表される、アゾジカルボン酸ビス(2−アルコキシエチル)エチルエステル化合物を用いて脱水縮合を行う光延反応または酸化反応を行った場合、上記一般式(3)で表される1,2−ヒドラジンジカルボン酸ビス(2−アルコキシエチル)エチルエステル化合物が副生するが、水1mLに対して0.55g溶解することから(22℃)、抽出溶媒を水洗するのみで除去することができる。ゆえに、従来のアゾジカルボン酸ジエステルと比較して除去が容易である。
したがって、このようにして得られる光延反応生成物は、抽出溶媒を水洗するのみで副生成物を除去することができる。このようにして得られる光延反応生成物の用途としては、例えば医薬品、生理活性天然物などが挙げられる。
以下の実施例により本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。
実施例1 ビス(2−メトキシエチル)1,2−ヒドラジンジカルボン酸エステルの製造
Figure 0004094654
500mlフラスコに、ヒドラジン水和物(15g、300mmol)、99.5%エタノール(75ml)を加え6℃まで冷却した溶液に、クロロ蟻酸ビス(2−メトキシエチル)エステル(41.41g、300mmol)を20℃以下で滴下した。次いで、クロロ蟻酸ビス(2−メトキシエチル)エステル(41.41g、300mmol)と水(120ml)に溶解した炭酸ナトリウム(31.76g、300mmol)を同時に20℃以下で滴下した後に、1時間反応した。反応終了後、反応溶液を濃縮乾固しアセトン(100mL)を加え、固体をろ過により除去した。得られたろ液を濃縮乾固した後に、アセトン(75ml)、トルエン(120mL)を用いた再結晶を行うことでビス(2−メトキシエチル)1,2−ヒドラジンジカルボン酸エステルを白色結晶として得た(50.91g、収率71.9%)。
Mp: 71.3-76.5oC
IR (KBr): 3258, 1748, 1694, 1518, 1454, 1256, 1244, 1207, 1103, 1105, 1066, 1043, 860 cm―1.
1H NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.02 (brs, 2H), 4.27-4.25 (m, 4H), 3.58-3.56 (m, 4H), 3.49 (s, 6H).
13C NMR (400MHz, CDCl3): δ 156.59, 70.40, 64.68, 58.69.
元素分析
計算値:C8H16N2O6: C, 40.68; H, 6.83; N, 11.96.
測定値:C, 40.88; H, 7.49; N, 12.07.
実施例2 ビス(2−メトキシエチル)1,2−ヒドラジンジカルボン酸エステルの製造
Figure 0004094654
20mlフラスコに、ヒドラジン水和物(200mg、4.0mmol)、トリエチルアミン(1.11ml、8.0mmol)、テトラヒドロフラン(6ml)、を加え氷浴を用いて冷却をした溶液に、クロロ蟻酸ビス(2−メトキシエチル)エステル(1.38g、12.0mmol)を滴下後に、2時間反応した。反応終了後、反応溶液を濃縮乾固して得られた粗品をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル)で精製することでビス(2−メトキシエチル)1,2−ヒドラジンジカルボン酸エステルを白色固体として得た(648mg、収率69%)。
1H NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.02 (brs, 2H), 4.27-4.25 (m, 4H), 3.58-3.56 (m, 4H), 3.49 (s, 6H).
実施例3 ビス(2−メトキシエチル)1,2−ヒドラジンジカルボン酸エステルの製造
Figure 0004094654
30mlフラスコに、ヒドラジン水和物(200mg、4.0mmol)、トリエチルアミン(1.11ml、8.0mmol)、アセトニトリル(10ml)、を加え氷浴を用いて冷却をした溶液に、クロロ蟻酸ビス(2−メトキシエチル)エステル(1.38g、12.0mmol)を滴下後に、1時間反応した。反応終了後、反応溶液を濃縮乾固して得られた粗品をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル)で精製することでビス(2−メトキシエチル)1,2−ヒドラジンジカルボン酸エステルを白色固体として得た(635mg、収率67%)。
1H NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.02 (brs, 2H), 4.27-4.25 (m, 4H), 3.58-3.56 (m, 4H), 3.49 (s, 6H).
実施例4 ビス(2−メトキシエチル)1,2−ヒドラジンジカルボン酸エステルの製造
Figure 0004094654
20mlフラスコに、ヒドラジン水和物(200.5mg、4.0mmol)、炭酸ナトリウム(424mg、4.0mmol)、テトラヒドロフラン(6ml)、を加え氷浴を用いて冷却をした溶液に、クロロ蟻酸ビス(2−メトキシエチル)エステル(1.38g、12.0mmol)を滴下後に、1時間反応した。反応終了後、反応溶液を濃縮乾固して得られた粗品をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル)で精製することでビス(2−メトキシエチル)1,2−ヒドラジンジカルボン酸エステルを白色固体として得た(732mg、収率78%)。
1H NMR (400MHz, CDCl3): δ7.02 (brs, 2H), 4.27-4.25 (m, 4H), 3.58-3.56 (m, 4H), 3.49 (s, 6H).
実施例5 ビス(2−メトキシエチル)1,2−ヒドラジンジカルボン酸エステルの製造
Figure 0004094654
30mlフラスコに、ヒドラジン水和物(200mg、4.0mmol)、炭酸カリウム(553mg、4.0mmol)、アセトニトリル(10ml)を加え氷浴を用いて冷却をした溶液に、クロロ蟻酸ビス(2−メトキシエチル)エステル(1.38g、12.0mmol)を滴下後に、1時間反応した。反応終了後、反応溶液を濃縮乾固して得られた粗品をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル)で精製することでビス(2−メトキシエチル)1,2−ヒドラジンジカルボン酸エステルを白色固体として得た(708mg、収率75%)。
1H NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.02 (brs, 2H), 4.27-4.25 (m, 4H), 3.58-3.56 (m, 4H), 3.49 (s, 6H).
実施例6 ビス(2−メトキシエチル)アゾジカルボン酸エステルの製造
Figure 0004094654
1000mlフラスコにビス(2−メトキシエチル)1,2−ヒドラジンジカルボン酸エステル(45g、191mmol)、ピリジン(15.09g、191mmol)、トルエン(450ml)を加え、20℃でN−ブロモコハク酸イミド(37.31g、210mmol)をゆっくりと加え2時間反応した。反応終了後、溶液を水(180mL×2回)で洗浄し無水硫酸マグネシウムで脱湿した後に濃縮乾固した。得られた固体をトルエン(67.5ml)、ヘキサン(337.5ml)で再結晶することで、ビス(2−メトキシエチル)アゾジカルボン酸エステルを薄黄色結晶として得られた(39.26g、収率88.0%)。
Mp: 39.9-40.4oC
IR (KBr): 2940, 2899, 1782, 1450, 1371, 1281, 1240, 1200m 1136, 1094, 1036, 1016, 962, 866, 810, 527 cm―1.
1H NMR (400MHz, CDCl3): δ 4.51-4.49 (m, 4H), 3.66-3.63 (m, 4H), 3.32 (s, 6H).
13C NMR (400MHz, CDCl3): δ 156.59, 70.40, 64.68, 58.69.
元素分析
計算値:C8H14N2O6: C, 41.03; H, 6.03; N, 11.96.
測定値:C, 41.09; H, 6.65; N, 11.98.
実施例7 ビス(2−メトキシエチル)アゾジカルボン酸エステルの製造
Figure 0004094654
10mLフラスコにビス(2−メトキシエチル)1,2−ヒドラジンジカルボン酸エステル(200mg、0.85mmol)、トルエン(2mL)を加え氷浴を用いて冷却をした溶液に、5%次亜塩酸ナトリウム水溶液(1.39g、0.85mmol)を滴下し1時間反応した。反応終了後、溶液を水(1mL×2回)で洗浄し無水硫酸マグネシウムで脱湿した後に濃縮乾固した。得られた固体をトルエン(1mL)、ヘキサン(5mL)で再結晶することで、ビス(2−メトキシエチル)アゾジカルボン酸エステルを薄黄色結晶として得られた(73mg、収率37%)。
1H NMR (400MHz, CDCl3): δ 4.51-4.49 (m, 4H), 3.66-3.63 (m, 4H), 3.32 (s, 6H).
実施例8 ビス(2−メトキシエチル)アゾジカルボン酸エステルの製造
Figure 0004094654
30mlフラスコにビス(2−メトキシエチル)1,2−ヒドラジンジカルボン酸エステル(1g、4.23mmol)、ピリジン(0.34g、4.23mmol)、トルエン(10ml)を加え氷浴を用いて冷却をした溶液に、塩素ガスを30分間吹き込んだ。反応終了後、溶液を水(1mL×2回)で洗浄し無水硫酸マグネシウムで脱湿した後に濃縮乾固した。得られた固体をトルエン(1.5mL)、ヘキサン(7.5mL)で再結晶することで、ビス(2−メトキシエチル)アゾジカルボン酸エステルを薄黄色結晶として得られた(0.59g、収率60%)。
1H NMR (400MHz, CDCl3): δ 4.51-4.49 (m, 4H), 3.66-3.63 (m, 4H), 3.32 (s, 6H).
実施例9 (4S,2R)−4−(4−ニトロベンゾイロキシ)ペンタン−2−オールの製造:光延反応への利用
Figure 0004094654
50mLフラスコにトリフェニルホスフィン(565mg、2.16mmol)、(2R、4R)−2,4−ペンタンジオール(226mg、2.16mmol)、THF(6ml)を加えた後に、20℃でTHF(6mL)に溶解したビス(2−メトキシエチル)アゾジカルボン酸エステル(505mg、2.16mmol)を滴下し、次いで20℃でTHF(6mL)に溶解した4−ニトロ安息香酸(300mg、1.80mmol)を滴下し1時間反応を行った。水(0.5ml)を加え濃縮した後に、水(10ml)を加えジエチルエーテル(10mL×2回)で抽出し、有機層を水(10ml)、飽和食塩水(10ml)で洗浄し無水硫酸マグネシウムで脱湿した。次いで濃縮して得られた粗品をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、40%酢酸エチル−ヘキサン溶液)で精製することで、(4S,2R)−4−(4−ニトロベンゾイロキシ)ペンタン−2−オールを薄黄色固体物質として得た(358mg、収率79%/4−ニトロ安息香酸)。
Mp: 48.4-50.7oC
比旋光度:[α]D 20 = +9.86 (c 1.23, MeOH).
IR (KBr): 3416, 2972, 1722, 1607, 1530, 1350, 1285, 1103, 874, 719 cm―1.
1H NMR (600MHz, CDCl3): δ 8.26 (d, J = 8.9 Hz, 2H), 8.18 (d, J = 8.9 Hz, 2H), 5.34 (m, 1H), 3.95 (m, 1H), 2.01 (m, 1H), 1.72 (m, 1H), 1.55 (brd, 1H), 1.41 (d, J = 6.2 Hz, 3H), 1.24 (d, J = 6.2 Hz, 3H).
13C NMR (100MHz, CDCl3): δ 164.15, 150.30, 135.89, 130.50, 123.34, 71.10, 65.18, 44.93, 23.81, 20.04.
元素分析
計算値:C12H15NO5: C, 56.91; H, 5.97; N, 5.53.
測定値:C, 56.82; H, 6.27; N, 5.60.
比較例1 実施例9に対する比較例(ジイソプロピルアゾジカルボン酸エステル使用)
Figure 0004094654
50mLフラスコにトリフェニルホスフィン(566mg、2.16mmol)、(2R、4R)−2,4−ペンタンジオール(225mg、2.16mmol)、THF(6ml)を加えた後に、20℃でTHF(6mL)に溶解した40%ジイソプロピルアゾジカルボン酸エステル−トルエン溶液(1.13mL、2.16mmol)を滴下し、次いで20℃でTHF(6mL)に溶解した4−ニトロ安息香酸(300mg、1.80mmol)を滴下し1時間反応を行った。水(0.5ml)を加え濃縮した後に、水(10ml)を加えジエチルエーテル(10mL×2回)で抽出し、有機層を水(10ml)、飽和食塩水(10ml)で洗浄し無水硫酸マグネシウムで脱湿した。次いで濃縮して得られた粗品をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、40%酢酸エチル−ヘキサン溶液)で精製することで、ジイソプロピル1,2−ヒドラジンジカルボン酸エステルを含む(4S,2R)−4−ベンゾイロキシペンタン−2−オールを593mgの薄黄色固体物資を得た。1H−NMRの測定より、(4S,2R)−4−(4−ニトロベンゾイロキシ)ペンタン−2−オールが379mg(収率83%/4−ニトロ安息香酸)、ジイソプロピル1,2−ヒドラジンジカルボン酸エステルが213mg含まれていた。
実施例10 (4S,2R)−4−ベンゾイロキシペンタン−2−オールの製造:光延反応への利用
Figure 0004094654
50mlフラスコに安息香酸(300mg、2.46mmol)、トリフェニルホスフィン(775mg、2.95mmol)、(2R、4R)−2,4−ペンタンジオール(308mg、2.95mmol)、THF(12ml)を加えた後に、20℃でTHF(6mL)に溶解したビス(2−メトキシエチル)アゾジカルボン酸エステル(691.1mg、2.95mmol)を滴下し、1時間反応を行った。水(0.5ml)を加え濃縮した後に、水(10ml)を加えジエチルエーテル(10mL×2回)で抽出し、有機層を水(10ml)、飽和食塩水(10ml)で洗浄し無水硫酸マグネシウムで脱湿した。次いで濃縮して得られた粗品をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、40%酢酸エチル−ヘキサン溶液)で精製することで、(4S,2R)−4−ベンゾイロキシペンタン−2−オールを無色油状物質として得た(379mg、収率74%/安息香酸)。
比旋光度:[α]D 20 = +33.1 (c 1.12, MeOH).
IR (KCl, neat): 3416, 2972, 2932, 1715, 1450, 1315, 1279, 1111, 1099, 1070, 1026, 712 cm―1.
1H NMR (600MHz, CDCl3): δ 7.97 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 7.45 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.34 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 5.28 (m, 1H), 3.96 (m, 1H), 2.00 (m, 1H), 1.70 (m, 1H), 1.65 (brs, 1H), 1.38 (d, J = 6.2 Hz, 3H), 1.23 (d, J = 6.2 Hz, 3H).
13C NMR (100MHz, CDCl3): δ 166.11, 132.79, 130.43, 129.39, 128.23, 69.95, 65.29, 45.17, 23.61, 20.25.
元素分析
計算値:C12H16O3: C, 69.21; H, 7.74.
測定値:C, 68.84; H, 7.63.
比較例2 実施例10に対する比較例(ジイソプロピルアゾジカルボン酸エステル使用)
50mlフラスコに安息香酸(300.6mg、2.46mmol)、トリフェニルホスフィン(776.2mg、2.95mmol)、(2R、4R)−2,4−ペンタンジオール(309.1mg、2.95mmol)、THF(12mL)を加えた後に、20℃でTHF(6ml)に溶解した40%ジイソプロピルアゾジカルボン酸エステル−トルエン溶液(1.55ml、2.95mmol)を滴下し、6時間反応を行った。水(0.5ml)を加え濃縮した後に、水(10ml)を加えジエチルエーテル(10ml×2回)で抽出し、有機層を水(10ml)、飽和食塩水(10mL)で洗浄し無水硫酸マグネシウムで脱湿した。次いで濃縮して得られた粗品をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、40%酢酸エチル−ヘキサン溶液)で精製することで、ジイソプロピル1,2−ヒドラジンジカルボン酸エステルを含む(4S,2R)−4−ベンゾイロキシペンタン−2−オールを525.3mgの無色油状物質として得た。1H−NMRの測定より、(4S,2R)−4−ベンゾイロキシペンタン−2−オールが380mg(収率74%/安息香酸)、ジイソプロピル1,2−ヒドラジンジカルボン酸エステルが146mg含まれていた。
実施例11 (4S,2R)−4−(4−メトキシフェノキシ)ペンタン−2−オールの製造:光延反応への利用
Figure 0004094654
50mlフラスコに4−メトキシフェノール(300mg、2.41mmol)、トリフェニルホスフィン(761mg、2.89mmol)、(2R、4R)−2,4−ペンタンジオール(302mg、2.89mmol)、THF(12mL)を加えた後に、20℃でTHF(6ml)に溶解したビス(2−メトキシエチル)アゾジカルボン酸エステル(680mg、2.89mmol)を滴下し、14時間反応を行った。水(0.5ml)を加え濃縮した後に、水(10ml)を加えジエチルエーテル(10mL×2回)で抽出し、有機層を水(10ml)、飽和食塩水(10ml)で洗浄し無水硫酸マグネシウムで脱湿した。次いで濃縮して得られた粗品をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、30%酢酸エチル−ヘキサン溶液)で精製することで、(4S,2R)−4−(4−メトキシフェノキシ)ペンタン−2−オールを無色油状物質として得た(418mg、収率82%/4−メトキシフェノール)。
比旋光度:[α]D 20 = +6.92 (c 1.09, MeOH).
IR (KCl, neat): 3430, 2840, 1510, 1240, 1040, 830 cm―1.
1H NMR (600MHz, CDCl3): δ 6.87 (d, J = 9.3 Hz, 2H), 6.80 (d, J = 6.3 Hz, 2H), 4.44 (m, 1H), 4.06 (m, 1H), 3.75 (s, 3H), 2.70 (brs, 1H), 1.89 (m, 1H), 1.66 (ddd, J = 14.4, 4.2, 2.9 Hz, 1H), 1.24 (d, J = 5.9, Hz, 3H), 1.20 (d, J = 6.4 Hz, 3H).
13C NMR (100MHz, CDCl3): δ 154.13, 150.94, 117.81, 114.52, 74.90, 66.67, 55.47, 45.32, 23.55, 19.77.
マススペクトル分析:MS (M+), m/z (%) 210 (12), 186 (9), 162 (20), 150 (10), 124 (100), 109 (30), 108 (10).
高分解能マススペクトル分析
計算値:C12H18O3, 210.1256
測定値:210.1242.
比較例3 実施例11に対する比較例(ジイソプロピルアゾジカルボン酸エステル使用)
50mlフラスコに4−メトキシフェノール(300mg、2.41mmol)、トリフェニルホスフィン(762mg、2.89mmol)、(2R、4R)−2,4−ペンタンジオール(303mg、2.89mmol)、THF(12ml)を加えた後に、20℃でTHF(6ml)に溶解した40%ジイソプロピルアゾジカルボン酸エステル−トルエン溶液(1.53mL、2.89mmol)を滴下し、17時間反応を行った。水(0.5ml)を加え濃縮した後に、水(10ml)を加えジエチルエーテル(10ml×2回)で抽出し、有機層を水(10ml)、飽和食塩水(10ml)で洗浄し無水硫酸マグネシウムで脱湿した。次いで濃縮して得られた粗品をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、30%酢酸エチル−ヘキサン溶液)で精製することで、ジイソプロピル1,2−ヒドラジンジカルボン酸エステルを含む(4S,2R)−4−(4−メトキシフェノキシ)ペンタン−2−オールを543mgの無色油状物質として得た。1H−NMRの測定より、(4S,2R)−4−ベンゾイロキシペンタン−2−オールが420mg(収率83%/4−メトキシフェノール)、ジイソプロピル1,2−ヒドラジンジカルボン酸エステルが123mg含まれていた。
実施例12 4−((1S,3R)−3−ヒドロキシ−1−メチルブトキシ)安息香酸エステルの製造:光延反応への利用
Figure 0004094654
50mlフラスコに4−ヒドロキシ安息香酸メチル(300mg、1.97mmol)、トリフェニルホスフィン(620.5mg、2.36mmol)、(2R、4R)−2,4−ペンタンジオール(247mg、2.36mmol)、THF(12ml)を加えた後に、20℃でTHF(6mL)に溶解したビス(2−メトキシエチル)アゾジカルボン酸エステル(554mg、2.36mmol)を滴下し、5時間反応を行った。水(0.5ml)を加え濃縮した後に、水(10ml)を加えジエチルエーテル(10ml×2回)で抽出し、有機層を水(10ml)、飽和食塩水(10ml)で洗浄し無水硫酸マグネシウムで脱湿した。次いで濃縮して得られた粗品をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、40%酢酸エチル−ヘキサン溶液)で精製することで、4−((1S,3R)−3−ヒドロキシ−1−メチルブトキシ)安息香酸エステルを無色油状物質として得た(389mg、収率83%/4−ヒドロキシ安息香酸メチル)。
比旋光度:[α]D 20 = +24.6 (c 0.65, MeOH).
IR (KCl, neat): 3437, 2972, 1714, 1605, 1508, 1435, 1283, 1254, 1171, 1113, 849, 772 cm―1.
1H NMR (600MHz, CDCl3): δ 7.96 (dm, J = 8.9 Hz, 2H), 6.91 (dm, J = 8.9 Hz, 2H), 4.68 (m, 1H), 4.01 (m, 1H), 3.86 (s, 3H), 1.96 (ddd, J = 14.4, 8.8, 7.6 Hz, 1H), 1.69 (ddd, J = 14.4, 6.4, 3.4 Hz, 1H), 1.58 (brs, 1H), 1.33 (d, J = 5.9, Hz, 3H), 1.22 (d, J = 6.4 Hz, 3H).
13C NMR (100MHz, CDCl3): δ 166.79, 161.25, 131.58, 122.45, 115.14, 72.82, 66.08, 51.80, 45.17, 23.82, 19.61.
高分解能マススペクトル分析
計算値:C13H18O4, 238.1205.
測定値:238.1181.
比較例4 実施例12に対する比較例(ジイソプロピルアゾジカルボン酸エステル使用)
50mlフラスコに4−ヒドロキシ安息香酸メチル(300mg、1.97mmol)、トリフェニルホスフィン(621mg、2.36mmol)、(2R、4R)−2,4−ペンタンジオール(247mg、2.36mmol)、THF(12ml)を加えた後に、20℃でTHF(6ml)に溶解した40%ジイソプロピルアゾジカルボン酸エステル−トルエン溶液(1.25ml、2.36mmol)を滴下し、17時間反応を行った。水(0.5ml)を加え濃縮した後に、水(10ml)を加えジエチルエーテル(10ml×2回)で抽出し、有機層を水(10ml)、飽和食塩水(10ml)で洗浄し無水硫酸マグネシウムで脱湿した。次いで濃縮して得られた粗品をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、40%酢酸エチル−ヘキサン溶液)で精製することで、ジイソプロピル1,2−ヒドラジンジカルボン酸エステルを含む4−((1S,3R)−3−ヒドロキシ−1−メチルブトキシ)安息香酸エステルを643mgの無色油状物質として得た。1H−NMRの測定より、4−((1S,3R)−3−ヒドロキシ−1−メチルブトキシ)安息香酸エステルが426mg(収率91%/4−ヒドロキシ安息香酸メチル)、ジイソプロピル1,2−ヒドラジンジカルボン酸エステルが217mg含まれていた。
実施例13 (4S,2R)−4−フェノキシペンタン−2−オールの製造:光延反応への利用
Figure 0004094654
50mlフラスコにフェノール(300mg、3.19mmol)、トリフェニルホスフィン(1008mg、3.83mmol)、(2R、4R)−2,4−ペンタンジオール(399mg、3.83mmol)、THF(12ml)を加えた後に、20℃でTHF(6mL)に溶解したビス(2−メトキシエチル)アゾジカルボン酸エステル(896mg、3.83mmol)を滴下し、21時間反応を行った。水(0.5ml)を加え濃縮した後に、水(10ml)を加えジエチルエーテル(10ml×2回)で抽出し、有機層を水(10ml)、飽和食塩水(10ml)で洗浄し無水硫酸マグネシウムで脱湿した。次いで濃縮して得られた粗品をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、40%酢酸エチル−ヘキサン溶液)で精製することで、(4S,2R)−4−フェノキシペンタン−2−オールを無色油状物質として得た(481mg、収率84%/フェノール)。
比旋光度:[α]D 20 = +14.97 (c 1.00, MeOH).
IR (KCl, neat): 3400, 2940, 1600, 1500, 1380, 1250, 1120, 760, 700 cm―1.
1H NMR (600MHz, CDCl3): δ 7.28-7.21 (m, 2H), 6.95-6.90 (m, 3H), 4.58 (m, 1H), 4.04 (m, 1H), 2.15 (brs, 1H), 1.93 (ddd, J = 14.2, 8.8, 5.9 Hz, 1H), 1.68 (ddd, J = 14.2, 4.3, 3.0 Hz, 1H), 1.29 (d, J = 6.0, Hz, 3H), 1.23 (d, J = 6.3 Hz, 3H).
13C NMR (100MHz, CDCl3): δ 157.08, 129.40, 120.97, 116.00, 73.25, 66.46, 45.30, 23.55, 19.72.
元素分析
計算値:C11H6O2: C, 73.30; H, 8.95.
測定値:C, 72.93; H, 8.67.
比較例5 実施例13に対する比較例(ジイソプロピルアゾジカルボン酸エステル使用)
Figure 0004094654
50mlフラスコにフェノール(300mg、3.19mmol)、トリフェニルホスフィン(1006mg、3.83mmol)、(2R、4R)−2,4−ペンタンジオール(399mg、3.83mmol)、THF(12ml)を加えた後に、20℃でTHF(6ml)に溶解した40%ジイソプロピルアゾジカルボン酸エステル−トルエン溶液(2.01ml、3.83mmol)を滴下し、21時間反応を行った。水(0.5ml)を加え濃縮した後に、水(10ml)を加えジエチルエーテル(10ml×2回)で抽出し、有機層を水(10ml)、飽和食塩水(10ml)で洗浄し無水硫酸マグネシウムで脱湿した。次いで濃縮して得られた粗品をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、40%酢酸エチル−ヘキサン溶液)で精製することで、(4S,2R)−4−フェノキシペンタン−2−オールを無色油状物質として得た(461mg、収率80%/フェノール)。
実施例14 (R)−2−ベンゾイロキシオクタンの製造:光延反応への利用
Figure 0004094654
50mlフラスコに(S)−2−オクタノール(300mg、2.30mmol)、トリフェニルホスフィン(725mg、2.76mmol)、安息香酸(338mg、2.76mmol)、THF(12ml)を加えた後に、20℃でTHF(6ml)に溶解したビス(2−メトキシエチル)アゾジカルボン酸エステル(649mg、2.76mmol)を滴下し、2時間反応を行った。水(0.5mL)を加え濃縮した後に、水(10ml)を加えジエチルエーテル(10ml×2回)で抽出し、有機層を水(10mL)、飽和食塩水(10ml)で洗浄し無水硫酸マグネシウムで脱湿した。次いで濃縮して得られた粗品をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、10%酢酸エチル−ヘキサン溶液)で精製することで、(R)−2−ベンゾイロキシオクタンを無色液体物質として得た(490mg、収率91%/(S)−2−オクタノール)。
比旋光度:[α]D 20 = -40.6 (c 1.06, MeOH)
IR (KCl, neat): 2930, 2859,1742, 1450, 1314, 1275, 1109, 1069, 1026, 712 cm―1.
1H NMR (600MHz, CDCl3): δ 7.97 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 7.47 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 7.36 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 5.08 (m, 1H), 1.66 (m, 1H), 1.53 (m, 1H), 1.35-1.18 (m, 11H), 0.80 (t, J = 6.9 Hz, 3H).
13C NMR (100MHz, CDCl3): δ 163.96, 150.18, 136.06, 130.36, 120.19, 72.83, 35.71, 31.49, 28.91, 25.17, 22.35, 19.68, 13.79.
比較例6 実施例14に対する比較例(ジイソプロピルアゾジカルボン酸エステル使用)
50mlフラスコに(S)−2−オクタノール(300mg、2.30mmol)、トリフェニルホスフィン(728mg、2.76mmol)、安息香酸(338mg、2.76mmol)、THF(12ml)を加えた後に、20℃でTHF(6ml)に溶解した40%ジイソプロピルアゾジカルボン酸エステル−トルエン溶液(1.45ml、2.76mmol)を滴下し、2時間反応を行った。水(0.5mL)を加え濃縮した後に、水(10ml)を加えジエチルエーテル(10ml×2回)で抽出し、有機層を水(10ml)、飽和食塩水(10ml)で洗浄し無水硫酸マグネシウムで脱湿した。次いで濃縮して得られた粗品をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、10%酢酸エチル−ヘキサン溶液)で精製することで、(R)−2−ベンゾイロキシオクタンを無色液体物質として得た(503mg、収率93%/(S)−2−オクタノール)。
1H NMR (600MHz, CDCl3): δ 7.97 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 7.47 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 7.36 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 5.08 (m, 1H), 1.66 (m, 1H), 1.53 (m, 1H), 1.35-1.18 (m, 11H), 0.80 (t, J = 6.9 Hz, 3H).
実施例15 2−フェネチルイソインドール−1,3−ジオンの製造:光延反応への利用
Figure 0004094654
50mlフラスコに2−フェニルエチルアルコール(300mg、2.46mmol)、トリフェニルホスフィン(775mg、2.95mmol)、フタルイミド(434mg、2.95mmol)、THF(12ml)を加えた後に、20℃でTHF(6ml)に溶解したビス(2−メトキシエチル)アゾジカルボン酸エステル(697mg、2.95mmol)を滴下し、2.5時間反応を行った。水(0.5mL)を加え濃縮した後に、水(10ml)を加え酢酸エチル(10ml×2回)で抽出し、有機層を水(10mL)、飽和食塩水(10ml)で洗浄し無水硫酸マグネシウムで脱湿した。次いで濃縮して得られた粗品をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、30%酢酸エチル−ヘキサン溶液)で精製することで、2−フェネチルイソインドール−1,3−ジオンを白色固体物質として得た(579mg、収率94%/2−フェニルエチルアルコール)。
Mp: 124.4-125.7oC
IR (KBr): 2396, 1709, 1429, 1396, 1360, 1101, 1069, 870, 756, 710, 530 cm―1.
1H NMR (600MHz, CDCl3): δ 7.81 (m, 2H), 7.69 (m, 2H), 7.28-7.18 (m, 5H), 3.91 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 2.97 (t, J = 7.6 Hz, 2H).
13C NMR (100MHz, CDCl3): δ 168.11, 137.96, 133.85, 132.02, 128.80, 128.50, 126.59, 123.17, 39.24, 34.60.
元素分析
計算値:C16H13NO2: C, 76.48; H, 5.21; N, 5.57.
測定値:C, 75.27; H, 5.59; N, 5.84.
実施例16 4,N−ジメチル−N−(1−メチルヘプチル)ベンゼンスルホンアミドの製造:光延反応への利用
Figure 0004094654
50mlフラスコに(ラセミ)−2−オクタノール(300mg、2.30mmol)、トリフェニルホスフィン(727mg、2.76mmol)、N−メチル−p−トルエンスルホンアミド(514mg、2.76mmol)、THF(12ml)を加えた後に、20℃でTHF(6ml)に溶解したビス(2−メトキシエチル)アゾジカルボン酸エステル(648mg、2.76mmol)を滴下し、21時間反応を行った。次いで濃縮して得られた粗品をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、10%酢酸エチル−ヘキサン溶液)で精製することで、4,N−ジメチル−N−(1−メチルヘプチル)ベンゼンスルホンアミドを白色固体物質として得た(223mg、収率33%/(ラセミ)−2−オクタノール)。
1H NMR (600MHz, CDCl3): δ 7.66 (d, J = 8.2 Hz, 2H), 7.266 (d, J = 8.2 Hz, 2H), 3.96 (m, 1H), 2.64 (s, 3H), 2.39 (s, 3H), 1.37-1.16 (m, 10H), 0.95-0.83 (m, 6H).
13C NMR (100MHz, CDCl3): δ 142.80, 137.29, 129.50, 127.01, 52.75, 34.26, 31.67, 28.95, 27.21, 26.33, 22.53, 21.44, 17.29, 14.05.
IR (KCl, neat): 2955, 2928, 2857, 1597, 1460, 1383, 1339, 1153, 1090, 939, 816, 731, 712, 694, 654, 646, 567, 552 cm―1.
元素分析
計算値:C16H27NO2S: C, 64.60; H, 9.15; N, 4.71; S, 10.78.
測定値:C, 64.41; H, 9.00; N, 4.83; S, 11.08.
実施例17 (1−メチル−1H−テトラゾール−5−イルスルファニル)酢酸メチルエステルの製造:光延反応への利用
Figure 0004094654
50mlフラスコにグリコール酸メチルエステル(300mg、3.33mmol)、トリフェニルホスフィン(1052mg、4.00mmol)、1−メチル−5−メルカプト−1H−テトラゾール(465mg、4.00mmol)、THF(12ml)を加えた後に、20℃でTHF(6ml)に溶解したビス(2−メトキシエチル)アゾジカルボン酸エステル(937mg、4.00mmol)を滴下し、2時間反応を行った。水(0.5mL)を加え濃縮した後に、水(10ml)を加え酢酸エチル(10ml×2回)で抽出し、有機層を水(10mL)、飽和食塩水(10ml)で洗浄し無水硫酸マグネシウムで脱湿した。次いで濃縮して得られた粗品をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、70%酢酸エチル−ヘキサン溶液)で精製することで、(1−メチル−1H−テトラゾール−5−イルスルファニル)酢酸メチルエステルを無色油状物質として得た(549mg、収率88%/グリコール酸メチルエステル)。
IR (KCl, neat): 2959, 1755, 1506, 1441, 1358, 1227, 1200, 1148, 1032, 999, 812, 721, 677, 579 cm―1.
1H NMR (600MHz, CDCl3): δ 4.14 (s, 2H), 3.96 (s, 3H), 3.76 (s, 3H).
13C NMR (100MHz, CDCl3): δ 167.82, 152.80, 53.08, 34.77, 33.48.
元素分析
計算値:C5H8N4O2S: C, 31.91; H, 4.28; N, 29.77; S, 17.04.
測定値:C, 32.02; H, 4.63; N, 30.08; S, 16.44.
比較例7 実施例17に対する比較例(ジイソプロピルアゾジカルボン酸エステル使用)
50mlフラスコにグリコール酸メチルエステル(300mg、3.33mmol)、トリフェニルホスフィン(1050mg、4.00mmol)、1−メチル−5−メルカプト−1H−テトラゾール(465mg、4.00mmol)、THF(12ml)を加えた後に、20℃でTHF(6ml)に溶解した40%ジイソプロピルアゾジカルボン酸エステル−トルエン溶液(2.10ml、4.00mmol)を滴下し、3時間反応を行った。水(0.5mL)を加え濃縮した後に、水(10ml)を加え酢酸エチル(10ml×2回)で抽出し、有機層を水(10mL)、飽和食塩水(10ml)で洗浄し無水硫酸マグネシウムで脱湿した。次いで濃縮して得られた粗品をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、70%酢酸エチル−ヘキサン溶液)で精製することで、ジイソプロピル1,2−ヒドラジンジカルボン酸エステルを含む(1−メチル−1H−テトラゾール−5−イルスルファニル)酢酸メチルエステルを610mgの無色油状物質として得た。1H−NMRの測定より、(1−メチル−1H−テトラゾール−5−イルスルファニル)酢酸メチルエステルが406mg(収率65%/グリコール酸メチルエステル)、ジイソプロピル1,2−ヒドラジンジカルボン酸エステルが204mg含まれていた。
実施例18 (1S,2S,5R)−1−(4−ニトロベンゾイロキシ)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキサノールの製造:光延反応への利用
Figure 0004094654
50mlフラスコにL−メントール(300mg、1.92mmol)、トリフェニルホスフィン(605mg、2.30mmol)、4−ニトロ安息香酸(385mg、2.30mmol)、THF(12ml)を加えた後に、20℃でTHF(6ml)に溶解したビス(2−メトキシエチル)アゾジカルボン酸エステル(540mg、2.30mmol)を滴下し、17時間反応を行った。水(0.5mL)を加え濃縮した後に、水(10ml)を加えジエチルエーテル(10ml×2回)で抽出し、有機層を水(10mL)、飽和食塩水(10ml)で洗浄し無水硫酸マグネシウムで脱湿した。次いで濃縮して得られた粗品をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、5%酢酸エチル−ヘキサン溶液)で精製することで、(1S,2S,5R)−1−(4−ニトロベンゾイロキシ)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキサノールを白色固体物質として得た(430mg、収率73%/L−メントール)。
比旋光度:[α]D 20 = +21.6 (c 1.02, MeOH).
Mp: 94.1-94.7oC
IR (KBr): 2965, 2920, 2853, 1713, 1599, 1530, 1348, 1279, 1123, 1103, 1013, 920, 874, 839, 719 cm―1.
1H NMR (600MHz, CDCl3): δ 8.27 (dm, J = 9.0 Hz, 2H), 8.18 (dm, J = 9.0 Hz, 2H), 5.47 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 2.07 (ddd, J = 14.4, 5.9, 4.7 Hz, 1H), 1.84 (m, 1H), 1.66 (m, 2H), 1.11 (m, 1H), 0.90 (d, J = 5.9 Hz, 3H), 0.87 (d, J = 7.1 Hz, 3H), 0.85 (d, J = 7.1 Hz, 3H).
13C NMR (100MHz, CDCl3): δ 163.99, 150.43, 136.37, 130.60, 123.55, 73.17, 46.92, 39.10, 34.71, 29.43, 26.82, 25.37, 22.10, 20.92, 20.75.
元素分析
計算値:C17H23NO4: C, 66.86; H, 7.59; N, 4.59.
測定値:C, 66.99; H, 8.11 N, 4.59.
比較例8 実施例18に対する比較例(ジイソプロピルアゾジカルボン酸エステル使用)
50mlフラスコにL−メントール(300mg、1.92mmol)、トリフェニルホスフィン(605mg、2.30mmol)、4−ニトロ安息香酸(387mg、2.30mmol)、THF(12ml)を加えた後に、20℃でTHF(6ml)に溶解した40%ジイソプロピルアゾジカルボン酸エステル−トルエン溶液(1.21ml、2.30mmol)を滴下し、15時間反応を行った。水(0.5mL)を加え濃縮した後に、水(10ml)を加えジエチルエーテル(10ml×2回)で抽出し、有機層を水(10ml)、飽和食塩水(10ml)で洗浄し無水硫酸マグネシウムで脱湿した。次いで濃縮して得られた粗品をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、5%酢酸エチル−ヘキサン溶液)で精製することで、(1S,2S,5R)−1−(4−ニトロベンゾイロキシ)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキサノールを白色固体物質として得た(423mg、収率72%/L−メントール)。
1H NMR (600MHz, CDCl3): δ 8.27 (dm, J = 9.0 Hz, 2H), 8.18 (dm, J = 9.0 Hz, 2H), 5.47 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 2.07 (ddd, J = 14.4, 5.9, 4.7 Hz, 1H), 1.84 (m, 1H), 1.66 (m, 2H), 1.11 (m, 1H), 0.90 (d, J = 5.9 Hz, 3H), 0.87 (d, J = 7.1 Hz, 3H), 0.85 (d, J = 7.1 Hz, 3H).
実施例19 5,6−ジヒドロチアゾロ[3,2−d]テトラゾールの製造:光延反応への利用
Figure 0004094654
300mLフラスコにトリフェニルホスフィン(649mg、2.46mmol)、THF(105mL)を加え、20℃でTHF(15mL)に溶解したビス(2−メトキシエチル)アゾジカルボン酸エステル(300mg、2.46mmol)を滴下し、次いで20℃でTHF(90mL)に溶解した1−(2−ヒドロキシエチル)−5−メルカプト−1H−テトラゾール(300mg、2.05mmol)を滴下し39時間反応を行った。水(0.5mL)を加え濃縮した後に、水(10ml)を加え酢酸エチル(10ml×2回)で抽出し、有機層を水(10mL)、飽和食塩水(10ml)で洗浄し無水硫酸マグネシウムで脱湿した。次いで濃縮して得られた粗品をイソプロパノール(3mL)を用いた再結晶を行うことで5,6−ジヒドロチアゾロ[3,2−d]テトラゾールを白色粉末物質として得た(83mg、収率32%/1−(2−ヒドロキシエチル)−5−メルカプト−1H−テトラゾール)。
Mp: 107.7-109.8oC
IR (KBr): 3034, 2963, 1472, 1452, 1435, 1418, 1312, 1213, 1157, 1121, 1063, 955, 862, 712, 660, 546, 484 cm―1.
1H NMR (600MHz, CDCl3): δ 4.57 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 4.19 (t, J = 7.6 Hz, 2H).
13C NMR (100MHz, CDCl3): δ 161.94, 44.96, 37.55.
計算値:C3H4N4S: C, 28.12; H, 3.15; N, 43.72;S, 25.02.
測定値:C, 28.69; H, 3.32; N, 43.36; S, 24.30.
実施例20 15−ペンタデカノラクトンの製造:光延反応への利用
Figure 0004094654
300mLフラスコにトリフェニルホスフィン(366mg、1.39mmol)、THF(135mL)を加え、20℃でTHF(30mL)に溶解したビス(2−メトキシエチル)アゾジカルボン酸エステル(367mg、1.39mmol)を滴下し、次いで20℃でTHF(60mL)に溶解した15−ヒドロキシペンタデカン酸(300mg、1.16mmol)を滴下し12.5時間反応を行った。水(0.5mL)を加え濃縮した後に、水(15ml)を加えジエチルエーテル(15ml×2回)で抽出し、有機層を水(15mL)、飽和食塩水(15ml)で洗浄し無水硫酸マグネシウムで脱湿した。次いで濃縮して得られた粗品をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、5%酢酸エチル−ヘキサン溶液)で精製することで15−ペンタデカノラクトンを白色固体物質として得た(86mg、収率31%/15−ヒドロキシペンタデカン酸)。
Mp: 33.9-35.8oC
IR (KBr): 2930, 2857, 1736, 1460, 1350, 1258, 1236, 1221, 1167, 1142, 1107, 1070, 719 cm―1.
1H NMR (600MHz, CDCl3): δ 4.11 (t, J = 5.5 Hz, 2H), 2.30 (t, J = 6.9 Hz, 2H), 1.66-1.58 (m, 4H), 1.39 (m, 2H), 1.32-1.29 (m, 18H).
13C NMR (100MHz, CDCl3): δ 173.91, 63.84, 34.31, 28.29, 27.65, 27.02, 27.00, 26.78, 26.55, 26.20, 25.89, 25.78, 25.69, 24.99, 24.84.
計算値:C15H28O2: C, 74.95; H, 11.74.
測定値:C, 75.33; H, 12.16.
実施例21 (R)−2−(4−ニトロベンゾイロキシ)オクタンの製造:光延反応への利用
Figure 0004094654
50mlフラスコに(S)−2−オクタノール(300mg、2.30mmol)、トリフェニルホスフィン(726mg、2.76mmol)、4−ニトロ安息香酸(462mg、2.76mmol)、THF(12ml)を加えた後に、20℃でTHF(6ml)に溶解したビス(2−メトキシエチル)アゾジカルボン酸エステル(648mg、2.76mmol)を滴下し、2.5時間反応を行った。水(0.5mL)を加え濃縮した後に、水(10ml)を加えジエチルエーテル(10ml×2回)で抽出し、有機層を水(10mL)、飽和食塩水(10ml)で洗浄し無水硫酸マグネシウムで脱湿した。次いで濃縮して得られた粗品をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、10%酢酸エチル−ヘキサン溶液)で精製することで、(R)−2−(4−ニトロベンゾイロキシ)オクタンを薄黄色液体物質として得た(579mg、収率90%/(S)−2−オクタノール)。
比旋光度:[α]D 20 = -43.9 (c 1.21, MeOH).
IR (KBr): 3109, 2982, 2934, 1722, 1607, 1528, 1350, 1273, 1115, 1103, 1061, 1015, 874, 841, 719, 698cm―1.
1H NMR (600MHz, CDCl3): δ 8.26 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 8.18 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 5.17 (m, 1H), 1.38-1.26 (m, 11H), 0.85 (t, J = 6.5 Hz, 3H).
13C NMR (100MHz, CDCl3): δ 163.96, 150.18, 136.06, 130.36, 120.19, 72.83, 35.71, 31.49, 28.91, 25.17, 22.35, 19.68, 13.79.
比較例9 実施例21に対する比較例(ジイソプロピルアゾジカルボン酸エステル使用)
Figure 0004094654
50mlフラスコに(S)−2−オクタノール(300mg、2.30mmol)、トリフェニルホスフィン(724mg、2.76mmol)、4−ニトロ安息香酸(465mg、2.76mmol)、THF(12ml)を加えた後に、20℃でTHF(6ml)に溶解した40%ジイソプロピルアゾジカルボン酸エステル−トルエン溶液(1.45ml、2.76mmol)を滴下し、2時間反応を行った。水(0.5mL)を加え濃縮した後に、水(10ml)を加えジエチルエーテル(10ml×2回)で抽出し、有機層を水(10mL)、飽和食塩水(10ml)で洗浄し無水硫酸マグネシウムで脱湿した。次いで濃縮して得られた粗品をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、5%酢酸エチル−ヘキサン溶液)で精製することで、(R)−2−(4−ニトロベンゾイロキシ)オクタンを薄黄色液体物質として得た(616mg、収率96%/(S)−2−オクタノール)。
1H NMR (600MHz, CDCl3): δ 8.26 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 8.18 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 5.17 (m, 1H), 1.38-1.26 (m, 11H), 0.85 (t, J = 6.5 Hz, 3H).
実施例22 (R)−2−(4−ニトロベンゾイロキシ)オクタンの製造:光延反応への利用
Figure 0004094654
50mlフラスコに(S)−2−オクタノール(300mg、2.30mmol)、トリフェニルホスフィン(726mg、2.76mmol)、4−ニトロ安息香酸(462mg、2.76mmol)、ジクロロメタン(12ml)を加えた後に、20℃でジクロロメタン(6ml)に溶解したビス(2−メトキシエチル)アゾジカルボン酸エステル(648mg、2.76mmol)を滴下し、1.5時間反応を行った。水(10mL)を加え分液した後に水層をジクロロメタン(10mL×1回)で抽出し、得られた有機層をまとめて水(10mL)、飽和食塩水(10ml)で洗浄し無水硫酸マグネシウムで脱湿した。次いで濃縮して得られた粗品をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、5%酢酸エチル−ヘキサン溶液)で精製することで、(R)−2−(4−ニトロベンゾイロキシ)オクタンを薄黄色液体物質として得た(572mg、収率89%/(S)−2−オクタノール)。
1H NMR (600MHz, CDCl3): δ 8.26 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 8.18 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 5.17 (m, 1H), 1.38-1.26 (m, 11H), 0.85 (t, J = 6.5 Hz, 3H).
実施例23 (R)−2−(4−ニトロベンゾイロキシ)オクタンの製造:光延反応への利用
Figure 0004094654
50mlフラスコに(S)−2−オクタノール(300mg、2.30mmol)、トリフェニルホスフィン(725mg、2.76mmol)、4−ニトロ安息香酸(463mg、2.76mmol)、トルエン(12ml)を加えた後に、20℃でトルエン(6ml)に溶解したビス(2−メトキシエチル)アゾジカルボン酸エステル(648mg、2.76mmol)を滴下し、3.5時間反応を行った。水(10mL)を加え分液した後に水層をトルエン(10mL×1回)で抽出し、得られた有機層をまとめて水(10mL)、飽和食塩水(10ml)で洗浄し無水硫酸マグネシウムで脱湿した。次いで濃縮して得られた粗品をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、5%酢酸エチル−ヘキサン溶液)で精製することで、(R)−2−(4−ニトロベンゾイロキシ)オクタンを薄黄色液体物質として得た(615mg、収率96%/(S)−2−オクタノール)。
1H NMR (600MHz, CDCl3): δ 8.26 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 8.18 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 5.17 (m, 1H), 1.38-1.26 (m, 11H), 0.85 (t, J = 6.5 Hz, 3H).
実施例24 (R)−2−(4−ニトロベンゾイロキシ)オクタンの製造:光延反応への利用
Figure 0004094654
50mlフラスコに(S)−2−オクタノール(300mg、2.30mmol)、トリフェニルホスフィン(726mg、2.76mmol)、4−ニトロ安息香酸(462mg、2.76mmol)、アセトニトリル(12ml)を加えた後に、20℃でアセトニトリル(6ml)に溶解したビス(2−メトキシエチル)アゾジカルボン酸エステル(648mg、2.76mmol)を滴下し、21時間反応を行った。水(0.5mL)を加え濃縮した後に、水(10ml)を加えジエチルエーテル(10ml×2回)で抽出し、有機層を水(10mL)、飽和食塩水(10ml)で洗浄し無水硫酸マグネシウムで脱湿した。次いで濃縮して得られた粗品をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、10%酢酸エチル−ヘキサン溶液)で精製することで、(R)−2−(4−ニトロベンゾイロキシ)オクタンを薄黄色液体物質として得た(349mg、収率54%/(S)−2−オクタノール)。
1H NMR (600MHz, CDCl3): δ 8.26 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 8.18 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 5.17 (m, 1H), 1.38-1.26 (m, 11H), 0.85 (t, J = 6.5 Hz, 3H).
実施例25 (R)−1−(4−ニトロベンゾイロキシ)−1−フェニルエタンの製造:光延反応への利用
Figure 0004094654
50mlフラスコに(S)−1−フェニルエチルアルコール(300mg、2.46mmol)、トリフェニルホスフィン(771mg、2.95mmol)、4−ニトロ安息香酸(494mg、2.95mmol)、THF(12ml)を加えた後に、20℃でTHF(6ml)に溶解したビス(2−メトキシエチル)アゾジカルボン酸エステル(691mg、2.95mmol)を滴下し、4時間反応を行った。水(0.5mL)を加え濃縮した後に、水(10ml)を加えジエチルエーテル(10ml×2回)で抽出し、有機層を水(10mL)、飽和食塩水(10ml)で洗浄し無水硫酸マグネシウムで脱湿した。次いで濃縮して得られた粗品をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、5%酢酸エチル−ヘキサン溶液)で精製することで、(R)−1−(4−ニトロベンゾイロキシ)−1−フェニルエタンを薄黄色液体物質として得た(559mg、収率84%/(S)−1−フェニルエチルアルコール)。
比旋光度:[α]D 20 = -46.6 (c 1.09, MeOH).
IR (KCl, neat): 3111, 2955, 2930, 2859, 1719, 1607, 1528, 1466, 1348, 1280, 1113, 1103, 1015, 874, 841, 719 cm―1.
1H NMR (600MHz, CDCl3): δ 8.26 (d, J = 8.9 Hz, 2H), 8.21 (d, J = 8.9 Hz, 2H), 7.43 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 7.37 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 7.32 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 6.14 (q, J = 6.9 Hz, 1H), 1.69 (d, J = 6.9 Hz, 2H).
13C NMR (100MHz, CDCl3): δ 163.79, 150.36, 140.88, 135.74, 130.62, 128.57, 128.15, 126.02, 123.39, 74.07, 22.10.
比較例10 実施例25に対する比較例(ジイソプロピルアゾジカルボン酸エステル使用)
Figure 0004094654
50mlフラスコに(S)−1−フェニルエチルアルコール(300mg、2.46mmol)、トリフェニルホスフィン(773mg、2.95mmol)、4−ニトロ安息香酸(493mg、2.95mmol)、THF(12ml)を加えた後に、20℃でTHF(6ml)に溶解した40%ジイソプロピルアゾジカルボン酸エステル−トルエン溶液(1.55ml、2.76mmol)を滴下し、4時間反応を行った。水(0.5mL)を加え濃縮した後に、水(10ml)を加えジエチルエーテル(10ml×2回)で抽出し、有機層を水(10mL)、飽和食塩水(10ml)で洗浄し無水硫酸マグネシウムで脱湿した。次いで濃縮して得られた粗品をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、5%酢酸エチル−ヘキサン溶液)で精製することで、(R)−1−(4−ニトロベンゾイロキシ)−1−フェニルエタンを薄黄色液体物質として得た(595mg、収率89%/(S)−1−フェニルエチルアルコール)。
1H NMR (600MHz, CDCl3): δ 8.26 (d, J = 8.9 Hz, 2H), 8.21 (d, J = 8.9 Hz, 2H), 7.43 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 7.37 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 7.32 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 6.14 (q, J = 6.9 Hz, 1H), 1.69 (d, J = 6.9 Hz, 2H).
実施例26 (R)−1−(4−ニトロベンゾイロキシ)−1−フェニルエタンの製造:光延反応への利用
Figure 0004094654
50mlフラスコに(S)−1−フェニルエチルアルコール(300mg、2.46mmol)、トリフェニルホスフィン(772.5mg、2.95mmol)、4−ニトロ安息香酸(494mg、2.95mmol)、ジクロロメタン(12ml)を加えた後に、20℃でジクロロメタン(6ml)に溶解したビス(2−メトキシエチル)アゾジカルボン酸エステル(693mg、2.95mmol)を滴下し、46時間反応を行った。水(10mL)を加え分液した後に水層をジクロロメタン(10mL×1回)で抽出し、得られた有機層をまとめて水(10mL)、飽和食塩水(10ml)で洗浄し無水硫酸マグネシウムで脱湿した。次いで濃縮して得られた粗品をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、5%酢酸エチル−ヘキサン溶液)で精製することで、(R)−1−(4−ニトロベンゾイロキシ)−1−フェニルエタンを薄黄色液体物質として得た(496mg、収率74%/(S)−1−フェニルエチルアルコール)。
1H NMR (600MHz, CDCl3): δ 8.26 (d, J = 8.9 Hz, 2H), 8.21 (d, J = 8.9 Hz, 2H), 7.43 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 7.37 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 7.32 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 6.14 (q, J = 6.9 Hz, 1H), 1.69 (d, J = 6.9 Hz, 2H).
実施例27 (R)−1−(4−ニトロベンゾイロキシ)−1−フェニルエタンの製造:光延反応への利用
Figure 0004094654
50mlフラスコに(S)−1−フェニルエチルアルコール(300mg、2.46mmol)、トリフェニルホスフィン(772mg、2.95mmol)、4−ニトロ安息香酸(493mg、2.95mmol)、アセトニトリル(12ml)を加えた後に、20℃でアセトニトリル(6ml)に溶解したビス(2−メトキシエチル)アゾジカルボン酸エステル(692mg、2.95mmol)を滴下し、40時間反応を行った。水(0.5mL)を加え濃縮した後に、水(10ml)を加えジエチルエーテル(10ml×2回)で抽出し、有機層を水(10mL)、飽和食塩水(10ml)で洗浄し無水硫酸マグネシウムで脱湿した。次いで濃縮して得られた粗品をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、5%酢酸エチル−ヘキサン溶液)で精製することで、(R)−1−(4−ニトロベンゾイロキシ)−1−フェニルエタンを薄黄色液体物質として得た(202mg、収率30%/(S)−1−フェニルエチルアルコール)。
1H NMR (600MHz, CDCl3): δ 8.26 (d, J = 8.9 Hz, 2H), 8.21 (d, J = 8.9 Hz, 2H), 7.43 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 7.37 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 7.32 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 6.14 (q, J = 6.9 Hz, 1H), 1.69 (d, J = 6.9 Hz, 2H).
実施例28 (R)−1−(4−ニトロベンゾイロキシ)−1−フェニルエタンの製造:光延反応への利用
Figure 0004094654
50mlフラスコに(S)−1−フェニルエチルアルコール(176mg、1.43mmol)、トリフェニルホスフィン(449.8mg、1.72mmol)、4−ニトロ安息香酸(288mg、1.72mmol)、トルエン(7ml)を加えた後に、20℃でトルエン(3.5ml)に溶解したビス(2−メトキシエチル)アゾジカルボン酸エステル(403mg、1.72mmol)を滴下し、6時間反応を行った。水(10mL)を加え分液した後に水層をトルエン(10mL×1回)で抽出し、得られた有機層をまとめて水(10mL)、飽和食塩水(10ml)で洗浄し無水硫酸マグネシウムで脱湿した。次いで濃縮して得られた粗品をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、5%酢酸エチル−ヘキサン溶液)で精製することで、(R)−1−(4−ニトロベンゾイロキシ)−1−フェニルエタンを薄黄色液体物質として得た(352mg、収率91%/(S)−1−フェニルエチルアルコール)。
1H NMR (600MHz, CDCl3): δ 8.26 (d, J = 8.9 Hz, 2H), 8.21 (d, J = 8.9 Hz, 2H), 7.43 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 7.37 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 7.32 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 6.14 (q, J = 6.9 Hz, 1H), 1.69 (d, J = 6.9 Hz, 2H)

Claims (6)

  1. 一般式(1)
    Figure 0004094654
    (式中、Aは炭素数1〜3,5〜10のアルキル基を示す。)で表されるアゾジカルボン酸ビス(2−アルコキシエチル)エステル化合物。
  2. アルキル基がメチル基であることを特徴とする請求項1に記載の化合物。
  3. 工程(a):ヒドラジンと一般式(2);
    Figure 0004094654
    (式中、Aは炭素数1〜10のアルキル基であり、Bはハロゲン原子を示す。)で表されるハロ炭酸(2−アルコキシエチル)エステル化合物とを反応させ、一般式(3);
    Figure 0004094654
    (式中、Aは前記と同義である。)で表される、1,2−ヒドラジンジカルボン酸ビス(2−アルコキシエチル)エステル化合物を得る工程、
    工程(b):一般式(3);
    Figure 0004094654
    (式中、Aは前記と同義である。)で表される1,2−ヒドラジンジカルボン酸ビス(2−アルコキシエチル)エステル化合物を酸化することにより一般式(1);
    Figure 0004094654
    (式中、Aは炭素数1〜10のアルキル基を示す。)で表されるアゾジカルボン酸ビス(2−アルコキシエチル)エステル化合物を得る工程、
    を含有するアゾジカルボン酸ビス(2−アルコキシエチル)エステル化合物の製造方法。
  4. 一般式(3);
    Figure 0004094654
    (式中、Aは炭素数1〜10のアルキル基を示す。)で表される1,2−ヒドラジンジカルボン酸ビス(2−アルコキシエチル)エステル化合物。
  5. アルキル基がメチル基であることを特徴とする請求項4に記載の化合物。
  6. 工程(a):ヒドラジンと一般式(2);
    Figure 0004094654
    (式中、式中、Aは炭素数1〜10のアルキル基であり、Bはハロゲン原子を示す。)
    で表されるハロ炭酸(2−アルコキシエチル)エステル化合物とを反応させ、一般式(3);
    Figure 0004094654
    (式中、Aは前記と同義である。)で表される1,2−ヒドラジンジカルボン酸ビス(2−アルコキシエチル)エステル化合物の製造方法。
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