JP4094276B2 - 冷蔵庫 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は脱臭剤を有する冷蔵庫で、冷凍室の脱臭に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、冷蔵庫などの脱臭法は、活性炭や乾燥させたコーヒーの飲みかすなど物理吸着作用のある物理吸着剤を冷蔵庫に存在させて行っている。従来の脱臭法を有する冷蔵庫としては、特開平5−203335公報に示されているものがある。
【0003】
以下、図面を参照しながら上記従来の冷蔵庫を説明する。
【0004】
図12は、従来の冷蔵庫の断面図である。
【0005】
図12において、1は冷凍室、2は冷凍サイクルの圧縮機、3は冷凍サイクルの冷却器、4は冷却器3で冷却した冷気を冷凍室1に強制送風する送風機、5は送風機4にて送風された冷気が冷凍室1へ送られる冷気吐出口、6は物理吸着剤である。
【0006】
以上の様に構成された冷蔵庫について、以下にその動作を説明する。
【0007】
冷凍室1に保存している食品から発生した臭いや、食品を包装している包装容器や包装材から発生した臭い、また、冷蔵庫を構成している構成材料から発生した臭いが冷凍室1に充満し、冷凍室1に保存している食品や氷に臭いが移るのを物理吸着剤6によって脱臭し、冷凍室1の臭いや氷の臭い移りを低減させる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の構成は、脱臭方法として物理吸着剤6を使用しているために、臭い分子の大きさと物理吸着剤6の表面に存在する微少孔の大きさがとが一致しなければ吸着されないため、臭い分子が脱臭剤7表面に触れたとしても、必ず臭い分子が物理吸着剤6に吸着されるとは限らず、十分に臭いが取れないといった問題があった。
【0009】
このため、脱臭速度が遅く、使用期間が短く、また、吸着した臭い分子を脱離するといった欠点があった。
【0010】
本発明は、従来の課題を解決するもので、脱臭剤として化学吸着剤を使用するのもで、脱臭速度が速く、使用期間が長く、吸着した臭い分子を脱離しない脱臭剤を有する冷蔵庫を提供することを目標とする。
【0011】
また、上記従来の構造は、冷凍室1から発生する食品臭を積極的に脱臭する配慮がなされていないために、冷凍室1で保存している食品から発生する悪臭源のトリメチルアミンとメチルメルカプタンを積極的に脱臭できないという欠点があった。
【0012】
本発明の他の目的は、冷凍室に保存している食品から発生する悪臭源のトリメチルアミンとメチルメルカプタンを積極的に脱臭する脱臭剤を有する冷蔵庫を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載の発明は、同一区画内に仕切り板で仕切られた冷凍室と製氷室を備え、前記仕切り板に粉末状の酸化アルミニウム、酸化マグネシウム及び酸化シリコンを袋状の不織布に封入した脱臭剤を配置し、前記不織布は撥水処理を施した後に、少なくとも前記冷凍室側に臨む表面に複数の微小孔をあけたものであり、冷凍室で保存している食品から発生する臭いが仕切り板を超えて氷へ移るのを効果的に脱臭する作用を有する。
【0021】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、脱臭剤を封入した不織布を樹脂製のカセットに収容したものであり、冷蔵庫から脱臭剤を脱着する時に、脱着が容易に行えるという作用を有する。
【0024】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の冷蔵庫において、脱臭剤入りの不織布を収容した樹脂製のカセットを仕切り板に配置し、前記カセットの冷凍室側に複数の孔を開けたものであり、冷凍室で保存されている食品から発生する臭いがカセットの孔を通って脱臭剤に吸着されやすくなるという作用を有する。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の冷蔵庫について、図面を参照しながら説明する。なお、従来と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0031】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1による冷蔵庫の断面図である。
【0032】
図1において、7は冷凍室1内に設置された脱臭剤である。脱臭剤7は無機系の化合物からなる化学吸着剤を主成分とした脱臭剤であり、好ましくは、ジルコニウムまたはアルミニウムまたはシリカまたはチタンまたはマグネシウムの化合物によって構成される。代表的には、酸化アルミニウム及び酸化マグネシウム及び酸化シリコンである。また、これらの化合物は、できるだけブレンドした状態で使用するのが、塩基性または酸性または中性または硫黄系のいずれの臭いにも効果が発揮できる点から望ましい。
【0033】
また、脱臭剤7の形状は比表面積が大きい粉末状としている。
【0034】
また、脱臭剤7の量は10g以上、25g以下としている。
【0035】
以上のように構成された冷蔵庫について、以下にその動作を示す。
【0036】
冷凍室1に保存された食品から発生した臭いや、食品を包装している包装容器から発生した臭い、また、冷蔵庫を構成している構成材料のから発した臭いが冷凍室1に充満する。
【0037】
しかし、化学吸着剤を主成分とする脱臭剤7は、発生した臭いをイオン結合等の化学反応を起こして悪臭を脱臭剤7に吸着させるため、臭い分子が脱臭剤7の表面に一旦触れると表面の形状に関係なく、確実に吸着することができる。この吸着力は、物理吸着剤と比較すると約2〜100倍であり、同様に吸着速度が2〜100倍になる。
【0038】
また、吸着量も、物理吸着剤が表面のみでしか臭い分子を吸着しないのに対して、化学吸着剤を利用した脱臭剤7であると内部に臭い分子が浸透していくため、脱臭剤7全てを利用して吸着する。物理吸着剤と比較すると2〜100倍量を吸着することができる。すなわち、同じ量を使用するならば、物理吸着剤と比較して使用期間が2〜100倍長くなる。
【0039】
また、物理吸着剤では、温度をかけると表面に吸着している臭い分子は簡単に熱エネルギーを受け取り、分子運動が活発化して物理吸着剤の表面から離脱してしまう。しかし、化学吸着剤を利用した脱臭剤7では、イオン結合等の化学反応により強固に吸着しているため、約300℃以上の熱エネルギーを与えないと脱臭剤7から臭い分子が離れない。すなわち、日常使用する温度範囲では一旦吸着した臭い分子は脱離しない。
【0040】
このため、冷凍室1内で発生する臭いや冷凍室1の外部、例えば冷蔵室などの他室や冷蔵庫が設置される部屋から冷凍室1内に流入する臭いを、化学吸着剤を主成分とした脱臭剤7で脱臭することとしたので、迅速な脱臭と、使用期間を長くさせる脱臭を行うことができ、さらに、吸着した臭い分子を脱離せず効果的に脱臭効果を持続することができる。
【0041】
また、冷凍室1で発生する臭いは、冷凍室1に保存されている食品やその包装容器、また冷蔵庫構造材料に由来する臭いであるが、特に食品由来の臭いの濃度が高い。また、この食品由来の臭いの中でも冷凍室1で発生する臭いは、腐敗臭の代表臭として知られている魚臭の“トリメチルアミン”とタマネギ臭の“メチルメルカプタン”の濃度が高い。
【0042】
これらの臭いに対して、吸着剤の成分を酸化アルミニウム及び酸化マグネシウム及び酸化シリコンとすることにより、冷凍室1に保存している食品から発生する腐敗臭のトリメチルアミンとメチルメルカプタンを効果的に脱臭することができる。よって、冷凍室用として好適な脱臭剤となる。
【0043】
また、脱臭剤7の形状は粉末状であり、表面積が大きいので、臭い分子と脱臭剤7の接触面積が大きくなり、効率的に脱臭ができる。
【0044】
なお、脱臭剤7の粉末の比表面積は、50m2/g以上有ることが、効率的に脱臭する点から望ましい。
【0045】
また、冷凍室1に充満している臭いを脱臭する時、脱臭剤7の量は多いほど脱臭効果は高くなり、それに伴って脱臭速度は速くなる。一方、脱臭剤7の量が多すぎると、冷凍室1で脱臭剤7の占める割合が多くなり、食品を保存するスペースが少なくなってしまう。
【0046】
このため、脱臭剤7の封入量を10g以上、25g以下とすれば、一般的な冷凍室の容量に対して必要な脱臭能力を維持しながら、必要以上のスペースを占有しない合理的な脱臭剤を提供できる。
【0047】
(実施の形態2)
図2は、本発明の実施の形態2による冷蔵庫の脱臭剤の断面図である。
【0048】
図2において、8は脱臭剤7を封入する撥水性の不織布であり、撥水処理することによって、冷凍室をドア開閉する際に発生する霜や水から脱臭剤を保護するものである。
【0049】
また、不織布8は厚さ0.4mm以下の厚みであり、臭い分子が脱臭剤7に接触する抵抗としないものである。
【0050】
また、不織布8への脱臭剤7の充填率は40〜60%とし、自動機を用いて脱臭剤7を不織布に分包するものである。
【0051】
以上のような構成において、撥水性の不織布8の保護作用により、脱臭剤7が直接外気に曝されず、脱臭剤7には直接外気温度との差による結露水や霜が接触しない。これにより、結露水や霜が脱臭剤7に付着し、脱臭剤7が凍結してしまい、臭い成分と接触できなくなり、冷凍室1を脱臭できないといった問題が解決される。
【0052】
また、不織布8は冷凍室1の空気に触れる表側を撥水処理することが、水を撥ねやすくする点と、不織布8自体の防水を行える点から望ましい。
【0053】
また、不織布8の撥水処理を施した後に、不織布8に空気は通すが水は通さない微小の孔を複数個開けることが、不織布8の撥水処理を保持しながら冷凍室1の空気が不織布8を通過しやすくなる点から望ましい。
【0054】
また、不織布8に脱臭剤7を練り込むことが、不織布8自身でも脱臭を行える点から望ましい。
【0055】
また、不織布8には抗菌剤を練り込むことが、抗菌性を高める点から望ましい。
【0056】
一方、不織布8の厚さを0.4mm厚以下とすることで、臭い分子と脱臭剤7との接触を不織布8が妨害することが少なく、臭い分子と脱臭剤7の接触する抵抗が小さくなるため、脱臭速度が遅くならず、脱臭を効果的に行える。
【0057】
また、不織布8に脱臭剤7を分包する際、不織布8を袋状にシールして脱臭剤7を充填し、入り口をシールして製造する。これらの作業を自動分包機で行うと1台当たり約1万個/日製造することができる。しかしながら、これらの作業を手作業で行うと、一人当たり約100〜200個/日しか製造できない。この様に、自動機を用いて脱臭剤7の分包作業を行うと、非常に製造効率が高くなり、しかも人件費がかからないといったことから、製造コストが安くなる。
【0058】
しかし、この分包作業を自動機で行う時は、不織布8への脱臭剤7の充填率が高ければ脱臭剤7を充填した不織布8の入り口をシールする際に、シールに脱臭剤7がかみ込んだり、最悪は脱臭剤7が不織布8から吹き出してしまうといった問題が発生しやすいが、充填率を40〜60%にすると自動分包機によって効率良く分包することができるため、製造コストを削減することができる。
【0059】
(実施の形態3)
図3は、本発明の実施の形態3による冷蔵庫の冷凍室の斜視図である。
【0060】
図3において、9は仕切り板10によって冷凍室1と区画された製氷室である。脱臭剤7は仕切り板10の冷凍室1側に配置されている。
【0061】
以上のような構成において、冷凍室1内の臭いは、保存食品に由来する臭いと、食品を保存する容器に由来する臭いと、冷蔵庫構造材料から由来する臭いがある。これら臭いの中で食品に由来する臭いが一番濃度が高い。
【0062】
従って、この食品臭が、冷凍室1に保存している食品や氷に臭いが移り易いのだが、食品臭いが食品に付着するのとは違って、無臭である氷に食品臭が付着すると、非常に違和感を感じ、ほんの少しの臭いでも食せなくなってしまう。しかも、製氷室9と冷凍室1が同一の冷凍室1に区画される時は、製氷室9で保存している氷のすぐとなりに食品を保存することとなり、氷へ臭いは移り易くなる。
【0063】
そこで、冷凍室1と製氷室9が同一の冷凍室1に区画される冷蔵庫の時は、仕切り板10に脱臭剤7を配置すれば、冷凍室1に保存している食品から発生する臭いが、仕切り板10を超えて製氷室9で保存している氷に臭いが移る時、仕切り板10に脱臭剤7を配置することによって、臭いが仕切り板10を超えて製氷室9に移ることを防ぐことができるために、製氷室9の氷への臭い移りを効果的に防ぐことができる。
【0064】
また、仕切り板10に配される脱臭剤7は、冷凍室1側に取り付ける方が、冷凍室1に保存している食品から発生する臭いを直ちに脱臭することができる点と、製氷室9に保存している氷が昇華することによって発生する霜から脱臭剤7を保護する点から、望ましい。
【0065】
また、脱臭剤7は仕切り板10の中央部に配置することが、仕切り板10を超えて製氷室9に流れ込む冷気が通過し易い点から望ましい。
【0066】
(実施の形態4)
図4は、本発明の実施の形態4による冷蔵庫の冷凍室の斜視図である。
【0067】
脱臭剤7は、製氷室9とは独立した冷凍室1の奥面に配置されている。
【0068】
以上のような構成において、冷却器3によって冷却された冷気が送風機4によって冷気吐出口5を通り冷凍室1に送り出され、室内に流入した冷気が最初に直接脱臭剤7に当たる。これにより、冷気中に含まれた臭い分子、すなわち冷凍室1だけでなく冷蔵室など他の室や外部の臭い物質を効果的に吸着して脱臭することができる。
【0069】
なお、上記例では冷凍室1内に脱臭剤7を配置した場合について述べたが、製氷室9が冷凍室1とは独立して配置される形態の冷蔵庫においては、製氷室9内の例えば奥面に脱臭剤7を配置すれば、製氷室9内に貯蔵された氷に他からの臭いが移ることを抑制することができる。
【0070】
(実施の形態5)
図5は、本発明の実施の形態5による冷蔵庫の断面図である。
【0071】
脱臭剤7はハニカム形状とし、さらに、冷気吐出口5内に配置されている。
【0072】
以上のような構成において、送風機4によって送りだされた冷気がハニカム形状の脱臭剤7内を通過するので、脱臭効果を集中して効果的に高めることができる。
【0073】
(実施の形態6)
図6は、本発明の実施の形態6による冷蔵庫の冷凍室の要部断面図である。
【0074】
仕切り板10と脱臭剤7の間には冷気が通過できる空間部10aが設けられている。
【0075】
以上のような構成において、仕切り板10と脱臭剤7の間の空間部10aから冷凍室1の冷気が脱臭剤7に入り込み、脱臭剤7の表裏両面から脱臭を促進することができる。
【0076】
また、冷気通路となる空間部10aは1.5mm以上開けることが、冷気が通過するのに必要な最小の隙間である点から望ましく、また、10mm以下にすることが、冷凍室1に保存する食品の邪魔にならない点から望ましい。
【0077】
(実施の形態7)
図7は、本発明の実施の形態7による冷蔵庫の脱臭剤の斜視図である。
【0078】
図7において、11は樹脂製のカセットであり、脱臭剤7を保持するものである。
【0079】
以上のような構成において、脱臭剤7を樹脂製のカセット11に封入したので、冷蔵庫から脱臭剤7を脱着する時に、容易に行うことができる。
【0080】
また、樹脂製のカセット11はPP樹脂で成形することが、材料費を安くする点から望ましい。
【0081】
また、樹脂製のカセット11は、抗菌剤を添加することが、衛生的である点から望ましい。
【0082】
また、樹脂製のカセット11は、脱臭剤7を練り込むことが、樹脂製のカセット自身でも脱臭を行える点から望ましい。
【0083】
(実施の形態8)
図8は、本発明の実施の形態8による冷蔵庫の脱臭剤の斜視図である。
【0084】
樹脂製のカセット11の冷凍室1側には複数の孔12が開けられている。
【0085】
以上のような構成において、冷凍室1で保存されている食品から発生する臭いがカセットの孔12を通って脱臭剤7に素早く吸着される。
【0086】
また、孔12は、脱臭剤7がカセットから落ちない程度までに最大限広い面積で開けることが、カセット内部に冷凍室1の空気が入り込み易くなるといった点から望ましい。
【0087】
また、孔12の形状は、最大限広い面積で開けることができる点から、格子状にするのが望ましい。
【0088】
また、孔12の形状は、見た目に美しく仕上がるといった点から、丸形状にするのが望ましい。
【0089】
また、不織布8の色は、カセットの複数の孔から見えるため、白にすることが清潔感を高めるためにも望ましい。
【0090】
(実施の形態9)
図9は、本発明の実施の形態9による冷蔵庫の脱臭剤の斜視図である。
【0091】
樹脂製のカセット11の冷凍室1側には複数の孔12が開けられ、仕切り板10側にも複数のスリット孔13が開けられている。
【0092】
そして、冷凍室1側の孔12の面積よりも仕切り板10側のスリット孔13の面積の方を大きくしている。
【0093】
以上のような構成において、冷凍室1に大量に食品を保存し、冷凍室1側に開いている複数の孔12がふさがれた場合でも、仕切り板10側に開けた複数のスリット孔13から臭い分子がカセット内に進入し、脱臭性能を確保することができる。
【0094】
また、冷凍室1で食品が大量に保存され、冷凍室1側の孔12が食品で塞がれたとしても、仕切り版10側のスリット孔13面積の方が大きいので、脱臭効果の低下は冷凍室1側の孔12面積の割合だけとなり、脱臭効果の低下の割合を小さくすることができる。
【0095】
(実施の形態10)
図10は、本発明の実施の形態10による冷蔵庫の冷凍室の斜視図である。
【0096】
14は仕切り板10に設けたスリット孔であり、カセット11の設置してある箇所にだけ対向して配置されている。
【0097】
以上のような構成において、冷凍室1から製氷室9内に流入される冷却用の冷気はカセット11内を通過してからスリット孔14を通じて製氷室9に送りこまれるため、製氷室9に貯蔵している氷へは、脱臭済みの冷気が流れ込むことになり、氷への臭い移りが効果的に防止できる。
【0098】
(実施の形態11)
図11は、本発明の実施の形態11による冷蔵庫の脱臭剤の斜視図である。
【0099】
カセット11の冷凍室1側に開けた複数の孔12の周辺には、リブ15が設けてある。
【0100】
以上のような構成において、冷凍室1で食品が大量に保存された時、カセットの孔12の前面が食品で塞がれたとしても、リブ15に食品が当接し、孔12を直接塞がない。このため、食品の収納状態によって臭いの吸着作用が影響を受けることがなく安定した脱臭性能が維持できる。
【0101】
また、カセット11の冷凍室1側に設けたリブ14の高さは1.5mm以上を確保することが、カセット11内に冷凍室1の冷気が侵入する点から望ましい。
【0102】
また、カセット11の冷凍室1側に設けたリブ14の高さは、5mm以下にすることが、冷凍室1に保存する食品の保存スペースを減少させないといった点から望ましい。
【0105】
【発明の効果】
以上のように請求項1に記載の発明は、同一区画内に仕切り板で仕切られた冷凍室と製氷室を備え、前記仕切り板に粉末状の酸化アルミニウム、酸化マグネシウム及び酸化シリコンを袋状の不織布に封入した脱臭剤を配置し、前記不織布は撥水処理を施した後に、少なくとも前記冷凍室側に臨む表面に複数の微小孔をあけたので、冷凍室で保存している食品から発生する臭いが仕切り板を超えて氷へ移るのを効果的に防止することができる。
【0111】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、脱臭剤を封入した不織布を樹脂製のカセットに収容したので、冷蔵庫から脱臭剤の脱着を容易に行うことができる。
【0114】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の冷蔵庫において、脱臭剤入りの不織布を収容した樹脂製のカセットを仕切り板に配置し、カセットの冷凍室側に複数の孔を開けたので、冷凍室で保存されている食品から発生する臭いをカセットの孔を通って容易に脱臭剤に吸着できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による冷蔵庫の断面図
【図2】本発明の実施の形態2による冷蔵庫の脱臭剤の断面図
【図3】本発明の実施の形態3による冷蔵庫の要部斜視図
【図4】本発明の実施の形態4による冷蔵庫の要部斜視図
【図5】本発明の実施の形態5による冷蔵庫の断面図
【図6】本発明の実施の形態6による冷蔵庫の要部断面図
【図7】本発明の実施の形態7による冷蔵庫の脱臭剤の斜視図
【図8】本発明の実施の形態8による冷蔵庫の脱臭剤の斜視図
【図9】本発明の実施の形態9による冷蔵庫の脱臭剤の斜視図
【図10】本発明の実施の形態10による冷蔵庫の要部斜視図
【図11】本発明の実施の形態11による冷蔵庫の脱臭剤の斜視図
【図12】従来の冷蔵庫の断面図
【符号の説明】
1 冷凍室
5 冷気吐出口
7 脱臭剤
8 不織布
9 製氷室
10 仕切り板
10a 空間部
12,13 孔
14 スリット孔
15 リブ
Claims (3)
- 同一区画内に仕切り板で仕切られた冷凍室と製氷室を備え、前記仕切り板に粉末状の酸化アルミニウム、酸化マグネシウム及び酸化シリコンを袋状の不織布に封入した脱臭剤を配置し、前記不織布は撥水処理を施した後に、少なくとも前記冷凍室側に臨む表面に複数の微小孔をあけたことを特徴とする冷蔵庫。
- 脱臭剤を封入した不織布を樹脂製のカセットに収容したことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
- 請求項1に記載の冷蔵庫において、脱臭剤入りの不織布を収容した樹脂製のカセットを仕切り板に配置し、前記カセットの冷凍室側に複数の孔を開けたことを特徴とする冷蔵庫。
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